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令和4年2月15日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 お願いします。

(知事)
 それでは、新型コロナウイルス感染症の発生について、発表させていただきます。
 昨日2月14日、県内におきましては、180名の新型コロナウイルス感染者の発生が確認されました。
 公衆衛生上の観点から、感染された方がお住まいの市町村名及び都道府県名の内訳を公表させていただきます。徳島市73名、鳴門市9名、小松島市12名、阿南市11名、吉野川市3名、阿波市8名、美馬市5名、三好市3名、石井町13名、海陽町1名、松茂町5名、北島町17名、藍住町8名、板野町4名、つるぎ町5名、東みよし町2名、神奈川県1名となります。
 また、主な感染経路につきましては、濃厚接触者または接触者が59名、クラスター関連が24名、県外由来2名となります。
 その他、感染者の年代、症状の程度など詳細につきましては、記者の皆様方のお手元に配布の資料をご参照願います。
 それでは、これを受けまして、「とくしまアラート」指標について、発表させていただきます。
 指標は2つ。まず、最大確保病床の使用率263分の99、37.6パーセントとなります。次に2つ目、重症者用病床の使用率25分の1、昨日同様4.0パーセントとなります。
 ここで、本日発表の公務員の中に、県職員が1名、含まれておりますので、ご報告を申し上げます。この1名につきましては、万代庁舎に勤務する職員でありますが、感染可能期間中に出勤しておりませんので、職場における接触者はおらず、県民の皆様とも接触はございません。
 続きまして、この度、新たに発生が確認されました105例目のクラスターについて、ご説明を申し上げます。積極的疫学調査の結果、これまで発表いたしました4名に、本日発表の2名を加えた計6名の感染者が、一つの児童等利用施設において確認され、この施設において感染が拡大した可能性が高いことが分かりました。このことから、この6名に二次感染により感染が拡がった3名を合わせた合計9名の関連クラスターとして本日、認定することとなりました。
 なお、感染者と接触した方は全て把握されていることから、条例に基づき、現時点では、施設の名称や所在地の公表は、差し控えさせていただきます。ということで、こちらということになります。
 
(パネル「クラスターの状況(1)」を掲示)
 
 「105例目児童等利用施設関連クラスター」ということで、今日、新たに確認されたのが利用者2名、そして二次感染3名、こちらは同居のご家族2名と、ご友人が1名ということになりまして、合わせて5名を足して9名の関連クラスターとして、認定させていただきます。
 それでは続きまして、これまで発生していたクラスター、感染者に動きがございましたので、2枚の表にわたる形で発表させていただきたいと思います。ということで、こちらをご覧いただきます。全部で9のクラスターに変化がございました。
 
(パネル「クラスターの状況(2)」を掲示)
 
 まず、「79例目社会福祉施設関連クラスター」については、職員1名が加わり45名のクラスターに。
 また、「87例目医療機関関連クラスター」については、患者さん1名が加わり51名の関連クラスターに。
 「94例目高齢者施設関連クラスター」については、職員1名を加え81名の関連クラスターに。
 「95例目高齢者施設クラスター」については、利用者2名を加え29名のクラスターに。
 「96例目児童等利用施設関連クラスター」につきましては、二次感染お1人加え20名の関連クラスターに。ちなみに、この二次感染の方は、同居のご家族ということになります。
 
(パネル「クラスターの状況(3)」を掲示)
 
 それでは次に2枚目ということで、今度は「98例目特別支援学校関連クラスター」については、二次感染3名、こちらも同居のご家族、加え37名の関連クラスターに。
 「100例目児童等利用施設関連クラスター」、こちらも二次感染3名、全て同居のご家族、加えることで19名の関連クラスターに。
 「102例目児童等利用施設関連クラスター」、こちらも二次感染3名、全て同居のご家族、これを加え24名の関連クラスターに。
 「104例目児童等利用施設関連クラスター」、こちらは利用者1名、職員1名、さら二次感染2名、この2名も全て同居のご家族、この4名を加え11名の関連クラスターへと、それぞれクラスターが大きくなってきているところでありまして、二次感染につきましては、全て同居のご家族ということになります。
 それでは、次に、今度は全国的な点について、話を進めて参ります。
 さて、昨日の全国の感染者数は60,142名となりました。ここ最近は、一定の減少が見られている。それでも6万人台、高い、つまり高止まりの状況となっております。
 そして、本日におきましては、本日公表の新規感染者、徳島は180名となったところでありますが、昨日から比べると、また、前の週の同じ火曜日と比較してもこれは増加ということになりました。ということで、直近1週間の状況など、ご覧いただきたいと思います。
 
