〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
- 法人番号:
- 4000020360007
(幹事社)
お願いします。
(知事)
それでは、ただ今から、新規感染者の発表と、それから第58回「徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」、その様子について、発表させていただきます。
まず、昨日7月15日、県内におきまして、4名の新型コロナウイルス感染者の発生が確認されました。公衆衛生上の観点から、感染された方がお住まいの市町村名または都道府県名の内訳を公表させていただきます。
徳島市1名、牟岐町1名、海陽町1名、そして高知県1名となります。なお、高知県の方につきましては、美波保健所菅内において、陽性が確認をされた方となります。
また、主な感染経路につきましては、クラスター関連3名、接触者1名となります。
その他、感染者の年代、主な行動歴、症状の程度など詳細につきましては、記者の皆様方のお手元に配布の資料をご参照願います。
それでは、これを受けまして、「とくしまアラート」にかかる指標、ご報告を申し上げたいと存じます。
まず、5指標7項目についてでありますが、直近1週間、これは7月9日から7月15日までの新規感染者数については、19名となります。
次に、感染経路不明割合19分の3、15.8パーセントとなります。
次に、病床の逼迫具合について、まずは確保病床の使用率234分の20、8.5パーセント。
入院率については20分の20、100パーセントとなります。うち重症者用、これは25分の0、0パーセントとなります。
次に、療養者数、宿泊療養がおりませんので、20名。
そして最後、PCRの陽性率については、1,371分の19、1.4パーセントとなります。
それでは続きまして、この度、新たに発生が確認されました、県内としては、29例目となりますクラスターについて、ご説明を申し上げます。
感染源の探索のために積極的疫学調査、これを進める中で、一昨日発表をさせていただいた、1670例目に昨日発表の1675例目、そして本日発表の1677(例目)から1679例目を加えました、計5名の感染者が、一つの高等学校において確認されました。
いわゆる学校生活の場を共有することにより、感染が広がった可能性が高いことが判明いたしたところであります。
このことにより、この5名に関連して感染が確認されました1673例目を加え、合計6名の関連クラスターとして、本日、認定することといたしました。
なお、県民の皆様方への注意喚起を促す意味で、学校名を公表させていただきます。徳島県立海部高等学校となります。
ということで、こちらご覧をいただきます。
(パネル「29例目高等学校関連クラスター感染状況」を掲示)
久方ぶりのクラスター表ということで、今も申し上げましたように、それぞれ生徒さんが、そのご家族がということで出ておりましたが、さらにこの3名、今日ということで、学校としては生徒さん5名、これでクラスターの認定を、さらにご家族が既に感染をされておりますので、合わせて6名の関連クラスターという形で認定をさせていただきました。
現在、保健所によります濃厚接触者の特定、またPCR検査など積極的疫学調査を実施しているところであります。
加えて学校におきましては、複数の感染者が判明をした場合には、全数調査、検査を行うこととしておりますので、希望者に対するPCR検査を実施いたしまして、クラスターの早期の封じ込めを図って参ります。
さらにここで、1676例目の関係について、ご報告を申し上げたいと存じます。
この専門学校生については、県立総合看護学校の学生さんであります。接触者が特定をできており、公表する必要は、本来ない事案ではありますが、県立の看護師養成校として、実習先に医療機関もありますことから、あえて公表をさせていただきます。
昨日の朝、感染判明後、直ちに臨時休校といたしまして、消毒などの措置、徹底をするとともに、同じ学科の生徒及び教員、合わせて131名の検査を実施し、全員陰性を確認したところであります。
また、同じ学科の残りの検査対象者には、外部講師の方、3名おられますが、こちらについても、本日、検査を実施し、感染の拡大防止にしっかりと努めて参ります。
新規感染者の報告については、以上となります。
また、本日、県のホームページで公開をします、県内の主要観光地などへの人流の調査につきましては、7月5日の月曜日から7月11日の日曜日、こちらの間、前の週との対比といたしまして、徳島駅周辺については、38パーセントの増、大歩危・祖谷周辺で11パーセントの増となっているところであります。あえて、増の分だけを申し上げました。
