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令和2年8月14日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 それでは、よろしくお願いします。

(知事)
 それでは、よろしくお願いいたしたいと思います。昨日8月13日、徳島県立保健製薬環境センター及び医療機関の検査によりまして、11名の新型コロナウイルス感染者の発生が確認されました。県内では71から81例目となります。
 それでは以下、感染者の概要、ご報告を申し上げて参ります。なお、公衆衛生上の観点からお住まいの市町村名を公表させていただきます。
 まず71例目、感染者でありますが、年代は90代、女性、徳島保健所管内、徳島市在住の方であります。職業は無職です。
 続きまして72例目の感染者、年代は70代、女性、徳島保健所管内、71例目と同じ、徳島市在住の方、無職であります。
 続きまして73例目、年代は80代、女性、徳島保健所管内、やはり71例目の方と同じ、徳島市在住、無職の方であります。
 続きまして74例目、年代は80代、女性、徳島保健所管内、やはり71例目の方と同じ、徳島市在住、無職であります。
 続きまして75例目、年代は90代、女性、徳島保健所管内、やはり71例目と同様、徳島市在住、無職の方であります。
 続きまして76例目、年代は90代、女性、徳島保健所管内、やはり71例目の方と同じ、徳島市在住、無職の方であります。
 続きまして77例目の方、年代は90代、女性、徳島保健所管内、やはり71例目と同じ、徳島市在住、無職の方であります。
 78例目、年代は90代、女性、徳島保健所管内、やはり71例目と同様、徳島市在住、無職の方であります。
 続きまして79例目の方、年代は80代、女性、徳島保健所管内、小松島市在住の方、職業は無職であります。
 続きまして80例目の感染者、年代は70代、女性、阿南保健所管内、阿南市在住の方、無職であります。
 続きまして81例目の方、年代は10代、男性、徳島保健所管内、徳島市在住の方、職業は県立学校生であります。
 感染者の発症日、症状、行動履歴につきましては記者の皆様方、お手元の配布資料をご参考にいただければと。なお現在、11名全ての方が新型コロナウイルス入院受入医療機関に入院調整中であります。
 現時点での濃厚接触者についてであります。
 71例目から78例目の方は、入所者22名となりますが、既に昨日13日のPCR検査によって全て陰性が確認されております。
 79例目の方、同居のご家族が3名。80例目の方、別居のご家族が1名。81例目の方、別居のご家族が3名ですが、この3名のうち1名につきましては、昨日13日、PCR検査によって陰性が確認をされております。現在、継続して、積極的疫学調査、実施しているところであります。
 なお毎度申し上げておりますが、プライバシー保護の観点から是非ご配慮をよろしくお願い申し上げたいと存じます。

今後のクラスター発生を抑止する対応の強化について(説明)

