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令和2年7月31日 定例記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症患者の発生について(説明)

(知事)
 それでは、発表事項の前に1点ご報告を申し上げたいと思います。
 新型コロナウイルス感染症患者の発生についてであります。
 新型コロナウイルス県内第20例目の濃厚接触者である同居の家族1名につきまして、昨日、7月30日木曜日となりますが、23時、徳島県立保健製薬環境センターの検査により、新型コロナウイルス感染者であることが確認されました。
 それでは、患者さんの概要を以下申し上げていきたいと思います。新型コロナウイルス県内第20例目の濃厚接触者である同居のご家族でありまして、年代は20代男性、居住地は同居されておられますので徳島保健所管内、積極的疫学調査の観点、公衆衛生の観点から市町村名を申し上げますと小松島市在住の方であります。職業は会社員。
 次に症状でありますが、昨日30日咽頭痛が出現をされておられます。経過につきましては、7月29日水曜日、同居のご家族が県内20例目となる新型コロナウイルス感染症と確認され、昨日の30日23時、保健製薬環境センターによる検査の結果、新型コロナウイルス感染症であることが確認されました。患者さんの行動履歴についてでありますが、発症の2日前から追っていきますと、7月28日火曜日以降についてはご自宅で過ごされていた、このようにお聞きをいたしております。なお現在、感染症指定医療機関に入院調整中であります。
 県としては、引き続き県民の皆様方に今後とも適切に情報提供をさせていただいているところでありますが、県民の皆様方のご不安にお答えをさせていただくため、フリーダイヤルによるコールセンター0120-109-410、0120-109-410、「トーク、しっとー」でありますが、こちらを設置をしているところでありますので、ご活用いただければと思います。また、感染を心配される場合には、県内6保健所に設置をさせていただいております帰国者・接触者相談センターにご相談をいただければと思います。
 なお、同居のご家族の残り3名、また県内22例目の方の濃厚接触者である同居のご家族1名、県内23例目の濃厚接触者である同居のご家族3名につきましても、昨日30日の PCR 検査を実施したところ、7名とも「陰性」と結果が出ましたので併せてご報告をさせていただきます。今後、保健所による14日間の健康観察を開始し、健康状況の確認を行うこととしております。
 なお、県民の皆様方にはプライバシー保護の観点、マスコミの皆さま方にも是非ご協力、ご配慮をよろしくお願いを申し上げたいと存じます。改めまして、皆様方には3密の徹底回避、また手洗い、手指消毒の励行、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、また、発熱などがある場合、特に体調が悪いと自覚をされた場合には出勤などなされないように基本的な感染防止対策の徹底をお願いをしたいと存じます。
 併せまして、感染が多発している地域への移動や出張については、十分に感染症対策をとっていただくようによろしくお願い申し上げたいと存じます。
 なお、この際、追加の情報提供をさせていただきたいと思います。昨日30日に発表をさせていただきました県内20例目の方に関しまして、26日の日曜日、立ち寄られた藍住町の飲食店、このお名前でありますが、同意をいただけました。「王王軒本店」であります。まず私の方からのご報告は以上となります。

過去に例を見ない「複合災害」への備えについて(説明)

(知事)
 それでは、以下2点発表させていただきます。
 まず第1点目、過去に例を見ない複合災害への備えについてであります。
全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大をしている中、切迫をする南海トラフ巨大地震や頻発・激甚化する豪雨災害など、大規模災害はいつ発生をしてもおかしくないところであり、本県におきましても、大規模災害と新型コロナウイルスという過去に例を見ない複合災害への備えが求められるところであります。
 そこで、以下3つの取組みを実施して参りたいと存じます。
 まず第1点目、「とくしまシェイクアウト」の実施についてであります。「防災の日」であり「震災を考える日」でもある9月1日火曜日、「とくしまシェイクアウト・一斉防災行動訓練」を県内全域で実施をいたします。
 「シェイクアウト」は「姿勢を低く、頭を守り、動かない」という地震発生時の素早い安全確保行動、これを身につけていただく訓練でありまして、すだちくんメールにご登録をいただいている皆様のほか、事前にシェイクアウト専用サイトで参加登録をいただいた皆様方に、9月1日午前10時、訓練開始メールを一斉配信させていただき、その場で約1分間、ご自身の身を守る訓練を行っていただきます。
 「シェイクアウト専用サイト」はチラシに掲載をさせていただいておりますが、二次元バーコードから簡単にアクセスすることができますので、是非多くの県民の皆様方に奮ってご登録、ご参加をいただければと思います。ということで、どんなチラシかというと、こちらということで、
 
