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令和3年5月5日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 では、よろしくお願いいたします。

(知事)
 それでは、新型コロナウイルス感染症の発生につきまして、私の方から発表をさせていただきます。
 昨日5月4日、県内におきましては、11名の新型コロナウイルス感染者発生が確認をされました。公衆衛生上の観点から、感染された方のお住まいの市町村名内訳を公表させていただきます。
 徳島市8名、鳴門市1名、阿南市1名、北島町1名となります。
 また、主な感染経路につきましては、濃厚接触者または接触者が6名、クラスター関連が4名、1名を除いて感染経路判明しているところであります。そして次に、再掲分でありますが、飲食店関係は1名。また、小学生・中学生・高校生の感染者数は、小学生が1名、中学生が1名そして高校生が1名、合わせて3名となります。
 その他、感染者の年代、主な行動歴、症状の程度など詳細につきましては、記者の皆様方のお手元に配布の資料をご参照願います。
 それでは次に、アラート関係の5指標7項目、発表を順次させていただきます。 
 まずは直近一週間、これは4月28日から5月4日まで、新規感染者数は197名となります。 5月2日以来の100(名)台ということになります。
 次に、感染経路不明割合、こちらは197分の39、19.8パーセントとなります。
 次に、病床逼迫具合についての3指標についてであります。まず病床の確保使用率、これは271分の154、56.8パーセントとなります。 また、入院率については304分の154、50.7パーセント。 4月23日以来の50パーセント台ということになります。次に、重症(者)用の割合25分11、44.0パーセントとなります。 
 次に、療養者数については304名となります。
 最後にPCR、 陽性率については1,928分の194、10.1パーセントとなりまして、こちらは4月19日以来16日ぶりの10パーセント超えということになります。 
 それでは、続きまして過去に発生したクラスターにつきまして、感染者に動きがございましたので報告をさせていただきます。 
 まず「25例目医療関係クラスター」、医療機関クラスターについて、新たに職員が2名、1420(例目)、1421例目の方。二次感染1名1411例目の方、合わせて3名の陽性が確認をされました。そして、二次感染がお1人出ましたので、本日から関連クラスター、関連を入れさせていただきまして、全体では30名の関連クラスターという形になります。こちらですね。
 
(パネル「25例目医療機関関連クラスター感染状況」を掲示)
 