(パネル「直近2週間(2/2~2/15)の新規感染者数」を掲示)
 
 今申し上げたように、昨日との対比、昨日が129(人)でしたから、それが180人、同じ火曜日、1週間前が157(人)でしたから23(人)増えていると。
 もう1つ、我々として比べなければならないのは、直近1週間の比率ということで、先々週と先週1週間、増加は1.23倍、そして、先週と今週、今日までの1週間の伸びは1.05ということになって、確かに伸びは鈍化してきていることは明らかではありますが、この180という数字、これを受けることで、例えば昨日発表したのは、この数値が1.04ですので、それ以上に減っているという印象にはならないということになります。また、さらに感染者のうち、先ほど同居のご家族、クラスターの点でも申し上げましたが、家庭内感染は60名ということで、全体のちょうど3分の1、33.3パーセント、ほんとに高い比率となっているところでありまして、その意味では「第6波」1月以降の家庭内感染の状況は、このようになっております。
 
(パネル「1月以降の家庭内関連感染事例の推移」を掲示)
 
 1月27日、51名を記録して以来、1月30日という特異値、これはある訳でありますが、それ以降は全て40台以上ということになっておりまして、ここのところだいたい40から60の間で推移と、107というのが1つありましたけれどね。これを全体的に押しなべてみますと、1月以降の患者さんのうち家庭内感染全体では比率が少しまた上がりました、31.0パーセント。1月は確定値になっておりますが、1月中は27.4パーセント、そして、2月がどんどん増えているんですね、33.1パーセントということで、ますます家庭内感染が増えている。
 やはり感染の1番のポイント、家庭内感染。そして感染拡大を抑えるためには、家庭内感染をどう押さえていくのか。ここが1番大きなポイントとなるところでありまして、昨日は動画でご覧いただきましたが、今日は今度はボードでご覧いただきます。
 
(パネル「家庭内での感染予防対策」を掲示)
 
 やはり今、風邪かなと思われる方が多いということもありまして、そうした意味では、感染が疑われる方、おそらく家庭内におられるんじゃないか。そうした方がおられる場合については、3つのポイント。
 まず1つは、お部屋を分けていただくということ。「ワンフロアです」という場合には、間仕切りをしっかり、つまり2mのソーシャルディスタンスを保っていただくということなんですね。
 そして2つ目、「家族みんなでお世話をしたい」、お気持ちは分かる訳でありますが、お世話をしていただく方は、お1人に限定していただきたい。その方が、やはりきっちりと感染防止対策をやった上で、お世話をしていただきたいと思います。そして、家庭内といえども、疑われる方がおられる場合は、全員がマスク常備していただきたいと思います。
 また、一般的普段から注意するポイントは5つ。よく基本的感染防止対策という手洗い、うがいの励行、寒い時期ではありますが、換気をこまめに。
 また、接触感染を防ぐためには、手で触れる共有部分を消毒していただきたい。「なかなかアルコールの染み込んだティッシュないんですよ」、それでも大丈夫です。キッチンハイターなど、いわゆる家庭用洗剤、これを薄めていただいて、これで拭いていただく、そしてその後、水拭きなどをしていただければ十分対応可能ということになります。
 また、汚れたシーツであるとか、衣類については、こまめに洗濯をお願いします。昨日は雨でしたが、最近天気がいいところもありますので、なるべく天日干しをお願いしたいと思います。
 そして、重要なポイントは、この5番目の点なんですね。つまり、鼻をかんだ後のティッシュ、手を拭いた消毒、こうしたもののあとのティッシュ、こうしたものについては、封をした形でごみとして捨てていただくと。封を開けたり、あるいは封がいい加減な状況でウイルスが万が一外へ出て行く、こうした状況はごみ収集の方々に感染を招く可能性が高くなると、ヨーロッパなどでは、ごみ収集の皆さん方が多く感染してしまい、結果としてごみ収集が出来なくなり、その街全体が汚染される、こうした事例もあったところでありまして、ごみ収集を行っていただくエッセンシャルワーカー、社会機能維持者の皆様方をしっかりとお守りいただく、これも結果として県民の皆様方の安心安全につながるということでありますので、ごみ出しをする時、きっちりと口を封をして、ごみをお捨ていただきたいと思います。
 それでは、最後に1点、私の方から発表させていただきたいと思います。県主導の大規模集団接種の3月の追加日程が確定いたしましたので、今日、報告させていただきます。ということで、こちらをご覧いただきます。
 
