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令和4年2月13日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 よろしくお願いします。

(知事)
 それでは、新型コロナウイルス感染症の発生につきまして、発表させていただきます。
 昨日2月12日、県内におきましては、158名の新型コロナウイルス感染者の発生が確認されました。
 公衆衛生上の観点から、感染された方がお住いの市町村名の内訳を公表させていただきます。徳島市54名、鳴門市12名、小松島市10名、阿南市10名、吉野川市6名、阿波市7名、美馬市1名、三好市3名、勝浦町1名、石井町8名、美波町1名、海陽町3名、松茂町5名、北島町11名、藍住町17名、板野町6名、上板町1名、つるぎ町2名となります。
 また、主な感染経路につきましては、濃厚接触者または接触者が61名、クラスター関連が29名、県外1名となります。
 その他、感染者の年代や症状の程度など詳細につきましては、記者の皆様方のお手元に配布させていただいている資料をご参照願います。
 それでは、これを受けまして、「とくしまアラート」に関わる指標について、発表させていただきます。
 指標は2つ。まず、最大確保病床の使用率263分の95、36.1パーセントとなります。次に2つ目、重症者用病床の使用率25分の1、引き続き、4.0パーセントとなります。
 ここで、本日発表の公務員の中に、県の職員が1名含まれておりますので、ご報告を申し上げます。この1名につきましては、万代庁舎に勤務する職員であり、感染可能期間に出勤しておりますが、接触者としては全て特定されており、県民の皆さんとの接触はございません。
 続きまして、この度、新たに発生が確認された2つのクラスターについて、ご説明を申し上げます。
 まず、102例目のクラスターにつきましては、積極的疫学調査の結果、これまで発表しておりました6名に、本日発表の9名を加えた15名の感染者が、一つの児童等利用施設において確認され、その場において感染が拡大した可能性が高いことが分かりました。このことから、この15名に二次感染により感染が拡がった5名を合わせた合計20名の関連クラスターとして本日、認定することとなりました。
 なお、感染者と接触した方は全て把握されていることから、条例に基づき、現時点では、施設の名称や所在地の公表については、差し控えさせていただきます。
 続きまして、103例目のクラスターにつきましては、積極的疫学調査の結果、これまで発表した3名に、本日発表の2名を加えた合計5名の感染者が、一つの高等学校において確認され、この場において感染が拡大した可能性が高いことが分かりましたので、この5名をクラスターとして本日、認定させていただきます。
 なお、県民の皆様方への注意喚起を行う意味で、学校名を公表させていただきます。徳島県立城西高等学校となります。
 ということで、ただ今の部分を2つ、一覧表にまとめたものが、こちらとなります。
 
(パネル「クラスターの状況(1)」を掲示)
 
 「102例目児童等利用施設関連クラスター」ということで、全体で20名のクラスターということになります。
 また、103例目、こちらについては、高等学校、今申し上げたように、全て生徒さんたちということになります。
 それでは、続きまして過去に発生したクラスターにつきまして、感染者に動きがございましたので、お知らせをさせていただきます。こちらは、一覧表でご覧いただければと思います。今回は5つのクラスターに変化がございました。
 
(パネル「クラスターの状況(2)」を掲示)
 
 まず、「83例目医療機関関連クラスター」については、患者さんが1名、職員の方が1名、この2名を加え26名の関連クラスターに。
 「93例目児童等利用施設関連クラスター」につきましては、二次感染お2人、これは全て同居のご家族となります。この2名を加え37名の関連クラスターに。
 次に、「94例目高齢者施設関連クラスター」については、利用者の方6名を加え、75名の関連クラスターに。ちなみに75名というクラスターの数、これまでクラスターの中で、2番目、2位タイの数ということになりました。
 次に、「95例目高齢者施設クラスター」については、利用者2名、職員の方1名、合わせて3名を足すことによって、27名のクラスターに。
 そして、「99例目児童等利用施設関連クラスター」、こちらにつきましては二次感染の方2名、こちらも全て同居のご家族ということで、こちらを足し込んで24名の関連クラスターにという形に大きくなったところであります。
 そして、ここで、本日も1件、2つ新たなクラスターが出た訳なんですが、児童等利用施設におけるクラスターが発生いたしましたので、積極的疫学調査に基づく、そのクラスターの発生状況とメカニズムについて、申し上げたいと存じます。
 
