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令和3年1月28日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 それでは、よろしくお願いします。

(知事)
 それでは、私の方から新型コロナウイルス感染症の発生につきまして、ご報告させていただきます。
 昨日1月27日、医療機関及び徳島県立保健製薬環境センターの検査によりまして、6名の新型コロナウイルス感染者の発生が確認されたところであります。県内では376(例目)から381例目となります。
 それでは、感染者、その概要を説明させていただきます。なお、公衆衛生上の観点から、お住まいの都道府県名及び市町村名を公表させていただきます。
 まず376例目、感染者についてでありますが、年代は70代、女性、高知県在住の方であります。徳島保健所管内に滞在中に陽性が確認されました。職業は無職の方であります。
 次に377例目の感染者、年代は20代、女性、徳島保健所管内、徳島市在住の方、職業は専門学校生であります。
 次に378例目の方、年代は80代、女性、徳島保健所管内、徳島市在住の方、職業は無職であります。
 次に379例目の方、年代は30代、女性、徳島保健所管内、徳島市在住の方、職業は会社員であります。
 次に380例目の方、年代は50代、女性、徳島保健所管内、徳島市在住の方、職業は会社員であります。
 次に381例目の方、年代は20代、女性、徳島保健所管内、徳島市在住の方、職業は大学生の方であります。
 感染者の方の発症日、症状、行動歴につきましては、記者の皆様方のお手元にお配りをさせていただいている資料をご参照願います。
 なお現在、新型コロナウイルス入院受入医療機関に376例目の方は既に入院済み、377例目から381例目の方は入院調整中であります。
 また現時点での濃厚接触者についてでありますが、376例目の方は同居のご家族1名、別居のご家族1名、合わせて2名となりますが、同居のご家族1名は居住地自治体に依頼済みであります。次に377例目の方、同居のご家族2名です。378例目の方はおられません。379例目の方、別居のご家族1名。380例目の方おられません。381例目の方、別居のご家族4名となりますが、居住地自治体の方に依頼済みであります。
 なお現在、継続して、積極的疫学調査を実施しているところであります。プライバシー保護の観点から、是非ご配慮を願います。
 昨日、「徳島穴吹カレッジ関連クラスター」で感染者に動きがありましたので、ご報告させていただきます。
 1月16日、陽性が確認された291例目及び1月17日に陽性が確認されました294例目から296例目の方の共通の濃厚接触者1名の陽性、この方が377例目の方となりますが、こちらが確認され、全体で12名の「関連クラスター」となりました、ということで、こちらをご覧をいただければと思います。
 
(パネル「専門学校徳島穴吹カレッジ関連クラスター感染状況」を掲示)
 
 「専門学校徳島穴吹カレッジ関連クラスター」の(感染)状況。今、申し上げましたように、1月16日に原発の方、291例目の方の陽性が確認されるとともに、1月17日、3名の方の陽性が確認され、この共通のいわゆる濃厚接触者として、この今回発生した377例目の方、今回発症となったところであります。
 ということで、「穴吹カレッジ」の中でこれだけと。そして、さらにこちらにありますように、関係者であったり、あるいはご家族というところ、これが、(穴吹)カレッジ以外のところということで、これまで11名でありましたが、1名加わり、合計12名の「関連クラスター」となりました。
 
(パネルを置く)
 
 ということで、生徒さんたち、実は自宅待機中の方も増えて参りましたので、生徒の皆様方の心の状態、こちらにケアが必要となりますことから、県の精神保健福祉センター及び保健所の相談窓口の活用につきまして、学校を通じまして、生徒の皆様方にメールやチラシを用いて周知を行っているところであります。ということで。
 
(パネル「新型コロナウイルス感染に関して不安を感じていらっしゃる方へ」を掲示)
 
 こうしたチラシあるいは内容「新型コロナウイルス感染に関して不安を感じていらっしゃる方へ」ということで、今回、ストレス状態、待機状態が長く続くということで、身体の、あるいはお気持ちの、また考え方の変化、こうしたものに気づきを持っていただきましょうということで、そして、そうした場合の相談の場所、例えば徳島県精神保健福祉センターであれば、こちらにある番号ですよ。また、それぞれの保健所につきましても、お問い合わせの番号を書かさせていただいているところであります。

(パネルを置く)
 
