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令和3年4月17日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 それでは、発表事項お願いします。

(知事)
 それでは、新型ロナウイルス感染症発生について、発表させていただきます。
 昨日4月16日、県内で44名、 新型コロナウイルス感染症、感染者の発生が確認されました。 1日当たり確認された感染者数としては、今年1月11日35名、これを超え、過去最高値を更新することになりました。
 主な感染経路につきましては、,濃厚接触者または接触者が15名、クラスター関連が6名となります。なお、公衆衛生上の観点から、感染をされた方がお住まいの市町村の内訳を公表していきますと、徳島市が25名、鳴門市が6名、小松島市が1名、阿南市が1名、吉野川市が1名、石井町が3名、松茂町が1名、北島町が4名、藍住町が1名、東みよし町が1名、合計44名ということになります。
 感染者の年代や主な行動歴、症状の程度など、詳細につきましては、記者の皆様方のお手元に配布をさせていただいた資料をご参照願います。
 これを受けまして、「とくしまアラート」に関わる指標、つまり6指標の関係ということでありますが、少しこちら申し上げた上で、その分析も申し上げたいと思います。
 まず、直近一週間、4月10日から4月16日の新規報告者数が188名。こちらついては、4月6日から12日連続での最高値更新となっております。先週4月3日から4月9日、新規感染者数は105名でありましたので、これと比べると多いとなります。
 次に、感染経路不明割合については、32名ということになりまして188分の32、17パーセントとなります。
 次に、病床の逼迫、病床全体としてでありますが、227分の145、63.9パーセントとなります。 うち重症者割合25分の6、24パーセントとなります。
 次に、療養者数こちらは257名ということで、先ほど申し上げた入院者145名に宿泊療養112名、加えて257名、こちらは4月12日から6日連続での最高値更新となります。
 そして最後、陽性率については1,734分の185、10.7パーセントということで、4月14日から4日連続での最高値更新ということになります。こうした形で6指標、特色が出ているところであります。
 次に、クラスターの関係を申し上げて参ります。
 まず、「県立中央病院のクラスター」の関係ですが、新たに入院患者1名、こちらが増える形となりましたということで、こちらですね。
 
(パネル「県立中央病院クラスター感染状況」を掲示 )
 
 合わせまして、退院者と合計で10名のクラスターということに変更となります。
 それから次に、「医療法人敬愛会『南海病院』関連クラスター」でありますが、南海病院の入院患者さん5名、陽性が確認されましたので、こちらを加えるとこのような形、
 
(パネル「医療法人敬愛会『南海病院』関連クラスター感染状況」を掲示)
 
 こちらずっと、5名並ばさせていただいておりまして、これによって68名、これまでのクラスターとして最高値更新という形となります。
 次に、昨日、全国の状況なども申し上げているところでありますが、大阪府では1,209名、兵庫県は510名、そして、兵庫県、本日の数値が出ておりまして541名、それぞれ過去最大の更新という形になります。 ちなみに今日、東京は759名ということであります。
 本県に目を転じてみますと、4月の感染者累計、まだ月半ばということでありますが319名、これまでで1番多かったのが、今年の1月187名ということですから、いかにこの感染状況急増しているかということを、お分かりいただけるかと思います。月間として初めての300台ということでありまして、まさに感染状況、全国同様、新たなフェーズに既に突入をしているということでありまして、昨日4月16日から5月5日までの間、県内全域の飲食店に対しまして、営業時間の短縮の要請をさせていただいているところであります。
 また、こうなりますと医療体制が気になってくるところであります。直近の3週間、これは3月23日から4月11日までの陽性者を対象として行いました、県のスクリーニング検査によりますと、検体の9割88.7パーセント、もう少し細かくいきますと、71分の63、こちらが変異株の疑いとなるなど、本県も近隣の府県同様、変異株の影響をまさに強く受けているところであります。
 この英国株をはじめとするN501Yの変異株は、国立感染症研究所によれば従来株よりも強い感染力を持つ可能性があるだけではなく、子どもさんを含めた若い世代にも広く感染をするとともに、急激に重症化をするおそれがある、このように言われているところでありますし、さらにこれに加えて、若い人も含め後遺症が残る、こうした点がありまして、このため、まずは県立中央病院におきまして、県のコロナ対応の基幹病院として、重症、中等症の患者さんの受け入れを重点化することとし、これに伴い困難となって参ります、3次救急と救急の外来の受入れについて、徳島赤十字病院をはじめ、関係の医療機関に協力をお願いさせていただくことといたします。
 加えて、この冬のピーク時の入院患者数の2倍、本県の場合は、この数字が85でありますから、その2倍は、170ということになりますが、この国の基準、これを大幅に上回る水準で確保していたコロナ患者受入病床、これまでは12病院200床とさせていただいておりましたが、これに新たに、まず10床を確保し、210床へと拡大をいたします。
 さらに、これに加える形で、入院中の陽性患者さんの病状などの特性に応じましてコロナ患者受入れ病床、これよりも入院中の医療機関に引き続き、コロナ対応の病床として、こちらで療養をしていただく、そのほうが適切な対応が可能であるということで、この度、最高のクラスターを今、更新し続けている南海病院関連クラスター、こちらにおきまして、精神科ということもありますので、そういった特異の分野ということがありますから、医療機関のご協力のもと、17の病床を新たに確保し、病床最大確保数について、27床合計で増やし、227床といたしたところであります。
 このような対策を大胆かつ積極的に講じることによりまして、感染拡大の新たなフェーズ、こちらを迎え撃つためにも、医療提供体制の構築をすることによりまして、県民の皆様方の生命と生活をしっかりと守って参ります。
 昨日4月16日でありますが、国におきましては、特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」を新たに千葉県、埼玉県、神奈川県、そして愛知県の4県、適用する方針が決定をされ、4月20日から10都県へと拡大をすることとなります。これまで、大阪府、京都府、兵庫県をはじめ、「まん延防止等重点措置区域」、6都府県でありましたが、これらへの不要不急の往来につきましては、是非、自粛をとこのように申し上げていたところでありますが、今回20日からは、これに4つ加わるということになりますので、この点につきましても、事前告知としてよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 県民の皆様方におかれましては、現在発令をされている「とくしまアラート・感染拡大注意『漸増』」の趣旨を是非、ご理解をいただきまして、マスクの着用、3密の回避、手指消毒、うがいの励行といった基本的な感染防止対策を徹底していただく。
 また、体調不良の場合の外出は、是非、控えていただき、早め早めにかかりつけ医さんに電話でご相談をいただくなど、ご自身を、またご家族やご友人、その命と健康をしっかりと守るための行動を取っていただく、 決して自粛を自粛をということではなく、自らをしっかりと守る、こうした点を申し上げたいと思いますので、是非、ご協力をよろしくお願いを申し上げたいと存じます。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

「とくしまアラート」について(質疑)(その1)