(パネル「とくしまシェイクアウト」を掲示)
 
 基本的な1分間で取っていただく行動、分かりやすく書かせていただいています。そしてここに、二次元バーコード、用意しておりますので、これを登録していただいて、そして訓練に是非ご参加をいただければと思います。
 
(パネルを置く)
 
 また、「プラス・ワン訓練」として、家庭や地域、学校、事業所などで「避難訓練の実施」や「備蓄物資の確認」など3密を避けながら身近な防災行動を実践をいただき、改めて「いつ起こるかわからない災害」にしっかりと備えていただきたいと思います。
 次に2点目は、「とくしま『燃料満タン』県民運動」についてであります。東日本大震災、また熊本地震の際、交通網の寸断による燃料供給の停滞、また給油待ち車両による交通渋滞など、車の燃料確保が大きな課題となったところであります。
 私も平成23年3月11日発生をした東日本大震災、発災からちょうど10日目の3月20日に、宮城県を訪れましたが、この時には宮城、もちろん宮城空港が被害を受けましたので、山形空港へ飛んでそこから県の車で、現地に車を送ってありましたので、その車で寸断をされた高速道路網も活用しながら、宮城県庁の方に入ったわけでありますが、山形県内においても宮城県内はもちろんのことでありますが、給油所、つまりガソリンスタンドの前に長蛇の列があるんですね。
 しかも中には、運転手さんが乗っていない車だけがあるというところもありまして、様子を聞いてみますと、「一体いつ給油のタンクローリーが来るかわからない。でも来た時のために」ということで、一晩中、場合によっては2日、3日、車をただ並べておく。でも緊急車両がもし入ってきた場合は、これが優先をされる、自分の手前で給油が、せっかく2日間並んだのに止まってしまう。こうした生の声もお聞きしたところであります。もし南海トラフ巨大地震が来た場合に、同様のことを繰り返してはいけない、これが大きな教訓となっているところであります。
 そこで災害時、もし仮に車に燃料がきっちりあると、さらにということで、例えば携帯電話の充電ができなかった、これもよく避難所で起こることでありましたが、十分携帯電話の充電ができます。
 また、ラジオ、カーナビでの情報収集もできますし、エアコンによる快適環境の確保、これも行うことができるんですね。つまり燃料さえあれば、車はパーソナル防災拠点に早変わり、有効活用することができます。
 また、「コロナ禍」において、大規模災害がもし発生した場合、車避難や車中泊は3密を回避する「分散避難」の一つの有効な選択肢となりうるところであります。かつては「車中泊はエコノミークラス症候群になる、避けてください。」全国でこのように言われてきたところではありますが、今はワンボックスカー、RV車などがどんどん今普及をしておりまして、座席をフラットにすることもできるようになり、その意味では確かにエコノミークラス症候群、これを防ぐこともできる車両が増えてきているのも事実であります。
 そこで常に燃料に余裕があるように心がけていただくため、車の燃料が半分になる前に満タンにする県民運動を展開することとし、この度、啓発用の「カード」と「ステッカー」、こちらを作成をしたところであります。
 カードにつきましては、県警察本部の協力のもと、8月から県内にある3つの運転免許センターにおいて、県民の皆様に免許更新の際に配布、そして、広く周知啓発をできればと考えています。
 また、ステッカーは県の公用車に貼付けるほか、市町村や関係団体にも配布をさせていただき、広くPRをしていきたいと思います。ということで、
 
(「カード」、「ステッカー」(実寸大のもの)を掲示)
 
 「カード」はこちら、「ステッカー」はこちらとなりますので、子どもさん達も見て、「お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、「車(に)ガソリン入ってる、満タンにしましょう。」、こうしたかけ声に繋がっていただければ、割とかわいいデザインにさせていただいております。
 
(「カード」、「ステッカー」を置く)
 
 今後とも、「普段の延長での災害への備え」を県民の皆様方にもしっかりとご理解をいただいて、「災害に強い徳島」を作り上げていければと考えています。 次に3点目、「新しい生活様式に対応した防災啓発月間」についてであります。大規模災害と新型コロナウイルスという過去に例を見ない「複合災害」を迎え撃つためには、まず自分の身は自分で守る「自助」7割、地域で助け合う、頼りになるのは向こう三軒両隣「共助」が2割、そして県や市町村などいわゆる公の団体による「公助」、こちらは1割、このようにかつてから言われ続け、私もこのように申し上げているところでありますが、特に「自助」と「共助」、合わせたら9割ということでありますので、この2つの取組みが極めて重要となります。
 このため、8月からの1か月間、新しい生活様式に対応した防災啓発月間として、防災に関する様々な啓発活動を展開いたして参ります。少し具体的に申し上げて参りたいと存じます。
 まず「啓発動画」として、県民の皆様に気軽にご視聴いただける「15分程度の動画」2本を制作させていただきました。まず一つ目、「過去に例を見ない複合災害への備え」と題した避難時における新型コロナウイルス感染症対策についてであります。そして二つ目、南海トラフ巨大地震の臨時情報が発令された場合の具体的な防災対応についてであります。今日は皆さま方に一つ目の避難時における新型コロナウイルス感染症対策のダイジェスト版、約1分間でありますがご覧いただければと思います。
 
