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令和3年10月8日 定例記者会見 フルテキスト版

「4K・VR徳島映画祭2021」の開催について(説明)

(幹事社)
 お願いします。

(知事)
 久方ぶりの定例記者会見となります。まず、発表事項などに入ります前に、昨日の22時41分、千葉県の北西部を震源とする大変強い地震、東京(都)、千葉(県)、埼玉(県)など震度5強と、そして、多くの重軽傷者あるいは帰宅難民の皆さん方が出て大変だと報道がなされていたところでありました。
 まずは、被災をされた皆様方に心からお見舞いを申し上げますとともに、舎人ライナーなども先頭車両が脱輪をする、公共交通機関にも影響があるということで、速やかな復旧復興、こちらをお祈りしたいと考えております。
 それでは、今日のまず発表事項、「4K・VR徳島映画祭2021」の開催についてであります。平成25年の「全国4K祭」のスタートから数えて9回目、「4K・VR徳島映画祭」としては、7回目の開催となります「4K・VR徳島映画祭2021」来たる11月12日金曜日から14日日曜日までの3日間に渡りまして、神山会場、こちらは神山町立広野小学校の旧校舎、また、三好会場、こちらは三好市地域交流拠点施設真鍋屋で開催いたします。昨年度は、新型コロナの感染状況を踏まえまして、オンライン上で開催いたしましたところ、全国から延べ69,000回を超えるアクセスがあったところであり、県内外の多くの皆様方に映像技術の素晴らしさをご堪能いただいたところであります。
 
(パネル「4K・VR徳島映画祭」を掲示)
 
 ということで、今年、「4K・VR徳島映画祭」をこのような形で、これまでの開催方法を進化させまして、こちらにもありますように、「REAL×ONLINE(リアルクロスオンライン)夢現の時空で、会いましょう」、こちらをテーマとして開催させていただきます。
 ということで、今、申し上げた2つの会場、さらにこれに、オンライン会場を開設いたしまして、いわゆる仮想空間の中に現実の映画祭、その状況を中継することなどによりまして、リアル会場の臨場感をヴァーチャルでも体感いただけるようなイベントとして実施いたしたいと考えております。イベント終了後も、11月30日火曜日まで、映像作品のオンデマンド配信を実施いたします。
 それでは、まず今回の映像作品について、少しご説明を申し上げて参りますと、「一般部門」、「あわ文化振興部門」、そして「高校生部門」、従来の3部門に加え、これまでは一般部門の中で作品を募集していたVR、表題にもあるこの3D空間を再現する作品の特性を考慮いたしまして、新たに「VR部門」として独立をさせ、4部門、合計で過去最多となる285作品の応募があったところであります。
 そのうち、第一次審査を通過した28のノミネート作品や、特別映像作品など、約60作品を上映させていただきます。神山会場では、この他に映像業界や放送関係者など多彩な講師によるセミナーとトークセッション、各部門の受賞作品を発表・表彰する授賞式を実施いたします。
 次に、来場者の皆様方には、最新技術を体感いただく2つのVRコンテンツをご紹介したいと思います。
 まず一つは、「どこでもバンジーVR」、例えば、東京タワーの頂上からバンジージャンプする、ありえないバンジーですね。あたかも実際にバンジージャンプを東京タワーのてっぺんから行なっているような体験ができるコンテンツとなっています。
 そして、「VRアニメーション『Beat(ビート)』」こちらにつきましては、2020年ベネチア国際映画祭のVR部門ノミネート作品で、触覚技術を用いたデバイスを利用することによりまして、体験者の鼓動に応じ、ストーリーが変化、そして展開をしていく新感覚のVRアニメーションとなります。県内初登場、国内でも体験することが難しい、これらのコンテンツ、是非、多くの県民の皆様方また来場者の皆様方にお楽しみいただければと思います。
 また、三好の会場につきましては、「蔦哲一朗シアター」といたしまして、三好市ご出身の映画監督である蔦哲一朗さんの「祖谷物語おくのひと」、また「蔦監督ー高校野球を変えた男の真実」、そして、最新作品であります「たまの映像詩集渚のバイセコー」の3作品を上映いたします。
 また、蔦哲一朗監督によります監督の視点からの作品解説や、製作秘話などのトークショーによりまして、蔦哲一朗ワールドを堪能していただく予定といたしております。
 「4K・VR徳島映画祭」の開催を通じまして、全国屈指の光ブロードバンド環境をはじめといたします優れた本県の立地環境を全国に、出来れば世界にもアピールさせていただき、4K・VRをはじめとするクリエイティブ関連産業の更なる集積と、若い世代を中心としたクリエイティブ人材の育成に積極的に取り組んで参ります。

「新型コロナワクチン接種推進WEEK」の結果について(説明)

 次に今度は、報告事項となります。 新型コロナワクチン接種推進WEEKの結果について、ご報告を申し上げたいと思います。
 県では9月29日の水曜日から10月5日火曜日の間、期間を限定して「アスティとくしま」での大規模集団接種において、新型コロナワクチン接種推進WEEKを実施したところであります。 県民の皆様方の関心も非常に高く、全体枠6,400(名)ご用意いたしましたが、約3分の1、1,821名の方々が、この期間中に接種を受けられ、うちおよそ半数となる886名の皆さん方が仕事や学校が忙しく、接種の予定が立てにくいといった方々、予約なしでの接種、お受けをいただきました。
 推進WEEKの成果もありまして、本県が当面の目標とするワクチンの接種状況、このようになりました。
 