 こうした形でひとたび新型コロナウイルス、こちらを学校内あるいは施設内の方に持ち込んでしまいますと知らず知らずのうちに周りの方に感染を広げてしまう恐れが出て参ります。
 まずは、学校などの施設内に持ち込ませない、これが一番重要なポイント。そのためにはということで、ご本人が体調の変化に気付いた、感じた時はもしかしてとの気づきを持っていただいて、行動を控えていただく。
 また、ご本人だけではなくて周りの皆様方も、例えば咳き込んでいる方がおられる「どうも体調が悪そうだな」こうした皆様方には、一声お声掛けをいただいて、「お休みされたらどうですか」、「体を労ってください」、こうしたお声がけであったり、アドバイスとして、「かかりつけ医の先生に電話で相談されたらどうでしょうか」、こうしたアドバイスを是非お願いをいたしたいと思います。
 また、本日発表させていただいた方の中には、濃厚接触者として検査を受け、その際は陰性となった方が含まれておられます。このように一旦陰性が確認されてから、時間をおくと症状が出てきて、再検査すると陽性に転じるケースが見受けられるようになってきておりますので、特に陰性の結果が出た後にも健康観察期間中、最終接触、その翌日から14日間と定められておりますが、この健康観察期間中の行動については、保健所からの指導を是非お聞きいただきまして、ご自分はもとよりのことでありますが、周りの大切な方を守る対応を是非よろしくお願いを申し上げたいと存じます。
 最後に、県民の皆様方に繰り返し繰り返しのお願いとなりますが、外出時是非マスクの着用、3密の回避、手指消毒、うがい、そして、家庭の中では部屋の換気、また、接触感染を防ぐといったことから、共用部分の消毒など基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたしますとともに、今回出ました「クラスター」の要因とも考えられる学校や職場における場面の切り替わり、特に勤務時間から休憩時間へ、授業中から休憩時間及び放課後へ、どうしても開放感からマスクを外して、良い空気吸いたい気持ちよくわかりますよね。気が緩む場面でついマスクを外してしまって会話がはずむ、あるいは飲食をしながら会話を楽しむ、是非ご注意をお願いいたしたいと存じます。
 また、ご本人も含めましてご家族の方などでもし体調がすぐれない、こうした方がいらっしゃいましたら、是非早め早めの「かかりつけ医」の皆様方に電話でご相談いただきまして、医師の指示を仰いでいただきたいと思います。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)(その1)

(幹事社:読売新聞社)
 それぞれの方の症状からお願いできますでしょうか。

(知事)
 はい。それでは以下、申し上げて参ります。
 まず376例目の方、この方は重症です。377例目の方、軽症です。378例目の方、軽症です。379例目の方、軽症です。380例目の方は無症状。そして、381例目の方、軽症です。以上となります。

(読売新聞社)
 376例目の方、重症というのは具体的にどういった状況なのでしょうか。

(知事)
 はい。重症の定義は二つ。一つは、人工呼吸器の装着。もう一つがICU、集中治療室に入る、この二つがあるわけでありますが、この方の場合には、両方となります。

(読売新聞社)
 376例目の方なんですが、この方高知県在住で、県内には観光か何かで来られていたのでしょうか。

(知事)
 はい。この方、診察を受けるとかそんな形でお越しになられていたところですね。

(読売新聞社)
 では、医療機関を受診するために、県内を訪れていらっしゃった方ということですか。

(知事)
 はい。

(読売新聞社)
 この方は、いわゆる継続的にこの医療機関には、かかられていらっしゃったということですか。

(知事)
 はい。いくつかの医療機関を受けておられるんですが、まず県外の医療機関を受けられた後に、県内の医療機関に来られているという形ですね。

(読売新聞社)
 377例目の方なんですが、これはこの穴吹カレッジの生徒さんということですか。

(知事)
 そうです。

(読売新聞社)
 最初の方、原発の方たちの濃厚接触者ということでしたが、発症までの確認までの経緯といいますか、これまで検査をされて陰性になっていたということですか。

(知事)
 少し、経緯を申し上げていきます。この方はまず391例目、あるいは、失礼、291例目、また294(例目)から296例目の共通の濃厚接触者として、1月18日にPCR検査を受け、陰性となられました。そして、その後、健康観察に入ります。そして、1月26日から咳が、1月27日には発熱37.5度、咳に加え咽頭痛、頭痛、全身倦怠感が出るということで、PCR検査を受けられまして、そして、陽性となったという流れです。

