文字サイズ

やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい

令和4年2月21日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 よろしくお願いします。

(知事)
 それでは、新型コロナウイルス感染症の発生につきまして、発表させていただきます。
 昨日2月20日、県内におきましては、228名の新型コロナウイルス感染者の発生が確認されました。
 公衆衛生上の観点から、感染された方がお住まいの市町村名及び都道府県名の内訳を公表させていただきます。徳島市111名、鳴門市24名、小松島市13名、阿南市10名、吉野川市4名、阿波市3名、美馬市9名、三好市4名、勝浦町1名、石井町13名、美波町1名、松茂町2名、北島町8名、藍住町10名、板野町6名、上板町4名、つるぎ町1名、東みよし町1名、兵庫県1名、岡山県1名、香川県1名となります。
 また、主な感染経路につきましては、濃厚接触者または接触者が79名、クラスター関連が24名、県外関係が1名となります。
 その他、感染者の年代や症状の程度など詳細につきましては、記者の皆様方のお手元に配布の資料をご参照願います。
 これを受けまして、「とくしまアラート」に関わる指標について、発表させていただきます。
 指標は2つ。まず、最大確保病床の使用率263分の87、33.1パーセントとなります。重症者用病床の使用率、引き続き、ゼロとなります。
 ここで、本日発表の公務員の中に、県職員1名が含まれておりますので、ご報告を申し上げます。この1名につきましては、万代庁舎に勤務する職員であり、感染可能期間に出勤しておりますが、接触者につきましては、全て特定されており、県民の皆さんとの接触はございません。
 また、念のため、当該職員が配置されている担当内職員6名でありますが、2月23日水曜日まで自宅待機とするとともに、当面、2月25日金曜日までの間、執務室内での基本的感染防止対策を講じながら、それ以外の所属職員は分散勤務50パーセントを実施いたしております。
 そして、本日発表の医療機関のうち1名につきましては、県立中央病院に勤務する職員となります。
 なお、当該職員につきましては、感染可能期間中に勤務していないことから、院内に濃厚接触者はいないと判断し、病院職員及び入院患者に対する検査は行なっておりません。
 また、院内感染の可能性がないと判断し、外来、救急、入院の受け入れにつきましては、通常通りの運用を継続させていただきます。
 続きまして、この度、新たに発生が確認されました3つのクラスターについて、以下、ご説明を申し上げたいと思います。まず、この一覧表に入る前に個別を言っていきましょうかね。
 まず、115例目のクラスター、これまで発表した6名、こちらに本日発表の2名を加えた計8名の感染者が、一つの、また出てきます児童等利用施設において確認され、この施設において感染が拡大した可能性が高いことが分かりましたので、クラスターとして本日、認定する運びとなりました。
 続きまして、116例目のクラスターにつきましては、これまで発表していた4名に、本日発表の1名を合わせた5名の感染者が、一つの小学校において確認され、この小学校において感染が拡大した可能性が高いことが分かりましたので、クラスターとして本日、認定する運びとなりました。
 最後に、117例目のクラスター、これまで発表した1名に、本日発表の5名を合わせた計6名の感染者が、一つの社会福祉施設において確認され、この施設において感染が拡大した可能性が高いことが分かりましたので、クラスターとして本日、認定させていただきます。ということで、こちらとなります。
 
(パネル「クラスターの状況(1)」を掲示)
 
 「115例目児童等利用施設」、全部で利用者が5名、職員が1名、合わせて6名。
 また、「116例目小学校クラスター」については、児童5名。
 また、「117例目社会福祉施設」につきましては、利用者4名、職員2名、合わせて6名のクラスターとして認定させていただきます。
 続きまして、これまで認定させていただいておりましたクラスターについて、感染者に動きがございましたので、一覧表でご覧いただきます。今日は7つのクラスターに変動がございました。
 
(パネル「クラスターの状況(2)」を掲示)
 
