〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
- 法人番号:
- 4000020360007
(幹事社)
それでは、よろしくお願いします。
(知事)
それでは、新型コロナウイルス感染症の発生について発表させていただきます。 昨日2月9日及び本日2月10日、医療機関経由の民間検査機関、そして徳島県立保健製薬環境センター及び保健所の検査によりまして、21名の新型コロナウイルス感染者発生が確認されたところであります。県内では398(例目)から418例目となります。
なお、本日の検査により確認されました403(例目)から418例目16名の方の感染者の概要につきましては、明日2月11日、改めて詳細を発表させていただきます。
それでは、昨日の検査により確認されました398例目から402例目、5名の方の感染者の概要を説明させていただきます。なお、公衆衛生上の観点から、お住まいの市町村名を公表させていただきます。
まず398例目の感染者でありますが、年代は70代、女性、徳島保健所管内、藍住町在住の方、無職であります。
次に399例目の方、年代は40代、女性、徳島保健所管内、上板町在住の方、職業は医療機関職員であります。
続きまして400例目の感染者の方、年代は20代、女性、吉野川保健所管内、阿波市在住の方、職業は医療機関職員であります。
次に401例目の方、年代は30代、男性、徳島保健所管内、鳴門市在住の方、職業は医療機関職員であります。
次に402例目の方、年代は90代、女性、徳島保健所管内、藍住町在住の方、職業は無職であります。
感染者の発症日、症状、行動歴につきましては、記者の皆様方のお手元に配付の資料をご参照願います。なお現在、新型コロナウイルス入院受入医療機関に、398例目の方は既に入院済み、399(例目)から402例目の4名の方は入院調整中であります。
また、現時点での濃厚接触者についてでありますが、398例目の方はおられません。339例目の方は、同居のご家族4名。400例目の方は、同居のご家族2名、友人1名、合わせて3名となります。次に401例目の方、同居のご家族2名となります。402例目の方はおられません。
なお現在、継続して、積極的疫学調査を実施しているところであります。プライバシー保護の観点から是非ご配慮をお願いいたします。
本日発表いたしました398(例目)から418例目までの合わせて21名の感染者が実は一つの医療機関から確認されました。このことを受けまして、「徳島県新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」にお諮りして、その結果、この21名を「医療法人藍生会浜病院クラスター」として認定することとなりました。ということで、そのクラスターの一覧がこちらとなります。
(パネル「医療法人藍生会浜病院クラスター感染状況」を掲示)
こちらにありますように、ここの色分け、少し申し上げますと、昨日2月9日の検査で出たのが、今詳細を発表させていただいた5名の方、398(例目)、そして(3)99(例目)、400(例目)、401(例目)、402(例目)ということで、入院されている患者さんがお二人、職員の方が3名ということで、直ちに医療機関であるということで全職員、全入院の患者さんに対してPCR検査を行わさせていただいた結果、今日16名の陽性が新たに判明いたしました。
入院患者の皆さま方は、こちらにある403例目から410例目まで8名、そして職員の方が411例目から418例目までの8名、合わせて16名。これによりまして、2月9日、2月10日、合わせてこちらの病院における入院患者40名中10名が陽性、職員45名のうち11名が陽性、合わせて85名中21名が陽性ということが判明いたしたところであります。
なお、先ほどこの5名の皆様方、(濃厚接触者が)いないという方もおられましたが、濃厚接触者、この皆さん方は実はこの中には入っておりませんので、その点はよろしくお願いを申し上げたいと思います。
直ちにクラスター発生の場合には、詳細な調査、これも必要なんですが、まずは全病院の職員、またその入院患者の皆様方のいわゆる悉皆検査、これを行わなければならない。そして、クラスターをとにかくまずは封じ込める、これを第一番に行わさせていただいたところであり、85名全ての検査は終えたところであります。
(パネルを置く)
これによりまして、徳島県内におきましては10例目の「クラスター」ということになります。なお、本日まで当該病院、今申し上げましたように、入院患者さんが40名、そして職員が45名、合わせて85名全員に対しまして検査を実施いたしまして、入院患者10名、そして職員の皆さん11名、合わせて21名の陽性が確認されたところであります。