(読売新聞社)
 378例目の方というのは、昨日、言ってらっしゃった症状が出てから屋内施設を利用されていた方の接触者ということになると思うのですが、具体的にどのような形での接触があったのでしょうか。

(知事)
 はい。この373例目の方が、屋内施設を利用されたと。そして、症状がありながら、かなり長い期間、もちろん発熱がなかったということはあるんですがね、そこに行っておられたということで、その屋内施設をともに利用した37名のうちのお一人ということになります。そして、この37名、全て既に検査が終わっておりまして、この378例目の方のみが陽性と。あとの方は陰性ということが出ました。

(読売新聞社)
 接触といった時に、例えば会話だとか、何かそういったような具体的なところは。

(知事)
 そうですね。ソーシャルディスタンスなどは取られていたわけでありますが、同じところで同じ行事をやっておられたということです。

(読売新聞社)
 381例目の方、大学生ということなのですが、この方、濃厚接触者が家族だけということで、他の大学生の方というか(は接触はないのか)。

(知事)
 はい。実は、この381例目の方、この方は県外に里帰りされておられまして、実は、そこで濃厚接触者になられて、健康観察期間、これを終えて戻って来られたんですね。そこで出たと。体調がすぐれないということで検査を受けると、こうした形になります。

(読売新聞社)
 他の学生さんへの影響はないのですか。

(知事)
 ありません。

(朝日新聞社)
 379例目と380例目の方は、感染の経緯、感染判明までの経緯を教えていただけますでしょうか。

(知事)
 はい。それではまず379例目の方でありますが、この方、経緯を言いますか、それとも症状の発症とか。

(朝日新聞社)
 そうですね。その辺を(お願いします)。

(知事)
 発症が1月25日、37.0度の発熱、ただこれは夜からということになります。そして、咳と鼻水が。1月26日は午後からということで、朝は37.2度ということで、基準では、37.5度というのがありますので、そして38.3度の熱があって帰宅されると。そして、咳、鼻水これに頭痛が加わる。そして、1月27日には38.3度で、咳、咽頭痛が加わり、鼻水、頭痛は残ります。ということで、症状がこのように続くということがありまして、1月26日、医療機関、こちらを受診されまして、抗原定性検査、こちらを受けたところ、陽性と。抗原定性検査ですから、原則として、確定検査受けられますので、昨日、PCR検査を県の方で受けまして、結果、陽性となったとこういう流れとなります。
 それから次に、380例目の方、この方は無症状の方であります。そこで、この検査を受けた経緯ということなんですが、この380例目の方につきましては、実は375例目の方の濃厚接触者。そして、(PCR検査を)受けられたということになります。そして陽性と。

(朝日新聞社)
 昨日の会見ですと、確か375例目の会社役員の方は、接触者が6人おられて、濃厚接触者の方は3人いらっしゃって、濃厚接触者3人は陰性だったということでしたよね。今回の380例目の方は接触者ですか。

(知事)
 はい。そこでちょっと申し上げていきます。まず375例目の方に遡ることになります。今お話がありましたように、この方、仕事上の関係者8名おられるわけですが、この方と職場の同僚1名、合わせて9名、こちらを濃厚接触者として認定することになります。そして、まず、職場の関係者8名、こちらについては、全員が陰性となりました。そして、職場の同僚1名、この方が実は380例目の方となりまして、この人が陽性となるという形となります。

(朝日新聞社)
 他の接触者の方6人については、うち3人が陰性ということで、残り3人の方の検査というのは、どのように。

(知事)
 はい。この皆様方のうちの、一人が379例目の方になります。

(徳島新聞社)
 379(例目)も380(例目)も、375例目の濃厚接触者、あるいは接触者ということですか。

(知事)
 結果としてそうなると。380例目の方は濃厚接触者。その379例目の方は、職場の同僚という形で、そこのところについて、濃厚接触者という判定ではなかったということになります。

(感染症・疾病対策室長)
 昨日、375例目(の濃厚接触者)は、仕事上の関係者3人だけで、保健所の方が調査中ということだったんですね。それで、保健所が調査した結果、知事がおっしゃられたように、3人プラス仕事上の関係者が5人、濃厚接触者が。そして、職場の同僚がお一人増えたということで、仕事上の関係で8名が全て陰性と。職場の同僚については、お一人が380例目ということになります。

