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令和元年11月8日 定例記者会見 フルテキスト版

「4K・VR徳島映画祭2019」の開催について(説明)

(幹事社)
それでは定刻ですので、知事の定例記者会見を始めたいと思います。
まずは知事の方から発表事項をよろしくお願いします。

(知事)
はい、おはようございます。
それでは、私の方から今日は一点、発表をさせていただきます。こちらにも用意をしてありますが、「4K・VR徳島映画祭2019」の開催についてであります。
平成25年の「全国4K祭in神山」でスタートいたしました、この「4K徳島映画祭」ですけど、ここから数えると今回は、7回目、そして「4K・VR徳島映画祭」となってからは、5回目となります。今回、「4K・VR徳島映画祭2019」を来たる、11月22日金曜日から24日日曜日までの三日間にわたり、神山町立広野小学校の旧校舎を会場として開催を致します。
昨年の映画祭では、全国から5,000人を超える大勢の皆様方にご参加をいただきまして、全国のクリエイターをはじめとする映像関係者向け、「4K・VR先進県徳島」を広く発信をすると共に、県内外のクリエイターの交流や、県民の皆様方に4K放送やVR映像を身近に感じていただくなど最先端の映像技術の素晴らしさを多くの皆様方にご堪能いただいたところであります。
今年度につきましては、「未来と『遊ぶ』~PLAYTHEFUTURE~」をテーマといたしまして、新技術の体感に重点を置き、世代を超えて遊べる様々なコンテンツをご用意をしたところであります。
まず「4K・VR徳島映画祭」での映像作品についてでありますが、これまでの一般部門に加えまして「あわ文化4大モチーフ」である「阿波藍」、「阿波人形浄瑠璃」、「阿波おどり」、そして「ベートーヴェン第九」をテーマとした「あわ文化振興部門」。4K・VR映像の制作に携わるきっかけづくりとして、次代を担うクリエイターの創出に向けた「高校生部門」の2部門を新たに創設したところであります。
ということで、部門が3部門となり、合計で過去最多となる117作品の応募があり、一次審査を通過をした25作品をノミネート作品として、映画祭会場で上映をいたします。また、各部門の受賞作品を発表、そして、表彰をする「授賞式」を11月22日金曜日に神山町広野公民館において行うことといたしております。
続きまして、来場者の皆様方に、新技術を体感して頂くための四つのコンテンツをご紹介をしたいと思いますので、この右側のパネル、少しご覧を頂きたいと思います。
まず1番目、「まる1」となってるところですね。「NOBORDER(ノーボーダー)」、こちらは、3Dスキャナで人間の全身をスキャンいたしまして、そのデータを基に作成をした分身にダンスを踊らせるという、デジタル技術を駆使をした全く新しいライブエンターテイメントであります。今回は、モデルとして阿波おどり「娯茶平岡連長さん」にご協力を頂き、岡連長さんの分身が阿波おどりではない「ダンス」を踊られる姿をご覧をいただく予定としております。また、「NOBORDER」につきましては、企画演出を手掛けられました、日本テレビ放送網株式会社シニアクリエイターの土屋敏男氏から、開発秘話などについて、セミナーの中でお話を頂けることとなっておりますので、ご関心のある皆さま方はこぞってご参加をいただければと思います。
次に2番目。「HEROHEROINE」につきましては、特撮や、アニメの手法に、「AI」また「VR」などの技術を用いまして、子供さんから大人まで楽しんでいただける体験型のメディア・アートとなっているところであります。
また3つ目。「eスポーツ体験ブース」では、茨城国体の文化プログラムとして実施をされ、「VR」や「5G」などの最先端技術の活用が見込まれる、「eスポーツ」を来場者の皆様方に気軽に楽しんでいただくことができます。
また4番目。こちらは「インタラクティブ音楽イベント」は、「体感できる音楽」をテーマに、会場内での来場者の皆様方の体の動きに合わせて、音や映像が変化をする体験型のコンテンツとなっているところであります。まさにこれら「未来を実感」していただけるコンテンツを、是非、多くの皆様方に体感・体験して頂きたいと考えております。今後とも、「4K・VR徳島映画祭」の開催を通じまして、「4K・VR先進地・徳島」を広く全国に発信をするとともに、「全国屈指のブロードバンド環境」をはじめとする優れた立地環境をアピールをし、クリエイティブ関連産業のさらなる集積と若い世代の皆様方を中心とした、クリエイティブ人材の育成に積極的に取り組んで参りたいと考えております。
私の方からは以上です、どうぞよろしくお願いをいたします。


(幹事社)
では、ただ今の件について質問がありましたらよろしくお願いいたします。


(幹事社)
では発表以外に質問がある方、お願いします。
 

徳島市新ホールについて(質疑)

(徳島新聞社)
徳島市の新ホールの整備事業の関連でお伺いしたいと思います。徳島市の方が整備事業者の優先交渉権者を決めたということについて、県側の方には伝えていたというようなお話があるんですけども、1日の定例会見の方では、知事ご自身も職員の方もこれは聞いていないというふうな説明はあったんですけども、話の方に食い違いがあるんですけれども、この辺どのような認識なのでしょうか。