 今回、職員の方お2人、そして二次感染がお1人ということで 3名加わり、「25例目医療機関関連クラスター」合計30名のクラスターということになります。 
続きまして、「医療法人敬愛会『南海病院』関連クラスター」につきましては、入院患者1名、1418例目の方、陽性が確認をされました。これによりまして、ついに二桁から三桁ちょうど 100名の関連クラスター 、過去最大規模ということとなります。 
 さて昨日、国に対しまして本県を「まん延防止等重点措置」を実施すべき区域として、公示するよう正式に要請をさせていただきました。 対象市町村は、徳島市となります。
 今回は、変異株による感染拡大が先行する大阪府や兵庫県の影響を受け、感染が拡大をしていること。それに伴い、病床使用率や療養者数が、非常に高い水準となっており、県内の医療提供機関、体制に大きな負荷がかかっており、早急に軽減を図っていく必要があること。
 また、県新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の委員の皆様方から 「まん延防止等重点措置」の要請をして欲しいとのご意見をいただいたこと。
 また、このゴールデンウィーク県内の主要観光地への県外からの来客、このうち4割が京阪神の方。これらを総合的に勘案をし、県民の皆様方の命と健康をしっかりと守るために要請の決断に至ったところであります。
 今後、本県が実施すべき区域として公示をされた際には、対象となる徳島市につきましては、飲食店に対する20時、今は21時まででありますが、20時までの営業時間短縮や入場者の整理、また感染防止措置これを実施をしていない者の入場禁止などの措置、この要請。市民の皆様方への不要不急の外出、また県をまたぐ移動の自粛の要請。飲食店以外の大規模集客施設1,000平米以上に対する時短営業などの働きかけ、さらには高齢者施設での重点的検査その順次実施など、各種の措置を実施することとなって参りますので、是非ご理解とそしてご協力をいただきますようによろしくお願いを申し上げます。
 そして、県民の皆様方には繰り返しお願いとなりますが、これ以上の感染拡大を未然に防いでいくためには、やはり人と人との接触についてより注意を払っていただくとともに、改めて県境をまたぐ移動は慎重にご判断をいただきますように、特に「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」の対象区域との往来こうした点をより慎重に行っていただくようにお願いをいたします。 
 また、結婚式をはじめ冠婚葬祭などで、やむを得ず帰省をされる皆様方につきましては、県の無償でPCR検査をお受けをいただける制度を是非ご活用いただければと思います。 
 加えて、マスクの着用、3密の回避、うがいの励行など基本的な感染防止対策を、より一層徹底をしていただきますとともに、体調不良の場合には、外出を控えていただき、早め早めにかかりつけ医さんに、ひょっとしたらコロナかな、と是非ご相談を電話でいただければと思います。 
 最後に1点、徳島県の保健製薬環境センターにおける、変異株スクリーニング検査の結果について、ご報告をせていただきます。
 今週、月曜日5月3日に新たに実施をいたしました県スクリーニング検査につきましては、4月中旬から下旬以降に確認をされた陽性者を対象に24検体を抽出して実習をしたところ、22検体。率にして91.7パーセントが陽性。変異株の疑い例として、国立感染症研究所にゲノム解析の依頼をさせていただきました。 
 なお、3月30日以降の6回の県スクリーニング検査では、144検体のうち93.1パーセントにあたる134検体が陽性となっておりまして、本県における影響による感染拡大が、まさに顕著となっているところであります。
 また、4月これは4月1日から4月30日でありますが、医療機関から検査依頼がなされた検体につきまして、民間検査機関が独自に変異株スクリーニング検査を行った結果、137例の陽性が確認をされた旨の報告がありましたので、併せてご報告をさせていただきます。
 さらに、変異株その体制を強化していくために、保健製薬環境センターに加えまして、今回新たに家畜防疫衛生センターあるいは民間検査機関において変異株のPCR検査ができる体制を整備をいたしたところであります。ということでその体制図が、こちらということになります。
 
(パネル「新型コロナウイルス変異株スクリーニング体制の強化」を掲示)
 
 新型コロナウイルス変異株スクリーニング体制の強化ということであります。少しこの図にご注目をいただきたいわけでありますが、これまでは保健製薬環境センターのみで検査を行って参りましたので、毎回大体24検体。 ときに23(検体)とか25(検体)ということがありましたが、24検体こちらを検査をして、そして疑い事例が出たものを国立感染症研究所の方に確定検査に出す、こういう流れでありました。
 しかし、4月1日からPCR検査ができるもう一つの大きな機関が、実は、徳島県にはあるんですね。これがいわゆる家保の皆さん方、家畜防疫衛生センター。こちらにもPCR検査機ありますので、こちらを新たに徳島版CDCの一員にもこれを組み込んでいるところでありまして、12検体、よって24検体だったものが36検体、PCR検査。そしてこの変異株の検出をすることが、まずできるようになる。これをまずスタートさせていただきます。
 そして、さらにこれに民間検査機関こちらが、簡易検査キットこちらのPCR、今月末から120検体これに加えることができますので、最低でも156検体、変異株の検査を行ってその状況をしっかりとモニタリングを行なっていく。こうした形で、この変異株が主体となり、また徳島の4月以降のあの異常値ともいう感染者。なんと言っても、昨年の2月25日第1号感染者が発見されて以来、3月末までで546(名)、全国で5番目に少ない徳島であったものが、4月、1か月だけで773(名)陽性者が出ると。 5月分を加えれば、凄い数になるわけでありまして、これもまさに変異株、成せる技ということで、やはり我々としては、しっかりとこの変異株のモニタリングというよりもサーベイランス、これをしっかりとやっていければと。 
 もう一度おさらいとなりますが、これまで一週間あたり保健製薬環境センターでは、24検体、検査を行って参りましたが、今後はこれに家畜防疫衛生センター、 家保が12検体、加わることによって、まずは36検体以上の検査が可能となる、5月11日からと。そして、そこで陽性となったものを国立感染症研究所こちらの方へ送っていく。 
 さらに今月末からは、この変異検査キット、これを活用することによって新たに1週間あたり120検体。 従来分を合わせますと156検体の検査実施可能となるところであります。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いをいたします。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)(その1)

