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令和3年10月13日 臨時記者会見 フルテキスト版

第68回「徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」の開催結果等について(説明)

(幹事社)
 お願いします。

(知事)
 それでは、第68回「徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」、その結果について、発表をさせていただきます。
 まず、最初に「とくしまアラート」、こちらの全面解除についてであります。去る10月1日、全国で「緊急事態宣言」などが解除されてから間もなく2週間、経過をするところでありますが、引き続き、全国の感染状況については、落ち着きを見せているところでありまして、10月11日には新規感染者数369名となり、昨年11月以来、約11か月ぶりに500名を下回ることとなりました。
 本県におきましても、9月26日、「とくしまアラート」を「ステージ2」「感染拡大注意・漸増」に引き下げた後、感染状況は順調に改善傾向を続けているところであり、10月5日以降は、新たなクラスターが発生していない。また、10月10日には90日ぶりとなる新規感染者ゼロ。また、昨日、10月12日には、直近1週間の新規感染者数が7名と、7月12日以来、92日ぶりに10人を下回り、本日も新規感染者数がゼロとなるなど、本日時点で、「とくしまアラート」の5指標7項目、全てが「ステージ1」の基準を下回ったところであります。
 また、10月に入りましてから、県内の人流は増えてきてはおりますが、顕著な増加は見られないなど、当面の間は、感染状況の改善が続くと見込まれることから、専門家会議の委員からの御意見も踏まえまして、本日18時をもって、「とくしまアラート」を7月11日以来、94日ぶりに全面解除とさせていただきます。
 そして、「とくしまアラート」は全面解除となるものの、感染者の減少要因、実は全国でもよく分からない、これが専門家の皆さん方からの御意見ということですから、じゃあ逆に分からないうちに増えてしまう、こうしたことも想定されるわけでありますので、次なる感染の大きな波、おそらく11月末から12月にかけてくるのではないかと言われている「第6波」、こちらに向けた対策を気を緩めることなく、しっかりと進めて参りたいと考えております。ということで、こちらということになります。
 
(パネル「県民・事業者の皆様へのお願い」を掲示)
 
 県民また事業者の皆様方へのお願いということで、まずは今日の18時をもちまして、「(とくしま)アラート」全面解除とさせていただきます。
 そして、まず1番目、やはり感染防止対策、こちらについては徹底をしていただく必要があります。例えば、ワクチン接種を終えた方であっても飛沫防止効果の高い不織布マスクなど、正しく装着をしていただくということ。また、職場、学校、ご家庭、多くの皆さん方がお集まりになる場合には、基本的な感染防止対策であります手洗い、手指消毒、咳エチケット、うがい、換気の徹底をお願いいたします。また、飲食店や宿泊施設におきましては、いわゆる「コロナ対策三ッ星店」、こちらを積極的にということで、この3つのマークですね、こちらをターゲットにしていただきたいと思います。
 次に2番目、感染状況がいまだ高いレベルの地域との移動は、是非、慎重に行なっていただきたいと思います。必ず都道府県をまたがる移動の際には、その訪問先の知事たちが出している要請の状況を確認いただきたいと思います。例えば感染状況はどうなっているのか。飲食店などについての時短の要請があるのかないのか、あるのであれば、どんな状況なのか。こうした点を、事前に確認いただければと思います。
 次に3番目として、事業者の皆様方にも感染防止対策の徹底をお願いいたしたいと思います。例えば、テレワーク、オンライン会議もだいぶ定着をして参りましたので、よりこうしたものをもう日常の当たり前のことに導入をいただければと。また、従業員の皆様方の体調管理を徹底していただきたい。またさらには、飲食店、宿泊施設におきましては、「コロナ対策三ッ星店」への積極的な参画、参加をお願いいたします。
 また4番目として、「第6波」、これを迎え撃っていくためにも、再びの感染拡大を防止するために、引き続きということで、施設におけるクラスター対策の徹底、また、PCRモニタリング定期検査の実施、帰省をされる方などの事前PCR検査、こちらは年末まで続けたいと思います。また、人流調査も引き続きしっかりと行い、注意喚起を高くなった場合には、させていただきます。
 ということで、今、大体の概要を申し上げたとおりでありますので、こうした点について是非、注意方よろしくお願い申し上げたいと思います。
 また、ワクチン接種、こちらが進んできているところでありますが、是非、日常生活の回復、これを一日も早くすることはできないだろうかという目的で、政府が導入を検討しているワクチン検査パッケージにつきまして、現在、政府が大規模スポーツイベントや観光分野、こちらにおいて、実証実験を開始しているところであり、都道府県に対しましても、地域における飲食店、また小劇場、ライブハウス、大規模イベントなどを対象といたしまして、実証実験の候補案の募集が行われているところであります。本県といたしましても、地域の実情を踏まえたきめ細やかな制度設計が行われるよう、早急に候補案を取りまとめ、政府に提案して参りたいと考えております。
 続きまして、ワクチン接種について、ご報告を申し上げたいと思います。本県では、国の新型コロナウイルス感染症対策分科会が示した努力により達成し得る接種率を10月末まで達成することを当面の目標としているところであります。ということで、その目標またその達成状況、こちらに記したとおりであります。
 