「第4波」の際に見られましたような、関西圏から周辺県へのにじみ出しによります感染拡大、これを抑止することができるように、人流のモニタリング、また県民の皆様方への注意喚起を続けて参りたいと考えております。特にこのにじみ出し、鳥取県では一昨日15名、あの鳥取県で出たわけでもありますので、このにじみ出し、いかに起こっているかというのも実感をいただけるのではないかと思います。
次に、先ほど行いました「第58回徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」、ここで私が指示した点について、ご報告を申し上げたいと存じます。
まずは、「とくしまアラート」の発動についてであります。
本日、先ほども申し上げましたように、6月13日以来、33日ぶりとなるクラスターが、県内の高校で発生をいたしました。全国では昨日、3,400名を超える新規感染者の確認がなされ、特にこの中でも、四度の「緊急事態宣言」発動となった東京都、なんと1,308名、一昨日の1,149名、これに続く二日連続で1,000名超えとなったところであり、ただ、さらにショッキングなのは、(東京)都のモニタリング会議におきましては、オリンピック閉幕直後、オリンピックが8月8日までとなっておりますので、その閉幕直後には、なんと2,400(名)、これを超えるとの試算が示されたところであります。
京阪神である大阪府、今は「まん延防止等重点措置」対象となっておりますが、大阪府でも昨日は324名、二日連続で300名超、京阪神においても、既にリバウンド状態になっていると言っても過言でないところであります。
本県では、7月11日、直近1週間の新規感染者数が、9名となったその段階で、「とくしまアラート・感染観察『注意』」、この基準は徳島だけのもので、いわゆる国の「ステージ1」からという警報の一歩手前の注意報と呼んでも過言でないわけでありますが、この「感染観察・注意」これを発動し、県民の皆様方に早めの感染拡大その兆候への注意を促しているところであります。
昨日、今回発生をいたしましたクラスターにかかるもの、3名を含めて新たに4名、新規感染者が確認され、直近1週間、新規感染者数は、19名となったところであります。
近隣の府県では、特にデルタ株、我々4月、大変な状況に陥った、いわゆるアルファ株、英国株、それの1.5倍の実は感染力がある、従来株と比べると1.95倍、約2倍の感染力と言われるインド株、デルタ株への置き換わりが進む中で、来週からは、いよいよ東京オリンピック開幕、さらにこれを含む4連休、また夏休み、お盆といわゆる人流の増加、その時期を目前に控えることとなります。
そこで、今、徳島では「第5波・早期警戒期間」中でもあるところでありますので、ここで「とくしまアラート」さらに1段階引き上げをさせていただきたいと思います。本日の18時をもちまして、「感染観察・強化」国の基準で言うところの「ステージ1」、こちらを発動させていただきます。
また現在、本県では、8月22日まで、今、申し上げた「第5波・早期警戒期間」対策を進めているところでありますので、より一層の緊張感を持って対策を進めて参ります。
ここからは、県民また事業者の皆様方に、お願いを申し上げたいと思います。
まず、県民の皆様方へということでありますが、少しこちらを見ていただきたいと思います。
(パネル「徳島県感染状況(年代別割合)」を掲示)
徳島県の感染状況の年代別割合となります。これが4月、あの大変な773名出たときですね。大体各年代、均等に実は感染者が出ていたと、お分かりいただけるかと思います。
しかし、その後、5月そして6月、今の7月、何が見て取れるのか。つまり、この線これは30代までの人たち、どんどんどんどん右へ来ている、ここが6割の線でありますのでね。つまり若い皆さん方、例えば10代、20代だけでも52パーセント、もう半分超えているんですね。ましてや30代足す56(パーセント)、そして10代未満も足すと65(パーセント)、こうした形で。
また一方で高齢者の皆さん方、特に60代以降というのが、このブルー、藍色からこちら側ですね。どんどんどんどん逆に、少なくなっている。今7月の状態では、60代以上の方、感染者の割合は、一桁8パーセントとなっているんですね。おそらくこれは、ワクチン接種、こちらが大いに関わってくる、そのように思えてくるところであります。
ということでもう一度、おさらいをさせていただきたいわけでありますが、直近の感染状況、4月、5月は、今も申し上げたように、全ての世代で感染が広がっていた。10代から30代のいわゆる若者世代、全体の3割程度となっていました。