 まず、「79例目社会福祉施設関連クラスター」、二次感染、同居のご家族2名、こちらを加え57名の関連クラスターに。
 また、「107例目社会福祉施設関連クラスター」、こちらは職員3名、二次感染が3名、これも同居のご家族、合わせて6名を加え44名の関連クラスターに。
 「108例目小学校関連クラスター」、二次感染1名、これも同居のご家族、合わせて19名の関連クラスターに。
 「109例目児童等利用施設関連クラスター」、二次感染3名、こちらも同居のご家族、合わせて12名の関連クラスターに。
 「110例目屋内スポーツ活動関連クラスター」、こちらは二次感染1名、こちらも同居のご家族、加えて14名の関連クラスターに。
 「111例目児童等利用施設関連クラスター」、こちらも二次感染2名、全て同居のご家族、合わせて54名の関連クラスターに。
 「114例目児童等利用施設関連クラスター」、こちらも二次感染、同居のご家族1名を加え8名の関連クラスターに。
 ということで、今日の二次感染、全部で13名おられる訳でありますが、全て同居のご家族、家庭内感染ということになります。
 さて、昨日の全国の感染状況につきましては、71,489人となりました。日曜日は休診となる医療機関が多いことから、感染者数は減少する傾向にあるものの、それでも7万人台という高水準の人数が続いているところであります。この傾向は本県も同様ということで、本日発表の新規感染者数228名、6日連続での200人台となりました。
 こうした中、最近の感染状況の特徴として、30代以下の若年層が6割を超えておりまして、特に問題となるのが次の点、10代以下の感染が今日も73名、228分の73、32パーセントを占めるに至っています。しかもこの中で、未就学児、本日も26名の感染が新たに判明し、2月には16件のクラスターが児童等利用施設において確認されるなど、感染が急激に拡がっているところであります。
 このため、感染拡大の押さえ込みをより一層強力に実施するため、本日から3月5日の土曜日の2週間を、感染防止対策集中取組期間とさせていただいたところであります。少し報道もいただいておりますが、具体的に申し上げていきますと、市町村に対しまして、保育施設をはじめとする児童等利用施設の利用者について、例えば、お仕事が休日、家庭での保育が可能となる保護者がおられる場合、また、同居のご家族が濃厚接触者などになった場合の登園自粛を要請するように依頼するとともに、また、既存のクラスターにおいて、施設内での感染を拡げた恐れのある、例えば、屋内運動を伴う行事、あるいは外部講師の入構、こうした人が持ち込んだと、原則禁止を求めて参ります。
 なお、このような取り組みにつきましては、昨日、既に各市町村への通知を行いましたが、さらなる周知徹底を図るため、本日もう既にですが、16時半から市町村担当者及び市町村教育委員会教育長とのWEB会議を開催し、改めて依頼したところであります。
 また、保育の場以外にも先ほど申し上げたように10代以下、感染が非常に多い、しかも11歳以下の皆さん方は、今の段階ではワクチンが打てないということがありますので、小学校につきましても、登校の自粛、この要請はいたしませんが、本日から3月5日土曜日やはり同じく2週間を感染防止対策集中取組期間といたしまして、学校の判断での学年、学級閉鎖、あるいは分散登校を、それぞれの学校の感染状況に応じて、積極的に実施することを改めて、こちらは市町村教育委員会の方にお伝えさせていただいたところであります。今日、小学校、こちらもクラスターが出ているというところがありますので、そうした点について、是非、注意をしていただきたいということであります。
 また、小学校での教室、あるいは体育館などにおける場面ごとの感染防止のチラシ、つまり画面が切り替わるときが1番危ないと。特に低学年の児童の皆さん方にも分かりやすく作成し、各校内で掲示していただくこととしております。ということで、こちら。
 
(パネル「感染防止チラシ」を掲示)
 
