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令和2年8月11日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(幹事社)
 それではお願いいたします。

(知事)
 新型コロナウイルス感染症の発生についてであります。
 昨日、8月10日でありますが、徳島県立保健製薬環境センターの検査によりまして、1名の新型コロナウイルス感染者の発生が確認されました。
県内では61例目となります。
 それでは、感染者の方の概要をご説明させていただきます。
 感染者の年代は80代、女性、徳島保健所管内の方、公衆衛生上の観点から、市町村名を公表させていただきます。徳島市在住の方であります。職業は無職。なお、31例目及び60例目の方の濃厚接触者の方となります。
 感染者の方の発症日、あるいは症状、行動歴につきましては、記者の皆様方のお手元に配布させていただいている資料をご覧いただければと思います。
 なお、昨日、10日でありますが、新型コロナウイルス入院受入医療機関に、既に入院済みとなっておられます。
 現時点での濃厚接触者については、入所されている施設の職員1名ということですが、昨日、10日となりますが、既にPCR検査をお受けいただき、陰性が確認されました。現在、継続して、積極的疫学調査を実施しているところであります。なお、プライバシー保護の観点から、是非、ご配慮をお願いしたいと思います。
 また、感染者、医療従事者、そのご家族、また、3連休、そして日本の民族大移動となるお盆ということがあります。県外からの旅行者、帰省者への差別的な言動、厳に慎んでいただきますように重ねてお願い申し上げたいと存じます。ということで。
 
(パネル「大切な『ふるさと』と命を守るために~お盆の帰省について~」を掲示)
 
 実はまず、全国知事会、8日の日、既にご覧いただいた皆さま方もおられるわけでありますが、このような形で全国知事会、36名出席のもと、第11回緊急対策本部を行い、「大切な『ふるさと』と命を守るために」ということで、お盆の帰省について、47都道府県一致結束して、この声明を国民の皆様方にお出しをさせていただきました。
 やはりここで一番ポイントとなるところは、大切な「ふるさと」と命を守るために、お盆の帰省について、今一度ご家族、ご友人の方とのご相談をお願いしたいということであります。
 出発地、あるいは帰省される先の都道府県の知事さん方が、どのようなメッセージを出しているのか、出発前にもし行かれるっていうことであれば、必ずこれをご覧をいただきたい。もちろん47都道府県、どんなメッセージを出しているのか分かりづらい、こうしたご意見もありましたので、こちらに全国知事会として、47都道府県、どのようなメッセージを出しているのか一覧で全国知事会のホームページの方に記しているところでありますので、是非、ご参考にしていただきたいと思います。
 
(パネル「大切な『ふるさと』と命を守るために~お盆の帰省について~」を置き、「全国知事会からのお願い~『おもいやり』と『やさしさ』の輪を広げましょう~」を掲示)
 
 そして、これは今日とりまとめたものでありまして、今、全国で多くの皆さん方が当然帰省などをされ始めてきているということで、青森でも大きな問題になったところであります。
 そこで、人権侵害などについて、こちらも今日、全国知事会からメッセージを取りまとめ、発出させていただきました。
 こちらは「全国知事会からのお願い」とさせていただきまして、副題として「思いやりとやさしさの輪を広げましょう」とさせていただいております。
 一番メインとなるのは、「私たちが闘う相手は新型コロナウイルスであって『人間』ではないんだ」と、ここが一番のポイントとなります。
 ということで、以下3点具体的に声明。
 まずは、「患者・ご家族など新型コロナウイルスと闘う方々に対する差別的扱い、誹謗中傷は、絶対に許しません!」と、きついメッセージを出させていただいております。また、医療従事者をはじめ、新型コロナ治療や社会機能維持のために頑張っている方々に対しては、「誹謗中傷なんてとんでもない、感謝こそすれ応援を是非していただきたいということ!」、そして3番目として、「都道府県境を越えて来られる方々を非難したり、傷つける行為などを絶対にしないで、お互いを尊重し合いましょう!」と、強いメッセージを本日、全国知事会からのお願いということで出させていただいたところでありますので、是非、よろしくお願い申し上げたいと存じます。
 
(パネルを置く)

飲食店などでの大声での会話の自粛を促す啓発素材について(説明)