(パネル「ワクチン接種状況~当面の目標の進捗状況~」を掲示)
 
 国では、ここに書かれている、例えば60歳代以上の皆さん方については、85.0パーセントの接種目標、また40代から50代については、70パーセントの接種目標、また20代から30代については、60パーセントの接種目標、これを10月から11月末までに達成をしていこう、このように定めたわけでありますが、全国的にも接種、こちらが進んでいる徳島としては、11月までというわけにいかず、やはり10月末までに、この努力をすれば達成することができるこの目標、しっかりとこれを行っていこうと、新たな目標を今、掲げているところであります。
 まず、60代以上の皆さん方については、もう既に徳島県では、10月12日時点で90パーセントを超えておりますので、目標は既に達成いたしております。また、40代から50代の皆様方にも71.3パーセントということですから、既にこの目標を達成いたしております。20代から30代の皆様方56.2パーセントということで、60パーセントの目標に対しまして、94パーセントの今、達成率になっているところでありまして、我々としても、あと20代から30代の皆様方、10月末までとにかく、この60パーセント到達ができますようにということで、しっかりと対応を進めて参ります。ちなみにこの脚注に書いておりますが、全県下での達成、これはどのくらいなのか。ここにつきましては、既に県内の12歳以上の2回目接種率、10月12日時点で74.2パーセントとなっているところであります。
 こうした形で、これまで多くの医療従事者の皆様方のご理解ご協力、さらには県民の皆様方のご協力、市町村におきましては一般接種、また、県主導の大規模集団接種、あるいは企業、大学による職域接種、この三位一体によりまして、順調に接種を進めてくることができております。改めて、ワクチン接種に対する県民の皆様方のご理解ご協力に感謝申し上げたいと思います。
 しかし先ほど20代から30代の皆さん方、まだ目標に到達しておりませんので、是非、ワクチン接種、理解をいただいた上で、接種をお受けいただければと思います。
 最後に1点、本日の対策本部会議におきまして、教育長の方から報告がありました学校における感染防止対策についてであります。
部活動につきましては、他校との練習試合などは、県内に限り実施を可能としてきたところでありますが、「とくしまアラート」解除に伴いまして、県外他校との練習試合、あるいは合宿につきましても、感染対策を十分に行った上で、実施可能とさせていただきます。現在、秋の大会も開催されているところでありますので、引き続き、生徒の皆様方には、基本的感染防止対策を実施していただいて、是非、頑張っていただきたいと思います。
 私の方からは以上です。よろしくお願いいたします。

「とくしまアラート」の解除について(質疑)

(幹事社:毎日新聞社)
 幹事社の毎日新聞(社)から質問させていただきます。今回、「感染拡大注意・漸増」から一気に(とくしま)アラート解除ということになりました。その下のランクでは「感染観察・注意」「感染観察・強化」とかありましたけれど、一気に解除に持っていたことに対するご見解を教えて下さい。