(パネル「児童等利用施設におけるクラスター発生状況」を掲示)
 
 こちらを少しご覧いただきたいということでありまして、こちらが、今までこの1月から全体で45件、953名クラスターが出ているところでありますが、まず、クラスターの件数として圧倒的に多いのが児童等利用施設、全部で14件、発生件数としては31.1パーセント、3割を超える形となります。また、さらに人数としても263名でありますので、ほぼ3割ということとなります。
 こうした形で、ではこれだけのものが出てくる、また今日も新たに加わった、昨日も2件が全て児童等利用施設ということでありますので、少しこちらの表をご覧いただきながらご覧いただきたいと思います。
 例えばまず、初発の認定、ご家族から職員にうつると、つまり、この方ご家族ですね、同居の家族から職員の方にうつり、ここから職場内で同じ同僚の方へ、また未就学児、利用者の方へこれがうつると。そして、まずこの職員の方が、また当然、担当される訳ですから、別の未就学児にということで、それぞれうつった職員は、そのご家族に持ち込んでしまう。また、この職員から直接関係した未就学児も、またご家族へと。そして、新たにトントンと玉突きですね、こちらの未就学児が、またご家族にということで、それぞれのご家族、そしてもっと追っていけば当然、このご家族でお勤めである高齢者施設だ、あるいは医療機関だということであれば、そちらにまた持ち込んでしまうという、この感染の連鎖、これが起こることとなります。
 ということで、もう少しこの辺り、ではなぜこうしたクラスターが起きてくるのか、ここのところがポイントとなって参ります。これまでも申し上げたところでありますが、いわゆる児童等利用施設、こちらを利用されるのは未就学児ということで、まずはマスクの適切な着用がなかなか難しい、自主的にといってもなかなかね、子どもさんたちが嫌だったら取っちゃいますから。さらに施設の中では、おもちゃ、これらを共有しますので、それを触りますよね。場合によっては、ペロペロ舐めてみたりする訳ですので、当然、接触感染あるいはそのまま直接の感染ということもありまして、感染が起こりやすい環境に実はあると、ここがポイントということになります。
 そして、このことによって引き起こされるのが感染の連鎖、先ほどグラフ、表でご覧いただきました。前にも一つの児童等利用施設のクラスター、このメカニズムをご説明させていただきましたが、家庭から施設に持ち込まれる、例えば、今回の場合には、職員の方が、ご家族からということでしたが、前回は子どもさんが家庭内からもらってきたということで、家庭から施設へ感染が持ち込まれると。
 そして逆に、今度は今のグラフの中で、ちょっとまた新たな形と言いますか、今度は施設の中から未就学児が感染して持ち込んでしまう、家族へと。職員もそうなんですけれどね、こうした形もまた出てくるということがありまして、そうした、この小さな子どもさんを起点として、施設から家庭の中へ感染が連鎖してしまう、こうしたケースの場合、この小さいお子様においては、なかなか自分自身で感染の防止、大人であればね、あるいは、ある一定の年齢の子どもさんであれば、こういうふうに注意して下さいということが分かる、できる訳なんですが、やはり児童ではなかなか難しい、また未就学児ということがございますので、ご自身で感染防止を徹底するのがなかなか難しい、またワクチンも打てない今の段階ではですね。ということで是非ポイントとなるのは、周りのご家族の皆さん方が感染防止対策を徹底していただいて、そこから感染を拡大させないようにしていただくのが大切ということで、もう1つのポイントでは、家庭内感染の状況、この「第6波」どうなっているのかということなんですね。
 
(パネル「1月以降の家庭内関連感染事例の推移」を掲示)
 