(パネル「県主導の大規模集団接種(2月・3月の予定)」を掲示)
 
 2月分と3月分を両方、書かせていただいておりまして、特にこの3月分が新たな発表の部分、3月調整中、このように申し上げておりましたが、今日ここに発表させていただきます。
 まず、「アスティとくしま」、こちらにおきましては、3月2日、3日、9日、10日、そして、16(日)、17(日)、24(日)、26(日)、27(日)、30(日)と。まんべんなく土日も、あるいは水、木、こうした点、対応させていただいております。木曜日については、夜間の部がございますので、お仕事の後という対応が可能と。
 また、「アミコ東館」、こちらにつきましては、5日、6日の土日、12日、13日の土日、19日、20日の土日、そして21日、これは月曜日ですが祝日となりますので、3連休の形となりまして、土日、祝日を中心に、ご用意させていただいております。
 次に、南部の拠点として、2月は「小松島ショッピングプラザ・ルピア」をご用意させていただいておりますが、3月になりますと、場所が今度は阿南市の方に移ります。「阿南市スポーツ総合センター」、こちらで3月5日土曜日、12日土曜日という2つの土曜日を。
 そして、県西部におきましては、引き続き、3月も「県西部防災館」におきまして、3月6日日曜日、13日日曜日、日曜日を2日ご用意させていただいております。
 そして、3月接種分の予約の受付についてでありますが、2月17日木曜日、朝8時半から開始いたします。3月分の接種の受付につきましては、2月17日木曜日、8時半からご用意をさせていただきます。
 
(パネル「徳島県ワクチン接種予約受付コールセンター」を掲示)
 
 なお、予約受付については2通り。1つは、徳島県ワクチン接種予約受付コールセンター、番号はフリーダイヤル0120‐567‐571、567‐571、コロナこないと覚えておいていただければと思います。受付の時間につきましては、朝8時半から夜20時、つまり(午後)8時まで。土日、祝日も受付をいたしております。
 また、もう1つは、インターネットからの申し込みも可能、二次元コードご用意させていただいておりますので、ネットでのお申込みについては24時間対応ということになります。
 なお、先ほど会場それぞれ日にちを申し上げたところでありますが、3月から新たに加わる「阿南市スポーツ総合センター」会場におきましても、JR阿南駅との間に、無料のシャトルバスを1日6往復、運行させていただきます。今回、受けていただける皆様方については、県内在住で3回目の接種券、こちらを持っておられる方であれば、今申し上げた会場、どちらでも対象となりますので、是非、3回目の接種券、そして予診票、本人確認のためにマイナンバーカードあるいは免許証など、ご持参いただければと思います。
 ということで、やはり早めの接種をお願いしたいと思いますので、もちろん最寄の市町村の皆様方の提供、これがメインとなりますから、そちらを。そして、「そこはちょっとね」と言うんであれば、県主導の大規模集団接種、是非、ご活用いただければと思います。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

「まん延防止等重点措置」について(質疑)

