文字サイズ

やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい

令和3年7月17日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 お願いします。

(知事)
 それでは、新型コロナウイルス感染症の発生について、発表をさせていただきます。
 昨日7月16日、県内におきましては、13名の新型コロナウイルス感染者の発生が確認されました。公衆衛生上の観点から、感染された方がお住まいの市町村名の内訳を公表させていただきます。徳島市4名、鳴門市1名、石井町1名、牟岐町1名、海陽町6名となります。
 また、主な感染経路につきましては、クラスター関連が7名、濃厚接触者または接触者が5名となり、本日の感染者の感染経路は、13名中12名は判明しているところであります。
 その他、感染者の年代、主な行動歴、症状の程度など詳細につきましては、記者の皆様方のお手元に配布をさせていただいている資料をご参照願います。
 それでは、これを受けまして、「とくしまアラート」にかかる5指標7項目について、発表させていただきます。
 まず、直近1週間、これは7月10日から7月16日までの新規感染者数、31名となりました。5月26日以来、52日ぶりの30人超えということになります。
 次に、感染経路不明割合、こちらは31分の3、9.7パーセントとなります。
 次に、病床の逼迫具合について、まず確保病床の使用率234分の32、13.7パーセントとなります。
 入院率32分の32、100パーセントとなります。うち重症者割合25分の0、0パーセントとなります。
 次に、療養者数については、この入院32名ということになります。
 最後、PCR陽性率については、1,441分の31、2.2パーセントとなります。
 さて、本日の発表でクラスター関連について、感染者に動きがございましたので、ご説明をさせていただきます。
 「29例目高等学校関連クラスター」につきましては、新たに同校の生徒7名の陽性が確認されましたので、この7名をクラスターに含めることとし、陽性者数については、全体で13名ということになります。ということで、こちらをご覧いただきます。
 
(パネル「29例目高等学校関連クラスター感染状況」を掲示)
 
 ということで、新たにこちらですね。1、2、3、4、5、6、7名の生徒さんが加わると。生徒さんが12名、そのご家族1名、こうした関連クラスター、13名ということになります。
 さて、先ほども申し上げたとおりでありますが、昨日、13名の新規感染者が確認されることとなりましたが、二桁の感染者が確認をされたのは、5月16日以来、61日ぶり。
 一方、全国に目を向けてみますと、昨日、東京都における新規感染者数が1,271(名)、3日連続での1,000名超え、大阪府については254名、4日連続での200名超え、本県を含め全国各地で感染拡大の傾向が見られております。
 「第5波」の兆候が見られるとの指摘もあるところでありますが、来週からいよいよ東京オリンピック、また夏休みが始まり、本格的な人流の増加が予想されるため、昨日の18時から「とくしまアラート」を1段階引き上げ「感染観察・強化」、国のアラート基準では「ステージ1」を発動させていただいております。ということで、県庁もブルーから黄色になったところであります。
 これ以上の感染を押さえ込み、万全の体制で人流増加の時期を迎えるためにも、引き続き、強い危機感を持って対策を進める必要がございます。
 そこで、県民の皆様方に対してでありますが、直近において、感染者が多く確認をされている地域から来訪したご家族やご友人と、長時間飲食したことが契機となった感染事例が増えてきているところであります。これから4連休そして夏休み、お盆を迎え、人と人との接触の機会が増えてくることから、県民の皆様方におかれましては、「緊急事態宣言」また「まん延防止等重点措置」の対象区域との往来については、慎重にも慎重にご検討をいただくこと。このことはもとより、県外から、やむを得ない事情で帰省される場合には、県の帰省前PCR検査の受検支援制度を、是非、ご活用を積極的にお願いをしたいと思います。
 そして、感染力が強く、重症化しやすいという変異株の特性と、感染予防ではなく発症予防であるというワクチン接種の効果を是非、ご理解をいただきまして、3密はもとよりのこと2密、1密についても回避していただくこと。
 また、マスクの着用、咳エチケット、うがい、手洗い、手指消毒、換気などの基本的な感染防止対策を徹底していただきますとともに、少しでも体調の異変を感じられた場合には、早め早めにかかりつけ医の方に電話でご相談をいただくなど、ご自身とご家族、そして、ご友人の命と健康を守るための行動をとっていただくように、重ねてお願いを申し上げるところであります。
 最後に1点、大規模集団接種関連について、ご報告をさせていただきます。6月5日から「アスティとくしま」で実施をされて参りました、徳島県実施の大規模集団接種が7月15日をもって、一区切りがつきました。多くの皆様方に関心を持っていただき、全体では31,922回の接種を実施し、うち徳島市、小松島市、阿南市の高齢者の方々、県内の高齢者施設などの従事者の皆様方への、ファイザー社ワクチンの、こちらは27,387回、接種が終了いたしました。
 また、こちらは、今後も継続して接種となるわけでありますが、看護学生やAWAナース、保育士、放課後児童クラブ従事者など、武田モデルナワクチンを4,535回、接種をしたところであります。この2つの数字を合わせると、31,922(回)になるということになります。この中で、副反応疑いの報告は、58件ありますが、もちろん死亡事例、またアナフィラキシー、こうした重篤な症状は、1件もございませんでした。重大な事故もなく、無事、一区切りが付いたこと、この場をお借りいたしまして、県民の皆様方にご報告を申し上げるとともに、現場で奮闘された、徳島市医師会、徳島県医師会、徳島県看護協会、そして徳島県薬剤師会の皆様方に、厚く御礼を申し上げたいと存じます。本当にありがとうございます。
 これからは、子どもさんたちと接する機会の多い保育園、幼稚園、小中高等学校の教職員はじめとする方々に、引き続き、「アスティとくしま」を活用し、武田モデルナワクチンによる接種を実施いたして参ります。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いを申し上げます。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)