 それでは、続きまして2点報告を私の方からさせていただきます。
 まず、飲食店などでの大声での会話の自粛を促す啓発素材についてであります。一昨日の新型コロナウイルス感染症対策本部会議において、県民や事業者の皆様方に飲食店等において、大声で会話する場合、自粛いただきたいとのお願いをさせていただいたところであります。
 ただそのようなお願いをする際に店舗側からは、「お客様に対してお願いするのをどうしてもためらっちゃう」、特にお酒の提供などがある場合にはより難しくなる。こうしたことから、今回、県として、ご来店をされた方々への感染防止をお願いをするための啓発素材を作成させていただきました。ということで。
 
(パネル「新型コロナ感染予防のため大声での会話は控えましょう(うちわの表面)」を掲示)
 
 まずは、こうした形でのこのうちわ、ここを抜くとうちわになりますので、「新型コロナ感染予防のため大声での会話は控えましょう」と。
 そして、これだけでは当然足りませんので、こちらに徳島県新型コロナウイルス対策ポータルサイト、すぐにダウンロードできるように、また先ほど、ご紹介させていただいた全国知事会から47都道府県の県外からお越しの皆さま方へのメッセージ、こちらもダウンロードができるようにさせていただいております。
 そして、これが表側ということで裏面が当然あるわけですよね。ということで、裏面はこうした形になっております。
 
(パネル「新型コロナ感染予防のため大声での会話は控えましょう(うちわの表面)」を置き、「新型コロナウイルス感染予防にご協力ください『会食の際の注意点』(うちわの裏面)」を掲示)
 
 「新型コロナウイルス感染予防にご協力ください」ということで、「会食の際の注意点」、こちらを分かりやすく、そして、事業所版のスマートライフ宣言、また各業界ごとのガイドライン、これをしっかり守り、認定を受けた場合の県からお出しをするガイドラインの実践店、そのステッカー、そして、それぞれの飲食上の注意、こうしたものを表と裏、用意させていただいておりまして、さらには「なかなか、これだと場所とるよね」っていう場合に、
 
(パネル「新型コロナウイルス感染予防にご協力ください『会食の際の注意点』(うちわの裏面)」を置き、「コースター版」を掲示)
 
 コースター版もご用意をさせていただきました。
 
(パネルを置く)
 
 ということで、これらすべて、県のホームページ、ポータルサイトからダウンロードしていただきますと、それぞれカラーで出て参りますので、実際の大きさは少しご覧をいただくとこんな感じ(サンプルを掲示しながら)になりますので、さすがにね、コースターとか、あるいはうちわを置いておかれて、これを見て大声で話す、なかなか勇気がいりますよね。こちら裏面がこんな形にこうなっていると。ここのところ丸を抜いていただくと、うちわになると。場所もなかなか取らずにコンパクトな形とさせていただいております。是非ご活用いただければと思います。

空港等での検温の実施状況について(説明)

 それから、次に2番目といたしまして、空港等での検温の実施状況についてであります。
 公共交通機関を利用して、お盆の帰省、またはご来県される方々を対象として、サーモグラフィー等による検温や感染防止対策の啓発活動を、まず8月1日土曜日からは「徳島阿波おどり空港」で行ってきているところであります。
 そして、昨日の10日からはJR、高速バス、フェリーの利用者の皆さんに対しても、徳島駅などで検温を開始いたししました。実施期間としては、10日からお盆明け、ちょうど日曜日が16日となりますので、16日の日曜日まで、時間としては、午前8時から午後8時まで、それぞれ到着便に合わせて、実施させていただきます。
 それぞれの場所、JRは徳島駅、高速バスについては、徳島駅前、徳島駅一番町、そして、とくとくターミナルとなります。また、フェリーについては、南海フェリーの徳島港となります。
 万が一、発熱が感知された方々については、体調が優れない場合には外出をお控えいただくとともに、帰国者・接触者相談センターの連絡先、こちらをお伝えするなど啓発チラシを配布させていただきまして、注意喚起、これを行わさせていただいているところであります。
 
(パネル「とくしまスマートライフ宣言『徳島県からのお知らせ』を掲示」)
 
