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令和4年2月23日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 お願いします。

(知事)
 それでは、新型コロナウィルス感染症の発生につきまして、発表させていただきます。
 昨日2月22日、県内におきましては、過去最高を更新する402名、初の400台と、新型コロナウイルス感染者の発生が確認されました。1日に公表する感染者としては、2月10日、330(名)初の300台、これを超えて、13日ぶりに過去最多更新ということになりました。
 公衆衛生上の観点から、感染された方がお住まいの市町村名及び都道府県名の内訳を公表させていただきます。まず、徳島市200名、鳴門市61名、小松島市19名、阿南市8名、吉野川市4名、阿波市24名、美馬市4名、三好市4名、勝浦町1名、上勝町1名、石井町17名、那賀町2名、海陽町1名、松茂町7名、北島町9名、藍住町17名、板野町10名、上板町7名、つるぎ町1名、東みよし町1名、大阪府1名、兵庫県1名、岡山県2名となります。
 また、主な感染経路につきましては、濃厚接触者または接触者が104名、クラスター関連が49名、県外1名となります。
 その他、感染者の年代や症状の程度など詳細につきましては、記者の皆様方のお手元に配布の資料をご参照願います。
 それでは、これを受けまして、「とくしまアラート」にかかる指標について、発表させていただきます。
 指標は2つということで、まずは最大確保病床の使用率についてであります。こちらは263分の94、35.7パーセントとなります。また、もう1つの重症者用病床の使用率、こちらは、引き続き、ゼロということになります。
 本日、公務員、このうち3名は、万代庁舎に勤務する県の職員となります。このうちの1名につきましては、感染可能期間に出勤しておりますが、接触者については、全て特定されており、もう2名につきましては、感染可能期間に家族の発症が確認されるということで、出勤しておりません。つまり、家庭内感染ですね。いずれの場合についても、県民の方との接触はございません。
 続きまして、この度、新たに発生が確認された119例目のクラスターについて、ご説明を申し上げたいと思います。積極的疫学調査の結果、これまで発表した1名に、本日発表の12名を合わせた13名の感染者が、一つの小学校において確認され、この小学校において感染が拡大した可能性が高いことが分かりました。この13名に、二次感染2名を加えた計15名、この二次感染の2名、こちらにつきましても同居のご家族、家庭内感染ですね。関連クラスターとして、本日、認定する運びといたしました。ということで、こちらのボードをご覧いただきます。
 
(パネル「クラスターの状況(1)」を掲示)
 
 「119例目小学校関連クラスター」ということで、児童12名、教職員1名、そして同居のご家族2名、合わせて15名の関連クラスターとして、新たに認定させていただきました。
 それでは、続きまして、過去に発生したクラスターについて、感染者に動きがございましたので、発表をボードでさせていただきます。今回につきましては、6例ということになります。
 
(パネル「クラスターの状況(2)」を掲示)
 