 それぞれ場面に応じて変えております。教室用については、このような形。マスクあるいは黙食の関係ですね。そして、教室また体育館用ということで、こちらは換気をこまめにということ。あるいは定期的に様々な物について消毒しましょうということですね。また、トイレも感染の場になることがありますので、並ぶときのソーシャルディスタンス、距離を取ろうと。トイレの後しっかり手を洗いましょう。また、玄関、こちらについても、検温をして体調が悪い時は休みましょうと。帰ってからも手洗い、うがい、お願いしますよということで、いわば基本的な感染防止対策を子どもさんの目線に合わせ、しかも場面の切り替わり状況に応じた注意喚起をわかりやすくイラストなども入れる形でお配りさせていただいているところであります。
 なお、私立の幼稚園、小学校におきましても、同様の取組みを行っていただけるように、協力をお願いいたしているところであります。
 あわせて現在、県が実施している特例接種、保育士などのワクチンの追加接種についても、昨日までに約2,400名の方に接種いただいたところであります。この期間に接種できなかった、実際、今、増えているんですね。つまり、保育園の方がクラスターになった、濃厚接触者になった、あるいは感染しちゃった、こうした場合があります。特に感染した方は別なんですが、濃厚接触者、接触者になって、接種予定日に受けることができないという人が続発していることがありまして、この期間に接種できなかった皆様方への対策、あるいはより多くの皆さん方に受けていただこうということで、2月26日以降の追加日程でご用意させていただき、こうした皆様方へ対応をさせていただいたところであります。
 また、こうした内容につきましては、保育関係団体からも各施設に周知をいただくことといたしております。今後、未就学児、また小学生、10代以下の方が利用される施設において、感染がこれ以上、拡がることがないように、感染防止対策をとにかく徹底をさせていただければと思います。
 そこで、本日は久方ぶりに残念なご報告を申し上げなければなりません。昨日2月20日、新型コロナウイルス感染症によりまして、県内の医療機関に入院されていた60代の方1名、また80代以上の方1名、合わせて2名の方がお亡くなりになりました。謹んで哀悼の意を表したいと思います。
 なお、亡くなられた方の詳細な情報につきましては、ご遺族に配慮させていただきまして、公表を差し控えさせていただきますが、今回公表した80代以上の方につきましては、新型コロナウイルス感染症以外の死因で亡くなられたと、死亡診断を行われた医師の方から伺っているところであります。
 また、報道に際しましては、お亡くなりになられた方及びご遺族のプライバシーの保護に十分ご配慮をいただきますように、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 そして、本日は、県民の皆様方に現状を知っていただくために、新型コロナウイルス、こちらを正しく恐れていただくために、これまでの死亡事例の状況について、少しご説明を申し上げたいと思います。今年の1月以降に亡くなられた方、つまり「オミクロン株」「第6波」になってということですね。実は7名おられます。この7名の皆さん方、まず、属性、7名のうち6名が70歳以上、そのうち80歳以上の方が5名という年齢ですね。特にここの部分については、さらに詳細にこちら。
 
(パネル「死亡事例の概要(1)」を掲示)
 
 右側のこの円グラフをご覧いただきたいんですが、90代以上の方が3名、80代の方が2名、そして70代、60代が1名ずつということになります。そして、7名中4名が新型コロナ以外の死因によって死亡がなされました。ということで半分以上、57パーセントが新型コロナ以外ということになります。
 もう1つ、実は大きな特徴があるんですね。実はこの亡くなられた7名、全て基礎疾患をお持ちということで、特にこのうち4名、57.1パーセントの方は、今申し上げたように新型コロナ以外の死因ということになります。
 なんでこうしたややこしい言い方するのかということになるんですが、国においては感染者が死亡した場合、あるいは亡くなった方、もし調べていなかったら亡くなった時点で、コロナの反応を見るんですね。そして、もし陽性だったら遡って陽性者としてカウントすると、死者1人。そうした形で厳密に死因を問わずに、あるいは報告、公表するように今回、統計上求められているということでありますので、これまでの実は死亡事例、今回は1月以降の全てを調べて公表させていただきましたが、これまでの死亡例の中にも一定程度、新型コロナ感染症との関連が薄いケースが含まれているものと思われます。
 では従来、「第4波」「第5波」そして今回の「第6波」、これごとに少し分析、今の段階で出来得る限り分析をさせていただきました。こちらの表となります。
 
(パネル「死亡事例の概要(2)」を掲示)
 