(パネル「ワクチン接種状況」を掲示)
 
 まず10月末までという目標、60代以上は85.0パーセント、既に約90パーセントということで、達成をいたしました。 また40代から50代の皆様方の目標は70.0パーセント、既に10月6日時点で66.5パーセント、95パーセントの達成率となりました。 また20代から30代の若い皆さん方、目標は60.0パーセント、これに対し、とうとう50パーセント超えました。50.3パーセント、達成率としては84パーセントとなったところであります。
 また1回目の接種、こちらで見てみますと、40代、50代の皆さん方につきましては79.0パーセントですから、あとは2回目を4週間後に打つだけとなっておりますので、既に70.0パーセントを確実に超える。また20代、30代の皆さん方も66.5パーセントとなっておりますから、 こちらにつきましても目標が60.0パーセント、確実に超えることがここでお分かりいただけるかと思います。 ワクチン接種に関します県民の皆様方のご理解とご協力に対して、改めてここに感謝申し上げたいと思います。
 現在、市町村が実施をいただいております一般接種も受けることができますので、まだ接種がお済みでない皆さん方におかれましては、是非ワクチン接種、お受けをいただければと思います。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

「4K・VR徳島映画祭2021」の開催について(質疑)

(幹事社:時事通信社)
 質問させていただきます。幹事社の時事通信です。「4K・VR徳島映画祭2021」につきまして、応募された作品というのは、全て県内のものになりますかね。

(知事)
 県内外ですね。

(幹事社:時事通信社)
 県内外からということですね。あと、オンラインで配信されるということですが、媒体は何になりますか。例えば県のホームページだとか、YouTubeだとか、色々あると思うんですけれど。

(知事)
 これはもう、オンラインで、昨年が実際オンラインだけでやっておりますので、今回はそれにリアルを加える、このようにお考えいただければと思います。

(幹事社:時事通信社)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 発表事項で質問のある方、いらっしゃいますか。よろしいでしょうか。では、発表事項以外で質問のある方、よろしくお願いします。

9月定例県議会最終日の経緯について(質疑)

(朝日新聞社)
 10月1日のことについて、改めてお伺いしたいんですけれど、あの日どういう形で決断されたか、当日もお伺いしたんですけれども、どうしてもですね、非常に先手先手を打って考えられて、人を動かして環境を整える、ということがお得意な知事が、あの日にあの場で決断をされたというのが、どうしても解せなくて、勝手なあれですけれども、数日前に決断されていたのではないかというふうに考えたりするんですけれども、いかがでしょうか。

(知事)
 はい、10月1日、ちょうど9月定例県議会最終日ということでね、ここで例えば6月定例県議会、また9月そのまさに定例県議会で、徳島県議会自由民主党代表質問の中で、今回の衆議院総選挙、是非、出馬すべきだと、こうしたお話をいただいていて、これに対するお答えとしても、イエス、ノー、これをしっかりと、これをお答えをします、このような形を申し上げていて、結果として、もし議会でお答えをするということになると、10月1日がデットラインということになったところであります。
 そしてこの朝、私としては今回につきましては、多くの皆さん方、県議会もそうですが、全国知事会長をやって、コロナ対策など、今ご質問いただいたような、国の理解も得る中で先手先手の対応、こうしたものを行うことができた。また、こうしたものについての報道もどんどんなされ、国民の皆さん方のご理解、こうしたものも進んだのではないか。今こそ地方の目線で、国を変えるべきだ、出馬すべきと、多くのお声をいただいておりました。ということで、朝一の大体の方向としてはね、やはり出馬表明、こうした形に傾いていた、ということについては、まず間違いのないところと申し上げて、過言でないと考えています。
 しかし、こうした中で、やはり県民の皆さん方の中で、やはりまだまだ次の「第6波」、これは国の分科会の皆さん方も既に指摘をしておりますし、東京の、いわゆるアドバイザリーボードといいますかね、こちらの方からは、東京都、12月中旬、この辺りではおそらく感染者10,000人を超えるのではないかというAI分析、これがなされていると、こちらも発表がなされています。「第5波」、大変だったわけでありますが、東京都が5,000(人)、それで全国が20,000(人)、こういう計算からいくと10,000(人)ということになると、全国40,000(人)、もちろんこれは単純計算でありますけれどね、そうなると徳島もかなりの影響を受ける、そうしたことを危惧される方もたくさんおられる。
 さらには10月1日から全国一斉に「緊急事態宣言」あるいは「まん延防止等重点措置」、これが解除となったと、徳島においても数値、ほぼ「ステージ2」から「(ステージ)1」という状況になった。やはり多くの県民の皆さん方、事業者の皆さん方の関心は、WITHコロナからアフターコロナへと、飲食、宿泊、公共交通をはじめとして、たいへん傷んでいる、その業界が今後どのように進んでいくことができるのか。出来ればアフターコロナという名のもとで、未来展望、希望が持てるのか、そうした意味での経済雇用対策、これも年末に向けて大変重要なものになってくる。そうしたことであれば、やはり新しい知事が、この舵取りを行う、どんなに優秀な方であったとしても、どうしてもタイムラグが生じるじゃないか。やはり全国知事会会長としての経験をここにしっかりと活かしてもらいたい、こうした声も確かにたくさんある。
 こうした中で、最終的には県議会の皆さん方、決議ということが後になされていく、当然それについては、下準備が各会派になされてきますので、今回少し思い止まるという形もあっていいんじゃないか、徳島(県)のために、ということで最終的には決断をさせていただきまして、今回の衆議院総選挙、こちらの出馬は見送り、そして全国知事会長としての経験、これを「第6波」を迎え打つ、さらにはこれからのアフターコロナをしっかりと俯瞰をした、経済雇用対策、徳島(県)はもちろんのこと、徳島から全国をしっかりとリード、支えていく、そうしたことに全力を傾注していこうと。このように最後のご挨拶で申し上げさせていただいたところであります。以上です。