 本県では8月に入りこれで3例目のクラスター発生を確認したところであります。県としてはこれを非常に重く受け止めさせていただきまして、今回発生したクラスターを早急に封じ込めるとともに、今後のクラスター発生抑止をする対応をさらに強化していく必要があると、このように考えておりまして、以下4点を申し上げていきたいと思います。
 まず1番目、クラスターの徹底的な封じ込めについてであります。今回クラスターが発生した施設において濃厚接触者や接触者の洗い出しを行い、徹底した封じ込めを行って参ります。特に前回の高齢者施設で起きましたクラスターでも経験をしたように、今回の検査で陰性判定された方であっても数日後に陽性に転じるケースがありますことから、継続的に感染対策を徹底するよう施設へのフォローアップをしっかりと行って参ります。また、国のクラスター対策班とも密に連携をとり、徹底的な疫学調査と封じ込め対策を行って参ります。
 2番目、社会福祉施設に対する感染防止対策の徹底についてであります。今回、高齢者施設で2例目、クラスターが発生したこと。特に高齢者の皆様方は新型コロナウイルス感染症に、やはり重篤化の危険をはらむということで、今回の点については重く受け止めるところであります。高齢者施設はもとより例えば障がい者施設。やはり障がい者の皆様方もこの脆弱性といった点が指摘されているところでありますので、社会福祉施設全般について、感染防止対策がより徹底されるよう、再度施設管理者に対し周知、徹底を行って参りたい。その意味で今日、施設長会議、行わさせていただいたところであります。
 次に3番目、県立学校生としては初の感染者が判明をいたしました。今回の事案は、学校が夏季休業中のことであり、感染者にはもとより非がないところであるため、まずはプライバシー保護に十分意を用いての感染拡大防止策の徹底、これを関係者あるいは関係部局連携のもとにしっかりと行って参ります。
 その上でこのたびの事案ばかりではなく、全国に目を転じてみますと、つい先般、島根県の高校におきまして100人近いクラスターが発生するなど、新型コロナウイルスが学校生活や家庭生活、また社会生活の身近に迫ってきていることが再確認されるところであります。
 県教育委員会におきましてはこれを受け、本日午前9時から、学校における新型コロナウイルス感染症対策チーム会議を開催し、最新の情報共有を図るとともに、検温、マスクの着用、3密回避の実践など、より一層の感染防止対策の徹底に向け、関係部局と連携の下、県教育委員会を挙げて取り組むことを確認いたしているところであります。これを受け本日中にも各県立学校及び市町村教育委員会宛てに、感染防止対策を着実に実施するよう、改めて通知をすることといたしております。
 そして4番目、県民、事業者の皆様方に対するお願いであります。県内において、今も申し上げた家庭内感染、また事業所内感染が多く確認をされておりますので、基本的な感染防止対策の徹底をいただくこと、これは言うまでもないところでありますが、最近の事例から判明したことがありますので、是非この点は県民の皆さん、事業者の皆さん方には是非徹底をしていただきたいと思います。ではどんなことなのか。例えば発熱があった場合に出勤しない、させない。であれば、熱があるのであれば解熱剤を飲んで、翌朝熱が下がったので出勤しましたと。
 しかしその翌日、あるいは数日後に再び熱が出る。実は、熱を下げたからといって新型コロナウイルス感染症が治ったわけではないんですね。つまり、本人は熱が下がるものですから余計に行動がしやすくなり活発に行動した結果、より多くの皆様方に感染を振りまくということが起こります。またもう一つ、今回の新型コロナウイルス、夜に熱が出て、一晩寝ると翌朝平熱に戻る。これを繰り返すという特色が見受けられております。
 ということで夜熱があっても、朝熱が下がったので出勤しました。でもまた帰ると夜熱が出る。翌朝また熱が下がる。そのうち今度は熱が下がらなくなる。やはりこれまでの間、多くの皆様方に感染の危険性を振りまくことになります。
 ということで、もし熱があった場合には、健康観察を是非行っていただきたい。無理をして解熱剤を飲む。あるいは熱が下がったから出勤をする。これは是非避けていただきたいと思います。その意味では、事業所におきましても、休みを取りやすい環境、是非これを徹底していただきたいと思います。そして発熱した場合には医師にご相談を積極的にいただきまして、そうした場合はPCR検査を優先的に受けていただくことを可能とする体制を執らせていただいたところであります。是非熱のある場合には解熱剤を飲む、下がった下がらないに関係なく出勤しない、出勤させないことはもとより、十分な健康観察、あるいは早い段階での医師へのご相談。あるいは帰国者・接触者相談センター、フリーダイヤルでは「0120ー109ー410」(トーク、しっとー)、こちらへ是非速やかにご連絡いただきたいと思います。
 また飲食店を利用される際には、「事業者版スマートライフ宣言」であるとか、あるいはそれぞれの業界で定めたガイドライン、これの認定を受け、そして「実践店ステッカー」すだちくんのマークでありますが、これの掲示をされているお店、是非優先的にお使いをいただきたいと思います。
 今一度、「新しい生活様式」による感染対策の徹底をお願いいたしたいと思います。
 なお業界団体におけるガイドライン実践店の認定につきましては、「ゆめタウン徳島」での40店舗を16日から加えることとなりますが、全体で169店舗となることとなります。これら飲食などに関わる以外の団体におきましても、是非それぞれの業界団体の「ガイドライン実践店」、浸透をさせていただきまして、ガイドラインの自主的な実践が図られますように、積極的に周知啓発を図って参りたいと考えております。
 何としても今回のクラスター、封じ込めるんだと強い気概を持って臨んで参りますので、各事業者の皆様方、県民の皆様方にも、今申し上げた点につきましては是非よろしくお願い申し上げたいと存じます。私の方からは以上です。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)