(NHK)
 NHKです。よろしくお願いします。

(知事)
 はいどうぞ。

(NHK)
 昨日、今日と2日連続で10人台の感染者数ということになりましたが、その点については、いかが受け止めていますか。

(知事)
 はい。昨日、会見でも申し上げたように、昨日11(名)その前が60(名)という数字が出ました。昨日は、ちょうど月曜日の結果が出たということで、これまでいわゆる4月以降、月曜日の検査結果これが一番少ない、圧倒的に少ないですね。そうした意味では、これだけを持って少ないと断定するのは厳しいという形を申し上げました。 
 そして今日、今度は火曜日分これが出てやはり11(名)ということになりました。 
 しかし、もう一つ考えられるのは、今ゴールデンウィーク期間中ということで、いわゆるかかりつけ医さんでお休みのところが多いんですね。ということで、先ほど気づきを持っていただきたいと申し上げて、ひょっとしたらちょっとコロナかなと思った人が、かかりつけ医さんに電話をかけたらお休みということがありますので、この分についても、少しこれで安心ということではない。逆にいうと少ないと見るべきだと考えておりまして、そうなってくると明日以降の数値、ひょっとするとこの数字が50(名)、60(名)ということが、出てこないとも限らないということがありますので、我々としては、まずは「まん延防止等重点措置」この対象区域に入れるべく、国に対して既に昨日要請をかけたところでありますので。やはり最大限の警戒態勢これを持って臨んでいきたいとこのように考えています。以上です。
 

新型コロナウイルス変異株スクリーニング体制の強化について(質疑)(その1)

(NHK)
 ありがとうございます。
 変異株のスクリーニング検査の強化についてなんですけれども。今回新しく家畜防疫衛生センターと民間の検査機関ということでしたが、協力体制として県としては、今後もっと増やしていくとか検体数とかを考えたりしますか。