(時事通信社)
 感染状況についてですけれども、ゴールデンウィークを控えて感染拡大のぺースが上がっているように見られるんですが、アラートの引き上げ、あるいは、さらに踏み込んで「まん延防止等重点措置」の適用などのお考えはありますでしょうか。

(知事)
 今回、国の方からも、いわゆる新型コロナウイルス感染症分科会、専門家の皆さんが集まっている、こちらの方からも、そのアラートの見直し、例えば入院率、つまり病床の逼迫を表すのに、本来入院をすべきである人が入院ができない、そうした意味で、新たに入院率という、こうした指標というものも加えられるなど、一定の今後の今、感染拡大、新たなフェーズ、これを迎え撃つ早め早めの対応というものを出されてきておりますので、我々としては、ちょうど「まん延防止等重点措置」が10(都府県)になる、いわゆる20日ですね、この辺りを一つのターゲットとして、全体の指標の見直し、またそれを当てはめた場合の徳島の状況が、今ご質問があったように「 とくしまアラート」今のままでいいのか、上げるのか。
 また、上げた場合に「まん延防止等重点措置」、同じ四国の中でも今、愛媛県が既に国との協議に入ってきたところでもありますので、今、本当に全国的に見ても、もうすぐにでも「まん延防止等重点措置」に行こうと、こうしたところが多発してきている状況であります。
 もっと言いますと、大阪府に至っては、3度の「緊急事態宣言」発動、こうした点がもう見えてきている。こうした点もありますので、実は徳島県だけのことではなくて、徳島と例えば地理的に経済的に非常に関係の深いところの状況といったものも、しっかりと判断をする中でアラート、どのような形で対応していくのが、より効果的なのか、あるいは「まん延防止等重点措置」こうしたものの発動をどうするのか、しっかりと考えていきたいと、このように考えております。

(時事通信社)
 (4月)20日を目処に判断をしたいということでしょうか。

(知事)
 そうですね。というのは、指標を変えていきますから、ちょうど4月20日に「まん延防止等重点措置」のエリアが今までの6都府県から10都府県に上がる。場合によっては、その時に愛媛県の話が出てくるかもしれませんし、大阪(府)が週を開けたら「緊急事態宣言」この協議に場合によっては、入りたいという話も出ていますしね。そうしたものをしっかりと踏まえる中で、対応したいと考えています。

(NHK)
 お話の中にあったところで、病床の27(床)確保、もうされたということでしょうか。

(知事)
そうです。

(NHK)
では、もう227(床)、全体は。 

(知事)
そうです。そういうことでさっき6指標、今までは200分の何と言っていたものが、227分のと分母が変わったということで申し上げております。

(NHK)
ありがとうございます。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)(その1)

 (朝日新聞社) 
 本日、死者の方がいらっしゃったのかどうかということがまず1つと、あと27床というのは、コロナ向けに確保したと言ってよろしいのか、どのような言い方をしたら正しいのかということを教えてください。

(知事)
 まず、死者はおられません。
 それから先ほども申し上げたように、コロナとして一般に使える部分が10床、これから考えていくのは、誰でも入れるというよりも、やはりそれぞれの既往症が、あるいは症状があるんですね。例えば、南海病院の場合には、当然、精神科というところでありますので、それに応じた特有のケア、こうしたものが例えコロナに感染をしたとしてもいるということであれば、やはりプロが集まっているこの病院の中の病床、こうしたところをしっかり、コロナ対応にしていただいて、特に精神科の関係の方々に、そこに入っていただく。
 今は当然、南海病院の皆さんがそこに入っている、その方々を例えば、県立中央病院にもってくる、おいでいただくとか、あるいは鳴門病院に行くというよりは、その方がケアもしやすいと、またそういう形に、ただもちろん感染症対応できるようにということで、実は、医療チームをここに常駐させているんですね。南海病院の皆さん方と相談をさせていただいて、そのようにしていこうということで、ここで17床確保させていただいておりまして、合わせて27床が増えた。 

(朝日新聞社)
 感染症対応、コロナ対応可能ということでしょうか。 

(知事)
 ということで、これからは、誰もが入れるというよりも、これだけ広がってくると様々な既往症をお持ちの方々がおられるんですね、だから餅は餅屋じゃないですけれど、そうしたところにお願いをする。
 もちろん感染症対応、レッドゾーン対応がちゃんとできるというのが前提になるわけなんですけれどね。そういう形にしていかなければ、この患者さんを動かすということも大変リスクを伴うんですね。
 ということで、一般にどういった方でも入れる病床の増ということと、患者さんの特異の、そして出来ればあまり動かすよりは、その餅は餅屋で対応する方がいい、そして感染症対応ができる、レッドゾーン対応ができる、こうした病床の確保。新たな対応といったもの、これを徳島としては取らせていただく。
 今回、南海病院だけでもさっき申し上げたような、これまででのクラスターとして最大の今68(名)となってきているところでありますので、こうした点も今後の1つの材料とさせていただいた、ということです。

(徳島新聞社)
 確認なんですけれども、17床は南海病院内にあるということでしょうか。

(知事)
 ここちょっと注意をしていただきたいのですが、従来、入院受入医療機関、今まで12病院200床、これはどこですかというお問い合わせに対しては、これはお答えはできませんと、このように申し上げて参りました。
 しかし、今回は、やはりこれだけのクラスターが出ている、そして南海病院の皆さん方にもご協力をいただく、また特に精神疾患をお持ちの皆さん方が、コロナに感染をした場合のやはりこれは普通の対応とはちょっと違う対応をしなければいけない。やはり餅は餅屋、専門家のケアといったものもいるという形で、今回の部分を作らさせていただきましたので、ここについては、分かりやすくする意味で、あえて南海病院の中にということを申し上げさせていただきました。ここは異例であるということは、是非、ご理解をいただきたいと思います。南海病院の皆様方のご協力をいただいて、あくまでもということです。

(徳島新聞社)
 南海病院内の精神疾患がある方に過ごしてもらう病床というのは、南海病院の中のスタッフが対応することになるのでしょうか。それとも外部から派遣ということでしょうか。

(知事)
 南海病院が原則。ただ今、南海病院のところには、我々の方から医療スタッフといいますか、チームが拠点をかまえておりますので、当然のことながら、そこと連携をしていくということになります。

(徳島新聞社)
 関連しまして、他の10床については、従来どおりの12病院で10床プラスということでよいでしょうか。

(知事)
 そういうことです。

(徳島新聞社)
 わかりました。すいません、3次救急と救急、日赤をはじめ、他の病院に協力をしてもらうということですが、具体的にどういうふうな運用になるのでしょうか。