 ということで、お配りしているチラシでありますが、「とくしまスマートライフ宣言」と題しまして、「徳島県からのお知らせ」とさせていただいております。
 こちらはポータルサイトの紹介、また3密の回避とか、日常的な感染防止対策、そして、もし疑いのある場合にはということで、それぞれの皆様方への注意喚起を行う点を記すとともに、連絡先、(帰国者・接触者)相談センターですね、こちらの電話番号、フリーダイヤルなども含めて、お配りをさせていただこうとしているところであります。
 
(パネルを置く)
 
 また、さらにこれだけでは、発熱の方ということになりますので、感染防止対策の啓発活動といたしまして、高速バス降車場におきまして、ウェットティッシュの配布を通じまして、とくしまコロナお知らせシステム、徳島県独自のシステムですよね。とくしまコロナお知らせシステムの活用をはじめとして、感染防止対策に取り組んでいただけるように、呼びかけを行っているところでありまして、こちらにつきましては、こういう啓発グッズですね、ウェットティッシュ、8月8日から12日までを予定させていただいております。ということで、私の方からは以上となります。どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)

(幹事社:四国放送)
 60例目の方との関係ですが、それがまず1点と、濃厚接触者は職員の方1名の方陰性でよろしいか。

(知事)
 はい。後段はそういうことですので。それから前段のご質問につきましては、そうです。60例目の方とご夫婦ということです。

(毎日新聞社)
 61例目の方は、ケアハウスエルベの入所者か。

(知事)
 そうです。

(毎日新聞社)
 PCR検査を受けられて陽性だと分かったのか。それ以前に受けたことは。

(知事)
 濃厚接触者としてですね。はいあります。実は、60例目の方もそうでありましたが、ということで、この方、接触者として濃厚じゃなくて、接触者として、8月4日、PCR検査、こちらを受けられて、この時は陰性でありました。31例目の方の、この方は接触者。念のためということで、昨日も申し上げたところですが、施設全体に対して、PCR検査をやった。

(四国放送)
 8月4日の時点では、31例目の方の接触者、今回は、31例目及び60例目の濃厚接触者か。

(知事)
 そういうことになりますが、一番は60例目の方がご夫妻。

(感染症・疾病対策室長)
 61例目の方につきましては、31例目と60例目の方の濃厚接触者。先ほど知事がおっしゃいました60例目の方につきましては、31例目の接触者ということで、8月4日に(PCR検査を受けた)。

(知事)
 もうちょっと、そこを過去の例からいきますと、まず31例目の方が、この入所者、そして、デイサービスを使われた方と、そして、その時にはこの方と41例目の方、この方が接触者ということで2名陽性が出た。この時にまず61例目の方から60例目の方、皆さん方がそれぞれ接触者、あるいは濃厚接触者として、実は一旦、検査を受けた。ともに陰性だった。そして、60例目の方は、昨日、症状っていうことがありまして、受けられて陽性と。
 そして、この方お二人ご夫婦でありましたので、当然60例目の61例目は濃厚接触者ということで、今回受けられた。31例目の方との関係では、31例目の濃厚接触者は61例目の方、そして昨日、60例目の方が陽性となられたので、ご夫妻ですから、同じ部屋にいるということで、その濃厚接触者として再びPCR検査を受け、今回は陽性だった。
 だからこの方、2度にわたっての濃厚接触者、一度目は31例目の方の関係でこの時は陰性だった。ただし、60例目、同居の夫の方が陽性となって再び濃厚接触者となり、そして、検査をした結果、今度は陽性。2度にわたっての濃厚接触者。同じ時期じゃないですけどね。違う時期での濃厚接触者。

(四国放送)
 現在ケアハウスは3人(ですか)。

(知事)
 4人。もう1度言いますと、まず31例目の方、この方がデイサービスを利用された方、最初に陽性になった。そして、その接触者、濃厚ではなくて、接触者である41例目の方、この方がやはり8月4日の段階で、お二人合わせて陽性になった。そして、この時に、実はまず60例目の方、この方は接触者として、念のために検査を受けて陰性、8月4日ね。61例目の方は濃厚接触者、31例目の方の、そして検査を受けて陰性だった。しかし、その後に今度は60例目の方、抗原検査で8月9日に陽性となった。
 ということで、同室のご夫妻でありますので、61例目の方は、今度は60例目の方の濃厚接触者としてPCR検査を受けたところ、今度は陽性になったということで、合わせてこのケアハウスでは4名の方が陽性と、今の段階でなられた。
 ちなみに、この61例目の方の濃厚接触者と考えられるのは、施設の職員の方1名、ただこの方は陰性という形になりました。