 もう見ていただいて一目瞭然ですよね。前半ではほとんどなかった、数が少なかったですけれどね。その後、大体30台そして40台になり、今では50台から60台のところがほとんどということ。107という数値もあった訳でありますが、これだけ多い、じゃあこれを押しなべてみたらどうなるのか。「第6波」全体で今日発表まで3,878人、感染者が出て、そのうち家庭内感染が1,181(人)、比率では3割を超える30.5パーセント。では、これを1月と2月に分けてみた場合、家庭内感染が増える傾向にあるのか、減ってきているのか。1月は27.4パーセント、なんと2月は32.5パーセント、増え続けているということなんですね。ということで自動的に児童等利用施設、こうしたところにクラスターがどんどん出ていってしまうと。ということで、なかなか感染拡大が止まらないということになるんですね。では、本日、家庭内感染はどうだったのか。全部でなんと63人、過去では5番目に多い数字ということで、比率でいうところの39.9パーセント、これは3番目に多い数字ということになります。ということで、何としてもこの感染の連鎖を防いで行かなければならない、ここがポイントということになります。
 
(パネル「家庭内での感染予防対策」を掲示)
 
 では、そこでいつもご覧いただいている家庭内感染どうやったら抑えていくことができるのか。特に今は、このこちら側ですね。感染が疑われる方が家庭内にいる場合のポイントということで、やはり少しでもどうも体調が悪い、こうした皆さん方がおられる時は、感染を疑うということになります。熱っぽい、どうも咳っぽいな、喉がイガイガ、こうした場合、必ず部屋をお分けいただきたいと思います。「いやワンフロアなんだよ」、間仕切りをお願いします。そして、ソーシャルディスタンスを保っていただくということ。
 また、「家族みんなで看病したいよね」、お気持ちは分かりますが、是非、お1人決めていただいて、その方が感染防止を徹底していただいて、対応していただくということ。「家の中ぐらいマスクはもういいじゃないか」、お気持ちは分かります。しかし、疑われる方がおられる場合には、マスクを外していては家族全滅、こうしたこともたくさん事例が今、出ているところでありますので、是非、全員がマスクを着用、特に先ほど申し上げた未就学児がおられる場合には、優しく誘導していただいて安全に対応していただく、ここがポイントとなります。
 そして、一般的な普段からの注意ポイントは5つ。よく基本的な感染防止対策をより一層徹底して、申し上げますが、手洗い、あるいはうがい、手指消毒など、また、寒い時期ではありますが、換気をこまめに行っていただきます。また、手で触れる共有部分、接触感染を防ぐ意味でも消毒を、「いやアルコールを含んだティッシュ、今、家にないんですよね」、大丈夫です。家に必ずある例えばキッチンハイターなど、漂白の洗剤、こうしたものを薄めていただいて、これで拭く、そしてその後、水拭きをしていただければ、それで十分ということになります。
 さらには洗濯、汚れたシーツ、衣類、こうした点についても、こまめに洗っていただくとともに、できれば天日消毒といいますかね、外に干していただくと、今日はちょっと雨ですけれど、最近、天気の日が多いものですから。
 そして、重要なのがこの8番目、鼻をかんだティッシュなど、ごみを必ずごみ袋、口を閉じて捨てていただくと。口を開けたままポンなんていうことになりますと、家庭の中でもウイルスを撒き散らすことにもなります。
 また、特にごみの収集にあたっていただく皆さん方の安全安心といった点でも、是非、口を閉じた形でごみを捨てていただくと。実はヨーロッパでは、このごみ捨てをいいかげんにしたが故に、ごみ収集の皆さん方、つまり生活維持者、エッセンシャルワーカーでありますが、この皆さん方が大量感染して、ごみ収集が結果できなくなってしまった、これによってその街全体が汚染、あるいはそうしたもので溢れかえってしまって、どうにも対応が出来なくなった先例があるんですね。ということで、エッセンシャルワーカーの皆さん方の安全安心のためにも、しっかりとごみ袋、口を閉じてお捨ていただきたいと思います。
 ということで、家庭内感染を防ぐポイント、疑われる方がおられる場合と、日ごろからの対応を申し上げたところであります。
 さて、昨日の全国の感染者数については、68,470名、なんとなく、ぐっと落ちたという感じがする訳なんですが、休日を挟んでいることから、一時的な現象が見られるところでありますが、そうは言っても約7万(人)、感染者が確認されております。
 では、本県はどうなっているのか。本県におきましては、本日公表の新規感染者数158(名)、昨日が124(名)でありましたから、これと比べると増加している。しかし、今よくニュースをご覧いただくと、東京都とか大阪府、その今週と先週との対比、例えば日曜日対比であるとか、木曜日対比とか、こうした曜日で1週間どうだとか、直近1週間と比べてどうだとか、これによって感染が拡大しているのか、あるいはそろそろピークに来ているのか、棚なのか、落ちてきているのか、こうしたところが、うかがい知れるんですね。
 ということで、徳島の分も、そろそろそうした分析を進めていきたいと、このように考えておりまして、例えば、先週の日曜日、日曜日同士の対比、先週の日曜日はいくらだったか、174(名)これと比較すると減少する。こうした形で実は前の週の同じ曜日との対比、比較して感染者が減少しているのは、これで3日連続、つまり、今日の日曜日、昨日の土曜日、そしてその前の金曜日、それぞれ対比すると落ちてきているということになります。
 