(幹事社:四国放送)
 幹事社から聞きます。71例目から78例目はライムの関連ですね。

(知事)
 そうですね。

(四国放送)
 このもととなったであろうと言われる69例目、70例目の方の感染経路について何か分かったことはありますか。

(知事)
 はい。昨日会見でも申し上げましたように、おそらくこの69(例目)、70(例目)、ここがポイントだと。このように申し上げるとともに、ご質問いただいた田岡病院で院内感染が起こっているのではないか。いや今の段階ではそうは思えないということで、この点につきましても、既に田岡病院では病院独自に行われたもの66件をはじめとして全て陰性が確認されているところであります。ということで、やはり昨日申し上げたように、この特別養護老人ホーム「ライム」、ここで今クラスターが認定されたところでありますので、ここの部分。あるいは69例目と70例目、ともに介護士であったり介護職員、しかも親子の関係にあると、こうしたところも一つということで、「希の里」こちらの方については今順次検査を進めているところでもあります。ということで今回、特別養護老人ホーム「ライム」でありますが、84件の検査をさせていただきました。利用者が42件、そのうち8名が陽性であったわけですが、職員が42名、この利用者8名以外の皆さん方は全て陰性ということが出たところであります。
 ただ先ほども申し上げましたように、先般のデイサービスでのクラスター、その時に、検査をして陰性だった人がその数日後に陽性となり、そして感染拡大をするということがありましたので、しばらく経過観察をさせていただいて再び検査をしていく、こうしたものも施設の皆様と連携して対応していきたい、このように考えておりますので、おそらく感染源はこのライムのところで、おそらく入所者の皆様方ずっとおられるところでありますので、どういう形で外から持ち込まれるのか。面会なのかあるいは職員の方なのか、こうしたところは今後も引き続き積極的な疫学調査を続けたい、このように考えております。

(四国放送)
 ライムの71例目から78例目の方というのは当然、ホームの中なので行動はそんなにないと思いますが。

(知事)
 しかも特養ですのでね。

(四国放送)
 部屋としては大部屋でいたのか、それとも個室のタイプなのか。

(感染症・疾病対策室長)
 大部屋の部屋もありますし、個室の部屋もあります。

(四国放送)
 それで基本的に、感染者の人は一緒の大部屋だったとかではないですか。

(知事)
 個室の場合もあります。

(四国放送)
 次に79例目、80例目は確か「平成デイサービス」だったと思うんですけども、この方の経路は、前に発表があった分からの流れということか。

(知事)
 そうです。前のデイサービスの関係で一旦陰性だった。このお二人がともに陽性に転じたということになります。お二人とも、例えば79例目で申し上げますと、8月7日PCR(検査)で陰性、そして80例目の方、8月6日PCR(検査)で陰性。でも陽性に転じたということです。

(四国放送)
 無症状ということなんですけれど、念のために再度PCR検査をしたということですか。

(知事)
 そうです。

(四国放送)
 あと81例目の県立学校生なんですが、無症状ということなんですけども何故検査したのでしょうか。

(知事)
 実は別の疾患があって手術を予定していて、そして病院では今、手術前にPCR検査を行うと。そこで実は陽性が判明したということです。

(四国放送)
 特に、この男性の行動歴というものとか、遊びに行ったとかそういうのはないでしょうか。

(知事)
 遊びに行ったというよりも、施設というか、家から出て集団生活をしておりますので、そこのところと家とを、夏休みになっているので行ったり来たりと。

(四国放送)
 集団生活。寮とか。

(知事)
 とかそういう施設ですね。

(四国放送)
 そこでは濃厚(接触)は無いということですか。

(知事)
 ここのところについても関係者、今後調査してどういう形になるのか。濃厚接触者として今認定しているのは、別居というかご実家ですよね。このご家族3名。また同じ施設に入っている皆様方、こちらについては今調査中ということになります。

(四国放送)
 その辺の人数はまだちょっと分からない。

(知事)
 そうですね。確認中です。

(四国放送)
 幹事社からは以上です。各社さんお願いします。

(NHK)
 まず一つ目としてクラスター。先ほど保健福祉部長の方から、9人が一斉に出たということで、クラスターが発生したということだと思うんですけども、今日の8人と介護士の方と、あと田岡病院に入院されて、もともとこちらの施設に入居されていた方だとこれで10人になるのかなと思うんですけれども。

