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令和2年10月22日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 それでは、よろしくお願いします。

(知事)
 それでは、新型コロナウイルス感染症の発生について、発表させていただきます。
 昨日10月21日、徳島県立保健製薬環境センターの検査によりまして、1名の新型コロナウイルス感染者の発生が確認されました。県内では164例目となります。
 それでは、感染者の概要につきまして、ご説明させていただきます。なお、公衆衛生上の観点から、お住まいの市町村名を公表させていただきます。
 感染者の年代については20代、男性、徳島保健所管内、徳島市在住の方、大学生であります。
 感染者の発症日、症状、行動歴につきましては、記者の皆様方のお手元に配布させていただいている資料をご参照いただきたいと存じます。なお、現在、新型コロナウイルス入院受入医療機関に入院調整中であります。
 また、現時点での濃厚接触者については、ご友人5名となっております。なお、現在、継続して積極的疫学調査を実施しているところであります。プライバシー保護の観点から、是非ご配慮をよろしくお願い申し上げたいと存じます。
 これまで、幾度となく発熱の症状があるなど体調が悪い場合には、厳に行動に気をつけていただきたいとお願いを県民の皆様方にさせていただいてきたところでありますが、この度の事案でも県外の方との接触があった後に、1度解熱したとの理由はありますが、症状が出た後もアルバイトに従事するなどの行動がとられております。
 発熱など、何らかの症状が生じた時点で、是非気づきを持っていただき、行動を控える、そのようにしていただきたかったことであります。
 このことから、特に若い世代の皆様方には、新型コロナウイルスの感染を広げることがないよう、まずは感染リスクの高い場面について、十分留意いただきたいということ、発熱、体調が悪い時には、是非行動を控えることなど責任のある行動、お願いいたしたいと存じます。
 そして、今申し上げた点を周知する意味で、本日、新型コロナウイルス感染症対策本部長名で、県下6大学等に既に通知させていただきました。
 なお、私たちが闘うべき相手は(新型)コロナウイルス。あらためて申し上げますが、感染された方や医療従事者、そのご家族などへの不当な差別、偏見、差別的言動については、厳に慎んでいただきますよう重ねてお願い申し上げます。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)

(幹事社:徳島新聞社)
 これまでの徳島大学クラスターとの関連を教えていただきたいのが1つと、症状についてお願いします。

(知事)
 これまでの徳島大学関連クラスター14名出たところでありますが、そのクラスターとは関連が今の段階ではないことが確認されております。
 なお、症状につきましては軽症であります。

(徳島新聞社)
 徳島大学の学生さんではないということか。

(知事)
 そういうことです。

(徳島新聞社)
 大学名についての公表は。

(知事)
 そこについては、大学においての対応といったものなどございますので、現段階では控えさせていただきたいと考えております。

(徳島新聞社)
 6大学等に通知ということだが、中身と具体的に6大学等がどこになるのかを教えてください。

(知事)
 はい。まずは、当然クラスターの発生した徳島大学。そして、四大としてあります四国大学、徳島文理大学、鳴門教育大学。そして、阿南(工業)高(等)専(門学校)、さらには徳島工業短期大学、この6大学等ということになります。
 また、通知の内容については、どうぞ記者の皆さん方に配ってください。少しご覧をいただきながら、お聞きいただければと思いますので、まずは配布をお願いします。

(資料「県内高等教育機関における新型コロナウイルス感染症の陽性患者発生に係る感染拡大防止の取組について(依頼)」を配付)
 