本県におきましても、このように全国的に感染が確認されている、いわゆる病院での「集団感染」、初のケースが生じたところであります。医療機関や高齢者施設での「クラスター」の発生は基礎疾患のある方、また特に重症化リスクの高い高齢者の方に感染が一気に拡大する可能性がありますことから、県といたしましては、濃厚接触者の特定をはじめ、積極的疫学調査や検査を早急に実施して、「クラスター」の早期封じ込めを図って参ります。
また、ご自身やご家族の身を危険にさらしながら懸命に頑張っていただいている医療従事者の方に対しまして、十分な感染防止対策を行いながらも、患者さんの対応に当たっておられていたとしても、感染する可能性があるということを県民の皆様方にも是非ご理解をいただきまして、ご本人や同居されているご家族、また病院職員への誹謗中傷は厳に慎しむようにお願い申し上げたいと存じます。
特にもう間もなく施行となりますが、(2月)13日施行の改正特措法におきましても全国知事会からの度重なる政策提言を受けまして、この旨が位置づけられたところでもありますので、改めてよろしくお願いを申し上げたいと存じます。
県民の皆様方には、繰り返し繰り返しのお願いとなりますが、「いつ・誰が・感染しても、おかしくない」というふうにお考えをいただきまして、外出時、マスクの着用、3密の回避、手指消毒、うがい、家庭内での部屋の換気、共用部分の消毒など決して気を緩めることなく、基本的な感染防止対策の徹底を改めてお願い申し上げたいと存じます。
また、ご本人も含めご家族の方々などで、もし体調のすぐれない方がいらっしゃいましたら、早め早めに「かかりつけ医」の方に電話でご相談いただきまして、医師の指示に従っていただきたいと存じます。
報告は以上です。よろしくお願いいたします。
(幹事社:時事通信社)
5名の方について症状をお願いいたします。
(知事)
それでは、それぞれ申し上げて参ります。まず、398例目の方、中等症です。症状としては酸素吸入。そして399例目の方、軽症です。そして400例目の方、401例目の方、402例目の方、ともに軽症です。
(時事通信社)
「クラスター」ということですが、これまでの生光学園(高等学校)の関連とは、全く関係ない新たな「クラスター」ということですか。
(知事)
これは全く、今の段階では、全く関連性が見いだされておりません。ただ、積極的疫学調査を行った結果、例えば、1月に発生した4つの「クラスター」、こうしたものとの関連がということが、全くないということでもありませんが、今の段階として、他の4つの「クラスター」と関連性があるとは見えていません。
(時事通信社)
起点というと語弊があるかもしれませんが、398例目の方から感染が広がったということですか。
(知事)
これはあくまでも、発症日ということからいくと、398例目の方の発症が、2月6日ということになりますので、この方が一番早いということで、この方からというふうにも見られるということですね。ただ、ここのところは、まだ今の段階では積極的疫学調査、調査中でありますので、今の段階では特定はできないということになります。
(時事通信社)
この21名の方たちは、全員同じ部屋にいらっしゃった方でしょうか、それとも別々の部屋に(いらっしゃったのでしょうか)。
(知事)
ここは、実は、長期療養型の病院でありまして、1階が外来、2階、3階が、長期療養のお部屋ということで、そこに先ほど申し上げた患者さん方40名がおられる。そして、職員45名については、2階、3階にそれぞれ行くことができるという形で、完全にそれぞれが区切られて、例えば、分担を決めておるということではありませんので、行き来可能という状況になっています。
(時事通信社)
この施設の感染対策としては、万全だったのでしょうか。
(知事)
はい。これは実はもう昨日、保健所が立ち入り調査を行っておりまして、そして「クラスター」が認定されましたので、病院の中にいわゆる詰所、これを設けさせていただいて、ドクターなどもう詰めて、保健所のですね、居るところであります。
(時事通信社)
改めて施設の名前をもう一度お願いできますか。
(知事)
はい。こちらにつきましては、先ほどグラフでも見ていただきましたように、「医療法人藍生会浜病院クラスター」という形となりますので、「医療法人藍生会浜病院」ということになります。
(読売新聞社)
この浜病院なんですが、所在地というのは、どちらになるのでしょうか。
(知事)
