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令和2年9月11日 臨時記者会見 フルテキスト版

とくしまアラートの移行について(説明)

(幹事社)
 それではお願いします。

(知事)
 それでは、私の方から発表させていただきます。
 本県の新型コロナウイルスにつきましては、9月7日の月曜日以降、新たな感染者が確認されておられず、また9月4日の金曜日から10日木曜日までの1週間を見てみましても、9月7日の1名のみとなっているところであります。
 今後の感染状況について、確かに予断を許すものではありませんが、県としては感染状況や国の動きなども十分に踏まえ、適切な対応を図っていく必要があります。
 そのため、先ほど第33回徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、私の方から3点申し上げたところであります。
 まず第1点目は、とくしまアラートの移行についてであります。
 とくしまアラートにつきましては、8月19日の対策本部におきまして、国の基準であるとか、あるいは国の新たな指標、これらを組み込む形で改定させていただきまして、現在は「感染拡大注意漸増」の段階となっているところであります。
 本日時点での各指標の数値が「感染拡大注意漸増」の基準を下回りましたことから、専門家会議委員の皆様方のご意見も踏まえまして、本日18時をもって、「感染観察強化」へと一段階引き下げることといたします。
 なお、県庁の万代庁舎と徳島市のご協力をいただいて、徳島中央公園鷲の門のライトアップをオレンジから黄色に切り替えさせていただきます。
 「感染観察強化」の発動基準は、1週間当たりの新規報告者数が10人以上となっており、本日現在ではその基準を下回っているところではありますが、さらなる引き下げについては、1週間経過後に改めて判断いたしたいと考えております。

県民の皆様へのお願いについて(説明)

(知事)
 次に2番目、県民の皆様へのお願いについてであります。
 今回のアラートの引き下げに際しまして、専門家会議委員の皆様方からは、感染者は確かに減少傾向にあるといえるものの、決して終息したわけではないことに十分留意していただきたい、ご意見をいただいているところであります。
 また、来週末9月19日からは4連休となるところであり、県民の皆様方の移動も活発化することとなります。
 そのため、県民の皆様方には引き続き、3密の徹底回避、マスクの着用、咳エチケット、手洗い手指消毒、大声を出さないといった、基本的な感染対策はもちろんのこと、特にご友人、仲間、家族内での感染対策を徹底いただきまして、家庭内にウイルスを持ち込まないこと、高齢者と同居するご家族の方、高齢者にサービスを提供する事業者での対策をより徹底していただくこと、これらについて注意をお願いいたしたいと思います。
 また併せて、これまでもお願いいたして参りましたが、人が集まる場所や飛沫感染のリスクが高い場所での感染予防の徹底、職場での感染予防対策の徹底、飲食の場での感染予防の呼びかけ、さらには発熱、体調が悪いときには、出勤など行動を控えていただくことなど、もう一度気を引き締めて感染対策をお願いいたしたいと存じます。

イベントの開催制限について(説明)

(知事)
 本日、政府分科会の開催がこの後予定がなされておりまして、大規模イベントの人数制限緩和について協議がなされることとなっております。分科会の協議を受け、国から新たな方針が示された場合には、本県も歩調を合わせ、イベント開催制限を緩和させていただきます。
 なお、GoToトラベルにつきましても10月1日から東京都発着分を対象に追加すること、東京都民の旅行も対象とすること、との方針で協議がなされておりますので、こちらも県民、事業者の皆様方に周知させていただきます。
 以上3点、これまでの対策が水泡に帰すことがないよう、しっかりと気を引き締めて取り組んで参りたいと考えております。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

とくしまアラートの移行について(質疑)(その1)

(幹事社:四国放送)
 今回の(感染拡大注意)漸増というのは、8月19日スタートで、数えると24日間ですが、19日以前はとくしまアラート、ちょっと違いましたよね。現在、漸増が終わった後とその前と大体同じような注意状態と捉えていいのか。

