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令和3年1月24日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 それでは、よろしくお願いします。

(知事)
 それでは、私の方から新型コロナウイルス感染症の発生につきまして発表させていただきます。
 昨日1月23日、医療機関経由の民間検査機関及び徳島県立保健製薬環境センターの検査によりまして、4名の新型コロナウイルス感染者発生が確認されたところであります。県内では、360例目から363例目となります。
 それでは、感染者の概要について、以下ご説明させていただきます。なお、公衆衛生上の観点から、お住まいの市町村名を公表させていただきます。
 まず360例目の方、年代は20代、男性、徳島保健所管内、北島町在住の方、職業は自営業の方であります。
 次に361例目の方、年代は30代、男性、徳島保健所管内、藍住町在住の方、職業は会社員であります。
 次に362例目の方、年代は80代、女性、徳島保健所管内、徳島市在住の方、職業は無職であります。
 次に363例目の方、年代は70代、女性、徳島保健所管内、藍住町在住の方、職業はパート従業員であります。
 感染者の方の発症日、症状、行動歴につきましては、記者の皆様方のお手元に配布の資料をご参照願えればと思います。なお現在、新型コロナウイルス入院受入医療機関に、362例目の方は既に入院済み、360例目、361例目、そして363例目の方は入院調整中であります。
 また、現時点での濃厚接触者につきましては、360例目の方は、ご友人1名、仕事の関係者2名、合わせて3名となります。次に361例目の方、同居のご家族6名、職場の同僚3名、合わせて9名となりますが、既に全て陰性が確認されております。次に、362例目の方はおられません。363例目の方、同居のご家族3名となります。なお現在、継続して、積極的疫学調査を実施しているところであります。
 続きまして、1点ご報告させていただきます。
 昨日1月23日、兵庫県から、本県在住の方1名とその同僚で鹿児島県在住の方1名、合わせて2名の新型コロナウイルス感染者発生の連絡がありました。まず、本県在住の方は70代、男性、徳島市在住の方、鹿児島県在住の方は50代、男性であります。なお、この2名につきましては、兵庫県の検査で陽性が確認されましたため、統計上は兵庫県の発生患者としての取り扱いがなされます。
 また、現在県内の新型コロナウイルス入院受入医療機関にお2人、既に入院済みであります。現時点での濃厚接触者はおられません。現在、兵庫県と連携を取りながら、継続して、積極的疫学調査実施いたしているところであります。なお、プライバシー保護の観点から、是非ご配慮をよろしくお願い申し上げます。
 次に、昨日からの動きを少しご説明させていただきます。
 「鳴門高等学校」の生徒及び教職員、合わせて214名に実施いたしました検査につきましては、全て陰性となりました。218名を対象としておりましたので、残り4名おられるわけでありますが、明日1月25日月曜までに全て終える予定であります。このため、「鳴門高等学校」におきましては、明日も臨時休業とすることといたしております。
 また、昨日1月に発生した2つの「クラスター」で、少し感染者に動きがありましたので、ご報告させていただきます。
 まず「有料老人ホーム『クレア城南』関連クラスター」におきまして、昨日「有料老人ホーム『クレア城南』」入所者1名の陽性、362例目となりますが確認され、全体では「クラスター」50名となります。
 

(パネル「有料老人ホーム『クレア城南』関連クラスター感染状況」を掲示)
 
 こちらが「有料老人ホーム『クレア城南』 関連クラスター」の状況でありまして、こちらが原発から始まって、そして、ずっと、また関連の病院まで飛び火したものでありまして、今回、こちら入所者の方1名の陽性が確認されることとなり、全体では合計50名の「クラスター」、「関連クラスター」となったところであります。
 
(パネルを置く)
 
 そしてもう一つ、「徳島穴吹カレッジ関連クラスター」におきまして、昨日、304例目、この方は1月18日に陽性が確認された方の濃厚接触者1名の陽性、この方が363例目となられますが、確認されました。ということで、全体でこちらの「(徳島穴吹カレッジ)関連クラスター」も10名となったところであります。
 