(啓発動画ダイジェスト版(約1分)を視聴)
 
 という具合ですね。2本の動画につきましては、県内のケーブルテレビ各局において、随時放送をしていただきますとともに、YouTubeの「徳島県チャンネル」、こちらではいつでもご視聴いただくことができます。
 これに加えまして、「防災啓発月間」における取組みとして、「徳島大学環境防災研究センター」との共催によります、コロナ禍での避難方法を学ぶ Web 防災セミナー、また、県立防災センターにおける「FCP家族継続計画啓発パネル展」や徳島ビルメンテナンス協会のご協力によります「簡易トイレの展示などを実施いたします。これら取組みを通じまして、県民の皆様方のさらなる「防災意識の向上」と「実践的な防災活動」を図り、「発災時の死者ゼロ」しっかりと目指して参ります。

令和2年度スーパーオンリーワンハイスクール事業実施校の決定及び認定証授与式について(説明)

(知事)
 次に2番目、令和2年度スーパーオンリーワンハイスクール事業実施校の決定及び認定証授与式についてであります。
 徳島県では、平成16年度に学校の特色・個性を引き出した魅力ある学校づくりを推進するため「オンリーワンハイスクール推進事業」を開始いたしました。平成25年度からは、特色ある教育活動のレベルアップと、グローバル人材の育成を図り、全国、世界を目指した「徳島ならでは」の取組みを推進する「スーパーオンリーワンハイスクール事業」を展開してきたところであり、これまで、延べ36校に様々な成果を挙げていただいたところであります。
 例えば、その活動の一例でありますが、阿南光高校では、地域のNPO 法人と連携され、放置竹林の「竹」を有効活用した「オリジナル防災用品」として、倒れると自動点灯する「ぽてっとライト」を創作され、実用化に結びつけられたところであります。日本政策金融公庫主催の2018年度第6回高校生ビジネスプラングランプリにおいて、全国応募4,359件の中から、第3席にあたる審査員特別賞を受賞されました。
 また、池田高校三好校では、三好地区で栽培されている夏秋イチゴからイチゴワイン、こちらを開発され、平成30年度からは一般販売を開始し、 JR 四国の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」において、食事の際に提供されるなど、イチゴの町みよしを県内外に PR をいただいてるところであります。
そこで、今年は「とくしま発見!V字回復作戦」、このように銘打ち、産業経済の活性化、人との絆を育む交流・貢献活動、さらには新しい生活様式の提案の3分野において実施校を募集し、厳選なる審査の結果、この度、今申し上げます6校が決定されたところであります。
 まず、産業経済の活性化分野では城西高校の「農業高校の魅力発信、食品ロス削減に向けた取組から」、また、つるぎ高校の「にし阿波地域の魅力発信でV字回復プロジェクト」、次に、人との絆を育む交流・貢献活動分野では那賀高校の「那賀高校版ウッドスタート宣言、地域に木のぬくもりで恩返し」、みなと高等学園の「地域との絆を深める『みな・ハート』みなとから地域のみなさまへ元気と笑顔をとどけよう!」、新しい生活様式の提案分野では、鳴門渦潮高校の「『WITH/AFTERコロナ時代』を生き抜く体力 V字回復・免疫力アップ!大作戦」、阿南支援学校の「竹紙で快適すぎ(杉)空間、WITHコロナの新しい働き方の提案」、以上6校について、来る8月6日木曜日午後3時30分より徳島グランヴィリオホテルにおいて、認定証授与式を行いたいと存じます。
当日は、私も参加をさせていただきまして、参加校、つまり認定校の生徒の皆さん方によるプレゼンテーションを聞かせていただきたいと思います。
 また、令和3年2月6日土曜日となりますが、1年間の活動成果の発表会を実施する予定としておりまして、最優秀校、優秀校を決定、表彰をする運びとなります。今後ともWITHコロナ時代の今こそ、次代の地域リーダーとして活躍することのできる人材の育成にしっかりと取り組んで参ります。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)(その1)

