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令和3年6月24日 臨時記者会見 フルテキスト版

第56回「徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」の結果について(説明)

(幹事社)
 よろしくお願いします。

(知事)
 それでは、「第56回徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を行いましたので、そこでの指示事項などについて、発表させていただきます。
 まずは、「とくしまアラート」この解除についてであります。
 本県の感染状況、6月2日、「感染観察・強化」、これは国で言うところの「ステージ1」になりますが、引き下げを行って、それ以降さらに改善を見せているところであり、6月17日、ここでは実は解除するかどうか、記者の皆さん方からもご質問があったところでありますが、ここのところはちょっと一歩、据え置いてみようと申し上げたところでありました。それからちょうど今日で、1週間経ったところであります。
 そこで、本日時点での5指標7項目については、全てが「ステージ1」を下回っている、また直近1週間の新規感染者数が4名ということで、この数字は「ステージ1」の基準だけではなくて、「ステージ0」つまり「感染観察・注意」、注意報ですね、警報ではなく、注意報の基準、国で言うところのゼロですけれど、「ステージ0」それも下回っている状況となりました。
 このことを受けまして、専門家会議のご意見これをいただき、本日の24時をもって約2か月半ぶり「とくしまアラート」を全面解除することといたします。つまり、徳島県庁が2か月半ぶりにブルーになるということになります。
 ただし、今後再び、感染拡大の兆候が見えてきた場合には、躊躇なく、やはり県民の皆様方にお知らせをする必要がある、注意喚起を促す必要がある、ということで「とくしまアラート」直ちに発動させていただきますので、そうした点についても県民の皆様方には、是非、ご理解をいただきたいと思います。
 なお、「緊急事態宣言」解除に伴う近隣の府県からの人流の増加、また、アルファ株、従来の英国株ということですね、また、デルタ株、こちらはインド株、はじめとする変異株の猛威など、懸念は決してなくなったわけではないということも、忘れないでいただきたいと思います。
 そこで、全国でも言われている、必ず来るであろうと言われている「第5波」、こちらにつきましては、まず県外からの人流、しっかりそれを捕まえて対策を打つ水際対策、まずこれにしっかりと対応していこうということで、現在、繁華街、徳島駅前あるいは秋田町、冨田町、ここで実施している人流の監視を強化するために、新たに県東部、県西部、そして県南部の主要観光地、こちらを対象に、加えさせていただきます。
 そして、7月以降オリンピックの事前キャンプ、夏休み、そしてお盆など否が応でも人流が増加をしてくることをしっかりと見据え、また、この期間に里帰りということで、どうしても帰省をしたい、こうした皆様方に対しましては、事前に発地でもって唾液のPCR検査、こちらを受けていただくものが、7月の初めからご利用可能となりますように、本日の15時から既に申し込みの受付を開始させていただいたところであります。
 次なる感染拡大「第5波」、可能な限りまずは水際で、そして、万が一、(「第5波」に)入った場合にも、これは、最小限でこれを食い留める。気をしっかりと引き締めて、8月15日まで既に設定をしております「第5波・早期警戒期間」必要な対策をしっかりと進めて参ります。
 次に2番目、ワクチン接種についてであります。
 新型コロナウイルス感染症、こちらの対策の切り札とも呼ばれているワクチン接種、予防接種法上は、市区町村が実施主体になっているところではありますが、高齢者の皆様方への優先接種、こちらが県の大規模集団接種、全国で5番目に進めましたが、あるいは、鳴門市、阿南市の皆さん方から打ち手の方をお願いしたい、こうしたご希望にも県医師会、県看護協会の皆様方のご協力をいただいて、対応をしてきた結果、戦略的なワクチン接種ということで7月末までに、高齢者の皆様方の優先接種、終了の目処が立ってきたところであります。
 そうなると今度は、基礎疾患のある64歳以下の皆さん方の優先接種、ただし、この皆さん方は、自己申告となりますので、ということであれば一般接種を行い、その中でこうした皆様方にも接種受けていただこうと、大胆に一般接種、これを進めていく段階に日本も入ったところであります。
 そこで、次のステップとして、8月末までに18歳以上の希望する県民の皆様方「5割」以上、この「5割」とは何なのか、尾身政府基本的対処方針分科会の会長さんが言われる、集団免疫を作るにあたってまず目指すのは「5割」、もちろんこれでできるわけではないですね。アメリカのCDCでは、6割から7割、このように言っておりますし、WHOでは、分からないということでありますので、しかし、当面の到達点は、5割ということでありますので、この5割以上の接種完了することを当面の目標として、戦略的なワクチン接種、進めていきたいと考えております。
 さらには、県民、事業者の皆様方へのお願いということになります。ということで今度はこちら、
 