(幹事社:四国放送)
 「まん延防止等重点措置」についてなんですけれども、今日あたりの数字を見て、どうするかということだったと思うんですけれども、要請するかどうか、どのようなお考えでしょうか。

(知事)
 先週あたりから3連休を明けて、そして、昨日はどちらかというと日曜日の数値、今日が月曜日の数値ということになりますので、その辺りをしっかりと見て、傾向、トレンドを見て、そして決めていく、このように申し上げたかと思います。
 そして今も申し上げたように、1週間単位でのトレンドということでは、確かに増加が減少傾向にあると。ただ、今までは4日連続で前の同じ曜日、これを下回っていたものが、今回は増加に転じているということですから、もしこのまま減少であったということであれば、これはもう確実に「まん延防止等重点措置」を見送るということになったんではないか、このように思う訳でありますが、今日のこの数字を見ると、そこについて、今日の段階で「まん延防止等重点措置」を見送るという形にはならないのではないか。
 また、明日の数値なども見て、つまり平日の分ですね。そしてその中で全国的な傾向、こうしたものを捉え、おそらく今日の数値というのは昨日の検査、そして明日の発表は今日の結果ということですから、3連休だいたい診療・検査協力医療機関、県内では350を超えてある訳なんですが、そこの大半が実は3日はお休み、3日間ですね。金曜日はちょうど祝日、土曜日は3分の1弱の所が開いておられたんですが、それでも日曜日はお休みということですから、駆け込みの部分もあったかもしれませんが、逆にその間は行きたくても行けないということで、症状のある皆さん方が月曜日、昨日、そしてこれが抗原の定性検査であればその場で大体出るんですが、だいたいPCR検査に回った民間の、すると3日後くらいに出ていくということになりますから、それからいくとこの3連休で受けられなかった皆さんのその数字というのが、おそらく月曜日、火曜日、水曜日、ここの結果。つまりそれぞれ1日ずつずれる形で発表が出てくるいうことですから、今日の数字、明日の数字、こうしたもの、場合によっては明後日の数字もそうなんですが、こうしたものを見る中で、おそらくこの3日間というのは、これまでに比べると数が増えてくるのは否めない。
 ただその増え方がどうなのか。こうしたものをしっかりと見極める形で、そしてやはり「まん延防止等重点措置」、これをかける1番の効果というのは、病床の逼迫を防いでいくということですから、まずは最大確保病床がどのような形になるのか、急増していくのか。あるいは全国で1番課題となっている重症者用の病床の占有率がどうなっているのか。あるいは自宅療養がどういう状況になっているのか。どんどんどんどん増え続けているのか。今のところでは自宅療養、どちらかというとピークを打った感じで、今は減ってきているんですね。こうした点を考えていくと、やはりもうしばらく見る必要がある。
 というのは、徳島だけの今日この増えたというのは、数字ではないんですね。実は全国同様に同じ検査体制に大体なっておりますから、例えば分かりやすく四国他の3県、これを見ていくと、香川県が昨日が157(名)が今日過去最高の435(名)、比率にすると2.77倍に増えているんですね。そして、愛媛県、昨日は127(名)、今日は281(名)、比率にすると2.21倍、倍以上に増えている。そして高知県、こちらが昨日152(名)、今日266(名)、1.75倍に増えているんですね。徳島県は昨日が129(名)、そして今日が180(名)ということですから、1.40倍。だから四国4県の中で見ても1番低い増え方と。
 ですから、今回のトレンドというのは当然の形と、そして、おそらく全国も似たような傾向になる。おそらく昨日6万いくらかということを先ほども申し上げたところなんですが、今日はそんな数では済まないということが想像に難くないということですので、そうしたトレンド、これをしっかりと見極める。
 それともう1つ重要なのは、国がどう考えてきているか。様々なエビデンスを持っているのが国なんですね。ということで、我々も「(とくしま)アラート」「(レベル)2・後期」に入ってから、国とデータの共有、国のデータもいただいて、今後の我々、どうしていくのかというのを見極めようと。
 実は昨日、今日あたり岸田総理の方から全国で感染者、鈍化をしてきている、感染者の増加がですね。そして、国としては水際対策の緩和、これを検討していく、検討を進める、こうしたアナウンスが出ているんですね。つまり、これを取りも直さず、これは尾身分科会の会長も言われておりますが、鈍化している、鈍化、鈍化ということを、みんな言っているんですよね。先ほど、ちょうど全国知事会、私も発言をして参りましたけれど、やはり各知事たちから見ると、確かに全体的にここのところ鈍化をしてきている。先発の沖縄(県)などは、かなり低い数字になってきている。しかし、逆に後発のところから見ると、必ずしも鈍化しているとまで言い切れるのか、というご意見も出てきているところでありまして、そうした意味では、この1週間、1週間のトレンド、これもきっちり見ていく。
 そして、「まん延防止等重点措置」が今36都道府県に拡がっている訳でして、そうしたところがさあ、これから果たして増える形をとるのか。ただ、国の方向からいくと、どんどん逆に減っていく、もちろん延長するところもあるでしょうし、減っていく形をとってくる。ということになると、そうしたトレンドも我々としてはしっかり掴む中で、さあどうしていくのか、というのを結論付けていく、そういった必要があるんではないかと、このように考えています。