(四国放送)
 政治家としての飯泉知事の決断はすごくよくわかるんですが、私すごく県民の方からいろいろ聞かれるのは、ひとりの人間として、飯泉嘉門さんがあの決断については、本当の心の、全ては言えないと思いますが、少し一片でもいいので、それをもしかしたら忸怩たる思いだったのか、やっぱりちゃんと国政でやりたかったのかという、そういうちょっとした本心が、もし垣間見れたらなという声がよくあるんですけれども。

(知事)
 ここは逆に、出馬を6月の定例県議会、代表質問で言われて以来ですね、やはり多くの皆さん方からご意見をいただいてきました。もちろん大きく二分して、一つはやはり全国知事会長、まだその時は全国知事会長ですけれどね、その経験といったものをしっかりと国政に活かすべきじゃないか、やはり国会議員さんたちが大臣、そして総理にほぼなっていくわけですのでね、地方目線、あるいは地方発の様々なアイディア、こうしたものを国策として具体的に展開をしていく。地方目線、国民目線、そうしたことをもっともっと具現化してもらいたい。そのためにはやはり衆議院議員にチャレンジすべきだと。
 もう一方は、やはりコロナ、なかなか先行きが見えない。6月の時点、あるいは今度は9月手前では今度「(第)5波」、ということでね、史上最悪の状況が全国を覆っている、そうしたことを考えると、やはり今度は逆に全国知事会長としての経験を徳島(県)として、次なる「第6波」必ず来ると言われ、しかも、「(第)5波」より酷いんじゃないか、こうした意見も出ているところですのでね。これをしっかりと迎え打つ、あるいは、これだけ傷んでしまった経済、雇用、これを立て直すのは並大抵のことでは難しい。あらゆる知見、知識を活かして立て直していく、そのためにはやっぱり知事会長としての経験、これをしっかりとここに活かしてもらいたい、そしてアフターコロナを県民の皆さん、そして徳島(県)の皆さん方が、これでいけるということになると当然、全国の皆さん方も徳島(県)見習ったらいいよね、それによって全国の皆さん方も夢と希望が、次に向かっていくことができるんじゃないか、だからここはしっかり知事としてやってもらいたいと、全く二分していたのは事実なんですよね。
 ですからこうしたお声、最初6月の時にも、あるいは9月の時にも、ご回答を申し上げているようにね、やはりこれをしっかりと咀嚼をして、そして考えていくと。ただ徳島(県)で生んでいただいた政治家であることは間違いない。今までは役人人生として平成15年5月1日までの間は、ずっと役人として、あるいは徳島(県)の部長として、しかしあのときにも徳島(県)を救ってくれと、これを県議会の皆さん方から言われ、そして一身を投げ打とうと。当時はっきり、マスコミの皆さん方ならお分かりだと思うんですが、ほとんど勝ち目がないじゃないかと、このように言われた、捨て石じゃないかと、敗戦処理だろうと、このようにも揶揄されたところですが、そこまで皆さん方が仰っていただけるのであれば、若干42歳でありましたけれどね、ここでチャレンジをしよう、徳島(県)のために、ということで、結果としては8,489票差で知事に就任をさせていただけた。
 その徳島(県)の皆さん方にしっかりと恩返しをしていこうと。徳島(県)の政治家として生きていこうと、こういうふうに心に決め、5期19年となり、そして今回まさに世論二分をする、確かに共にもっともなこと、しかも全国知事会長を行ったがゆえの話でもあるわけでしてね、やはりそれぞれ重いご意見、本当であれば体が二つあればね、ちょうど良かった、カモン1号と2号に分かれてやればよかったのかもしれませんが、体は一つしかありませんのでね、しかし、そうした中に徳島(県)を救ってくれという中、もう一つ、実はマスコミの皆さん方がよく言われている、実は私が辞めたあと、例えば国政にチャレンジをした場合、当然、知事選挙が行われる。ここにマスコミの報道でも意欲を示している方、この方の中で、本来であればそれを、身分を投げ打つことが難しい、その制度を崩壊をさせてしまう、こうした方が実はおられたんですね。
 つまり、皆さん方も思い返していただきたいんですが、2016年の、いわゆる参議院選挙、この時、史上初の合区が導入されました。そしてこれまで、戦後、参議院が出来て、参議院というのは地方の府と言われ、各都道府県から必ずお一人ずつ選ばれた。しかし徳島(県)、高知(県)が合区に、選挙区からは中西祐介さん、そして選挙区からどうしても出られないので、比例の方に回ってくれと中西哲さん、高知県ですね。そういう形になった。結局、中西哲さんも比例で通ることができた。徳島(県)、高知(県)にとっては良かった、それぞれ代表を出すことができた。しかし悲劇となったのが鳥取(県)、島根(県)、こちらは選挙区が島根(県)から、そして比例に鳥取(県)の候補が回ったんですね。しかしながら、鳥取の候補は当選することができなかった。これによって戦後、参議院ができて、初めて鳥取県から参議院(議員)が選ばれなくなった。これに対しては鳥取県内が恐慌現象を起こした。つまり3年後、ここも鳥取(県)からは選ばれないじゃないか。つまりこれからは未来永劫、鳥取県から参議院議員、鳥取(県)の声を国政に届ける、ましてや地方の府という参議院、鳥取(県)から送ることができない。ということで、鳥取では大変なことが起こったんですね。そこでこれを、まずは全国知事会、そして地方6団体をあげて、合区をとにかく早期に解消してくれ、しかしここは最高裁の重い判例がありましてね。1票の格差、厳然とこれを適用する。従来の最高裁、大法廷判例では、参議院は地方の府だから、ある程度、衆議院とは違って、1票の格差があってもいいんじゃないか、地方の府であるということに意味がある。各都道府県から参議委員が選ばれる、これは意味があると。実はこういうふうに判決がなされた。