(知事)
 もちろん検出できるCT値といまして、ウイルスが少ない分には、なかなか結果が出ないということがありますのでCT値30未満以下。たくさんのウイルスを含んでいるもの、これがということですので、陽性になった人たちの検体全てが、検査可能ということにはならないという前提のもとで、極力多くの検体をいわゆる県の段階としての疑い事例と言ってるんですが、しかし、火のないところに煙は立たないということわざもあるように、しっかりとスクリーニング、これを行って、この変異株が、どのような形で徳島に入り込んできてるのか。陽性になった方々どのくらいが変異株なのか。そうしたものをしっかりと打ち出し、これを一つのエビデンスとして、まずは県民の皆さん方に。
 そしてもう一つは、この徳島の異常値と言っても過言でないわけでありますが、これまでもずっと私も政府基本的対処方針、当時は諮問委員会という今は分科会と呼んでいるのですが、このメンバーとして、この徳島の変異の状況あるいは関西の変異株の猛威、各メンバーの皆さん方、感染症のプロがたくさんおられる。国立感染症研究所の脇田所長もおられる。尾身座長さんもおられる。是非こうした状況というものをしっかりと捕まえて、そしてエビデンスを持って国民の皆さん方に、この変異株の恐ろしさ、これをもっともっと言って欲しい。会あるごとに申し上げているんですよね。
 ようやく徳島が「まん延防止等重点措置」これを要請したことによりまして、昨日の会見もそうでありますが、なぜそうなったのか。これは変異株。そして、毎週ごと行っている中で、3月22日までの検査と30日以降の検査で全く様相が変わった。
 つまり、3月22日なんと疑い事例24検体のうちの3検体だけ。 それまでほとんど一桁なんですね。ところが3月30日どうなったのか。24検体のうちなんと22検体が疑い事例。その後ずっとこの20台が続く。
 そして今回は別なんですが、その前の2週。これは立て続けにこれは、25検体と24検体と合わせて49検体あったんですが、何と49分の49が疑事例、つまり100パーセント。
 これが、昨日発表した話になるわけなんですがね。こうした事例を考えていくと、もうほとんど変異株。よそは7割8割とこんな話を言っていますが、本県の場合は、全体的にこの3月30日検査以降90パーセントを軽く超えているわけですので、ましてや2週連続100パーセント。こうしたこの変異株の猛威といったものを、しっかりと全国の皆さん方に知っていただく。
 そして、その一つの大きな事例、実証事例として、徳島県の状況をもっともっといわゆる公衆衛生のプロの皆さん方に検証してもらうと。非常にデータが豊富に徳島、あるいは大阪、兵庫、出たところでありますので、こうした点をしっかりと是非ということで。
 今後、最初のご質問でありますが、検査体制24(検体)、12(検体)を足して36(検体)。これに120(検体)を足して156(検体)、最低限ということになりますので、これ以上しっかりとやはりスクリーニングを行っていければと考えています。

(NHK)
 ありがとうございます。

「まん延防止等重点措置」の要請について(質疑)

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。よろしくお願いします。
 
(知事)
 どうぞ。 

(徳島新聞社)
 「まん延防止等重点措置」の適用について昨日以降、国との協議、やり取りの中で何か新しい情報はありますでしょうか。

(知事)
 さすがに昨日要請を夕方させていただきましたので、当然これまでのデータ、今申し上げた変異株の状況もそうですし、あるいは感染者の状況、医療の逼迫状況、こうした点もつぶさに国の方には行っておりますので、 国としてはそれを分析して、そう遠くなくおそらく厚生労働省のアドバイザリーボード、これが開かれて、そうしたものの中に一つのデータとしてもちろん徳島だけが当然上るわけでありませんので、そうしたもので検討なされて、その後に行われるいわゆる政府基本的対処方針分科会、こうしたところにどうかかっていくのかと。こういう手順になるかと思っています。ということで今、球としては国の方が預かっていただいているという状況です。

(徳島新聞社)
 特に昨日以降、新しい情報っていうのはないということでしょうか。

(知事) 
 昨日の夕方ですからね。
 

新型コロナウイルス変異株スクリーニング体制の強化について(質疑)(その2)

(徳島新聞社)
 スクリーニング体制について、お伺いしたいのですが、この変異(株)検出キットというのは、簡易版ということですか。

(知事)
 そうです。

(徳島新聞社)
 この120(検体)については、国の機関、国立感染症研究所の方には、出さないということですか。

(知事)
 出せない、簡易だから。PCRであることは違いないんですけどね。簡易の検査キットを使うことによって、たくさんのものの検出をすることができるのと。あとは英国株これを調べようと。実は今、国立感染症研究所ではゲノム解析、次世代シーケンスと呼んでいますけどね、この中では、決して英国株だけを検出するわけじゃないんです。つまり、南アフリカ型あるいはブラジル型、あるいはインドとかですね。
 もう一度この表をご覧いただくとお分かりいただける。こちらですね。
 
(パネル「新型コロナウイルス変異株スクリーニング体制の強化」を掲示)
 