(幹事社:朝日新聞社)
 冒頭コロナの報告があったので、コロナ全般と発表事項含めて質問させていただきます。
 幹事社からいくつか質問させていただきますが、20例目の方、確か大阪府在住なので、同居というよりはご実家にお住まいの家族ということですか。

(知事)
 そうです。一緒に小松島で。

(朝日新聞社)
 あと、立ち寄られたお店は、もう一度おっしゃっていただきたいのですが、王王軒とおっしゃいましたか。

(知事)
 それは20例目の方です。昨日、藍住町で、ということで、お店の同意が得られておりませんでしたので、「お店で」というだけだったのですが、同意が得られましたので、それが王王軒の本店。

(朝日新聞社)
 字は。

(知事)
 王王軒と書きます。

(朝日新聞社)
 このお店に立ち寄られた時間は、26日の夜でしたかね。20例目の方の立ち寄られた時間は夜でしたかね、確か。

(知事)
 夕方5時半から5時50分、20分間ですね。

(朝日新聞社)
 確か、ここに20例目の方の友人8人も一緒に行っていたということだったのですが、その方達のPCR検査の結果はどうだったのでしょうか。

(知事)
 それはこれから、現在調整中です。

(朝日新聞社)
 20例目の方は、24日に帰省しているので、その間にご実家で感染したのではないかという見立てですか。

(知事)
 この方は同居ですからね、一緒におられましたから。またこの方がずっと家におられたということがありますから。それで濃厚接触者ということで、PCR検査、その結果、陽性。

(朝日新聞社)
 この方はバスケの試合には行っていないのですか。

(知事)
 家におられたと聞いています。

(朝日新聞社)
 兄弟ですかね。

(知事)
 はい、そうです。

(朝日新聞社)
 バスケの試合に参加された他の、参加人数がはっきりわからないのですが。

(知事)
 一応、試合で50名、観客が20名、このように聞いてはいますけどね。

(朝日新聞社)
 ご本人からはということで、その方達の検査状況というか、どれくらいなのか。

(知事)
 今のところ会場にいた10名程度の皆さん方から相談があって、そしてもちろん必要と判断がなされれば、検査させていただくこととしています。

(朝日新聞社)
 ありがとうございます。では、各社さんどうぞ。

(NHK)
 先ほどの発表で、1週間で15人という状態になりましたけれども、知事としては、改めて、県内の感染状況というのは、どういった状態にあるのか、どういった段階にあるのか、教えていただきたいのですが。

(知事)
 そうですね、今の段階で一番ポイントになるのは、感染経路不明者、ここのところなんですね。例えば、典型的なのが、大阪から親戚に来られて、親戚の家に連休中来られて、しかも3名でね。しかももう大阪ですでに症状があって、車を運転してご家族と一緒に来られた。その3名が徳島で陽性認定されるとか。
 あるいは、土産物売り場でマスクをつけてない大阪、東京のお客さんと接して、どうもうつされたと思う。とこうした感じで多くの点が、やはり外来、あるいはもう余所で感染をしている。こうした場合がほとんどということなんですね。
 ただ感染経路不明、もちろん今調査中でありますが、お二人おられる。もちろんこれらも感染経路が分かれば、不明者にならなくなるところですけれども、我々としては今諦めてるわけではありません。
 ただ2名ということは、あと1名加わると、今度は、感染観察強化、こちらに移ってくると。次のフェーズへ入るということになりますので、そうした点では、常に注視をしていく。
 今日発表した方も、これは大阪でおられて、こちらへ帰って来られて、そして同居でおられた方が、ご兄弟ですけどね、感染陽性が確認された。つまり、これはどこから持ち込んだか分かっているいうことですから、そうした点では、やはり感染拡大地域におられた方が、徳島に来られる。
 あるいは、そちらに仕事や何かで、名古屋へ二人行かれて研修で、密の状態で研修し、今名古屋はすごい状況になっていますが、そこでもらって帰って、これももう名古屋ですでに39℃も熱があったということで、帰って来られて、そのうちまた濃厚接触者お一人が陽性となる。
 こういう形で、やはり、感染拡大地域から来られた、行かれた、そしてその濃厚接触者というのがもう連続になっています。
 さらには Go To トラベルが22日からスタートということで、多くの皆さん方も来られる。こうなってくると、感染が起こってくるというのは、まず避けられない。
 ただこれをどうやって早く探知をして、そして封じ込めていくのか、まさに 「WITHコロナ時代」というのは、感染を出さないということではなくて、早期発見、早期封じ込め、これを行う。そして、その患者さんについては、もし徳島で入院をされた。この方達が重篤にならないように、できれば軽症のうちに、陰性化をして、退院をしていただくと。これが「WITH コロナ時代」ということになりますので、やはり何度も申し上げているように、県民の皆様方も、賢く恐れる、これが非常に重要。
 また、昨日対策本部の後に記者会見させていただきましたが、ここでも申し上げたように、いよいよ8月に入ると、お盆が来ます。お盆になりますと、日本のいわば民族大移動が起こるわけですので、当然帰省をされる、あるいはこの機会に徳島へ行きたい。こうしたお話が既に来ていると思いますので、ぜひ双方でしっかりと体調管理、そして少しでもおかしいなっていうことであれば、それぞれの都道府県の相談センター、こうしたところに相談をしていただいて、早め早めの検査を受けていただくと。そして、これが問題がないということであれば、おいでをいただくと。
 また、そうした点をそれぞれの都道府県の知事さん方も言われておりますから、これをしっかり聞いていただくとともに、徳島県でお迎えをする側の皆さん方も、「体調どうですか。」この一声運動。これは是非お願いをしたい。
 そうしないといつ何時、ご自分達も感染をしてしまうかわからない。そして、その皆さん方が様々なところに出かけて行かれた時に、その地域の人たちもうつってしまうと。こうなると感染が止められなくなりますので、まずは、日本の中ですけど、水際で食い止める。これが大変重要。そして、やはり高いこの感染症に対しての、回避意識を持つということが重要となりますので、是非、今、全県下に「とくしまアラート」としての、感染観察の「注意」、これを促しているところでもありますので、是非こうした行動をとっていただければと思います。

