令和2年11月27日 臨時記者会見 フルテキスト版

（幹事社）
 それではよろしくお願いします。

（知事）
 はい。それではご苦労様です。新型コロナウイルス感染症の発生につきまして、私の方から発表させていただきます。
 昨日11月26日、徳島県立保健製薬環境センターの検査によりまして、1名の新型コロナウイルス感染者の発生が確認されました。県内では181例目となります。
 それでは感染者の概要をご説明させていただきます。なお、公衆衛生上の観点からお住まいの市町村名を公表させていただきます。
 感染者の方の年代は70代、男性、徳島保健所管内、鳴門市在住の方で、無職の方であります。
 感染者の発症日、症状、行動歴につきましては、記者の皆様方のお手元に配布をさせていただいている資料をご参照いただければと思います。
 なお現在、新型コロナウイルス入院受入医療機関に既に入院済みとなっております。
 また、現時点での濃厚接触者についてはおられません。
 なお現在、継続して積極的疫学調査を実施しているところであります。プライバシー保護の観点から是非ご配慮をよろしくお願いいたします。
 今、北海道をはじめ、例えば東京都570名過去最高はじめとする首都圏、あるいは愛知県234名過去最高はじめとする中部圏、そして関西圏におきまして、急速な感染拡大が続いているところであります。四国におきましても、11月に入りまして愛媛県、こちらでの感染者数が倍増するなど地方においても急増する地域が見られるようになりました。
 県民の皆様方におかれましては、マスクの着用、3密の回避、手指消毒、うがいなど基本的な感染予防対策はもとよりのこと、全国知事会あるいは国の分科会の方から出されています感染リスクが高まる「5つの場面」、例えば飲酒を伴う懇親会、大人数や長時間に及ぶ会食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わり、例えば仕事から休憩時間に入る、あるいはそうした時には気の緩みが起きやすい、また環境の変化に伴う、この5つが危険リスク、感染リスクが高まる「5つの場面」と言われておりますので、是非こうした点についてもご参考いただいて、是非ご注意をいただければと思います。
 さらにはご本人も含め、ご家族の方に体調が悪い方がもしおられた場合、早めに「かかりつけ医」さんに電話で相談をいただき、指示を仰いでいただきたいと思います。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いをいたします。

（幹事社：徳島新聞社）
まず、11月22日、発熱ということなんですけども、この方の症状と経過をお願いします。

（知事）
まず現在の症状ですが中等症です。まず発症は11月22日、38.5度の熱と全身倦怠感がございました。そして翌（11月）23日から24日にかけて37度台の発熱、全身倦怠感は続きます。そして11月25日38.3度、引き続きの全身倦怠感に加え、肺炎の所見が見られるようになりました。

（徳島新聞社）
肺炎ということなんですけれども、人工呼吸等医療的な何か治療はされているんでしょうか。

（知事）
ここは行動履歴にも関わってくるところでありますが、今言ったような症状の経過がありましたので、11月25日、医療機関を受けられました。失礼、11月24日に医療機関をまず受診され、そして症状が改善しないため、再び同じ医療機関に11月25日行かれまして、ここで抗原定性検査、こちらを受けたところ陽性となり、その際に肺炎の所見がありましたので、同日、直ちに入院して治療開始となります。ただ、ここでは定性検査でありましたので、ルールに則りまして、翌日11月26日、確認のために県の保健製薬環境センターで PCR 検査を受けることとなり、ここで陽性が確定をいたします。

（徳島新聞社）
それでは、これまでの感染者との関連はどうでしょうか。

（知事）
これまでの感染者の皆さん方との関連は現段階ではございません。

（徳島新聞社）
この方は一人暮らしの方でしょうか。

（知事）
お一人でお住まいです。

（徳島新聞社）
考えられる感染源というのはどうでしょうか。

（知事）
今のところ県外への行動履歴が見られない、また訪問をされた形跡もないということでありますので、しばらく積極的疫学調査に移りたいと思いますが、中等症でありますので、どこまでお聞きをするのができるのか、ここについては少し様子を見る必要があるかと思っております。

（徳島新聞社）
濃厚（接触）者はいないということですが、接触者の方はいらっしゃるのでしょうか。

（知事）
接触者も保健所の聞き取り、あるいは現場を見に行った、そうした観点からはございません。

（読売新聞社）
この方の症状、中等症ということでしたが、それはこの肺炎の症状というのを指して言っているんでしょうか。

（知事）
そういうことです。酸素吸入は現段階ではございません。

（読売新聞社）
この方の行動履歴の屋内娯楽施設だとか屋外競技施設、このあたり具体的に何か言えたりすることってありますでしょうか。

（知事）
まず行動履歴とそれを訪問したところ、少しお話を申し上げていきたいと思います。
まず11月20日、21日、22日とこの3日間、屋外の競技施設を利用されております。そしてここでは、プレー中マスクの着用は屋外ということもあり、されておられないわけでありますが、屋外スポーツということでソーシャルディスタンスが保たれている、またプレイ中には会話を伴わないということで、保健所の聞き取りあるいは他の方からの様々なヒアリングなどによりまして、濃厚接触者また接触者はいないと判断いたしました。
次に11月20日そして21日、屋内娯楽施設を利用されておられます。ここにつきましては、保健所が昨日立ち入り調査をさせていただきました。そして館内では共用部分を中心とした定期的な消毒、換気が行われているということ、また入り口では検温器の設置、また従業員の方々もマスクの着用をされていることが確認されております。また館内では密を避けるための一部利用制限もされている、こうした観点からここでの接触者、こちらも濃厚接触者もないという判断となりました。

