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徳島県徳島市万代町1丁目1番地
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(知事)
それでは次に2番目、気候変動対策啓発絵本「ちきゅうへ すだっち!」の作成についてであります。
我が国の「年平均気温」は、100年当たり、およそ「1.2度」の割合で上昇し、最高気温が「35度以上のいわゆる猛暑日」や、 降水量が「100ミリ以上の大雨」の年間日数は増加しているところであります。
こうした気候変動の影響は、「自然災害の発生」や「熱中症あるいは搬送者数の増加」、「農作物の被害」など、我々の身近なところにも、顕在化しており、人類を含む自然界全体を揺るがす大きな脅威となっているところであります。
まさに「待ったなし」の課題である気候変動対策、こちらを「緩和」と「適応」の両面から牽引をするため、全国初となる「脱炭素社会の実現」を掲げた、「すだちくん未来の地球条例」特に子どもさんたちにも解っていただきやすいような条例の名前にしておりますが、これを制定した本県では、「気候変動対策推進計画」を策定し、野心的な長期目標として、「2050年温室効果ガス排出・実質ゼロ」を掲げ、現在、その取組みを鋭意進めているところであります。
また、去る3月9日には、「エコみらいとくしま」におきまして、気候変動の影響によるリスクの低減と、プラス面の効果的な活用を推進するため、地球の気候変動・適応に関する情報の収集、整理分析などの拠点として、「気候変動適応センター」を開設したところであります。
今後、条例の基本理念の一つとして掲げており、「県民総活躍」で、この計画に基づく「緩和策」や、「センター」を核とする「適応策」の推進を加速いたして参りますが、「脱炭素社会の実現」には、県民の皆様方、お一人おひとりの行動如何にかかわっているところであり、特に将来、気候変動対策の「牽引役」となっていただく子どもさん方にはこの問題に関心を持ってもらいたいと考えております。
そこで、気候変動の「緩和策・適応策」について、子どもの皆さん方がご理解を深め、さらには自分事として考え行動につなげていただくきっかけとしていただくため、この度徳島県のマスコット「すだちくん」を主人公とした気候変動対策の啓発絵本を作成いたしました。
絵本ストーリーや、主人公として登場してくる 「緩和すだちくん」「適応すだちくん」のデザインは公募させていただき、最優秀作品を採用させていただいたところであります。ということで、
(パネル「絵本『ちきゅうへ すだっち!』の表紙」を掲示)
表題は「ちきゅうへ すだっち!」ということでね、戦隊ものですよね。すだちくんが戦隊ものになって、「緩和すだちくん」「適応すだちくん」として、未来の地球を救うという、ストーリーになっているところであります。
(パネルを置く)
今もご覧いただきましたように、絵本のタイトルは、「ちきゅうへ すだっち!」ということで、原作は東京にお住まいの「小野 みふ」さんによるものであります。
また、「緩和すだちくん」「適応すだちくん」のデザインにつきましては、イギリスにお住まいの「ミズノ チカコ」さんによるものでありまして、子どもたちが大好きな戦隊ヒーローをモチーフとしているところであります。普通はゴレンジャー、とかって5体ぐらいいるんですけど、2体ということであります。
少し、あらすじをご紹介したいと思います。
徳島の環境を守るために、明るく元気に活動する「緩和すだちくん」と「適応すだちくん」は、未来の小学校に招待されます。そこでは変わり果てた地球の様子を見て驚くんですね。校長先生からは、是非「地球を救ってほしい」と頼まれ、現代の地球に戻り、子どもたちに今からできることを呼びかける、というものであります。なんとなくターミネーターにも似てる感じがしますよね。
この絵本は、小学校や児童館への「出前授業」などで、積極的に活用しますとともに、「エコみらいとくしま」でもご覧をいただけますので、是非足を運んでいただければと思います。また、県のホームページ、さらに、先日開設いたしました「気候変動適応センター」のホームページにも本日から公表いたしておりますので、ご家庭はもとより学校現場においても是非、ご活用いただければと思います。
今後とも「環境首都とくしま」として、かけがえのない「地球の未来」を考え、行動する「エシカルなライフスタイル」への転換がさらに広がりますよう、しっかりとした工夫した啓発を行って参りたいと思います。
私の方からは、以上2点です。どうぞよろしくお願いします。
(幹事社)
まず、各社さん、発表事項についてご質問ありますでしょうか。