(NHK)
 ということは、すなわち今のところ市中感染が起きているという考えはないということですか。

(知事)
 そういうことです。

(毎日新聞社)
 25例目の方なんですが、20例目の大学生の方の濃厚接触者ということで、この20例目の方が24日に帰省されているのですけれども、24日以降の行動歴というのは、どういう感じなんでしょうか。

(知事)
 20例目の方の。

(毎日新聞社)
 いや、25例目の方。

(知事)
 今申し上げたように、ずっと家にこの方おられましたので。

(毎日新聞社)
 24日からずっと家におられたのですか。

(知事)
 はい。

(毎日新聞社)
 コンビニとかそういうところにも。

(知事)
 ほとんど行かれてないです。お一人住まいではありませんので。

(共同通信社)
 この方は20例目の方のお兄さんになるということですか。

(知事)
 そういうことです。

(徳島新聞社)
 すいません、もう一度今のところをお願いします。

(知事)
 お兄さんです。

(徳島新聞社)
 王王軒さんには、公表の同意を求めたということなんですけれども、その理由はどういった理由からでしょうか。

(知事)
 これはご本人からの話で、行かれたときにお店がいっぱいだった。つまり、感染する注意を、そのお客さん達には促す必要がある、こうした観点から、(公表を)求めたということです。

(徳島新聞社)
 お店の感染対策というのは、どういったことが行われたのでしょうか。

(知事)
 やはり、一番重要なのは、お客さんが、例えば対面でなくて、片方向を向いている。ということであれば、飛沫感染が非常に少ないということが考えられますので、やはり重要なのは席の配置。例えばカウンター席などっていうのはその中では非常に良い形ということになります。
 しかし、テーブル席として対面で座るという場合は、片側だけに座るか、対角に座るか、あるいは四角のテーブルではなくて、円形テーブル、できればその直径が2m弱あるものが望ましい、となりますと、どの席で比べても、横横でさえ話をしなければ、とい面は2m、ソーシャルディスタンスが保たれるということで、円形テーブルなどはよく聞かれればおすすめをする。
 あるいは、キャッシャーのところ、こうしたところがいわゆるビニールのカーテンがあったり、あるいは直接現金を触らない、これも一つということで、今カード決済であるとか、あるいは確か皆さん方もスーパーに行かれると、お金をトレーの中に入れてください。場合によっては、もうお金の精算が、自動販売機になってる、こうしたところもどんどん今増えてるところです。

(徳島新聞社)
 それは、一般的な話ということで、王王軒さんがそういうことをやっていたという話ではない。

(知事)
 ではなくて、大抵ラーメン、そういうお店では、カウンター席が割と多いということですね。

(徳島新聞社)
 王王軒さんはそういう対策はされていたのでしょうか。

 
(知事)
 と考えております。我々としては。

(徳島新聞社)
 考えているというのは。消毒をされていた。けれどもいっぱいで、密の状態であったので、公表をしたということですか。

(知事)
 そういうことです。

(感染症・疾病対策室長)
 マスクはやはり食事の時はマスクは外すので。

(徳島新聞社)
 マスクもしないので、ということですか。

(知事)
 一番はやっぱり、いっぱいだったということですね。

(毎日新聞社)
 すみません、県が認定している感染経路不明者が18例目と21例目の方だと思うのですけれども、今の時点では、その感染経路の特定に繋がるような話は聞き取れていないということですか。