 まず、「107例目社会福祉施設関連クラスター」については、職員の方1名を加え46名の関連クラスターに。
 「111例目児童等利用施設関連クラスター」につきましては、利用者が1名、二次感染23名、全て同居のご家族です。合わせて24名を加え82名ということで、過去3番目の大きなクラスターへと発展いたしました。
 次に、「115例目児童等利用施設クラスター」、こちらは利用者4名を加え11名のクラスターに。
 次に、「116例目小学校関連クラスター」、こちらは二次感染1名、同居のご家族加え7名の関連クラスターに。
 「117例目社会福祉施設関連クラスター」、こちらは利用者、職員1名ずつ、そして二次感染1名、これも同居のご家族3名を加え24名の関連クラスターに。
 そして、「118例目児童等利用施設関連クラスター」、二次感染の2名、同居のご家族加えて14名ということになります。
 ちなみに今日、この6つのクラスターで35名増えている訳なんですが、このうち25名が二次感染のうち同居のご家族、35分の25ですからなんと、比率は71.4パーセントが同居のご家族、いかに家庭内感染が厳しい状況を招くのか、ご理解いただけるかと思います。
 さて、冒頭でも申し上げましたが、本日公表いたしました新規感染者数402名、過去最多更新ということになりました。しかし、ここも今まで申し上げてきたトレンドが、まさに顕著になったということがお分かりいただけるかと思います。この402名のうち10代以下の方が134名、それをさらに分析いたしますと、未就学児46名、この数字は過去最多タイということになります。小学生が60名、こちらは過去最多ということで、いかにここの部分が重要になるのか、もちろんこの更に加わって同居のご家族、いわゆる家庭内感染がどれほど出るのか、想像に難くないところであります。改めて、この年代、10代以下をターゲットにいたしまして、それに合った形の対策を打たなければ、なかなか止まらない、このようにこれまでも申し上げてきたところであります。
 そこで、一昨日、市町村担当課とのWEB会議を開催させていただきまして、リスクの高い行事など原則禁止。保育所で、認定こども園で、幼稚園で、小学校で、「いや子どもさんたちの発達のためには、いるんですよ」その気持ちはわかります。しかし、そこが感染源になり、これだけの感染を拡げている、クラスターが生まれる、これを是非、十分にご理解いただく必要があります。ということで、市町村の担当の皆様方とのWEB会議、こちらを開催させていただきまして、今申し上げたリスクの高い行事、その原則禁止や、登園自粛の要請について周知をさせていただいたところ、出席されたほとんどの市町村の皆さん方から要請に対応するとのご反応をいただいたところであります。
 続いて、対策として必要になるものがワクチン接種、今週、来週から順次、5歳から11歳の方を対象とするワクチンの接種券が発送されております。小児のワクチン接種についてのご案内を、以下させていただきたいと思います。徳島県医師会感染症対策委員会の委員長であります田山正伸先生の方から、ドクターからは子どもが家族にうつさないという点で、「ワクチン接種をするメリット、これが大きいんだと、特に基礎疾患があり、重症化しやすい子どもさんについては、是非、接種を受けて欲しい」と、このように言われております。これまでも、あるいは今日も申し上げたとおり、子どもさんが媒介して家庭に持ち込む、結果として、そこから高齢者にうつる、こうしたことも多々出てきているところでもありますので、子どもさんを守る、これも大変重要。そして、ご家族の中で既往症がある、あるいは高齢者の皆さん方を守る、こうした点も重要であるということを、是非、ご理解の上、ご検討いただきたいと思います。
 特に徳島県でおきましては、専門の医療機関、丁寧に接種していただけるようにということで、小児科のお医者さんたちを中心として、お住まいの市町村のエリアに限らず、県内どこでも医療機関で接種することのできる広域接種、この体制を構築させていただいたところであります。
 
(パネル「5~11歳の新型コロナワクチン接種」を掲示)
 
 ということで、小児科を中心とした県内63の医療機関、3月7日の月曜日から各医療機関の、それぞれのご日程によりまして、接種が開始されます。予約の受付については、2月28日月曜日、午前8時半から、どの医療機関で接種する場合も統一したコールセンターと、ウェブサイトからの申し込みとなります。混乱を避けるために、直接、医療機関にかけるのではなく、必ずコールセンター、あるいはウェブサイトを活用いただければと思います。ちなみにコールセンターの番号でありますが、フリーダイヤル0120‐003‐820、003‐820ということで、受付時間については、朝8時半から夜20時まで。土日、祝日の受付可能ということで、2月28日月曜日、午前8時半から受付開始となりますので、どうぞよろしくご検討の程、お願いを申し上げたいと思います。
 次にこちら、児童等利用施設のクラスターの状況についても、ご覧いただきたいと思います。
 
(パネル「児童等利用施設のクラスター状況」を掲示)
 