 これが今ご説明した今回の分ですね。全体の陽性患者のうち亡くなられたのが7名、死亡割合については、0.1パーセントとなります。そしてその年代、60代以上しかも60代、70代は、お1人ずつ。80代以上が5名、特に90代以上が3名ということになります。そして、7名すべてが基礎疾患がおありの方、しかも死因は、半分以上、4名の方がコロナ関連以外ということになります。
 そして、これまでの例えば従来株、1番最初ですね、一昨年2月から3月の間、この部分について、546名の陽性患者のうち亡くなったのは18名、死亡割合は3.3パーセント。また「第4波」と言われた「アルファ株」、これは昨年4月から昨年7月までの間、1,247名の方が陽性となり、45名が亡くなっております。3.6パーセントの死亡割合、少し高くなりました。そして、年代も50代以上、非常に幅広い。ただ、ここもやはり70代11名、80代以上が26名ということになります。
 そして「第5波」「デルタ株」、昨年8月から11月まで、1,498名の陽性者に対して亡くなった人は3名、いきなり今度は落ちますね、比率が0.2パーセントということで、こちら70代、80代以上ということ。
 そして今回、「第6波」5,631名のうち亡くなられた方が7名、そして死亡割合は0.1パーセントということで、全てに基礎疾患あり、この基礎疾患というのは、完璧に従来部分、あるいは「第4波」のときまでは不明の部分がある訳なんですけれど、しかし、ほとんどの方々が実は基礎疾患がある。つまり、基礎疾患がなくて亡くなられた方というのは、分かっている範囲内では、ほとんどおられないということを、ここにお1人おられますけれどね。それから死因についてもコロナ以外、今回は全て分かっている訳ですが、半分以上、7分の4、コロナ以外と。
 そして、ではなんで「デルタ株」今回の「第6波」、これだけ死亡の割合が低くなったのか。やはりここはワクチンの2回接種、これが非常に大きい。従来あるいは「第4波」のときには、ワクチン接種がございませんでした。しかし、「デルタ株」、こちらについてはワクチン接種が進んできた。そして今回も同様、もう既に2度目終えている方がほとんどと。ただ不明の方がお2人おられますが、こうした形で亡くなられた方、その状況について、しっかりとこれからも分析していくことができればと。
 そして県民の皆さん方に、どういう情報が伝えられたとしても、正しくご理解をいただき、正しく恐れていただく、こうした形が重要であると、このように考えております。是非、3度目の接種、こうした点についても、積極的に対応をお願いいたしたいと思います。
 そして、最後に、徳島県事業継続応援金についてであります。
 
(パネル「徳島県事業継続応援金」を掲示)
 
 徳島県独自の制度として、また、全国知事会から度重なる要請で出来上がった1月31日からの国の事業復活支援金、これらを合わせていった場合、例えば個人で50パーセント以上売り上げが落ちた場合には、国の50万円と県の20万円、合わせて最大70万円まで。
 また、法人で年間の売上高1億円以下の場合には、50パーセント以上売り上げが落ちた方については、国の100万円と県の40万円を合わせ、140万円まで最大ご支援を申し上げます。申請期間につきましては、2月24日、今週の木曜日から受付をさせていただき、5月31日まで。
 そして、これまでの間にお問い合わせ、自分が対象になるんだろうか、どんな制度だろうか、こうした点につきましては、コールセンターをご用意させていただいております。徳島県事業継続応援金コールセンター、電話番号088ー603ー8232、603‐8232まで。
 また、受付開始の前の23日水曜日までは、さらにもう1つ、制度を所管している徳島県商工労働観光部、こちらにも窓口をご用意しております。こちら088‐621‐2069、2316、2320と3つご用意させていただいております。お問い合わせの期間につきましては、午前9時から午後7時となりますので、どうぞご活用方よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 私の方からは以上となります。どうぞよろしくお願いいたします。

(幹事社)
 ありがとうございました。では質問のある記者の方、よろしくお願いします。

新型コロナ対応体制の逼迫について(質疑)

(朝日新聞社)
 本日発表の分なんですけれど、調査中が228人中124人と半分以上になっているんですけれど、感染経路ですね。なかなかその辺、人手を増やしても手が回らないような状況になっているのか、どういう状況になっているのかご説明いただければと。

(知事)
 これで6日連続、要は200人台ということになって、やはりこれをしっかりと感染経路を探索しなければいけない。ということで人手を増やし対応しているという形ではある訳なんですが、やはり最終判断、こうしたものをしていく。例えばクラスターの認定なんかもそうなんですけれど、やっぱりこの最終決定をしていく人たちというのは、数に限りがある部分がありますので、そうした点で若干遅れが出てくるといったところは否めない。
 しかし、こうした点についても、今、特にもう1つ、なかなかすぐ出ないというのが民間医療機関、診療・検査協力医療機関の方から来ている例が、例えば昨日、今日発表の分は183例が民間医療機関からの分なんですね。これが8割を超えています。非常に高い80.3パーセントと。そうなりますと、患者さんに最初のファーストコンタクトするのが夜以降になっちゃうんですね。だから、かつては深夜でも感染された方に「どうですか」と聞いたんですけれど、これもなかなか大変だろうということがあって、翌日以降の対応ということになってしまいますので、どうしてもたくさんの数になるとその翌日、つまり翌々日、ファーストコンタクトは早くするんですけれど、そこで十分に聞き取りができる訳ではありませんので、そうした意味でどうしても翌々日へ向かってくると。
 しかし、クラスターもこれだけ濃厚接触者はじめとして、感染経路も含めてですね、探索をして深掘りをして、こうしたものがどんどん出てきているということでありますので、かなり現場、大変な状況ではありますが、最大限頑張っていただいて、そしてやはり感染の連鎖、これを断ち切っていく、こうした形で今、進めているところではあります。