(パネル「徳島穴吹カレッジ感染クラスター感染状況」を掲示)
 
 こちらから原発として始まりまして、そして、徐々にこれが外にも出て行くということで「(徳島穴吹カレッジ)関連クラスター」、これによって、陽性者は全体で10名となることとなりました。
 
(パネルを置く)
 
 1月に4つの「クラスター」、「関連クラスター」もあるわけでありますが、これらが発生をし、直ちに封じ込め、これを行いました結果、今のところ、大きな感染拡大は見られず、当面のところ、封じ込めができている、このように思われるところではありますが、今回のように、時間をおいて一旦陰性になっていた方が健康観察の期間中に症状が出て、そして、陽性に転じる、こうした点がありますので、我々としてはしっかりと健康観察、これを続けて参りたいと考えております。その意味で、引き続き、積極的疫学調査及び濃厚接触者の皆様方の健康観察を進め、全力で感染防止、感染拡大の防止に努めて参ります。
 緊急事態宣言が1月7日、まず1都3県で出され、その後、1月13日に全体では11都府県、こちらに広がって10日が経過したところでありますが、全国的な感染者数は昨日1月23日現在で4,717名、昨日1日でもこれだけを数えるなど、依然として高い水準を推移しているところであります。
 若い世代の方、特に高校3年生の方などは、これから大学受験などで県外にお出かけになる機会が多くあることと思いますが、是非その際には行き先の都道府県が発出しております新型コロナウイルスに関するメッセージを十分に事前にご確認いただきまして、自らを守る対応を是非取っていただきたいと思います。
 また、受験当日、これまでの努力が十分に発揮されますように、日頃の健康管理に気をつけていただき、受験にしっかりと臨んでいただきたいと思います。
 本県では、1月7日以降、17日間連続して感染者が確認されている状況となっております。県民の皆様方には、もう耳にタコができるよとお思いかもしれませんが、繰り返しのお願いとなります、外出される際にはマスクの着用、3密の回避、手指消毒、うがい、また家庭内での部屋の換気、共用部分の消毒などいわゆる「基本的な感染防止対策」の徹底をお願いいたしますとともに、今回出た「クラスター」あるいは「関連クラスター」の要因とも考えられる学校や職場における場面の切り替わり、例えば、勤務時間から休憩時間へ、授業中からこちらも休憩時間、あるいは放課後、どうしても緊張から解放されて気の緩みが出てしまう、マスクをつい外し、飲み物、食べ物を食べ、楽しく談話する、そして、飛沫感染を起こしてしまう、是非ご注意をお願いしたいと思います。
 また、ご本人も含め、ご家族の方などで体調がどうも思わしくない、熱っぽい、こうした方がおられましたら、早め早めに「かかりつけ医」の方に電話でご相談の上、医師の指示に沿って行動していただきたいと存じます。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)

(幹事社:朝日新聞社)
 それぞれ4人の方の、361(例目)の方は無症状なので、それ以外のお三方の症状をお願いします。

(知事)
 はい。では360例目の方、軽症です。次に、362例目の方、中等症となります。363例目の方、軽症です。以上です。

(朝日新聞社)
 さっき持っていらっしゃったボードを見た限り、事前の発表のところでもありました361(例目)の方は350例目の方の同僚ということですね。

(知事)
 そうです。濃厚接触者です、350例目の方の。

(朝日新聞社)
 同じフロアにいらっしゃったのですか。

(知事)
 この方、そうですね。(同じフロアに居た)ということになります。

(朝日新聞社)
 362例目の方は、(有料老人ホーム)クレア(城南)の利用者ですか。

(知事)
 そうです。入所者です。

(朝日新聞社)
 363(例目)の方は、304(例目)の教員の方のご家族ですか。

(知事)
 そうです。

(朝日新聞社)
 362例目の方なんですけれども、中等症ということであり、かつ(1月)17日に発熱し、昨日まで入院されていてここで陽性というのは、どういうことがあったのか、時系列を教えていただけますでしょうか。