 1月以降、つまり「第6波」ということなんですが、昨日までに確認されました児童等利用施設に関連するクラスター22件、その人数は458名にものぼります。更に施設別、5つの分類させていただきますと、未就学児が通う保育所、認定こども園、幼稚園の占める割合が件数、陽性者ともに約8割を占めております。とりわけ、小児のワクチン接種が来月から始まりますが、5歳未満のお子様は、引き続き、ワクチン接種を行うことができないため、周囲の大人が速やかに追加接種をしていただくことが、5歳未満のお子様たちを感染から防ぐためにも大変重要なポイントとなります。そこで、昨日も少し申し上げましたが、児童等利用施設を利用する児童のご家族の方へのワクチン接種、その手続きを進めていきたいと思います。
 その前にレビューとして、児童等利用施設のクラスターの状況ということで、こちらがそれぞれ件数、陽性者数の円グラフ、児童等利用施設の場合には、全部で5つのカテゴリーがあります。未就学児が主に通う保育所、認定こども園、そして幼稚園。そして、小学生などが通うのが学童保育、放課後児童クラブなんですね。さらには障がい児が通われる施設、ここは未就学児と両方重なる部分でもある訳でもありますが、先ほども申し上げたように、児童等利用施設では22件、全体で61クラスターが1月から出ている訳でありますが、22件、そして458名と。しかもこの児童等利用施設の中で、未就学児が通う保育所、認定こども園、幼稚園、こちらが件数、陽性者数ともに8割を超える、つまり1番のポイントはここということになるんですね。ということで、今申し上げた児童等利用施設、その利用者の同居のご家族へのワクチン接種、これを徳島県としては、特例接種として行わさせていただきます。
 
(パネル「児童等利用施設「利用者の同居家族」へのワクチン追加接種」を掲示)
 
 こちらを少しご覧いただきたいのですが、児童等利用施設を利用する児童の同居のご家族で、2回目の接種から6か月が経過している方については、接種券なしでの特例接種を実施させていただきます。まず、会場及び日程でありますが、「アスティとくしま」におきましては、3月9日、10日、16日、17日、24日、26日、27日、30日と、8日分ご用意しております。「アミコ東館」の4階、駅前ですね、徳島駅前、3月12日、13日、19日、20日、21日と、5日間ご用意させていただいております。また、阿南の方では、「阿南市スポーツ総合センター」、3月12日、県西部、「県立西部防災館」、美馬市ですね、3月13日ご用意させていただいております。対象者については、特に肝と申し上げました未就学児が通われる保育所、認定こども園、幼稚園だけではなくて、小学生なども通う放課後児童クラブ、学童、また、両方おられる障がい児の施設、その利用者の同居のご家族となります。ただ、申し込み方法が少しその種別に応じて変わって参りますので、少し申し上げたいと思います。
 ということで、申し込み先、まず、保育所の中でも認可保育所、また、認定こども園、放課後児童クラブについては、所管される市町村が指定する先へお申込みをお願いいたします。また、保育所の中でも認可外保育所の場合には、県が一括して対応させていただきますので、県の方へお申込みいただきたいと思います。また、幼稚園、障がい児施設につきましては、それぞれの施設にお申込みをいただくということで、保育所については認可と認可外で少し分かれるということ。また、認定こども園、放課後児童クラブ、こちらは市町村が指定する先へ、また、幼稚園、障がい児施設については、各施設にお願いをいたしたいと思います。
 次に、今日、新たなクラスター119例目は、小学校ということになりました。実は小学生の感染者数、先ほども申し上げたように大幅に増加しているんですね。実は公立の小学校の感染状況を分析させていただいたところ、2月に入ってから2月1日から本日23日発表分まででの感染者数437名となりますが、うち小学校は今、3つに分けています。低学年1・2年生、その発生率がなんと41パーセントと1番高い割合となっております。
 そこで、小学生、特に1・2年生の低学年への対策を徹底強化するため、改めて全市町村に向け、感染対策の徹底を要請することといたしました。ということで、こちらということになります。
 
(パネル「小学校低学年の学校・家庭での感染対策徹底について」を掲示)
 
