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令和2年4月21日 臨時記者会見2 項目別

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)(その3)

(徳島新聞)
 先ほど、軽症の方を関西広域連合の対象府県から受け入れるという可能性があると言及されていましたが、そのホテルであったり、宿泊施設、旅館であったりの開設の目処というか、今の棟床具合はどのようなものか。

(知事)
 今のところは、まあ最終段階と申し上げた方がいいのかもしれませんね。というのは国の方からも求められていますので、全都道府県がそういう状況になってきている。そうした形で関西広域連合から、まだ受け入れるというのが決まったのでは全然ないですね。というのは、前回までの関西広域連合での重症者と中等症者を受け入れる。ただ先ほども申し上げたように、搬送できる範囲が限られてるんですね、だったら、逆にたくさんの数である、しかも動きやすい軽症者の人をいわゆる病院以外で受け入れる。
 こうした方向性を今後考えていこうということが、今遡上に載りつつあるということだけ、決してまだ決まったわけではない、ということです。
 それと、もう一点申し上げておくと、前回の協議の中では、これ大阪の方から提案があったんですけどね、やはりスピード感を求めることがあるので、総論が広域医療局である徳島県がやるとして、最終的にはその基準に則った形で相対でやれしてくれ、例えば隣接するところですよね。ただそうした話もこれあるので、全体のルール的なものは我々の方で作って、そしてそれの中で相対でやってもらう。という形で今進んでいるということになります。

(徳島新聞)
 県内の施設との交渉ももう最終段階ということですか。

(知事)
 そうですね、これはもう全国だいたいそうした状況になってくるかと思いますね。

(NHK)
 取材しないという条件を僕らがのまない限り、知事はその医療機関については、公表されないということですか。

(知事)
 そうですね。やはり全国の今の傾向を見ていると、ただでさえ、医療機関の皆さん方、ナーバスになっている部分がありますので。で特に大変なのは取材を受けて、その病院の業務、こういったところに支障をきたすかもしれない。
 もう一つは、その病院の従事者の皆さん方が、今回の患者さんに接した接してないは関係なく、その病院に勤務をしているというだけで、例えば、ご本人、あるいは、そのご家族、子供さんであれば学校で保育園で、あるいは、パートナーの方が勤め先で、もう自宅待機してくれとかですね。こうしたことが、多々起こっている。そうしてやむにやまれず、昨日は三重県の鈴木知事が、これは困るということを表明された。
 つまり、今非常に厳しい状況に入った。本来でしたら、医療機関に同意を取って、どこどこの病院です。こういうのが一番、他の患者さん方にとっても
、安心するところになるんですが、今回は日本医師会からの要請であったり、あるいは今の昨今の患者さんが非常に増えている都道府県、その状況を見ると、
やはりこれは厳しいな。やはり県民の皆さん方の、今までは安全そして安心を知事として担保をするということで、ご本人の同意がないまま、例えば市町村名を出したり、飛行機の便名、公共交通機関を使った場合には、それを出したり、あるいは、行動履歴の中で、多くの皆さん方が通うところであれば、それを何時から何時までも言って、示してきただけなんですが、今回は医療機関ということになりますと、そこに従事者の皆さん方の心が折れる、いうことになってしまったら、本末転倒になる。これは県民の皆さん方の安心よりは、医療崩壊を防ぐことが大事、ということで、実は第2弾の全国知事会の、国民の皆さんへ向けた打倒コロナ宣言ですね、危機突破宣言の時には、一番目に医療崩壊、これを何としても防がなければいけないということで、医療従事者の皆さん方の誹謗中傷、あるいは、人権、こうした点をしっかりと配慮してもらいたいというのを既に、発信をしているところでもあります。

(NHK)
 知事の県民の安心安全というところを十分理解をさせていただいた上で、例えばこの場にいない他県の社さんが、ここで公表したあとで、取材するという可能性もゼロではないので、なかなか取材をしないというところが少し難しいのかと思っていて、例えばですが、ここにいる全社が、もちろん医療従事者の方々、医療現場への負担を十分考慮した上で、取材活動を行うというところで、知事の方から、医療機関の名について公表していただけるという可能性はあるか。

(知事)
 ですから、公表するということを別に拒んでるわけではないですね。というよりも、医療従事者の皆さん方、心が折れるようなことは絶対に、例えば徳島県でもブルーライトをやってみようとか、福岡市では、拍手をして医療従事者の皆さん方に感謝しようと。こうした良い流れができている中で、やはり、医療従事者の皆さん方をなんとしても守らなければならない。ということがあるからですので、例えばここにおられない方が、今お話があったのですが、我々としても医療機関との間でしっかり連携をとり、もしそうした取材が一方的にあった、といった場合にはそこに対してやはり申し入れをさせていただく。という手段を取って、逆にいうと、ここにいる方々が協力するように、そしてただ単に出すということではなくて、先ほどの医療従事者の皆さんをしっかりと守ってあげてほしい、というのを出していただけるのであれば、逆にいい結果を生むという可能性がありますので、ここにおられない方の分抜け駆けを、といったものには、強行にそこは申し入れをさせていただく。