(知事)
 はい。この方は(有料老人ホーム)クレア城南の入所者ということで、1月11日に濃厚接触者ということで、まずPCR検査を受けられ、陰性となりました。ただその後、健康観察に入るということになりまして、実は1月14日にも、再度念のためということで、PCR検査を受けられて、ここでも陰性となりました。
 そして、1月17日に、38.1度、発熱をされたということから、当然、抗原定性検査をまず行ったところ、実は陽性が出ました。しかし、(抗原)定性検査でありますので、確定検査のためにPCR検査、医療機関に入院して、同日確認のためにPCR検査を行ったところ、陰性と出たんですね。ただ、定性で陽性、しかも濃厚接触者として定性で陽性と出ておりますので、これは単なる陰性になるということではなくて、擬似陽性ということになりますので、事実上は入院措置のまま、いわゆる陽性患者と同様の対応を取ると。そして経過観察をするということになりました。
 そして、この(新型コロナウイルス)入院受入医療機関にこれはなるわけなんですが、そちらで入院を継続をして、昨日もう一度、PCR検査、民間機関を経由して行ったところ、ここで陽性と。つまり、4度目の検査で陽性となったということになります。

(朝日新聞社)
 症状としては、1月11日時点から(1月)16日くらいまでは平常だったのですか。

(知事)
 (症状は)なかったです。(1月)17(日)に38.1度。

(朝日新聞社)
 急に出られて、当然、その間は投薬等はなかったのですね。

(知事)
 健康観察ですね。ずっと。

(朝日新聞社)
 (1月)17日以降は容態はどうだったのでしょうか。

(知事)
 その後はずっとこの入院状態で、その後の症状についてはお任せと。(新型コロナウイルス)入院受入医療機関になっていますので。

(朝日新聞社)
 要件としては、人工呼吸器をつけられたということ。

(知事)
 はい。これは中等症が、陽性が確定をした段階で、中等症ということで、その所見、これはまず酸素吸入をされているということと、肺炎の所見がもちろんあります。

(朝日新聞社)
 珍しい事例ですか。

(知事)
 いえ。こういう事例は、つまり長い間ずっと、つまり原発の方が元旦に出て、1月2日に2人目が出て、1月6日に3人目が出て、そして、10人発熱をしたのが1月11日。そこで、お医者さんが駆けつけて、検査をして、そのうち8名陽性ということになりまして、そこから全員を検査すると。つまり、約10日間、そこにさらされるということになると、やはり菌を持っていて、ただ、菌ですから、当然どの程度活性化するのかということがあって、どうしても高齢者の場合には、細胞の活性度が割と低い部分があるので、しばらくはウイルスもじっとしていると。何か体力が落ちた時に一気に上がるというのがこの事例。
 ということですから、もうこういった所見、全国にありますので、(新型コロナウイルス)入院受入医療機関でも、確かに、(抗原)定性検査で陽性ではあるんですが、PCR(検査)で陰性となった場合、普通だと陰性と見てしまうんですが、今回の場合は陽性、疑似陽性と見て、いわば陽性患者と同じ入院措置をしたということになるんですね。

(朝日新聞社)
 検査方法のちょっとした違いというのもあるのですか。

(知事)
 ええ。というのは、PCR(検査)の場合に、ある一定の量が出ないと、陽性にならない、いわゆる擬似陽性になってしまうんですね。ですからこれは適切な(新型コロナウイルス)入院受入医療機関の対応であるがゆえに、そこから広がっていないと。もう完全に陽性者と同じ扱いをしたと、ここが非常に大きかったということです。

(朝日新聞社)
 先ほどのボードで確認させていただいたのですが、(有料老人ホーム)クレア城南のクラスターがこれで50人目で、(徳島)穴吹(カレッジ)は10人目ということですね。

