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令和3年12月24日 年末(臨時)記者会見 フルテキスト版

この1年を振り返って(説明)

(幹事社)
 お願いします。

(知事)
 それでは今日は、働き方改革、また若い皆さん方のタスクフォースからの提言を受けまして、徳島県では、いろいろな年末行事的なものは今日行って、そして、なるべく休暇を取りやすくしていこうという形で、年末の会見を今日にさせていただきました。恒例となりました1年を振り返ってということで、会見をさせていただきたいと思います。
 まずは干支の話ということで、年が明けたときの最初の会見で令和3年干支上どんな年になるのか、このお話をさせていただきました。今年、令和3年は辛丑(かのと・うし)の年ということで、次世代のトレンドを掴み取るために、現状を打破する、革新を繰り返す、こうした年だと、これが干支占いということだったんですね。では、そのとおりの年になったのかどうか、ちょっと検証してみたいと思います。
 まず、全体的な話から言えば、「新型コロナ」、「災害列島」、「人口減少」、この3つの国難にいかに対峙するのか。そして、世界的にしのぎを削る「2つのX」、「DX」と「GX」、この未来技術、いかに確立し、そして、それを駆使して、3つの国難に立ち向かっていく、まさにそうした1年になったのではないかと思います。
 日本全体で少し見てみますと、やはり、最初の国難と言われる新型コロナ「第5波」、東京都で1日あたり5,000人を突破する、その結果どうなったのか。日本全体がピークでは、約2万6,000人が1日で患者さんが出る。また、エリア的に見た場合、33都道府県が「緊急事態宣言」、あるいは「まん延防止等重点措置」、なんらかの強い対策を打たなければならないエリアになった。
 例えば、もう少し徳島周辺を見てみると、四国3県、徳島以外が全て「まん延防止等重点措置」、対岸、広島(県)から岡山(県)、兵庫(県)、大阪(府)、京都(府)、滋賀(県)、岐阜(県)、愛知(県)、三重(県)、なんとぐるっと徳島の周辺は全て「緊急事態宣言」になる。もう陸路はふさがれ、徳島がどこか移動するのであれば、南海フェリーあるいはオーシャン東九、こうしたものを使うことになる。特に南海フェリーですね。これを使って和歌山(県)に行くしか白地の所に行く手立てがなくなると。大変な事態になりました。当然、徳島においても感染者が増えてくる、そうした大変な「第5波」が大きな日本全体の様相ということになりました。
 さらには、明るい話題がなかった訳ではないんですね。東京オリンピック・パラリンピック、こちらが1年延期されてスタートと、ただ無観客でという形と、この感染状況を受けてなることとなります。
 しかし、県内で見てみますと、24全市町村を走り抜けたオリンピックの聖火リレー。また、パラリンピックは集火方式ということで、県内24全市町村から集められた火を一つにして、これを会場である東京に届けると、集火式、多くの県民の皆様方の心に聖火の火が灯ったんではないのかな、このようにも思える1年でもありました。
 また、政権、つまり総理が変わる年でもありました。菅総理から岸田総理へと、ただ、我々地方にとってみて変わらないところ、これは安倍総理からでありましたが、例えば、安倍総理の場合は、「地方と心を一つに」この言葉をはじめとして、菅総理そして今回の岸田総理においても、地方が主役、新資本主義あるいはデジタル田園都市国家構想両翼という形で、我々地方が、まさに国のパートナーとして、様々な国策を、また課題を解決していく、こうした位置づけをいただいた1年でもありました。
 また、これを受けて、全国知事会長としては、2年間の任期の、でも年度では3年度にわたる訳でありまして、その最終年度、特にコロナ一色と言ってもいいのかもしれませんが、コロナで言いますと、やはり「緊急事態宣言」この強い措置しか日本はなかった。しかしこれを、エリアを限定して、知事がトリガーを引き、できれば「緊急事態宣言」になってしまいますと、社会経済活動を大ブレーキを踏まなければいけない。なるべくこれを防がなければならないといったことで、提言をして、今年2月から制度化されたのが「まん延防止等重点措置」と。また、様々な経済対策をはじめとし、対応しなければいけない、しかもそれぞれの地域ならではのものをと提言した地方創生臨時交付金も今回の岸田内閣、この誕生までで15.2兆円という規模にまで膨らむこととなり、これによって徳島はもちろんのこと、全国がそれなりと言いますか、それぞれのこれぞという対策、これが横展開することができる、そうした対応も可能となりました。
 さらには、災害列島、こちらも知事会長として、昨年、国地方協議の場で令和3年度予算に向けて、防災・減災、国土強靭化緊急対策3か年の7兆円事業の後継をどうしても業界の皆さん方のこと、ご意見を聞くと、人を雇い、新たな投資を行うためには3年では短い、5年をと。しかし、国土交通省、農林水産省の方が同じ3年で要求をしようとしたところが、財務省の方から一蹴されちゃった。コロナで1年間の予算を使ったのに、そんなお金どこにある。
 そこで直接、国地方協議の場で、この1点を菅総理に申し上げ、そして、今年に入り、防災・減災、国土強靱化5か年加速化事業15兆円がスタートを切り、令和3年度の徳島県の当初予算、防災・減災、県土強靱化のための公共事業、平成18年度以来、15年ぶりの1,000億(円)突破、1,006億円、国の事業を目一杯、県土整備部も農林水産部も、実は積んだつもりだったんですけれど、大幅に上振れすることとなり、この分を66億(円)、9月補正予算に積み、結果として1,072億円となったところでもありました。
 そして今回、年末、岸田内閣が今年中に補正予算をあげるんだということで、ここでも大きな公共事業予算の内示をいただくこととなりました。こうした形で防災・減災、国土強靱化、県土強靭化が大いに進んだ1年でもありました。具体的な話としては、やはり命の道という徳島自動車道4車線化、あるいは徳島南部自動車道、こうしたものの整備促進が挙げられるかと思います。
 また、全体としてもう1つあったのが、全国市長会、町村会の方から提言いただき、実は、徳島の皆さん方は少し「えっ」とお思いかもしれませんが、小学校、中学校、徳島県は中学3年まで、実は35人以下学級になっている。でもこれは、加配という国の予算を活用して、先行して実施しているんですね。だから、制度としては、日本の国は、小学校1年だけが35人以下学級になっていた。コロナの中で2年生以上は40人学級、とてもじゃないけれど国の分科会が出したソーシャルディスタンス、これを保つことができない。市長会、町村会の方が国にも提言するんですが、なかなか文科省から財務省に言っても、それは無理と。そこで、全国知事会長なんとか協力してもらいたいということで、またやはり国地方協議の場で菅総理に提言させていただきまして、結果として、総理の英断で、これが小学校6年までではありますが、年次進行で35人以下学級にしていこうと、そして、そのスタートを切ったのが今年ということになり、今年は小学校2年生、来年は3年生と。じゃあ徳島変わらないじゃないかとお思いかもしれませんが、実は徳島におきましては、それぞれ小学校2年が35人以下学級になれば、加配を外して国の制度としてなる。つまり、正規の教員をそこにはめることができるんですね。