(知事)
 だから濃厚接触者が9名に、結果増えたということになります。

(朝日新聞社)
 確認ですけれども、他に接触者の方が3人おられたうちのお一人が、379例目で、残りお二人は接触者の方の検査は。

(感染症・疾病対策室長)
 接触者については、その辺りは発表していなかったと思います。375例目につきましては。

(知事)
 昨日の段階で、375例目の方については、3名、仕事上の関係者を濃厚接触者と言っていたのですね。その後、保健所の関係(調査の結果)で、仕事上の関係者が5名増えて、そして8名。更には職場の同僚1名、これが380例目の方が加わるということになります。

(読売新聞社)
 376例目の方なんですが、医療機関A、(医療機関)B、(医療機関)Cとも、県内の医療機関ということでよろしいでしょうか。

(知事)
 376例目の方は、(医療機関)A、(医療機関)B、(医療機関)C、実は全部が県内ではなくてですね。まずこの(医療機関)Aについてが、これ(医療機関)Aは県外でしたかね。376例目の方。

(感染症・疾病対策室長)
 医療機関Aにつきましては、本県。

(知事)
 (医療機関)Aも本県でしたか。

(感染症・疾病対策室長)
 はい。そうです。(医療機関)A、(医療機関)B、(医療機関)Cは(県内です)。

(知事)
 県内ですね。そうだ、そうだ。失礼、(医療機関)A、(医療機関)B、(医療機関)Cともに県内ですね。

(読売新聞社)
 自宅を訪問とあるので、一旦(1月)20日に県内を受診されて、(高知県に)戻られて、(1月)26(日)に、いきなり入院ということになったのですか。

(知事)
 経緯からいくと、1月20日症状が出ていて、そして、同居の家族、これが1名、これは県外の方ですね。(同居の家族)と一緒に受診をされたと。そして、その後、今度は1月25日に別居の家族、この方は徳島におられる方。この方が、この376例目の方の自宅を訪問されたと。そして、1月26日に、今度は医療機関B、こちらを受診されるということになります。というのは、この間に、私がちょっと県外と申し上げたのは、1月24日に県外の医療機関、やはり症状が治らんということで行かれたんですね。それで受診されて、さらに今度は(1月)26日に徳島県内の医療機関B、こちらを受診されたと。そして、症状があまり良くないということで、ここで入院ということになったんですね。そして、抗原定性検査、PCR検査を実施したところが、でもこの時、陰性となるんです。しかし、症状が悪いということで、その日のうちに、実は救急車で救急搬送、これが医療機関C。その医療機関Cによって、今度は、抗原定量検査を行ったところ、陽性と。ただこの時点で既に人口呼吸器、さらには集中治療室に入るとこうした流れになります。

(NHK)
 この376例目の方なんですけれども、検査は何回受けられたのですか。

(知事)
 検査は2回です。つまり、医療機関B、こちらの方で抗原の定量検査とPCR検査を受けたんですね。その結果、これは実は陰性と出てしまう。しかし、状況が悪いと。肺炎の症状があるということで、直ちに救急搬送、それで、医療機関Cに行って、その場合には必ず事前に検査しますから。ここで抗原定量検査を行ったら、この段階では陽性が出た。ここで決まるということになります。

(NHK)
(1月)20日に受診した際には、検査は受けていないのですか。

(知事)
 受けてないです。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)(その2)

(四国放送)
 381例目の方、最初の県が発表された際は、沖縄県の感染者の濃厚接触者ということなので、沖縄に帰っていたという表現でよいですか。

(知事)
 そうです。はい。ご実家が向こうと。

(四国放送)
 先ほど、知事がおっしゃっていた健康観察期間2週間、濃厚接触者とか接触者であるとされてからの2週間は気をつけてほしいということですか。

(知事)
 そうです。この方はでも2週間を経て、終えて、明けて戻られたんですね。しかし、そこで出たと。ですから、この方が、その健康観察期間中を破ったとこんなことではない、それはルールをちゃんと守られている方。

(毎日新聞社)
 376例目の方なんですが、症状の経過を教えていただけますでしょうか。

(知事)
 はい。それでは申し上げます。まず1月20日から(1月)23日まで、咳と頭痛だけだったんですね。そして、(1月)24日、(1月)25日と、咳と頭痛に加えて、全身倦怠感が加わる。でも熱はなかった。そして、1月26日に37.5度の発熱、そして、咳、頭痛、全身倦怠感が残ります。