(知事)
 ですから、カウントの仕方としておそらく、昨日も申し上げているんですが、田岡病院に入院された66例目の方がライムにもともと入所者としておられたと。そしてこの方が6日に別の疾患があって移って入院したということですから、確かにおっしゃるようにその関連でいけば10名という形になります。

(NHK)
 それは、今日の専門家会議の方々も9人というふうに判断されているのか。

(知事)
 はい。というのは今回のこの状況というのが、一旦この方6日の段階で病院に入院をされていますので、それから言うと、検査をしてほぼ同日に近い形で集団発生をした。ということからいくとこの9名。ただ今ご質問あったようにゆくゆく掘り下げていくと、何といっても今日が14日ということですから、13日にそれぞれが見つかってますので、この方が6日の日ということで約1週間の差がありますので、まず当面の話として集団発生、クラスターというのがこの9人と捉えると。

(NHK)
 ということはこの66例目、8月6日に田岡病院で発熱された方を除いているという考え方ですか。

(知事)
 はい。

(NHK)
 続いてなんですけれど、県立学校生というのはこれは高校生と考えてよいのか。

(知事)
 いいえ。県立学校です。

(NHK)
 それは例えば中学校だとか、支援学校とか、そういう発表というのは。

(知事)
 ではなくて県立学校です。というのは学校はお休み中。ジャンルとしてそれで結構です。

(NHK)
 どこの高校だとか中学だとか、特別支援学校だとかという種類までは公表はされないということですか。

(知事)
 はい。というのは今申し上げたように、学校が夏季休業ですから、学校で例えば授業中に出たとかいうことと状況が違うということですね。

(NHK)
 最後にもう1点お願いします。先ほどの会議で保健福祉部長が、防護服の配布だとか、保健所の人数を増員するといった対策をお話になられたと思うんですけれど、改めて、クラスターが発生したことを受けての県の対策はどのようなものがあるのかお願いします。

(知事)
 まずは当然クラスターが発生した場合には、より多くのところに感染の危険性がありますので、防護服はもとよりのこと、普通のサージカルマスクではなくてN95マスク、こうした感染対策を万全にして、そしてその施設の皆さん方に対応していっていただくと。まずは当面の対策としてはこれが一番。それと後は感染ルートなど。これは保健所と各施設とで相談して、直ちに例えば、必要があれば消毒を行うということになります。

(NHK)
 防護服やマスクは今回感染が確認された施設の入所者だとか職員の方に配布されるのか。

(知事)
 職員です。それで入居者に対しての対応というのは、陽性の方、もちろん陽性の方はすぐ入るんですが、入院受入医療機関に入るまでの間が少しあるんですよね。その間は、その皆さん方だけを集める。そして陰性の方は陰性の方だけをということで、俗に言うゾーン分け、これをきっちりとさせていただきます。そうしなかったらその後、陰性の方にうつってしまうということになりますので、陽性は陽性だけ、それから陰性の方は完全に陰性で分けるゾーン分け、これが非常に重要な作業となります。

(徳島新聞社)
 81例目の男性の件なんですけども、居住地が徳島市で、学校は夏季休業中ということですが、学校は県内の学校となるか。

(知事)
 そうです。

(徳島新聞社)
 (学校所在について)市や町については非公表ということ。

(知事)
 はい。

(徳島新聞社)
 症状については無症状ということだが感染経路に関しては。

(知事)
 今調査中です。

(徳島新聞社)
 県外に行ったとかどうかは。

(知事)
 それは聞いていないですね、今の段階では。もちろんこれからさらに深くお話を聞いていきます。

(毎日新聞社)
 81例目の県立学校生の方なんですけど、2週間以内に学校に行ったとかそういうのはあるのでしょうか。

(知事)
 少しこれまでの行動パターン、お話申し上げた方が良いかと思います。この方、無症状のために検体採取した8月13日、これは別の病を手術するために事前に検査をした日が発症日ということですから、2日前に遡っていくという形となりますが、この方については施設とご自宅との間、夏休みになったということがありますので、行き来をされているということで、どこかに遊びに行ったとかそうした話はお聞きをしていません。