 小学校低学年、こちらについて、特に学校・家庭での感染対策の徹底について、ということになります。ということで、少しご覧いただきますが、まず、今申し上げた低学年1・2年生の児童の割合が41パーセントと1番高いということ。そこで、取組内容、もう既に発表した学校における感染防止対策集中取組期間、その徹底ということで、2月21日から3月5日の土曜日まで、特に低学年1・2年生については、児童さんに向けては教員から児童への感染対策の徹底、やはり特に鼻マスク、口マスクというね、そこが外れてしまう、それを防ぐための正しいマスクの着用について、うがい、手洗い、手指消毒、規範的な感染防止対策。また、どうしても低学年の子どもさんたちというのは、集まりたい、密になりたい、ということで、これは学校だけではなくて、ご家庭においても密にならない、こうした点を指導させていただきます。
 また、保護者の皆さん方に向けましても、やはり1番ポイントとなる家庭内感染、その対策の徹底をお願いいたします。ということで、徳島保健所で作った動画の活用、よく記者の皆さん方にも見ていただくのは、家庭でできる新型コロナウイルス対策基本編なんですが、今回はさらに加えて、家庭でできる新型コロナウイルス対策、特に家庭に感染の疑わしい方がいる場合編ということで、今、家庭の中で、本当にそうした点、多く出てきている、こうした点がございますので、この徹底を図らさせていただければと思います。
 特に今申し上げた1年生、低学年の皆様方ですね、こうした皆様方、そのご家庭からということもございますので、文章、連絡メール、ホームページ掲載などで、今申し上げた動画などにつきましても、お示しさせていただければと思います。
 なお、明日、改めてWEB会議を開催させていただきまして、これら感染拡大防止に向けた取組の徹底を全市町村の教育長さんに要請をさせていただきます。
 そして、最後2点、申し上げていきたいと思います。まず、県内で高水準の新規感染者が続いていることから、感染に大変ご不安を感じられている方が多い、そうした県民の皆さん方のニーズに応えるため、感染不安を感じる無症状の方が気軽に受けられる薬局等での一般検査、実施期間、今までは2月末とさせていただいていた訳でありますが、これを3月31日まで再延長させていただきます。
 また、全国的に抗原定性検査キットが不足している。厚生労働省からは、無症状の皆さん方が無料で受けられる、そうした検査キットは後回しにということが通知されていることもある訳なんですが、検査実施時間が変更している、そうした場合もそれぞれの薬局などございますので、受検の際には、薬局あるいは医院などで行っていただいているところもありますが、是非、事前の予約をお願いいたしたいと思います。
 また、もう1つの無料検査で、徳島ならではのものとして、帰省者向けの事前PCR検査と、県外出身の大学生などに向けた帰県前PCR検査につきましても、これから年度末に向け、県外からの人の流れが増加してくること。また、本県と同様に、各都道府県でも無料の検査をやっている一般検査ですね。しかし、今申し上げた厚生労働省からの通知などによって、大変、受けづらくなっている。あるいは会場が、そうした意味では混雑する。受検しにくいと、こうした声もお聞きをしておりますので、こちらについても3月31日までの帰省に対応できるように実施期間を合わせて、再延長させていただきます。ということで、こちら。
 
(パネル「事前のPCR検査を無料で提供しています」を掲示)
 
 2つの検査ですね。県外から徳島県へ帰省される方、あるいは県外帰省後に本県に帰省される大学生の皆さん方、こちらを3月31日まで、対象を広げさせていただきます。
 また、申込期間については、3月21日月曜日までということにさせていただいておりますので、是非、この2つのパターンにつきましても、ご活用いただければと思います。
 そして、最後もう1点は、いよいよ徳島県事業継続応援金、明日から受付開始ということになります。特に今回は、全国知事会から長年、国に提言し、持続化給付金の後継をと、ようやく1月31日から受付が始まるということになった国の事業復活支援金との併給可能となっておりますので、併せてご活用いただければと思います。ということで、こちらですね。
 
(パネル「徳島県事業継続応援金」を掲示)
 
 今日、申し上げておきたいのはここ。いよいよ明日、2月24日から受付スタートということになります。そして、ここに二次元コード、今はまだスタートしていないんですが、24日の午前0時ですから、今日の日付変更線を越えれば直ちに、このホームページに公開させていただきますので、WEBではスタート、そこからスタートとなりますので、更にはコールセンター、既にご紹介させていただいておりますが、088-603-8232、603-8232、このコールセンターについては、午前9時から午後6時まで、土日、祝日を含みます。今回は個人事業主、フリーランスの皆さん方も加え、50パーセント以上もし売上が落ちていた場合は、国の事業復活支援金と合わせ70万円、また、売上1億円以下のいわゆる法人格をお持ちの皆さん方について、50パーセント以上もし落ちているのであれば、県の応援金と合わせ140万円をいただくことが可能となりますので、是非、ご活用の程よろしくお願い申し上げます。
 私の方からは以上です。よろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)