 ということで、これまでは臨時の教員での対応というものでありましたので、やはり正規になりたいということで、兵庫県あるいは大阪(府)の方から、お声がかかってしまう。5年ぐらい経って「どうですか、正規が空いたんでどうぞ」と、「もっと早く言っていただいたら、兵庫(県)や大阪(府)に行かなかったのに」と、こうしたこともあったものが、これからはそうした状況を防ぐことができる。そして、加配の予算、定数を例えばGXに長けた先生方、DXに長けた先生方に振り向けることができるんですよね。ということで、40年振りの義務教育標準法の改正を行ってもらうことができるようになりました。
 では少し、それぞれの課題について、順次、見ていきたいと思います。
 まずは、新型コロナウイルス感染症の状況についてでありますが、これも国に提言し、本来は予防接種法上は、あくまでも市区町村が接種主体、しかし、なかなか一気に国が定める目標を達成するのは難しい。そこで、全国知事会長として提言を河野大臣にさせていただき、出来上がったのが、都道府県が主体となる大規模集団接種制度、これによって市区町村をバックアップすることができ、当時の菅総理、提言を言われていた7月末までの高齢者の皆様方の接種完了、これが行うことができるようになったんですね。
 また、もう1つ、より加速をしなければいけない。100万人から150万人を接種。そのためには職域接種、大学の拠点接種。ただ国が最初考えたのは、これもやはり1,000人以上のところをという話だった。そこで、河野大臣に申し上げて、いやいやいやいや地方の企業で1,000人以上のところは、そんなにないですよ。そこは経済団体などが束ねて、そして、結果として1,000人を超えたところ。大学についても、短大だとか、それ以外の機関もある訳ですから、やはり一緒に束ねて1,000人を超えた場合に認めていただくローカルルール、これを是非、作ってもらいたい。これが出来上がり、そして、この3つによって一気に進めることができた。そして、徳島県では今85.6パーセントの皆さん方が既に2回目接種を終え、医療従事者の皆さん方は、12月1日から既にブースター接種、3度目の接種を行うことができるようになっているんですね。
 また、国の分科会が、それぞれの年代別の理想的な接種率、やっぱり若い皆さん方が、ネット上で様々な情報が提供される、そうしたことの中で、どうしてもあまり打ちたくない、こうした風潮がある。しかし、徳島では全ての年代において、この理想とされる接種率を超えることができた。これもこの3つがうまくかみ合うとともに、それぞれの関係者の皆さん方のご理解とご協力があったればこそということで、この点についても心から感謝を申し上げたいと思います。さらには、帰省前のPCR検査によって帰りたいけれど帰れない、呼びたいけれど呼び戻せない、こうした点についても、多くの県民の皆様方にご協力をいただけました。
 そして、これらを受け、徳島が始めた第三者認証店、徳島ガイドライン実践店が全国に広がることになり、ワクチン検査パッケージ、こうしたものが国が実証を行う、これにも様々な形で4パターンご協力させていただき、それを今では横展開を全国でしていく形に盛り込まれることになります。こうした形で対策を進めてきた訳でありますが、また、「オミクロン株」も国に対して、そのゲノム解析を求めなければならない。時間がかかる。
 しかし、県民の皆さん方からすると、これがどうなんだ、本当に徳島で出たのか、市中感染か、それとも持ち込みか、こうした点も気になる訳でありますので、次世代シーケンサー導入によりまして、12月1日から、これをすぐさま徳島県として行う。もちろん1日、2日で結果が出る訳ではないんですけれど、こうした対応を進めるとともに、「第6波」を迎え撃つ、でもできれば発生させないと、こうした形でゲノム解析も進めていくと同時に、万が一これが起こった場合の医療の逼迫を防ぐ、その意味では、入院していただく医療施設の部分も263(床)へと拡大を。またさらには、宿泊療養50(室)増やして450(室)へ、臨時の医療施設もいよいよオープンとさせていただきました。こうした形で、なんとか「第6波」への対応といったもの、これを用意させていただいております。
 次に人口減少、ここについては多くの周年行事が行われました。1つは、文化の森総合公園の30周年、今回は3年にわたってのホップ、ステップ、ジャンプという形で、いよいよ最終年が今年ということで、新生の県立博物館、8月9日グランドオープンとなりました。AR、VRなどを駆使し、そして未来型の博物館、こうしたものがオープンし、徳島を丸づかみ、これによって多くの皆さん方が、お越しいただいているところであり、令和2年比、今のところ4倍増となっております。
 また、あすたむらんど(徳島)も開園20周年を迎えました。ちょうど20年前、開園した担当部長が私だった訳ですが、その意味では感慨もひとしおでありますが、ここに全国では初となる都道府県立の木のおもちゃ美術館がオープンいたしました。これが10月24日ということで、こちらも多くの皆様方にお越しいただいている、相乗効果もあり、あすたむらんど(徳島)既に900万人突破ということでもあります。
 さらには、消費者庁の新未来創造戦略本部が、昨年7月30日、徳島県庁10階に来ているところであり、特に国際消費者政策研究センター、これもオープンし、様々な学会、あるいは国際会議、徳島でという話だったんですがコロナ禍。しかし、ここでも何もやらないということではなく、オンラインとリアルと、これを合わせ、しかも、ビデオオンデマンドの形を取りましたので、いつでも、どこでも、誰でもが見ることができると。こうした点も2年間、特に今年は、それを進化させる形を様々な分野で取らせていただいたところでもあります。
 そして、サイクリングも人気という中で、普通だと自転車、列車だとかバスに乗る場合には分解して、サイクリストの皆さん方は不便なんですよね。しかし、サイクルキャビン導入ということで、そのまま自転車を乗せることができ、そして、サイクリングコースにバスで行くことができるスタートとなりました。
 また、青少年センターがアミコビル、駅前に移る、その第1弾として、5周年を迎えたマリッサとくしま、消費者情報センター、この2つが既にアミコビルで事業を開始し、それぞれ機能を強化させていただいているところでもあります。