(知事)
実は、10月8日から土地交換の協議、これが開始されて実は既に4回終わっているんですね。そして、そのスケジューリングを市の方は、県は理解したというようなね、話もあった、マスコミの皆さんも。しかしこの、第1回目の時にスケジュール案の提示があり、これについては問題である、というふうに事務的にも、これは返している。そして2回目の時にもまたお話があったんで、それに対して当然のことながら、それはまずいよと、いうことを提示していたにも関わらずというのが、その話で。そして、3回以降について、当然のことながら、それを前提に、ということになっているということですね。
だから県の事務方としては、当然協議が整わない、県議会、あるいは市議会の附帯決議からすれば、県の方でそうしたものはもうスケジューリング的にはそういう話じゃないんでしょ、ということを否定をしているのに、様々な活動をしていくということ自体は、そうしたのに反する。普通はこうした協議っていうのは1回それはまずいよ、と言われれば、そこでそうですよね、ということになって理解を示していく、っていうのが普通なんですよ。それを執拗にそういう形でやってくるというのは、おそらく、県の事務方も驚いたんじゃないかと思いますよね。驚いたというよりも、呆れたと。
そこで私は、そうした話も聞いたんでね。前回の記者会見の時に、少なくとも二元代表制の話、こうしたものがちゃんとできないということであれば、それはもう、それを逆に支えてきた知事はアホな知事や、って言ったのはそういう意味。つまり、行政としての一般的なルール、こうしたものはちゃんと守らないと。それを執拗に何度でもごり押しをしていくんだから。そして我々はずっと提示をしてるんだから、それに対して県は理解をしてくれたと。そんなバカな話はないですよね。だから優先交渉権者、これが決まったっていうことが公表された時に、県土整備部部長名で、私の名前じゃなくて。つまり事務的な協議の真っ最中なわけだから。遺憾の意を表明したっていうのはそういうこと。事務的な場に委ねられている。そうしたところに、我々が関与してくるっていうことは、本当はない、逆にね。それはそこに介入するってことになるでしょ。ちゃんとお互いが決めたルールに従ってやってるにも関わらず、その中でルールが守られない。野球やりましょうって決めたのに、いや我々はサッカーやりたいからって、サッカーのボール、ボーンって蹴ってね、我々蹴ったからあんた蹴りなさいって。こういう話よ、分かりやすく言えば。ほら、呆れちゃうでしょ。それは明らかに今日は野球ですよ。それを2回も。で、その後何をしようが、普通はそんな話にはならない。だけどそういうことを、もう言ったんだ、やったんだってこう言うね。野球をやろうと決めたら野球やらなきゃ。いつまでもサッカーだ、サッカーだ、ってボール蹴り込んでどうするの。分かりやすく言えばそういうこと。

(徳島新聞社)
先ほどのお話で、協議を、知事おっしゃった、まずその市の話では、優先交渉権者を選ぶということに対しては、県から直接何もなかったと。ただ、県の方に聞いたら、知事のおっしゃたようにスケジュール通り進むとは限らないという話はしたということをおっしゃっていたんですけれども。やはり優先交渉者自体の選定に対して直接的な言及は県からはなかったとはおっしゃっているんですが、スケジュール全体のことは話はあったとして、それは、事実ということでよろしいでしょうか。

(知事)
だから、逆に今言ってるみたいに、最初のスケジュールの中にそうしたものが含まれる訳ですから、当然、それに対してそのスケジュールはダメだよと、いうこと言ってることは全部それはダメだと言ってることなのに。そのダメだのやつを逆に、自分たちはこうしたいからっていうことで、それになってやっちゃう。だから、さっき言ったように野球やるとお互いが決めたのに自分達は途中でサッカーやりたいんだって言って、サッカーボール蹴り込んできたと。違うでしょうと、野球でしょうと2回言ってんだよ。それなのにまだサッカーボール蹴り込んでくるって。これは普通、その行政マンのやることじゃない。それで、サッカーボール、ボーンって蹴り込むんだから。それに対して打ち返してこないから、いやいやいや、サッカーやると我々思ったんですって。そんな話はないでしょ。大前提であるスケジュール、こういうわけにいかないでしょという話。土台なんだから。あと何を言おうがその中に載っているもの、全否定なんだから。そんなのイロハのイでしょ。

(徳島新聞社)
先日、協議無期限停止ということ表明されたんですけれども、停止することによって、県有地っていうのが、放置されることになるんですが、これについては、何かどのように考えているのかということと、あと、有効活用できるのかということ、その2点をお伺いしたいと思います。

(知事)
これについては、もう、無期限停止ということになって今の段階では交換することも、あるいは貸すことも、これはできないと、いうことになるんですね。これがまず前段。そして後段について、有効活用、これはもう、逆に協議を進める意味で様々な関係者の皆さんと境界確定をしたりとか、そういう作業を急いでいたんだけど、そしたことももうとりあえず停止になってしまったということになりますから。当然、その隣接地は全部県有地なんでね。県としてはいかようでも。あそこから今の東署、中央署、あそこまでは全部県有地になりますから、県としては隣接地なんで、なんら困ることはないですけど。隣青少年センターでしょ、トモニプラザ。そしてあと、公民館とか、あの立地してるところも底地は県。それで、東署、中央署ね。あれは全部県の土地。隣接してる、ずっと接続してる。そしてJRが通ってるでしょ。今後、鉄道高架やるっていう場合も、そうした対象の土地にもなり得るし、いかようでも有効活用できますよ。で、我々の提案は南側から先やろうって言ってるわけだから。

