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令和2年4月10日 定例記者会見項目別

新型コロナウイルス感染症感染拡大への対応について(質疑)(その2)

(徳島新聞)
 8日に発表した公立学校の休校決定についてですが、県としては、始業式当日に11日からの休校措置決定を発表されました。これを受けまして、保護者や子ども達は非常に急な発表に混乱しています。大阪、兵庫が「緊急事態宣言」の対象地域に入ることは、6日の時点では、わかっていたと思われますけども、混乱を避けるためには県として、「緊急事態宣言」が発令された際には、再び休校にすることを検討しているという内容で、事前にアナウンスもできたと考えられますが、その点については、どうお考えでしょうか。

(知事)
 まず、4月の3日に4月の8日からのいわゆる始業式、9日の入学式はこれをやろうということをまず正式に発表させていただきました。その思いというのは、やはり子どもさん方、長らく休業を続ける、当然親御さん達の負担、といったことを考えると、徳島の場合には、専門家会議、ここがカテゴリーで三つに分けた、いわゆる真ん中、「感染確認地域」と、いわゆる今回「緊急事態宣言」発令をされたような所の「感染拡大警戒地域」ではないということがありますので、当然まずベクトルとしては学校再開で正常化を図っていこうと、その思いでまず発表をさせていただきました。
 しかし、その後、今お話があったように、大阪で、あるいは東京で、でも、当初は大阪に来るかどうかというまでは思われていなかったのが大半だったのですね。東京は危ない。これは確かにあった。しかし、ふたを開けてみると、大阪も危ないんではないか、兵庫も、そして、それどころか7都府県に広がったと、これはまさに急転直下、状況が変わる。そして、これでも徳島としてまず状況がそうこれだけならば変わらない。そのまま学校を行っていく。これも選択肢としては当然ある。
 しかし、今おっしゃるように、どうも大阪も危ないんではないか、これはどちらかというと我々は風評のたぐいだと思うわけではありますがね。しかし、そうしたものを敏感に受け止めた大阪、あるいは兵庫、神戸が中心となりますがね。こうしたところに行かれているご親戚の皆さん、というのは、何といっても徳島74万ですけど、その約倍の人たちが、この大阪、兵庫に行かれてるんですよね。当然実家が、あるいは家がこっちにある方もおられますから、お買い物に大阪ナンバーの人たちが来ている、あるいは神戸ナンバーがたくさん来ている、こうした話は県民の皆さん方からもたくさん寄せられていたんですね。
 そうした皆さん方からは、ネットにおいても本当に学校再開して大丈夫か、不安の方が大きい。というのは、当然一時的な旅行者であればそこで帰るだけですから、あまりそこに子どもさんが接触しなければ問題はないんですが、ご実家に、親戚のところにしばらく長期間滞在をするとなると、子供さん同士、やっぱり遊びますんでね。万が一保菌者として来られて、徳島のお子さんにそれを持たせてしまうと。そして、そのお子さんがそのまま自覚症状がないまま学校へ行って、そして広めてしまうと。こうなると結局は学校再開したことが、徳島の子どもさん達、あるいは先生方に危険を及ぼした。つまり、そうした止めるに止められない、つまり「ロックダウン」ができない。ましてや、「緊急事態宣言」がまだ発令をされていない、当初の予測はおそらく東京都をまずやって、そして効果を見て次へ移るんではないか、こうした点もありましたね。
 ということで、我々としてはまずは学校をやっていこうというベクトルの中ではありましたが、今いうような情勢、そしていよいよ7日の日にされるということが、だいたい7日の午前中に話がありましたので、これまでも文部科学省の方からは、学校休業のあり方とか再開のあり方について、通知がなされておりまして、県の教育委員会から県立学校はもとより市町村立の教育委員会、学校、こうしたところにもそうした柔軟な対応については、様々な形でこれは通知を出しているんですよね。
 ということで、この場合も7日のうちからそうしたこともありうるので、準備を整えてほしいと、こうした一報は教育委員会の方から入れさせていただいているところでありました。今おっしゃるように我々としては、もっと時間をもって本当はやりたい。できれば一週間ぐらいは学校をやって、そうすると給食の関係もね、ある程度は行くんじゃないかと。