(パネル「直近2週間(1/31~2/13)の新規感染者数」を掲示)
 
 こちらが、その曜日別のやつをご覧いただく、ちょうど1週間、1週間の対比をさせていただいております。1月31日発表分から今日の発表分まで、例えば、今日2月13日の日曜日、前の日曜日は(2月)6日の日曜日、174(人)ですから確かに落ちています。また、昨日土曜日2月12日、前は2月5日土曜日、184(人)と124(人)の対比、落ちている。また、その前の金曜日が11日と、(2月)4日の金曜日、4日が192(人)だったものが、(2月)11日は173(人)、3日連続で前の週の同じ曜日、こことで落ちていると。
 つまり、同じ曜日同士で比べる、何の意味があるのか。つまり、医療機関が、どんな診療状況になっているのかというのが分かるということなんですね。例えば、祝日だったら朝からお休みのところが多い。平日はやっている。土曜日は半日やっている。日曜日はお休み、こうしたことからも、よくうかがい知ることができるかと思いますので、ただ単に前の日と比べるというよりも、1週間前と比べていく、あるいは全体としては1週間単位で一体どうなっているのか。これを見ていくのも重要なんですね。
 ということで、じゃあ直近1週間の対比、どうなっているのか、これをご覧いただきたいと思います。まず、この直近1週間、感染者数は合計1,274(人)となりますが、じゃあその前はどうだったのか。その前の週は1,196(人)、さらにその前は848(人)ですから、それぞれの週ごと確かに増えていっています。しかし重要なのは、どのくらい比率的に増えているのか、というのが重要なんですね。では、848(人)と1,196(人)、2週間前と先週を比べて見ると1.41倍に膨れ上がっているんですね。では、先週1週間と今週この1週間、1,196(人)と1,274(人)を対比すると1.07倍、つまり増加率が落ちているということになる。つまり、感染者の増加ペース、こちらが落ち始めているということが分かるんですね。こちらとなります。
 
(パネル「直近2週間(1/31~2/13)の新規感染者数」を掲示)
 
 これがちょうど先週1週間、1,196人、そして、この1週間が1,274人、そして、その前の週の数字を今申し上げました848(人)ですから、先週はその先々週と比べると1.41倍に増えているんですね。そして、こことこことを比べると、今週は1.07倍ということですから、これを見ていただくと一目瞭然ですね。1週間の患者さんの伸び率がぐっと落ち始めている。そして、1.07(倍)ですから、もうちょっとで1を割ると、今度は減少に転じるということになると。ちょうど今、そうしたところに差し掛かっているとも見られる。ただ、これはまだ分からないということなんですね。ということで、我々としては、例えば、同じ曜日同士での対比、直近1週間、前の1週間、その前の1週間との対比、こうした点を見て今後の患者さん増加のトレンド、これをしっかりと見極めていく。
 それから先ほど1番大きいポイントというのが、クラスター、この中でも圧倒的3割を占めているのがなんと児童等利用施設、そしてそのメカニズム、2回に渡ってそれぞれ違うクラスター、でも似たような形、さらに家庭内感染へ拡がっていることが今回、明らかとなったところでありますので、是非、ご家庭においても、こうした児童と乳幼児の方がおられる場合には、しっかりとケアしていただくことが、結果としてご家族の、そして今実は、高齢者の皆さん方に施設のクラスター以外でも拡がっている部分があるんですね。これは家庭内感染です。お孫さんからもらってしまった。あるいは、お子さんたちから家族で拡がってしまった。三世代同居、地方の良さでもあるんですが、これが高齢者に実は飛び火をしていると。高齢者の皆様方は、非常にケアされている訳なんですが、どうしてもやっぱり家庭ではね、お孫さんも可愛いですし、でもお孫さんが感染されている、こうしたことが今、非常に増えているということがあるものですから、是非、この点もご注意いただきたいと思います。
 ということで、最後のところでありますが、我々としてもトレンドをしっかりと分析して、県民の皆さん方にも、そうしたものをお知らせするとともに、感染のメカニズムがだいぶ分かって参りましたので、こうした点もお知らせをして、ご協力を求めて参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)