(知事)
 今まで3次救急といえば県立中央病院と、そして日赤ということになっておりましたが、前回、県立中央病院でクラスターが出たということもあって、ここについては、まず全体の封じ込めができるかどうか、いわゆる全数調査、検査、この結果が出るまでの間、3次救急については、徳島赤十字病院の方にお願いをする。そして、それ以外の2次救急の皆様方にも協力を依頼するということで、対応させていただきました。
 そうした中で、やはりこれだけの数になってくると、重症者あるいは中等症、こうした人の数が当然のことながら増えてくる。最近の傾向というのは、皆様方にもそれぞれ出た患者さん方の症状を最初に申し上げる、確かに無症状者、軽症者が非常に多いですね。
しかし、この皆さん方がいつ何時、重篤化をする、これが分からないわけでありますので、そうした場合には、ただちに対応しなければいけない。そのためには、県(立)中(央病院)の方でその余力をしっかりともっておく必要があるということでありまして、 そうなると一般の3次救急で来た方をそこでケアをしていると、そちらに入れるわけにはいかないことになりますので、結果としてコロナの方で重篤化が進んでしまうと、1番重篤化した場合は、徳島大学病院、例えばECMOを活用する場合には、そうなるわけなんですが、そうしたことをシステマティックに行っていかなければ、助かる命を助けられない、こうしたことになってきますので、既にこれは、もう全国的にもそうしたことから助かる命が失われていくという傾向がありますので、徳島としては、今の段階がそうなっているわけではないのですが、いずれ、そうしたことも来るであろうということの先読みとして、今回、県立中央病院においては、中等症あるいは重症者、こうした皆様方に、まずは重点的に対応するその代わり3次救急などについては、徳島赤十字病院、また今、ドクターヘリは運行が可能となっておりますので、日中であればドクターヘリを活用して、さらには2次救急こうしたところにも対応をお願いする。 こうした形で、それぞれの役割分担を明確にしていく、このようなことになります。

(徳島新聞社)
 3次救急を県立中央病院が、全くやらないということでは、ないということですか。 

(知事)
 原則は、どちらかというと、もうコロナの重症と中等症にあたっていくということになります。もちろん、ゾーンの分けができるのであれば、それは最大限やりますが、いわゆるICUの活用ということなんですよね、共に必要となるのは。

(徳島新聞社)
 原則、コロナ以外の、コロナの重症者、中等者のベッドを確保しておくために、原則、3次救急は日赤にお任せするということになるということでしょうか。

(知事) 
 お任せをする。もちろん当面の間ということには、なりますけれどね。

(徳島新聞社) 
 3日連続で非常に高水準で感染者が出ておりまして、3日間で(感染者が)100人以上超えるという事態になっているのですけれども、急拡大した理由をどうお考えになっているのかと、飲食店の時短要請が始まっているんですけれども、さらに強い措置を、例えば、一般の県民の方にですとか求める必要はないのか、お願いします。

 (知事)
 まず、要因は毎度、皆さん方がどんな要因で陽性になられたか、いわゆる積極的疫学調査の形ということなんですが、今日の内訳というのは、先ほど申し上げたように、44例のうち濃厚接触者15名、そしてクラスター6名、(合わせて)21名ということで、これらについては、確かに感染経路はよく分かっているということで、1つは、大きなクラスターが今回は多く出たといったことが1つある、当然そこからの濃厚接触者。
 それともう1つは、いわゆる飲食店が輻輳をするクラスターといった状況、ここからどんどん派生をすると、そうしたこれは家庭内感染の部分も含めてということなんですが、昨今、事例として積極的疫学調査の傾向からすると、やはり飲食店、こうしたところの関わる人たち、こうしたところから出るといった傾向がやはり見られる。
 ですから、そうした点でいきますと、今回の昨日からの時短の要請といったものが、どのくらい効いてくるのか、というのは「まん延防止等重点措置」これを打った場合に、真っ先にやるのは、今回お願いをしている時短が、21時が20時になるということで、「まん延防止等重点措置」の場合には、休業要請はかけられないんですね。
 ただし、よく全国で見るのは、確かにうちでも昼カラオケのクラスターが出たわけなんですが、カラオケを自粛していただく、こうしたことも可能なんですが、やはりそうした点を考えていくと、どういった傾向がある時に「まん延防止等重点措置」を打つのか、そして、それ以外については、やはり積極的疫学調査、これをより深掘りをしていって感染のリンクを断っていく。
 また、クラスターがこれだけ出てくる、またクラスターの出方といったものが様々な場面に今出ているんですよね。だからそうしたものを早くに断ち切って囲い込みをすると、確かにその部分で増えてくることは増えるんです。これがやはり変異株の特色でもあるわけなんですが、ですからそうした点を封じ込めた分は封じ込める、ただその場合、先ほど申し上げたように、患者さんの数は増えてくるということですから、まずは病床をしっかりオールマイティの病床を増やしていく、それから今回のようにクラスターにちなむもの、あるいは、その方の既往症に関わる、そうした専門的な、そしてレッドゾーンが確保できる、いわゆる感染症対応可能なそうしたものも作っていくという新たな形を行うことによって、ある一定の数が増えるのは、今の情勢、全国的な傾向なので、そこの部分は、やむを得ない部分もある。ただ、この方々をしっかりとケアをしていく。ここがやはり一番重要だと。
 もちろん数を減らしていく、その意味での時短要請は、お願いをしているところでありますので、これらの対策がしっかりと噛み合うことによって、それともう1つは、医療従事者の皆さん方の優先接種、これと高齢者の皆さんの優先接種が今、同時並行で進んでいるところですが、こうしたものがより広がっていく。
 また、県内の市町村の皆さん方、高齢者の皆さん方の優先接種については、多くが実は入所施設こちらの皆さん方をやっている、ここはクラスターがこれまでも多く出たところ、そして一発で50(名)、こうしたことも過去例としてはあったわけですので、そうしたものを防いでいくことも可能となってきますので、こうしたワクチンの接種といったものあいまう形で、今はそうした意味では、一番厳しい状況のときであると、このように考えておりますので、病床の確保など多くの点について、医療従事者の皆様方のご理解、ご協力をいただく中で、しっかりと対応していくことができれば、このように考えております。

(徳島新聞社)
 今のお話ですと、理由としては、クラスタ―がたくさん発生したことと、あと変異株の影響もあるのではないかということなんですかね。
 ちなみに、飲食店の重層的なとおっしゃっていたクラスターは、11人で止まっていたと思うんですけれども、何か他に飲食店に起因する事例というのは、この3月から4月までの感染拡大期の中で、何例あるというのは、把握されているのでしょうか。