その後、県内でもワクチン接種が進み、全国の高齢者のワクチン接種率、1回目終えた人は80.18パーセント、2回目54.04パーセント、まずはこの数字、テイクノートしておいていただきたいのですが、県内においては、1回目、既に82.94パーセント、2回目、6割を超えました。60.08パーセントと接種が順調に進んでいた結果、今、申し上げたように、60代以上の感染者、7月ではとうとう一桁となり全体の8パーセント、一方、6月以降、若者の世代、10代、20代、30代だけでも約6割、10代未満を加えると、6割をはるかに超えてしまうということになります。
こうしたことで、他県でも同じ傾向が実は見られてきているんですね。例えば東京都、昨日1,308名となりましたが、年代別では、20代、30代がなんと全体の半分以上となっているんですね。
また、昨日324名となった大阪府、こちらの年代別、こちらは大阪府発表は30代まで、この感染者は、68パーセントとなっているんですね。こうした点も、このデルタ株に置き換わっている、その特色であるということで、今回のデルタ株、感染力が従来株に比べると1.95倍、約倍。若者世代にあってもかかりやすく、ご家族、友人、うつす可能性が高い。また、若者世代においては、後遺症、長期間に実は継続をする、エビデンスが出されております。
その意味でも、若い皆さん方については、この夏休み期間中、是非、ご注意をお願いしたいと思います。
(パネル「とくしまアラート・感染観察『強化』」を掲示)
そしてこちら、先ほど今日の6時をもちまして、午後6時ですね。「感染観察・強化」、国のステージで言うと「1」、こちらを発動させていただきます。
是非、この中では、全国知事会からも提言をしている東京オリンピックご自宅で、普段から一緒にいる人と是非、テレビ観戦などをお願いしたいということ。
また「緊急事態宣言」、東京都、沖縄県、また「まん延防止等重点措置」、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府、ただし、それぞれはこれ市区町村の名前になっておりますので、ここだけテイクノート、ご注意が必要となります。これらのエリアとの行き来、こうした点について、最大限のこれは注意をもって、慎重にも慎重に行なっていただきたいと思います。
また、これまで以上の感染防止対策、この徹底を県民の皆様方には、特に今申し上げた若い方の感染が徳島はもとより全国共通に急拡大している。是非、十分なご注意をお願いをしたいと思います。県内でも、県外から来られたご友人と夜一緒に食事をした、そして陽性となった。あるいは、県外に行かれて陽性になった。あるいは、県外から来た方と一緒に仕事をして、陽性になった、こうした事例がたくさん出てきているんですね。
ということで、密これも3密だけではなく、密閉、密集、密接、2密、1密についても、是非、回避をお願いをしたいと思います。
また、飲食店、宿泊施設のご利用については、「ガイドライン実践店ステッカー」すだちくんマークですね。さらには、PCRを従業員の皆さん方が、定期的に検査を行っていただいている協力店、こちらもこの丸いすだちのマーク。そして、陽性が誰か出た場合に、すぐにその同じ時間帯を利用していた人に情報が飛ぶ「とくしまコロナお知らせシステム」、これらを共通に行っていただいている「コロナ対策三ッ星店」、是非、ご利用を。事業者の皆様方についても、是非、これらをしっかりと活用をお願いをしたいと思います。
そして、全国での注意喚起をさせていただいておりますが、カラオケ設備の利用の自粛、是非、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
また、第5波の早期警戒期間中においては、様々な取組み行っております。先ほども人流調査、結果を発表させていただきました。
また、どうしても帰省をされるこの方、是非、事前のPCR検査、唾液だけで行うことができますので、是非、積極的にご活用をお願いをしたいと思います。
また、PCRのモニタリングの定期検査、特にこれは飲食店、あるいは宿泊施設の皆様方にご協力をいただいています。
また、面的なモニタリング検査、今日も申し上げたように、学校、事業所では、複数名の陽性患者が出た場合には、濃厚接触者、接触者はもとよりのこと、保健所の負担軽減なども含める形で全数検査、ご協力をいただいております。
ということで、「とくしまアラート」県庁も今日の18時、午後6時からあの綺麗なブルーから残念ながら今度は黄色、こちらの照明に変わるところであります。県民の皆様方にもご理解とご協力、是非、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