(知事)
 はい。

(読売新聞社)
 360例目の方の行動歴の部分なんですけれども、この友人というのはどこから来られた方なのでしょうか。

(知事)
 この友人は県内の方です。濃厚接触者として、認定させていただいております。

(徳島新聞社)
 それぞれの方の具体的な業務内容をお願いします。

(知事)
 では、以下、申し上げて参ります。
 まず、360例目の方は自営業であります。仕事の内容については屋外で現場作業に従事をされておられまして、現場ではお一人で作業されるお仕事です。
 次に、361例目の方は、会社員の方でありまして、この方はデスクワーク及び屋内作業に従事される方であります。
 そして、職業のある方は、あと363例目の方、パート従業員の方でありますが、この方につきましては、この発症の(2日前からの)期間、この期間従事をされておりませんので、その中身については、発表を控えさせていただきます。

(徳島新聞社)
 関係性についてなんですけれども、361例目の方は350例目の同僚ということですか。

(知事)
 そうです。350例目の方が陽性となった時の濃厚接触者でもあります。

(徳島新聞社)
 363例目の方は、304例目の方の母親ですか。

(知事)
 この方の母親です。しかも濃厚接触者と。

(徳島新聞社)
 360例目と363例目の発症日からの症状の経過をお願いします。

(知事)
 はい。分かりました。
 ではまず360例目の方、発症日は1月20日となります。38.0度発熱、咳、頭痛、全身倦怠感、関節・筋肉痛。1月21日、39.5度、そして、頭痛と全身倦怠感、関節・筋肉痛がそのまま残られます。ここで常備薬を服用される。そして、(1月)22日には熱が37.5度に落ちますが、ここで関節・筋肉痛が残り、味覚障がいが出て参ります。そして、1月23日、37.3度、筋肉・関節痛はそのまま残り、味覚障がいに加え、嗅覚障がいが出るということになります。
 次に、363例目の方、発症日は1月21日、そして(1月)21(日)から(1月)23(日)まで咳が続きます。ということで、症状は咳ということになります。

(朝日新聞社)
 話題が変わって恐縮なんですけれども、鳴門高校は明日も臨時休校ということですが、入試の日程というのは変わりはないですか。

(知事)
 変わりません。昨日、発表させていただいたとおりです。

(徳島新聞社)
 (有料老人ホーム)クレア(城南)の入所者の方以外で、特徴的な立ち寄り先というのはありますか。

(知事)
 はい。こちらは行動歴ということになりますが、360例目の方は現在調査中であります。
 そして、361例目の方、この方はもう濃厚接触者ということで、その後はずっと(健康観察期間)ということになります。
 それから、あと363例目の方、この方も濃厚接触者としてなっておりますので、もうずっと医療機関以外は行かれておりません。

(朝日新聞社)
 6指標をお願いします。

(知事)
 はい。申し上げていきます。
 それでは直近1週間、これは1月17日から1月23日となります、72名。そして、その1週間前、これは1月10日から1月16日、62名ということで、1週間対比では、先週よりは多い、となります。
 次に、感染経路不明割合は、72(名)分の6(名)、8パーセントとなります。ちなみにこの6名の方、申し上げて参ります。292例目の方、297例目の方、300例目の方、312例目の方、313例目の方、そして、315例目の方となります。
 次に病床の逼迫具合について、対現時点確保数200(床)分の83(床)、42パーセントとなります。うち重症者用25(床)分の1(床)、4パーセントとなります。
 次に、療養者数、入院が今申し上げた83(名)、そして、宿泊療養が33(名)、合わせて116名となります。
 最後、陽性率でありますが、2,072(名)分の72(名)、3.5パーセントとなります。以上です。

(朝日新聞社)
 あと、もし良ければなんですけれども、「クレア城南」と「穴吹(カレッジ)」の表をいただけますか。

(知事)
 表ですね。

(朝日新聞社)
 もしあれば、準備されていれば。

(知事)
 はい。あります。ご用意してありますので。

(朝日新聞社)
 ありがとうございます。いただければと思います。

(知事)
 もちろんです。こちらに今までの検査、あと陽性者の数、全部記してありますので、ご覧いただければと思います。

(幹事社)
 ありがとうございました。

(知事)
 はい。それでは、ありがとうございました。

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