(毎日新聞社)
 376例目の方なんですが、徳島県内の医療機関A、(医療機関)B、(医療機関)Cというのは、「かかりつけ医」か何かだったんでしょうか。

(知事)
 そういうわけではないようですね。

(感染症・疾病対策室長)
 ご本人さんちょっと様態が悪いということですので、あまり詳しい、既往の状況までは(分かりません)。大まかなところは聞いているのですが。

(知事)
 聞き取れないと。ただ、行動歴としてはかなり、今の流れで、さっき申し上げたように、県外の医療機関もその間に1か所行かれていますので、計4か所の医療機関行かれていますので。

(毎日新聞社)
 376例目の方で、1月20日に最初に医療機関Aを受診されたときは、やはり、咳と頭痛の症状があったから行かれたということですか。

(知事)
 そうです。

(徳島新聞社)
 関連してなんですが、376例目の方、昨日の方もそうだったんですが、やはり発熱がないということで、検査はされなかったのですか。(1月)20日は。

(知事)
 咳と頭痛ということですから、その時の症状を(医師が)ご覧になられて、おそらく検査がなかったんだと思いますね。

(徳島新聞社)
 376例目の方、1月26日の段階で、37.5度の熱、咳、頭痛、倦怠感という症状だったと思うのですが、それが、入院、転院と症状が急変していったということになるのですか。

(知事)
 ですからちょうど今、お話があったように、(1月)25日までには熱がなかったですよね。(1月)26日に、しかもギリギリの微熱37.5度、これが出たところで、ご不安になれたというか、医療機関Bを受診されたと。ただ、そこでそのお医者さんはその症状を診て、これはと思われて、抗原定性検査を行って、PCR検査も行ったと。ともに陰性が出たんで、うんと思ったんでしょうね。
 ところが、様相からもうその時点で肺炎の症状があったので、医療機関Cの方へ救急搬送した。救急搬送されますと、当然(医療機関)Bの段階で、もう既に入院となっているんですが、こちらは、抗原定量検査かPCR検査やりますので、定量検査をやって、陽性がそこで出たと。ただもうその段階、その前の段階で、既に肺炎の症状が出ていますので、やはり、年代が高くなると急変する、ということの一つの事例ではないかと思うんですけどね。

(徳島新聞社)
 381例目の方なんですけれども、先ほど、健康観察を終えて、帰ってきたとおっしゃっていたのですが、終えた段階で、濃厚接触者ではなくなるわけではないのですか。

(知事)
 いや、なくなります。

(徳島新聞社)
 けれども、この方は沖縄県関係者の濃厚接触者というふうに今は。

(知事)
 そうです。というか元々の経緯ということですね、つまり、感染経路の話なんかもありますので。元々は、そうしたいわゆる履歴がゆるかった。当然、健康観察(期間)が明けたんで、すぐこちらへ戻って来られたと。ところが、そこで発症するということになるということです。

(徳島新聞社)
 この方の地元自治体での健康観察期間というのはいつからいつまでですか。

(知事)
 はい。この方については、健康観察の期間が1月11日から1月24日まで。

(徳島新聞社)
 翌日にこちらに帰って来られたということですね。

(知事)
 そうですね。はい。

(徳島新聞社)
 過去、濃厚接触者だったということですか。

(知事)
 そうです。

(徳島新聞社)
 それで、感染経路としては、やはり、その方から感染したということが考えられるのですか。

(知事)
 というのは、1月23(日)から(1月)24(日)に、実は症状があるのですね。つまり、1月23(日)から24(日)に、鼻水と咽頭痛があって、(1月)25日に、今度はこれに加えて、味覚障がいと嗅覚障がいが出てくるんです。だからギリギリのところ、その健康観察期間が(1月)24日までですから、(1月)23(日)から24(日)には症状がないわけじゃない。微妙なところなんですよね。だから、濃厚接触者がそのまま帰って来られたということではなくて、濃厚接触者となって、健康観察期間中2週間を経て、そして戻られて発症、とこういうことになります。発症日からいくともうそのしっぽのところでかかっているのですけどね。ちょっと微妙な言いまわしになってしまうのですが、事実から言うとそういうことです。

(徳島新聞社)
 376例目の方が、居住地は高知県だけれども、徳島県の医療機関に来た経緯なんですけれども、別居のご家族の方が徳島県に居たから、こちらに来られたということですか。

(知事)
 そうです。はい。これはよくあるパターンで、徳島と高知とか、徳島と愛媛、香川こうしたことはよくあります。おそらく過去に通われたとか、いろいろ経緯があるんではないかとは思いますけどね。