「みなし陽性」について(質疑)

(朝日新聞社)
 人手が回りにくいというところも込みで、他県のような「みなし陽性者」のようなことを、本県で検討はされているのでしょうか。

(知事)
 やはりそこまで落としてしまうと、なかなか大変なことが起こってきますので、我々としては極力みなし陽性などを行うのではなくて、例えば、もう既に実施をさせていただいている、今回はっきり言ってもう感染の場が、児童等のいわゆる活動の利用施設、あるいは小学校など学び舎ですね。割と10代以下のところがほとんどになってきている。そこから派生して高齢者施設、あるいは病院、また障がい者施設などの社会福祉施設、先般、会社というのも出てきましたけれどね。こうしたところがありますので、会社など事業所については、保育所が行っている濃厚接触者、そのマニュアル、判定マニュアルをお配りさせていただいて、県庁も一緒なんですけれど、それぞれの事業所、どの人とどの人の人間関係が1番分かっているのは会社の人ですので、それを逆にやっていただいて、名簿を作っていただき、それを保健所と共有すると。そういう体制をとって、そしていわゆる感染経路、その探索、こうしたところに全力を尽くせるように今、進めているところでありますので、どうしても前々から申し上げているように、民間医療機関から来る分がこれだけ増えてくると、どうしてもファーストコンタクトがその翌日になってくるといったことがあって、より深い調査をするためには、そのもう1日かかっちゃうと。ファーストコンタクトについては、翌日にいけてるところなんですが、その中身を調べるといった点には、やっぱりもう1日かかってしまうと。

「まん延防止等重点措置」について(質疑)(その1)

(朝日新聞社)
 分かりました。あと最後にもう1点だけ、「まん延防止等重点措置」の適用の要請は、今どういう状況なんでしょうか。何か目安は。

(知事)
 これはやっぱり「とくしまアラート」、ここに関わってきます。実は今日のまず最大確保病床、ここが33.1(パーセント)。今、徳島県は「レベル2」「感染警戒・後期」。「感染警戒・後期」の実は最大確保病床、この比率は35パーセント以上。そして重症者病床は30パーセント以上、でもゼロということですね。そして最大確保病床、ここについては実は今日を含めて6日連続、この35パーセントを下回っている今、状況になっています。ということで今、客観的な数値だけを見ると6日連続で「感染警戒」「レベル2・前期」にあたる。しかし、今6日合わせて、6日連続で200(人)台になっているんですよね。ということがある訳でありますので、さすがにこの200(人台)。普通だと、1週間35パーセントを割るということになれば、逆に「アラート」を1つ下げる。そして「感染警戒」「レベル2・前期」、こちらに持ってくるというのが、これまでの通例なんですが、やはりここは専門家会議の方にも少し相談させていただいたところ、確かに客観的なデータはそうだろうと。しかし、6日連続で200(人台)、やっぱりこの数字は重いんじゃないかということで、先ほどから何度も申し上げているように、県民の皆さん方に正しく恐れていただく、この恐れていただく部分も重要だ、ということがあって、しばらくこれは様子を見た方がいいんじゃないかと。特に保育の場、あるいは小学校などの学び舎、そして家庭内感染が止まらない。ここを何とか止めない限り、いつ何時これが高齢者施設に、あるいは医療機関、また障がい者施設に飛び火するか分からないということがありますので、そうなると一気に今度は病床が逼迫してくる。今、これだけ少ないというのは、高齢者がほとんどやはり今、気を付けていただいて、あまり罹っていないということが大きな要因、その1つということに実はなっているんですね。よく「高齢者が最近どうでしょうか」ということも、記者の皆さん方から聞かれる。一時期20パーセントをはるかに超えていた部分が多かった訳なんですが、最近のところ高齢者の割合、こちらが20パーセントを割っていると。ここのところずっと20パーセントを割っておりまして、実は今日も228(人)出ておりますが、このうち60代以上は実は25人、11.0パーセント。ここになく低くなってきているんですね。こうした点をやはりキープをしっかりとできるようにしていかないと、いつ何時ポンと跳ね上がるか分からないということになりますので、例えば、この点も正しく恐れていただくといった意味で、今日これだけ若い人たち出ていて、228人陽性者が出たんですが、入院をドクターの判断でされたのは5名ということなんですね。
 こうしたことがありますので、とにかく何とか、やはり保育の場、あるいはそこを通じての家庭内感染、あるいは家庭内感染から保育の場に持ち込まれる。これは何とか食い止めないと。そうしなければ、なかなかこれ200(人台)、おそらくこれから明日も200(人台)が続く、あるいは明後日もさあどうか、ということになってきますので、先ほども申し上げた3月5日までの集中の取組期間ですね。これをきっちりと、というのは実は最近、高校でクラスターが出なくなったんですね。分散登校、こうしたことも非常に効果的だった訳ですので、是非ここのところ、小学校も今回は含めて対応していただくことになっておりますので、是非こうした点、県民の皆さん方にもご理解とご協力をよろしくお願いを申し上げたいと思います。以上です。

