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令和元年12月27日 年末(臨時)記者会見 項目別

徳島市新ホールについて(質疑)

(徳島新聞社)
徳島新聞です。徳島市の新ホール整備事業の関連で、ご質問させていただこうかと思うんですが、先日あの、徳島市の定例会見のほうでですね、遠藤市長が事業の方針案の修正をするという考えを示された訳なんですけれども、一方で早く進めるには現計画を進める以外にはないとそういうふうにも述べれてました。こういったお話、知事としてはどういうふうに考えられているのでしょうか。

(知事)
はい。逆に我々としては、早く進めるべきだと。これは別に遠藤市長さんが市長になられるその前の時からもっというと原市長さん、あるいは小池市長さんの時代から、動物園跡地に文化ホールを、センターをという時代か2転3転をこうしてくるなかで、やはりしっかりと対応していく、あるいはご協力もしていく必要があるんではないかっていう形で。もちろんその間、県としても手をこまねいていただけではなくて、2度の国民文化祭、これに対応するために、郷土文化会館、こちらを耐震化をするとともに、大ホールのほうも図面も見ることができますので、構造物以外のところを空けて、その容量を増やしていく、そして快適な空間にしていく。こうした対応もさせていただきました。また、アスティとくしま。よく1,500人以上のホールがないないっていうお話がこう、あるんですけどね。しかし、アスティとくしま。米津玄師さんが凱旋コンサートをやって、1日5,000かけ2の1万人。またチャットモンチーの皆さん方も凱旋コンサートやったときに、5,000かけ2、1万。こうした皆さん方が来られ、四国最大のホールだということで。逆に香川県の皆さん方が、全部そうしたものが徳島に取られるんで、1万人のホールを造るんだっていうぐらいのターゲットになる。そしてホップステップジャンプ。第九のアジア初演100周年に向けて、アスティとくしまで最終的には3,000人の合唱。ニーダーザクセン州、友好提携を結んでるね、ここから高校生の皆さん方も100名以上国際色豊かに第九の100周年これを祝ったところであり、当然ここには全国から第九を歌う多くの合唱団に入ってる皆さん方が集われる。最初の年に行った時、アスティとくしま、確かに音楽ホールではないので、非常に音響が悪い。あるいはオーケストラの音が聞こえづらい。こうしたかなり批判が、また音響の専門家の皆さん方も、ん?っていう世界があったんですけどね。翌年からこれを。アスティはどちらかというと無機質なイメージが強い。これは木材、あるいは木の関係、あるいは建築家の皆さん方からは「ちょっとなんとかしたら」っていうご意見は前々からあったんですね。ということでここを木で覆ってしまおうではないかということで、しかもそれだけではなくてこれを音響を良くする。つまり共鳴板。これを木の板が共鳴をしますので、こうした点を、内側に全部貼り付けてしまおうではないか。あのドアの向こうとかにですね。こうしたところ、プロの音響の皆さん方も、また合唱の皆さん方も、全く音響が変わったと。いやあ、大きなコンサートホールで歌えて気持ちがよかったと。このように2年間おっしゃっていただいたんですね。だから今も音響をよくするためには、ちょうど2階席を出ますと、無機質だった真っ白の壁があったんですけどね。そこに全部パネルとして修景をしてるだけはなくて、これが音響材になる。ということで5,000までは十分対応は可能ということになっています。また、学校の施設ではありますけど、これは村崎理事長さんをはじめ、徳島の文理大学の皆さん方にもご協力をいただき、県主催のいろいろな事業について、例えば今夏の音楽祭、これは三大音楽といわれているクラシック、あるいはジャズ、邦楽。これを一堂に会して行っている訳なんですが、特にクラシックのオーケストラの皆さん方を一堂に会す。ここはむらさきホールのほうでやらせていただいているんですよね。むらさきホール。これは音響としては日本でも5指に入る。素晴らしい音響空間。その収容人数は1,314名。こうなっているわけでありまして。ただ、ここは学校の施設ということですから、いわゆる単なる営利事業として行う場合には、消防法上認められない。そうした足かせはある。しかし、地方公共団体がもちろん徳島文理大学のご協力をいただくなかで、行うものであれば実施可能と。例えば今、徳島少年少女合唱団。この皆さん方も、天使の歌声をむらさきホールの方で、それぞれの周年行事などの時に行っていただいているところでもあります。こうした形で、実は他の大学のホールということであれば、まだまだね、他にもあるわけで。ただ、確かに消防法上の足かせ、こうしたものはあるわけで、我々としても徳島市のホール、文化センターといったものがなかなか過去から進んでこなかったということで着々とそうしたものについては、対応をさせてきていただいているところでもあります。そこで今回の話ということで、我々もだから、遠藤市長さんが就任以降もしっかりとお支えをしてきた。そうしたなかで、やはり構造物上として杭を800本打ち込んであるんですね。つまり寺島川を埋め立てたということがあって、大変軟弱地盤と。もしここの部分、しっかりとした対応を行わなければ、あの192号のアンダーパス、あるいはJR牟岐線、ここに大きな影響、場合によっては崩壊するということもありうると。だからいろいろな選択肢の中で、一番全体の工期を短く出来、そして周辺への影響も少なく、そして行うことのできる交換という手法、これを提案した。本来は廃掃法上は、土地を更地にする。新たなものを建てるとなると、今までその基礎杭だったもの、この800本は全て無用のものとなるところですから、全部抜かなければならない。つまりこれは無駄なゴミということになります。しかしこれについて、構造物としてこれを判断するのは、土地の所有者ということですから、これが徳島市へ交換という形で移れば、もちろんそれがゴミではないんだ、廃棄物ではないと。構造を支える、その土地を支えるために必要なものだということを立証しなければいけない。