 そして、いよいよ明日でありますが、ちょうどマスク、あれ今日藍染じゃないじゃないか、お思いかもしれませんが、DMVなんですよね。ということで、鉄路と道路両方を走ることのできるデュアルモードビークル、DMVが明日、阿佐海岸鉄道、阿佐東線で本格営業運転スタート。しかし、これはあくまでもスタートであってこれから、もちろん、車体自体が観光資源になる。もう既に世界からも注目をいただいている。それもそのはず、イギリス、ドイツという2大鉄道王国が、かつてチャレンジしたんですね。しかし、車輪、鉄輪が重すぎる、あるいは、モードチェンジに時間がかかりすぎるということで断念した。これらの課題をJR北海道、そして、JR四国、多くの関係者の皆さん方のご尽力で解決することができ、いよいよ世界初の営業運転、しかも公共交通機関として2つの利便性、1つは、今、コロナの関係でインバウンドが止まってはおりますが、地方、日本の原風景を見ていただく時に一番困るのが、公共交通、二次交通がないというのを言われました。
 しかし、DMVは鉄路と道路と両方走ることができる。つまり、鉄道で走って行って、そこからバスモードに切り替わり、どういったエリアも道路さえあれば多くの皆様方を乗せ、降ろすことが可能、中山間地域の高齢化、高齢者の皆さん方も気軽に乗っていただいて、例えば、徳島であれば、そのまま蔵本駅からもし今後、降りることができるようになれば、総合メディカルゾーンに直接乗り入れることもできるんですよね。もう1つの利点は、いざ発災となった場合です。南海トラフ巨大地震、必ずやこれは来る。あの巨大津波が、東日本大震災の時には三陸鉄道、やはり、四国の右下と同じリアス海岸なんですね。三陸鉄道いわゆる鉄路と、そして道路が並行して走る、両方がのみ込まれる。復旧についこの間、全線がようやく開通するという、今年は10年目なんですよね。そうした点を考えると、今回のDMVであれば、もし鉄路が残れば鉄路で、道路が残れば道路で、そのまま途絶えることがない、もし仮に両方が落ちてしまった場合は、どちらかを復旧すれば、すぐさま走ることができる。これによって被災地に対しての多くの人を運ぶこともできるし、物資を運ぶこともできるんですよね。
 こうした形で、平時、災害時、インバウンド、あるいは人口減少、高齢化、今まで多く悩んできた、どうしようか、こうした日本の課題を、この営業運転を行い、まだ規制が国の方からある訳ですが、これが安全に十分担保できるんだ、行けるんだということになれば、今申し上げたような課題解決のツールにDMVが、全国でなるようになる、そのスタートということになります。
 次に災害列島、もう既に申し上げたとおりで、防災・減災、国土強靱化、県土強靭化5か年加速化事業がいよいよスタートを切った。そうした意味では、先ほどの高速道路の関係、まず4車線化、あるいは県南の高速道路の延伸、これらも全て実は命の道としての防災・減災、国土強靱化、県土強靭化の対象になっているんですね。
 4車線化は、阿波パーキング(エリア)周辺の工事が終わり、10kmが連続で、そして、これによって26km連続での4車線化の実現が見えてくることとなります。また、徳島南部自動車道につきましても、ちょうど県が初めてつくる地域活性化インターチェンジ、徳島津田インターチェンジ、これが徳島沖洲インターチェンジとの間でつながることとなり、そして、いよいよ今度は、徳島ジャンクションと連結。津田から神戸、大阪へ直接行くことができるということで、津田の貯木場を埋め、津田の皆さん方は、海側から津波が南海トラフ、来る時に大きな池がある、怖いではないか。こうした点について、ここを埋めインターチェンジ、そして、陸の防潮堤として高盛をし、ここを工業団地にし、もう多くの企業の皆さん方が、ここに立地が決まってきているところでありまして、こうしたいわゆるストック効果、これも今回現れ、そして、今度は徳島津田から南へ伸びていく、こうしたものも着々と進むこととなります。
 次に、DXとGX、2つのXについても、多くのモデルを徳島から発信することができました。特にGXは34道府県、そして119の企業が作った自然エネルギー協議会、平成25年1月から会長県を徳島が務めている訳でありまして、昨年は、その提言が実り、菅総理が2050年カーボンゼロ社会、ゼロ宣言を行っていただき、そして、岸田総理もCOP26に出席され、そして、高らかに日本がこれを進めていく、こうした点が表明されたところであります。この後押しを。またさらに具体的な話としては、今年決まった第6次エネルギー基本計画の中で大きく2つ。1つは、再生可能エネルギーの発電比率、2030年で今は22(パーセント)から24(パーセント)だったんですね。それを自然エネルギー協議会としては、40パーセント超え、結果36(パーセント)から38(パーセント)へとニアイコールとなりました。
 また、もう1つは、「主力電源化」となっていた。その「化」を取るということで、再生可能エネルギーが「主力電源」と位置づけられました。さらには、徳島が国をリードする形で進めている水素活用、水素グリッド、平成27年10月スタートでありましたが、こちらの水素の活用も、水素アンモニアによる発電が1パーセント盛り込まれるとともに、日本初となる東亞合成の皆さん方にご協力、ご決断をいただき、製造そして供給一体型の水素ステーション、しかも副生水素、東亞合成の皆さん方は、地産水素と呼んでおられますが、この供給がスタートし、これにより徳島バスの皆さん方が中四国初となる燃料電池バスを鳴門公園線の方で、4路線スタートを切っていただきました。DXの関係につきましても、いうまでもなく、昨年、商用化された5G、しかしそれは、docomoの皆さん方をはじめとして、大都市部もうかるところを進めていくという位置づけだったんですね。
 そうではない。5Gこそi-Construction、スマート農林水産業、遠隔医療と多くの点で地域の課題を解決する地方創生第二幕には、なくてはならないもの、だからローカル5G制度を提唱し制度化され、その1号の免許を徳島が取り、今年は、農林水産総合技術支援センター、県立病院など、11施設にこれを導入することができるようになり、そして、世界初となる8K、NHKが今、開発している、それによる手術映像をローカル5Gで、県立三好病院、県立中央病院の間で、これを実証することができたんですね。ということで、様々な点で日本のモデルを打ち立てた、そうした1年でもあったんではないかと思います。
 まだ今年もあと数日ある訳でありまして、特に明日は、DMVいよいよ開業となりますので、そういう意味では、マスコミの皆さん方にも今年1年様々な点でご協力いただき、また明日もご協力いただければ有難いな、1年間を少し振り返らせていただきました。以上です。