(幹事社:四国放送)
 いずれにしても今日400を超える402例という感染者数の発表について、まずは知事の受け止めを教えて下さい。

(知事)
 これまでが330(人)、そしてここのところ踊り場ということで6日連続で200(人)台ということに今、なっていたということがありましたので、何度も申し上げたように、これまでのトレンド、家庭内感染、あるいは児童等利用施設、あるいは小学校など、こうしたところの感染を止めないことにはこれが逆にボンっと跳ねてくるということも、これはあり得るということを申し上げてきた。そうした意味では、それが見事に出た。それからさらにもう1つこれに加えていきますと、このコロナ「第1波」の時から言われたのが、何か起こった場合には2週間後を見よと、このように言われるんですね。
 しかも、「第6波」の「オミクロン株」の場合には、これまでの「第5波」までのコロナとはちょっと違っていて、非常に発症が早いということがありますから、2週間よりも早くということを考えると、人流などの動きなどを見ても実は2月11日、12日、13日のこの3連休、ご家族で会った、知り合いとなどなど、そうしたものが想定される訳なんですが、ちょうど11に14を足すと25日となる訳なんですが、早いということを考えると、あの200(人台)がずっと続いたところ、この辺りも何となく合点がいくこととなる訳でして、そうした意味では、それによりコアに近づいてきている訳ですから、402(人)、300(人)を通り越した訳でありますが、しかもその傾向がはっきりと分かっている、クラスターなどでもやはり児童等利用施設、二次感染でボンと今、3番目に大きいクラスターもそれということになりました。
 また、新たに小学校でもクラスターということになる。当然、そこからの二次感染、これを含めると、もっとの数になる。今日だけでも小学校、あるいは未就学児、過去最多の感染、なっている訳でありますので、やはりこうした傾向といったものはやはり如実に出てくるな、その意味では今、保育士さんたちが、2月11日から、あるいは幼稚園、小学校については2月19日からそれぞれ特例接種、そしていよいよ21日からの集中取組期間、この対応ということで、やはり5歳未満のお子さんたちは、ワクチンを打つことができない。3月7日から5歳から11歳の子どもさんたちは打つことが出来るようになるんですけれどね。その意味ではこの5歳未満の子どもさんたちを感染から守る、あるいは家庭内感染、これを抑える。それによって結果として児童等利用施設、小学校などでのクラスター、これを防ぐことができるようになってくる。そうした意味で児童等利用施設、ここにお子様を通わせている同居のご家族、保護者の皆さん方について特例接種、いよいよスタートをさせていただくということで、先ほど、どんな形で受付をするのかボードでもお示しをし、当然ホームページにも載せていく、またそれぞれ市町村から、施設から保護者の皆さん方にもお伝えさせていただく訳でありまして、とにかく今回のこの状況というものをもっともっと正しく理解をいただくということが1番必要ではないか。
 しかしその一方で、もしこれが「第5波」とか「第4波」の時であれば、もう立ちどころに確保病床の使用率が6割、7割いってしまう訳でありますが、こちらを1週間、実は、今「レベル2・後期」になっておりますが、「レベル2・後期」35パーセント、これをずっと下回っていた。今日は少しそこのところが上回る形となりましたが、しかしそうした形で対応していく、ただこれも少しでも安心をすると重篤化を招くということも、これは想像に難くないところでありますので、やはりどこで感染しているのか、そのメカニズムは何なのか、これを正しく知っていただいて、まずは正しい行動をしていただく、そして我々行政としてはそれへの解決策、数に限りはある訳ですが、ワクチン接種、特例接種など、こうした点についても積極的に、全国の先陣を切ってさせていただくという形で何とかこれを封じ込めていく。
 全国的に感染がどんどん落ちてきている、そして、その今なぜということなんですが、これも特徴がはっきりしているんですね。つまり感染防止対策などをやり、遅れて感染のピークを迎えてきているところが今日実は過去最多を全て揃えてくる。徳島(県)、鳥取(県)、岩手(県)、これらが過去最多、記録をするんですね。ということでこれも傾向。そして平井(鳥取県)知事からも連絡があって、情報交換させてもらいましたが、彼らのところも児童等利用施設、いきなり70名のクラスターが出ると、どこもここも実は同じ状況なんですね。ですから、そうした意味では「まん延防止等重点措置」、これをかけるからと言って、これを抑えられるか。確かに県民の皆さん方にショックを与えて、そして感染を防ぐ、こうした効果がない訳ではない訳なんですが、じゃあ、それで他の経済、皆止めてしまう、あるいは後々大きな影響が残るものをやって、そして抑えられたらいいんですね。しかしそれだけで大丈夫か。それよりもやはり学校であるとか、あるいは児童等利用施設、こうしたところにしっかりと、一部この対策を打ち明けたときに、「いや、分かってないんじゃないか」と。「それに行くことができないじゃないか」「子どもたちの発達に影響するじゃないか」、いや、それはよく分かっているんです。
 しかし、その結果、今、休園をどれだけすることになるのか、元も子もない訳ですよね。今、学校などでも過去最多の、実は休園、休校ということになってしまっている、当然ですよね。あれだけ小学校で出ることになれば。だからそこのところを分かっていただきたいんです。我々としてはトレンドを先読みして、それに必要なものを、確かに通常では打たない手、これを打たせていただく訳でしてね。当然ご理解をその時にはいただけない、多々あるのかもしれませんが、しかし我々としては、やはり感染を抑えなければならない、その肝を押さえるということになりますので、何となく非情に思えるのかもしれませんが、こうした点については是非、理解をしていただいて、ご協力をいただく。結果として、子どもさんたち、また同居のご家族の高齢者の皆さん方、既往症を持った方を守っていくことに繋がっていくということですので、是非、ご理解をお願いしたいと思います。以上です。