(徳島新聞社)
 日頃から、基礎疾患があって、徳島の病院に通われていたというのではなくて、コロナの症状があって、あったので、徳島県の医療機関を受診されたのですか。

(知事)
 今言われたみたいに、既往症の症状のところは、聞いていないんですが、そのコロナの症状があってとまでは、ご本人思っていなかったんではないかと思うんですね。それだったら検査してくれとかいう話になりますから。確かに1月20日の段階では、咳と頭痛ということですから、「少し咳き込むんよね」みたいな話になるのかもしれないですね。「少し様子を見ようね」ということになったのかもしれませんね。現に1月20日から(1月)23日までは症状が動きませんので。

(徳島新聞社)
 376例目の方の感染経路は何かありますか。

(知事)
 ずっと高知県におられましたから、高知は一時期すごい勢いで、今でもすでに800(名)を超えておりますから。当然そうしたところで、ということが考えられますね。

(徳島新聞社)
 379例目の方なんですが、375例目の方の接触者ということで、この方接触者だから検査を受けたわけではなく、症状があって医療機関を受診して検査を受けたのですか。

(知事)
 はい。そうです。ちょっとその辺り申し上げると、この方、最初から積極的に接触者と認められたわけではないですね。実は発症の3日前の1月22日に、実は375例目の方と仕事で接触する機会があるというのが、これ積極的疫学調査で分かったと。
 この方の状況については、先ほど申し上げたように、1月25日に37.0度、夜からなんですが、発熱されるんですね。ということもあって、1月26日に医療機関、こちらを受診されて、そして、抗原定性検査これを受けて陽性と。初回ですので、抗原定性検査の場合には確定検査を行いますから、その昨日1月27日、確認のためにPCR検査、これを行って陽性になったと。ただ、後で分かったということです。接触者というのは。

(四国放送)
 378例目の方は、373例目の方の接触者ということなんですが、屋内施設を使っていたということなんですが、注意喚起の上で、その屋内施設というのはどういう施設だったかということは出すおつもりはないですか。

(知事)
 373例目の方が、陽性になった時にどういう施設であるかというのは、確か申し上げたと思うんですけどね。この時には屋内施設であって、しかも換気の実施、アルコール消毒の実施、あともう一つ重要なのが検温をしているんです、この施設は。
 ということで、いわゆる感染防止対策がしっかりとなされていると。屋内施設って、例えば、スポーツをやるとかそんな施設ではないです。いわゆる集会施設です。このように申し上げています。

(徳島新聞社)
 感染対策ができていたとはいえ、結果的に、そこでの接触が原因と思われる方が陽性になっているのですけれども、他に感染した人がいないのかも含めて、例えば、連絡先は全て分かっているのかとか、これ以上感染が拡大する可能性はないのかなど、その施設に関して(お願いします)。

(知事)
 はい。申し上げます。先ほど申し上げましたように、373例目の方の場合に、濃厚接触者と、そしてこの施設を使った人37名を接触者として認定させていただいたんですね。つまりどうしても、屋内施設で集会施設の場合、体育施設なんかですと割と空間が大きいんですけど、こうしたところ、そう空間が大きくない。例えば、1時間以上一緒に居るということになりますと、マスクをしていてもやはり危険性があると。
 しかし、感染対策ができているところがあったので、濃厚接触者としては認定をしなかったんですね。しかし、接触者として認定させていただいて、この37名全員、検査を終えた結果、この方1名が陽性となった。あとの36名については、既に陰性が分かったということになります。

(徳島新聞社)
 集会施設というのは、例えば、地域の方が集まって、何かレクリエーションをされるとかそのようなイメージでよいのでしょうか。

(知事)
 大きく屋内施設と言って、我々がご説明しているのは、一つは体育館みたいなアリーナですよね、それともう一つはいろんな集会施設、今言われるようなものもその中に入ると、そのようにご理解をいただければと思います。

(毎日放送)
 確認なんですけれども、376例目の方なんですが、徳島県内の医療機関に入院中ということでよいですか。

(知事)
 そうです。

(徳島新聞社)
 本日確認された感染者の中で、感染経路がさっぱり分からないという方はいらっしゃらないということでいいですか。

(知事)
 そうですね。376例目の方は、そういう状況と。377例目は関連クラスターの方、378例目の方は接触者。そして379(例目)、(3)80(例目)、ともにこれは、373例目の関連の方。381例目の方は、既に沖縄での濃厚接触者の方、それの明けということですけどね。ということで、この部分については、もちろんさらに積極的疫学調査はさしていただきますが、重傷者の方もおられますので、ただ今、外形的に見た場合については、ほぼ感染経路は分かるということになります。

