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令和元年9月9日定例記者会見項目別

「G20消費者政策国際会合」を終えて(説明)

(幹事社:司会)
 知事の方から報告がありましたらお願いします。

(知事)
 それでは私の方から今日は1点、コメントをさせていただければと思います。
「G20消費者政策国際会合」を終えてということであります。G20大阪サミットのサイドイベントとして、消費者庁と県との共催と。日本では例のないパターンだったわけでありますが、G20消費者政策国際会合につきまして、9月4日、こちらは県主催の歓迎レセプション、こちらを皮切りといたしまして、9月6日、全ての日程を無事終了することができました。
 これもご参加をいただいた日本をはじめとする38カ国・地域、国際機関の皆様方をはじめ、関係者の皆様方のご協力、またマスコミの皆さん方にも大変ご協力をいただきまして、心から感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
 今回の国際会合では、「デジタル時代における消費者政策の新たな課題」、こちらを全体テーマといたしまして、「急速な技術革新への政策適応」、また「デジタル化時代における製品リコールの効果の向上」など各国が共通して抱える6つの重点課題分野に関して議論がなされ、今後の消費者行政について情報共有をすることができたことは、大変意義深いものであったとこのように考えております。
 私もいくつかのセッションを聞かせていただきましたし、自分自身もセッションに参加をしたわけでありますが、やはり各国悩みは共通と。このデジタル時代において、急速に高まっていく光と影、どうしても光が取り上げられがち、大変便利になるんだ、生活が豊かになる、それは言い訳なんですけどね。しかしこれに伴って様々な消費者被害、これをどう食い止めていくのか。
 多くの皆さん方が、各セッションで必ず言った言葉は、一番重要なのは教育だと、こういうことになるんですね。そしていよいよ最終セッション、徳島セッションということで、そのテーマがまさに多くの参加の皆さん方が言われた「若年者に対する消費者教育の推進」、これをテーマとさせていただきました。
 そして私自身もパネラーとして加わらさせていただきまして、徳島での様々な例えばジェネレーションに応じた教育であったり、あるいは若い皆さん方がいかに先進的に、例えば徳島商業高校の皆さん方の「フェアトレード」、こうした点について、多く発信をさせていただきました。
 他のセッションはフロアとの意見交換だったんですが、徳島セッションだけは、徳島商業高校の皆さん方の発表の時間がありましたので、 実は意見交換をしないというパターンで進めたんですけどね。 おそらくパネラー以外のいわゆるフロア参加の皆さん方は、質問(の機会)があったら、おそらくどうしてそういうことができるんだと言ったとこに、掘り下げて質問があったんではないかと、このようにも思うところであります。
 さらに今も少しご紹介を申し上げた徳島商業高校の皆さん方が、カンボジアのいわゆる特産品、GIにカンボジアで二つだけ登録されているうちのその一つ、いわゆる椰子から作ったお砂糖ですよね、大変甘い高純度の砂糖でありますが、これを使ったジェラート、これを「フェアトレード」の工場まで作ってしまうということで、まさにこの「フェアトレード」の商品開発、こうした取組みについて、まさに国際会議ならでは、また若い世代こそといった意味で、全て英語でプレゼンテーションをしていただいたところでありました。各国の皆さん方からは驚嘆とともに、多くの賞賛をいたところであります。その意味では、徳島商業高校の生徒の皆さん方、またご指導いただいた先生方にも心から感謝申し上げたいと思います。
 これまでの日本をリードする本県の成果といったものが、まさにこのG20消費者政策国際会合、この場で世界に発信されたところであり、そしてこの場合には多くの皆さん方が必ず帰結で言うのがこれ「SDGs」。これをいかに達成していくのか。日本をはじめとする193カ国、国連加盟国・地域、この皆さん方が国連で定めた「SDGs」、日本語で訳すと「持続可能な開発目標」ということになりますが、2030年までにこれを達成をする17のGOALS。とくに12番目、こちらが「つくる責任、つかう責任」ということでいわゆる「エシカル消費」。この点について必ずどのセッションでもパネラーが言及をするという。日本の取組みっていうのは実は知らず知らずの間に世界中でも最先端を行ってる。まだまだ国民の皆さん方がSDGs、私がつけてるバッジ、それなんですか、カラフルですねとか。そうじゃなくて、世界ではもう今や常識になってるところでありました。