私の方からは以上です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
(幹事社:徳島新聞社)
まず、幹事社、徳島新聞の方からお伺いさせていただきます。まず、海部高校でのクラスターについてですけれども、今日わかった感染者と、これまで感染がわかっていた生徒さんらとの関係性についてお伺いできますでしょうか。
(知事)
はい。これについては同じクラスの子、あるいは、これら全体が同じ屋内競技、これを行っていた。こうした共通性、同じ寮に入っている。こういった点もあります。
(徳島新聞社)
屋内競技というのは同じ部活をしたと。
(知事)
そういうことです。
(徳島新聞社)
今回ですね、感染者が1週間で19人出たということで、「感染観察・強化」に引き上げられたんですけれども、徳島県内で「第5波」の波が来ているというご認識はありますか。
(知事)
今もご説明を申し上げたように、今回の発表も実はクラスター関連が3名、接触者が1名ということで、全て関連者ということでありますので、我々としてこれが「第5波」であると、こうしたことまでは断定できていない。というよりも、近隣がそのような状況に今なってきているので、「第5波」を招かないように早め早めの注意喚起をさせていただく。
本来でしたら「ステージ1」、様々な指標を見ると、この直近1週間以外は全然達していないんですが、しかし19名という数は、やはりちょっと多いな。しかも33日ぶりに高等学校でクラスターが出る。これはやはり県民の皆さん方に注意喚起をしなければいけない。そして、東京(都)、大阪(府)の状況、特に東京(都)の状況はこれは厳しい。
そして、将来推計が出されたわけでありますので、やはりここではもう一段、県民の皆様方にしっかりと今の状況をご理解をいただく、その意味であえてアラート、国の「ステージ1」となる「感染観察・強化」、これを出させていただいたということになります。
それと合わせて、先ほど詳細に申し上げたように、どんなトレンドがあるのか。若い皆様方が圧倒的に多い、30代まで。そして逆に、ワクチン接種が進んでいる60代以上がとうとう一桁、8パーセントになっている。
こうした点も、これはご紹介を申し上げ、そして今では一般接種、あるいは県の大規模集団接種、そして、企業、大学などの職域接種、こうしたものが進んでおりますので、これらについても、さらに加速化をしていく必要がある、このように考えています。
(徳島新聞社)
知事ですね、県境をまたぐ移動は慎重にというご説明あったと思うんですけれども、今週都内で滞在されていて、公務としては電話での協議のみにとどまる日もあったかと思うんですけれども、東京都内での滞在の必要性についてどう考えてらっしゃいますか。
(知事)
ここのところ、webでやるとか。あるいは電話でやるとか、こうしたものは当然やるわけなんですが、ちょうど今、中央省庁7月1日を中心に事務次官をはじめ、多くの人事異動、これがなされている。こうした点であれば、早くこの点については気脈を通じておく必要があるということもあって、リアルで行かせていただいたところもあります。
ということで、その状況、状況に応じて、しかしなるべく上京しない。そういった形をとらせていただいています。
(徳島新聞社)
面会されずに、電話だけの公務で都内で滞在された日もあったかと思うんですけれども、都内での滞在の必要性はあったんでしょうか。
(知事)
だから今、申し上げたように、朝しか会えないという場合もあるし、そうした場合、やはり相手方の日程に合わせなきゃならないんで。例えば、初対面の人に電話だけというわけに、これはさすがにいかないので、あえて対応させていただきます。
(読売新聞社)
先ほどのクラスター関係で同じ部活動の話があったんですが、この5人全員が同じ部活動というわけでは。
(知事)
同じ部活動です。
(読売新聞社)
同じ、5人全員が。わかりました。同じクラスの方もいらっしゃるということですか。
(知事)
そうです。この中には同じ屋内競技をやっていて、同じクラスの子もいれば、寮生活で同じということもいるということになります。
(読売新聞社)
あと細かいんですが、クラスター33日ぶりで高校でということなんですが、この33日ぶりというのは、あくまでクラスターとして33日ぶりということ。
(知事)
そうです、クラスターの認定が33日ぶり、そして29例目ということになります。
(徳島新聞社)
1676例目の方ですけれども、実習先などもあるのでということで名前も公表されたんですけれども。
(知事)
名前、学校のでしょ。
(徳島新聞社)