 しかし、ねじれ現象ということで、衆議院と参議院がそれぞれ同等の力を持つ。つまり衆議院で決めたことを参議院は逆転していますので、ここで否決をされてしまう。また衆議院に戻って、3分の2の数があるうちはそれでもう1回、再議をしていくと。しかし毎回毎回これをやるということは、なかなか立法府としても難しいと。こうした中で、結果として、この最高裁の、いわゆる大法廷判例が変更になる、それによって合区が導入をされてしまった、これになかなか対抗することが難しい。
 そこで我々全国知事会、特に私が総合戦略政権評価特別委員長として、当時の知事会長から、なんとか飯泉委員長がこの草案、例えば憲法改正草案であるとか、あるいは憲法改正に時間がかかるので、まず当面の対応として定数を増やしたらいいんじゃないだろうか。こうした具体的な提案、これを各立法府の方にもさせていただくとともに、市長会、町村会、あるいは3つの議長会、それらにも働きかけをし、早期の合区解消、これを6団体総意の決議をしたんですね。
 そして、自民党から共産党まで全ての政党要件を示す立法府の皆さん方に全国町村会館、ここに集まっていただいて、私の方から地方6団体、まだ当時は知事会長ではないんですけれどね。代表して合区の早期解消、これを求め、そして各政党の方からもそれぞれ合区に対する考え方、これが表明された。ただ、どの政党一つとして合区が良いといった方々は、その場ではおられなかったんですね。
 ということで、これが今度は立法府に持ち帰られて、自民党をはじめ4つの案が出されました。そして、最終的には自公与党で自民党案、これが通った。ということで改正公職選挙法第86条の3、これが改定となったんですね。そして一般でいう比例、非拘束名簿と呼んでおりますけれどね。その比例の中に、特定枠という2つ、つまり鳥取(県)、島根(県)、あるいは徳島(県)、高知(県)、この中で選挙区から出なくて、鳥取(県)のように比例で落ちてしまう、こういうことがないようにしようと、選挙区から外れた人はこの特定枠で処遇をするということで、名簿の1番と2番、つまり絶対に通る、つまり合区があったとしても選挙区で出られなかったところも必ず出られる。こうした特定枠制度、こうしたものが2019年の参議院選挙から導入ということになった。
 2018年の時に改正になったわけですが、例えば立憲民主党をはじめ、野党の皆さん方は暴挙だと、自民党案を与党賛成多数で通しましたんでね。暴挙だということで、かなりこの特定枠に対して批判が大きかった。それから定数を増やすということに対して、これまでどんどんどんどん衆議院も参議院も定数を減らしてきた。行革に反するということで、結果どうしたのか。この定数増によって参議院の、当然経費が増える。それを増える前と増えた後で同じにする、つまり全員の歳費を77,000円カットして、この特定枠など、この時に定数増とした部分を実は賄っているという経緯があるんですね。
 ということで、この特定枠の方々は、いわゆる合区救済の特別措置、しかも野党の皆さん方は暴挙だと、こう言っていたわけでありますので、与党、自民党、公明党の皆さん方にとってみると、この特定枠、しっかりと守り抜かなければならない、そうした思いでいっぱいだった。そしてこれができた時、全国知事会長と、総合戦略政権評価特別委員長、私の名で、全国知事会としても確かに合区の恒久的な解決策にはならないんだけれど、なんとか緊急避難として、救うことができる、鳥取(県)のようなことが起きないようにできる、これについては評価させていただきたい、ありがとう、というメッセージも出させていただいたんですね。
 ということで、今回いよいよ来年が参議院選挙が迫るという中、三木亨参議院議員がこの特定枠、名簿の1番におられる。その方がマスコミ報道などを通じて明らかなように、もし私が衆議院に出て、そして知事選がある場合に意欲を示すということがだされた、当然のことながらこれは参議院、あるいは自民党は知るところとなり、9月29日、世耕自民党参議院幹事長が三木亨議員を、ちょうどこれ総裁選の日ですからね、呼んで、「辞めること、絶対にまかりならん、絶対に認めない」という強い言葉を言われたと。この辺りは山口、前の自民党県連会長さんもおっしゃられ、報道がなされているところでもあります。しかし、彼はその時には回答されなかったとお聞きをし、そして10月1日にそれについて回答をされたのではないか、このような話が実はその朝寄せられたところでもあります。