(朝日新聞社)
 ですから、6日連続200(人)を超えているけれども、むしろ指標である病床は35パーセントを下回る状態が続いていると、6日連続ですね。だから発出をお願いするような状況にはない。

(知事)
 客観的なデータとしても実は「レベル2・後期」にあたっていない。客観的データはですね。しかし6日連続で、一方で200(人)台と。これはさすがに逆に「レベル2・後期」を「前期」に下げるという判断はこれはできないだろうと。やはりそうすると県民の皆さん方に「あ、大丈夫だ」という間違ったメッセージを。例えば、集中取組期間、「別にいいじゃない」保育所に、認定こども園に、幼稚園に、こうなってしまったらもともこもありませんので、やはりここのところは客観的なデータは確かに「レベル2・前期」に落とすこともあり得るものなんですが、今の感染状況を見ると少しそれは厳しい。やはり県民の皆さん方に正しく恐れていただくといったことから、ここのところは「レベル2・後期」これは下げないで、このまま続けさせていただきたいと。

(朝日新聞社)
 分かりました。

新型コロナウイルス感染症患者の死亡について(質疑)

(徳島新聞社)
 まず、死亡事例の概要でご説明していただいた部分なんですけれど、「オミクロン株」で亡くなった方で、ワクチン2回接種が不明という方が2名いらっしゃるんですけれども、この方は何で不明なんでしょうか。

(知事)
 亡くなられた後なものですから、まだ最近この全部調査をやっていますので、遡ってみるところ、少し分かっていないということで不明ということなんですね。

(徳島新聞社)
 入院調整の時には、ワクチン接種されているかどうかというのは確認されていないんですか。

(知事)
 おそらくこれはしていない。

(感染症対策課)
 確認していますけれど、状態によって、聞けるときと。

(知事)
 そうです。実はパッと運ばれてきた方が、聞けない状態の場合があるんですよね。

(徳島新聞社)
 システム上に登録されている訳ではないんですか。

(感染症対策課)
 必ず聞いております。入院調整の時に医師の方が、ご本人さんにはワクチン接種しているかどうかは聞いておりますけれども、タイミングで合ったりとか、ご本人さんの状態によって聞ける時と聞けない時がありますので。

小学校感染防止対策集中取組について(質疑)

(徳島新聞社)
 別の質問なんですけれども、小学校への学年、学級閉鎖と分散登校を積極的に実施する、改めて通知したというお話をいただいたんですけれども、小学校はこれまでは積極的に実施していなかったんですかね。

(知事)
 小学校の部分については、前お願いしたのは県立37校について分散登校、これをやると言ったときに、当然そうしたものについて、場合によっては状況に応じて、やはりそれを取り入れてもらいたい、こういうことを申し上げていました。

(徳島新聞社)
 今回改めて通知されたというのは、運用の仕方は変わらないという認識でいいですか。

(知事)
 ですから、今回は2つに分けて考えていただいて、感染の状況としては10代以下が今日も申し上げて非常に多いと。10代以下といった場合には未就学児だけではなくて、小学生も当然含まれるんですね。ということで、特に小学校について、登校自粛という概念はちょっとうまくいかないんですよね。というのは、やはり学校教育の場というものですから、教育の均等ということを考えて、これは保護者の皆さん方にご判断いただくのではなくて、あくまでも学校サイドが、場合によってはある学級を閉鎖するのか、あるいは学年を閉鎖するのか、学校を丸ごとじゃなくて、あるいは分散登校するのか、こうしたことを決めていただこうと。そこの部分だけが保育の場と運用が違う。保育の場の場合には、やはり保育にかける場合に対しての対応なので、もしご家族で休暇だと、家にいるから子どもさんの面倒見れるという場合であったら、なるべく登園の自粛をしていただく。あるいは濃厚接触者がおられるといった場合には飛び火している可能性があるので、ここもご判断で自粛いただく、ここが大きく違うところになります。あとは一緒。