それは所有者が立証しないといけない。でも、それを徳島市さんが仮に交換が成立をして、出来たんであれば抜かなくてもいい。あるいは抜く本数を少なくすることができる。そうすることによって徳島市としては、あの土地を使うにあたって予算面でも大きくプラスになる。そして何よりも工期を短縮することができる。そういう形で交換という形になり、それを合意をし、徳島県議会、市議会では附帯決議をつけて、そして土地交換協議がしっかりと成立するまでは、例えば優先事業者、その決定も含めて事業手続きを進めないと。そうなっていたにも関わらず一方的にこれを打ち破った。そしてその理由というのが、10月1日。これを行う10月じゃなかったかな。あれは7月1日から優先交渉権者を決めるというね。これを行って、それを行って決めたからその事業者の方に負担がかかると。しかし6月の定例県議会で既に交換に向けた、そうした色々な諸条件、こうしたものが議論をされ無償貸付という選択肢がなかなか厳しくなる。こうしたものがすでにわかっていたにも関わらず、その手続きを進めた訳ですよね。で、結果としてそのとおりになってしまって今これ宙に浮いている。ということになってくると事業者に対しての負担を、自らトリガーとして引いたのは、そうした状況が分かっていたにもかかわらず、市議会にもそれを提案をせず、そして進めてしまった徳島市の理事者側にあるといっても、これはしょうがないんじゃないのかなと。そうした中で、やはりリセットをする。これがやはりまずは必要になるんじゃないですかと。両議会、あるいは県に対して、理解を求めると。そして、さらには、やはりどうしてそういうことをしてしまったのかっていう理由はね、理解ができるようなものを十分示してもらわないと困るでしょと。これは当然のことですよね。今回、じゃあ両議会どうなったのか。徳島県議会として理由書を求めた。でもそれは話にならない。それから市議会。二つの決議が出ました。一つの決議は否決をされた。これは何か。あの今の旧文化センターの土地でやらなければいけない。これが否決をされた。もう一つの方は土地の限定がなされず、そしてやはり、県にしっかりと理解を求めて、原点に立ち返ってやっていくんだと、こういう決議がなされた。しかしこの両方の決議。あるいはその前の附帯決議。あるいは県議会からの提案。県との合意に基づいて交換協議に入った。でもそれを破った。こうしたことについての、全くのその反省というかね、それがないままで現地でやるんですと。それから優先交渉権者、これはもうそのまんまです。ということは、これらの決議、もうすでに今の段階で無視してしまっている。だから最初の段階での無期限停止になる。これについても一切聞いていない。ということから浮き彫りになってくるのは、ああ、なるほどと。つまり事業を早く進めたいっていうふうに言われてるけど、そうではないんだと。つまり今、優先交渉権者を決めちゃったとしても、工法が定まってないですよね。つまり杭をどうするかって、これものすごく大きい。これによって実は地盤の改良についての大きな予算が必要になってくる可能性がある、何億と。ということは今のまんまで事業規模変わるということ、ほぼ必然的に。もちろんどう交換をして、市の土地になった場合ですよ。市が立証していく訳なんですけどね。つまり工期はどんどん伸びてしまう。だからただ単に、優先交渉権者を早く決めたかったと。正確なところでいけば。あ、その一点なんですね、ということがクローズアップされちゃう。だから市議会の決議も県の県議会の決議も今の段階としてはもう、市長さんのその会見の言葉っていうのは、無視をするということにつながってしまう。最終的には市議会、県議会の皆さん方の決議ですから、我々としては、そうした特に県議会の決議っていうのは重視しなければいけない。尊重しなければいけない。ということで対応させていただきますけどね。市長さんの会見からの発言から見える、あるいはこれまでの対応ということから見えるのは、事業を進捗を早くする、ということではなくて、優先交渉権者を早く決める。そういうことだったんだなと。そういうふうに捉えざるを得ない、ということになるかと思います。市議会の決議からいくと、今の場所でやるのかどうかっていうことも、逆にそこでやるんだっていうものは否決をされているわけですからね。そうした点もやはり市の理事者側としてはしっかりと踏まえる形で対応をなさるべきではないかと。これはもちろん、市の理事者側と、市議会との対応ということですからね。これは市の皆さん方がご判断されることと、このように思います。

(徳島新聞社)
市長の方がですね、一緒に考えて早期実現をと知事にメッセージを送っていましたけども、これに対しては。

(知事)
まずはですから、無期限停止になっているその交換協議、つまり交換協議、交換こそが一番早く市にとっても事業を進めるということであれば、必要なことでありますから、その前提を打ち破ってしまった。これに対してリセットをなさるっていうのがまずは最初になさるべきことではないですかと。そしてさらには、それを打ち破ってしまった理由、特に市議会の附帯決議を正面から破る。また県議会からの要請といったものを無視をした。こうしたことに対して、やはりみんなが納得をできる理由といったものを示されるべきではないでしょうか。そうしなければ、全体の事業進捗を早くしたいと言っていたのは単なる口実であって、優先交渉権者を早く決めたいと、そういうことだったんですねということが、共通の理解になってしまっている。

(幹事社)
他にございますでしょうか。では、知事ありがとうございました。

(知事)
はい。さあ、それでは、最後となりますが、今年1年、本当にお世話になりました。是非、記者の皆さん方にとりましても、来年、令和2年が光り輝く素晴らしい年となりますことを心からご祈念申し上げ、感謝の言葉とさせていただきます。
今年1年、本当にどうもありがとうございました。
来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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