こちらは藍住町(です)。
(読売新聞社)
今回の5人の方なんですけれども、これはどのような形で、例えば、ある方の陽性が確認されたので、他の方も検査をされたとか、その辺りの経緯をお願いします。
(知事)
はい。分かりました。まず、発症日の順でいくと、先ほどもご質問がありましたように、一番早い方が398例目の方、この方が2月6日、熱が40度発熱をされまして、この方は入院されている方でありますが、呼吸困難、嘔吐と。そして2月7日についても、39.1度、そして呼吸困難と。そして2月8日39.5度、呼吸困難続く。(2月)9日が解熱されたと。そして呼吸困難が残る。ということで、実は、発熱もされ入院もされていたということで、発熱が2日続いた。
つまり2月6日、7日と続いたということで、2月8日の段階で、民間医療機関経由で PCR 検査、そして(2月)9日陽性という形になったということですから、当然この方と一緒の部屋におられるとか、あるいはこの方をいわゆるケアをされた皆様方、こうした皆さん方は当然のことながら、感染するリスクがあったということになります。
(読売新聞社)
ということは、399例目(の方)から402例目の方は、別々に別の症状があったから、それぞれ別に検査されたわけではなくて、あくまで398例目の方を起点として、他の方も検査をされたのですか。
(知事)
ここについては、例えば399例目の方、この方はその398例目の方がということではなくて、2月7日、その翌日ですね、翌日に発熱をされたと。これはもちろんこの方は勤務者の方でありますので、家に帰ってから、実は発熱をされて、関節筋肉痛が出たと。そして、翌2月8日、38.5度、その前の日は38.8度ありました。そして、2月9日にも37.0 度。この方2月7日症状が出ましたので、(2月)8日には当然のことながら、勤務されているこの病院、そこから検査機関、こちらに送られまして、(2月)9日に陽性と分かった。
また、400例目の方、この方についても、実は2月8日なんですが、37.1度、この時実はお休みだったんですね。夜から発熱をされて、咽頭痛、2月9日にも37.4度ということで、この方、やはり勤務をされていたということで、この方については、保健所が2月9日、立入調査を行った時に、既に症状があるいわゆる勤務者ということで、抗原定性検査、ここで陽性となりましたので、それで確定とさせていただいたと。
そして401例目の方、この方も職員の方でありますが、この方も2月9日に38.5度、そして頭痛ということで、症状があったということ。2月9日、当然保健所が立ち入っておりますので、この方についても、抗原定性検査を行ったところ、陽性と。それで確定とさせていただいています。
そして402例目の方、この方については、2月7日、発熱が37.3度、(2月)8日に37.6度、2月9日には、自然に解熱をされておりますが、この方入院されていた方でありますので、保健所がちょうど立入調査を行った時に、やはり症状があるということで、定性検査を行って、陽性確定というふうにさせていただいております。以上です。
(読売新聞社)
他の16人の方なんですが、これは検査するということになったのは、いつ検査をするとなったのか。
(知事)
昨日です。
(徳島新聞社)
398例目の方なんですけれども、同部屋の方は何人おいでたのか分かるのでしょうか。
(知事)
(感染症・疾病対策室長に)そこはどうですか。
(感染症・疾病対策室長)
この方については、症状が出てから、個室で対応をされていたと聞いています。
(知事)
ということで、発熱をされて、陽性だからということではなくて、個室に移されたということになります。
(四国放送)
いわゆる「院内感染」、「院内クラスター」ということですか。
(知事)
そうなります。
(NHK)
今日の検査の結果の方、まだ症状などは調査中ということですが、例えば酸素マスクを着けているとか、症状が重い方はどれくらいいるかは把握されているのでしょうか。
(知事)
そこのところはまだ把握していません。つまり、まず「クラスター」が出た場合には、直ちに悉皆検査、全員をやると。そちらを優先させていただいているところです。(それ)で、結果が出たと(いうことになります)。
(NHK)
年代もまだ空欄になっていますが、基本的に入院の方は高齢者ということになるんでしょうか。
(知事)
(高齢者)が、多いですね。
(NHK)
21人が例えば、20代から90代のように言うことはできないですか。
(知事)
そうですね、今の段階ではまだ。明日、詳細を発表させていただきたいです。
(徳島新聞社)