(幹事社:四国放送)
 新たに発生したクラスターの児童等利用施設の関連なんですけれども、利用者というのは、これは児童。

(知事)
 そうです。

(幹事社:四国放送)
 子どもさんだけ。家族は含まれない。

(知事)
 家族は入っておりません。あくまでも利用者というのが児童ということになります。

(幹事社:四国放送)
 児童という言い方で間違いない。

(知事)
 はい。乳幼児ですね。児童で大丈夫です。

「まん延防止等重点措置」について(質疑)

(幹事社:四国放送)
 家庭内感染が増えているということなんですけれども、「まん延防止(等重点)措置」の判断が今週初めごろだったんですが、それに変わりはないですか。

(知事)
 何度も申し上げているように、「まん延防止等重点措置」2つの効果。1つはもちろん「第4波」「第5波」のように飲食の場、ここを抑える。あるいはイベントを抑える。こうした趣旨で作られている訳で時短をかける。しかし今クラスター、全国的に見ても1割くらいしか出ておりませんし、徳島はゼロということでもありまして、なかなかそういった効果がどこまで出るのか、これが1つ。
 それからもう1つは、そうは言っても今、家庭内感染、こうした点について、アナウンスとして県民の皆さん方に、なかなか厳しい局面があるなら注意しなきゃ。こうしたアナウンス効果、こうした効果はあると。この2つ、どう見ていくのか。その意味で先ほどトレンド、その日、曜日、曜日のトレンドと、1週間単位でのトレンド、こうしたものを我々も今しっかりと分析する中で、今後どうなっていくのか。もちろんこれは徳島だけじゃなくて、徳島の周辺あるいは全国のトレンド。徳島はどうしても感染が遅く上陸をしてきてますので、他のところの推移というのが非常に参考になるんですね。ですからこうしたものも国としっかりデータ共有させていただいておりますので、そうしたものの中から最終的にこれであればもう大丈夫だと考えるのか。いやいや「まん延防止等重点措置」、これを適用する。もちろん児童等利用施設を止めるというような手立てがないものですから、確実にこれで効果があるのかどうか。というのは今、全国を見ても分かるように、なかなか止まらないところ、「まん延防止等(重点措置)」をやってですね。それはそうなんですよね。学校や何か、やっていますからね。それはなかなか難しい。そうしたものもしっかりと見極めながら判断させていただきたいと思います。

(幹事社:四国放送)
 各社、ないでしょうか。

(朝日新聞社)
 仮定の話がたくさん入るのであれなんですけれど、仮に今トレンド、このままこの辺りで峠になって緩やかに減るという状況になったときに「まん延防止等重点措置」適用の要請というのは、徳島県がトリガーを引くという言い方をされていたと思うんですけれども、このまま、ここから減り始めた場合には適用を要請することにはならないという理解でよろしいでしょうか。それとも別の要素等、諸々あるんでしょうか。