(幹事社:四国放送)
 3連休の影響とかがですね、この時期に来たのではないかというご見解もあったんですけれども、とは言え、やはり402例というのは危機的な状況であると認識した方がいいんでしょうか。

(知事)
 そこでもう1つ、ここはもっともっと政府が言わなければけない、確かに今、お医者さんたちも色々ネット上では言われているんですね。つまり例えばこの数で、さっき申し上げたように、一気に重症者が増える、ということになるんであれば、これは危機的な状況。だから、さっき申し上げたこれが「第4波」「第5波」の時だったら大変なことなんです。だったら、もう一層のこと「緊急事態宣言」で止めてしまうということでね。例えば、保育園であろうが、あるいは学校であろうが、もう休業と。もうそのぐらいの措置は打つ。
 しかし実際そうでないんですね。というのは、既往症を持たれた子どもさんたちというのは、危ない部分があるんですが、これだけたくさん子どもさんたちがかかっているんですが、4日、5日になると元気に出て行かれちゃうんですよね。これも「オミクロン株」の1つの特徴ということですから、何度も申し上げるように正しく恐れる。ただ高齢者の皆さん方やあるいは既往症を持った方々、ここにはうつさないように皆が気を付けないといかんということですね。つまり年齢が90(歳)、100(歳)になってくれば、あるいは既往症があると、これが引き金となって、既往症で亡くなる、こうしたこともある。
 しかし、重症病床がほとんど埋まらない、入らない、この間までお1人おられた方も実際は違う重篤な症状で運ばれてきて、運ばれたら必ず検査しますから、検査してみたら一応陽性だった。でもそちらの方は軽いということでね。
 ですから、そうしたことになりますので、もう1つマスコミの皆さん方にご理解いただきたいのは、これは国の分科会とともに我々全国知事会でも合意をする中で、この「アラート」、これを変えましたよね。つまり「ステージ」から「レベル」に変えた。その時に今までは7指標あったんですね。5項目7指標あって、直近1週間の感染者数であるとか、その伸び率とか、そうしたものも見てきたんです。それに応じて「レベル」を変えてきた。
 しかし、今度はそれじゃないよね。やはり病床をどうするか。例えば自宅療養、宿泊療養、軽症、無症状の人がものすごく多いので、そちらが入る。今日も実は402名ですが、中等症以上はゼロなんですよね。もう少し詳細に言えば、その全体として、356(名)が軽症、46(名)は何と無症状ということなんですよね。ですからこうした点を考えていくと、その皆さん方が何らかのことで既往症を持たれる方もおられるので、ちょっと中等症に近くなると、パッと入れると。そうしたことが重要で、いかに確保病床、ここをしっかりと見ておくか。それと特に重症者の割合ですね。確かに東京(都)、大阪(府)、危機的な状況、今日もかなりの数が亡くなっている。それは、徳島の状況とそういった意味では、今の段階では少し違う部分がある。だからあまり数だけにとらわれるのではなくて、まずは感染こうしたものに注意していただく、そしてワクチンもそれは色々とご相談いただいた上で、必要だな、というのであれば、やはりなるべく打っていただきたい、こうしたことがありますので、是非この数だけで、もちろんその数、というのも重要なんですけれどね。この指標から外れたと。そして、国としてまず外した訳ですので、そうした点も是非、ご理解をいただきたいです。
 それともう1つ、やはり水際対策、もう既に総理がもう数日前に3月に入ったら緩めていくと。世界標準、これもご理解いただきたい。その意味で正しく恐れていただくといった点が大変重要になる。我々も当然、先取り、先取りをして危ない場合には、どんどん警鐘を鳴らさせていただいている訳でして、そうした意味では、どんな感染状況で、どんなメカニズムでクラスターが出来上がり、そして膨らんでいくのか。また、それを防ぐための対策、これも申し上げているところですので、是非そうした点について、ご理解をやはりいただくということが1番重要なポイントになるんではないか、このように思っています。以上です。