(幹事社:四国放送)
 今日時点では、判断を「見送る」というような。

(知事)
 「見守る」ということです。見送るというより見守る。もし今日が仮に全国のトレンドと違って、落ちていたと、先週の火曜日と比べて、であれば、もうこれであればいいのではないかと。もうおそらく言ったと思うんですが、やはりそうではない。そして、全国的な状況も少しこれを見極める必要があるだろうということですから、今日判断では、今日の時点では、例えば「まん延防止等重点措置」をしない、今回のときは申請、要請をしないということではなくて、今回の場合には見守るということになります。

(幹事社)
 各社さんお願いします。

(徳島新聞社)
 先ほどのお話なんですけれど、「まん延防止等重点措置」の適用を申請するかどうか、明日、明後日までの数値を見極めるというようなことでしょうか。

(知事)
 トレンドから言うと、3連休、そして金曜日がお休み、そしてPCR検査、3日後出ていくということからすると、その3日ずれてくるということになりますから、そうしたものをしっかり本当は見るところが必要になってくるかなということがあるかと思います。だからおそらく今日この180(人)という数値、おそらく明日も似たような数字がもう少し増えるかなという感じですよね。これで明後日もある程度は見込まれる。ただその増え方ですね。先ほど四国の3県、似たような地勢のエリアですから、この中では香川県がなんと過去最高値を叩き出した。しかも昨日と比べて2.77倍というね、約3倍。そして愛媛県も2倍超えちゃっているんですよね。高知県が1.75倍、徳島が1.40倍、こうしたことから言うと、全体の流れの中から言うと抑えられているのかなと言っても過言ではないところなんですが、ただ、このやはり3日というのがポイントになりますから、じゃあ明日、おそらく明日も厳しい状況、これをどう見極めるのか。徳島だけというのではなくて、その周辺であるとか、全国の、そしてただ国全体の流れとしては、国は何となく、日本は鈍化してきているんだということで、場合によっては落ちていく、そうなってだから今、水際対策緩和検討を進める、そこまで断言をされている訳ですから、最新のデータというのは国が持っていますから、そうしたものも参考にしていく必要はあるのではないかと思っています。