(知事)
 ここのところについては、それぞれの皆さん方の職であったり、これが感染可能期間でない場合には、申し上げていないわけではあるわけですが、かつて死者数こちらを申し上げた時に、マスコミの皆さん方から、そうはいっても県民の皆さん方にそのトレンド、これを知ってもらう必要があるであろうと、つまり、若い人が亡くなっているのか、中年の方が亡くなっているのか、いや高齢者が亡くなっているのか、そのトレンドは出すべきじゃないか、 こうしたご提案をいただいて、今、人口分布、年齢分布によって、だから70代あるいは80代以上とか、こういう形で申し上げているんですよね。
 先ほど少し申し上げたところですが、個別のこの何例の人がどうだということ、あるいは、その飲食の人たちが今回で何例出ているかとか、こうしたことは、申し上げることには至らないわけなんですが、トレンド、傾向としては、その意味で5店が関わるクラスターの話し申し上げたところですが、やはり飲食こうしたところに関わる人たち、こうしたもの、あるいは、その人たちのご家族、こうしたところが、やはり過去から見ると多くなっているな、人流といった点でも、やはり、こないだ関西広域連合でも、そうしたものに比較があったんですが、徳島の場合に他がずっと減っているのに、徳島だけ増えていたといったこともありましたので、やはりそうしたトレンド、当然これは県内の人ばかりではないと思うのですがね、つまり大阪(府)、兵庫(県)、京都(府)、いわゆる京阪神が2度目の「緊急事態(宣言)」、それで「緊急事態(宣言)」が出て、さらにその開けた後にも、夜の9時までお酒は8時まで、そして今回は「まん延防止等重点措置」、そうなったら地続きの徳島に行って食事をし、飲もうではないか深夜までと、こうした傾向は、かつてから、やはりあったのではないかということもありますので、トレンドとして昨今、そうしたものが確かに増えている。その代表例として、あの5つのお店が複層をするクラスターを紹介をさせていただいたということでもあります。
 その意味で、そういった事例を申し上げて、今回の時短要請についても直ちに時短に踏み切るのではなく、そのトレンドとして少し早めに、もしこのままのトレンドが続くのであれば、躊躇なく時短の要請をさせていただくという予告、こちらもさせていただいたところでありますので、是非、そうした傾向、トレンドといった点は、県民の皆様方にも是非ご理解をいただきました。
 いかに今、家庭内感染も含め感染力が強いのか、自分だけは大丈夫だとか、決してそうしたことを思わないでいただきたい。 こうしたことが結果として、ご家族を巻き込む、あるいは医療の逼迫に至ってしまう、そうした点は是非よろしくお願いを申し上げたい。 まず、トレンドとして申し上げさせていただきます。

「とくしまアラート」について(質疑)(その2)

(読売新聞社)
 病床使用率が、病床を増やしていますけれども、連日6割を超えている状況で、知事から見て県内の医療体制について、どのようなお考えかというのをまずお伺いします。

(知事)
 この6割を超える、もちろん5割を超えると「ステージ4」と、これなってくるところであります。こうした点については、医療従事者の皆様方に対しての負荷が非常に高まっている、これは間違いないところです。
 しかし、今回一つの特色として、病院で大きなクラスターが出ていると、まだ現在進行中、今日も5名出ているところですからね。そうした点では、新たな対応の仕方、餅は餅屋さんに任せる、オールマイティの病床として対応するのではなく、ということであればこれまでケアをされていた患者さんでもある。ただ、これに感染症への対応といったものを付加していただく、そうする形で対応することによって状況はだいぶ変わってくる。この精神科、今回、特異があるのですが、そうしたものを他の分野にも広げていくのか、これはまず医療従事者の皆様方とご相談をさせていただいて、確かにそうだなということであれば、ご協力をいただいていく。
 今、日本のやり方というのは、どんな人でもかかったら入る病床ということなんですが、場合によっては移動ができない、こうした皆さん方もおられるわけですよね。移動させない方がいい、であれば、そこの病院ある一定の部分をレッドゾーンとしてきっちり感染症病床に変えていただく、もちろんそのために様々なご支援をしなければいけないですけれど、こうするのも一つの方法ではないか。そうすることによって、オールマイティに受付けていただくところの逼迫を軽減することができるということがありますので。
 それともう1つ、そうした意味で今回、新型コロナウイルス感染症の国の分科会、尾身座長さんのところですけれどもね、そこが入院率という数値を今回、用いたらどうかということを出されたんですね。ですから例えば、まだこれ本県の場合、先ほどもお話しがあったように、20日から「まん延防止等重点措置」こちらが全部で10都府県、拡大をされてくるということもありますので、アラートのいろいろな基準、国は今回示してきたものも含めて見直そうとこう考えておりまして、その1つである今の数値、例えば、まだ徳島は切り替えていないと思いますから、そうした意味からいくと、今それが直ちにということにならないわけなんですが、この部分を仮に、もし用いたとした場合、これは入院率56.4パーセントということで、もちろん今日時点ということ。つまり、この入院率というのは、入院をすべき人たちが、どのくらい入院できているのかということなんですね。つまり、療養病床とかは外される、あくまでも入院している人とこの比率が56.4(パーセント)ということで、これは国の定めたステージからいくと、「ステージ2」以下という形となります。
 この場合のステージ、少し申し上げておきますと、入院中の人たちが40パーセント以下、この場合が「ステージ3」、それから25パーセント以下は4人に1人しか入院できない、こうなると「ステージ4」ということですから、本県の場合には56.4(パーセント)現段階ですけれど、こうした形で今後、国もこの感染拡大期に応じる形でアラートの基準、これも変えてくるということになりますので、こうしたものを踏まえる中で、しっかりと対応していきたい。
 そして、なんとかこの今の状況、ワクチンが行き届くまでの間というのが非常に大きな目処になってきますが、しっかりと医療従事者の皆様方とご協力、ご理解をいただいて、対応してきたいと考えています。

(読売新聞社)
 今の指標でいうと、数字上では66パーセントといってかなり高い入院の逼迫、かなり逼迫しているように見えますけれども、入院率という新たな指標でみると現状としては、そこまで緊急性を要していないということでしょうか。
 
(知事)
 緊急性というか、ここの入院率というのは、本来、助かる命を助けるための数値と言って過言でない。 つまり亡くなるリスクを防ぐ、こういった数値でもありますので、ここがいいからそれでいいということではなくて。 やはり病床の逼迫というのは、あくまでも逼迫ですから、先ほど申し上げたように、とにかく増えるそういった拡大期であると、そして、日本のそれが今のトレンドだというのであれば、各方面にご理解をいただいて病床をしっかりと拡大をしていく、そして、その拡大の仕方についても、オールマイティに使える病床、あるいは先ほど役割分担ということで県立中央病院を中等症、重症こうしたものに特化をして、代わりに3次救急を日赤などにお願いをしていく。こうした役割分担を速やかに、なってからでは間に合わないですね、やはり準備がいるので、そうした意味では、先取りをもう先のトレンド見て、おそらくこうなるだろう、だからセットバックして今これをやる。
 それともう1つ新たな対応として、大きな病院内のクラスターが出た、そしてそこが既往症のある方々のそうした病院だったら、そこのところに感染症病床を作るということも患者さんのケアといった観点からいくと、非常に効果的ではないか。今回初めての例として、対応を、もちろん南海病院の皆さん方のご理解とご協力が最大限いただいての話ではありますけれどね、そうさせていただいている。
 ということで、国の方からもご視察に来られたところでもありますので、我々としても、しっかりとこうした今、与えられたものをいかにクリアしていくのか、そうした観点で考えうるあらゆる手段、これを用いていきたい、こう考えています。

