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(共同通信社)
市長選の関連で新人の内藤さんは、県市協調を訴え、県立ホールとか県と色々開発を進めることができるんじゃないかと主張されていますが、それについては、飯泉知事はどのようなお考えか。
(知事)
やはり、県市協調というのは、かつてから常に言われる、場合によっては理想だという話もある。理想というのはなかなか現状として難しい。
しかし、それを具体的におっしゃっていただけるということであれば、それは非常にありがたいし、当然のことながら、県都にホールをというのが、多くの市民、県民の皆さんのご希望ということでありますので、当然そうした形で、市がお金が全くない、という話もよくマスコミを通じても聞いておりますし、多くの借財を抱えている、そごう関係でもね、数十億ということがあれば、市民、県民の皆さんがやはりそうしたものを求めるということであれば、形として県市協調でのそうしたホールを造るということは当然あるわけです。
かつて実は、西の方にホールが全くない、当時は山川町までしかなかった。今の吉野川市どちらかというと一番西の方です。ということで三好市ができた時に、やはり西に県市協調でのホールを造ってもらいたいという話が当時の俵市長からありまして、では、市の方でホールを仮に造る。じゃあ県として小ホールを造る、あるいはギャラリー、県立の近代美術館の分館を造る。当然そうしたことは、構想としてあったのですが、そもそも市のホールがなくなってしまったので、その構想は消えた。ということもこれありますので、当然、様々な形態は考える、でもその前提となるのは、当然のことながら、県市協調でなければ進めようがない。ということにはなるかと思います。
(共同通信社)
選択肢としていろいろあると思いますが、県立ホールとか県と市が何らかの方法で協調をして共同で造るようなホールとか、色々な選択肢は県市協調という条件があれば考えうるということか。
(知事)
例えば、土地が2/3が市のもので、1/3が県のものですから、逆にその土地を全部県に差し出します。その代わり上物を建てる。つまり上下分離、鉄道はよくパターンとしてありますよね。つまり、鉄道の線路の部分は都道府県でもってくれ、ただ車両は運営会社が出します。上下分離というのですが、当然そうした形はある。と思います。
あるいは、先ほどのかつての三好市の例のように、お互いで必要となるものがあって、それを分け合って造り合う。当然それは、例えば、大ホールを県が、そして小ホールを市がもって、その規模も、例えば大ホールが1,500以上、小ホールが例えば500。なぜそういうことを言うかというと、近くに郷土文化会館が807でありますから、例えば、1,000だったらあまり意味がない。807と1,000だったら、あまり差がない。じゃあ1,500、800、500、こういう組み合わせ、これは当然あり得る場合がありますし、例えば、青少年センターあそこにもホールみたいなものがありますし、あるいは、郷土文化会館にも4階に大きな、いわゆる階段式ではないが、大会議室まあちょっと演壇みたいなものもありますから、こうしたものもだんだん郷土文化会館も老朽化してくる。いつかは建て替えとういことがあるわけですから、まあ今の市の計画、2023年度中にオープンということですからまあ時間が、まだ今2020年度なので、いろんな形で考えられる。だからその意味では、何度も県の立場で申し上げている、県都の顔づくり、これは徳島市さんがつくられるわけですけどね、鉄道高架の事業でも出てくる。鉄道高架は県がやって、まちづくりは市がやっていただく、そしてJR四国にものっていただく、という形で県都のまちづくりをつくっていこう。
当然今はそごうがあの状況になった。ということであれば、当然それをどう活用するかといったものもあるでしょうし、あるいは、ポッポ街であるとか、あるいは、駅北という今は市立体育館、あるいは県立武道館があるわけですけれども、あれもやはり老朽化、共にしてきている。ということがあるので、そうしたものをどう活用していくか、まさに一大ビジョンがここに描ける。更に、空いた土地が、今度は放送会館の裏手に旧動物園の跡地、あそこは今、国有地と県有地と市有地の3つに分かれている。また、過去聾学校の跡地でもあり、あと動物園でもありますが、かなり広い土地がありますからね。じゃああの辺りもどう考えていくか、まさに鉄道高架、で今空いている土地、老朽化施設、こうしたものの再編というのは当然、県と徳島市との顔づくり、まちづくりということになるわけですから、我々県としても県市協調だという形で本来進めるべきもの、鉄道高架はそういう形で県市協調ということで歴代市長さんの時代にやってきて、ただなかなかJR四国三者でもってやっていくので、それぞれの立場というものがあって、今なおなかなか進んでこないところもある。
そうした形であり、何事ももちろん市として市独自の行政権で進めるものは、進めていただかないと困るわけなんですが、しかし、それ以外で県として鉄道高架を含め、一緒にやっていくということがあれば、それは、協力を惜しまない。県としても課題を抱えているのは現に、例えば郷文にしても青少年センターにしても、ともに老朽化が進んでいる。そこにぽーんと中央署の今建っている中央署、後にすぐここが空くわけですから、そうした点の再配置といったものも当然考えていかなければならない。
市としては中洲の市場もありますし、様々な形でやはり今しっかりと県都の顔づくりというものを考えていく時期、でもそのためにはかなりのお金もかかる。もちろん国費だって入ってきはするのですがやはり県のお金、あるいは市のお金というものを活用して、市民、県民の皆さん方に納得をいただく、その代表であるそれぞれの議会、県議会、市議会こうした皆さん方にも納得をしていただく、協力をしていただく。こうした県都の顔づくりというのは、確かに地方創生もからめて、考えていく必要がある。今こそ考える時だ、その意味で今回の選挙はある。おそらくそれが、マスコミの皆様方が争点になると書かれていると思いますので、後は市民の皆さんがどのように判断されていくのかということになると思います。
(共同通信社)
内藤さんはホールの建設予定地自体はあの土地でよい。と主張されていますが、内藤さんが当選された場合は、県市協調で計画通り進められていくというビジョンはありますか。
(知事)
今お二人の候補がともにあそこの土地でということで、これは市長さんとして当然まずはそうしたご主張をなされると思うので、あとはそれに対して、例えば、県市協調でやる、もちろんその市が独自にやられるというのであれば、後は県の土地をどう関与するかという関係になりますが、あとはじゃあ仮に県でということになれば、当然場所は今申し上げたようにそれだけの土地がたくさん空いてくる、これをどう玉ついてくるか、だからまずは、あの土地でということからスタートして、まず、市でホールを建てる。ということであれば、それはそれでひとつね、我々も交換をしてあそこでということで、県議会含めてみんなでということを言ってたんで、ただ市が二転三転して、市議会の方で決議では、あそこの土地にこだわらない、という決議の方が実は通った、そして、県としっかりと理解して進めるというのがセットの決議がなされた。ということですから。後は、市議会と新市長さんとの間でそれはまず協調していただいて、そこでまとまった結果を県にもって来られて、そしてご自分たちだけ造るというのであれば、じゃあその交換協議というのをどうしていくのか。あるいは、いや、その県と一緒に造りたい。ということになってくれば、県としてもじゃあその全体の再配置というものをしっかり考えて、そして今言ったような施設は全部そ上にのぼってくる。まさに一大県都の顔づくりになるので、そうした場合には、やはりいっそ対策本部みたいなものをつくって、大阪府と大阪市でやっているあんな形で再配置の協議を進める。もちろんそれは市長さんが望めばですよ。それは当然あり得るということかと思いますけどね。
(共同通信社)
ありがとうございます。
(幹事社)
はい、以上で会見終了させていただきます。ありがとうございました。