(徳島新聞社)
 今、国とデータを共有されているというところでしたが、国から適用の必要性等については何か意見というか。

(知事)
 国は、今、我々全国知事会がこれまでなかなか認めてくれないとか、2週間時短をやって、それでもダメだったら言ってきてくれ、なんてことがありましたよね。そういった点に知事会長として、かなり抗議をしてきましたから、今では「まん延防止等重点措置」は知事がトリガー引くということなので、データはお互いが共有して、いつでもそう移れるという準備はすると。ですから、協議にかなりの時間がかかるとか、そんなことではない。ただ、まだだから協議には入っていなくて、あくまでもデータを共有して我々としては国のトレンド、逆に今、国の方から聞いている話では、徳島(県)は別として、他、あと今、36(都道府県)が「まん延防止等重点措置」出していますから、47都道府県ですから、出していないところが徳島(県)をはじめ、11(県)あるんですよね。ただ、その11(県)の動き、徳島(県)以外のところでは「まん延防止等重点措置」を手を挙げる方向に今の段階ではない、という話は聞いています。ただ分かりません。今日がどうなるかね、また明日がどうなるか、これは分からないので、ただ昨日までの段階ではそういうデータの共有ということになっています。

(読売新聞社)
 今のに関連してなんですけれども、やはり今日増加に、四国の他の県もそうですが、増加に転じたのは3連休の移動が影響しているんじゃないかということでしょうか。

(知事)
 これは2つの理由があると思います。1つは3連休で、確かにコロナ禍ということではあるんですが、やはり少し人が動いたことはあるでしょう。それからもう1つは、さっきご説明を申し上げた、いわゆる医療機関、特に検査をやっていただく診療・検査協力医療機関、こちら、徳島の場合には300を超えてある訳なんですが、こちらの方が金曜日はほぼお休み、祭日ですね。土曜日が約3分の1ぐらい、もう少し正確な数字でいうと、本県の場合、全国でも人口10万人あたりでは全国第3位の数の診療・検査協力医療機関がありまして、全部で368、このうち土曜日をやっていたのが118やっていただいています。まあ、でも半分よりも少ない、場合によっては、そうですね、3分の1弱ということですね。それで日曜日は原則お休みということになっていますから、大体全国同じような状況。
 ですから当然、この期間にちょっと自覚症状があるんだけれど、でもお休みという人たちは昨日、月曜日、あるいは火曜日こうしたところに受けに来る訳ですよね。ということは月曜日に受けた人が今日結果が出る訳ですから、それは定性検査の場合ね。PCR検査は3日後出ますから、そうした意味ではある幅を持って、少しずつ3日間分乗ってくると。330(人)の時のメカニズムも大体申し上げたとおりだったんですけれどね。
 だからそうした点を考えていくと、しばらくこの数字、3日間くらいは続くのかなと。ただ、その高さがどうなるのか。ただ、四国の対比を見た場合に、非常に四国の他は高いですよね、徳島に比べると。ですから、そうした点を考えると、徳島は皆さん方が気をつけていただいているのかな、全体的にですよね。そういったふうに見受けられるかと、こう思っています。その2つの理由、確か前3連休の前にご質問いただいたように、3連休になると人の出が出るので、その後の結果を見る必要がありますよねとご指摘いただいた、その理屈も1つあると思います。ただ、多くは診療・検査協力医療機関、こちらがどうしても祭日と日曜日が原則はお休み、もちろんお願いしてやっていただけるということはあるんですけれどね。土曜日も3分の1弱ぐらいしかやっていない、全国も大体似たような傾向ということですから、その後3日間にわたって、月、火、水、その数字が1つずつずれてくるという形になってくるかなというふうに考えています。

(読売新聞社)
 トレンドを見る中で、その前の週の同じ曜日の1日ごとの数値と、その1週間、直近1週間、2つ大きな形があって、直近1週間の伸びが鈍化している、そちらの方がやはりトレンドとしては大きなウエイトを占めるということ。

(知事)
 そうですね。今申し上げたように、今回は特に特異な3日間という、つまり3連休ということで診療・検査医療機関、ここがお休みに原則なる。こうしたことから、どうしてもその後にどっと皆が行くと。そして結果もその日出るものもあれば、3日後に出るものもあるということで、少しそれぞれが上塗のようになってくるということなんですよね。

検査結果に要する日数について(質疑)

(徳島新聞社)
 PCR検査は3日ぐらいかかるということなんですけれども、これは協力医療機関も県の行政検査の方も大体今は感染拡大期ですけれども、3日ぐらい結果が出るのにかかっているということでしょうか。