(読売新聞社)
 それでは、6指標をお願いできますでしょうか。

(知事)
 はい。それでは、6指標の方を発表させていただきます。まず直近1週間、これは1月21日から1月27日まで44名となります。そして、先週との対比、先週は1月14日から1月20日、65名ということで、先週よりは少ないとなります。
 次に、感染経路不明割合は、44(名)分の4(名)、9パーセント。ちなみに、4名を申し上げていきます。351例目、357例目、359例目、そして360例目の4名となります。
 次に、病床の逼迫具合でありますが、対現時点確保数200(床)分の58(床)、29パーセントとなります。うち重症者用25(床)分の3(床)、12パーセントとなります。
 そして療養者数については、今申し上げた入院が58名、宿泊療養が33名、合わせて91名となります。
 最後、陽性率2,080(名)分の44(名)、2.1パーセントとなります。以上です。

感染症法の改正案について(質疑)

(朝日新聞社)
 コロナ対策に関連してなんですが、コロナの感染症法の改正案について、当初、政府案に盛り込まれていた罰金や懲役などの刑事罰が与野党協議で削除される方針になったんですけれども、これについて、ご見解があればお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)
 はい。我々、全国知事会としては、まず昨年の4月7日から5月25日まで出された緊急事態宣言、既に県民の皆さん方、国民の皆さん方もマスコミ報道で知っていただいていると思うのですが、広い業界に対して、実は徳島県以外、46都道府県が休業要請、これをかけたんですね。特に、注目されたのはパチンコ屋さん。ここに対して、例えば、兵庫県、大阪府、休業要請に従わないということで、特措法の第45条、これを用いてまずは勧告をする。そしてそれに従わない場合は指示をして、その指示をした旨を公表すると、この時点で店名が公表となりました。ただ、これ以上の強い措置がないんですね。つまり、罰則規定がないということで、それが、マスコミ報道で出されて、結果として、例えば、堺市、あるいは兵庫県の尼崎市、神戸市などのパチンコ屋さんの名前が出た。多くの皆さん方がそこへ行く、ということで、開店と同時に長蛇の列ができた。いわゆる3密どころか、大変な密状態が生まれるということがあって、これらを受ける中で、やはり、特措法の中に強い措置がいるのではないかと。知事たちが緊急事態宣言下で、特措法に基づいて、休業要請をかけたにも関わらず、結果、一番強い公表をしたら、たくさんの人が来てしまった。これでは何の意味もないではないかということで、知事が出すところの、発動をする、そうした措置に対しての効果的な、それを担保できる、そうした措置がいるのだと。これを「罰則」とこのように呼ばせていただきました。
 もう一つ、それは感染症法。こちらでは例えば、クラスターが出る。感染経路不明、それをしっかりと調べ、そして、感染拡大を抑える。あるいは、クラスターの拡大を封じ込める。そのためには積極的疫学調査、何としてもこれにお答えをしてもらわないといけない。
 しかし、全国で多発したのは、どういう行動をしたかをしゃべらない、場合によっては嘘をつく、拒否。こうしたことが結構出てきた。これによって、保健所の積極的疫学調査が非常に難しくなった。ましてや、人がたくさん、対象が出てくる、濃厚接触者が。そうすると今度は時間的にやりきれなくなる。結果として、そこから漏れていって、多くのクラスターあるいは感染拡大、これが特に大都市部に出たということもあって、この積極的疫学調査をしっかりと実行あらしめるための措置がいると。
 あるいは入院勧告をした、でもそこから抜け出してコンビニに買い物に行った、あるいは家に帰ってしまった。特に、健康観察期間中、濃厚接触者と言われて、14日間いてくださいと。しかしその間にどこかに行ってしまった。
 あるいはもっとひどい事例、山梨(県)の事例なんですが、濃厚接触者として認定されて、PCR検査を受けました。実は東京から山梨に帰省されていたんですね。そこで、保健所から連絡が携帯に入って、「陽性が出ましたので、すぐにおいでください」と。そしたら「いやもう私は東京に帰っています」と。実は山梨に居たんですけどね。それで陽性が分かってから高速バスで東京に帰った。当然、そのバス全体、あるいはその行動履歴、そうしたところを全部追わなければならない。しかも山梨、東京両方の保健所で。大変なことになったんですね。こうした事例が一つや二つではなかったと。
 こうしたことから、健康観察についても、しっかりと担保できるように、あるいは入院勧告がしっかりと担保できるように、あるいは宿泊療養、ここも抜け出す人が出る。これは、実は宿泊療養がちゃんとした入院であるという法的な感染症法上の規定がない。これもいるではないかという形で、これらについてもこの措置といったものが、しっかりと実行あらしめるためには、やはり罰則規定がいると、このように申し上げて、我々全国知事会としては、特措法、あるいは感染症法、今回、検疫法もあるんですけど、それは我々(の鴨居ではなくて)、入管の世界なので、この二つについて、それぞれの措置がしっかりと実行あらしめるため、実行力を担保できるための罰則が不可欠であると、実はこのように申し上げたところなんですね。
 これを受けて、これは閣法で出ましたので、いわゆる厚生労働省、あるいは内閣府の方から罰則規定を設けた。ただ、我々はこの罰則の内容が、いわゆる過料(かりょう)という、これは過ち料と書くのですけど、これは行政罰で、決して前科がつくとかそういったものではない。それから同じ「かりょう」でも、科料(とがりょう)、あるいは罰金、懲役刑、いわゆる刑事罰ですね。これについては、例えば、感染症法の他の条項との比較考量で、さあどうするのか。特措法にはそもそも罰則規定がないということで、他の法律との比較考量ということで、これは当然、国の方で行う。当然、検察協議などもあるわけなんですが。こうしたものをつくって、今回、国対レベルで与野党協議、これがなされた。そして、この中でいくらなんでも懲役刑はきついのではないかと。あるいは刑罰、これもきついのではないか、いわゆる前科がついてしまう。結果として、それによって協力が得られなくなるということもあるのではないか、とこうしたことがあって、最終的に今日、国対委員長レベルで協議がなされて、いわゆる刑事罰、これを全部はずすと、ということで行政罰で全部これがそろったということになるんですね。
 我々としては、それが実行あらしめるものになると立法府の皆さん方がお考えになられ、そして、これから国会審議がなされるわけで、もう明日から対応していこうという話もこれ出ておりますので、そうした結果に我々としては期待したい。
 全国知事会としては、今申し上げた様々な知事が行う措置といったものがしっかりと担保される、そうした効果的な措置がなされるということであれば、それに対しては、今度は早く成立させてもらう、これが一番のポイントとなる。ということになりますので。
 ただ、営業の点について1点。例えば、あまりにもそれ(過料)が安すぎると、じゃあそれ(過料)を払って、営業した方が特じゃないかとこうしたモラルハザードにならないような点は、是非よろしくお願い申し上げたいといった点はあります。