(知事)
 今までは「ステージ2」だったんですね。先ほどもご説明を申し上げたように既に「ステージ1」これを下回った、そして数日間もう経っている。ということで専門家会議の皆様方にもお諮りをした結果、やはり全面解除一旦はすべきではないか。そして、今ご質問がありましたいわゆる「ステージ0」「感染観察・注意」ですね。これはいわゆる(とくしま)アラート4つの1から4、国の基準ですね。これ以外の徳島としての一つの形、つまり「注意報」と呼ばれておりまして、どちらかというと下ってきている状況でかけるのではなく、どうも上がりそうだな、そうした兆候が見えるな、といった時に、国の基準ではないんですが、徳島独自のものとして県民の皆さん、あるいは事業者の皆さん方に注意を促す、そうした意味での「注意報」となっておりますので、今回その「感染観察・注意」、これは発令しないという形になります。

「ワクチン検査パッケージ」に関する技術実証について(質疑)

(幹事社:毎日新聞社)
 あともう1点、技術実証についてお話があったと思います。県主催イベントなどということで、「徳島ならではの」ということを知事は言われていましたけれど、例えばどういうことを検討中なのか、言える範囲で教えてもらえますでしょうか。

(知事)
 今のところ考えているのは11月に予定をしております、いわゆる秋の阿波おどり。アスティとくしまで実施しているものでありますが、ちょうどこれは大規模な、しかもアスティとくしまという5,000人の会場で行う、新たな地方としては大きなイベントということでありますので、まずはこれをターゲットにしてみたいと考えています。
 またあとは、一般的な大きな県が実施をする大会みたいなものですね。当面はこれも11月に予定をされている「健康を考える県民のつどい」。こちらは、(徳島)グランヴィリオホテルで予定されておりますが、こうしたものも一つのターゲットにできるのではないか、今、検討を進めております。
 また、各生活衛生の同業組合の皆様方とも意見交換をさせていただいておりまして、例えば飲食の場というのが、今まで時短をかけたりいろいろしたんですが、全面解除ということになると、例えば飲食を伴うライブの演奏ですね。例えば本県の場合には2月と8月ジャズストリート。日本の三大ジャズメッカ、横浜、神戸、徳島と言われるぐらいのイベントですが、やはりコロナ禍の中で、なかなか実施が難しい。こうしたものについてもチャレンジを、また新しいガイドライン、生活様式、こうしたものに則ってやってみることも可能ではないだろうか。ここのところについても、これは今、詰めを行わさせていただいております。
 また、それ以外にも特に飲食の場、宿泊の場におきまして、様々なご意見をいただいているところでありますので、おそらくこれらは全国共通のものにもなってくると考えておりますので、より特色を持たせた上で、どのような形で技術実証を行うことができるのか、しっかりと最終の詰め、これを行って、内閣府の方に提出をしていきたい。今、いよいよ最終調整段階と、このようにお考えをいただければと思います。

(毎日新聞社)
 はい、ありがとうございます。

季節性インフルエンザとの同時流行について(質疑)

(幹事社:時事通信社)
 幹事社の時事通信(社)でございます。これから来る「第6波」の感染を見据えてということですが、例えばこれから寒くなって空気が乾燥するにつれて、季節性インフルエンザの同時流行というものを懸念されると思うのですが、例えば有識者からその意見があったりだとか、今後、徳島県としては、どのような対策をとっていくのかということは、特に会議では何か意見などございましたでしょうか。