 ゲノム解析(次世代シーケンス)ということで、変異株疑い事例、陽性となった検体、これをゲノム解析することによりまして、変異株の型別。つまり変異株の中で、英国株なのか、あるいはブラジルなのか、あるいは南アフリカ型なのか、あるいはそれ以外なのかと言ったものをきっちり行っていくというものですね。 

(徳島新聞社)
 今回の変異検出キットというのは、英国株だけしか検査されないということでしょうか。

(知事)
 そういうことです。
 

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)(その2)

(徳島新聞社)
 南海病院の関連クラスターが100人となり、非常にクラスター認定から1か月と10日以上拡大が続いている状況なんですけれど、改めて受け止めをお伺いできますでしょうか。

(知事)
 やはり精神疾患をお持ちで入所されている、そうした病院での封じ込め。封じ込めというのはできるのですが、その中で感染を抑えていくということが、いかに難しいか、こうしたことの一つの例ではないかということで、実は途中の段階で国立感染症研究所の皆さん方も直接ご視察に来られた。というのは全国にもたくさん精神疾患をお持ちの皆さん方のいわゆる入院型の病院というのはたくさんあるんですよね。こうしたところで持ち込まれて、そしてクラスターが出た場合に、どのように対処していくのか。そうした一つのモデル事例と。数が少ないとモデルにならないのですが、これだけ一旦、全数検査を職員の皆さん、あるいは患者さん方をして陰性と多くの人が出たところが、やはり健康観察期間中に次々と症状が出てくると。
 こうした点についてもやはり、なかなかこの静謐を保つことが難しいという環境。この中で感染を抑えるというのは本当に難しい、それをまさに実証している。このように考えてるところでもあります。 

(徳島新聞社)
 南海病院関連クラスターですが、病院内で抑え込むために、ゾーニングであったり、動線であったりとか、いろいろ保健所の指導を通じてとられてきたと思うんですけれども、現時点においても感染が止まらいということで、今後他の施設の参考にもなるかと思いますので、反省点であるとか教訓みたいなものがあれば、お伺いしたい。

(知事)
 はい。 反省とか教訓というよりも、いかに難しいか。だから国立感染症研究所も視察に来るというぐらいのもの。 つまり今回の感染症といったものをこうした静謐を保つことが難しい、そうした入院施設、病院この中に持ち込むとどんなことが起こるのか。こうした点が今回実証されたと。ですから今後対応するというと、やはりワクチンをどう打っていくのか。つまりこの中には、入所の方々65歳以上の人が、たくさんおられる。あるいは職員の皆さん方、当然医療従事者でありますので、医療従事者の優先接種。 こうしたところにも対象となってくるところでありますので。実はつい先般、似た形の病院でクラスター。今日から関連クラスターになりましたけどね。ここのところも同じ話だったんですが、ここは逆に医療従事者の皆さん方、もう接種が第1回目が多くの皆さん方が終わっていた。
 ただし、もちろん7名職員の方が最初に感染して、そのうちの5名の皆さん方は、1回目の接種を行ったまなしだったということもあって、陽性になったということもあるわけでありますが、あとは徳島市の皆さん方、市とそれから病院との間で連携を取られて、そして高齢者のワクチンですね。ここをその入所されている人達に、実は昨日あるいはその前かな。どんどんこれを打たれて、そうすることによって実は今、全数検査をされているところなんですが、ほとんど陽性が逆にここは出ていない。ということがありますので、やはり大きな違い、つまりワクチンを医療従事者あるいは患者さん両方なんですが、ワクチンを打った場合と打たなくての場合での、その大きな対比ができるのではないかと。まさにケースメソードとして、似た形の類型の病院における患者さん、そして医療従事者こうした皆さん方の状況をこれから対比することができるのではないかと。
 やはりこの後発で出た精神疾患をお持ちの皆さん方、この病院で今後どのくらいの患者さんが陽性として出てくるのか。今ほとんどの方々が、今検査、全数検査をやって陰性ということになっているわけなんですが、それと南海病院の事例。南海病院の場合には、まだワクチンが打ててなかった段階で、どんどん一旦は陰性であった人たちが、やはり症状が出始めて、そして今回100名にまでなる。こうした点をやはりワクチンがどのように効くのか、こうしたところの今後の検証に用いることができるのではないかとこのように思っています。