(NHK)
 というのは、他県の社さんも含めて取材をきつく断る、といった体制を取った上で、言うという準備はできているということか。

(知事)
 ですから皆さん方がそういった点で協力しようよ。と言っていただいたものを破るところがよそから入ってくる、といったことに対しては、皆さん方にその負担を求めるわけにはいきませんので、その分については、我々の方で、そこに対して今の状況どう考えてるのか、といった点を厳しく言わしていただく。

(NHK)
 逆にですね、我々がこうあのちょっと申し合わせて病院への取材であれば、その一度に何本も電話がいくとあれなんで、一度にひとつの場で行うという取り決めをして、取材するということは可能ですか。

(知事)
 俗に言う共同取材ということですか。
 そういうことであれば病院のキャパといいますかね、対応できる範囲内で、当然、我々が間を取らせていただいて、ていうのは、皆さん方もご協力いただき、医療従事者を守る立場でいっていただける、ということであれば、当然のことながら、我々が間に入って、そして共同取材、という形にさせていただくといったことはあり得る。ということです。

(四国放送)
 その場合は、表現についてというのはどうお考えですか。とりあえず取材をしないでほしい。ということですよね。

(知事)
 はい、それと今いう表現はもう各社で。逆に言うと各社のフレーズっていうのが、おありでしょうから。まあ今はとにかく、医療従事者を守らないといけないんだ、医療崩壊を防がなきゃいけないんだ。というメッセージを付け加えていただくとありがたいなと。

(四国放送)
 今おっしゃっている趣旨はそういうことだと。

(知事)
 そういうことです。それはもう各社共通ロゴでということを申し上げているのではない。

(読売新聞)
 男性に関してですが、現在は一般の病院の個室におられると、例えば、そのすぐに指定医療機関に移ると思うのですが、一般の病院に対する防止策とか、いわゆるバックアップを今後することはありうるか。

(知事)
 というよりも今既に、これは徳島県医師会の要請を受けまして、例えば向こう一週間、マスク、サージカルマスクであるとか、あるいは防護服であるとか、こうしたものがほとんど備蓄がない。そうしたものに対しては、まず感染症医療病棟、それから次に帰国者・接触者外来、これを受けていただいてる病院、こういう形で、やはりその感染リスクの高いところから順番に。でも今は、ぽっと受診に来られて、その方が陽性である、ということも否めませんので、最低限必要となるものについて、対応させていただく。これは、徳島県の医師会長さん達がおいでになられて、そしてその旨に対して対応させていただいた。という形をとっております。

(読売新聞)
 今回の医療機関に対して、患者側がぽっと出たということなんですけれども、そこに対する支援というのはあるのですか。

(知事)
 出たからやるということではないですね。たとえ出た場合に、濃厚接触者にならない。もっと言うと、医療従事者の人達がやはり、安心して対応できる、もちろん安全であることは、大前提ですがね、そのためにマスクであったり、防護服であったり、フェイスシールドであったり、こうしたもので対応できるものを供給していこうと、例えばもうすでにご存知のように大阪府では防護服がない、ということでゴミ袋をね、今学校の先生が休業になって、でそうした先生たちが出て、みんなで手作り、あるいは府民の皆さん方から雨合羽ですよね、これを集めて、それをいわゆる防護服代わりに使っていると、今そこまできている。しかも、この大阪、我々の隣の府でもありますし、関西広域連合のメンバーでもありますんで、我々としても、しっかりと県内の医療機関を守る、普通でしたら、先ほど申し上げたように、共同でなどとかですね、そんなことを申し上げるつもりはなかったわけなんですが、今の状況を見ると、大変日本全体厳しい、本当に今が瀬戸際となっている状況ですので、なんとしても、医療従事者の皆さん方の安全、安心をお守りをしたい。またそのご家族、それを守りたい、ということですので、ここは是非ご理解をいただきたい。決して言わない、とかそういうことではありませんので。

(徳島新聞)
 一点、すみません、疑問点なのですが、先ほどは医療者の方に誹謗中傷があると、子どもさんとかパートナーさんとかでも状況が及んでしまうようなところがある、という話をされていて、で、そういうことがあるということと、たぶん、その私たちが何らかの条件を交換して、医療機関の名前を公表すれば、その医療従事者の方々に、まあそういう危険性もあるかと思うのですが、その部分と、県民の安全安心とのバランスというか、その辺はどういう風に考えられているか。

(知事)
 まあそこのところが一番難しいですよね。ですから、普通でしたらこれまでの事例としては、立ち寄った場所であったり、濃厚接触、あるいは、その行動履歴、この辺りをプライバシーが最大限守られる形で申し上げてきたと思いますし、今回は医療関係ということがありますので、最大限そこの注意を払わさせていただいて、もちろん今おっしゃるように、その病院名を出すことによって、その従事者の人、決してこの患者さんに対応した以外の人たちにそうした点が及ぶ、そこで、その共同取材、あるいは、取材の自粛こうした点を申し上げた以外に、やはり、各メディアの皆さん方の発信というのは、国民の皆さん方に強い影響を与えますので、是非、そうした点についてそれぞれの各社なりの表現で、しっかりとそうした点、気をつけてもらいたい、ということを併せて出していただきたい。申し上げているのは、その点です。あとはもちろん県民の皆さん方が理解をしていただく。ということがなによりも重要ということになります。