(読売新聞社)
 今後増やす病床、例えばいくつくらいまで増やしたいかとか、ご協力を得てということになると思うんですけれども、いつまでに増やしたいかとかいうような目処がありましたら教えていただけますか。

(知事)
 というかですね、今、当面こうした形で27床、今の段階として増やしているところですし、先ほど中等症、重症化、こうしたものも予測をして役割分担をさせていただいておりますので、まずはこうしたことで当面対応する。
 しかし、出来うる限り、そうしたものをより広げていくという形で進めたい。というのは、ただ単に病床を増やす今、奈良県の方でも感染症法16条第2項を用いて、民間病院の皆さん方にコロナ病床を出してくれと荒井知事さんが要請されているんですが、法律でいったからできるというものでは、これ全然ないところで、やはりご理解をいただいて、そして病床を確保するには、それなりのスタッフが必要となるんですね。一番いい例が、大阪(府)の吉村知事が、いわゆる中等症以上の仮の病院作りましたよね。我々全国知事会に看護師さん派遣要請が、徳島からも行ってもらったんですけれど、その場合にも病床は確保した、しかしスタッフがいないので稼働できるのが半分以下だったと、こうしたことが起こるんです。
 だからやはり、病床を確保できるというのは、そこにスタッフの人がちゃんと張り付ける、ただし、暇な人とか遊んでいる人いませんから、結局どこかをやはり振り替えなければならない。こういった点がありますので、先ほどその一例として中等症あるいは重症化、ここを少しでも確保するために、これは3次救急の役割分担、これをまずは着手をしたい、実行したい、こういうことですね。
 非常にこれは、対応としては非常にセンシティブにやって行かないと、結果として数を確保します、いつまでにいくらですと言っても、実効性がないものになってしまいますので、我々としては、しっかりと先のものを見てそこからセットバックして、いつまでにこれをやっていこうと目処は立てるのですが、調整というのは、振替といったことも出てきますから、 なかなかそう簡単に出来るものではない、しかし、これはやらざるを得ない、そういう状況です。

変異株について(質疑)

(朝日新聞社)
 県が行った3月23日から4月11日までのスクリーニング検査では、71分の63検体で変異株が見つかったということですが、これを計算すると88点数パーセントになると思うんですけれども、9割近いというのは、過去最高なのかどうかというのが1つと。もう1つ、県立中央病院での3次救急受入れを原則やめて、コロナの中等症と重症患者の対応に当たらせるというのは、これはもう決めたという言い方でよろしいのでしょうか。

(知事)
 そういう方向だということです。

(朝日新聞社)
 前段の質問は。

(知事)
 それから先ほど言われました3週にまたがるスクリーニング検査でありますが、それまでは実は、大体24検体やってきているんです、毎回、今のところはね、それまでは一桁です。そのちょうど前の週が24分の3だったんです。それが次の週、今、申し上げた3つの週の最初が24分の22、その次の週が24分の20、そしてその次がこれ1つ検体が欠けてまして23分の21ということで、今の数字になるということでもう当然、推して知るべし。 ということで、その過去最高とか各週ほどでいくと、22から20へ下がって21でもこっちは分母が23ということがあるので、分かりやすくこの3週を束ねさせていただいたということになります。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)(その2)

(徳島新聞社)
 県の担当者の方に一生懸命対応していただいているんですけれども、やっぱり人数がかなり増えてきて発症日であるとか症状をですね、軽症とか書いていただいているんですが、発熱なのか鼻づまりなのか情報がでてきにくい状況になっているんですが、県庁の体制といいますか保健所も含めて、これだけ感染が急拡大してきて体制が逼迫してきていないのかというところと、手厚くする方針はないのかというところをお願いします。

(知事)
 ここのところは、既にまずは4月の段階から徳島版CDCを作って、過去以上にというのは、3段階でこれ増強をしてきているんですね。従来は、昨年度の時には、特に8月にクラスターが出て、107名大変なことになった時に、ここは応援増員、それまでも応援していたんですが、ちょうど8月1日で人をがさっと切り替え時だったので、やはり人の頭数だけというわけにはいかないんですよね。そこで固定するという形も取らせていただいて、他部局からの増強などでまず凌いだ、これが1回。
 それからその次に、今度1月に入ってプロジェクトチーム的な形でこれを増強すると、これが2回目。
 そして、人事異動も含めて4月1日からいわゆる感染症対応、ワクチン対応、そして既往というか平時の疾病予防対策とこれを合わせた徳島版CDC、こうした形でそれぞれ様々な職種の皆さん方の感染症に対しての皆さん方のチームといいますか、組織を作り上げた、トップはドクターですけれどね。こうした形で増強させていただくとともに、今もまず保健福祉部の中でそうした要員を、また極力、保健師さんとしての経験がある皆様方に、場合によっては現場のご支援をしていただこうと、プラチナ保健師さんたちという方もおられるわけでありますので、こうした形で他部局からの応援も含めたりしながら対応を日々こうした点は、行わさせていただいております。
 ただ、今お話があったように、一発で30(名)とか一発で40(名)を超える、40(名)を超えたというのは、初のこととなりますので、当然慎重な積極的疫学調査、これを行わなければなりませんので、一晩あけた段階で記者の皆さんには申し訳ないところがあるんですが、それは10名あるいは20名までのところとは、時間に応じて当然ファーストコンタクトの時にまだ調査中ということが増えるといった点は、ご了承いただきたい。ただ、感染経路不明者の場合にも、2日を超えてみていく積極的疫学調査を深めるということがありますので、そうした点についても、逆にこれは県民の皆さん方に是非、ご協力をいただきたい。
 つまり、保健所の皆さん方が対応して聞いた場合に、やはり、包み隠さず教えていただく。我々としては、個別の事を公表していく、こうしたことではあくまでもなくて、感染のリンク、これを断ち切らなければいけない。これがクラスターに発展をする可能性があれば、封じ込めなければいけない。これはあくまでもその方々に感染したことに罪はないんですが、それを言わないとか嘘をつくと、実は全国これによって感染爆発になる。 東京(都)が、いい例なんですけれどね。ほとんどもう検査そういう調査ができないということが一時期あったわけです。
 今、大阪(府)あるいは兵庫(県)も似たような状況になっているのですが、その意味で早い段階、第1次の5月25日までの「緊急事態宣言」発動。この時に提言をさせていただいたのが、感染症法を改正して保健所の職員が積極的疫学調査、これをやっている時に、やはりお答えをしていただけない、嘘をつく、こうした場合については、ペナルティを課すべきであるということで、現に法改正2月13日に行われて、こちらについては、罰金の規定が作られた。もちろん手続きはあって、命令を下しその後に裁判所へということになるんですけれどね。別にそうしたことでもって、強制的にということではなく、是非、協力をしていただきたい、そして、その方だけではなく、その方の家族を守り、あるいは一緒におられた方々を守り、もっと言うとこれだけでご苦労をいただいている医療従事者の皆様方にやはりご協力をいただきたい、その意味では、やはり保健所の皆さん方のヒアリングには、是非、前向きに対応していただきたいなと。
 こうすることによって、トレンドを、またリンクを断ち切ることができる。今何と言っても感染急拡大、大変な状況に日本全体があるわけでありますので、徳島だけが例外であるなんてことは、ありえないわけでありますから、是非こうした点については、ご協力をお願いしたいということですので、マスコミの皆さん方にもそこのところはご理解、ここはいただければと。