 ということで、もし私が出るということになりますと、この、来年に迫った参議院、その合区救済策、これをめいでしまう、つまり特定枠から、もし三木亨候補が出て行くと、そうなると野党の皆さん方は当然のことながら、ほら見たことかと、我々は反対したじゃないか、自公与党の暴挙だと。このように言ったじゃないかと。また全体で行革に反するということで、身を切る改革、77,000円も歳費、全部がね、賄っているじゃないかと。それを放り投げる、であれば特定枠いらないじゃないかと。そこで高知(県)の中谷県連会長、島根(県)の細田会長、そして鳥取(県)の石破会長が山口徳島県連の会長さんに、徳島県は何をやっているんだと、この合区救済策をめぐきなのかと。このような話が寄せられたともお聞きをしたところ、また報道がなされたところでもあるんですね。
ということで、結果、私としてはこの合区を何としても救済しなきゃいけない、それに走り回り、憲法改正草案まで世に問い、立法府全ての皆さん方に理解を求め、しかし憲法改正にはかなり時間がかかる、そうした中で、もう参議院選挙は3年ごとに行われる。鳥取(県)のようなことが二度と起こってはいけない、ということで、それに対しては行革に反するかもしれないけれど、定数を増やして、そして対応していただけないか。それを受けて自民党特定枠がつくられた。私としては、やはりこれを守り抜かなければならない。そうした実は、義務もあり、義務感もあるということもあって、徳島(県)を救ってほしいという言葉、その中には、徳島(県)が引き金となって、この特定枠を壊してしまう、これは絶対に許されない。鳥取(県)、島根(県)、高知(県)、実は今、人口がどんどん減っていて、今、話題に立法府で上っているのは、徳島(県)の次に人口が少ないのは福井県なんですね。実は福井(県)が合区になる、ただ福井(県)は先発をしている2つのグループとはちょっと状況が違う。石川(県)と一緒になる。人口比1対3、つまり絶対に福井(県)からは選挙区で参議院候補を出すことができない。しかし、福井(県)の皆さん方は、何とか特定枠で救ってもらえるじゃないかと、であれば合区になってもしょうがないよと、こうした考えもおそらくなされてくるのではないか。しかし、この特定枠を徳島(県)が引き金となって、いらないよ、おかしいじゃないか、もともとそういうご意見が野党の皆さん方にあったわけですから、その引き金になってしまったら、今度は福井(県)の皆さん方も、これは大変なことになる。つまり徳島(県)は全国の、そうした皆さん方に、責任を負っている。また万が一それで特定枠が壊れてしまうということになれば、その責任を取らなければならない。
 実は今回、そうした中で、結果としては、これが未遂に終わるわけですが、山口、自民党の県連会長は、参議院でお騒がせをしたということを理由として、県連会長を引かれるということになったんですね。ということで今、永田町ではこれは大変な、実はことになっている。つまり、こうしたものが未遂に終わったとはいえ、そうした動きがなされたと。また、そうしたものを県内の皆さん方が引っ張り出そうとした。またそうしたことに対して、例えばこれも私は報道でしか聞いていないんですが、後藤田衆議院議員が、「特定枠だから辞めてはいけないという決まりはない」ということが報道ベースでなされて、これも驚くべきことですよね。立法府の方であり、しかも自民党の方であれば、自民党案がいかに難産であったのか、野党からどういう批判があるのか、ご存知のはず。
 つまり逆に、特定枠だからしっかりと守らなければならない、辞めてはならないといっていただかなければ、おそらく今回の事を思って、総選挙の後の通常国会で、このことは大きな、実は問題になってくる。つまり徳島(県)の特定枠に入っている人が辞めようとしたと。実際には未遂に終わるんですけれどね。しかし、そうしたことはもう顕在化しているところでもありますので、我々としても非常に危惧している。そして必ず言われる、徳島(県)が責任ではないかと。徳島(県)が引き金引いたじゃないか。これは知事としてもものすごく辛い。自分が走り回って、全国知事会、さらには各地方6団体を束ね、立法府の皆様方にも定数増なんて何を言っているんだと、かなり言われた。叱責も受けた。しかし、鳥取(県)のようになったら大変じゃないですかと。鳥取(県)の皆さん方に夢と希望を与えてくださいよと。そのようにも申し上げて、結果、ご理解いただけた。
 しかし、それを徳島(県)から、議員さんがほうりなげてしまう。本来であれば、そうしたお話があるのであれば、自分は特定枠だから、絶対に出れない、この制度を守り抜かなければならない、合区の救済、しっかりと徳島(県)から守っていくんだと、本来はこうおっしゃっていただきたい。残念だなと。無念だなと。こうしたことも徳島(県)を救っていただきたいという県議会からのお話、その中にあったのではないか、このように思っておりまして、全体としてまずは、県内二分する世論、これにしっかりと沿う、そこはもう既にお話をしたように、県議会の重い決議、これをいただきましたので、知事として職を続投せよと。しっかりと、まずこの「第6波」を迎え打つ、あるいはアフターコロナをしっかりと俯瞰をし、夢と希望の持てる経済雇用対策、そして徳島(県)がモデルとなって、全国の皆さん方に夢と希望を与えていく、こうしたことに全力を傾注して参りたいと考えています。以上です。