(パネル「県民・事業者の皆様へのお願い」を掲示)
 
 とうとうブルーになりました。これまでは黄色でしたけれどね。解除、今日の24時、「とくしまアラート」全面解除となりましたが、しかし、「緊急事態宣言」から「まん延防止等重点措置」などに移動、そうした意味では変異株、あるいは人流の増加、是非、警戒をと、「第5波・早期警戒期間」として、お盆最終日となる8月15日までを定めさせていただきました。
 ということで、まず一番目には、より一層の感染防止対策の徹底をお願いしたい。
 県民の皆様方には、都道府県境をまたぐ移動、一層慎重にご判断をいただきたいということ。特に、こちら2にありますように、沖縄は、7月11日まで引き続き「緊急事態宣言」となっております。また、9都道府県が「緊急事態宣言」解除となりましたが、そのうちの7つ、また、東京の周辺の3県、これら合わせた10都道府県については、「まん延防止等重点措置」となりますので、これらの11都道府県との往来については、極力、慎重にしていただきたい。
 また、特に変異株の中でも、これまでの英国株、アルファ株と今は呼んでおりますが、それ以上に感染力が強いと言われるインド株と言われていた、これからはデルタ株と呼びますが、こうしたものでクラスターが発生をした、こうした点が全国で報道されておりますので、是非そうしたエリアとの往来についても、慎重にも慎重を是非、期していただきたいと思います。
 ということで、まず県民の皆様方の移動へのお願い、また飲食店、あるいは宿泊施設、こちらを利用する場合には、「ガイドライン実践店」のステッカー、このブルーのすだちくんのマークですね。あるいは、従業員の皆様方が定期的にPCRのモニタリング検査、これを受けていただいている、この丸いすだちくんのマークですね。さらには、「とくしまコロナお知らせシステム」同じ時間帯など、もし誰か陽性者が出た場合に、直ちにスマホなどにその情報が飛ぶ、こちら二次元コードを読み取っていただくと、この3つの協力店、三ッ星などと呼ぶということを前回発表させていただいておりますが、そうしたところをめがけて、ご利用いただきたいと思います。
 また、事業者の皆様方につきましては、ここは従来と同じですが、飲食店におかれては、カラオケ設備、利用の自粛を是非、お願いしたいと思います。今やはり、この自粛をお願いしていても全国でカラオケやっちゃいました、そして直ちにクラスターが出た、あっという間に広がっていく。そのぐらい今、変異株が猛威を振るっている可能性がありますので、是非、この点については、これまで以上に気を付けていただきたいと思います。
また、従業員の皆様方の体調管理の徹底を、テレワークの推進、是非、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
そして今、8月15日までは「第5波・早期警戒期間」、特に、この以下の取組みを実施しておりますので、県民、事業者の皆様方には、ご活用をお願いしたいと思います。
事業者の皆様方には、従業員のPCRモニタリング定期検査、こちらは飲食店、あるいは宿泊施設、こうしたところ、また面的モニタリングの検査、学校、企業などで複数の陽性者が出た場合には、唾液によるPCR検査、全数検査にご協力をいただいております。
また、人流調査の強化ということで、これまでは繁華街を中心として参りましたが、先ほど申し上げたように、これからは県東部、県南部、県西部、それぞれの主要な観光地もこの中に加えて参ります。
そして、7月からどうしても帰省をしたい、こうした皆様方、我慢をしていただくということではなく、発地においてPCR検査こちらも唾液によるものでありますが、こちらを受けていただいて、そして陰性の場合には、安心してお戻りをいただければと、既に今日の15時から受付をスタートしておりますので、是非、よろしくお願いを申し上げたいと存じます。
私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いを申し上げます。