衆議院選挙について(質疑)

(幹事社:朝日新聞社)
 今年インフォーマルな場だけではなくて、本会議というフォーマルな場所も含めて、自民党の県議さんの方から度々知事に衆院選の出馬を促すと、知事もそれを前向きに考えるというような答弁をされたり、出馬直前までいくといったところがあったと思うんですけれど、それが直前になってずっと「出てくれ、出てくれ」と言っていた人たちが「出てくれるな」というようなドタバタがあって、周囲から見ていて、皆さんいろいろ県民の方に聞いても呆れている方もいらっしゃったし、怒っている方もいらっしゃったし、いろいろいらっしゃって、残念がっている人もいましたし、あの時、当事者としてその場にいて、お聞きしたいことは2点あるんですけれど、当事者としてあれを振り返って今どういうふうに考えていらっしゃるか、あの時の決断、あの時の県議さんの動きも含めてですね。
 もう1点ですね。知事がやっぱり国政に行きたかったのに本当は。行けなくてやる気を失っているんじゃないかみたいなことをおっしゃる方が県民の方何人かいらっしゃって、そう受け止める方も確かにいらっしゃるかなと思うんですけれど、そういう県民の声には、どういう風にお応えなのかなと。一度イメージしたものが変わった訳ですから、いろいろ思われることもあるかなと思いますので、この2点をお伺いできますか。