(朝日新聞社)
先週の会見以降、徳島市からはどのようなアプローチを。

(知事)
それでちょうど、先週の会見で、私がいろんな場でね、市長さんとはお会いをするんでそういう時にお話しすればいいじゃないですかと、こう申し上げたら、ちょうど1日の夜、同席する会合がありまして、市長さんの方からお会いできないだろうかという話があったんで、なかなか私も、スケジューリング、まあ全国知事会長として、沖縄問題も片付けなきゃならないし。先般も沖縄日帰りで行ってきましたけどね。そうした結果、今日総理ああいうことで。あるいは県の方でも、沖縄県の方でもね協定作ろうと。全国知事会でも全面的にバックアップすると。11月11日の政府主催の全国知事会、こうした場でも総理に直接申し上げるわけなんですけど。それと災害対応。多々いろいろあるわけなんで。で、市長さんに申し上げたのは、やはり事務協議の途中でこういうことになってしまった。一番驚いてるのは事務方なわけですよ。そういうこともあって、まず事務方でね、しっかりそのあたり話をしたらどうですか。というのは、優先交渉権者、これを市がポーンと決めました。そしてそれに対して県が県土整備部長名で、遺憾の意を表明すると。普通はそれに対して、何らかのアプローチを少なくとも県土整備部にしてくるっていうのは、これもう常識だろと。これを放置しておいて、市長さんがね、今度は知事になかなか会えないんだ会いたいんだ会えないんだって。それはおかしいね。もう事務協議の途中でちゃぶ台ひっくり返したわけなんだから。それに対して、まずは礼儀として、事務方に対して、経緯の説明であったり、だって遺憾の意を、事務方表明してんのよ、31日の日に。だからそうした点を考えると、まずは、事務方で話したらどうですか、こうした話を。そしたら5日の日に、県土整備の方に市の方から話があって、是非、話したいと。それで、昨日、7日かな、の日に、電話で話をして、あまりにも話にならないことだったんで、県土整備部としては、それは違うでしょうということで終わっていると。だから玉は今、市の方が持っているということになります。

(朝日新聞社)
あまりにも話にならないとはどういうやりとりだったんですか。

(知事)
つまり、今回、進めないところは県議会の話もそうだし、あるいは市議会の附帯決議もそうなんだけど、進めちゃったわけ、優先交渉権決定、その権利を決めたと。ということは、まずこれをどうするかっていう話をしなければいけない。そこは置いといて、の話できたのね。それではまず話にはならんでしょっての当たり前だわね。ちょっとそれは、じゃあ、白紙に戻したらっていう話がね、前回のご質問があったんだけど、それは市でまず考えるんでしょうって。前の状態と今回違うわけだから。ルール違反をしちゃったわけだから。それに対しての色々な対応っていうのは当然あるでしょうと。それは違反した側が考えないと。そうしたことを全くないままね、結局、進んだ状態のままでっていうことは治癒されてないわけじゃない。事務方としても、それは違うでしょって。これこそびっくりぽんよ、と思いますよ。それは。

(朝日新聞社)
知事から見られての信頼関係っていう面では崩れているなというような話でしょうか。

(知事)
いやいや、崩れてるって、崩壊してるじゃない。だって、ルールが決まって、ルールの中で野球しようって決めたのに。サッカーやるんだやりたいんだって、サッカーボール蹴り込んできてどうするの。

(徳島新聞社)
まずその事務方の方で話をしてから、知事が市長と会うかどうかっていうのは、事務方の話、市からの投げかけがきちんとしてからの話ということでよろしいんでしょうか。

(知事)
それはもう当然ですよ。だって、協議をやっている、協議が終わったんなら別ですよ。協議をやってる真っ最中に、それダメだって言ってる事をやっちゃってるわけなんだから。それに対してまず、事務方の人が困るじゃん。ね。県議会にまず説明するのも、事務方がするわけだから。それは事務方としてもあんぐり口が開いちゃってるわけですよ。だから当然そこは、遺憾の意を表面したら普通は直ちに、ちょっと、って来るのが普通じゃない。しかも、明白なルール違反だ。解釈だとかそういう問題じゃないじゃない。しかも、県だけの話じゃないんだと。市議会だって附帯決議に明白に書いてあるやつに違反しちゃってるんだもん。これは我々としてもやりようがない。ということで、前回言ったわけですよ。二元代表制を理解されないっていうことであればね、少なくとも地方自治法。制定、改正、様々な点、大学でも教鞭をとって、今や、徳島の知事、全国知事会長もやってる私としては。そういう人をずっと支えてきたと、いろんな意味で。それでこの文化センターの話からいけば、その土地がね、あれにも関わるわけですよ。鉄道高架事業にも。その中に位置づけていくわけだから。それが二転三転しても、全部それをカバーしてきたわけじゃない。これは県議会にもだいぶ言われましたよ。それは県議会だってそれは持たないですよ、そりゃ、市議会だって、となるじゃないですか。ということでさっきも言ったように、アホな知事やって、なんか全国に流れたよね。今年の流行語大賞になるかもしれん。あまりにも情けないよね。それで、今回のこの話。びっくりするよね。未だかつて私も地方自治、これまで長くやって、今も、全国知事会として様々なところをね、全部、問題点、なんとか解決って全部やってるけど。とてもこんな話はないよ。少なくとも。だって二元代表制。地方自治法当たり前だし。憲法上の問題だよこれ。

(徳島新聞社)
先日の一日の定例記者会見を受けてですね、遠藤市長の方から、業者選定の結果については、白紙に戻すことはないというふうにおっしゃっていたみたいなんですけれども、これについてはどのように。

(知事)
だからそれはまず市の方が考えるんでしょって。それがどうというんじゃなくて、まずは事務方として伝えている話からいけば、そんなの問題外の話なんだから。私がどうこう言う必要ない。事務的な話よ、こんなの。さっき言ってた野球をやろうと決めてるのにサッカーですと。でもサッカーやりたいっていうことは変えませんって。これ話にならないじゃない。私がコメントする立場にもないよ、それ。事務協議の真っ最中の話で、イロハのイじゃない、そんなの。

(NHK放送局)
協議を、今いわゆるちょっとおかしい状態になっているというのを普通の、以前、最初に始めた状態にするというのが今後の協議の前提になるのかをお伺いしたくて。まあそれはすなわち、今お伺いしたように、白紙に戻した状態でやるのが前提として、交渉する前提になるというふうに県は考えているのですか。そこまではいかないですか。