(徳島新聞社)
 広報と言う点で私たちもきちんとお伝えしたくて、症状というのは、その時期によっても少しずつ傾向がありますし、知事がトレンドとおっしゃいましたけれども、自分はもしかしたらコロナじゃないのかなとか気づくきっかけにもなりますので、数がたくさん出てきて大変なのは重々承知しているのですが、できる範囲で症状をいつからどういう症状があるとか、お知らせしていただければ。

(知事)
 ですからそこは、あくまでも今おっしゃっていただいたように、できる範囲の中で我々としても別に隠しているわけでもなんでもないですからね。 

(徳島新聞社)
 それはわかっているんですけれども、ちょっと今、最近ずっと詳しい症状が出てきてないので。

(秘書課)
 詳細につきましては、後から部長から。

(徳島新聞社)
 出るんですかね。

(知事)
 我々としては、あと何度も申し上げるように、トレンド、これをね、本来は個別のものでは申し上げれない、言わない。個人の皆さん方を守るといった意味もありますので、しかし、トレンドとしては申し上げる、先ほどの飲食の場の話もそうですが、そうした形で症状で特異なものがある、そうした傾向が見えるといった場合については、知事としてそうした点は、公表させていただくということで、ご理解をいただければと思います。

(徳島新聞社)
 次の日でなくていいので、是非、お願いします。

(知事)
 はい、そうですね。

「とくしまアラート」について(質疑)(その3)

(NHK)
 4月20日を目処に全体の指標を見直して、アラートの引き上げと、あと「まん延防止等重点措置」も検討していくということでしょうか。

(知事)
 そのアラートの引き上げはする、という訳ではなくて。だから指標が当然変わってくるので今回、国の方から提案がありますから、 そうしたものを置き換えるとまず、置き換えて、じゃあどうなるのか、じゃあステージが一つ上がるのか、あるいはその上がったことによって「まん延防止等重点措置」これを打つ必要があるのか、 あるいは打つだけでは意味がない、それを打って抑え込むことができるのか、そうした点をしっかりと分析をして、答えを出していく。 その目処を4月20日、 なぜ4月20日かというと、ちょうど今回「まん延防止等重点措置」が 6(都府県)が10(都府県)に4月20日からなるということですから、当然いつもこのお出しをしているこれが変わるわけですよね。
 
(パネル「とくしまアラート」を掲示)
 
 今は6つ(都府県)しか書いていませんが、これに今度は千葉(県)、神奈川(県)、埼玉(県)、愛知(県)が加わる。しかもその中で、愛知県は名古屋市だけなのか、違うのかとかね。今度は、市町村名が入ってきますので「まん延防止等重点措置」、こうしたことも含めて、そしてさらには、ゴールデンウィークが近づいてくるということで、今、全国知事会におきましても、ゴールデンウィークを挟んでやはり国民の皆様方にメッセージを出す必要があるであろうということで、ここも今、検討しているところでして。
 というのは、昨年はゴールデンウィークは「緊急事態宣言」、真っ只中だったんですよね。つまり外出の自粛から含めて、だからそうした意味では、今と状況がだいぶ違うと、その中で大丈夫か、こうした点も含めて、こちらも対応していきますので、それらも分析をするなかで、徳島県としてどうするのか、それを行う目処が4月20日、 こういうことです。

(朝日新聞社)
 すいません、細かいところですけれども、1点確認のため、検査の陽性率というのはPCR検査という言い方でよろしいのでしょうか。

(知事)
 はい、そうです。

(徳島新聞社)
 病床を増やすというところで、27床のうちの10床は、今の12病院で10床増やすということだったんですが、それは12病院全部で少なくとも1床は増やすという意味でしょうか、そういう訳ではない。

(知事)
 それは敢えて申し上げないんですが、どこにどう振っているとか、その12病院がいったいどこであるかということは申し上げておりませんので。 ただそこは、今言ったようにオールマイティに使えるもの、これを10(床)増やすと、こういうふうにご理解を。それは12病院に、例えば13病院になったとか。 そこの10(床)ではないということですね。

(徳島新聞社)
 あくまで12病院で、トータルの数として病床の数が10(床)増えますということですね。

(知事)
 そうです。200(床)から210(床)になったと。

(徳島新聞社)
 それとあと、感染が急拡大している理由のところで、クラスターが数多く出たというところと、変異株の影響とおっしゃっていたのですが、見直す以前のアラートの指標を見ていると、ほとんどの指標で急増というところに差し掛かりつつある中で、いわゆる市中感染とかそういったところの可能性について、どうお考えか教えていただけますか。

(知事)
 ここのところは、いわゆる感染経路不明割合、ここが市中感染、あるいは市中まん延ということで、その数値が50パーセントということにはなっているんですね、国の指標は。だからそこを見ると今、確かに今回増えているんですが、17.0(パーセント)ということですから、ここをまず見ていただくと、だいたい客観的な数値として市中感染なのか、市中まん延なのか、ここを判断いただけるのではないかということで、まだそこには至っていないということになります。 

(徳島新聞社)
 知事の中で、この何パーセントになれば市中感染とか、そういったお考えはあるのでしょうか。

(知事)
 これは、この感染経路不明割合といったものが、1つの客観的な基準が50パーセントということ。
 ただ例えば、お一人しかでなくて、その人がもしわからなかったといったら100パーセントになる、過去こんな事もあったんですけれど、そういった特異なことは除くと。
 それからもう1つ、今日も44名のうちに、例えば濃厚接触者、接触者がどうだとか、あるいはクラスター関連がどうだとか、こうしたことも申し上げていて、これはつまり経路が追えているということですね。もちろん調査中、こうしたものもある。まだ初日なものですから。 こうしたものがかなり増えてくれば、少し危ないかなということになりますので、この両方で見ていくということになります。

(徳島新聞社)
 わかりました。

(幹事社)
 他よろしいでしょうか。それでは、知事会見終了いたします。ありがとうございました。

(知事)
 それでは、ありがとうございました。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)(その3)

(保健福祉部長)
それでは、お手元にある資料を元に個別の点について、ご質問があればお受けいたしますので、ご質問ください。

(時事通信社)
すいません、症状についてなんですが、まだ調査中の方もいらっしゃいますが、今のところ中等症や重症の方は、836例目の方だけでよろしいでしょうか。

(保健福祉部長)
そのとおりでございます。

(時事通信社)
調査中の方は、全員わかっているとかそういうことではまだないですか。軽症か重症かというのは。

(保健福祉部長)
現在、深夜に連絡がきたもので医療機関等に確認しているところでございますので、現時点では調査中ということで確定はしていないものですから、調査中ということにさせてください。