 まずこのものについては、既に通知をなしたものとお考えをいただきたいと思います。そして、発信者については、今も申し上げた「徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部長」つまり私ということになります。
 そして依頼の、かがみの部分ですね、「県内高等教育機関における新型コロナウイルス感染症の陽性患者発生に係る感染拡大防止の取組について」ということとさせていただいております。
 そしてこの中では特に、条例の制定、10月16日から施行となったわけでありますが、「徳島県新型コロナウイルス感染症の(感染)拡大の防止に関する条例」が公布、施行されたというところでありまして、この条例の趣旨を踏まえて、改めて感染拡大予防ガイドラインの実践をはじめ、感染防止策の徹底を図っていただきたい。
 そして特にということで、必要となる例えば施設における対策であったり、学生の皆様方に対しての呼びかけ、こうしたものを具体的にまとめております。
 では、まず「校内での感染防止のために取り組むべき事項」、これは講義であるとかあるいは研究室での対応ということでありまして、3密の回避、マスクの着用、手洗い手指消毒、定時的な施設の換気、ソーシャルディスタンスの徹底。
 そして今も申し上げましたが、学生さんの検温をはじめとする体調確認の徹底。発熱、体調が優れない学生さんは授業に参加させないということ。回復後も十分に健康観察を行うこと。リモート教育、いわゆる遠隔授業の取組みをさらに推進していただくことを書いております。
 次に「感染リスクが高い場面に応じた学生の皆さん方に対する注意喚起の事項」についてであります。
 これは今回の徳島大学クラスター、この発生、あるいは国の専門家会議の方からも指摘されている事項などを取りまとめております。
 特に具体的に今回の事例、ここから時起こしておりますので、深夜に及ぶ飲食、クラブ活動、アルバイト、寮生活、旅行、県外の友人との交流等といったものを感染リスクの高い場面、具体的な事例として書かせていただいております。
 そして、そうした場面においての注意事項を以下具体的に、先ほど同様、3密の回避、マスクの着用、手洗い手指消毒、ソーシャルディスタンスの徹底。
 特にということで、会話やカラオケの際のマスク着用の徹底を。長時間にわたり個室や車内など閉鎖空間で過ごす際の換気の徹底。大声での会話は控えること。会食等において、できる限り、座席が対面となることを避けたり、テーブルを囲む人数を少なくするなど、適切な距離の確保。県外の友人との交流においてということで、関係者に陽性患者がいないかの確認を行うこと。体調が悪い時は行動を控え、回復後も十分に健康観察を行うこと。「事業者版スマートライフ宣言」または「ガイドライン実践店ステッカー」掲示施設の積極的利用。国・接触確認アプリ「COCOA」及び「とくしまコロナお知らせシステム」の活用など、これらを促しているところであります。以上です。

(徳島新聞社)
 発症2日前からの行動歴を書いていただいているが、一旦発熱して解熱した経緯があったということだが、そのあたりを含めて詳しく教えていただければ。

(知事)
 はい。分かりました。発症日は10月11日ということで、この時には全身倦怠感からということになります。そして、翌(10月)12日には37.5度発熱が起こります。そして、咳、鼻づまり、全 身倦怠感は引き続きです。そして、今お話がありましたように、10月13日から解熱されております。そして、咳、鼻づまりについては引き続き、その症状が15日まで続くこととなります。
 そして、(10月)16日に咳、鼻づまりに加えて典型的な症状である味覚、嗅覚障がいが発症いたします。そして、10月17日から(10月)19日までの間、咳、味覚、嗅覚障がいが続くという形。また、(10月)20日から(10月)21日については、咳が残るということになります。以上です。

(徳島新聞社)
 この方、(PCR)検査をした経緯というのはどういったものなのか。

(知事)
 はい。症状が今のような形で長く続いたということがありまして、10月19日に医療機関をオンライン診療を受けまして、そして、医療機関の方からドライブスルーの方に検査依頼があり、そして、PCR検査の結果、陽性が判明したという形です。

(毎日新聞社)
 10月9日以降連続的にアルバイトをされているが、その仕事内容は。

(知事)
 はい。10月9日に、アルバイトに従事されておりますが、この時のアルバイトの内容については、もちろんマスク着用、(手指)消毒、検温した状態で行われておりまして、教育関係となります。
 そして次に、10月11日にやはりアルバイトに従事されておられますが、ここのアルバイトは今の(10月)9日とは違うアルバイトでありまして、こちらは接客業ということになります。
 ただこの内容につきましても、人との接触というのは本当に短時間だけということでありまして、しかも人との間ではソーシャルディスタンスといいますかね、適切な距離が取られていると、こうした業務形態ということになります。

(毎日新聞社)
 (10月)15(日)、(10月)16日、(10月)18(日)はどうか。

(知事)
 はい。それぞれでは(説明いたします)。例えば、10月9日のアルバイトを「A」、10月11日のアルバイトを「B」とさせていただいた場合、10月15日のアルバイトは「B」。(10月)16日のアルバイトは「A」。(10月)18日のアルバイトは「B」となります。