(知事)
このことについてはまず、やってしまった市の方がどう考えるかっていうことが、ポイントなんで、あえて予断を持たせるようなことを私は言うつもりはないと。事務的な話。一般論で言えば、最初のいろんなものについては、原状回復というのは、一般的な常識だよね。ただ今回の場合は当事者だけの問題ではない。それぞれ議会を抱えてる二元代表制の中で、そのルールも破ってしまった。となると、当然そこの対応っていうものも今後あるわけだから。お互いもうじき議会始まるから。当然そうしたものの中で、どうなのかということを我々としては考えていかなければならない。非常に面倒な話になっちゃたわけ。普通だったら、原状回復すればそれで、じゃあもういっぺんやりましょうね、ノーサイドみたい話あるんだけど。そうはならないこれは。明白にそのルールを破ってしまったんだから。当然それに対してどうなるのか。

(NHK放送局)
それはまあ、県議会、市議会の考えを含めてなんで。あくまでもそこをすぐに白紙撤回をしたら交渉に戻れるとかそういう話ではない。

(知事)
全然、戻れない。

(NHK放送局)
それとはまた別なんですか。

(知事)
だって、そこ踏み込んでいるわけだから。前の状態ならばね、あるいはその議会から様々な、例えばうちの議会からの3項目の提案であるとか。市議会の附帯決議とか。こうしたものがないんであればね、もういっぺんリセットして。で、まあそりゃ状況は、なぜそういうことやったかって説明は我々は納得できるような、説明をしてもらわなきゃいけないんだけど。今回そんなもんで済まないでしょ。

(NHK放送局)
白紙撤回も含め、いろいろな他にも何かこう条件があってはじめてじゃあ協議復活するということか。

(知事)
だから、それはどういう形で、それやってしまったということに対して市の側で。我々が何か瑕疵があってやったわけじゃ全然なんだから。市の側で、例えば、県議会が納得するような形に、何か理由言えるのか。あるいは、市議会の附帯決議を破ったことに対して、市議会が納得できるような形をとるのか。そうしたものも当然ついてくると。で、その前提として、リセットにするなんていうのは、もう、当たり前中の当たり前でそれを、どうこうせいなんて我々が言う話じゃないでしょ。誰が考えたってそんなん分かるじゃない。

(NHK放送局)
まず少なくとも、リセットした状態で、原状回復をした状態とおっしゃいましたけれども、その状態からまた他にも何か白紙に戻すのは当然。

(知事)
だから、なぜそういうことをやったのかっていうことをしっかりと言ってくれないと。野球やるとお互いが合意してやっていたにも関わらず突然サッカーやるんだって。玉蹴り込んでくるわけだから。じゃあなぜそういうことしたのって。当然そういう話も一切無いわけだから。

(NHK放送局)
じゃあまずその説明と白紙に戻すのとそれ意外のもの何か別に含めて、やるのが当然であると。

(知事)
それを考えるのは市の側だよね。つまり、そこまでやれば県としても納得いくだろうと。それでだけで済まないって言ってるわけね。それをもって我々は県議会に報告しなきゃいけないんだから。特にまずは、事務方が、報告しなきゃいけないわけだから。その時に何やってんだということになる、現に、協議やってたわけだから。その時に、ちゃんと、ね、言える。こちらも自信をもって。という玉を用意してもらわないことには。これは我々が作る話じゃないんだから。それで言ってるわけ。市で考えるんでしょって。

(NHK放送局)
プラスアルファが必要であると。

(知事)
当然。まず、なぜそういうことやったのか。

(NHK放送局)
原状回復プラスアルファということですか。

(知事)
もう当然。

(NHK放送局)
分かりました。ありがとうございます。

(徳島新聞社)
原状回復っていうのはその、まあ、市がどんどん進めているスケジュールを完全に止めて1回リセットするということが、まず原状回復のひとつになるのか。

(知事)
だって第1回目の協議の時にそれ否定してんだから。

(徳島新聞社)
それがまず。

(知事)
当たり前じゃない、そんなの。協議にならないでしょって。まず、協議に入る前提は野球をやるということで決めたのにサッカーやりたいんだって突然言ってきて、玉蹴り込んでくるって。そんな話はないでしょ。だからまずはそういうところをなぜ、サッカーやろうとしたのか。野球やろうって決めたにも関わらずね、そういうことをちゃんと納得させてもらわないと事務方困るって。

(徳島新聞社)
そのおっしゃっているのは、プラスアルファっていうのは、さっき知事がおっしゃった県議会とか市議会にきちっと説明して、県が納得できる議会が納得できるような説明を市に求めるという。

(知事)
まずはね。だってやっちゃったんだから、彼ら。ルール違反しちゃったんだから。当然その動機があるでしょ、ルール違反をする。いやいや、ただ、間違えてやっちゃったんですっていうことと、違うじゃない故意違反なんだから。当然その理由言ってもらわないと、なんでこのことやっちゃったのか。最初に野球やると決めたんだったらいいよ、野球やるのか、サッカーやるのかっていうんで自分たちがサッカーやりたいと言ったら、県は野球の方がいいんじゃないって。違うじゃない。野球やろうって決めたんだから。それに協議に入ったらいきなりサッカーだって。サッカーの世界になっちゃう。

(毎日新聞社)
協議の前提とルールを決めてやってきたということについて、市と県の間でどれだけのレベルでの合意があったのか、協議を停止するほど市の判断が重い問題なのであれば、文書を交わされていたのか。