(時事通信社)
836例目の重症の方は、どういった症状になりますでしょうか。

(保健福祉部長)
ICUに入っています。

(徳島新聞社)
ICUで治療中。

(保健福祉部長)
そうですね。

(時事通信社)
824例目の小学校の教職員の方ですが、この方は学校に感染可能期間中は行っていたのでしょうか。

(保健福祉部長)
現在調査中です。今回、比較的深夜とか夜遅い時間帯にきた方が多いので、まだご連絡を差し控える時間帯の方が多かったものですから、調査中という形にさせていただいております。本日の午前から調査を開始しているものが多いです。

(時事通信社)
この小学校については、県内の小学校ということでしょうか。

(保健福祉部長)
県内ではあります。

(NHK)
「南海病院関連クラスター」の方で、まだ進めているということですが、何人ほど調査中ですか。「南海病院関連クラスター」で、まだ検査を行っている人数は。

(保健福祉部長)
そうですね、まだ検査を行っております。どちらかというと、患者の方の状態が色々で元々の既往症が色々なものですから、すぐになかなか検査ができなくて、症状に合わせて状態を見ながら検査をさせていただいて、検体の採取を取らせていただいているということです。

(NHK)
あと何人ですか。人数というのは。

(保健福祉部長)
現時点では、昨晩から検査まだ変わっていないはずなので、昨晩の数字そのままだと思うのですが、それについては、後ほど担当者に確認して。

(感染症対策課)
お伝えをさせていただきますけれども、それぞれの医師が必要とあれば判断して一通りは、検査は終わっているんです。症状が出てから検査している状況ですので、何人控えているという感じではないと。皆さん一通り検査は、終わっていますので。

(NHK)
今回、新たに5名の方も、一度は陰性だったと。

(保健福祉部長)
この5名の方は、これまで出ていらっしゃるところの方で、健康観察中に症状が発現されて出た方なので、これによって新たに接触者が増えるということはありませんので、今、新たに検査をする必要性というのは出てきていないということです。

(NHK)
一度、陰性となって、健康観察中に発症して今回、5名が加わったということ。

(保健福祉部長)
そういうことでございます。先ほど知事の記者会見にありましたとおり、今、南海病院ではクラスターが発生して以来、こちらから専門家を派遣して南海病院のスタッフの方と一緒にいわゆる封鎖というか、感染が染み出さないような措置を取りながら対応させていただいているという状況ですので、その中で、たぶんおそらく既にかかっていらっしゃって、症状が出ていなかった方だと思うのですが、陰性になって、もう一回PCR検査を行ったら陽性になったと、そういう状態です。ですので、他の病棟に移ったとかそういうことではないので、新たに検査を考えていないと。これについては、新たに検査する必要性がないということです。

(読売新聞社)
細かい話で申し訳ないんですけれども、先ほど病床増やした話で、いずれも今日増えたということでいいのでしょうか。17日に。

(保健福祉部長)
17床を、南海病院の話については、元々なかなか移るということが難しいという現実が明らかになってきましたので、しばらくの間は、例えば、急変して重症化した場合には、県立中央病院などより施設の整ったところに移っていただかなくてはいけないのですが、そうではない限り、南海病院の中で療養していただけるように準備をしたということですので、新たに入ってきたという訳ではないんです。本日からちゃんと措置をしていくという形で。

(読売新聞社)
27床は、17日で増えたというか、200床から227床になったのは。

(保健福祉部長)
例えば210床について、もう人が入っているという訳ではないですし、現状においてそういう準備ができているということですので、新たにベッドを買ってきて入れたとか、スタッフを新たに常駐させたとかそういうことではないので。

(徳島新聞社)
今のお話でゾーニングをしてという話だったんですけれども、具体的に感染が外部に広がらないように南海病院の病床については、どんな措置がなされているのでしょうか。

(保健福祉部長)
そうですね。その点について、病院の中のことなので、我々も全部いちいち把握して指示しているという訳ではなくて、医師の判断に基づいて、おそらくパーテーション等の必要な隔離措置を行っているというふうに聞いております。詳細については、すいません、把握しておりません。

(徳島新聞社)
南海病院の病床を増やすというのは、元々移動が困難な方というのは、そちらで療養して過ごしていただいて、それならばきちんと病床としてここで療養してもらいましょうということで病床をカウントしたというようなイメージになるんですかね。経緯としては。

(保健福祉部長)
実際として移すことがほぼ困難であることが確実な状況でありましたので、そこは実態をちゃんと合わせて説明させていただこうということです。

(徳島新聞社)
まず855例目と860例目が中学生と高校生ですが、行動歴のところに横線が入っているんですが、感染可能期間中に登校はしていないということでしょうか。

(保健福祉部長)
855例目と860例目ですね。高校生については、おそらく登校されていると思います。860例目は登校していると思います。

(徳島新聞社)
860例目は、登校している。

(保健福祉部長)
855例目は登校されていないと、いうふうな点は確認されています。

(徳島新聞社)
860例目が直近で登校したのはいつですか。

(保健福祉部長)
お手元の資料もあれですが、4月12日と聞いています。

(徳島新聞社)
4月12日。

(徳島新聞社)
4月12日から15日であれば、直近は15日ということですか。

(保健福祉部長)
すいません、直近ですね。直近は4月15日です。すいません、12(日)から15日です。

(徳島新聞社)
12(日)から15日に登校されていると。ちなみに高校は何か対策というか、感染を受けての措置はあるのでしょうか。

(保健福祉部長)
詳細については、我々の方では、現時点で調査中ですので、すいません。今のところ保健所が、まだ調査しておりますので、詳細については公表を差し控えさせていただきます。

(徳島新聞社)
いつも、集団で若い学生さんが生活をする場で感染拡大もしやすい環境ですので、例えば、その何人に検査を行っていますとか、学校は消毒としてこんな休業措置を取りましたとか、そういう話があるんですけれども、その辺は。

(保健福祉部長)
すいません、ちょっと今回の場合、できるだけ・・・。

(感染症対策課)
消毒は17日にしています。

(徳島新聞社)
いつされたんですか。今日ですか。

(感染症対策課)
はい、4月17日に実施した。保健所の方も積極的疫学調査ということで、学校と連携を取りながらですね、接触者の状況であったりとか、学校でどういうふうな活動をされたとか、そこは丁寧に調査させていただいておりますので、部長が申しましたように調査中ということで、お願いしたいと思います。しかしながらも、保健所もアプローチしながら連携取りながらやっていくということでございます。

(徳島新聞社)
医療機関職員の方が2名ですかね、いらっしゃるんですけれども、昨日も医療機関職員の方、昨日発表分でもいらっしゃったんですれども、この方々は同じところにお勤めですか。3名ですかね。