学校名です。学校名を公表されたんですけれども、実際にその実習先の医療機関に影響は出ているのでしょうか。
(知事)
それについては、ございません。
(徳島新聞社)
実習が中止されているというような状況は、ないでしょうか。
(知事)
今のところ、実習は、中止の方向にはなっています。
(徳島新聞社)
あとすみません、1677例目の方、在住地は高知県になっているんですけれども、高知県から通ってこられているということですか。
(知事)
そういうことです。
(徳島新聞社)
すみません、今ワクチン接種の話も出たんですけれども、全国的にも若い方の感染が多くなっていて、こうやって高校でクラスターも出ているんですけれど、若い方を率先してやっている自治体もあるんですが、県としてそういうふうな方針を示すことはあるのでしょうか。
(知事)
これは何度も申し上げているように、予防接種法上はあくまでも接種主体は市区町村ということになりますので、どういう年代の人達を優先して打っていくのか。もちろん高齢者であるとか、あるいは既往症のある人という国の定めた優先接種、これには従っていただいているのですが、それ以外は、例えば、若い人たちから打つ。いやいや年齢で高い方から順次打つ。これらは、それぞれの市区町村の置かれた状況。また、市区町村のトップのご判断、これによって行われる。
我々、都道府県というのは、しっかりと、これらを例えば大規模集団接種、徳島市、阿南市、小松島市、バックアップをさせていただいたり、あるいは鳴門市に対しては、打ち手の関係でご協力をさせていただく、あくまでもサポートに回る。こうした形で進めております。
(徳島新聞社)
そうしましたら、特に県からどの年代から打つようにだったりとか、指示をするつもりはないということですか。
(知事)
つもりがないというよりは、権限がないですよね。あくまでも権限主体は、市区町村。先ほど申し上げたように、昨今の感染状況について、これを実際のファクト、事実に基づいて公表させていただき、これを1つの判断材料にしていただくと。
我々としては、あくまでも市区町村の皆様方の手助け、あるいは判断をするための手助け、こうしたものをしっかりとさせていただくと。こういった立場にあります。
(四国放送)
全数検査ですけれど、今日からということですか。
(知事)
まず、今、全数検査の前に濃厚接触者、接触者、これらの皆さん方を優先してさせていただいておりますので、これらが終わり次第、今度は全数検査に入るという形となります。
(四国放送)
久しぶりのクラスターという話があったんですけれど、いつぶりか、もしわかれば。あと久しぶりのクラスターということで、改めて受け止めを。
(知事)
はい。県内で今回、先ほど申し上げたように、29例目のクラスターということであります。
また、さらに33日ぶりということで、我々としてもこのクラスター、久方ぶりに出たということもあって、こうしたものも今回の判断材料の一つとして「とくしまアラート」。まあ「ステージ1」の指標としては、必ずしも直近1週間、これだけで判断をするわけではないわけですが、今回、県民の皆様方にしっかりとアナウンスをする。そうした意味で、あえて「感染観察・強化」、こちらを出させていただいたということになります。
(徳島新聞社)
ワクチン接種を加速させていくとおっしゃったんですけれども、国からの供給が滞る中、具体的にどのように加速させていくのでしょうか。
(知事)
実は昨日、河野大臣とのやりとり、記者の皆さん方もご覧になられたり、あるいはテレビの報道などご覧をいただいたかと思いますが、やはり今ファイザーのワクチン、これは確かに国の方からは4(月)、6(月)、4月から6月これが1億回分。そして7(月)、9(月)、7月から9月7,000万回分。3割減る、これは当初から広報あったんですね。
しかし、市区町村の皆さん方にとってみると、実際にご自分の所に何箱来るのか。ここが最大の関心。あまりその全体の数字としての3割減、あまり意識になかった部分があった、これは昨日、河野大臣も言われていたところでありまして、その意味では、市区町村の方で計画を変えなきゃならない。こうした点もある。
しかもこの中で、一番大きなポイントというのは、国はまず1億回分、これを提供しているんだと。
実際にVRSでどのくらい打ったのか、この報告が国に上がるんですが、それでみると4,000万回分実は宙に浮いている。これを在庫と称して、この4,000万回分と7(月)、9(月)の7,000万回分を足すと11,000万。4月から6月と変わらないと実は言われている。
しかし、市区町村にとってみると実際に在庫を抱えるというよりも、まずは2回目の分をこれを用意しなければいけない、これは在庫と言わないわけでありますし。