(知事)
 そこはちょっと違っていまして、つまり診療・検査協力医療機関の場合には、当然これは民民という形で、民間の検査機関に、PCR検査の場合にはそれを出すということになるので、その前に大体3日かかる。抗原定性・定量の場合、定性検査の場合はその場で大体出る形になります。県の保健所でやるPCR検査は、やって翌日には出るという形になります。

(徳島新聞社)
 今も翌日には結果が出ているということですか。

(知事)
 それは出ます。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)

(徳島新聞社)
 分かりました。あと、今日も児童等利用施設でクラスターが出ておりまして、16例目ですかね。今年に入って。

(知事)
 そうです。

(徳島新聞社)
 かなりやはり数が出ているんですけれども、ご飯を食べている場とか、例えば遊びの場でおもちゃを共有しているとか、何か共通の原因というか、感染が拡がる場というのを把握していれば教えて下さい。

(知事)
 というよりも、今回の今日発表した児童等利用施設については、小学生の皆さん方が主に利用するところですので、いわゆる乳幼児が使うところとは少し様子が違う。ですから、例えば、おもちゃを共有しながら、場合によっては舐めてしまうとか、そういったところではない、ということはご理解いただければと思います。

(徳島新聞社)
 何かこれまでですね、共通の要因というのは把握されていないんでしょうか。

(知事)
 これは昨日申し上げたように、児童等利用施設の場合にも大半のところ、今日で16例目ということなんですが、大半のところについては乳幼児の皆さん方がということですから、これまでも申し上げているように、マスクを着用するのが難しいということ。
 それからもう1つは、どうしてもおもちゃを共有する。そしておもちゃについて、場合によっては舐めてしまうということもこれは多々あるということがあるので、どうしてもそうした感染が拡がりやすいということを申し上げました。
 ただ、児童等利用施設の中にも、そうでない、例えばもう少し学年の高い小学生の皆さん方が使われる施設の場合には、マスクを着けようと思えば着けることも可能でありましょうし、ただ、大半の場合には着けてない場合が多いかなとは思っておりますので、やはりじゃあ共通の要因は何かというと、マスクの着用ができない、ここが大きなポイント。そして共に一緒に食事をしたり、おやつを食べたり、一緒に遊んだり、会話をしたり、これも共通ということですから、当然そうした時、会話の時は本当はマスクしてもらいたい部分はあるんですけれど、食事、おやつを食べるときはマスクしませんよね。だからどうしてもそうしたところに感染が拡がってしまうということがあるかと思います。

家庭内での感染予防対策について(質疑)

(徳島新聞社)
 今のお話で、小さい子どもさん、マスクを着けられないという問題がどうしてもあるんですけれども、家庭内でも同じような状況で、知事が毎日啓発されているような、部屋を分けるだとか、なるべく離れて過ごすというのが、なかなか小さい子どもさんがいたらできない場合が多いんですけれども、そういう家庭はどのようなに対策したらいいんでしょうか。