(知事)
 そうです。ただ諦めてるわけではなくて継続中ということです。

(徳島新聞社)
 25例目の男性なんですけれども、会社員ということなんですが、24日もずっと家におられたというのは、なんか体調が悪かったのですか。

(知事)
 いや、ご自宅におられたということですね。会社のご都合だと思いますけど。

(徳島新聞社)
 テレワークとか。

(知事)
 そういうことは聞いてないですけれども。ただ家にいましたと。

(感染症・疾病対策室長)
 会社が休みということで伺っています。

(毎日新聞社)
 昨日、国の方からクラスターが発生して、感染経路の追跡が困難な場合は、県が関係者の同意なく、店舗名などの公表をできるという話が出たと思うのですけれども、あと感染防止の指針を適切に講じられていなかったことが、発生要因と考えられた場合は、それに併せて公表をするという話が国から出たと思うのですけれども、指針が適切に講じられていないという判断する明確な基準とかは、県が定めているのでしょうか。

(知事)
 これについては、各業界のガイドライン、感染拡大防止ガイドラインが定められていて、風俗以外は全てあるもんですから、それぞれの業界団体立会いのもと、それを調べる。ということは当然行う。逆に言うと、それがちゃんと守られているというのを、各業界、今社交飲食の4団体の皆さん方が、すでにそれを行って認定を行い、57店舗認定し、そこには県の方でのすだちくんマークステッカー、これをお配りをさせていただいて、それを貼っていただく。
 また、県のポータルサイトなどでも、そういったお店が安全です、基準を守ります、ちゃんとできてますよ、ということを出す。
 これを一つの目安にして、例えば、県外の皆さん方も県内の皆さん方も、行ってっていただくと。逆に言うと、それが十分できてない場合は、それが達成されていないということも考えられる。もちろん全部ではないですよね。

(毎日新聞社)
 そこのガイドラインですが、結構、全く守られていなければ公表するのか、それとも、例えばある一定の項目以上を守っていなければ公表するとか。

(知事)
 そこのところについては、ネガティブチェックですよね。どう見てもこのままでは感染拡大してしまうよね、と思われるような点、こうした点についてチェックをしていくと。

(毎日新聞社)
 そこの線引きというのは、明確に決まっているのでしょうか。

(知事)
 そこはまず業界の方で、例えば先ほど申し上げた、大丈夫だ。という一定の認定の基準というものをそれぞれが恐らくお持ちだということで、我々はそれを促して、そして認定をしてください。これはガイドラインどおりです、と。
 そして、その認定をした者の証といったものを我々がオーソライズします。といって、すだちくんの認定書をお渡しをすると、こういう手順になっていますので、ひとつの目安はもちろんそのステッカーが貼られてるところは守られていると。ただ今準備中であるとか、アイエヌジーということも当然あり得るということですから、それぞれが感染拡大防止の努力をしている。といった点が重要で、それを全く放置をして、感染拡大を促している。とみなされる場合には、積極的に我々は公表する。こういう形をとるというのが今回の形ということになります。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)(その2)

(徳島新聞社)
 コロナに関連しまして、今だいぶ病床が埋まってきていると思うのですけれども、最初に入院して、軽症、無症状だったら東横インにという話があるのですけれども、大体どのくらい病床が埋まってきたら東横インを活用することになるのでしょうか。

(知事)
 これは全体の入院の管理、これが重要になりますので、少し今の状況を申し上げたいと思います。
 今すでに入院をされている方が10名、そして3名が入院調整中ということですから、調整が全て進めば13名の患者さんということになります。
 これに対して、感染症病床、どのくらい今あるのか、これが37あって、特に軽症者については、ご質問があったように、東横インの眉山口、ここを100床ありますので、計137床、きっちりと対応することができる状況になっておりますから、今の状態としては、十分余裕がある。
 ただこれだけやはり患者さんがこれから増えてくる、また拡大局面になる。それをコントロールする今フェーズに入っているということになると、常に入院者、それと、感染症病床又軽症者対応の病床、こうしたものをきっちりと管理をしながら対応していく。
 もちろんそのバックアップの病床もあるわけでありますが、当面はこれを運用しながら対応していくと。そして今もご質問があったように、今、徳島の場合は軽症者であっても、あるいは無症状者であっても、陽性の皆さん方は感染症病床、こちらに入っていただいています。
 しかし今後、場合によって逼迫をする可能性がある、あるいはある一定の余裕を持っておく必要がある、といった場合には、軽症者を今言うホテルの方に回していく、これは当然あり得ることと考えておりますので、そこについてはどのくらいバックアップを持っていく必要があるのか、またこうした点については、今度も有識者会議の皆さん方であるとか、あるいは病院調整の関係の協議会も用意をしてありますので、こうした皆さん方とも相談する中で、きっちりとした基準といったものも作っていければと。
 今は来られた患者さんを十分にケアをするという体制になっているということです。