(知事)
 はい。そこで少しこちらをご覧をいただいた方が良いかと思います。
 
(パネル「とくしまアラートの発動基準について」を掲示)
 
 これが、新しくなった今のとくしまアラートっていうことで、前はこの「感染拡大注意」が1本だったんですね。ところが国の基準が細くなりまして、ちょうどこの感染拡大注意が2つに分かれたと。そして、今ある「漸増」と「急増」という形に分かれたということなんですね。ですから、前回はこれが1つだったと、こうお思いをいただければいいということですから、そうした意味では「漸増」というのは「感染拡大注意」、同じとこにあった。ただその厳しいところではなかったということになります。
 
(パネルを置く)
 
(四国放送)
 8月に入って急増しましたけど、結果的にピークはいつ頃だったのか。

(知事)
 全部で4つ、クラスターが出たところでありまして、その意味ではカラオケのクラスターですね、昼カラオケ、このあたりが出始めたところ、これはもう毎日のように出ておりましたので、あのあたりが1番。確かに高齢者施設、こちらでまず出て、その後、海上保安部の船、このクラスターが出た。でもこのあたりは割と押さえ込みが効いたんですが、再び別の高齢者施設、こちらでクラスターが発生して、この方が入院ということで、関連の病院の方へ行って、その病院にまで広がると、新たな形でのいわゆる関連クラスターという考えがここで出されたと、このあたりから、感染がずっと拡大してきて、全国でも多い傾向であった昼カラオケ、クラスター、2次感染を入れるとこのクラスターが1番大きいと。しかも、1つの店から別の店にまで飛び火をしてという形となりましたので、ちょうど3番目の関連クラスター、それから4番目のクラスター、関連クラスター2つ目と、この2つが出たところが1番のピークと言って過言でないかと思います。

(四国放送)
 直近1週間の指標で1番多くなった日は分かりますか。

(知事)
 それまたちょっと調べて報告します。

(四国放送)
 次に、全国的に見て非常に8月は多かったが、(第)1波、(第)2波とかあまり言わないが、徳島県も第2波に巻き込まれたというような認識か。(知事)
 そうですね。7月末でいわゆる1,000人を突破したと。そして、8月に入って今おっしゃるようにもう全国各地で、例外なく出ていたということがありまして、事実上、これを第2波と呼ぶということに後付けでなりましたので、先般の会見の時にも、事実上、徳島もその(第)2波の中に組み込まれているとこのように申し上げましたので、まさに今回8月、ここのところが第2波と言って過言でないと思っています。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための条例案について(質疑)

(四国放送)
 今日、議会開会のときにコロナに関しては条例を作っていくとおっしゃっていたが、具体的にどういった条例になっていくのか、方針はあるか。

(知事)
 そうですね、はい。多くの皆様方に今回の一連の県の対応、対策といったものをしっかり制度として知っていただく、その見える化を図ろうと。例えば、クラスターが出たと認定され、しかもそれだけで抑えきることは難しいといった場合には、当然その店名を公表すると、あるいはその場所を公表するということになりますし、あるいはそれぞれのガイドライン、これらが示されているわけなんですが、それにしっかりと沿って守られてなかったということが発生拡大、こうしたものにつながったという場合はクラスターでないとしても現認をして、その状況を公表させていただいて、そこからの広がりを叩くと。こうした点がまず、これは感染症法第16条であったり、あるいは国がこれを受ける形での公表基準、こうしたものを示しておりますので、こうした点についてしっかりと対策を講じていくと。
 これからさらには、当然県としての責務、あるいは事業者の皆さん、また県民の皆様方にやはりここのところは、しっかりと対応していただこうといった形でここのところについては、そうした役割を申し上げたいと、今大体そうした形を考えております。