(毎日新聞社)
 施設というのは寮ということでよろしいんでしょうか。

(知事)
 まあそうですね。生活を別途する場所ということになります。

(徳島新聞社)
 寮についてはだいたい何人くらい。

(知事)
 寮というか、入所施設と書いてもらった方が良いかもしれませんね。

(徳島新聞社)
 だいたいの関係者とかは。

(知事)
 今それも含めて、休み中ということもありますから調べさせていただいています。

(四国放送)
 79例目、80例目の方は平成デイサービスセンターを利用していた方ということですか。

(知事)
 そうです。

(読売新聞社)
 皆様の症状を、軽症かなど。

(知事)
 はい。以下ずっと申し上げて参ります。
 それではまず71例目から。軽症か中等症か、それでよろしいですか。

(読売新聞社)
 はい。

(知事)
 71例目から78例目の方、全て軽症です。そして次に79例目から81例目の方までお三方、この方々は無症状です。

(読売新聞社)
 つまり今回の感染者は軽症か無症状。

(知事)
 軽症か無症状です。

(四国放送)
 71(例目)から78(例目)の方の発熱日が、8月7日であったりしていますが、7日の時点でおかしいとなったりはしなかったのでしょうか。8月8日や9日での検査というのは考えてなかったのでしょうか。

(知事)
 そうですね、その段階では。ちょうど66例目の方が分かって、それからということになります。66例目の方が8月6日に(田岡病院に)移って入院されましたんでね。おそらく熱が出るということは普通にある、ということもあるのかもしれませんね。今は暑い時期なので熱中症とかということもありますから。

(感染症・疾病対策室長)
 知事が申し上げたとおり、お年寄りの方は熱中症のリスクもあるというところで、福祉の方ではかなりきめ細やかに体調管理されておられたようですので、熱のあった方につきましては、大部屋でカーテンで区切ったりとか、食事の際も熱のある方については時間差で食事を取っていただくなどということ、あと手指消毒の徹底ということをされておられたようですし、関連病院の方に先生もいらっしゃいますので、ご相談をされていたと伺っております。

(毎日新聞社)
 71から78例目の方なんですけど、ライムの入所者の方。この方々は同じフロアとかですか。

(知事)
 先ほどもありましたように大部屋の方もおられれば個室の方もおられる。それぞれですね。

今後のクラスター発生を抑止する対応の強化について(質疑)

(NHK)
 先ほど、社会福祉施設の施設長の方を集めた会議があったということなんですけども、どれくらいの規模感でどこで、どういうお話をされたのかいただけるとありがたいんですが。

(知事)
 概略を申し上げたいと思います。今回、感染症対策に関わる施設長会議ということで開催させていただきました。そしていくつかジャンル毎に分けさせていただいています。まず15時、つまりもう既に始まったところですね。この15時からは、特別養護老人ホーム、対象施設数は60(施設)です。次に、16時30分からということですからもう間もなく開始をいたしますが、介護老人保健施設、こちらは対象施設数が52(施設)となります。そして最後、第3グループ目ですが、18時からということで、こちらは介護医療院ということで、対象施設数が15施設、そしてここには各市町村の介護保険担当課の皆様方にもご出席いただく予定としています。ということで3つのジャンルに分けて感染拡大防止対策の徹底、その会議をさせていただきます。