(徳島新聞)
 メディアが心配なり、啓発などをすることによって、その心配、誹謗中傷をされたりするような状態は、軽減されるという、

(知事)
 それは大いに軽減される。やはりマスメディアの影響というのは非常に大きくありますので、さすがに今回の場合には難しい、県民の皆さん方の安心とそして医療を守る、この両方の、今までそういった意味で事例がない、と申し上げたのは、そういった意味だったんですね。

(徳島新聞)
 今の話に関連してなんですが、公表しないことで、明日、県内の医療機関とだけ出て、病院に通院している方が不安に感じられて病院に行くのを控えると言った動きであるとか、該当する以外の病院でここなんじゃないかと噂が広がったり、そういった心配もある訳なんですけど、公表しないことで起こる誹謗中傷であるとか、健康への影響であるとか、どういうふうにお考えか。

(知事)
 まず公表しない場合の話として、今2点話があって、一つは、誹謗中傷。これは、かなり薄まるというか、どこだと分からない状況のままで誹謗中傷が起こるってことはまず考えられない。ただ問題は、もう一つの点の受診をしない、危ないから。ひょっとして自分が通ってる病院ではないかと。この可能性は確かにあるんですよね。
 だから、そうした県民の皆さん方の安全と安心と。それから、じゃあ仮に公表した場合のその医療機関に対しての影響、あるいは医療従事者に対しての状況、ここのところをやはり最大限に比較考慮すると。もちろん100%の回答はないですね。
 しかし、これまでずっとこの医療崩壊、こうしたものを全国で、しかも名だたる東京都、大阪府、愛知県、兵庫県、こうしたところでたびたび言われるわけですよね。それを見ているとやり日本医師会の皆さん方からもあるいは医療現場からも言われている。何としても守ってほしいと。
 そして、医療従事者だけではなくてその家族、ここをやられるのが一番心が折れると。そうした心配があって自分たちはもう自腹で病院の近くに、ホテルを借りて、そこから病院に行ってるんだと、家に帰ってないんだと。
 でも、医療従事者として、第一線で頑張ってるんだと。こうした思いを毎回こう聞かされてるわけですよね。それを守ってほしいと。そうした点を考えると今申し上げたような状況になると。
 もちろん最後まで、これを公表しないという判断ももちろんあるわけなんですが、しかし確かにこの点については、県民の皆さんのご理解、これを得られれば、それは逆に公表することによって、自分は大丈夫だ。あるいはその病院に通われてる方も、その病院がちゃんと体制をよりされていれば大丈夫だとこういうことになる、そこはマスコミの皆さん方に最大限、ご協力をいただたいということで、いわばお願いとして申し上げて、もちろんこれによって風評被害がなくなるわけでは絶対ない。
 しかし、県民の皆さんの安全、安心とその医療崩壊を防ぐといった点ではやりこの手しか、今の段階ではないんではないかということで、お願いを申し上げるということです。

(徳島新聞)
 知事のご判断としては、条件付で公表した方がいいいというふうにお考えですか。

(知事)
 いいというよりも県民の皆さん方にはやはり様々な事例、例えば今日、午前中の記者会見で、これもこれまでにない事例だったんですよね。お仕事で、県外に行かれて、そして、県内で発症すると。こうしたお仕事と言えども都道府県域をまたいで行くことによって、感染リスクが高い。これは今、全国知事会からも、都道府県域をまたいでの移動(自粛)、これはもう不要不急をとばして、実行してもらいたいと言っていると。こうした事例もありますし、今回のような医療機関においてと、これも決して院内感染といった意味ではなくて、そうした方が当然出ることは可能性としてあるわけですし。しかもこの方は兵庫県の方なんですよね。
 でも、日頃、徳島の病院に通院されている。この方のやはり安全、これを守ると、これも大変重要な点でありますので、様々なケースごとにやはり個別に考えていく必要があるし、やはりマスコミの皆さん方にご理解をいただくことによって、県民の皆さん方のご協力を得れる。こうした可能性をこれからは、こうしたことが日常茶飯に起こる可能性もあるわけですので、その最初の事例として、ここは少し慎重に対応させていただいているということになります。

(幹事社)
 以上でよろしいでしょうか。

(共同通信)
 今日の午前中の方の家族の方のPCR検査の結果というのは、今日中に出るのでしょうか。

(知事)
 今のご質問、全体が終わったら発表しようとおもっておりまして、ここにデータがあります。今届きました。
今日の午前中に発表させていただいた4例目の陽性患者さんの濃厚接触者5名、ご家族の方ですね、5名全員が陰性となりました。ご報告申し上げたいと思います。
 ということで、先ほどの、幹事社の皆さん方、いつでもおっしゃっていただいて。

(幹事社)
 以上でよろしいでしょうか。会見終了させていただきます。

(知事)
 では、よろしくお願いします。

 
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