(知事)
 振り返ってみてということですが、その大きなきっかけというのは、やはり徳島を救ってもらいたいと。実は最初に出馬した時にも同じことを言われているんですよね。だから最初の時は当然、県政の混乱という中で弱冠42歳、全国最年少、右も左も分からない中で、そして出馬を決めさせていただいた。そして、徳島県知事に就任させていただいた。今回は、多くの皆さん方のご理解とご支援で5期目。そのおかげで人口100万人以下、四国では初めて全国知事会長に就任させていただいた。これによって先ほどの1年間を振り返ってという、その多くの成果、これを得ることが国とともに出来たと。そうした意味では、あの時やはり言っていただいたことが後押しになった。もし、あれがなければ当然出ていないということもあった。
 そして、今回もまた同じ話で、これは確かにあの時、私としてもなかなか「知事、口を切らないじゃないか」という多くのご意見があった。それもそのはずで、「第5波」の真っ最中だった訳ですよね。だから結果として、県議会の方からご意見が出されて、いわゆる国政に行かないというための決議がなされた訳でして、そうした意味からいくと確かに今お話があったように様々に県民の皆さん方も思われていただいていたのではないかと。やはり、知事としてこのコロナ禍、これを全て解決してから場合によっては転身するんだったら転身すべきじゃないかと。いや、そうではなくて、知事会長として成果が出た訳だから、今度はそれを受ける側の国政の方に行って、そして、今度は国政の方で提言して、もっともっと知事会から出てきたもの、あるいは市長会、町村会から出てきたものを具現化した方がいいんじゃないかと。ともに想いは同じだったと思うんですね。あのコロナ禍大変だと。確かに14世紀のペスト以来ということでね。世界中にどんな対策を打っていいのか分からない。というのが現状だったと思うし、日本もそれは同様なんですよね。だから安倍総理からはじまって、菅総理、そして岸田総理、全ての皆さん方が「地方を主役」と言っていただいたり、あるいは「地方と心を一つに」と言っていただいたり、地方の活性化、これが「政権の一丁目一番地だ」と言っていただいたり、地方を鼓舞していただける、大変ありがたいお話も出していただけた。こうしたことからいくと確かに両方ある訳で、ただ、体は一つしかない訳ですからね。その時にどう決断するのか、やはりそこで県議会の皆さん方というのは、間接民主制として県民の代表である訳ですから、その決議といったものを重く受け止めさせていただいた。これが正直なところですね。
 そして、次に2つ目の国政に行けなかったので、「やる気を失っているんじゃないか」、と言う人が何人かいるというお話。ただ多くの人は、やる気を失っているとは思っておられないんじゃないかなと思うんですけれどね。というのは当然、その知事としてこれだけ課題がある訳だし、また前知事会長として、現知事会長からも相談がある訳だし、国の方からも相談がある訳ですから、いわばそうしたご意見番としてやる気を失っている暇はないんですよね。逆に少し自分が第一線で、たとえばカメラの前に立って、様々な対策を言うとか、あの時も記者会見を毎日のようにやって、1週間のうち、だいたい大臣との協議が夜ですからね。それから記者会見やって。そして、徳島の対策をまた打ち合わせしてと。1週間で3日ぐらいしか晩御飯が食べられなかった。「知事、えらい痩せたじゃないか。頬こけちゃった」という話もよく言われたんですが、そうしたことが日常化していたことでもありましたので、そうした点からいくと、逆に顔も戻りましたし、やる気を失うというよりも逆に気力、体力、だいぶ燃料切れになりつつあった、エンプティーをうちそうになっていた。そうした点が元に戻るとなれば当然、気力も充実してくる、ということになってきますので、おそらく今、やる気を失っているじゃないかと言われる人は、ほとんどおられないと思うんですけれどね。ということで、あの時のその顔の表情、特に口角、それはそういうことがあったということがあるので、別に病気をした訳でもなんでもなかったんですけれどね。そういう今だから言える物理的な、でもそれをやらざるを得ない、それは国からもあれだけ期待をされている訳ですから、そうした状況が。このように申し上げたいと思います。

(幹事社:朝日新聞社)
 あともう1点だけ、結局、自民党内の揉め事が持ち込まれるような形で、影響を受ける形で出馬を促されたような面もあったかと思うんですけれど、結果から無責任に言うと、もっと早く決断した方が混乱しなかったんじゃないかという考え方もあると思うんですけれど、それはやっぱり難しかったですか。

(知事)
 今も申し上げたように、やはりコロナという未知との戦い、そして国からも当然頼りにされている。全国47都道府県知事たちからだけじゃなくて、先ほども何点かも申し上げたように市長会、町村会、それぞれの議長会からも「頼む、協力してほしい」と。場合によっては決して知事としての仕事、ましてや知事会長としての仕事ではないんだけれど、「地方6団体のトップだろ」「全てにおいてやはり責任を持ってもらいたい」「協力してもらいたい」と、こうしたことはもう日常茶飯事あった訳ですから、とてもとても知事会長でいる間は、それをどうこうすると、議会で答弁もさせていただきましたけれどね。それはちょっと厳しいんじゃないのかなと。その余地がないということですから、ちょうど9月2日までが知事会長任期でありましたので、後身もしっかりやっていただける人になりましたし、そこからということなので、今おっしゃられたように、もっと早く決断をと、それはとてもできない。それまではできないことも申し上げたと思うんですけれどね。そうした状況だったということです。