(知事)
文書というよりも最初にその6月の定例県議会、この中で議会から様々なお話があってそうした状況について、つぶさにこうしたものですよ、ということはお伝えをして。ただそれを市が市議会の方に伝えてなかったということが市議会で問題なったと。それで、附帯決議がつく、こういう話ですね。それ以降のことについて、別に文書を交わしているわけでもなく、その代わりでそうした中で、お互い交換ということでやっていこうと、合意になって、それに対して、どういう土地をということが投げかけられてきていて、こういう話です。

(毎日新聞社)
交換の協議の中では、いわゆる口約束。

(知事)
いや、お互いがそれでやろうという話で合意文書を交わしたわけではないんだけど、お互いそれでやって行こうということには当然なります。その間に、県議会の意見あるいは市議会の附帯決議、これらについて、そしてそれを元にして我々としても交換を前提にする形で、それで協議が始まったという形です。だから、長い流れがあるんです、6月議会、あたりからね。

(共同通信社)
遠藤市長からは附帯決議には法的拘束力はないから新ホールを進めることは可能だという趣旨の発言もこの間の囲み取材であったんですけれども、それについてはどう思われますか。

(知事)
これは言語道断よね。確かに法的な規制はない。だからそれを押し切るんだ。では、押し切るだけのね、じゃあそれは市だけの問題であれば、それは市の判断、市議会の問題。ところが県に土地を交換しようという形で協議が入っているわけなんだから、当然、県の部分については、何もじゃあ、彼らはいいのねと。だから、事務方、あるいは私が言っているように、その途中で打ち破るっていうことになれば、どうぞ7割の市の土地でやってください、それは我々を止めるあれは全然ないし、それは市の問題であり、市議会の問題なんだ。7割の土地でやっていただければいいよ。我々はあくまでも3割の部分は、交換できないし、あるいは貸すこともできない。それは構わないですよ。だからそういった意味で言われてるんだったら、それはそういうことになると。ただ二元代表制の中で、市議会からの附帯決議、法的拘束力はないからそんなもん無視するって。これもなかなか、珍しいよね。大統領ならまだしも、それで大統領だってね、様々な規制はかかるんだけど、二元代表制を理解してないっていうのは、まさにこのことよね。確かに附帯決議、これは法的な拘束力はない。ただ、議会と首長との関係といったものはそこで崩壊するよね。でも崩壊してでもということであって、その7割の土地で建てていくと。そこは、もう市で決めることだから我々は何も言わない。ただ、3割の分は無いままでどうぞ、それだけのこと。

(徳島新聞社)
先ほど、残りの7割でやってくれればよいというお話だったんですけれども、文化団体等は市民だけではなく県の施設でもあるわけだし、県と市が協力してやってほしいという意見もありますが、その辺についてはどう受け止められていますか。

(知事)
だから私も支えてきた訳よ。ずっと。二転三転しようが、あるいは鉄道高架のところで大きな支障があって、県議会からも言われようが、とにかく急ぐようになんとかできないだろうかっていうことでやってきたわけよ。それはそういう文化団体の思い、よく分かってるから。全国初2度の国民文化祭までやってるわけだから。ところが一方的に打ち破ってきちゃった訳でしょ。話にならないじゃない。私が今までそういうところで、文化に全く関心がなくて、なんじゃそういうのやってないんだと、いうことであればあるかもしれないけど、今ずっとやってきたじゃない、支えてきたじゃない、ホールだって。だいぶ県議会から言われてきましたよ、鉄道高架の時に。だって1回もう示した。ホールと駅の横。市が説明したんだよ。あれは市と県が両方だって。でもやっぱり元に戻りますって。あのあと大変だった。だからそういうこれまでの一連の流れというのを、もう少し皆さんね、この一面だけ見てるじゃない。そうじゃなくてこれまでの流れを見たら明白でしょ。そんなに急ぐんだったらもっと早い段階で精緻にやればいいじゃない。動物園の跡地だってあるんだから。小池市長さんの時からずっと原市長さんの時もそうだけど、あそこって最初みんな公約で言ってんのよ。それがみんなね、覆った。だからそういう、歴史もやっぱり紐解いた上で、そして今を見ないと。ここだけ切り取ってみてもしょうがないじゃない。あの時からだよ。文化センターの話では、小池市長さんの時代からだよ。

(徳島新聞社)
かなり徳島市の対応について問題視されているんですけど、それでもなお中止といわずに、クモの糸を残すとおっしゃっていましたが、ここはあえて今後の協議に含みを持たせているというのは、その辺の意図はどういう。

(知事)
いやそれはもう今までずっと支えてきたからよ。アホな知事やとこないだ言ったわけでしょ。でもアホな知事なんだけども、そうは言っても少しアホな知事ぐらいでなれればいいかなと思って残してるわけよ。ほら普通だったらそこでもう打ち切りで終わりよこの話って。ところが文化団体の話もあるし、だからそこで、そこは残した。アホな知事であることは変わりないじゃない。