現在の病院の運営状況は、どのようになっていますか。
(知事)
昨日から、保健所が現地に立ち入り(調査)させていただいたところでありまして、その状況など病院とも相談させていただいて、今日の段階では、病院として、外来の診察を中止されております。そして、明日以降のことについては、今日の結果、これを踏まえて、保健所と相談の上、検討されるとこのように聞いています。
(読売新聞社)
今のと関連なんですが、今回、検査された患者さんの母数が40人ということだったんですか。
(知事)
患者さんは40人です。というか、その前の人も入れて、全部で40人ですね。
(読売新聞社)
この40人の方は、皆さん入院されている患者さんですか。
(知事)
そういうことです。
(読売新聞社)
先ほど、外来診察とありましたが、いわゆる通院されていらっしゃる方も別途いらっしゃるということですか。
(知事)
もちろんです。
(読売新聞社)
その方たちは、検査の対象になるのですか。
(知事)
この辺りも保健所の方で当然、どんな方がと。ただまずは、その病院の中で、入所されている方、つまり入院されている方、それと職員の方、この方については、全員を直ちにやる、これが第一ですね。
次に濃厚接触者、あるいは積極的疫学調査で接触者、例えば外来でもし来られていた方であれば、そうした皆さん方を保健所の方で確定して、次に検査に回るということです。
(徳島新聞社)
医療機関職員の方なんですが、医師であるとか、看護師であるとか、どういう対応をされていたのかというのは公表されるのでしょうか。
(知事)
どういう対応というと。
(徳島新聞社)
医師であるとか、看護師であるとか。
(知事)
医療機関職員という発表の中身ということでしょうか。
(徳島新聞社)
そうですね、はい。
(知事)
ここのところは、全体でケア、対応しておりますので、我々としては、その方が医師であるとか、看護師であるとか、介護士であるとか、事務職員であるという形では申し上げないで、一つのグループになっておりますので、その病院のいわゆる医療関係職員というふうに呼ばせていただいております。
(徳島新聞社)
感染経路は、現在調査中ということですか。
(知事)
そうです。本来でしたら、その辺りも5人でということであれば、徹底的にやっていくのですが、まずは悉皆検査を先にやらないと、「クラスター」が広がってしまうので、まずはそこに全勢力をかけたということです。
(徳島新聞社)
400例目の方は、2月7日に屋外施設を利用とありますが、どういった施設を利用されたのでしょうか。
(知事)
400例目の方につきましては、2月7日に屋外施設、こちらを訪問、友人の方と約4時間程度(利用)されておりますが、まだここのところについては、調査中ですので、先ほども申し上げたように、積極的疫学調査も重要なんですが封じ込めがまず大事とさせていただいていますので、もうしばらくお待ちをいただきたいと思います。
(四国放送)
確認なんですが、398例目の方は、一番最初から症状が出ていますけれども、入院されていたんですよね。
(知事)
そういうことです。
(毎日新聞社)
念のために、もう一度、医療機関の名前なんですけれども、「医療法人藍生会」、藍は藍染めの藍、生は人生の生、浜病院は浜辺の浜ですか。
(知事)
そうです。
(時事通信社)
それでは、6指標をお願いします。
(知事)
それでは、この6指標、前提がありますので、まず申し上げてからお聞きいただきたいと思います。この6指標につきましては、2月10日水曜日午前0時現在の数字というふうにご理解をいただきたいと思います。
それでは、まず感染の状況、直近1週間、2月3日から2月9日の新規報告者数は13名、つまりここでは新規では5名加算したということをご理解いただきたいと思います。
そして、先週1月27日から(1月)22日まで、こちらは14名でありますので、この対比では先週よりは少ないということになります。
次に感染経路の不明割合、こちらは13(名)分の3(名)、23パーセント。ちなみに、この3名は390例目、391例目、393例目の方となります。
次に病床の逼迫具合、対現時点確保数200(床)分の30(床)、15パーセントとなります。うち、重症者比率は25(床)分の3(床)、12パーセントとなります。
そして療養者数、今申し上げた30名そのまま、つまり宿泊療養はゼロということです。
最後、陽性率につきましては、739(名)分の13(名)、1.8パーセントとなります。以上です。
(幹事社)
ありがとうございました。これで、会見を終了します。
(知事)
はい。それでは、よろしくお願いいたします。