(四国放送)
 現在、ケアハウスでは4名が陽性なんですが、クラスター発生の危険性、可能性については。

(知事)
 はい。ここの点については、一般には同じ施設、同じ建物といいますかね、5名以上出るとクラスターの可能性ということになりますので、当然、徳島県専門家会議、こうした皆さん方との相談ということになりますが、実はデイサービスセンター、こちらがあった時にこのケアハウスの関係についても、今後そうした状況になってくれば認定されるんじゃないだろうかと一旦は、例の海保の船の話と合わせて、そうした認定、どうなったら次こうなる、という形はまず一番目のスクリーニングは行っていただいています。

(四国放送)
 おそらく5人以上になれば、専門家会議にかけるのか。

(知事)
 もういっぺんかけた上で、おそらく。

(読売新聞社)
 確認だが、61例目の方もケアハウスエルベの入所者で、60例目の方と同じ部屋に入所しているのか。


(知事)
 そうです。ご夫妻です。はい。

(読売新聞社)
 昨日の段階で、入所者の関係で、69人検査という話でしたが、実施状況はどうなっているのか。

(知事)
 ですから、このお二人以外は、みんな陰性。

(読売新聞社)
 先ほどももう一人出たら5人になるのでクラスターの可能性もあるあるが、今回の検査段階では、一旦、新たに検査している方はいるのか。

(知事)
 もういない。つまり、8月4日でまず1回目をやり、その接触者も含めて、非常に広く、そして、次に今回の昨日の分ですね、これを行って、このお二人が陽性と。60(例目)、61(例目)以外は陰性。

(読売新聞社)
 60例目の方ですが、一旦、陰性が出た後の陽性で、ウイルスの活動が8月4日段階では、ウイルスが不活発だったのが、その後、陽性になったんじゃないかという話もあったが、その後の警戒というか、どういう形で何かあのるか。

(知事)
 非常に象徴的なのが、今回の61例目の方、今回発表させていただいている方ですが、まずは、31例目の方の濃厚接触者として、8月4日にPCR検査を受けています。ただ、この時には陰性であった。
 そして、今回60例目の方がもちろんその時この方は接触者として受けて陰性だったんですが、症状が出て、PCR検査を受け、当然、陽性が出てきました。その時に今度は濃厚接触者として受けて、最終的に今回、陽性、他の人が陰性でしたが、この方だけが陽性と。
 ただ、昨日の段階でこの方は無症状、陽性なんですけども無症状だったんですね。ところが、入院を昨日されました。今日の段階で症状が出てきたんです。それは、発熱ということで、38.1度。
 つまり、昨日の段階まで陽性でもあったんですが無症状ということは。やはり当初8月4日の時に、そういう形で感染はされていた可能性が高い。しかし、やはりウイルス量が少なかった。
 しかし、だんだんだんだんそれが増えて、もちろん、その健康状態にもよりますので、同居のご夫妻の実は接触者、この方濃厚接触者だったんですけども、31例目の関係では。接触者のご主人の方が先に症状が出ちゃった。
 だから、人々の体力であったり、免疫力であったり、その人によってこのような差が出てくるのかな。これは一般によく言われることなんですけどね。

(読売新聞社)
 今回は一旦陰性になった方が陽性になったわけですが、もしかして同じようなケースが出る可能性は。

(知事)
 はい。特にですから、今回のこの61例目の方に、濃厚接触者が1名おられますが、施設の職員、今陰性と出たんですが、経過観察していく中で、やはりこの方に対しては、再びPCRを受けていただくという形を今とることになっています。

(読売新聞社)
 あと1点、うちわの話ですが、実は飲食店の方に使っていただくように、ダウンロードしてくださいと呼びかけがあったと思うのですが、具体的に県として配布する予定は。