(朝日新聞社)
 背景はよくわかったんですけれど、そもそも6月議会の前からですね、(10月)1日の時に知事が笑顔で我々の会見、ぶら下がりに応じられているのがすごく印象的だったんですけれど、それを何故か、何故、私はそう思ったかというと、もともと6月議会の前から、知事の能力を高く買った県議会の方々が、出てほしいという話をされて、9月議会の途中まで代表質問で、公式にまで出馬を促されていた。それが、議会が終わる直前になって日参して、出てくれるなと。何故かというのは、特定枠ももちろん理由にありますけれど、選挙情勢を気にしたというふうにも側聞しておりまして、そのような変わりようをされたことについて、何というか、冗談じゃないというか、どういうことだ、という苛立ちのようなものはなかったのでしょうか。県議会に対する不信というか、怒りというか。

(知事)
 私の場合には、先ほど冒頭でも申し上げたように、徳島(県)を救ってほしいという、こうした県議会からのご意見というのは、実は2度目。最初の時は、まだ県民環境部長という立場で、右も左も分からない、そうした中で、あの戦に臨むということになりました。それから知事として5期19年、全国知事会長丸2年やって、また19年目にして再び同じキーワードをいただくんですよね。ただ今度は、徳島(県)の政治家としてここまで育んでいただいた、ということであれば、あらゆる皆さん方の様々なお声、これをきっちりと咀嚼をして、そして、それぞれにどう応えていけばいいのか。よく全国知事会で47人、あれだけ右左意見が言われる人たちがおられる中で、よく毎回まとまりますよね、全国のマスコミの皆さんからも聞かれるんですけれどね、それも同じです。それぞれ右から左までご意見があり、しかし思いは一つ。つまり全国知事会としても、このコロナ、何としても戦い抜くんだ。そして、それぞれの都道府県民、イコール国民の皆さん方の明日への希望をもたらす、そのためにみんな喧々諤々右から左まで意見を出すわけですから、その思いは一緒、であればその思いに沿う形で政策を取りまとめ、最終的には私の責任で国に出す。これはどの知事たちも一切、異論を唱えない。
 今回の、今度は徳島(県)に、これをもってきた場合、徳島(県)のためにということであれば、それは様々なご意見、そうしたものにも当然しっかりと斟酌をしていく。それに対してどういう決断がいいのか、それをさせていただいた。
 だから今お話があったように、いやどうしてあんなににこやかに、ということで、実は私も漏れ聞いたんですが、中央紙の皆さん方、あるいはキー局の皆さん方は、これ出来レースじゃないかと、このように言われたと。というのは、3つ言われたんですね。一つは知事が、お話があったように、怒っていない、普通だったら激怒するよと。2つ目、知事が落ち込んでいない。普通こんなことになったら落ち込むよと。そして3番目、若干これちょっと失礼だなと思うんだけれど、知事が議場でうろたえていない。(削除※最終行参照)その3つが起こらないということは、これは出来レースだと。
 しかし、四国放送さんが後ろ側から撮られて、私が原稿を直していたところを実況中継でありましたよね。あれを見て、みんなが黙っちゃうと。これは筋書きのないドラマだったんだと。私としては、ここまでお育てをいただき、常に徳島(県)のためにからスタートを切り、19年目になり、徳島(県)のためにが、イコール国のためにに今やなってきている。そうした徳島(県)の知事として舵取りをさせていただいているので、それぞれの状況をしっかりと踏まえ、そしてご意見をしっかり咀嚼をして、何が一番良い方向性なのか、決着なのか。それを決断するのには一点の曇りもない、だから皆さん方からお聞きをされて、どうですか、決断に、「曇りないですよ」と。決断は一つ、というのは右左と皆さん方思う、あるいはイエス、ノーで思うのかもしれませんが、そうじゃない。決断は徳島(県)のために、そしてそれを通して国のために、これが今の私の立場ということですから、そのためには一点の曇りもないし、それに対して、中央のマスコミの皆さんが言われたような、怒るだとか落ち込むだとか狼狽えるだとか、そうしたことは全く無縁の話、今回はそうした決断が出来たのではないか、このように思っていますけれどね。

「注意欠陥多動性障がい」にかかる発言について(質疑)(その1)

(徳島新聞社)
 先ほど多動性症候群の方をちょっと揶揄されるような。

(知事)
 いやいやごめんなさい。そういった意味ではなくて、そういう行動に出てしまうということで。

(徳島新聞社)
 多動性症候群とおっしゃったのは、何故ですか。

(知事)
 いや、そういうふりというものが出てしまうということを申し上げた。決して私が多動性症候群でないということを言ったわけじゃないですよ。なり得るということです、自分もね。

衆議院選挙について(質疑)

(徳島新聞社)
 別の観点で。知事、三軒屋の方にですね、未知への挑戦、「ほんまに役立つ国会議員」ののぼりを後援会の方で立ててらっしゃるかと思うんですけれども、今回、出馬見送りの判断の後、現在も立ててらっしゃるかと思うんですけれども、徳島1区でですね、お3方、現職、維新の会、無所属と、出馬を予定されているんですけれども、特定の候補の支援、「ほんまに役立つ国会議員」のことを立ててらっしゃるということも含めて、支持とか支援とか、されるお考えはありますか。

(知事)
 というよりも、それは先ほどから申し上げているように、やはり衆議院議員さん、これは政権、選択選挙になるわけですから、本当に役立つ国会議員さんをやはり選んでいくべきであろうと。これは当然のことだと思いますのでね、そうしたことを出させていただいていると、もちろん私が行く場合にも、そうしたものになり得るように頑張ろうと、努力しようと、そうした当たり前のことを出させていただいているだけですが。

(徳島新聞社)
 知事は今回は出馬を見送られたということで、「ほんまに役立つ国会議員」をという主張は、この現職以外のというニュアンスを含むかと思うんですけれども、その辺りはどうでしょうか。