(NHK)
 場所は県庁ですか。

(知事)
 これについては、後で確認させていただきます。

(読売新聞社)
 今の会議なんですけども、具体的にどんな対策、防止策、指示をされる。

(知事)
 先ほど冒頭でも申し上げ、先ほどの対策本部でもありましたように、まずはそれぞれの施設においての感染防止対策、確かにこれは執られているとよく言われるんですが、やはりそれをもう一度徹底するとともに、特に4連休あるいはこの3連休、そして今お盆ということで、多くの例えばお孫さん達が東京、大阪あるいは神戸こうしたところから来られると。そうした場合についやっぱりこれだけ自粛してきたんで「たまに会わせてあげようよ、お爺ちゃん、お婆ちゃんに」と、こうした人情的なところがあるわけなんですが、そうしたものは徹底的にやはり、ここは注意をしていただきたいと。
 今回のライムにおきましては、その点は徹底を実はされてはいたんですね。特に4連休の後が怖いということがあって、例えば面談方式も、もう携帯電話で話してもらうとか、直接接しないとか、そういうこと。あるいは感染の確率の高い地域から来られた場合については、これはやはり面会をお断りをするとか、そうした対策も執られておってもこういうことになったということがありますので、やはり感染防御対策といったものをしっかりする。
 それと何よりも重要なのは、私が先ほど力を込めて言わせていただきましたが、今回も熱があって出勤されちゃったんですね。確かに施設現場っていうのは大変だっていうのはあるんですが、熱があっての出勤はとにかく控えていただく。また、熱が出た、熱が出たら出勤できない、ローテーションに穴が空くということで、解熱剤を飲まれる人も多いんですね。実際に(熱が)落ちる。でも2、3日後にはまた熱が出てきて、その間、決して治っていないんですね。どうも解熱剤を飲むと治るという、一見体は楽になりますから、そうした何か幻想にとらわれる。でもこれは絶対に治っているわけではありませんし、場合によっては抵抗力を落とすということにもなりうるわけですので、やはりそうではなくて、やはりまず熱があった場合には健康観察、そして施設の方には届け出ていただいてしばらくお休みいただく。場合によってはどうしても、というのであれば、医療機関にご相談いただく。帰国者・接触者相談センター、保健所の方に相談をいただければ積極的、優先的にこうした皆さん方のPCR検査をさせていただきますので。それでもって大丈夫だということであれば出勤をと。それでもしばらくは様子を見る方が良いのかなと。
 というのはその後陽性が出る事例が今、多発してきていますのでこうした点と、もう一つは今回の新型コロナウイルス感染症の特色、これが分かってきて。つまり夜熱がある。でも朝下がる。特に若い皆さん方。抵抗力があるということだと思うんですがこれで出勤してしまう。そしてまた夜熱が出る。これを繰り返すんですね。そのうち熱が下らなくなる。それで慌てて検査を受けたら陽性だった。その間に、感染を拡大させてしまうと、こうした症状のことも、これを共有しようということで、今回は直ちに施設長会議、これをさせていただいた。とにかく高齢者の皆さん、あるいは障がい者の皆さん方、リスクがありますので、こうしたところにはとにかく持ち込ませない、発症させない、これが一番のポイント。でも2つのクラスターが出てしまった。これはやはり重く受け止めなければいけないということで、緊急の施設長会議をさせていただいたということです。

(知事)
 (先ほどお問い合わせいただいた会議の場所は)この11階の講堂です。場所ですね。ということでこれからもやるということです。

(四国放送)
 先ほどの説明で、社会福祉施設で働く人で、そういう発熱とか症状で(解熱剤服用し)熱が下がってても優先的にPCR検査、というのはこれらの方を対象とするということ。

(知事)
 というよりも、一般的な話です、これは。例えば昨日もお話をした、まくらの会社ありましたね。あそこもそうなんです。イオンではサーモグラフィーを通していますので、熱がある場合ははじかれるんですね。ところが朝は熱が下りている、ということで(サーモグラフィーを)通る。でも夜帰ると、熱が出る。でまた朝起きてみたら熱が無いからまた出勤します。それでサーモグラフィー通る。でも夜また熱が出て今度は下がらなくなる。こうしたことがありますので、これは一般的な話。

(四国放送)
 つまり社会福祉施設の方だけ対象ではなくて、全ての方で、そういう症状のある場合も。

(知事)
 つまり発熱があった場合には早くまずは相談を。ご自分で判定して例えば解熱剤を飲んで下げるということではなくて、まずは医療機関あるいは帰国者・接触者相談センターにご相談下さいと。そして、「さぁ受けましょう」と。そうしたものを優先すると。特に今、若い皆さん方が全国で無症状のままで。この無症状というのはおそらく、朝は熱がないとか、そうした人達もいる場合があるかと思うんですよね。そうした人達がどんどん広げているこの状況を考えて、しかもそれが今や40代、50代、そしてクラスターみたいな形で高齢者の皆さん方に感染が拡大してくると。とにかくそうした段階で止めなきゃならないということがありますので、是非、発熱をされた。確かに「熱中症かな」という場合もあるかもしれませんが、実際に体温を測って、その場合は是非相談を、医療機関あるいは(帰国者・接触者)相談センターの方にお願いをしたいということです。

(四国放送)
 「優先的に」という言葉、もし間違っていたらいけないんですけども、こういうケースを訴える人にはPCR検査、何よりもすぐ受けられるようにするということでしょうか。