(朝日新聞社)
 確認なんですが、今回、刑事罰ではなく、あくまで行政罰になったということについては、妥当であるというお考えですか。

(知事)
 妥当というよりも、良い悪いではなくて、我々は、知事として行う特措法であろうと、感染症法であろうと、それぞれの積極的疫学調査、あるいは休業要請であったり、時短要請であったり、これが効果あらしめる、そうしたものになっていただけるのであれば、それを求めたわけですから、それについてはウェルカム。一切罰則規定がないと言われてしまうと、なかなかこれは担保できないということになるのですが。
 あとは、それが適切に運用されるのか、モラルハザードを招いてしまうことがないのか、あとはそうした点だけということですから、まずは、そうした形で立法府の皆さんが、これで担保が取れるであろうとお考えいただけるのであれば、当然我々としてはウェルカムということになる。それよりも、今度はそれができたのであれば、今、「緊急事態宣言」中ですので、早く成立させてもらいたい。そこに、今度は主眼が移るということになります。

(徳島新聞社)
 1点確認なんですが、重傷者数が先ほど3(名)、25(名)分の3(名)とおっしゃっていたと思うのですが、昨日の時点で1(名)で、本日の方、お一人重症ということで、誰か軽症あるいは中等症から重症になっている方がお一人いらっしゃるということですか。

(知事)
 おっしゃるとおりです。

(幹事社)
 これで終わりたいと思います。ありがとうございました。

(知事)
 はい。それではよろしくお願いします。

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