(知事)
 ここのところは、特段それを取り上げてやったわけではありませんし、今日の対策本部でも皆さん方オープンでやっていましたので、季節性インフルエンザ、この話は今回議題に上っておりませんが、確かにこれは大きな実はテーマになってきます。
 昨年は、これだけ感染防止対策をやっている。特に、うがいの励行、手指消毒、マスクの着用というのは季節性インフルエンザを防ぐにも非常に効果的ということで、ほとんど実は季節性のインフルエンザの発生が見られてこなかったといったことがあるんですね。
 しかし、今回こうした形で全面的に全国で解除となってきますと、当然、季節性インフルエンザが流行る。これも考えられるところでありますので、今後我々としては、この季節性インフルエンザ、例えばワクチン接種ですね。これをどういうふうにしていくのか、あるいは新型コロナウイルス感染症でワクチンまだ若い皆さん方、特に20代から30代の皆さん方は、まだ目標の60パーセントまで達していないということがありますから、こうした皆さん方が例えばワクチン打ちました。そして、じゃあすぐにまた季節性インフルエンザのワクチン、これは打てないんですね。だからそうしたところの注意喚起であるとか、やはりこうした点は大変重要になっておりますし、また県内では特に高齢者の皆さん方を中心として、今年はやっぱり季節性インフルエンザのワクチンを打つべきじゃないだろうか、こうした実はお声もお聞きしておりますので、今後、全国的にはこれ、やはりテーマになってくると思いますので、新型コロナウイルス感染症これが下火になる一方で、季節性インフルエンザが増えてくる。こうしたことも想定される。あるいは「第6波」が襲ってきた時に、この季節性インフルエンザのワクチン接種、どのような兼ね合いにするとかですね。
 これは徳島1県の問題というよりも、まさに日本国としてどうしていくのか、今、実は岸田総理の方から3度目のいわゆるブースター接種ですね。この接種を行なっていこうと。そして、これについては、国費で対応しようということも出てきているところでありますので、そうなってくると、またややこしくなってくるんですね。ブースター接種をどのくらいの間隔でやるのか、おそらく医療従事者の皆さん方から始まり、次に高齢者の皆様方へ順次移行してくると思うんですが、これと季節性インフルエンザとの関係をどうしていくのか、これも大きなテーマ。
 それと季節性インフルエンザの場合にはタミフルという、いわゆる特効薬、こちらがある。その一方で新型コロナウイルス感染症にはまだない。しかしここもシオノギさんであるとか、あるいはアメリカのメルク、こちらの方では、年内にも新たな特効薬、これが出てくるのではないか。こうした話も既に、そして治験も進んできている。こうしたものと今度は様々なワクチン接種あるいはブースター接種。こうしたものとの関係も出てくるということで、これはきっちりと国の方で、そうしたものを整理いただいた上で、この場合にはこうしよう、この場合にはこうしようと、なるべく早めに早めに、まずは医療従事者の皆様方へ、そして国民の皆さん方へお示しをいただくことが必要ではないか。今のご質問については、大変重要な点だと、このように考えています。

(幹事社)
 はい、質問どうぞ。

ブースター接種について(質疑)

(四国放送)
 先ほどちょっとお話のあった3度目のワクチン接種。

(知事)
 ブースター(接種)ですね。

(四国放送)
 ブースター(接種)ですね。これは、徳島県内でも今後どういった形で進めていくか、計画はありますか。

(知事)
 というよりも、まず国が方針を出していただくと。つまり、どのくらいの間隔を持って3度目を打つのか。そして、経費をどうするのか。これも実は多くて、わりと県内で高齢者の皆さん方と話すと、3度目いるよねと。ただ今度はさすがに自腹かな、なんていうこともあるんですけれど、ここは岸田総理が国費でやるという大きな方針は、お示しをいただいているんですが、どのくらいの2度目からの間隔で打つとかですね。ここのところは、まだ我々もお聞きをしていないところでありますので、堀内ワクチン担当大臣がどのような形でお示しをいただけるのか、そうしたものを我々としてもしっかりと注視をした上で、医療従事者の皆さん、あるいは次に打つであろう高齢者の皆さん方。なるべく早い段階でお示しすることができればと、まずは国として方向性をお示しいただきたいと、こう考えています。

(四国放送)
 県内での具体的な計画、まずは国の指針が決まってから決めていくというような。

(知事)
 そうですね。これは医療的な話がありますので、つまり2度目接種からどのくらい間隔を空ける必要があるのか、ここがやはり一番最大の関心事になりますので、しかもそれぞれワクチンが違いますから。ファイザーだったらどうか。大抵、医療従事者の皆さんはファイザー、高齢者の皆さんもファイザーになっていますから、じゃあ、これどうするのか。ただ、モデルナを打った場合どうするのか。あるいは、私の場合は、アストラゼネカですけれどね。じゃあどうするのか。こういった点もあるかと思いますので、きっちりとここは堀内大臣を中心として、国の方として、わかりやすくお示しをいただきたいと、こう考えております。

(幹事社)
 他ございますか。それでは、ありがとうございました。

(知事)
 それではよろしくお願いします。

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