(保健福祉部長)
皆さん、別々の医療機関と聞いております。

(徳島新聞社)
全部県内の医療機関ですか。診療に影響というのは、出ていないのでしょうか。

(保健福祉部長)
診療に影響が出るような状況とは、聞いてはおりません。

(毎日新聞社)
まとめて知りたいんですけれども、今日の44人のうち、クラスター関連は計6人いるんですか。

(保健福祉部長)
そうですね、6人ですね。

(毎日新聞社)
クラスターが6人で、濃厚接触者、接触者は何人ですか。

(保健福祉部長)
15人です。

(毎日新聞社)
あとは調査中ですか。

(保健福祉部長)
残りは調査中です。

(NHK)
数を確認させていただきたくて、4月に入ってからは、感染者は319名で大丈夫でしょうか。

(保健福祉部長)
はい、319(名)です。

(徳島新聞社)
さっき言っていた発症日だったりとか、発症の症状というのは、どういう形でお知らせしていただけるんですか。後ほどということで、お知らせいただいているんですけれど。

(保健福祉部長)
そうですね。我々記者の皆さんともお話があったかと思うんですけど、あまり遅く、どちらかというとこの44例全部数字をまとめて整合を確認するというのが、なかなか書類作るのもそれなりの作業になりますので、そうするとどうしても会見が遅くなってしまって。

(徳島新聞社)
それはもちろん結構なんですけれども、例えば1日遅れ2日遅れなりでお知らせしてくれたり、詳しいことは後からということだったのですが、今日の分は、お知らせいただけないのでしょうか。

(保健福祉部長)
そうですね、後ほど担当者に個別に聞いていただければと思います。

(徳島新聞社)
そうやって個別にずっと言われていて、お伺いしているんですが、ちょっとなかなか出していただけなくて、そこのところがご相談というか、私たちもデータというか傾向を取っているので、ずっと出していただいていたものを出していただけないとなると、ちょっと支障がありますので、ご検討をお願いします。

(保健福祉部長)
なるほど、わかりました。ただその点は、よくわかりますが、非常に申し訳ないのですが、感染可能期間の中で、どういった行動があって接触者、濃厚接触者がどれだけいて、検査を何人かけるかというのを一番重視してやっておりますので、多少遅れてしまうのは。

(徳島新聞社)
それはもう重々承知しております。

(保健福祉部長)
あとで、後ほど担当課と話をしておきますので。

(徳島新聞社)
タイムラグがあってもいいので、教えてほしいということです。

(保健福祉部長)
わかりました。

(毎日新聞社)
もう一度確認なんですけれども、病床数のこと、先ほど他社さんから質問があったんですけれども、12病院で10床増やして、南海病院で17(床)増やしたので、13病院で27床を今日増やしたということでしょうか。

(保健福祉部長)
どちらかというと南海病院さんについては、今、永久的に17床という形ではなくて、今いらっしゃる方を療養するために置いているので、例えば今いる方が、今、療養されている方がコロナで亡くなった場合に新しい患者をそのまま17床として受け入れてもらうということを考えているわけでないので、その13(病院)、要は入院受入診療機関として、13(病院)に拡大したということにはならない。

(毎日新聞社)
現状としては、増やされているんですよね。

(保健福祉部長)
現状としては、ご協力いただいております。

(毎日新聞社)
なので分母も今日の6指標では、227(床)になっているんですよね。現実として、13病院で27床増えているということで大丈夫ですか。

(保健福祉部長)
それはそうですね。現実としては、そうですね。

(毎日新聞社)
それは、今日から運用されているということでいいですか。

(保健福祉部長)
はい、そうです。

(徳島新聞社)
南海病院の方は、南海病院のクラスターがずっと膨らんでいて、ケアが必要な方々もいるので、一時的に暫定的に南海病院のクラスターに対応するために増やしたということですか。

(保健福祉部長)
そうですね、一時的にということです。

(徳島新聞社)
わかりました。

(徳島新聞社)
最初の方、聞き取れなかったので、もう一度お願いしたいんですけれど、県立中央病院の857例目の方は入院患者さんで、この方、1回陰性だった方で、また陽性になったということですか。

(保健福祉部長)
そうですね。

(徳島新聞社)
そういう理解でいいですか。

(保健福祉部長)
そういう理解で。

(徳島新聞社)
南海病院の今回新たな5人の方も同様に、一度最初に検査したときは陰性で、その後、医師の判断で検査をして陽性になった。皆さんそういうことでいいですか。

(保健福祉部長)
そういうことです。一度は陰性は確認されているんですが、再度、それは人によって症状があった場合と、医師の方でこの人は必要じゃないかというふうに言われた場合がそれぞれありますけれども、どちらにしても医師の判断等でPCR検査を再度受けて、陽性が確認されたという事例になります。

(徳島新聞社)
皆さん、両方の病院ともPCR検査で陽性になったと。

(保健福祉部長)
県立中央病院については、抗原定量検査で。

(徳島新聞社)
県立中央病院は抗原(定量検査)。

(徳島新聞社)
資料がPCR(検査)になっているんですけれど。

(保健福祉部長)
それは確認いたします。すいません。

(徳島新聞社)
県立中央病院の今日新たに分かった方、857例目の方がいつ1回目の検査を受けたのか教えていただけますか。

(病院局)
857例目の方は、一斉検査をしておるんですけれども、4月9日です。

(徳島新聞社)
それ以降は、今回まで受けられていない。

(病院局)
この方ですね、4月9日以後も発熱の症状があったということで、最初の陽性が判明するまでに、あと2回検査は行っておりますが、この間は全て陰性だったということです。

(徳島新聞社)
では3回目の検査で陽性になったということですか。

(病院局)
9日分を入れますと4回目ですね。

(徳島新聞社)
全て抗原検査ですか。

(病院局)
抗原定量検査ですね。

(徳島新聞社)
わかりました。

(感染症対策課)
最終は、PCR(検査)ですね。

(徳島新聞社)
最終は、PCR検査で、確定検査ということですかね。わかりました。

(幹事社)
それでは、会見を終了します。ありがとうございました。

(保健福祉部長)
ありがとうございました。

(病院局)
1点だけ、県立中央病院での3次救急の受入れについて、ご質問のあった中で、原則受け入れないと。受け入れをせずに、徳島赤十字病院の方に受け入れのご協力をお願いするということで、知事の方から発言がございましたけれども、当然するということで、全く受け入れなくなるという訳ではなくて、できるだけ重篤化、中等症の方への対応を重点化するために、できるだけの協力を他の医療機関の方にお願いするというとこで、どうしても中央病院の方で受けた方がいいようなケースの場合ですとかについては、やはり守っていくということで、県立中央病院の方で受けさせていただくという前提でございますので。

(徳島新聞社)
つまり、原則という言い方をしたらいいですか。

(病院局)
そうですね、原則という言い方で結構かと思います。小児救急については、引き続き、運用の方は継続いたしますので、その部分は変わらないという認識でお願いできたらと思います。以上です。ありがとうございました。

(幹事社)
ありがとうございました。

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