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(徳島新聞)
発表事項以外でお伺いしたいのですが、(遠藤)徳島市長が会見で知事のことをお話されたんで、知事がホールの問題で「約束を破った」というのと、「県が市町村を支配している」というような発言があったのですが、これについての受け止めをお願いします。
(知事)
私は決して、徳島市とこの音楽ホールの関係について、様々な形で、どちらかというと我々は、しっかりとサポートする。というのは、小池元市長さんから始まって、三代にわたって、この話が公約として出され、そしてそれがそれぞれの形で実現してこなかった。というのをずっと私も部長時代から見てきていますので、いかにこれが急がれるのか。そういった点はよく分かってるところですから、徳島市さんの方で方針を色々変える。こうしたものの中でもずっとサポートをさせていただきましたし、最終的に現地建て替えで行く。ということになった時にも、時間が、という話がありましたのでね。
それが、二転三転して3年以上のロスが当然あったわけですから、当然早くできる方法と、そして徳島市がなかなか財政が厳しいということもありましたので、であればということで、最終的に「交換」と、土地のね。これをやることによって、全体を徳島市の土地にすることによって、あの中には多くの杭が軟弱地盤を防ぐために入れられている。廃棄物対策法の関係も全部が徳島市の土地になれば、大変有利に進むんではないか、そうした点もあって、両者が納得の上で、土地交換協議。で、それに対しては当然両方の県議会市議会も「それで行こう」と。
それを突然破られた。そして、破られただけではなくて、「優先交渉権者」これを決めた。しかもこれは市議会の附帯決議に「そうしないように」となっていたものを正面から破り、そしてそのことについて聞かれた場合に、その時の遠藤市長さんが、「いや、別に附帯決議を守らなくったって、法律違反にならないんだ」。と正面から言われる。これはもう厳しいな。地方自治法が分かられてないだけではなくて、日本国憲法、つまり2元代表制である、議会と理事者。決して理事者がすべて偉いんだということではなくて、お互いの切磋琢磨の中で、それぞれの権能で対応する。こうなっている。
ということで、その点についての矛盾点、これも申し上げたところなんですね。そしたら、今度は急に「いやいや、古文書が出てきた」と。しかも、公印のついてない古文書を持ってきて、「あれは市の土地なんだ」。それで、もうこれだったら交換協議は要らないから、ご自分から「早く再開してくれ」と言っていた交換協議を全部放ってしまったのですよね。これはもう市の土地なんだ。県にそれを認めなさい。
いや、こういう形に支離滅裂になられてしまうと、少なくとも行政、お互いが納得をしてね、お互いが主張がうまく合わないで、そういうことになることは、これはあるんだけど、お互いが納得をして、それぞれの議会もそれで行こう、となっているものを、一方的に破り、そして破った上で、今度はまた全く違うことを出してくる。こうなると行政としては、とてもとても対応することは難しい。
今、小松島も様々な問題が出されていますけどね。それぞれの首長、私も首長の一人ですが、市長さんも首長の一人、やはりきっちりと法律に基づいて、あるいは条例に基づいて、そうしたことはしっかりやり、それからお互いが信頼感でもってやる。つまりお互いの信頼関係を築く。「じゃあ、これでいこう」と合意をした場合は、それは信頼が成り立ったわけなんで、それは、最後まできっちりとやり遂げていくと。もちろん事情変更があったということであれば事前にそれを話をいただいて、それを当然検討しないなんてことは一度も言ったことがないわけですからね、逆にそれを一方的に破られたわけですから、その破られた人からね、「知事は嘘ついた」と言われても、一体何をおっしゃってるのか、ということしか言えない。この件はもう今までもこの中でずっとお話をし、そして報道もなされていますから。
今更ね、どうしたことなのかな、やはり、選挙っていうのはね、白黒とつきますから、それについて大変ショックを受けられて、当然、なかなか自分としてその結果を受け入れられない。それで誰かにこの上げた拳を下さなければならない。その対象が私であったということなのかな。まあ、そう思うしかないかな、と思っています。
(読売新聞)
関連で、読売新聞なんですが、今、知事がおっしゃった話と、遠藤市長が先日会見でおっしゃった話とは真っ向対立して、遠藤市長は当初から、知事から2018年の7月にお会いした時に、約束をいただいて、無償貸与のオッケーをもらって進めていた、それが、知事選、吉野川市長選を機に、ひっくり返されたという言い方をされていたのですけれども、それは、たぶん知事の本意とは違うとは思うのですが、その辺、YouTubeで今動画が流される中で、遠藤市長が次の知事選に出馬の意向をにじませるようなそういった会見だったのですけれども、マスコミのいる場でふたりで話し合う、そういった話はお考えないですよね。
(知事)
もうだって、今日で市長さん退任されるんでしょ。次はこのホールを進めるということが大前提ということであれば、新市長さんとの話ということになるわけですからね。今の吉野川市長選挙の結果だとかね、その話はこの場でもうすでに何度も話が出て、そして具体的な手順、これからいくと決してそうではない、その転換というのはね。それも、もう記者の皆さん方にもお分かりいただいてるところですから、それはやはりさっき申し上げたように、今回の選挙の結果が、大変ご本人としては思ってたことと違う。それに対して、やはり上げた拳をどっかに下ろさなければならない。
ということで、その対象が私だったのかな。そのように捉えていますけどね。今の話は、もうすでにこの記者会見の場では、何度も出た話ですから、多くの記者の皆さんはご存知です。
(読売新聞)
ちなみに、次回に6選をめざして、知事が立候補される考えはありますか。
(知事)
(前回の知事選から)1年経ってないですけどね。さすがに今そこのところを言及するよりは、今申し上げたこの新型コロナウイルス。徳島はもとよりのこと、全国知事会長としても大変重要な局面となりますので、まずはそこに全力を傾注して参りたいと思ってます。
(NHK)
はい、以上で終了します。
(知事)
それではよろしくお願いします。