(四国放送)
 他県のような罰則も含めたものを折り込むようなおつもりはあるのか。

(知事)
 それでこの罰則のところについては、もしこれを例えば検察との協議などをやっておりますと、かなり時間がかかってしまうんですね。今回必要なのはもう全国的に結果として、第2波、これまでも迎えたということですから、今後例えばインフルエンザ、これがどんどん流行ってきて、コロナと紛らわしくなってくる、言わば第3波、こうしたものへやはり早期に対応していく体制を固める、あるいは県民、事業者の皆さん方にご理解をいただくといった点を考えると、まずその罰則というものも当然視野に入れますし、今、全国知事会から、例えば特措法において、あるいは感染症法、こうしたものに位置付けていただくということも提言して、これは国の方も前向きに捉えていただいているところでありますので、もし法律などでそうしたものが書かれた場合には、直ちに法の適用、これはあるんですが、県としても同時並行でそうしたものを取り組んでいくということは考えたいと。
 まずは、今回を制度として、しっかりと県民、事業者の皆様方にご理解をいただいて、そして、第3波を迎え撃つということを急ぎたいと考えています。

(四国放送)
 罰則というよりかは努力というか、皆さんにもっとこういうふうに協力してくださいということを明確にするということか。

(知事)
 そういうことです。あるいは公表について、こういった場合には、直ちに公表しますよと。そして、封じ込めを図ると、こうした点を明らかにしていこうと。

(四国放送)
 公表については、これまでより分かりやすく、こういう場合は公表しますよと言うのを明確に出すということか。

(知事)
 1番のポイントは、今の国の基準、通知などではできる規定なんですね。ところが県としてはそれではやはりこれだけの数を出した以上甘いと。できるではなくてそれをやると、いう形をできれば書かせていただきたいと考えています。

(四国放送)
 公表しますよと。

(知事)
 そういうことです。

(読売新聞社)
 昼カラオケ、全国で傾向があったものが県内でもといった形での全国的な傾向への注意が必要だと思うが、さっき言っていたのは家庭内感染が一番警戒すべきということか。

(知事)
 これはもう全国でも、ちょうど昨日、小池都知事が会見しておられましたけど、この中でもその点については、触れておられたんですね。今全国同じなんですが、家庭内感染、それともう1つは、やはりリスクが伴う高齢者の皆様方にうつさない、あるいは高齢者の皆様方も気をつけていただくと、典型が昼カラオケということになるわけですけどね。
 こうした点については、やはりしっかりとご理解を。また再認識をしていただく必要があるんではないだろうかということで、今回(とくしま)アラートを1つ落とすことによって、既に出している「感染拡大注意漸増」、それから1つ落ちました「感染観察強化」ということで、色がオレンジから黄色に今日の6時をもって、午後6時をもって行うということですが、この中で2点、徳島県の専門家会議からも出されております、決して(とくしま)アラートが1つ下がったんで終息したとそう勘違いはしないでいただきたい、終息はしていませんよと。
 それからもう1つは、やはり今後、季節性のインフルエンザ、流行がそろそろ近づいてくるということがありますので、もう一度気を引き締めて感染対策、インフルエンザも新型コロナ(ウイルス)も共に感染症でありますので、それについてはしっかりと、ということで基本的な対策、また特に注意をお願いしますということで、今もお話がありましたように、家庭内での感染、これを注意していただく。また、リスクを伴う高齢者の皆様方には、とにかくうつさない、家庭内で。あるいは高齢者の皆様方にサービスを提供する事業者の皆さん方についても、やはり一段高い意識をもって対応していただきたい、接していただきたいと。高齢者の皆様方をしっかりお守りをしましょうということの徹底でありまして、以下感染対策についてもしっかりと再びお願いするというものとなります。

(読売新聞社)
 条例に関してですが、さっき昼カラオケに行っていた店舗でクラスター、かなり多くの感染者が出るということが実際ありましたけど、条例に店舗名を公表するということを盛り込むことで、事業者により注意を促したりだとかどういったような効果が見込めると考えているのか。