 まだまだ、国民の皆さんの人口に膾炙するといった点でもっともっと我々もそうですし、国を挙げてこの対応していかないと、せっかく企業のみなさん、また先進的な取組みをしている皆さん方に対する評価っていうのは、国連機関からも日本がトップだとこのように言われているわけなんですが、やはり国民の皆さん方にご理解をいただいて、そして国を挙げて対応すると、本当の意味での先進国日本ということにはならないということでありますので、是非県民の皆さん方にもこうした機会にSDGsって何、持続可能な開発目標、これがなければということでね。
 たとえば、海洋プラスチック問題なども、この中にしっかりと入ってるところでありますし、今や多くの海外からの皆さん方が日本で働き、また観光に来られる。こうした皆さん方が日本において家族の皆さん共々に自己実現を、そしてたいへん豊かな生活をすることができるこうしたダイバシティの問題もありますので、是非多くの皆さん方にSDGs、関心を持ってまさに実践者になっていただければと思います。
 ということで、これまではこのセッションの中身の話を申し上げてまいりましたが、やはり徳島県で行う、そして徳島が国とともに共催で行うということで、さらに今回は徳島らしさ、これを出させていただきました。
 たとえば、多くの皆さん方が徳島阿波おどり空港から入ってきていただきました。そこで、徳島阿波おどり空港では園児の皆さん方がなんと原語で「第九」での、お迎えをしていただくと。歓迎の式典ですよね。あるいは歓迎のレセプションが2日ありました。4日の県主催レセプションでは、阿波おどりをご覧いただくとともに、ともに踊っていただきました。そして政府主催のレセプション、こちらでは阿波人形浄瑠璃、寿三番叟を披露していただきました。
 そしてさらに全体のセッションが終わった後の「体験型スタディツアー」、これを催しまして、県立城西高等学校の方に行っていただきまして、高校生の皆様方から藍染体験をご指導してもらったところでありまして、その意味では、徳島の誇る四大モチーフ、「阿波藍」、その富で築かれた「阿波おどり」、「阿波人形浄瑠璃」、そして1300年を超えるお接待の文化、四国霊場八十八ヶ所と遍路道、これによるベートーベン「第九」、アジア初演と。それを遺憾なく参加各国の皆さん方に体感・体験をいただいたところでありました。
 多くの皆さん方の声として、徳島の文化、非常に豊かだと、彼らもやはりどうして初めて日本が議長国を行うのに東京でやらないんだって、こうした意識はあったらしいんですけどね。徳島に来てみて風光明媚、食べ物は美味しい、そして豊かな文化と。非常に徳島でやったってことの意味が分かったということを、各国代表の皆さん方が口々に言われたところでありまして、こうした点については、全体が終わった後のいわゆる会見として、私と伊藤消費者庁長官で共同会見させていただきましたが、伊藤長官の口から、こうしたお話も紹介されたところであります。
 また、さらにこれに加えて、やはり地方でやる場合には通訳が大きなポイントとなるんですよね。意思疎通をしっかりと図るということで、県内の大学生の皆さん、あるいはシルバー大学校・大学院の皆さん方による通訳サポーターのおもてなし。そしてさらには、食材としての、鳴門金時、すだちをはじめとする、まさに本県が誇る食材、こちらを存分に堪能いただいたところであります。
 そうした意味で特に多くの皆さん方からもこの若い世代との交流、良かったと。地元の高校生との交流が楽しかった、多くの評判をいただいたところであります。
 そして我々としては消費者庁の皆さんとともに、今回のこの成功をレガシーとして、来年度徳島県庁に消費者庁の本庁機能として設置される「消費者庁新未来創造戦略本部」、特にここでは新たな国際業務、この拠点となるところでありますし、新たな政策課題、こうしたものを解決し、そして全国への政策として出していく新たな政策創造の拠点、こうなるわけでありまして、しっかりと今回のG20消費者政策国際会合のレガシーを花開かしていくことができればと考えております。
 私からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。


(幹事社:司会)
 では、質問がある方、お願いします。

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