(毎日新聞社)
 大学のホームページで感染者が出たということがもう公開されていて、あとアルバイトに何日も行かれたりとか、(10月)16日に商業施設、(10月)19日に大学に行かれているので、かなり感染が広がっている可能性も考えられるが、そうした中でも大学名は今の時点で公表されないのか。


(知事)
 はい。今の段階ではアルバイト「A」、アルバイト「B」についても対応がなされている。また特にアルバイト「A」の方では、どういう人であるかという接触者、約20名というのも確認がなされております。
 ただ、念のために当然のことながら、今日保健所の方が現地へ、それぞれ向かっているところでありまして、こうしたものを含める中で対応を判断していきたいと。今の段階としては、公表する対象にならないとこのように考えております。
 なお、(アル)バイト先以外で、10月16日、今、ご質問がありましたように商業施設を利用されているところでありました。この商業施設につきましても、新しい生活様式の対応がきっちりとなされているところでありますので、公表の必要は現段階ではないとこのように考えております。

(徳島新聞社)
 大学の名前を現段階で公表しない理由の内容を詳しくお願いします。

(知事)
 はい。この間、大学に実はほとんど寄っていないということです。発症2日前の今、アルバイト歴を申し上げましたが、(10月)9日から今日までの間で大学に行ったのは1度だけ、10月19日に大学に行っておりますが、この時に受講していない、つまり短時間の立ち寄り、それで接触した人も、ほとんどいないということでありますので、公表の方は差し控えさせていただきます。

(読売新聞社)
 今回の感染経路については、どのように考えているのか。

(知事)
 まだ調査中というのが大前提という中で、実は発症の6日前、10月5日から4日前となる10月7日まで、この間3日間、県外、近畿の方から来た友人と接触されていたということでこの辺りでいただいたのではないか、このようにもまず考えるところです。ただ少し、2日間は調査をしっかりとさせていただきたいと思います。

(徳島新聞社)
 (10月)5(日)、(10月)6(日)、(10月)7(日)とその県外、近畿地方から来たご友人と(一緒に)いらしたということか。

(知事)
 そうですね。(10月)5(日)、(10月)6(日)、(10月)7(日)、3日間ですね。

(毎日新聞社)
 現時点での濃厚接触者5人との関係性はどういった。

(知事)
 はい。この商業施設、まず2つに分かれます。4名、多い方が先ほどご質問のあった(10月)16日、商業施設に共に行って行動した4人。そしてもうお1人、これは10月9日、自宅を訪問してきたご友人1名。合わせて5名ということになります。

(徳島新聞社)
 先ほどの近畿地方から来た友人とということだが、友人の方とかその関係者がコロナに感染しているという情報はあるのか。

(知事)
 現段階のところでは、寄せられておりません。

(徳島新聞社)
 この濃厚接触者の方々は大学のご友人でしょうか。

(知事)
 そうなると思いますね。

(徳島新聞社)
 徳島大学のケースでは、(徳島)大学側から公表してほしいとの要望があったとのことだったと思うが、今回その当該の大学から県の方に公表については何かあったのか。

(知事)
 今の段階では特にありませんが、徳島大学の場合にはまず県として公表の判断をしたという前提があることをお忘れないように。というのは、9名は(徳島大学の)外でということで、その時点では大学名は公表しませんでしたが、その後の濃厚接触者、接触者の方から、感染が拡大してきた、その皆さん方は不特定多数の授業を受ける可能性があったということでの、いわゆる注意喚起、そして大学の方からもその要請があったということで併せて公表したということになります。

(毎日新聞社)
 教育系のアルバイトということだが、この方家庭教師とか、複数人と接するような(アルバイトなのか)。

(知事)
 前回、徳大の場合もそうでしたけど、これは教育関係とだけ申し上げておきます。

(徳島新聞社)
 その教育関係と思われるところからコロナが出ましたというふうなお知らせもあるがその辺は把握されてますか。

(知事)
 我々としては、あくまでも教育関係ということと、1番重要なのは接触者、これをどのように把握するのか、不特定多数なのか、限定できるのか。今回の場合は限定できるということで、先ほど申し上げたように約20名、これは接触者として、現段階として認定させていただいております。