(徳島新聞社)
 それでは、まずクラスター関連からお伺いしたいのですが、今回、新たに感染が分かった7人ですけれど、同じ部活動に所属されていたのですか。

(知事)
 そういうことになります。お一人、実は違う部活動の方がおられます。だから7名の内訳ということでいきますと、6名が同じ部活動、1名が違う部活動、合わせて7名ということになります。

(徳島新聞社)
 以前に聞いている質問だと非常に申し訳ないんですけれど、この部活動、大多数の方が入られている部活動で過去に、例えば県外遠征とか、そういった感染疑い事例、感染が疑われるような契機になったところはあったのですか。

(知事)
 そうした形が見受けられるところは、あります。

(徳島新聞社)
 部活で遠征に行っていた。

(知事)
 遠征というか、当然、交流がありますのでね。

(徳島新聞社)
 特に、やっぱり若い方の感染が広がっている中、高校以外にも若い方の感染が少し増えつつあるなと思っているんですけれど、例えば、今後の感染状況どう推移していくか、分析を。

(知事)
 実は昨日の公表、これは対策本部を行った後での記者会見でも申し上げましたが、あの感染急拡大をした4月、この時はあらゆる年代、徳島というか全国的な区分の仕方というのは10代未満、そして10代、20代とずっと来て、そして70代、80代以上と。こういう区分になるわけなんですが、ほぼ4月の時は均等にどの世代からも出た。
 しかし、7月に入って今ご質問があったように、つまり10代未満、10代、20代、30代、これらで大体64パーセント。その一方で60代、70代、こうした皆さん方ですね。8パーセント、如実に現れている。まずは、やはり若い皆さん方、で今、申し上げたように、やはり県外の皆さん方との交流、県内におけることもありますし、県外に出ていってということもあります。こうした形で、若い皆さん方に急拡大をしている。
 一方で、65歳以上の人を中心としてワクチン接種。先ほど大規模集団接種のお話も申し上げたところでありますが、順調に推移をしている。特に徳島県の場合には、全国的にも進んでいるところということになっておりますので、8パーセントという大変低い数字。やはりワクチンの効果が出てきている。これはもう明らかだと。
 その意味でも今後の対策、今、お話しいただきましたように、ここは大きく2つあります。
 1つは、やはり県外の皆さん方との交流、こうした点に注意にも注意をしていただくということ。そして、若い皆さん方に対して、どうもワクチン接種を忌避する傾向があるんですね。特にネット上で、例えば、ワクチン接種をすると若い女性の皆さん方は、お産ができなくなるんじゃないか。あるいは、10年先になると重篤になるんじゃないか。こうしたものが、実はネット上で横行しているんですね。これらは根拠のない話となっていますので、是非、こうした情報に接する時についても、注意をしていただく。ただ、ここのところについては、じゃあ特定的な情報が、政府などから出されていないじゃないか。若い皆さん方からはこうした声も聞こえる。確かに今回のファイザー、モデルナ、同じ形態でこれワクチン作っているんですね。今までにないm-RNA(メッセンジャーアールエヌエー)。デオキシリボ核酸の中にウイルス、そうしたものについての遺伝子を組み込んでいく。非常に早くワクチンを作ることができる。しかも効果的に、そして、さらに効くと、こうした利点があるわけなんですが、従来の生ワクチンの作り方とはもちろん製法が違うし、期間もだいぶ違う。
 こうしたところから、今も言われるような、様々な情報が飛び交うということになるところでありました。我々も政府の皆さん方にそうしたエビデンス、根拠に基づく正しい情報、こうしたものを出していただきたい。そうしないと、なかなかネット上で広がった話題といったもの、これは消えていかない。
 そうした意味で今、一般接種、あるいは職域接種の中で、大学を対象として接種が進んでいっています。徳島県内でも徳島大学と鳴門教育大学のカップリング。あるいは四国大学を中心として、徳島工業短期大学、阿南高専とのカップリングなど、生徒さんと教職員の皆様方、職域接種が進むわけでありますが。是非こうした点について、正しい知識を持っていただいて、対応していただく。そうしなければ、ますます若い皆さん方が、この夏休み、あるいはお盆、こうした時を契機として多くの皆さん方と接して、そして感染がより急拡大する。全国的には、まさにそれが表れているところでもありますので、是非、注意にも注意をしていただきたい。
 そして何よりも今、重篤化をする重点の世代が40代、50代にうつってきているんですね。かつては、高齢者の皆さん。さらに後遺症といった点では、若い皆さん方が厳しい。例えば、いつまでたっても倦怠感が拭えない。また、典型的な症状である味覚障害、嗅覚障害、こうしたものが続く。どうも若い方々に見られる。だから、やはり、かからないということが1番のポイントとなってきますので、我々からも申し上げ、今の場もそうですが、申し上げておりますが、是非、こうした点、前向きに考えていただければと思っています。以上です。