ワクチン接種について(質疑)

(幹事社:徳島新聞社)
 ワクチン接種の話についてお伺いしたいのですが、8月末までに5割ということなんですが、市町村が実施するものと、県の大規模会場でのものと職域接種があるかと思うんですけれども、それぞれ積み上げで、どれぐらい積み上げて5割になるという、内訳みたいなものは、あるのでしょうか。

(知事)
 というよりも、まず少なくとも今ご質問があったように、市町村が行う、ここは2種類あるんですね。 個別接種と集団接種。そして、これに県が徳島市、阿南市、小松島市については、アスティ(とくしま)でのいわゆる大規模集団接種でのバックアップ。また鳴門市、そして阿南市に対しては、医療従事者、この打ち手の方を是非、派遣をいただきたい、そうしたもののバックアップ、こうしたものを行うことによって、高齢者の皆様方の優先接種を終えられる目処になった、これはまず積み上げの1つということになります。
 それから次に、今度は県の大規模集団接種の中で、既にこの土曜日からスタートしている、子どもさんに接する業務である保育士さん、そしてこの保育士さんを終えた時には、今度は幼稚園、あるいは放課後児童クラブ、これに当たっていただいている皆様方、また小学校、中学校、高等学校、そして特別支援学校、こうした皆様方を順次行わさせていただきます。
 そしてさらにはもう1つ、これは6月21日から始まりました、いわゆる1,000人以上1単位、これを超える職域接種、既に本県の場合には、19団体20会場が申請をしているところでありまして、こうしたものを3つ合わせていき、今のところ8月末までの目処として5割、ただし18歳以上ということですけれどね。というのは、モデルナが18歳以上ということになっているということもありまして、まずはこれを当面の戦略的ワクチン接種の目標として掲げようということで掲げたところです。

(徳島新聞社)
 じゃあこのペースでいけば達成できるだろうという数字が5割ということなんですね。

(知事)
 おっしゃるとおりです。

(徳島新聞社)
 分かりました。

主要観光地における人流調査について(質疑)

(徳島新聞社)
 観光地での人流調査は、具体的にはいつから始めますか。

(知事)
 こちらについては、もう既に対応できるような状況になって、いつからだっけ。

(危機管理政策課)
 7月

(知事)
 7月1日だっけ。

(危機管理政策課)
 日付はまだ。

(知事)
 まだ、これからみたいだね。これについては、これからさせていただこうということになります。ちょっと具体的な日にちが決まりましたら、今後の方向としてやらせていただきます。

「とくしまアラート」の解除について(質疑)

(徳島新聞社)
 追加でいいでしょうか。今回アラートを解除するのですが、昨日発表された6月18日の人流調査では、繁華街で人が増えている、そういう中で解除するというところで、ちょっと矛盾も感じるんですが、その辺りはどういうふうにご説明されますか。

(知事)
 実際にアラートの場合には、人流というよりも実際の、この5指標7項目、これで判断をしていくということになっています。そして人流の調査については、今は繁華街2箇所、そしてこれからは主要観光地3つを加えていくわけなんですが、こちらについては、いわゆる早期探知ということで、例えば今回これは富田町、秋田町周辺が6月18日発表分について153パーセント、前は、感染拡大前の3月22日から4月4日までの、いわゆる平均、これを100として、その8割に達した場合には、やはり注意をしていこうということを申し上げてきた訳ですが、8割どころか153パーセントになってしまったわけですので、こうした点はホームページに載せ、またそれぞれの、いわゆる団体の方から各個別の店舗の方に、そうした形で多くの、いわゆる5府県ですね、京都(府)、大阪(府)、兵庫(県)、岡山(県)、広島(県)、多くの皆さん方がおいでになっていますよ。こうした点についての注意喚起、これをさせていただいたということになりました。
 あくまでも早期探知、あるいは防御をしっかりしていただく。よりお店の感染防止対策を徹底していただくと。こうした注意喚起をさせていただいたというものになります。