もう一つ課題となっているのは、VRSはこれ入力するんですね。しかし7月までに高齢者の皆さんの優先接種を終えなきゃならない、第1の目標。そして、総理が掲げる10月から11月には希望する全国民、こちらにワクチン接種を行き渡らせなければならない。その意味では一般接種、こちらも急がなければならない、ということになりますと、やはりこの点については、非常にそこが気になる。まずは、ワクチン接種を進めて、まとめて入力をする。こうしたことも考えられるわけでありました。この辺りに国との間での齟齬、これが出ている。この点も昨日、河野大臣には指摘をさせていただき、河野大臣もそれが分かっている、おられるのか、今後8月分については、都道府県に調整分を一気に回させていただいて、各都道府県が、その都道府県内の市区町村の状況、これは実際に直接お聞きしますから、VRSに打ち込んだ、いや打ち込んでいないんだけれど、実際には接種した。こうした状況を直接聞けますので、それらをしっかりと把握して、実態にあった形でのワクチン供給を行う。
さらに、これをしっかりエビデンスをもってやる意味で、VRSに対してのアクセス権。つまり、どのくらい各市区町村が打っているのか。これは国と市区町村しかできないことになっているんですね。これが先ほども申し上げたように、予防接種法上、都道府県の役割、ここはあくまでもサポーターになっていますので、それをあえて昨日の夜から、ちょうど河野大臣と協議をした後からということですが、都道府県がVRSにアクセスをすることができるようになりました。これによって、VRS上どのくらい、例えば、徳島県内の24市町村が、既に打ったという形が登録をされているのか。これは実際に打ったものと必ずしも一致するということではないんですけれどね。国はでもこれで判断している。
これをしっかりと把握をしてその中で、「これ実際の供給をされた分との差は何ですか」、「もう打ってます」、「ちゃんと打っているけれど、まだ打ち込めていない」、「いやいや、実際まだ打てていません」。こうした実態がわかる。まだ打てていないんであれば、国がいう在庫となりますので、まずはその解消を優先してください。いやもう打ち切りました、であれば、県の持っている調整分を次に向けて、その市町村にお渡しをする。より実態にあった形でワクチンの供給をしていく。
こういう形で8月からは対応が大きく変わり、我々全国知事会から提言をした、これは市区町村からのお声ということですけれどね。これに沿う形で進んでいく。このように考えるところであります。
それに加えてもう一つ、ファイザーとモデルナだけで足りないんじゃないか。当初100万回、1日打つ、総理が言われて、そんなのできるわけない。政府の中では思われていたんですが、全国知事会からも提言をし、都道府県が行う大規模集団接種による市区町村のバックアップ。
そして職域接種。こちらも国の方では1,000名を超える大企業、あるいは1,000名を超える大学のみと言っていたものを、それでは地方というところは、まかり通りませんよ。99.9パーセントが中小企業。各商工団体が音頭を取って、そして数社が集まって1,000名以上が確保できたのであれば、これも認めて欲しい。大学も小規模な大学であれば、大きい大学と連携をする。例えば、徳島の場合であれば、徳島大学と鳴門教育大学が、また四国大学が阿南高専、あるいは徳島工業短期大学を一緒に合わせてやっていただけると。こうした制度が出来上がってきたんですね。これによって今、150万回を超えてしまっている。ここにワクチン供給が追いつかなくなってきた要因がある。
つまり、国にとってみると嬉しい悲鳴ではあるわけですが、実際にこれを行ってる市区町村にとってみると、これだけ準備をし、打ち手のドクター、看護師たちに休暇、あるいは診療をやめてもらってあえて打ってもらっている。こうしたものがキャンセルになる。これは絶対に避けてもらいたい。これは表現として、国が頑張れと言われた、前向きにやった結果、梯子を外された、あの表現になります。わかりやすく昨日は私もこの表現を使わさせていただきました。多く報道がなされている点、そういった意味があるということでありますので、国も今後はしっかりとこうした点、反省にのっとって、そして総理の言われる10月から11月、希望される全国民のワクチン接種、これを終える。そして、集団免疫を日本国として獲得をする。さらには、WITHコロナからアフターコロナを俯瞰をする。これを進めていきたいと思っています。以上です。
(幹事社)
他に質問ありませんでしょうか。以上で終わります。ありがとうございました。
(知事)
はい。ありがとうございました。