(徳島新聞社)
 この20名というのは、この教育関係でということか。

(知事)
 そういうことです。

(徳島新聞社)
 ほかに接触者はいらっしゃいますか。

(知事)
 今の段階では、以上(20名のみ)ということと、あとは(アル)バイト「B」の方ですね。これについても現地に保健所が立ち入り調査を行う予定としておりますので、そうしたものの中から絞り出していければと考えています。

(徳島新聞社)
 (アル)バイト「A」と「B」の感染対策ですが、先ほど検温とおっしゃっていたと思うがこれは、(アル)バイト「A」でも「B」でも検温が行われていたということなのか。

(知事)
 我々で確認できているところで、まず(アル)バイト「A」の方では申し上げたように、マスクの着用、(手指)消毒、そして検温ということになっております。
(アル)バイト「B」、こちらにつきまして、ここのところについて、検温の部分だけのちょっと確認が取れていないんですが、マスクの着用と(手指)消毒、こちらについてはあるという形になっています。

(徳島新聞社)
 熱は翌日下がっていたということだが、(アル)バイト「A」に行ったときは検温では異常がなかったので、アルバイトをされたということか。

(知事)
 そのように捉えていいかと思います。

(徳島新聞社)
 先ほど、大学を公表しないことについて説明があったが、念のため前回初期の頃に大学生の感染者が出たときに6例目からの大学名を公表されたと思うが、そのときとの違いをお願いします。

(知事)
 はい。何度も申し上げているように、我々は公表することが目的ではなくて、やはり感染拡大、これを防ぐ。つまり、閉ざされた空間で限定されている、こうした場合については、それを徹底的に叩くいう形をとりますので、あえて公表する必要はない。
 しかし、授業などでマスプロ授業的なもので誰が受けたかわからない。もちろん、大学もその調査は行うんですが、早い段階でそれがなかなか分からないっていった場合には、当然これを喚起をするということで、大学名、そしてその日付(を公表する)。
 そうなりますと、その授業を自分は受けたという人達が名乗り出てくる。この皆さん方をお聞きして、それで接触状況に応じて、濃厚接触者として判断をするのか、あるいは、接触者としてそしてご協力いただいて、(PCR)検査していただくと。こういう形で封じ込めを図るいうのをとらせていただいておりますので、例えば、徳島大学の時にありましたように、非常に講義なども限定的であるという場合と一般的にマスプロ的に受けると、こうしたところで、大きく分けるという形を取らせていただいております。

(徳島新聞社)
 濃厚接触者の5名の方は、今のところ授業を大学で受けていたという情報はないのか。

(知事)
 この辺りについては、今確認しています。

(徳島新聞社)
 その方々がもし感染しているということになって授業を受けていたということになれば公表ということを検討するのか。

(知事)
 まずは(PCR)検査を行うことが濃厚接触者ですから最優先になりますので、その段階で陰性ということであれば、その対象から外れますし、もし仮に陽性だということになれば積極的疫学調査、これを行って、もし仮に授業を受けていたということになった場合、どのような形態の授業であったのか、これをしっかりと確認した上で、そして、感染対策、あるいはその時どういう人たちがいたのか、こうしたものを追うことにして、結果を出すということになります。

(毎日新聞社)
 現時点で残っている症状というのは、咳のみでよろしいか。

(知事)
 はい。先ほども申し上げましたように、(10月)20日から(10月)21日までは咳だけとなっています。

(徳島新聞社)
 この方、一人暮らしですか。

(知事)
 そうです。

(徳島新聞社)
 友人5名は、同じ大学の方ですか。

(知事)
 (同じ大学)と聞いています。

(徳島新聞社)
 徳島大(学)の方だが、濃厚接触者と接触者の(PCR)検査で5人残っていて、今日濃厚接触者2人が陰性だったと発表があったが、接触者3人の(PCR)検査状況をお伺いできるか。

(知事)
 全て陰性です。ということで終わったということです。

(徳島新聞社)
 一連のクラスター関係の(PCR)検査は、本日で終わったということか。

(知事)
 はい。正確に言うと昨日(のPCR検査)までで終わったと。結果が今日と。

(幹事社)
 ないようでしたら、これで終わりたいと思います。

(知事)
 はい。それでは、ありがとうございました。

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