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令和元年9月2日定例記者会見項目別

医師の確保について(質疑)

(徳島新聞社)
 9月1日から小児科救急医療が縮小になる。県として小児救急の医師の確保であったり、今後医師の確保が難しくなるということで、県として出来ることとか、県の方針ていうのうを教えてください。

(知事)
 今、日本全体が人口減少。その大きな要因が少子化、こうなるんですね。そうなってくるとお医者さんの免許には例えば、内科医とか小児科医とか産婦人科医とは書いていないですね。お医者さん、ドクターっていうのは医師法に基づいてオールマイティに診れる。ただ、これだけ、医療が高度化をしてくると、専門分野、これはやはり、持っていただく必要がある。もちろん、総合診療医という赤ひげ先生のように身近に、オールマイティに診るお医者さんも必要になるんですけどね。しかし、そうした中で専門分野で見た場合、やはり小児科、産婦人科、こうしたところは、なり手が確保できない。つまり、前に比べると、どんどん数が減っちゃうと。つまり症例を見る、その数が減るということですから、当然そこの分野にお医者さんが増えるということがないと。この傾向がずっと続いてきた。これが、俗に言う、診療科偏在という問題なんですね。今では別に産婦人科、小児科だけじゃなくて、外科あるいは麻酔科、こうしたところも、どんどん減っちゃってて。これ、大変だということになっていると。
 こうした中、特に小児科の先生方が今言うようにどんどん毎年数が、なり手が減っているんですよね。その一方で、小児科の先生は女医さんが結構多いということで、今回この小児救急が輪番で組んでいたり、こうしたわけであったり、あるいは、中核病院として南部の徳島赤十字病院。こうしたところで務めていただいている小児科の先生が、例えば、産休に入られる。こういう先生がたくさん出たんですね。ということで、実は辞められたわけじゃない。ただ産休に入られてそこが、実際、配備が難しい、当直は当然できない。そうした中で24時間365日小児救急をやるということが、やはり安全性の問題で難しくなったと。こういうことなんですね。だからこれは一時的な期間であると。我々としては、そうした先生方がまた復帰を頂いて体制をしっかりと組めるように進められればなと。しかし、根本的な問題としてはやはり、小児科医、こうしたところをもっともっと本当は目指していただきたいなと。実はNICU、っていう言葉もあるように今は少ないこの子供さん達を少しでも命を守っていこうと。消費者庁と共に子供の事故防止、これも大きいんですが、生まれた新生児、この皆さん方を大切に。そしてしっかりと守っていこうと。そうした意味ではNICU、そうした点についても、徳島大学とそのバックアップセンターとして、県立中央病院、今3階で繋がれてますよね。そうした形で少しでも助かる小さい命を救っていこうと。こうしたところでもやっていますので、より高度な小児科、これが求められると。是非、小児科をもっともっと多くの先生方が目指していただきたい。でもそのためには、先ほどから出ている、なんとしても少子化。この傾向を子供さんがどんどん増えてくる、そうした日本になれるように国と共に、力を合わせていく。これが同時並行で、あるいは、その先に進めなければいけないことかなと。このように実感をしています。

(徳島新聞社)
 なり手の確保に向けて、対策というのはありますか。

(知事)
 二とおりありまして、一つはまず全体的にはやはり、小児科を目指そうということになるとお医者さんはやはり多くの症例をこなしていかないと優秀なお医者さんにはなっていけない。じゃあその診る相手である子供さんを増やしていくと。つまり合計特殊出生率という統計でいうとね、こうした数字を上げれるぐらい魅力的な日本が、またそれぞれの地方というところが、子供を産み育てられる環境。もっというとその前に結婚をしようじゃないかと思える環境、あるいはそうした支援機関。これを充実をしていく必要があると思っています。もう一つは、今ある中で、やはり、小児科の世界っていうのがお医者さんにとって魅力的だよ、こう思っていただけるような。先ほどNICU、小児救急であったり、新生児対策であったり、こうしたところにはご紹介をさせていただいたんですがね。小さい命を助けていく。大人を助ける、これとはまた違う喜びがあると。これは小児科の先生方が、常々言われる。こんな小さい子供に、大人だったら普通に行える、気管挿管が本当に出来るのかとかね。カテーテル入れれるのか、あんなちっちゃい血管に。本当に微に入り細に入りの技術であったり、気遣いであったり、思いやりが、やはり小児科の先生方には求められる。そういう素晴らしい世界なんだと。そしてその小さい命を救えた時の喜びというね、もちろん、人を助ける、大人も同じだって言えば同じなんですが。しかしそのこの喜びが違う。こうした魅力をもっともっと、今、小児救急はじめ、新生児医療室などで活躍をされてるね、先生方が生の言葉で語って頂くと。そうしたプロモーションビデオじゃありませんけどね。県としてもそうした魅力を高めると。県の採用ビデオっていうのうは結構魅力的に作ってますけど。そういう工夫も医師会の皆さん方、あるいは、大学の方と連携してやっていく必要があるのかな。このようにも思っています。

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