(知事)
 もうすぐお盆の時期になってしまいますんでね。また、各それぞれで大きさなどもありますから、ご自分のところはうちわ版、コースター版ということで、それぞれ工夫して、それをいろんな形を作るっての難しいですから。ただこれ県から出てますよというのも一つの抑止力になりますので、お店が独自にいっていうことだとね。県なんですよ、ということでこちらに対策本部のイニシャルを入れさせていただいておりますので、是非、そうしたものも活用しながら、県からのお願いをさせていただいている飲食時、あるいはお酒を伴う場合の大声、これをお客さん方に注意喚起していただきたい。これを、さりげなくかけとくだけでもね、どうぞって。今ちょうど、阿波おどり期間になるじゃないですか。普通だともう11日の前夜祭でやったり、9日の鳴門から、県内にいろんな形で観光客の皆さん方、県内の人もうつわ持ってますよね。今年はみんな寂しいっていうのもあります。うちわを持っていただく。お店ではコースター、さりげなく。さりげなくでもメッセージは強烈にという形を取っていただければということです。

(毎日新聞社)
 61例目の方、基本的にずっと施設にいたのか。

(知事)
 はいそうです。8月4日の段階で、この方は31例目の濃厚接触者となっていまして、陰性ではあったんですけどね、ですからその以降は、食事も食堂ではなくて、自室で摂っておられるということになります。
 たまたま8月3日までは、皆さん方食堂で和気あいあいと食事をされていたんですが、その際に31例目の方と席が比較的近かったということで、その段階で濃厚接触者とこのように認定されていた。その後、そうした意味では、自室でほとんど過ごしておられるということです。

(徳島新聞社)
 61例目の方、発熱があるということなんですが、他の症状はありますか。

(知事)
 発熱だけです。もう一度言いますと、昨日は無症状。今日、発熱が出た、38.1度です。

(徳島新聞社)
 60例目の男性の方は、昨日の段階で酸素吸入をされているというお話だったが、この方の現在の症状は。

(知事)
 特に軽快されてますかね。

(感染症・疾病対策室長)
 本日の状況ですが、熱が続いておりまして、37.8度の発熱が継続しております。酸素吸入につきましても継続して実施しております。息苦しさはありますが、食欲もあって、病状的には安定しております。

(知事)
 だからまだ中等症ということになります、60例目の方はね。

(NHK)
 61例目の女性が38.1度の発熱があったから、入院したということか。

(知事)
 いえ、違います。昨日の段階で陽性が確定しましたんですぐに入る。ただ、その時は無症状。1日経って、38.1度の発熱が出た。

(徳島新聞社)
 現在の入院の病床の状況と、東横インに入られている方の現時点での人数をお願いします。

(知事)
 じゃあ申し上げて参ります。今入院医療機関の関係ですが、全部で38名が入院中ということで、この数は昨日と同じということになります。
 そして、東横インに行かれた方は少し出入りがあります。今回、新しく今日から入った方が20例目の方、そして25例目の方、一方1名退所されました。22例目の方が退所ということで、計合わせ、昨日よりは1名増えて、東横インの方には6名の方が療養中。もう一度言いますと、入院受入医療機関、こちらについて38名、昨日と変わらずと。そして、東横インについては、お二人が新たに入って、お一人が退所されましたので、昨日と比べると1名増、6名ということになりました。

(徳島新聞社)
 確認ですが、今日退所された22例目の方は、任意のPCR検査を受けて県の基準を満たしたので退所したのか。

(知事)
 そうです。つまり、県の基準は国の基準よりも厳しくて、2回PCR検査で陰性にならないと療養といったものから抜けられない形をとっておりますので、二度目の陰性が確定をしたということで、22例目の方が退所をされたということです。

(徳島新聞社)
 入院の病床の方は現状は67床のままか。

(知事)
 ここは、捉え方なんですが、我々としては、今の段階で38(名)の数ということがあって、67(床)としておりますが、すでに12病院、200床の用意がされておりますので、我々の考えとしてはピーク時という考えもあるんですが、もうすでに200(床)が用意ができているというふうに、報道いただいてもいいんだのではないかと考えています。
 つまり、これが増えた場合に、すぐ対応、ちょっと待ってということじゃありませんので、既にスタンバっていただいている12(病院)、200床あるという形を言っていただいて結構かと思います。