(徳島新聞社)
 小学校でも例えば現状、感染者が1人出たクラスは学級閉鎖していると思うんですけれども、その運用は変わらないという認識でいいですか。

(知事)
 そうです。ただ、この集中的に対応をなるべくやっていってもらいたい。

(徳島新聞社)
 集中的な期間中に、よりどうなると思ったらいいですか。

(知事)
 より徹底されると思った方がいいかと思いますね。

(徳島新聞社)
 例えば、学級閉鎖のところを学年閉鎖にするみたいなことですか。

(知事)
 そういうこともあるでしょうね。

(徳島新聞社)
 その積極的にどういう促し方をされているのかなと思いまして、どういう形を推奨されているんですか。

(知事)
 だから今申し上げたように、全部で4パターンあるんですね。例えば、家庭内に風邪、あるいは発熱などの症状がある、体調が悪いという人がいる場合には登園、登校を控えると。あるいは室内、ここのところは確かに加わりますね。室内での運動を伴う活動、感染リスクの高い行動は原則禁止、これは新たに加わっていますね。あるいは外部講師の出入りを原則禁止、リモートで対応とか。それでさっき申し上げた、この4番目のところが違うんですね。もう既に小学校では行われている学級閉鎖、あるいは学年閉鎖、あるいは分散登校というのが、その感染状況において家庭で保育可能な方についての登園自粛、協力依頼と、ここのところがちょっと違う。
 だから今言った1、2、3、その前半のところが加えさせていただいている、そういう通知を教育委員会から市町村教育委員会の方にさせていただいています。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)

(徳島新聞社)
 追加ですみません。本日新しく確認されたクラスター3つなんですけれども、どういった経緯でそれぞれ感染が拡がっているか把握されていますでしょうか。

(知事)
 はい、分かりました。今日、全部で新たに3つのクラスター、こちらが確認されているところでありますので、以下、順次どんな形でそれができたのか、お話を申し上げていきたいと思います。
 まず「115例目児童等利用施設クラスター」、こちらにつきましては、職員の方、あるいは利用者が3名同時なんですけれど、症状が出ると、感染が出たということがありまして、その皆さん方をきっかけとして検査をさせていただいた。今、利用者全体に対して検査を行わせていただいているというものとなります。
 それから次に今度は115例目、こちらも児童等利用施設クラスターということでありまして、こちらにつきましても。

(感染症対策課)
 116例目。

(知事)
 失礼、116(例目)ですね、次は。小学校のクラスターということで、これはある児童の方お1人が陽性が分かって、そして同じクラス、これを調べたところ、同じクラスから一気に出たといったことで、このクラスが一つの介在の場になったのではないかということであります。
 次に、「117例目社会福祉施設クラスター」、こちらは利用者の方お1人陽性が分かって、利用者の皆様方、そして職員の皆さん方を検査した結果、これだけの数が出てきたということになります。以上です。

「まん延防止等重点措置」について(質疑)(その2)

(徳島新聞社)
 「まん延防止等重点措置」についての確認なんですが、要請の検討を継続するというような状況で。

(知事)
 そうです。それは変わりません。つまり「後期」にある以上は。ということで国とデータを共有するということで、全国のトレンドの状況と徳島のトレンド、これを共有する中で、さあどうしていくか。病床の逼迫、重症者の関係、あるいは全体の数、こうしたところで判断していくということになります。「(とくしま)アラート」を下げない限りは、それをやめるということにはならないと、ご理解下さい。

(幹事社)
 よろしいでしょうか。それでは、ありがとうございました。

(知事)
 はい、ありがとうございました。

このページに関するお問い合わせ
徳島県 知事戦略公室
電話番号:088-621-2015
FAX番号:088-621-2820
メールアドレス:chijisenryakukoushitsu@pref.tokushima.lg.jp
 
知事からのご挨拶
知事の活動記録
写真で見る知事の動き
知事発言集
交際費執行状況
記者会見・庁議