(知事)
 今までは国の感染症法第16条、ここはクラスターだとかなんとかっていうことは書いていないですよね。積極的に感染拡大の恐れがある場合には公表します、しなさいということになっている。ただ、これだけでは分かりづらいということがありますので、国が通知を我々全国知事会からも申し上げた結果、クラスターなどこうしたものが出た、また出る恐れがある、こうした場合については、積極的に公表していくとそうしたことができるとなっている。
 もう1つあるのが感染予防のガイドラインですね。こうしたものを各業界が出しているにも関わらず、それに従わない、従っていなくて、感染が出る。こうしたものについては、積極的にこれも公表することができますよとなっていると、これが国の定めと。
 県においては、そうしたものについては、現にこれでクラスターが出た、そして関連クラスターまで2つ出た。高齢者施設の関係、また昼カラオケということとなりましたので、この2つについては、できるではなくて、するという形を取らせていただくと。こうした点について、今後例えば積極的な疫学調査、こうしたものに従わない、徳島の場合にはまだ休業要請はかけておりませんが、そうしたものに対しての罰則規定といったものも、当然同時に視野に入れて対応する。
 国の方では、感染症法、特措法ですね、こうしたものを改定して、罰則を設けようという動きも出てきているところではありますので、こうしたものをしっかりと見ながら、同時並行でこの罰則、これも考えていく。
 ただし、先にこれをやるんだということになってしまうと、かなり時間がかかってしまう。そうしたら、もう第3波、これが来てしまうということもありますので、そういう形にならないように、まずは条例の制定、公表といったものをしっかりと分かりやすく出していく。そして国の動き、同時並行で罰則規定というものをしっかりとここは視野に入れて、もしあれであれば第2弾として対応していくとこうした形をとりたいと。
 さらにもう1つ、先ほどご質問なかったんですが、今、全国で問題になっているのがいわゆる誹謗中傷、いわゆる人権侵害、こうした点がありますので、この点についてもしっかりと条項を作りたいと考えておりますし、これに対してもやはり先ほどと同様に罰則規定といったものは今後、考えていきたいと。
 国においてもその点は強く申し入れてるところでありますので、今、総務省を中心としてそうした対策、これもなされてきているところでありますし、県も大学生の皆さん方、若手職員がチームを組んで、そしてネット上の監視、そして、直ちにおかしい場合にはプロバイダーの方に対して申し入れるということはとっているんですが、これだといたちごっこなんですね。
 やはり厳しく罰則規定を設けて、直ちにこれに対して叩くということは、行うべきだと考えておりますが、ここも先ほどの積極的疫学調査、あるいはまだかけてはおりませんが、休業要請の担保、こうしたものと合わせる形になってくるかと、このように考えています。

(読売新聞社)
 あくまで条例化の趣旨というかねらいとしては、県としてどういう対策をとるのかという流れというのを県民の方にきちんと理解してもらうということか。

(知事)
 県民の皆さんもとよりですが、事業者の皆さんですね。しっかりとご理解いただいて、まずは感染症対策といったものを積極的に、そしてガイドライン、これをまず達成していただくと。それを維持していただくと、こうした点をお願いしたいと考えています。

(読売新聞社)
 県内ではクラスターが発生したときに店名を公表されて感染したかもしれないという方が自ら検査を受けられたりしたと思うが、公表というのはそれだけ封じ込めには有効だということなのか。

(知事)
 はい。というのは気がつかないんですよね。ということで、そういった気づきを持っていただく。例えば、「COCOA」国のシステムであったり、「とくしまコロナお知らせシステム」であるとか、こうしたものについてもやはり積極的に取り入れていただくということも書いていけれれば書いていきたいとこのように考えています。

とくしまアラートの移行について(質疑)(その2)

(NHK)
 少し細かいことになるが、「感染拡大注意」というのは、大きく変わる前にあったと思うが、「感染拡大注意」の時期というのはどれだけ続いていたのか。そして、「感染観察強化」は前からあったと思うが、いつぶりに戻るという形になるのか。