(徳島新聞社)
 注意喚起という面ではアラートを、注意報というのもあるので、それを出しておくという選択もあると思うんですけれど、その辺りはどう考えられますか。

(知事)
 ただここは、基準が違うんでね。あくまでもアラートというのは、国の定める5指標7項目、これに従うということで、今回のこの人流調査というのは、徳島独自の早期警戒体制ということでありますので、そうした意味では、そのアラートに繋がらないように早期警戒を促す。やはり1番いいのはアラートにならないというのが1番いいわけですので、そうした早期警戒の防御、そうしたシステムだとご理解をいただければと思います。 

(徳島新聞社)
 「とくしまアラート」については、徳島市が主催する阿波おどりの開催の基準にもなっているようで、その辺りの、徳島市の阿波おどりについての配慮のようなものとか、そういった考えはあるのでしょうか。

(知事)
 というか、これ前回、ご質問ありましたよね。6月17日の日。なぜ、本来だったら「ステージ0」、「感染観察・注意」に持っていけるのに、1に止めたんですか、「ステージ1」にと。「阿波おどりに配慮しないんですか」というお話があったんだけれど、あの時にお答えをしたように、あくまでも県としては、いろんな人たちがこの数字、指標といったもの、これを1つの目安として、例えば宿泊観光、今、日帰り旅行も入れましたけれど、「みんなで!とくしま応援割」、これも国の「ステージ3」になったら自動的に止まっちゃうんですよね。だから「ステージ2」以下にならないとできない。
 しかし、これはそれをするために、確かに観光事業者の皆さん大変なので、なるべく「ステージ2」以下にしてほしいというご希望はあるんだけれど、だからといってアラートを本当だったら3のところ2にすると、こうはならないわけでありますので、我々としては、あくまでも客観的に、しかも昨今では、このデルタ株、アルファ株、大変、変異株は感染力が強いというのを、我々はもう特にアルファ株、まざまざと見せつけられたわけでありますので、どうしても慎重にならざるを得ないということで、本来「ステージ0」、「感染観察・注意」に落とせるところも「感染観察・強化」、「ステージ1」へと。しかも1週間待ったということがありますので、今回は、そうした意味で「ステージ0」をさらに下回ったということで、解除という形を取らせていただく。
 ただし、先ほども申し上げたように、少しでも兆候が出てきて、どれかの指標が触れてくるということになった場合は、もちろん専門家会議の皆様方にお諮りはさせていただきますが、躊躇なくアラートを発動していく、こうした姿勢に変わりはありません。それが8月15日までの「第5波・早期警戒期間」というものであると、是非、ご理解をいただければと思います。

東京オリンピックについて(質疑)

(徳島新聞社)
 すみません、1点。東京オリンピックの関係で、会場に1万人の上限で観客を入れることが決まったんですけれども、都内を中心とした会場に、徳島県内からも一定の人数の方が見に行かれるのではないかと思うんですけれども、そこに対して何か懸念であるとか、対策の必要性というのは現時点でどうでしょうか。

(知事)
 ここのところは先ほどこのボードでもって、お願いをしたところでありますので。
 
(パネル「県民・事業者の皆様へのお願い」を掲示)
 
 東京オリンピック、7月23日からでありますのでね。今「まん延防止等重点措置」に東京がなっているのは7月11日までということですから、その期間が一体どうなっているのかというのは、ちょっと分からないところではありますが、もし仮に「まん延防止等重点措置区域」ということであったら、やはり慎重にも慎重に行っていただくということになるのではないか。このように思います。先ほど申し上げた点については、別にオリンピックだからどうとかいうことではなく、ご理解をいただければ。

(徳島新聞社)
 「まん延防止等重点措置」が継続されていた場合には、感染を避けてもらうようなメッセージの発信の仕方ということも、選択肢に入ってくるのでしょうか。

(知事)
 というか、別にオリンピックだから対象外にするとか、オリンピックだからいいとか、そんなことではありませんので、同じ対応ということですよね。今ここで申し上げているとおり。

(幹事社)
 他にご質問ございませんでしょうか。では以上で、ありがとうございました。

(知事)
 はい。それでは、よろしくお願いいたします。

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