(知事)
 あくまでも最初に申し上げたように、「(とくしま)アラート」「レベル2・後期」こちらにはめますと、「まん延防止等重点措置」、その検討の準備に入るということで、そのとおりに今やっている。今回、非常に全体を複雑にしているのは、例の330(人)というあの数字。(2月)10日木曜の330(人)ですね。このトレンドで見ていると、大体194(人)が今回全体のピーク。そして、だんだんこれが一旦下がって、少し上がって186(人)が次のピーク。それで次はずーっとこう落ちて、これがなければですね。ずーっとこういう感じ、確かに落ちるね。次のピークが大体、今日か明日発表の数値か、その辺になってくるんですけれど、ということでトントントンとこの2番目ピークというのがだんだん落ち始めているんですよね。ということからいくと、この数値が非常に全体をややこしくしてしまった。これも3連休が入るということがあって、少し症状のある皆さん方がこぞってお医者さんに行かれたと。つまりその間に何か悪くなったら困るし、検査にもなるよなということで、だっと行かれた上に、実はお医者さんに行ったときに2通りの検査が行われるんですね。
 1つは抗原の定量検査、定性検査。こうしたものは直ちに結果が出ます。もう1つは、お医者さんの方から民間の検査機関に委託するんですね。これはPCR、この場合3日間くらいかかる。ということでこれまでの分が少しずつずれていって、そこでピタッとあってしまったと。この大きく2つの理由からここにポンっと330(人)というものが出た。本来だったらもう少し、それぞれ前後に押しなべられていたものではないかと思われるんですけれどね。そういう今、分析になってきています。出た時には、すぐ分からない部分だった。ただ圧倒的に民間医療機関の検査結果だったんですね。だからそこはそうした要因が分かって、分かりそうな感じだったんですけれど、それを分析すると、まさにそういうこと。
 ということになっておりますから、統計的に見るとピークがあって、次に落ちて少し2番目のピーク、また3番目のピークと、こういう感じで普通は落ちていくということですから、いずれにしても、結果としてはちょうど月曜日の数値が出てくる火曜日の状況を見れば、本当に落ちていくのか、あるいは、まだ棚でもう1回上がっていく可能性があるのか、ここが大きな分かれ道ということになるんではないか。これまでの先発の都道府県の状況というのも大体そんな感じということになっていますので、ただどうもずっと「まん延防止等重点措置」をかけたところが高止まりしているんですね。「第4波」「第5波」は「まん延防止等重点措置」をかけたら一気に落ちたんですね。つまり感染の現場が飲食の場であったり、あるいはイベントの場だったものですから、今回はそうではないということがあって、結果、アナウンス効果だけに頼っている部分があるものですから、なかなか厳しい。
 こうしたことがあるので、我々全国知事会としても今回の「第6波」に見合った、例えば学校を一斉に休業するとか、あるいは保育の場をどうしていくのか、こうしたところをしっかりと基本的対処方針、制度の中に入れ込むべきだと、岸田総理もご理解は示していただいているんですが、まだ具体的になってきていないですね。その延長線上は強い措置として「まん延防止等重点措置」ここで飲食の場をマスト、必ずかけなければならないというものから選択制にする。その代わり義務教育、これは我々に止める権限は実は知事にはないんですけれどね。そうしたものも止められるというようにしていくとか、あるいは保育の場、結果として止まっちゃっているということであれば、一部、ここを止めていく手立て、こうしたものを与えられるのか、与えられないのか、そうしたものを権限としていただかないことには、なかなか「まん延防止等重点措置」をかけたからといって劇的に下がるということは難しいということで、今、火曜日に全国知事会開催する予定としておりますので、その中で、おそらく多くの知事から、今、私が言ったような意見が出てくるのではないか、これも踏まえる中で、おそらく政府の方でも、こうしたものを見ながら対応していく、そして今週中には、おそらく必ず政府対策本部を開かざるを得ない、なぜか。今21都府県、ここが「まん延防止等重点措置」その期限が2月20日なんですね。ということで当然2月20日は日曜日ですから国会開いたり難しいですから、その前に、おそらく木曜(日)とか金曜日、こうしたところに対策本部、まずは分科会を開き、国会の報告をして対策本部、これをやって延長するかしないか、これを決めていく。あるいは新たなところを加える、こうしたものを決めていきますので、そうしたものを考えると火曜日、全国知事会、そうした意味で、そこへ打ち込んでいくということなんですけれどね。そうした中で、我々としても当然もし「まん延防止等重点措置」かけるのであれば絶好の機会がここに待っている訳ですので、スムーズにいく、その意味で今、国と協議を行っている訳ではないんですが、お互いの情報共有、これをしているという段階になります。以上です。

感染者数の状況について(質疑)

(NHK)
 感染者数が減少局面に差し掛かっているのではないか、というふうにおっしゃられたと思うんですけれど、もちろん今後のトレンドを見極めるという上でなんですけれども、早ければこの減少局面、どのくらいから減少に転じると知事は予想と言いますか、考えられますか。