（毎日新聞社）
（11月）20日と21日に屋内娯楽施設を利用されてたってことなんですけども、このときはマスクを着用されていたんでしょうか。

（知事）
この方はマスクを外す時間帯もあったと聞いております。

（徳島新聞社）
今のお答えに関連してなんですけども、マスクを外す時間帯はあったが、他の人と、例えば会話したりとか、食事したりとか、感染リスクが高いような行動は取っていないということでしょうか。

（知事）
おっしゃるとおりです。

（徳島新聞社）
発症日が（11月）22日で、22日にもこの屋外競技施設を利用ということなんですけども、（家に）お戻りになってから症状が出たということなんでしょうか。

（知事）
はい。

（読売新聞社）
県内の入院者数をお願いいたします。10人、県内感染確認者（での入院者）数は10人ということでいいんでしょうか。

（知事）
そうです。それで結構です。

（徳島新聞社）
屋外競技施設で何かスポーツをされたということなんですけども、これは一人で行うマラソンとか、例えばですけど、一人で行うものではなくて、チーム競技ですか。

（知事）
そうですね。

（徳島新聞社）
ただ、マスクを外していても接触は少ないということですか。

（知事）
ソーシャルディスタンスです。そこは十分距離が保たれていると。それから会話をほとんどしないということで。

（徳島新聞社）
例えばサッカーであるとか、野球であるとか、具体的に競技は何なんでしょうか。

（知事）
これについては我々として公表する予定はございません。

（徳島新聞社）
何か（公表しない）理由はありますか。

（知事）
まず、ソーシャルディスタンスが保たれているということ、それと保健所でも状況をヒアリングをさせていただいておりますし、あと全体に参加した人をすべて把握はできておりますので、その状況でもこの人たちを接触者として認定することはないということ、万が一、ご心配であるといった場合には、すべてに（PCR検査の）対応させていただく、こうしたことが担保されてることがその理由となります。

（徳島新聞社）
今の話でしたら、その場で一緒にプレーした方々とは、全員連絡が取れる状態ということなんでしょうか。

（知事）
おっしゃるとおりです。

（四国放送）
屋内（娯楽）施設っていうのは具体的にどんな施設かっていうのは公表してもらえないんですか。

（知事）
はい。その予定はございません。

（四国放送）
カラオケではないですか。

（知事）
そのあるなし関係なくですね。（公表する予定はありません）

（徳島新聞社）
屋外施設、屋内施設、医療機関と、これ県内（の施設）でしょうか。

（知事）
はい。

（徳島新聞社）
この（181例目の）方、医療機関は1か所を2回受診されているということだと思うんですけども、これは（診療・検査）協力（医療）機関でしょうか。それともそれ以外。

（知事）
そうです。

（徳島新聞社）
（診療・検査）協力（医療）機関ですか。

（知事）
はい。

（徳島新聞社）
確認なんですが、その（診療・検査）協力（医療）機関に一度、県のPCR検査で検査（結果）が判明する前に、もうすでに入院されていたということですね。

（知事）
最初にまず診察を受けて、そして当然今申し上げたように肺炎の所見があるということ、それから定性検査で陽性になったということで、直ちに同日入院されたと。 そして、その後（陽性かどうか）確定をするためには、定性検査の場合にはPCR検査を行うこととなっておりますので、いわば偽陽性（の可能性がある）ということですね。そこで（11月）26日に PCR 検査を県で行い、その結果、陽性が確定したということで、確定日を（11月）26日とさせていただいています。

（徳島新聞社）
（11月）25日に検査をして、そのまま入院したのも、その同じ（診療・検査）協力（医療）機関ということでいいんでしょうか。

（知事）
ここは（新型コロナウイルス）入院受入医療機関ですね。先ほども発表の時に申し上げたように。

（徳島新聞社）
それは、その最初の時点で、もう（新型コロナウイルス入院）受入（医療）機関に入っていたということですか。

（知事）
まず、この最初には、俗に言うかかりつけ医という検診（診療・）検査協力医療機関でまずは診断を受けて、改善しないので翌日また行かれて、その結果、そこでいわゆる定性検査を受けたと。ただ肺炎の所見が出ましたので、直ちに入院受入医療機関の方へ入院をしたということになります。

（徳島新聞社）
重ねてなんですけど、（11月）25日に入院したということですか。（新型コロナウイルス入院）受入医療機関に。

（知事）
そういうことです。

（幹事社）
どうもありがとうございました。

（知事）
どうもありがとうございました。よろしくお願いいたします。