(知事)
 戻る部分についてからいきますと、これについては先ほど申し上げたように、あと1週間、様子を見て。実はもう既に新規感染者数といった点を考えるともうこちらの(とくしま)アラート、つまり今回この「強化」、黄色に落とすんですが、この「注意」のところまで来ているんですね。そのもっと先ですね。「注意」もさらに下回ってるわけで。いわゆる「注意報」といったこの(とくしま)アラートに載らない形のとこ(ろ)まで今来ているという形になるんですが、やはり一旦この「強化」からさらに落としていく場合については、1週間は様子を見たいと。というのは、専門家会議の委員の皆さん方から決してこれ感染、終わったんじゃないと。そこを誤解を持ってもらうと今度の4連休もありますから、一気にまたぶり返すということも考えられるので、まず1週間、様子を見ましょうということです。
 それからあと、期間の点について、さっきのあの数値分かりました。いつからかといった点は。

(田上上席政策調査幹)
 こちら、指標が導入された後でのピークとなります。

(知事)
 はい。じゃあまず、とくしまアラートについて。

(田上上席政策調査幹)
 ピークが2回ございます。

(知事)
 そうやね、これ。1番多いのが(8月)27(日)、1日あたりですね。これが(8月)20日と27日と2つあります。
 はい。その前にご質問いただいていた点ですね。あと、その期間ということですけど、このあたりについては少し、あとでバックデータ、お示しをしたいと思います。

(NHK)
 とくしまアラートが始まってから判断を引き下げになるのは初めてか。

(知事)
 初めてです。ずっと上がりっぱなしでしたからね。今日の議会でも申し上げたように。

(徳島新聞社)
 とくしまアラートを今回上から4番目、下から2番目という位置付けでよろしいか。

(知事)
 そういうことになります。

(徳島新聞社)
 先ほども質問があったが、改定途中であったが、8月6日に「感染拡大注意」に引き上げになってからおよそ1か月あまり、この状態であったが、その間のとくしまアラート自体の効果、というか成果というか、あと課題があれば。

(知事)
 まず効果というのは、やはりこう立て続けに(とくしま)アラート、特に改定して細かく7月から8月にかけて、トントントンって今、「感染拡大注意漸増」まで来たということになりました。当然そうしたことで、今、「漸増」、「感染拡大注意」になりますと、少し行動について注意していただく、つまり高齢者の皆さん方は、あるいは若い皆さん方は、あるいは医療従事者の方々はといういう形で発表して。
 また、これまでの間クラスターが4つ、関連クラスターがそのうち2つということで出ましたので、こうしたものに対して様々な対応といったもの、どういった点に注意をしなければいけないのか、これをことあるごとに、やはりお話を県民の皆様方、事業者の皆様方にするとともに、あと亡くなった方について、なかなか個人の状況をこれは遺族の方がこれはもう避けてもらいたいということがあるわけなんですが、3人出た時からそのトレンド、やはり県民の皆さん方にどういう状況で亡くなるのかといった点は知っていただく必要があるであろうということで、全て高齢者であることと、もう1つ、既往症がある。だからこうした皆さん方は最初に入院された時には軽症、中には中等症の方もおられますが、この方々が徐々に体力を奪われて、そして最後はお亡くなりになると、こうした傾向も申し上げたところでありました。そうした様々なご注意といったもの、あるいはトレンド、傾向といったもの、これを度ある事には申し上げてきたと。こうしたことが今回クラスターを抑え、もちろん、まだこれ完全に抑えられたとも考えていないんですけどね。そうした形で、今回(とくしま)アラートを1つ落とすことができた。実質上は2つ落としても基準的にはいいわけなんですが、そうした形になった、このように考えています。
 それともう1つ気になる点というお話なんですが、これは専門家会議の委員の皆さん方からも出されておりましたが、これによって感染、これが終わったんだと、感染拡大傾向が少し緩やかになってきたということだけであって、終息したんではないと。そこを勘違いされて、これで大丈夫なんだ、終息したんだ。これは避けていただきたいということで、あえてこの点についても申し上げているということになります。