(知事)
 
(パネル「直近2週間(1/31~2/13)の新規感染者数」を掲示)
 
 これを見ていただくと一目瞭然なんですよね。だからあの330(人)、これはおそらく押しなべた数字だと思うんですが、それでもこの1週間の中に入れていて、そして前の1週間と比べて1.07。その前の週は1.41。約5割増しに近い形ですよね。それがほぼ同じということであれば、次はおそらくこれが1を割ってくるというのが想定に難くないことなんですね。それとこれは1週間単位のもの。
 もう1つはピンポイント、点で見ていくというね。曜日、曜日の比べ方。例えば今日が日曜日ですから、その前の日曜日がちょうど6日の日曜日。これが174(人)で、こっちが158(人)。そして土曜日、昨日ですね。12日、124(人)。そしてその前の土曜日5日、これが184(人)ですね。確かに減ってきている。それからその前の日、金曜日173(人)に対して、その前の金曜日が4日192(人)だったんですね。これも確実に減っている。もちろんこの木曜日ですよね。これは少し皆さん方も、うあ~という世界。確かにここもそうですし、その前の9日の水曜日、これが186(人)で、そして2日の水曜日168(人)なんですね。確かに増えているんですね。
 だからこうやって見てくると、今までずっと増え続けているものが逆にピンポイントで3日連続、落ち始めていると、同じ曜日が。しかもこれは平日もあり、あるいは休日の日がありということですから、その曜日の各お医者さんたちがやっているそのトレンドが見て取れる訳なんですよね。
 こうした点を見てくると、確かに落ち着きつつあるのかなという感じは受け取れるんですが、ただピンポイントで見る場合には、1週間ある程度見ていく必要もあるんですよね。まだこれ、金、土、日、この3日間。だから発生日から行くと、その一つずつ前ですよね。木、金、土、ということになるものですから、そうした意味では、もうしばらくというのがあって、今週の今申し上げたような明日であるとか、あるいは明後日、こうしたところが大きなポイントになってくるんではないかと、このように考えています。

(NHK)
 現状の認識としては、差し掛かっているのではないかなというくらいですかね。減少傾向にあるというのではなくて、減少傾向に向かう可能性があるみたいなそういうところですか。

(知事)
 そうですね。減少ととれる可能性があると。ただまだ3日分しか見れていない。1週間単位で見ていますけれどね。

(NHK)
 差し掛かっているんじゃないかなくらいですね。

(知事)
 そうですね。差しかかりつつあると。

(NHK)
 分かりました。

(知事)
 ただ、ポンと、あの330(人)みたいなものが出ないとも限らないということですね。

高齢者の感染率について(質疑)

1週間単位の感染者数について(質疑)

(徳島新聞社)
 2点お伺いします。毎週日曜日に最近聞いているんですけれど、高齢者の60代以上の直近1週間の割合でいうと、今週は277人で、割合でいったら21.7パーセント、前週から5ポイント以上、上がっている状況だと思います。先ほど、高齢者の感染は家庭内がかなり多いとおっしゃっていましたが、主因としては家庭内が多いのか、それと毎度毎度で申し訳ないんですけれど、対策、メッセージ、その辺をすみません。

(知事)
 よろしいですか。

(徳島新聞社)
 もう1点、一緒に言うんですけれど、個人的にちょっと懸念しているのが、先ほどの1週間単位の感染者数なんですけれど、金、土、日と3連休だった訳で、案外、人流というのは、それで増えているのではないかと。個人的には来週の感染者の推移というのは、かなり興味深いというか、これがどう出るんだろうなと思っているんですけれど、その点に関しての知事の見解も教えて下さい。