(徳島新聞社)
 37床がまずあってとおっしゃったんですけれども、感染症指定の40床あると聞いているのですけれども、37というのは。

(感染症・疾病対策室長)
 一類感染症以外のところで37。

(知事)
 一類のベッド、コロナは一類でない、二類です。

(徳島新聞社)
 一類以外で37ある。

(知事)
 はい、だから一類を足して40あると。

(徳島新聞社)
 だから、137の内、13が埋まっているということ。

(知事)
 まだ10です。3は調整中なので。

(徳島新聞社)
 では、調整中の方が入れば、13/37が埋まるということですか。

(知事)
 二類感染症のね。ただその計算の仕方については、ほとんどが徳島の場合には、軽症者ということですから、本来37だけで見るんではなくて、さっき申し上げた100を足す、137の中で、例えば13。こう捉えていただいた方がミスリードでないと思いますけどね。

(徳島新聞社)
 軽症者を100の方にいつ回していくのかというのは、今後、専門家の方と相談して、基準はこれからということですか。

(知事)
 はい。

(徳島新聞社)
 25例目の方、家族は既に陰性は確認されていると思うのですが、他に濃厚接触者の方はいないのか。

(知事)
 今のところは、会社に行かれておりませんでしたので、ずっとご自宅におられるということですから、さらなる濃厚接触者はいないと見ています。

(徳島新聞社)
 家庭内で陽性と陰性が分かれているようですけれども、どういった行動で、家庭内で感染したかというのは、そこら辺までは聴き取りはできているのでしょうか。

(知事)
 そうですね、そこよりも一緒に同居でおられた人達を濃厚接触者と認定して、全員PCR検査を受けていただく。その中から陽性の方をたたき出していくという形をとっていますので、どういう形でどう接触というよりも、陽性なのか陰性なのか、という形で判定していくという形をとっています。

(毎日新聞社)
 東京だと飲食店に対して、時短営業要請を出したりすると思うのですけれども、徳島ですと、休業とか時短営業の要請を出す考えはおありでしょうか。

(知事)
 はい、ここの基準、判断の目安っていうのは、やはり感染経路不明者、つまり市中感染が確実に起きている、ということが一番大きい要因だと。となると、当然東京、大阪。東京はもう367、大阪も200を越える日がたくさんあるということになれば、当然のことと。当然それぞれの知事の当然の判断であると。ただ徳島の場合には、まず感染経路不明者、しかも調査中、お二人。
 それとやはり、市中感染というよりは、大阪、あるいは名古屋、東京、こうしたところからの持ち込みいうことでありますので、そうしたことを考えると、時短営業を求める。そうした段階にはない、こう考えています。

(徳島新聞社)
 連日、全国で過去最多の数字を記録して、一方で、政府としては、緊急事態宣言を出す状況ではないという判断なんですが、そのことについてどうお考えかというのと、先日、西村大臣との会談の中で、緊急事態宣言を市町村単位でということもお話をされていたようですが、社会経済活動への影響も考えてということですが、市町村に何か負担がかかってくるというものなのか。
 