「オミクロン株」について(質疑)

(幹事社:徳島新聞社)
 「オミクロン株」についてですけれども、関西の方で市中感染が出たということで、感染力が4倍という話もあるんですけれども、年末年始、人の流れが多くなる時期でもありますので、対応と言いますか、市中感染について、お伺いできますか。

(知事)
 今ご質問があったように「オミクロン株」の市中感染が、大阪(府)、そして関西という話でしたが、京都(府)、ここで知事も国も認めたんですね。ということで、水際対策、よりこれを厳しくしなくてはいけないということで、岸田総理も年末から年始にかけて延ばすということで、この水際対策、これが進められている。
 そして、徳島においても「オミクロン株」の陽性者と一緒の飛行機に乗っていた、ということでの濃厚接触者、こうした皆さん方が厚生労働省の方から連絡が入り、そして誓約書のとおり、公共交通機関を使わず戻られ、そして県との連絡を取っていただいて、宿泊療養施設、2日に1回検査。そして、14日間の健康観察。こうしたものを行わさせていただいているんですね。それと同時に、この皆さん方が陽性になって普通はその検体を国の方に出して、ゲノム解析をしていただく。先ほども申し上げたように、県の場合は次世代シーケンサー導入がもう出来ましたので、12月1日からはゲノム解析可能となりました。
 ということで、常に検査をするにあたって、このゲノム解析も同時に行っていく。約1週間程度かかりますから、国に出して結果が出てくるのはもうちょっとかかる。だからそれよりも早く結果が出る。ということでの、これも水際対策の1つとして、他のエリアに少しプラスアルファとしてさせていただいている。
 また、年末年始、当然、人が動く訳でありますので、帰省をされたり、あるいは行かれて、また戻って来られる。こうした皆さん方に対してのPCR検査、だ液によるものでありますけれどね。こうした点についても対応させていただいている、という形で、今の段階としては、やはり水際対策、そして昨日まで40日連続で感染者ゼロ、そして今日発表の分も、既にいきましたか、皆さん方に。

(秘書課)
 (午後)1時(に発表)。

(知事)
 1時。聞いちゃったんですよ、僕。11時と間違っていた。だから、皆さん、そういう反応。
 そういう状況に今なっておりますので、我々としてもまずは水際対策、これをしっかりやらせていただく。そして、ご不安に思われることのないように、先ほど申し上げたような形で、例えば帰省されるとか、行かれるとか、そうした場合の検査の対応、これをさせていただきます。

(幹事社)
 そうしましたら質問ある方どうぞ。

(読売新聞社)
 今のに関連して、当然、市中感染はそうですけれど、例えば東京の方では、増加傾向にあると思いますし、尾身会長も年末年始は慎重にするようにと呼びかけもされているようですが、知事として県民に対して年末年始どのようにというのは。

(知事)
 これは「オミクロン株」の時に皆さん方からご質問いただいた時には、そう申し上げているんですが、確かに感染力が、デルタ株よりも強い、これは言われています。問題は、どのくらいの毒性があるか、重篤化を招くか、ここは、かなりデルタ株よりも弱いんじゃないかという意見と、ただそれはまだ分からない。つまりかかって14日を超えた、明けた人がそう多くいる訳じゃない、ということがあって、そういったところを見極める必要がある。これは国立感染研(究所)の脇田所長なども言われているんですけれどね。そうしたエビデンスをしっかり見る必要がある。ただ、共通に言われるのは、基本的な感染防止対策、これをしっかりとやる。こうすることによって、まずある一定以上は防ぐことができる。
 そして、もう1つは、先ほどワクチンの2度目接種率を申し上げたところで、日本全体で85パーセントを超えたんですよね、12歳以上の場合。もちろん全国民ということでは77.7パーセントが今、卑近の結果となっているところですけれどね。いわゆるだいたい集団免疫がどのくらいで出来るか、WHOの方では、なかなか確定的なことは言えないと言いながらも、1つの目安、これはアメリカのCDCもそうですが、7割という数字があるんですよね。日本はこれを超えている。しかも徳島の場合は、さらに超えている。ということがありますので、全く「オミクロン株」が今まで出来上がった抗体、これを全く打ち破ってしまうということが立証されていると、これはまた考え方を変えなければいけないんですが、ある一定は効くんだと、そして3回目のブースター接種をやると、これはより効くということが、アメリカなどからも言われてきている、ということがあれば、やはり今、我々が県民の皆さん方、国民の皆さん方に求めるのは、恐れすぎず、しかし基本的な感染防止対策、これはやはりきっちりとやっていただいて、そして、これまで約2年間にわたって、多くの皆さん方に、大変厳しい生活を強いた訳でありますので、何とか少しでも、全く前と同じということは、基本的な感染防止対策をやってくださいと、申し上げている訳ですから、そこは違うんですが、しかも利用するお店、あるいはホテル、旅館。先ほど第三者認証制度、徳島から出たものと申し上げたように、徳島の場合にはさらにこれを一歩進めて、三ッ星店などとも呼んで、従業員の皆さん方が定期的に例えば抗原簡易キットで、検査をしてくれているとか、あるいは、あるイベントなどについて、もし感染したら一気に連絡がいく「とくしまコロナおしらせシステム」、これを合わせて三ッ星店と呼んでいるところですが、こうしたところをやっているお店、ホテル、旅館、イベント、こうしたものを率先して使ってください。このように申し上げているところでありますので、我々も国、あるいは世界的なことで知り得たものについては、やはり早いタイミングで県民の皆さん方にもお知らせをして、極力、社会経済的な活動といったものが少しでも回復していくことができるような形、これをとっていければと、このように考えています。