(徳島新聞社)
クモの糸という表現なんですけど、これについて上から目線ではないかという意見もあるんですが、これについては真意はどういうところなんでしょうか。

(知事)
まさにわずかな本当に可能性という意味で日本では一般に使うのがクモの糸。上から目線とかそういうことではなくて、それ以外にわずかな可能性がありますが、そういう話じゃあまりにも下世話じゃない。ということでこれは文化の話。少しでも文化的にそのぐらいの余裕を持たなきゃ。だから今の市のやりかたというのはあまりにも余裕がない。本当に文化ホール建てるのって。文化の「文」の字が分かってるのって。そういうこと言いたかった。もう少し文化なんだから。文化の香りをする余裕を持ち、そしてみんなに豊かさを実感させるような、そうしたものであるべきだし。確かに、箱物という無機質のものなんだけど、しかしそこまで持ってくるという過程といったものを非常に重要。普通のビルと違って、例えば文化ホールをつくるという場合であれば、これからお芝居を、あるいは映画を音楽を、そこに観に行く聞きに行く、ワクワクドキドキっていうことでそのアプローチは何かについてもね。はい、道路からすぐ、何ていう世界ではなくて余裕を持つ。終わったあとについてもああよかったな、こうだったなという余韻を持つことで普通こう道路があって、こうアプローチ、曲げたり木をはやしたり目隠ししたりというのは一般的な話。そうしたことは、アプローチにおいても当然のこと。だから色々な人の話を聞く。使い勝手の問題であったり、その立地というのは必ずありますからね。その土地に合う形で最大限どういう風にしていくのか。だからそうした意味では、普通にビルを一個建てるということとは少し、次元の違う、これが文化ということだね。だから今回のやり方って、あまりにもその文化の香りもないじゃない。だからせめて最後の部分のところだけ、クモの糸と、これを使わせていただいた。気付きを持ってちょうだいよと最後のね。それ以外もう言いようがないって。普通だったら打ち切り、これで終わりなんだけどね。これは文化の問題。

(四国放送)
先月の8日から事務方の間で協議が始まって、その中で市側からスケジュールの提案があったと。そのスケジュールの中には、優先交渉権者の発表というのは含まれていた、ということでよろしいでしょうか。

(知事)
入っていますよ。

(時事通信社)
先週の知事会見のあとの市長囲み取材でも、市長は引き続き二人っきりでお会いしたいという風なお話があったんですが、今までの知事の説明からすると、今の段階で二人きりで会っても意味は全くないということでしょうか。

(知事)
会ったって意味がないでしょ、今。事務方で協議をやっている真っ最中に、ちゃぶ台を返してしまったわけだから、それに対して、まずは事務方で、なんとかしないことには。だって県の事務方、俗に言ういい面の皮じゃない。どうするの、県議会に説明しようがないだから、急がれるんだったらどうぞって。事務方に話したらどうと。連絡が5日にあって、昨日あったと、こういう話。

(NHK放送局)
食い違いの問題で、確認させていただきたいのですが、市の方からスケジュールの提案があったのが、10月8日の最初の時に1回目があったと、で、それは無理ですよと言ったので、当然、優先交渉者の件も否定しているという話だったと思うんですが、まずはここまで大丈夫ですか。

(知事)
2回目もまた提示があったから、あきれながらまた、否定しているということ。

(NHK放送局)
提示というのは、そのスケジュールを提示してきたということですか、それとも優先交渉者を。

(知事)
いえいえスケジュール。別にそのパーツ自体のこと。つまり、その時にスケジュールの話よりもしっかりとまずは協議をしよう。それまでの間、それが決まらない限りはやらない進めないってことになってるわけだから、議会の話しで。両議会。だから当然そういったものを前提にやってくというのは当たり前のこと。

(NHK放送局)
市側は市側で、遠藤市長の囲み取材の時にお伺いしたんですけれども、その協議の場で優先交渉権の選定を始めますというのを具体的に言ったというような話があって、それに関しては県側はどういう反応を示されたのか。スケジュールを無理ですっていうのは伝えてあるので、その時にもう1回言われたらそれは困りますよ、っていうのが普通なのかなと思うのですが、それに対してどいう反応を示したのか。

(知事)
1回目。無理だよって言ったらそこで終わるじゃん。2回目、また出してくる。また無理よ。普通は呆れるよ。もうあとはそこの部分だけ、だからさっき言った、例えをもう1回思い返してもらいたい。野球やると決めたのに、突然サッカーやりたいと。いや違うでしょ、野球やるんでしょ。またサッカーやりたいって。最後ポーンと蹴るだけ、了解って言ってくれないから、ポーンと玉蹴った。でも、玉蹴ったんだけど、打ち返してこないからサッカーなんだってこう言ってると同じ。その玉ってのが、例えば、優先交渉権であったり、ということです。

(NHK放送局)
逆に言うと明確な反応はしてこなかったということなのか。優先交渉権を市側はサッカーをやりたいと思っているので、筋論としては違うと思うが、サッカーをやっていいんだと勘違いしているという可能性は。

(知事)
ない。だって、第1回目に全体を否定しているのに、もう1回2回目にまた出してきている、それも否定しているのにね。それでもって、普通、それだと交渉にならないじゃない。何のためにやってそれに付き合ってる側の方が普通はその時点で、もう交渉を打ち切りって言ったっていう話なんだけどね。でもそれは真摯に、県土側はやってるのに市の方としては、ゴリゴリゴリゴリそうやってくるってね。最後はやっちゃいました。市の方はやることはできるんだから、別にね。県の同意がないといかんとかそんなことではないんだから。市の行為としてできる。ただそれはだめですよ、困りますよ、ということは言ってあって、その理由もはっきりして明白だった。それは市の附帯決議であり、あるいは、県議会での意見、提案、それも提示してあるわけだから。あるいは市議会の話は彼らは分かっている。それを無視してやってくることに対してね。もう全部を否定しないから、それはいや、市の方としては誤解したんですよ、どうして誤解するんだそんなの。1回目で普通の人だったらそれでこれは無理なんだなと。しかも理由も分かってる。そもそも出してくること自体が変よ、そこは。あくまでも、全体の契約、合意が出来上がる交換のね。そこからという話。それまで進めないということだった。