(知事)
 これはそれを見ていただいた方々、有権者の皆さん方に、そうしたところを一つの候補の方を選ぶ視点、つまり自分が行く場合に、それを主張していこう、ということでしたから、私の主張を言っているだけであって、特定の候補がどうとか、元々は誰かを応援をするために、そののぼりを作ったわけじゃないですからね。自分が行く、今回はそれは見送ったわけですけれど、そういった視点を訴えかけていこうと、有権者の皆さん方に、そうしたのぼりということですけれど。

(徳島新聞社)
 先ほど後藤田さんが出てきたんですけれど、後藤田さんがですね、今回の衆院選で、これまでどおり知事が不出馬を表明された以降も県政刷新ということを衆議院選挙の中で訴えていくというふうにおっしゃっているんですけれども、この点ついてはどういうふうに受け止めてらっしゃいますか。

(知事)
 それは、後藤田候補の主張ですから、それに対して私がどうこういう話ではなくて、そうした訴えかけに有権者の皆さん方がどのようにご判断をされるのか、彼としての一つのissue(イシュー、論点)、そのように考えていますけれど。

(徳島新聞社)
 知事は刷新されるべきだと言われている立場だと思うんですけれども、そこについてはどうでしょうか。

(知事)
 そこのところについては、彼が今回の選挙に向けての一つのイシューとして出している。ただ、私が対抗馬ではないわけですから、そうした意味では、さあそれがどうなのかなというところはありますけれどね。おそらく私が対抗馬だということを想定しての話として出されたんじゃないか。

(徳島新聞社)
 知事が不出馬、(10月)1日以降ですね、つい先日も県政刷新と、これはもう旗は下さないとおっしゃっているんですけれども、その点はどうでしょう。

(知事)
 だから私もさっき申し上げたように、出た場合に、本当に役立つ国会議員のという旗を別に下さない。同じことだと思いますよ。それは相手がどうだこうだというのではなくて、今回の総選挙にあたっての自分のイシュー、意志であり考えであり、主張ということになっている、そのことだと思いますからね。

(四国放送)
 1年半後に任期が、知事の任期が満了します。その頃またもしかしたら衆議院選、衆議院の解散とか、という可能性もあると思うんですが、その際やっぱり、やはり国政というのは知事のお考えとしてはありますか。

(知事)
 やはりここまで育んでいただいた徳島(県)の皆さん方、つまり徳島の政治家として19年、育んでいただいているわけですので、これまでも何度も申し上げているように、そういう多くの皆さん方がこうすべきだといった方向に行くのが政治家たるもの、自分がどうしたい、こうしたい、というところはもう過ぎてしまったんじゃないかと思っています。

(四国放送)
 多くの方がもし望むのであれば、国政ということも十分考えられるということ。

(知事)
 それは選択肢ということですからね。自分の出処進退、身の処し方ということについて自分で考えていくのか、あるいはもう多くの皆さん方がこうすべきだよと、そうした多くの世論として、それに対応していくのか。ここまで育んでいただくと、その多くの世論、これにしっかりと耳を傾け、声なき声にも気を用い、そしてその方向を決めていく、そのような今、立場になっているのではないかと、このように思っています。

(日本経済新聞社)
 先ほどもちらっと言葉が出ましたけれども、知事選があった場合、後継者、後継候補と想定される官僚の方の名前が出ていました。その方もかなりの準備を進めていたというふうに聞いております。それについてのお考え、どう声をかけるのか。

(知事)
 当然、様々な可能性というもの、これを想定して皆さん方、動いていかれる。また意欲を持たれる方であれば動いていかれるということだと思いますので、そうした流れの中で動きがあったのではないか、このように思います。

(日本経済新聞社)
 直接、声は、その後、声をかけられたのでしょうか。

(知事)
 いいえ。

副知事の辞任と後任人事について(質疑)

(徳島新聞社)
 今回の知事の不出馬を巡ってですね、後藤田副知事が辞任されていますけれど、これの受け止めとですね、後任の人事について、いつ頃までにどういった方を考えられているのか、というのをお願いできますか。

(知事)
 分かりました。まず今回10月1日に後藤田副知事が辞表を私のところへ持って参りました。理由としては、今回のやはり三木亨参議院議員が、ああして特定枠でありながら意欲を持たれる。またそれを推すという衆議院議員さんがおられると。あまりにも理不尽じゃないかと。それがいまひとつ報道を通じても分かりづらい。だからこれをしっかりと顕在化させるべきだ、というのは徳島県がこの特定枠を作るにあたって、私をはじめ、非常に尽力をしてきた、それを徳島(県)を代表する参議院議員さん、あるいは衆議院議員さんが壊してしまう。こうした点をもっともっと県民の皆さん方に知ってもらうべきだ。そして分かりやすく示す。そこでその行動として、自分が辞めると。このように私に言われたんですね。
 私としては、しかしそれは今後、説明していけばいいので、ここで何も辞める必要はないんじゃないか、このように申し上げたんですがね。そこは非常に意志が固くて、あまりにも理不尽だというお話、それをもっともっと県民の皆さん方に知っていただく、そのための行動だと、このように言っていましたね。
 それで後任人事、今はこれで福井副知事お一人ということになりました。当面の間は1人、ゼロだとすぐにということもあるわけです。あるいは私が欠けるということになると知事職務代理、その副知事は重要な職になりますが、私も続投ということになりましたんでね、私と福井副知事と、いるわけですから、じっくりと、どういう方がいいのか、こうしたものを見極めていければ、というのは、ちょうど今、総選挙がもう始まろうとしていますので、じっくり考える時間があるかなと思っています。