(知事)
 ここ連日報道されて、誤解の部分も、ミスリードしている報道もありますので、決してこれ私が西村大臣に申し上げたのは、まず緊急事態宣言、これを都道府県単位にかけるというのがまずは想定をされているのが特措法の考え方だと。ただ都道府県にかけるとは書いていないんですね。
 国が緊急事態宣言を出す場合には、エリアを、区域を指定をする、そして、その場合には、その都道府県知事が権限を持つことができる。こうなっているいるんですね。
 ということで、じゃあ仮に前回のように各都道府県単位で緊急事態宣言をかけるということになりますと、強烈ないわゆる行動の自粛、これを求める。あるいは都道府県域をまたがる移動、これは謹んでもらう。こうなりますと社会経済活動を段階的に上げていくフェーズにはならなくなって、また逆戻りをする、もうこうなるとなかなか大変な状況になる。
 やはり今のフェーズ、局面というのは、感染拡大を抑えながらも、社会経済活動を段階的に上げて行かなければならない。また門戸も徐々に海外にも開いていく、こういう段階になっているわけでして。
 しかし、そうする一方で、連日感染者の数が過去最高を記録をする。全体でもとうとう1,000人を突破する、1,200人を突破した。そして、ただこの要因がかなり分かってきているんですね。どこで出たか分からないではなくて、例えば東京都の場合、最初に言われたのは新宿区。しかも夜の街で。という話ですよね。そして、それが有効な手立て、例えばクラスターが発生をしたお店、同意を得られないので、そのお店を公表できない。そうすると、当然濃厚接触者の割り出しができない。どんどんどんどんこれが広がって、さらにこれが池袋の方へ行ってしまう。そして、そこからさらに今度は北区へうつる、京浜東北線に乗って今度は川口へ行く、埼玉がすごい数が出る。この連鎖を断ち切れなければならない、ということで、全国知事会としては提言をさせていただいて、例えば感染症法あるいは食品衛生法の中でも、食中毒は出た場合には自主休業はもとよりのこと、その裏が取れた場合には、休業、これを強力に求めさせるわけですね。そしてすぐ公表するお店の名前を。これによってじゃあ風評被害が起きるのかというと、逆に同業他社は助かる。という事例が明らかなんで、こうした点も提言書の中に書かせていただいた上で、やはり法的な担保二つ、一つは積極的疫学調査、これを拒絶したり嘘をついたり、こうしたものについて徹底的な法的な措置を取る。
 それからもう一つは、休業要請をかけた場合、それに従わない。これに対しても罰則規定を設ける。これをきっちりと打っていく。ただ補償といった点については、セットで考えていく。こうした点を書かせていただいてるんですね。
 しかし、なかなか国の方としては、場合によっては西村大臣も法改正で臨みたい。しかし、法改正をするということになると、国会を開いて、そして一定の手順を経た上でとなりますと、感染拡大はそこまで待ってくれない。できれば今すぐにでも手を打たなければ厳しい。だからそうであれば緊急事態宣言、確かにこれを都道府県単位でかけるというのは、これは経済的に大きなダメージを与えてしまうので、例えばピンポイントに新宿区にかける、あるいは新宿区あるいは豊島区、池袋ですね。この辺り北区、川口市、こうした形でピンポイントでかけていく。
 もちろんかけた場合には、東京都知事、あるいは埼玉県知事が全てその権能を持つことができて、何ができるかというと、知事が特措法の第45条を使えるんですね。そうなると個別店舗に対しての営業の休業要請、これをかける。従わない場合には公表することができる。
 あるいは、休業の指示に従わない場合には、厳しく公表することができる。とこういう形をとってクラスター源を叩いていく、こうしなければいけない。
 でも緊急事態宣言が出されない限りは、この権限を知事が振るうことができないんですね。これをどうもその市町村単位にかけるといった点で、市町村長さんにこの権限を与えて、そして過度の責任と負担をかけると捉えられたようでして。決してそうではなくて、あくまでも権限が振るえるのは、国と都道府県知事と定まってますので、それをあるエリア限定でかけて、知事がその権限を行使しやすくする。ただし地域限定、とこのように申し上げているんですけどね、そこも誤解がなされているようで、市町村長さんの中には、そんな事されたら大変だね、責任を我々に転嫁しているとかとこう思われている。そうではない。法律上はあくまでも、国と知事という形になっているということです。

(徳島新聞社)
 ドライブスルーのPCR検査外来なんですけれども、今は1か所なんですけれども、これからも増やしていきたいということですけれども、目処はございますか。

(知事)
 まだ今のところ目処が立てば、当然発表させて。できれば今県央に一箇所ということですから、県西部であるとか、県南部に作るっていうのが一つのあり方かな。ただそれは、がちっとここは西だ、ここは南だということではないかもしれませんが、やはりそうしたより西に近いエリア、あるいは南に近いエリア、あるいは南西、こうしたところに、次のフェーズとしては作っていければなとこう考えています。

(徳島新聞社)
 それは数か月後とかでしょうか。

(知事)
 これは体制が整えばすぐにでも。

(感染症・疾病対策室長)
 病床数のことですけれども、40床とありましたが、新型コロナ協議会の方で病床数の調整というのがありまして、その中で(病院が)新型コロナウイルス(感染症)用として活用できる病床ということで、各病院から出してきた数字ということで37と挙がってきておりますので、一類、二類の中でコロナ用で活用できるのが37(病床)です。

(朝日新聞社)
 よろしいでしょうか。なければ終了します。

(知事)
 ありがとうございます。

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