(四国放送)
一般の県民の目から見ると、結局は遠い話であって、それこそ26年かかってまだホール出来てないわけなんですよね。で、10年前にも知事が不同意ということで1回この事業が、再開発がストップしたことがありました。今回もこうなりました。県民の目としては一刻も早くホール造ってくれという声が大きいと思いますが、そこに対してはどのように説明されますでしょうか。

(知事)
これは今までも、だからずっと協力をしてきたって言うのは、その意味じゃないですか。だから、アホな知事やった、はそういうことね。ずっと、これまで支えてきたじゃない。県議会で何を言われても、理解してくれ、理解してくれ、って。だから言ってる。ましてや、小池市長さんの時からの話を言ってるっていうのは、ずっと見てきてるからね。誰よりもそうしたものの必要性ってのは、自分としても分かってる。ただどうしてここに来てね、慌てふためいてやるの。だったらもっと早くやる手、っていくらでもあったんじゃない。だって3年半以上進んでないわけですよ。だからそれを置いといて、ここの部分の、1ヶ月だが2ヶ月だか分からないけど、そうしたものについて、なぜ県はそこを早くしてやらないんだ、って。そんなの本末転倒じゃない。ましてやルール決めたのに。それをね、ホントに急ぐんだったらちゃんとそれを真摯にやればよかったじゃない。それをよけい難しくしてしまったわけでしょ。今度は当事者同士だけの話にならなくなったわけじゃない。今度はそれぞれの議会。そこも抵触しちゃったわけだから。どうするのって。だったら、今まで支えてきたこと全く無じゃない。今度こっちまで言われるよ。

(徳島新聞社)
県議会の議論を踏まえて流れが変わってきたと、前の会見でもおっしゃってたんですけども。そもそも、昨年の秋から協議が始まったという話なんですけども、県としては無償貸与で貸すということで内諾をしていたというふうにされていると話がある。これはどうなんでしょうか。当初から変わったのか。

(知事)
当初から変わったわけではなくて、あくまでも、今までずっと無償で貸してきたもの。ということはまず、スタートとして、そうしたことはあり得るよね。ただ昨今の情勢からいけば、例えばそこで前回1日の会見でも申し上げたのは、福祉施設の場合でも、無償で貸していたものが、包括監査、こうしたところで、やはりそれはね、適正な部分、減免するのはありとしても取るべきだと。世の中の流れが変わってきてる。そうしたものからいくと、県議会や何かで情勢が変わる可能性はありますよと、いうことも言ってある。

(徳島新聞社)
当初から。

(知事)
当初から。

(徳島新聞社)
あり得るんだけれども、情勢が変わる、っていう話でスタートした、ということ。

(知事)
だから、流れとしては当然そうしたものもあるよ、って。今までの、どちらかというと、一般的な話からいうと、そうしたものは変わってきている、昨今はね、あらゆる分野で。だからそれに対してやはり交換が1番、市にとってもいいんじゃないですか、と。杭の問題もあるし。つまり、杭の問題一つとっててみても、県としては、なるべく早く進むようにということで。普通は更地にしないといけないから、杭を抜くとか、いろんな話が出てくるんだけど、そしたものも逆に交換であれば、その工事をしなくて済むわけなんで、早く完成ができるわけなんですよ。だから、交換が一番いいでしょうと。市にとってもね。工事費もかからないし。ということで、逆に我々は、事務方も含めいろんな知恵を絞って、早く進むように、市がなるべく、負担がかからないようにっていうことをずっと提示をしてきてるわけ。ていうことで交換、っていうものを提案をして、県議会の方にもそれを理解してもらって。ただし、その契約がキッチリできるまでは、進めないようにね、こうなってた。我々は一貫して、先ほどからも質問があるように、文化団体の皆さん、あるいは、ここまで進んで来ないわけだから少しでも早く。それと少しでも市だって、今財政が大変だ、破綻しそうだって言ってるわけなんだから、少しでも負担がかからないようにということで、事務方も知恵を絞って、こういうことだったらできるんじゃないだろうかと。という形で常に市の立場になって考えてきてるのに、この結果。我々としても立つ瀬無いよね。

(日本経済新聞社)
今、「立つ瀬無いよね。」っていうお言葉。徳島市長選、あと半年後。仮定の話ですが、遠藤さんが立候補した場合、首長としてのお立場を、もっとお聞かせいただけますか。

(知事)
私個人ということであれば、今まで支えてきたわけだから、っていうのはあるんだけど、当然どういう人たちが出てくるのか、どういう主張をされるのか。そうしたものをしっかりと見極めないと、判断できないよね。あるいは、この文化センターの問題にしても、どう始末をつけてくるのか。そういったものは、やっぱり見極めないと。そこは。

(日本経済新聞社)
現時点での判断でいうと。

(知事)
今、判断すべき立場にない。遠藤市長さんが立候補すると言われているわけでもないし。誰々が出るということを言われてる人がいるわけでもないから。今の段階で仮定の話を言ってもそれは意味の無い話になりますよね。

(NHK放送局)
クモの糸っていう単語、芥川龍之介の作品を前提にされていると思うんですけれど、あれって結局、図式で言うとお釈迦様と遠藤市長がカンダタですか、上っていこうとする。今、知事としては遠藤市長がカンダタに見えてるような感じですか。

(知事)
というよりも、ルールを破るっていうことは、まずはアウトローになるわけなんだから。そこからのスタートでしょ、って。で、それをどう治癒するのって。それが例えば、附帯決議は法的拘束力は無いんだからいいんだ、とかね。それっていうのは、少し口をあんぐり開けてしまうよね。

(NHK放送局)
要するに、カンダタぐらいのあれに見える、ってことですか。地方自治法をずっとされてこられた知事からすると。カンダタっていうのは泥棒で罪人で地獄に落ちた人なんですが、それぐらいに、呆れるぐらいに見えてるものなんですか。