(徳島新聞社)
 今の関連で、国の指標で新たな指標で考える場合も200(床)か。

(知事)
 200(床)ということで、とりあえず。国の今、ご質問のとおりで、国が今回、4つの段階、そして、具体的な指標を作られまして、最大っていうのと今現場で、既にうちの場合、現状でそれが確保できていますので、我々としては最大も現場も同様で12病院200床あるとこのように、入院受入医療機関、そのように報道いただければ。
 そのうち、今度は東横インの話も今100床、100室でありますけど、これもすでにスタッフの皆さん方を別の2つのホテルに移していく、あるいは資機材も移していくという形を順次取っておりますので、そうしたものが完成次第150(床)、今度はさせていただくと。ですからもう目処が立っていると。あとは作業だけの話ですので、そのように、こちらは準備ができている。こちらは既にスタンバっていると、入院受入医療機関、そのように報道いただければ。ちょうど国の4つの基準が出されましたので、これに合わすという形で、ちょうど転換いいのかなと。

クラスターについて(質疑)

 2つのクラスターについて質問ですが、(国の)クラスター対策班の方も来られましたが、感染経路の判明の目途はついたのでしょうか。

(知事)
 はい。今のところ、まだクラスター対策班の方はお帰りはいただいたんですが、全体の報告を取りまとめていただいているところと聞いておりまして、まだ最終の報告をいただいていないというのが今の状況ということになりますので、こうしたものもいただいた中で、最終的に我々として感染経路も含めて最終の判断をしたいと考えています。

(徳島新聞社)
 関連で、感染経路、他の方も調査中だというふうにいう場合があるが、感染経路が判明をしなかったと確定する目途っていうのはあるんですか。ずっとそれとも調査中でいくのか。

(知事)
 はい。やはりずっと聞き取りをしていくとかいう形は、まず我々としては取っていきたいと考えているのと、あと濃厚接触者であるとか、あるいは接触者であるとか、そうしたところからも場合によっては、聞けるっていう可能性もあったり。
 あるいは、組織の場合ですね。例えば徳島ヴォルティスであるとか、そうした場合にはその中からも聞き取りっていいますか、教えていただくということもありますので、そうしたものの目処が立って、これはもうそれ以上難しかろうというふうになった場合には、もう感染経路不明、とさせていただきます。

(徳島新聞社)
 ケースによるということですか。

(知事)
 そういうことですね。ただ、やはり積極的疫学調査の観点からいくと、感染経路をやはり明らかにするということが一番の使命だと、このように考えていますので、今日は西村大臣と協議をした時にも、特に全国知事会として、8日に取りまとめた提言を西村大臣に説明させていただいたわけですが、その時に積極的な疫学調査に全国で協力をいただけないと、こうした事例が多発しているところでありますので、是非、実行性あらしめるために法的な措置、例えば罰則であるとか、こうしたものを今のもので読めるんであればそれもいいんですが、そうでない場合には、それぞれの法的な手段っていったものもしっかりと検討していただきたいと提言をさせていただいたところでもあります。

(徳島新聞社)
 61例目の方の感染経路に関してですが、31例目の方から61例目の方に感染して、その方から60例目の方にというようなことでお考えですか。

(知事)
 はい。構図としては二つ可能性はあります。というのは、濃厚接触者、この方は2度にわたって濃厚接触者になってるんですね。
 まず最初が61例目の方、その施設で最初に発症された方でありまして、この人と席が近かったということですので、まずはそこで考える。
ただし、この方は他の人と一緒にPCR検査を受けて陰性だっんですね。8月4日の段階では。ところが同室でおられた旦那さんの方ですね、こちらの方が8月9日、この段階で発症され、今度は60例目の旦那さんの、夫の濃厚接触者として(受けた)。
 しかし、その後、同時に検査をして陽性が判明したんですが、それは最初の段階、10日の段階では無症状だったということを考えると、おそらく発症は31例目の方からいただいたんではないかと。
 そして、それを無症状のまま同室の旦那さん、夫の方にそれがうつった。旦那さん、夫の方が先に発症してしまった、おそらく、こう考えるのが一番無難ではないか。というのが、もう一つあるのが10日の段階では、61例目の方は無症状だったんですね。陽性でしたが。ただ今日になって、38.1度の熱が出たと。ですから、非常にウイルスの増幅が緩やかに進んでいるということであれば、おそらく31例目の方、この時に既に感染をされていたと。ただ、症状が出ない。もちろん陽性にならない。ということですから、感染経路ははっきりしていると。
 そして、60例目の方もおそらく31例目の方の接触者ということで、8月4日の段階では、PCR(検査)、陰性だったのですが、その症状が出たということは、やはり61例目、奥様の方からいただいたんだろう、ということですから、60例目の方も感染経路はこういう形になります。