(知事)
 今、ご質問をいただいた高齢者の感染率ということなんですね。我々も実はここは非常に最大の関心を持ってみています。それはなぜかというと、今回の「オミクロン株」確かに重症が出づらい、そのとおりなんですね。例えば、330人出たあの日の入院者数が13人ということなんですね。ということでドクターたちの判断、そうしたことは全国的な傾向となっているところなんですが、ただし、前半部と今後半に差し掛かっているとも言えるんですが、やはり入院する方が長く在院する。それは何かというと、やはり高齢者の皆さん方が、どうしてもやっぱり入ってくる。入院する人はほとんど高齢者、既往症を持っている方なんですよね。となってくると、やはり高齢者が増え続けてくると結果として病床を逼迫に追い込んでいく。そして場合によっては重症患者、実は今1名おられる重症者の方は、最初に入った時に既に重症で、その場合には当然検査しますから、そうしたら実は陽性でもあったという方なんですね。だから今回のコロナでもって重症に転じたということとはやや違う部分がある訳なんですが、しかし、お1人おられることは統計上おられると。
 しかし、本当の意味でコロナで重症化してしまうということになってくることも、やはり高齢者の方々が増えてくるとあり得るということで、実は毎回、高齢者の皆さん方がどのくらいかかっているかというのを比率でとっているんですね。今日、実は60代以上の人が全体の35名、比率にすると22.2パーセント。ここ1週間見てみても大体20パーセントをボーダーとして、その前後。もちろん18パーセント台の時もあれば、22パーセント、今回のような場合もあって、大体2割、ここが高齢者の数ということになってきているんですね。
 ということで、これまでずっと病床が20パーセント台だったものが、今30パーセント台。確かに昨日は「(とくしま)アラート」「レベル2・後期」の35パーセントを割ってはいたんですが、今日またそれを超えたということもあって、30パーセント台で高止まりしてきている。これも一重にやはり高齢者の皆さん方が増えてきている、こうしたことになっているということで、じゃあ高齢者の人たちがどうして増えるのか。これまでは実は、先ほどのクラスター表をご覧いただくと明らかなんですけれど、こちらの表ですね。
 
(パネル「児童等利用施設におけるクラスター発生状況」を掲示)
 
 こちら右側を見ていただくと、1番多いのが確かにこれまで「第6波」で45件クラスターがあったんですが、児童等利用施設が14(件)、では2番目に多いのは何なのか、実はこれが高齢者施設なんです。7件。今日申し上げたように、これまで出ていた高齢者施設のクラスターの中で、今回もですよね。今日この表を見ていただきました。
 
(パネル「クラスターの状況(2)」を掲示)
 
 この中の「94例目高齢者施設関連クラスター」75名と今日なりましたと申し上げましたが、クラスターとして75名のクラスターというのは、これはもう全部、第1例から始めて2番目、2位タイの大きさなんですね。
 ということで確かに各施設ごとで増えてきている、これもある。しかもそうした要因が大抵の場合は、家庭内感染から職員が持ち込んでしまう、知らず知らずの間に。それからもう1つは、先ほども申し上げた三世代同居がやはり徳島、地方は多いものですから、お孫さんがね、先ほど児童等利用施設から今回のクラスター持ち込んだんだという事例を申し上げました。そして、そのご家族に高齢者の方、おじいちゃん、おばあちゃんがいた場合、そこにうつっちゃう。「第4波」「第5波」の時は、ほとんど児童はうつらなかったんですね。それが今回どんどんうつっちゃう。しかも、児童等利用施設の方から持ち込んでしまう、あるいは持っていっちゃう。
 こうしたことがあって高齢者が増えてきている要因2つ。家庭内感染、一緒かも知れませんね。家庭内感染が要因となって家庭で、あるいは施設の中へ、こうしたことで増えてきている。ですから家庭内感染、なんとかこれを抑えていかなければ、これから高齢者の数がますます増える、その危険性があるということになります。
 それから2番目の質問の1週間単位ということがありました。やはりそういった意味で、金、土、日、3連休、今回ありました。当然、そうしたものも含めて、明日、明後日の数字を見るというのが大変重要になってくると、先ほども申し上げたとおりでもありますので、我々としても最大の関心事をもって、この明日発表、そして火曜日発表、この辺りを見ながら、また全国知事会でも提言をさせていただきますし、その後の「まん延防止等重点措置」どのような形をとっていくのか、こうした点も判断していきたいと思います。以上です。

(幹事社)
 他に質問ないでしょうか。では、これで会見を終わります。ありがとうございました。

(知事)
 ありがとうございました。よろしくお願いします。

このページに関するお問い合わせ
徳島県 知事戦略公室
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