 しかし、今回は7都府県、こうなってくるとこれは厳しい。そして現認されているだけでも大阪、神戸のナンバーがたくさん来ている。
 こうしたことになるとこれはやっぱりということで、ただし即座に止めてしまうんではなくて、まずは8日の始業式は皆さん準備をされておりましたので、始業式をもちろん「3密」はもとよりのこと、最小限でやっていただくと。そして、なによりも9日の入学式。これも多くの県民の皆さん方からランドセル買って、うちの孫が、うちのひ孫はと楽しみにしてる。そうした思いもこれありますので、ここも入学式はやろうと。ただし、これも最小限、参加する人を限ってと。
 そして、様々な健康状態のチェック、今後の在り方、あるいは、その休みの間に学習力をいかに落とさないか、そうした対応をしっかりと先生方から児童生徒の皆さん方にお伝えする必要がある。ということだったので、10日、ただし、ここも分散登校という形をまず奨励をさせていただいて、例えば、午前中、1年生ももう前日入ってきてますのでね、1年生、2年生、3年生、そして給食を食べて、そしてお帰りをいただく。
 そして、午後は4年5年6年の高学年の皆さん方がまずは給食を食べて、それから今度、という形で、受けて帰られると。そして、11日から休業と、土曜日からですけどね、部活がありますのでね。こういう形を取らせていただいたと。さらに長期間に渡りますので、やはり、なんとしてもチェックといいますか、様々な心身面のチェック、あるいは、学習がどうかという点もありますので、おそらく、4月の27日、28日を中心として、臨時登校日、これを設けてやはり、学校の皆さん方が、児童生徒の皆さん方の状況を確認をすると、こうした点も今、予定をさせていただいております。
 しかし、もちろんその時の感染状況、例えば京都が対象になる、あるいはもっと広くなると。今、実は高知県が知事がもうなかなか止められないと。場合によっては、「緊急事態宣言」こうしたものをという要請が愛知からも出されておりますし、京都からも出されてますし。
 そうした状況になってくるとこれまた状況が変わってくるということもありますので、こうしたものをしっかりと見極めて。しかも今回の点は単なる災害ではなくて、例えば、東日本大震災にしても、阪神淡路大震災にしても余震というものは、その後も強くあったんですが、もう一度同じものが来るということはなかったんですね。いかに後は終息していくのか、そこがピークと。
 しかし、今回の新型コロナウイルスはまだピークが見えないと。非常にここが難しい。ということで、今回の非常事態宣言もまずは2週間、そのエリアにおいては外出の自粛を徹底して行っていただくと。こうした点が今言われているところでありますので、この点は学校関係者の皆さん、あるいは保護者の皆さん方も、ぜひ子どもさん達の安全安心、また先生方も当然でありますけどね、それを第一に考えていく。といった観点で、日頃から常在戦場でこれは対応していただきたい。もちろん学習意欲の低下、あるいは、健康状態の悪化、こうした点を考えると、今、徳島というよりも、全国知事会から強力に提言を総理に直接私からもさせていただいて、できあがった「GIGAスクール」、つまり、今までは児童生徒3人に1人のパソコンだったんですが、それが今回は一人一台パソコン、そして、校内の高速LAN、これを張り巡らして遠隔授業、あるいは、ソサイエティ5.0となる5Gをはじめとする最先端技術といったものがまさに教育の中で使える。今回の場合にも、ですから遠隔授業といったものをこれは実証としてやっていく良いチャンス、というのは徳島県は校内LANを始めとしてそうした整備は全国でも第6位、LAN整備はですね。となっておりますので、言わば全国のモデル県ということになりますから、こうした点については、今教育委員会の方にもどのようにそのモデルをやっていくのか。徳島から始めたテレビ会議、サテライトオフィス、これも今では日本全体でこれをやろうということになってますよね。実は全国知事会のテレビ会議システムも徳島県がこれは作ったものなんですけどね。ということで、今一気に、逆にこの大ピンチを日本の働き方、教育、こうしたものを全く変えてしまう。そうした新たな未来技術の導入のきっかけにできればと、この様にも考えております。