「まん延防止等重点措置」について(質疑)

(幹事社:四国放送)
 今の知事のお話ですと多分ないと思いますが、検討中の「まん延防止等重点措置」の適用については、今のところは特に考えていないという。

(知事)
 そうですね、少なくとも今日ようやく「レベル2・後期」の35パーセントを少し超える35.7(パーセント)、病床のね、最大確保、そうなったと。8日ぶりにですけれど。それとあと重症者病床はまだゼロですから、やはりその必要となる医療を必要な人に提供する。それが出来なくなることが、やはり1番の「まん延防止等重点措置」をかけるということになるので、今の状況として当然、国とはまだ共有している状況ではある訳なんですが、国の方からも積極的にかけるべきだということにはならないということになります。

保育所等の休業にかかる保護者への対策について(質疑)

(幹事社:四国放送)
 あとですね、保育園の休業とか、保育園に子どもさんが休まざるを得なくなってくると、その親御さんが仕事ができないとか、そういった面で経済的な影響もあると思うんですが、その辺の手助けというかですね、対策というのはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 例えば、お金を払って保育園などに行かれている訳ですので、当然そうした料金ですね。そうしたものに対しての支援策、これは十分にある訳ですので、そうしたものについては園とも相談、園からもご紹介いただけると思いますので、ご活用いただければと。これはただ就業の部分の話ではなくて、お金を払って園に行っている、その部分を損するじゃないかといった点についての対応ということですので、あと休業することによって収入が減ってしまう。確かに制度があるんですが、実はこっちの方は社会的に色々と問題になっていましてね。確かにその部分は、ご本人が例えば労働局などに申請をすると、そしてそれが最終的には下りるんですが、事業所の中では、そうしたものは止めてくれということを言う声も、全国では多い。そうしたものの中で、最終的には事業所に労働局の方で確認するんですね。その段階で実は全国トラブルが多く発生している。場合によっては、それが解雇事案になってくるということがあるので、少しそこのところは大きな国家的な今、課題になっているところなんですね。
 ただもう1つ考えていただきたいのは、今、多くのところでなるべくもうテレワークしよう。もちろん、出ていかなければならないということもあるんですけれどね。エッセンシャルワーカーで特に医療機関とか介護とかですね。それ以外のところでは、テレワークをやるというところも増えている。ですから、そうした機会は活用して、なるべくこの3月5日までの集中取組期間、ご協力をいただけると有り難いなということになります。

感染者数の今後の見通しについて(質疑)