(知事)
 すぐというかもちろん相談をしていただいて、その場合でもお医者さんの方でも今までは「それ風邪じゃないですか?」とかいうこともあったんですが、それは積極的に受けましょうと、そういうことです。もちろんドクター達の判定は受けますけどね。

(毎日新聞社)
 81例目の方が出たことによって学校の休業期間を延ばすとかそういうことは。

(知事)
 それは特にありません。今は休業期間中ですから。つまり、学校の授業で、あるいは授業やっている時に出たというのとは少し状況が違います。

(読売新聞社)
 81例目で、部活動とかというのは何か。

(知事)
 されているとは聞いていません。

(読売新聞社)
 寮ではなく入所施設という言い方されてますが、松江であのように寮でクラスターというのがありましたけれど、そういった事例とは少し異なるということ。

(知事)
 そうですね。ケアがあるということがありますので。ただ、どういう方々を接触者と見なしてPCR検査を受けるかというのは調整中と、先ほどのお答えのとおりです。

(毎日新聞社)
 手術前にPCR検査を受けたということですが、これは、手術を受ける人は絶対に受けるというもの。

(知事)
 いいえ。それぞれの病院毎にそういうものをお勧めして、県費でもってPCR(検査)の機会、これを順次入れさせていただいてまして、今回の病院は既にPCRの検査機器が入っていた病院だったと。最近では医療の世界では手術の場合、あるいはお産ですね、こうした場合になるべくPCR検査、これを病院の方で勧めようと。そのお声に対してしっかりと県もお答えをするということで、PCRの様々な検査機械がありますので、病院の規模に応じて適切なものを配備をしていくと。

(毎日新聞社)
 じゃあ用心のために受けたということ。

(知事)
 そういうことです。

(徳島新聞社)
 クラスター対策班、2例目の調査を続けられているかと思うんですけれど、今回の3例目のクラスター発生を受けて、対策班にどのように連携していく予定でしょうか。

(知事)
 今後、既に1例目のデイサービスの件がありましたので、その時にご指摘いただいている点もありますので、こうしたものも踏まえながら、まずは県の専門家会議の皆さん方、ここと密接に連携して進めていく。そうした中で国のクラスター班、こうした皆さん方にも様々な知見をいただくとか、場合によってはお出でをいただくということも考えたいと。

(徳島新聞社)
 前回のように、例えば明日また来てもらうっていう話ではない?

(感染症・疾病対策室長)
 今は調整中でございます。

(徳島新聞社)
 本日段階でまた来県を依頼したというのでは。

(知事)
 調整中と書いていただければ良いんじゃないでしょうか。というのが今、全国、特に沖縄が大変な状況になっているものですから、なかなか右から左へ「はい」というわけにはいかない。

(毎日新聞社)
 「とくしまアラート」引き上げの検討とかはないでしょうか。

(知事)
 逆に今、感染経路不明者として、昨日は1名だったんですが、今日で3名ということですので、当然引き上げの対象というよりも、逆に、今の基準で行くのであれば引き下げるというような体制に入ってくると。

(読売新聞社)
 ライムの検査なんですけども、先ほど84件、昨日実施されたということですが、これで一応対象となる方は全員検査して、結果8人が陽性だったということですか。

(知事)
 そういうことです。

(徳島新聞社)
 現在の入院と宿泊施設での療養についての現状は。

(知事)
 今日現在での入院、それから療養の関係を以下、申し上げていきたいと思います。
 今の入院受入医療機関のキャパシティは12病院、200床。その中で今入院中の方は37名。そして今11名が全て調整中でありますので今日中にはお入りをいただく予定としておりまして、そうなると今日中で48となります。
 次に今度は東横インの方の療養に移られた状況ということでありますが、既に皆様方のお手元に3名の退所または退院の話が出されておりますが、実際、東横インに入って退所された方はお一人。つまり一人減ったと、昨日からですね。そして逆に4名増えておりますので、差し引き、昨日よりも3名増える。昨日は3名が療養中と申し上げましたが、今6名が療養中ということになります。

(徳島新聞社)
 退所された方は何例目の方。

(知事)
 この方が27例目の方です。

(四国放送)
 よろしいですか。ありがとうございました。

(知事)
 3例目、クラスターが出たわけでありますが、しっかりと封じ込めを行っていきますので是非マスコミの皆様方にも、今の状況、県民の皆さん方に、「正しく恐れる」という形、よろしくお願いしたいと思います。

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