(徳島新聞社)
 続けて、今回引き下げということで県民とか事業者の皆さんに具体的にはどう変わるというか、県としてどう変わるよう求めるのか。

(知事)
 今回、色の点について見える化ということで、オレンジ色、「感染拡大注意漸増」という言わばちょっと次元の違うところから、「感染観察注意強化」ということに今度は変わるということで、その点については確かに、正しく恐れる、この言葉のとおりで、恐れ過ぎることはないわけなんですが、しかしやはりしっかりと対策を行う、気を抜いてしまうとまた戻ってしまいますよと、そうした今回の(とくしま)アラートであるということで、2段階落としてしまうということをせず、まず1週間は様子を見て、そしてもし今と同じような状況であればさらに1つ下げると。場合によっては(とくしま)アラートを消すと。実際今(とくしまアラートを)消してしまっても数値的にはおかしくないんですが、そうしたものはこの1週間で、また専門家(会議の)委員の皆さん方にもご相談する中で出していきたいと。1週間は様子を見させていただきたいということです。

(徳島新聞社)
 これまでのふりかえりというか、9月までに重症者の方、ご公表いただいた後に重症の状態になった方も合わせて何人ぐらいいるのかお分かりになるのか。

(知事)
 これあとでまたじゃあお知らせしましょう。

(徳島新聞社)
 現時点で8名の方が亡くなっていて、中四国で1番多くて、さらに実施率も高いようですが、そのことに対してどう受け止めているのかと、原因というかどういったことが要因でそういう状態になったのかとお考えか。

(知事)
 これは、新規感染者の数とも連動してくるということにこれなるわけでして、そうした意味では、8月に入ってクラスターが言わば4つということになりました。特にこのクラスター、そのうち3つが高齢者の皆さん方が関わるクラスターなんですね。つまり、高齢者の入所施設、デイサービスなど、それからもう1つが昼カラオケということで、高齢者の皆様方は、感染のリスクが高いんですよ。また、既往症のある方はより高くなると、そのとおりの結果が出たと、この8名全てが高齢者の皆さんで、しかも既往症のある方。最初から、重症ではなくて軽症、中等症であった方が時間とともに体力を奪われて、というのは特効薬が今ないわけですので、こうした形で死に至ると、言わば従来から言われてきたその特色がそのまんま現れたということになりますので、いかに高齢者の方がかかると危ないかということですから、そうした点について、家庭内感染、これをしっかりとやはり気をつけていただくということと、2つのクラスターが高齢者関係施設ということですから、やはりそこに持ち込まないと、これがやはり重要ということになりますので、様々な形で確かにお孫さんに会いたい、会わせてあげたい、こうした気持ちもよくわかるんですがそれをやはり少し我慢していただくということも必要になるというところがありますので、是非こうしたリスクといった点、これをことあるごとにこちらも県民の皆さん方にあえてお伝えをしておりますが、そうした点、しっかりとご理解をいただきたいと思います。

(徳島新聞社)
 それに関連して、重症の方だったり高齢者の方だったりが多くなると、医療現場の負担が増すかと思うが、そのあたりはどんな状態だったのか。

(知事)
 医療現場にとってみると、これも(とくしま)アラートの指標があるわけでして、確かに25パーセントを超えて30パーセント台に突入したといった時期もありましたが、しかし、これが例えば50パーセント以上とかそうした状況にはなかったということと、あと重症者の比率が非常に高いという形にもなってこなかったといった点がありますので、その意味ではこの(とくしま)アラート、ともにこれ、新規感染者が出た場合に発表させていただいておりますが、その意味ではまだ逼迫という状況にまでは至ってこなかったと、第2波までということですけどね。そうしたことが言えるのではないかと考えています。

(四国放送)
 先ほどの確認ですが、先ほどおっしゃっていた(8月)20日と27日、8月の、そのときの直近の1週間の新規(感染者の)人数が。

(知事)
 そうです。(8月)27日ですね。

(幹事社)
 各社さん、よろしいですか。じゃあ、ありがとうございました。

(知事)
 はい。よろしくお願いします。どうもありがとうございました。

 
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