(幹事社:四国放送)
 あと、今日こういう400を超える人数の中で、今後の見通しは知事はどのように分析されていますか。

(知事)
 先ほど申し上げたように、2月11日、12日、13日、その2週間後、おそらく「オミクロン株」ですから、それが早くに出てきているとは思うんですけれどね。しかし、もし仮に14日ということにすると、最初に差し掛かるのが25日ということになります。ですから、当然のことながらそこまでは最大の警戒をしなければいけない、これが頭なのか、尻尾なのかですね、それにもよるんですけれどね。
 ということで、明日発表の数値といったものに私としても最大の関心を持っている。というのは前回も330(名)、これはご説明したように3連休を控えて、お医者さんたちもお休みになるだろうということで、駆け込みで入られた。そして医院で結果が出た場合には、すぐその日に結果の出る抗原定性の場合と、あるいはPCR(検査)をやった場合には民間委託されるんですね。そうすると3日間ぐらいかかるということで、結果としてそれがずれてくるということもありますので、駆け込みで、例えば金曜(日)からお休みに入りましたから、火、水、木あたりで入られると、当然ドーンと出てくるということで、ひょっとするとその前後に押しなべる数字かなと、いうように前後が少なかったですね確かに。そうしたこともありますので、今回はでもこれが頭なのか、あるいは尻尾なのか、それによっても大きく様変わり、尻尾であればこれから落ちていく、頭であればこれから2週間となる25日まで上がり続けるということになりますので、当然、上がり続けた場合の病床の負荷、今回、今35.7パーセント、今日時点でなんですが、これがどう動くのか、40(パーセント)を超えていくのか、あるいは逆に下がっていくのか、ここのところをしっかりと見させていただきます。

(幹事社)
 各社さん、お願いします。

(朝日新聞社)
 ですから現状では、なかなか今がどういう状況かというのは、予見を持つべきでもないのでしょうが、読めないというのが率直なところですか。

(知事)
 そうですね。ただ何度も申し上げるように、3連休で人流が増えた。これは間違いない。で、その3連休から2週間後、11だったら、25日、26日、27日、ということになりますので、いずれにしてもそこは最大の警戒を持って臨まなければならない。その意味では、ずっと200(人)台の踊り場が続いた訳でしてね。いったん330(人)が出て、それからいったん落ち、それから踊り場に入るということですから、ここが全国的なトレンドからすると、逆に遅れて出た、対策が進んで数をキープしていた、抑えてきたところがやはり出てきてしまう。
 というのは、常にと言いますか、最初の頃からよく言われた、コロナの感染者1桁トリオと言われた岩手(県)、鳥取(県)、徳島(県)、この3つが同じ日に過去最多を記録すると。しかもその数が今までそれぞれ経験したことのない台をそれぞれが経験しているということがこれあって、やはり同じ傾向、トレンドがきっちり見えているなと。実は昨日、一昨日と、昨日が秋田(県)、その前が岩手(県)、過去最多だったんですよね。だからこれまでずっと抑え込んでいたところが、やはり遅れて出てきているということになりますので、徳島(県)もそういう傾向なのかなということですから、何とか先ほど申し上げた、まずは児童等利用施設の場、あるいは学校、ここのところを是非ご理解いただいて、3月5日までの集中取組期間、この中には十分3連休からの2週間後、25(日)、26(日)、27(日)、ここも含んでいるところでありますので、是非、ご理解とご協力をいただきたい。
 そして、それへの対策として児童等利用施設へ通わせている保護者の皆さん方の特例接種、ご用意をさせていただいておりますので、是非、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

知事の明日(24日)の出張予定について(質疑)

(幹事社:四国放送)
 知事、明日の予定で、横浜の出張と入っていますけれど、あれは行かれるんですか。

(知事)
 今のところは行く予定だと、パネラーで呼ばれているところですので、ただ今日、色々な状況が出てきますから、それを見る中で対応したいと考えています。

(幹事社:四国放送)
 行くかどうか、ちょっと検討すると。

(知事)
 そうです。だから、今日のまた状況が分かってきますから。

(幹事社)
 じゃあ、ありがとうございました。

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