(徳島新聞社)
 知事のお話の中で、ワクチンを優先的に打っていくことの重要性みたいなお話だったと思うのですが、今後ですね、高齢者施設などで感染者が出た、クラスターになる前の段階かもしれないんですけれども、そういった所に、市町村に対して優先的にワクチンを打ってもらうような対応を促すとか、そういうお考えはありますでしょうか。

(知事)
 というよりも、こうしたことを想定して各県内の市町村、こちらも高齢者の優先接種をするときに入所型施設の皆さん方から先にやっていく。これは何かというと、一旦持ち込まれると感染拡大クラスターが出る。そうした可能性が高いということで、いわゆるリスクの高い所の高齢者の皆さん方から優先してやる。もちろん絶対な優先接種ではないんですが、その中でもプライオリティを優先してやっていくと。これはもう既に県下で行われてる事例なんですね。

(徳島新聞社)
 特に県が、これをもってということではないですね。

(知事)
 というよりも、元々の高齢者の優先接種というのは、まずは市町村の皆さん方が主体と。我々サポート役ということですから、もしこれがそうでない場合には、アドバイスとしてそうしたものを優先したらどうですかと、本来いう余地があるんですけど。 
 まずは、そうしたところからもう既にご存知だと思いますけど、高齢者の入所施設から優先してやられているところが大半。ということになっています。

(徳島新聞社)
 感染を止めるのがいかに難しいかというお話でしたが、初期対応のあたりでもっとこうしておけば良かったなという点はありますか。

(知事)
 というよりも、全数検査を一発でやって、そしてそれぞれの病棟をクローズ。そこだけに閉鎖をする。さらにはDMATが最初に行き、そこに指揮所を作り、そして導線を確保する。さらに従来は、そうした皆さん方もなんとか入院、いわゆるコロナの病院、200床最初確保したそちらに入れようと。しかし、なかなか環境が許さないということもあって、南海病院の中にそうした患者さん方が、少しでも今おられる環境と同じその中で療養していく。それによっての新たな病床確保レッドゾーンの確保。こうしたものも新しい全国へに向けての事例として、作り上げてきた。
 今回、そよかぜ病院においても同様のことをとっていると。これは逆にいうと、一つのモデルを作ってきていると。そして今回ちょうど医療従事者の優先接種。そして高齢者の皆さん方の施設入所者からの優先接種。こうした事態と言ったものにもあたってきたと。そよかぜ病院の場合には、徳島市とそして病院の方とで連携をされて対応していると。そうした新たな事例と言ったものもどんどん徳島市さん、そうしたご判断、先見性を持ってやっていただいているということになるんではないかと思っています。 

(徳島新聞社)
 今、南海病院のお話の中で病院の中で、できるだけ環境を変えずにというお話だったんですが、結果として同じ病院の中に患者さんがいらっしゃることで、そこから感染が広がったということは考えられないでしょうか。