(知事)
 よく2歳以上にマスクを着けさせるか、させないかということで少し物議を醸したこともあった訳なんですが、今は2歳以上の皆さん方、あまり2歳というところにこだわる訳では全体的にないんですが、国としても、着けられるのであれば、着けてもらうという励行という形なんですね。
 ですから場合によっては、お子さんたちがマスクを着けるのがおしゃれだと、アップリケが付いていたり、アンパンマンのマークが付いていたりですね、そうしたものも1つあるのかというふうには思っておりますので、ご家庭で着ける場合にも、どうしても嫌だという場合は、無理強いしてそれを着けさせるということにはならない。それぞれの発達段階であるとか、お子さまの状況に応じて。
 しかし、もう1つショッキングなデータを敢えて今のお話、マスクの点、よくネット上でもありますから、1つデータを申し上げておきますと、今、徳島、今日までで105クラスターが出来ているんですね。そして、この「第6波」という1月、今年の1月に入ってから59例目から105例目まででありますので、全部で47クラスターが出ている訳なんですが、この中で実は16(件)、今お話があったように、児童等利用施設クラスターが出ているんですね。
 では、これまでの「第5波」、つまり昨年まで、つまりクラスターの第1号というのが出たのが令和2年8月5日からなんですが、この中で児童等利用施設が一体クラスターいくつあったのか。これまでの間で58(件)、実はクラスターがあったんですね、何と3つだけ、ということでお分かりをいただけるように、今回、「第5波」までと今回の「第6波」で何が違うのか。子どもさんたちが感染するということなんですね。ですから、それを防ぐためには接触感染、あるいは飛沫感染、これを防いでいかなければ、例えば今11歳以下のお子さんは、まだワクチンを打てない、防御できない訳なんです。だから周りの大人が子どもさんにうつさない、あるいは子どもさん自身に防御してあげるためには、やはり何らかの形でマスクなどをしなければならない。もちろん、どうしても出来ない場合は、周りの人たちがマスクをして守ってあげると、こうしたことも重要。そこで先ほど家庭内で皆さん方は、マスクをして下さいと。万が一お子さんが着けられるのであれば、その発達状態に応じて楽しく着けていただく工夫などもしていただくと、感染を防げますよねと。もう明らかに事実として、これが出ている。
 そして、専門家会議の中でも、とりあえず2歳以上に励行すると。「それをしなさい」ということではなくて「お勧めします」ということが出ている訳でありますので、そうした点、この徳島における児童等利用施設のクラスター、昨年までと、そして1月に入ってからとで、これだけ様変わりしているということは、是非、ご理解をいただきたい。特に今1月と2月におきましても、1月の間で児童等利用施設のクラスターは実は5つなんですよね。そしてその以降、2月に入って何と11(件)。これでも分かるように、いかに感染力が強いのか、そして家庭内感染、これが酷いのか。先ほど全国知事会の中でも、もうその意見ばかり。何とかこの家庭内感染、これを防がないといけない。あるいは児童等利用施設、あるいは学び舎、こうしたところからの感染、これを防がないと、今どんどん高齢者施設、あるいは医療機関、また障がい者の皆様方などの社会福祉施設、こうしたところへ感染が拡大していると。高齢者を守るためには、やはり家庭内を抑えなければならない。こうした点は各知事も、もう既に言って表明しているところでもありますので、是非、こうした状況、このファクト、事実として知っておいていただきたい。
 もちろん、子どもさんたちに強制は出来ませんので、出来る範囲で何とか。どうしても難しい場合は、周りがしっかりとカバーをしていただく。こうしなければなかなか止まらないということになるかと思います。

児童等利用施設における感染予防対策について(質疑)

(徳島新聞社)
 かつて小学校だとか、中学校でですね。県教(育)委(員会)または市町村教(育)委(員会)がチェックリストを作って点検に行ったりしていたと思うんですけれども、児童等利用施設において、そのような対策のご予定はありますか。

(知事)
 児童等利用施設につきましても、実はテレビ会議システムなどを使って、本県の未来創生文化部の方からそれぞれの施設に、あるいはその施設を担当している市町村、設置者ですね。こうした形でこれもお伝えをさせていただいている旨、既に発表させていただいております。という形で、これまでもそうしたものについての励行、ただマスクの着用といった点については、少し小、中学校と児童等利用施設では違うという部分はあると。だから周りがやはり気をつけていただく。例えば、おもちゃなどでも触る、舐める、こうしたことも前提とする中で、やはり拭き取りなどをしっかりしていただくと。こうした点についてはご注意をさせていただいています。

(徳島新聞社)
 特に現地で点検したり、というのは予定はないということでしょうか。

(知事)
 そこのところについては、逆に注意点を申し上げていると。またガイドラインも既に、これはそれぞれの保育の場の所に伝えられておりますので、そうしたものをしっかりと守っていただきたいということと、今の感染状況についてもお伝えはしています。

(幹事社)
 大丈夫でしょうか。ありがとうございました。

(知事)
 はい、ありがとうございました。

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