(徳島新聞社)
 お盆については、自粛を求めるのではなくて、来る場合はよく相談をというスタンスということでいいのか。

(知事)
 そうですね。ただここで、自粛ということはどこにも書いてはいないんですが、やはりまず、今一度、しっかりと立ち止まって考えてみましょう、という提案をさせていただいています。自粛ということではなく、そこが先ほど読み上げたところですね。
 その結果、でも行きますといった場合には、体調、これをしっかりと計っていただくとともに、出発地、また帰省先の各知事達が発しているメッセージ、これをしっかりと確認してください。
 そして、もう一つは気づきとして、万が一、どうしようかなと迷われている皆さん方にはオンラインでの帰省、こうしたものも考えてください、新たなご提案というのもさせていただいているということです。

(四国放送)
 徳島市の阿波おどりがない今年の夏ですが、3連休も明けての今日のこの数字でもあると思うがそのあたりどうお考えか。

(知事)
 我々としては、これからやはり感染拡大、これを抑えながらも何としてもやはり社会経済活動を上げていく、こうした段階にあるわけでして、なかなか今連日のように最高の数字を出して、またすでに、愛知県、岐阜県、沖縄県ではそれぞれの県独自の緊急事態宣言、そして、徳島をはじめ、ほとんどのところで自分たちで作ったアラート、警報を何らかの形で出している。
 そして、これまで感染者数が比較的少なかった島根県が一時に、92名のクラスターが出てあっという間に100を超えると。どこにもやはりこの感染拡大、こうした状況が潜んでいる。非常に我々、感染拡大を抑えながらも、新しい生活様式に則って経済活動を段階的に上げていく、非常に難しい。こうしたものを日々これは実感をさせられる毎日だった。
 今回の8月8日に取りまとめた提言にもそれが冒頭のところに書かれているわけでありますが、しかしそうした中で、おそらく今ずっと出てきたものっていうのは4連休にまつわるということもあります。
 今後は3連休、そして今後のお盆、これを受ける形での民族大移動でどんな形が2週間後出てくるのかと、そうした点についても出るのはもう前提の上でどう早くクラスターなどについては察知をして、そして関係者に検査を広げて、それをクラスターという形にならないように封じ込めていくと、これが一番重要ということで、今回、全国知事会の提言の中では、戦略的なPCR(検査)などの点、項目としてあげているんですね。
 この中では、例えば民間の保険適用などで受けれるとか、そうした場合の検査、これについて、まだ高いっていう話があるので値段が、もっともっとキットなども普及させる中で、これを非常に受けやすい環境にしていくと。
 確かにプロスポーツの選手達っていうのは、会社で皆受けますよね。そして、安全であるということをしっかりと表に出して、対戦チームと対戦をする。つまりこれをよくよく考えると、全国民に広げていけば、GoToトラベルで心配だなぁとかいうのではなくて、そうしたもので、私陰性です、証明を持っていけば、おそらくホテル、旅館の方も皆さん方も安心されるんではないか。今我々水際対策ということで検温させていただいてますけどね。
 ですから、これからどんどん感染、水際ってことで、国外からもう人を入れてくる段階になってくれば、そうしたものっていうのは重要になってくると考えておりますので、大変に難しい局面ではあるんですが、今あるもの、例えば法律で権限で働いてるもの、こうしたものを駆使しながら、何としても感染拡大を抑えながら、しかし、社会経済活動を段階的に上げていく、こうした非常に難しいチャレンジでありますので、これは47都道府県、一致結束をして国とともに対応していきたい。今日、実は西村大臣とも最後はそうしたお互いにこれしっかりと合わせてやっていこうということで、合意もなされているところであります。ここのところは国民の皆さん方にも、是非、前向きにご理解をいただきたいとこう考えています。

(幹事社)
 ありがとうございました。

(知事)
 では、よろしくお願いします。ありがとうございました。

このページに関するお問い合わせ
徳島県 知事戦略公室
電話番号:088-621-2015
FAX番号:088-621-2820
メールアドレス:chijisenryakukoushitsu@pref.tokushima.lg.jp
 
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