(徳島新聞社)
 いつまでにという期限は、特に考えていない。

(知事)
 それはないですね。というのは議会の議決同意案件になりますから、当然議会が開かれていない時にぽっと、というわけにはいかないので、当然それは議会が開かれる時ということになると思います。

「注意欠陥多動性障がい」にかかる発言について(質疑)(その2)

(徳島新聞社)
 繰り返しですけれども、先ほど多動性症候群という言葉を使われて、あのような文脈で使うのは理解ができないんですけれども、もう一度、何故ああいう表現をしたのか説明してもらえますか。

(知事)
 私の場合には、例えばこの多動性症候群だけではなくて、いわゆる今後の、みなと高等学園の時もそうだったんですけれどね、そうしたことに対してもっともっと多くの皆さん方に理解をしていっていただこうということで、様々な場面、あるいは対策、こういった時にも申し上げている。
 つまり、どういう行動をとる場合に、そうした病名になってくるのかということで、先ほどは申し上げた。当然、私自身だって多能性症候群、起こり得る。あるいはマスコミの皆さん方が、そうした狼狽えるというような表現がそうしたものに近い、だからそうしたものが多動性症候群ということに、これは例えば病気としてなっている場合、それを誤解を招く、逆に狼狽えるんじゃないか、いやそうじゃない、それは病気なんですよと。あるいは誰でも起こり得るんですよ、ということもあって、少し表現として分かりやすく申し上げたということです。

(徳島新聞社)
 そういう言い方をする必要はなかったと思うんですけれども、そういう表現は適切だったと思いますか。

(知事)
 言い方としてね、確かに、ただこうやってばたばたやるとか、そういうことよりも、やはりそうしたものに何かのきっかけにご理解をいただくことができればということで、例えとして申し上げさせていただいたと。

(徳島新聞社)
 今、知事、先ほどの言い方で、多動性症候群に対する理解が深まると思ってらっしゃるんですか。

(知事)
 深まるというよりも、そうしたものが、狼狽えるということ。それがただ狼狽えたということではなくて、そういう場合によっては、病気であるということに対しての理解、これを深めていただく必要もある。
 ただ、確かに今ご質問があったように、敢えて言う必要があったかなかったか、こういった点では、必ずしも言う必要はない、それはおっしゃるとおりだと思います。

(徳島新聞社)
 先ほどのようなおっしゃり方ですと、当事者の方でいらっしゃいますとか、ご家族の方とか、非常にお怒りになられるんじゃないかと思うんですけれど、そういうことは思いませんか。

(知事)
 もちろんそうしたことでお怒りになられるという方がおられる、であれば、そこは申し訳ないということになりますが、まずもう一つは理解をやはりしっかり広めていく、こうしたこともいるんではないか。

(徳島新聞社)
 先ほどのようなおっしゃり方で、理解が深まると思ってらっしゃるということですね。

(知事)
 思っているというよりも、そうした表現といったことをお示ししたと、理解を深めるというよりも、そうしたことの表現、それを分かりやすく説明をさせていただいたというとです。

(徳島新聞社)
 これからも、ああいう文脈で多動性症候群のことをおっしゃり続けると。

(知事)
 ただ今お話があったように、それによって、例えば傷つくのではないか、それは確かに1人でも2人でもおられるのであれば事実ということになりますから、そうしたことを例えば、ただ何も言わないというわけには、なかなかいかないかもしれない。ただ、今の場で必ずしも言う必要がなかったのではないかということは、そのとおりですね。

(徳島新聞社)
 逆に間違った理解を広めてしまうような言い方だったと思うんですけれども。

(知事)
 間違ったというよりは、やはりそうした表現、こうしたものについて、理解を深めていただきたいなというのも確かにある。ただ、この場でマストとしてそれを使わなければならないということでは確かに、場合によってそれによって、気分を害する、あるいはそれに対して怒りを持つという方がおられないとは確かに言えない。ということでしたら、そうした場合については申し訳ないですね、このように申し上げたところですが。

(徳島新聞社)
 では、不適切だったというふうに考えてらっしゃるんですか。

(知事)
 不適切であったかどうかというよりも、やはり必ずしもこの場面で言う必要はない、その病名をですね、言う必要はないのではないか、ということはごもっともですね。

(四国放送)
 今の多能性症候群のくだりはですね、私の友達にも、多動性症候群のお子さんを抱えている方はたくさんいますので、やはりこの場で言うべきではない発言だと僕は思うんですけれども、それでもやっぱり表現としては、これからも使うおつもりということですか。

(知事)
 今、お話があったように、それを使う使わない、こうした点については必ずしも使う必要はない、これはご指摘のとおり。また、それに対して不愉快な思いをする、あるいは怒り持つ、そうした皆さん方には申し訳ないですね、このように申し上げました。

(徳島新聞社)
 特に、ご撤回もされないということでしょうか。発言をご撤回することはないということでしょうか。

(知事)
 撤回というか、もしそれが今申し上げたように、必ずしもこの場で、それを表現する必要がないということはごもっともなところですから、もしあれであればその部分を削るということはあります。それは、おっしゃるとおりですね。

(幹事社)
 他いかがでしょうか。大丈夫でしょうか。では、ありがとうございました。

(知事)
 はい。

※不適切な発言がありましたので、テキスト版および動画版とも当該部分を削除しております。(令和3年10月18日より公開)

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