山口県における衆議院選挙について(質疑)

(徳島新聞社)
 山口県の方で、衆議院選挙に絡んで、県庁内で組織的な選挙運動があったのではないかということで、副知事らが書類送検されたという事件が今あるんですけれど、国とか市長村も含めてなんですけれど、国とか政党への要望は、国会議員を通じてということは普段からある中で、やはり選挙での理解が求められるようなケースがあるのか、忖度が働いたのか分からないんですけれども、今回こういう事件があったんですけれども、事件の受け止めと言いますか。

(知事)
 今のご質問は、山口県の副知事さんが、林外務大臣、その応援をということで、票のとりまとめとか、こうしたことを県庁職員におこなった。これは一体何に違反するのかというと、公務員の地位利用、つまり副知事という地位を活用して、部課長たちに「これをやってくれ」と副知事から言われると、いろいろな意味でやはり協力しないといけないのかなと、これが地位利用ということなんですね。だからそうした点は、徳島もおそらく全国的にも皆よく分かっている話なので、そうした点が山口県では、でも起こってしまった、ということなのではないのかな。公務員の皆さん方はそうした点、より敏感で、例えばもう選挙活動してはいけない、と言われる場合が多いんですけれどね。そうではなくて地位利用、例えば、事業者の人たちに、「協力してくれなかったら補助金あげないよ」とかね。これはいけない。
 ところが、個人的な形でこの人支援する。だから応援する。これは別に構わない訳なんですよね。地位利用がいけない。だからこうした点を選挙のたびに、皆さん方ご理解いただけているものだと。だから逆に言うと、山口県の副知事さんがやられたというのは、非常に稀有な形なのかな。こういう印象を受けるんですよね。それでおそらくその点は、マスコミの皆さん方の方が全国のネットでいち早く察知されていると思うので、あっちでもこっちでもこれが起こるということになると場合によっては綱紀粛正とか、公務員としての立場といったものをもう一回理解してもらうとか、そういった注意喚起が要るんでしょうけれど、おそらくレアケースではないかなと、このように思っています。

(徳島新聞社)
 知事としては、特に今回の事件を受けて、県庁内での注意喚起とか改めてやるというお考えはないですか。

(知事)
 これは、なかなか珍しいケースですからね。これがどこでもここでも起こっているということになると、ちょっとそうはいかないと思うんですが。

今年1年の新型コロナウイルス感染症対策について(質疑)

(四国放送)
 今年1年やはりコロナに翻弄された1年だと思いますが、4月、5月あたりは医療の逼迫というのも、かなり懸念されましたけれども、この1年間知事が行ってきたコロナ感染症に対する対策というのは、適切だったというふうにお考えですか。それとも何かもう少し反省すべきであったという点はございますか。

(知事)
 ここのところは、全国知事会長としてちょうど4月、5月真っ最中ですし、先ほども「まん延防止等重点措置」2月に法律がとおりまして、あるいは保健所の皆様方の積極的疫学調査、これをやはりパワーアップさせる。そうした点も感染症法の改正が出来上がったと。我々今まで全国知事会で、本来これは国会として立法、あるいは内閣としてやっていただくべきものなんですが、やはり「緊急事態宣言」ということで強い措置では経済が死んでしまう。逆に本当に感染拡大をしようとしているところで封じ込めなければならないところと、そうでないところを一緒にしてしまうと、余計今度はこの間の間というのは動いてしまいますので、そこで「まん延防止等重点措置」エリア限定して、それまでも例えば「GoToトラベル」などについて、「発地を止めてくれ」と。これは、菅総理になった最初の時、知事会長として申し上げ、これは全国知事会の場で申し上げたんですけれどね。札幌・北海道、大阪市・大阪(府)、ここまで行ったんですよね、昨年。ところが、東京都が23区を止めていただけなかったといったこともあって、少しそこが年末そして年始、おかげで今年は元旦も2日も仕事でしたけれどね。2日にいわゆる東京圏の4知事、西村大臣と意見交換するということになったんですけれどね。
 ということで、様々な確かに完璧だったなんてことはあり得ないところで、先ほどもう1つ残念だったのが「第5波」。7月の4連休、ここは知事会長として、総理はじめ閣僚の皆様方に何とか最初に強い措置、これは多くの知事からも意見が出てたんです。だから、全国に「緊急事態宣言」あるいは「まん延防止等重点措置」でもいいんですけれどね。強い措置をかけるべきでないか、そして良くなったところから外していく。我々はそう提案したんですね。でもここは、総理はじめ国の皆さん方は、いや、そうではない。東京オリパラ気になったところがあったと思うんですけれどね。やはり、拡大しているところについてはタイムリーに「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」を打っていくと、このように言われた。アプローチの仕方が違った。
 しかし、結果どうなったか。33都道府県が「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」をかけることになってしまった。これ人口比でいくと、87パーセントなんですよね。徳島は外れていましたけれど。ということは結局は、最初にかけてしまっても、結果が変わっていない。だったら最初にかけておけばひょっとすると、これ「れば、たら」なので分からないんですけれど、できれば最初に強い措置を全部にかけておけば、ひょっとしたらあの2万6,000人、1日あたりの、ということはなかったかも。でもこれは分からないですよ。「れば、たら」なので、しれないというところは残念だったなと。これはやはり知事会長としても力がなかったというふうに、ここは印象的な場面ということですね。