(知事)
 というよりも、元々同じ所にいた皆さん方ということですから、そこに一旦持ち込まれ、しかも従来株であれば感染力がそんなに高くなかったわけですけど、変異株という形で高まってくるとたちどころ広がっちゃうと。つまり変異株の恐ろしさってのは、感染力が強い。家庭内においても、あるいは同じ空間を一定の時間を共有した場合には、従来だったら2人が3人だったものが、今10人なら10人が皆アウトということですから、症状がすぐ出ないとしてもそうした皆さん方、健康観察期間中に陽性に転じると。こうしたことが、想像に難くないという事例が、今回の南海病院で立証できたんではないか。
 それに対応してくために、今度、後発として出たこのそよかぜ病院の場合には、逆に徳島市の皆さん方、高齢者がほとんどということもありますから、連携をしていただいてワクチンを打っていこうではないか。こうした対応も速やかに行っていただくと。
 南海病院の事例があったからこそ、対応ができるということになりますので、我々としても新しい対応といったもの、もちろんワクチンという武器が出てきてきたといった点はあるわけなんですが、これまでとってきた手段に加え、さらにこのワクチンを戦略的に用いていくと。こうしたことも今後必要となってくる、このように考えています。 

(徳島新聞社)
 25例目の医療機関関連クラスターについてなんですが、昨日の段階で538名中363名のPCRが終わっているという話でしたが、今日時点では、だいぶい進んだのでしょうか。

(知事)
 今日は、現在終わったのが505(名)なんです。今お話があったように全体でこれは、職員の皆さん、また入院の患者さん、そして関連施設の皆さん方、合わせてお話のように538(名)。
 このうち既に昨日までで505(名)終わっています。特に月曜日に行われた分について、250(名)これはすべて陰性になっています。 
 そして昨日行って今、解析中、31(名)あるんですが、先ほど結果が出まして、この31(名)についても全て陰性ということになりました。ということで538(名)のうち既に536(名)終わっておりました。この中で陽性27(名)この分だけということになり、あと残りは、お2人だけということになります。以上です。
 

新型コロナウイルス変異株スクリーニング検査について(質疑)

(四国放送)
 スクリーニング検査についてなんですけれども、国立感染症研究所からの確定分は今回は。

(知事)
 ありません。まだ出ていません。
 

県有施設の休館について(質疑)

(四国放送)
 徳島市さんの方が、市立施設の臨時休館。今回ゴールデンウィークで休館していたものをさらに延長するという判断をされていますけれども、県の方は対応として改めて現状として休館の延長といった対応などは。

(知事)
 県の施設については、全県下あるということもあるということでは、5月6日、明日以降ですね。ここについては、通常の対応を取って行こうと。というのは、まず対策としては、ゴールデンウィークここのところについて、特に京阪神などからおいでになる皆様方への対応ということもあって、今回は閉じさせていただいた。 
 ただ、徳島市さんが、さらに一歩踏み込んだ対応をしていただいていると、11日までということがありますので、この「まん延防止等重点措置」これがそう遠くなく白黒が、国の方で出てくると思いますので、もしこれが対象となってくると徳島市内にある県の施設については、当然まずその休館というよりも時短の対象に、つまり1,000平米以上の集客施設、これが時短の対象になってきますので、その場合は全て時短の対象にしたいとこのように考えています。 

(徳島新聞社)
 今のお話でお伺いしたいのですが、県としては「まん延防止等重点措置」を申請する立場なので、自主的に休館するという感じではないのでしょうか。

(知事)
 今後の対応といいますかね。徳島さんの方で11日まで自主的にされると、より強い対応取ろうということを言っていただいていると。我々としては、休館というよりは時短というのが今回の「まん延防止等重点措置」その対象と。
 もちろん県の方で自主的に止めるという手は、徳島市さんのようにあるわけですけどね。つまり、一旦ここでは様子を見させていただければと、県の施設はですね。というのは、県内の皆さん方で利用される特に徳島市さんの場合、徳島市自体が今回「まん延防止等重点措置」の 対象エリアとして県としては、選定させていただいた。市民の皆さん方が、原則使う施設ということがある。一方、県の施設は県下の皆さん方がお使いいただくということがあって、確かに徳島市内に立地をしている部分については、同様の扱いという考えもないわけではないわけではないんですが、今回の場合には、一旦また「まん延防止等重点措置」が徳島市対象となるということになった際、これは国の決定ですけどね。その場合には、休館というよりは時短という形で、まずいければとこのように考えております。