(徳島新聞社)
 感染状況としても、今後、爆発的に増える可能性などは。

(知事)
 それが今回の「第5波」の1番恐ろしいところで、オリンピックを契機とする4連休。そして、ここから夏休みスタート、そしてお盆。いうまでもなくこれは、多くの人が行き交うわけでありますし、学校がお休みになりますから、当然、若い世代の皆様方もご友人たちと、あるいは実家に帰る、こうした点もありますから、こうした中で感染をしてしまう。あるいは、感染を広げる。これは想像に難くないわけですのでね。あるいは、徳島の方に帰省をする。これも当然あるでしょう。
 だから我々としては、ワクチン接種が進むことと同時に、例えば、県外から徳島に帰省をされる。これをするなとはね、なかなか言いづらい。そういった場合には、発地でもって唾液でのPCR検査を受けることができる。これを利用していただきたい。既にゴールデンウィークで大きな効果を出したところでもあります。あるいは、発生をした場合、抑えていく。
 ということで2つ。1つは今回の海部高校の事例もそうでありますが、抗原定性検査キット、すぐに結果が出る。これはもちろん拭い液を使うわけですけれどね。こうしたもので一斉に検査をしていく。もう既に配布をさせていただいております。今のところは濃厚接触者、接触者がどんどん広がっていますので、それらを徹底的に検査をした結果、こういう数字が出ているわけでありますが。
 さらにはもう1つ、複数の感染者の出た学校あるいは事業所。その場合には濃厚接触者、接触者を問わず、いわゆる全数検査これにご協力をいただいている。これは、先ほどの帰省前検査と一緒の唾液によるPCR検査、これを進めておりますが、こうした形でまずは、防御する。クラスターを発生させない。あるいは、クラスターを封じ込める。これを同時に行う。あるいは、今、インド株と言われる、これはデルタ株と言っておりますが、こちらが徳島に上陸をしたのかしないのか。既に香川(県)で確定、愛媛(県)で疑い事例が出る。四国にも上陸しているんですね。ですからこうしたものについても、定期的あるいは多くの数が出た場合は、直ちにスクリーニング検査、これを徳島のいわゆる保健製薬環境センターであるとか家畜防疫衛生センター、こうしたところで出来るように今しておりますので、徹底的にそうしたものを、そしてこれをやはり県民の皆さん方に人流調査の結果とともに行っていく。この両翼をしっかりと行なって、何としても「第5波」これを迎え撃っていかなければならない。これが今の状況、このように感じています。

(NHK)
 高校における疫学調査とPCR検査の現状について、お願いします。

(知事)
 今も少し申し上げたところですが、濃厚接触者、接触者が当然、陽性者が出る度に広がっていくということで、今、生徒さん、あるいは教職員含めて全体で349名、これを母数と思ってください。そして、現時点における濃厚接触者、接触者、つまり行政検査の対象となるものが210(名)。そして、7月16日の金曜日までに終わった検査が154(名)、うち12名が陽性。そして、今日検査を行っているのが残り56(名)、まだ検査結果が出ておりません。
 こういった形でまず、行政検査これを徹底的に行い、その後に先ほど申し上げた全数検査、こちらにうつっていきます。ただ、日々これ出てきて濃厚接触者あるいは接触者が広がっていますから、いわゆる全数検査の残り分がどんどん減っていると。行政検査で結果をどんどん出していると、こういう形になっています。

(NHK)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 他ありませんか。ありがとうございます。

(知事)
 はい。それでは、よろしくお願いいたします。

このページに関するお問い合わせ
徳島県 知事戦略公室
電話番号:088-621-2015
FAX番号:088-621-2820
メールアドレス:chijisenryakukoushitsu@pref.tokushima.lg.jp
 
知事からのご挨拶
知事の活動記録
写真で見る知事の動き
知事発言集
交際費執行状況
記者会見・庁議