(四国放送)
 徳島県内に関して言うと、なかなか完璧って難しい部分があるとはいえ、ある程度の対策はできたなという感覚ですか。

(知事)
 やはり一番大きかったのは、休業要請はかけてないですけれど、時短要請をかけて、もうほとんどのお店全県下にもかけましたので、守っていただいた。それからワクチン接種、これに対してやはり県民の皆さん方が全国に比べるとより理解を示してくれた、これはだから「打ちたい」と言っていただいた。また打ちたいという人がたくさん増えると、また医療従事者の皆さん方が足りなくなっちゃう。あるいは市町村の方でも会場が大変だと。でもこれらも大規模集団接種、県がいわゆるサポートしていく、ということによって、もう国の目標数値を早々と達成することができた。
 さらには、今度はこれにプラスアルファ、追い風となる職域接種、あるいは大学の拠点接種、これも多くの皆さん方がご協力を。しかもスタート地点の8日でほとんど揃った。これも大きい。つまり9日から打ち切られました。ワクチン供給できないということで、香川県は大規模集団接種でさえ3万人規模を打ち切られて大変だったんですけれどね。そういうことにならなかったのも多くの企業、大学、こうした皆さん方がいち早く理解をしてくれて、もちろん前もってそうした情報は提供しましたけどね。スタート地点にずらっと並んでいただけたと、これも大きい。ということで先ほど関係者の皆さん、もちろん医療従事者の皆さん方はトップなんですけど、多くの皆さん方に感謝を申し上げたというのはそういった点。これによってこれも検証は、まだなされていませんが、おそらく集団免疫、こうしたものが出来上がっていたのではないか、徳島はですよ。
 ということで、その後のいろいろな話についても、全国で5番目に今まで累積患者さんの数というのは少ない訳なんですけれど、そうしたものができるということなので、やはりそれはどれ1つが欠けたとしても、この結果を招くことができない、これは確かですね。ということで、対策がうまくいったかどうかではなくて、理解をしていただけた。それが結果だと。もちろん様々な対策を打ち上げないとスタートは切れないんですけれどね。やはりそこが大きいと。つまり総力戦だということですね。

教員の不祥事について(質疑)

(徳島新聞社)
 性犯罪であったり、頭突きをしたという傷害事件であったり、教員の方の事件が続いたんですけれど、その受け止めをお願いします。

(知事)
 これは当然あってはならないことな訳ですし、さらに学校の先生方、今、教員というお話があったんですが、教員の皆様方というのは日頃から児童、生徒の皆さん方に接する。逆に、より身を律して対応していただかないと困る立場ということですから、そうしたものが相次ぐということは、当然、よりあってはいけないことということで、様々な対策あるいは研修、こうしたものも求められる訳ですが、やはりお一人お一人がしっかりと自覚をしていただくことが、何よりも重要なんだなと。そうした思いをより強くしております。
 かつて私が児童、生徒の時代は、親からも言われたのは、学校の先生というのは「聖職」。つまり聖の方ですね。だから「学校の先生の言うことは、ちゃんと聞きなさいよ」こう言われる。それが日本の文化でもあった訳ですから、それを先生たち一部の人ではある訳ですが、それを結局、保護者、児童、生徒の皆さん方が「えっ?」、不審な目で見てしまう。こうしたことは、やはり避けなければならない。あってはならないということですので、やはりしっかりと自覚を持って、そして大変重要な崇高なお仕事なんだといったことに、やはりここのところは自負をしていただいて、日々の業務といいますか、こちらに対応していただきたいと、このように思っています。

今年を漢字1文字に例えると(質疑)

(NHK)
 今年の最後の会見ということなので、今年の漢字を1つ教えていただけたらと思うんですけれど。

(知事)
 全然考えてなかったですね。今年の漢字ね。しかし、これから新たな「アフターコロナ」、そして「ポストコロナ」こうしたものを考える大きなきっかけ、これになった年ということですから、本当だったら「挑戦」という言葉2文字にしたいところですけれどね。そういう意味では、挑むという字の挑戦の「挑」の字。挑んで、そして、これがその次の成果へつながっていくものと考えています。

(NHK)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 以上でよろしいでしょうか。ありがとうございました。

(知事)
 はい。それでは皆さん方、今年1年本当にお世話になりました。また、新年もどうぞよろしくお願いいたします。そして、特に明日よろしくお願いいたします。

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