新型コロナウイルス変異株スクリーニング体制の強化について(質疑)(その3)

(徳島新聞社)
 先ほどの話に戻って恐縮なんですけれども、スクリーニング体制の強化について、民間検査機関というのは、1機関ということでよろしいですか。

(知事)
 2機関です。

(徳島新聞社)
 2機関、これはどちらということは。

(知事)
 それは、またお聞きいただければと。隠すものでもありませんので。

(徳島新聞社)
 今の段階でお伺いできますか。

(知事)
 また、聞いていただければ。

(徳島新聞社)
 民間検査機関のゲノム解析向けPCRの数字については、随時+αという表現になっているのですけれども、最大でどのくらいの能力があるのでしょうか。

(知事)
 そこはそれぞれのキャパですのでね。
 

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)(その3)

(NHK)
 クラスター関連のお話でして、南海病院さんの名前は出ているのですが、25例目の医療機関の名前が出てないのはどういったことからでしょうか。

(知事)
 実は、これまでの関係もそうなんですが。まず県としては、南海病院もそうなんですが、もう入ってる方も職員も全部わかっている。そして、封じ込めもできてるということで、我々として発表するという形はどの病院も取っていないものなんですが、南海病院さんの方から積極的に出していただきたいということで、歩調を合わせさせていただいたという形です。

(NHK)
 向こうからということでしょうか。

(知事)
 そういうことです。
 

宿泊療養施設について(質疑)

(徳島新聞社)
 先日の会見の中で、宿泊療養の内訳について、ホテルサンシャイン徳島と旧海部病院、どのくらい入っているのですかと質問した際に、後ほど担当者から回答させていただきます。とご案内いただいたのですけれども、その後プライバシーに関わるので数字は明らかにできないという回答をいただいていまして、知事としてもホテルサンシャイン徳島であるとか療養施設ごとに何人入っているかということは、県としては明らかにこれからされないということでしょうか。

(知事)
 というよりも、何度も申し上げてるように、まずは慣らしとしてやっていくということになると、数が少ないんですね。となると特定できちゃう。その人を。ということからということ。
 それともう一つは、やはり数が例えばたくさん入ってると、なかなかその特定できない。何度も申し上げているように、特定をしていただくことが目的ではなくて、どのくらいの人が全体で療養ができるのかと。また、どのくらいのキャパがあるのかというところをまずしっかり知っていただく。
そして県としては、それぞれ入院調整のドクターたちが判断をして、この人は入院をすべき、この人たちは、やや宿泊療養で行くべき新たに県の医師会のリエゾンの皆さん方も来ていただいて、県の医師会の皆さん方が、ご考案をいただいた「自宅健康観察支援事業」そうした形で行ったほうが、よりかかりつけ医との関係でいいんじゃないかと。
 こうしたカテゴリーに分かれた。それぞれのキャパがどんな形になっていくのか、これによってその数値を出して、医療が逼迫をしてきてるのか、あるいは余裕があるのか、こうした点を知っいただこうと。そうした形で宿泊療養すべき人間を我々としては、数として出させていただいてるということですので、どの施設に何人入ってるかといったことが、何かキャパをあるいは全体の逼迫を、そうしたものではないと。逆にそうしたものを暴こうとか、その人たちを特定をされやすい環境にもっていく、そうしたことは決して本位ではないということになります。

(徳島新聞社)
 個人の特定に繋がるかというと、個人名を挙げて発表していただいているわけではないので、その辺は理解しにくいところがあるんですけれども、今後、例えば人数が増えた段階でとか、一定の期間をおいた後に、このくらい利用されていますよとか、まとめのそういった数字みたいなのは。

(知事)
 それは結果として出すのは、当然やぶさかではありません。

(徳島新聞社)
 わかりました。

(幹事社)
 これで会見を終了いたします。

(知事)
 はい。それではよろしくお願いします。 
 

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