(徳島新聞)
 今の答弁の中で、7日午前には、「緊急事態宣言」が出るということが、わかっていたということと、県教委の方から事前の連絡を入れているということがありましたけれども、それでしたら、記者発表するという決断もあったと思うけれども、それについては、どういったお考えか。

(知事)
 それはやはりどういった形で総理が緊急事態宣言を発するのかと、まだそこのところは「される」というマスコミ情報だったですよね、まずはね。ですからそうしたものは、当然準備をするということになるわけで、正式にそれでどうするのかと、場合によってはこれは総理がどう会見するか分かりませんので、それを地域以外のところは学校をやってくれと例えば言われるかもしれないですよね。文部科学省の方から出されている通知、これについては当初、千葉県などの事例があるように、あそこの前には、社会福祉施設で「クラスター」が発生したんですよね。その街、あるいはその小学校区、ここは、臨時休業を直ちにすると。
 しかし、千葉県全域を臨時休業にするということにはならない。という形で、例えば、中学校区、小学校区単位での対応ということも判断をしてくれというのがあってね。
 じゃあ、徳島の場合にも仮に鳴門エリアだけ、というのは何かというと地続き、高速で繋がっていますけどね、淡路島と。その兵庫県が「緊急事態宣言」になりそうだということに、もしなるんであればそのエリアだけをするというそういう選択肢ももちろんあるんですね。ただし、今回の場合にはいろいろな現認調査をしていくと、いわゆる全県下に神戸ナンバー、大阪ナンバー、こうした皆さん方がやはり、結構来られている。ということからすると、あるエリアだけやっていいというものにはならないだろう。こうしたことから、まずは7日は準備体制と。いつでも来た場合には時間短いですけれども、対応をということのいわば予告。その段階でもう記者発表ってのはなかなか先の見えない点がありますので、総理のやはり会見をしっかりと受ける形で、そして全国知事会としての対応、これもあります。全国知事会は翌8日10時から緊急対策本部、させていただきましたけれどもね。そういう形で今お話があったりその前段のね、やはり、教育現場あるいは、ご家庭の混乱といったものを極力もう短い間ではあるけど、何とかその準備情報だけでもまずはお出しをして、そして、最終的には総理がどのように緊急事態宣言発令に対して言われるのかをしっかりと確認をした上で私の判断を決める。という形をとらせていただいた。ということになります。ということで、翌8日に記者会見、そして、発表をさせていただいたとこういう手順です。

(徳島新聞)
 先ほど事前連絡で混乱を最低限に抑えるために事前連絡をとったというお話であったと思いますけれども、その事前連絡においてですね、インターネット上なんかで学校から保護者に伝わったりだとか、正確か不正確かわからないような状態で拡散していったという事態も起こっているが、そういった混乱については知事としてはどういうお考えか。

(知事)
 じゃあ仮に全くしなくて8日もう始業式が始まりました。そこで、みんないよいよね楽しい新学期が始まりますよと言って、そのちょうどお昼に記者会見することになりましたからね、そこで休業ですと。これ大混乱になりますよね。だったらもうちょっと早めに言ってくれれば、たまたまそれは記者発表するタイミングだけということにこれなるわけですからね。
 だから、そこのところについては準備情報はあくまでも準備情報、当然それはネットで拡散をする、こういったこともあるでしょう。でもそれは準備情報、確定情報ではないわけなんで、そうしたもので、当然、様々なそこがこれからのこのネット社会の一番大きな課題ということで実は一昨日は全体の一連が終わった後に総務省のBeyond5Gがいよいよスタートを切ったんですが、今後、シックスジェネシス、6Gこちらに向かっていく、世界はもうそこへ向けて走ってますんでね、日本が必ずしも最先端ではない。その総務大臣の諮問機関、私もそのメンバーでありますので、その会議に約2時間ネットで参加をしたのですが、今、世界中でネット社会に何が一番問題かと言われてるのはフェイクニュース、あるいは不確定な情報の拡散、これをどうするのか。正しい情報の数十倍、下手をすれば100倍ぐらいのスピードでフェイクニュースは広がっていく。とこれがもうすでに分析結果ですね。
 ということで、私の方から今後、Beyond5Gこのシステムを10年以内に作り上げていく、できれば2025年の大阪関西万博で世界に、日本の一番強い分野、シックスジェネシスとして、その要素技術のうち得意な分野は是非だそうではないか。っていうのが今の方針、方向なんですけれども、まだそれも全体が確定してるわけじゃないんだけど、そうすべきだと私も申し上げてるんですけどね、その中でやはりフェイクニュースあるいは、フェイク的な拡散の仕方、これにどう対応するのかそうしなければ、さらに、今の5G、未来技術からいよいよ導入があるんですけどね。それよりもはるかに速いものになったら、このフェイクニュースの拡散っていうのはもう目を覆わんばっかになっちゃう。本当のことが1に対して、1億フェイクニュースだったらこれは選択のしようがない、国民の皆さんがということになるので。やはり、日頃から様々な事が飛び交うそうしたものを、真偽をしっかり、もちろん我々もそうしたことをきっちりと心がけていくんですけれども、これはマスコミの皆さん方にもご協力をいただかないとなかなかやりきれないところですので、やはりそうしたものについての情報、準備情報といったもの、正式決定といったものをしっかりと使い分けて、しかし、我々としてもなるべく準備が必要なものについては1分でも1秒でも少しでも前に、ただし、確定情報として流すわけにはいかない。やはり確定情報はマスコミの皆さん方を通じて記者会見という場で、私としては、出させていただくということにしてますので、そういった形でそこの使い分け、あるいは理解これをしていただければ、こう考えてます。そこは、逆にマスコミの皆さん方に是非ご協力をお願いしたいと思います。

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