(知事)
というよりも、こちらサイドがアホな知事やと、いうことで言ってるわけで。別に、遠藤市長さんがどうだということを言ってるわけではない。で、もう一つは、例えの話っていうことだから、例えば、出展はそうなのかもしれない、芥川龍之介。ただ一般にクモの糸っていうのを使われる一般的な、つまり、人口に膾炙をされている、その意味で私は使ったと。芥川の作品を読んでくださいなんて、私は言ってないわけよ。一般的にクモの糸っていうのは最後の可能性。そこに賭けると。こういう事っていうことですよね。

(NHK放送局)
あと一個なぞらえて聞くとするなら、あれは結局作品としては、仏様は切らずにいっぱい登ってきて切れる、っていうことだったと思うんですけど。この交渉が切れる、要するに、クモの糸が切れる、っていうのはどういうふうな状態になったら、多分切れてしまうんだとお考えになりますか。

(知事)
これは、だから、さっきから申し上げてるように、つまり、当事者、県と市、っていうだけの話ではなくて、さらにプレイヤーが二つあるわけで。そうしたものの、それぞれの反応を見て、総合的に考えていくということに当然なると。だからややこしくしてしまったということなんですね。新たにプレイヤーを加える事になってしまった。

吉野川市長選挙について(質疑)

(徳島新聞社)
先の吉野川市長選挙の結果に関してお伺いしたいことが2点ありまして、一点目は知事が支持した樫本候補が結果として落選したというところで、知事が政治家として支援した候補者が残念な結果になったという結果についてというところと、もう一点、後藤田衆議院議員が相手候補の支持を表明して、実際支援している中で吉野川市長選挙にも関わらず、しばし県政のことを失政だとか批判を展開してたわけなんですけども、そういった批判についてどう受け止めているか。2点についてお答え頂けますか。

(知事)
選挙は当然、有権者の皆様方が決めるんで、誰が応援をしたから勝つとか、誰が応援をしなかったから負けるとか、そういうことには、まず、ならない。確かに、この公職選挙法はじめ、自治省がかつて所管を、総務省でね。私も、新潟県ではちょうど、全国初の衆参同一選挙。この時に新潟県の選管でね。ちょうど田中の角さんが、一度も有権者の前に出ることなく、そして、真紀子さんがやってね。で、当選、ぶっちぎりで当選した。あの時、選管の書記ですから。こちらとしても公職選挙法は十分知り抜いてるわけなんでね。そうした点から考えると、あくまでも、これは有権者のご判断ということ。で、その結果だということね。
それから2点目の点については、それは、彼自身も政治家なんだから。これはどういう行動をとればいいのか悪いのか。そういった点については、ご本人のご判断。こういうことになるんでね。それに対して私の方からどうだこうだと言うつもりは全くない。それは知事選の終わった後にも確か言ったと思うよね。批判の事については、それぞれの人々がいろんな形で言うっていうのはこの国がいかに民主国家であるか、ということの現れなわけだからね。ただ昨今、そのヘイトスピーチであったり、そうしたことが問題だ。こうしたことが一般に言われている。こうしたことは確かにあるわけでね。そうした点についても、最終的にはご本人であったり、あるいは、有権者の皆さん方がご判断をする話で、私がどうこう言う話ではない。

(徳島新聞社)
今、ヘイトスピーチを引き合いに出されましたが、これは、その発言自体がそういうふうに、って思っている訳ではなくて、一般論としてある一定の地位にある方の発言に対してそれを問題視するかどうかというのは、あくまでもそれを聞いた受け手側が判断すること、という意味合いで言われたということですか。

(知事)
というか、ご質問の内容が、私は彼が何を言ってるかっていうのは、つぶさに知っているわけではないのでね。こういう事を言ったっていう、そのことを、ヘイトスピーチに近い部分もあると。そこを打ち返して言っただけで。そのことについてどうという、ご質問に対してのお答えと。

(朝日新聞社)
後藤田さんの、今回の知事の発言について、嫌がらせではないかというような主張もされてすんですけども、これについては、率直にどんなご感想を。言論の自由はあると思うんですけど。

(知事)
嫌がらせ、って今逆に公開の場でやってる話で。これが果たして嫌がらせと思うのかどうかね。ご本人がどうこう言うのは、それ自由な話だし、それは。彼自身がこの事業に関わってるわけでもなんでもなくて、それはね。県と市の話。だからそれ以外のところから出てきて、正当な手続きで進めてるものについて、どうこうっていうのは門外漢の人が言うのはどうなのかな。そう思うだけね。彼が当事者であればね、分からんではないんだけれど。

(共同通信社)
吉野川市長選でですね、遠藤市長が原井候補の支援に立った、っていうことは、今回の県市の対立の影響になってるんでは、という見方もあるんですけども。遠藤市長が原井市長を支援したことについては、どう思われますか。

(知事)
それは、政治家・遠藤氏としてやられた行為なわけだから。それに対して私がどうこう言う筋合いじゃないですよね。そして今回の話も、後付けで付けるっていうのはそういうふうにできるんだけど、そもそも事務的に行政としてやっていたものを一方的にそのルールを外してしまったということであって、別にこれは政治が介入するような話では全くない話なんで。しかも記者会見の公開でやってますからね。だからそうしたことから考えると、別に、その市長選挙に対してのどうだとかいう話には全くならない。事務的な話。だから最初に遺憾の意を表明したの私じゃないんだから。これは県土整備部長なんだから。そういった点でもお分かりいただけるとね。

(幹事社)
それではこれで記者会見を終わりたいと思います。知事ありがとうございました。

(知事)
それでは、よろしくお願いします。

 
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