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令和元年8月26日定例記者会見項目別

全国知事会について(質疑)(その2)

(徳島新聞社)
 これに関連して、締め切り直後に出されたコメントの中でも、「これまで以上に行動する知事会として」というような文言があったと思うんですが、上田会長もそうしたスローガンを掲げておりましたが、ここの部分についてもう少し詳しくお伺いできますか。

(知事)
 この全国知事会のスローガンっていうのは、私が知事になってからということになりますけど、平成15年の時に、梶原知事、岐阜のね。梶原知事会長さんがいわゆる、「戦う知事会」いうことで、三位一体改革、つまり、今まで地方というのは、補助金を下さいと。そうではなくて、それはいらないと。逆にそれを一般財源化をして地方の税として配ってくれと。初めて地方が補助金をいらないと言ったということで、マスコミの皆さんからも大変、注目されたところだったんですけどね。そうした時代がありました。
 しかし我々三位一体改革で大変痛い目にあいまして。その後、麻生会長さんの時代には、「成果を取る知事会」という事で、ただ戦うだけじゃ意味がないだろうと。こうしたスローガンも、少し掲げたことがあったんですけどね。しかし、山田知事会長になられて、ここは「行動する知事会」、そして国とともに行動をして、そしてこの日本っていうものを発展をさせていこうと。地方分権であったり、あるいは、地方創生であったりと。こういう流れが進み、そして上田現会長さんの時にも「行動する知事会」だと。やはり色々なところで、知事会というものが見えるようにしようと、ショー・ザ・フラッグじゃないですけどね。そうした形で取り組んできた。しかし、上田会長さんが1年ちょっとで今回お引きになられるということですので、やはり、我々としてもそうした流れで、この4月からずっと来てるわけですので、これまで以上に、そうした流れというものを強くしていくと。
 例えば、先般、7月富山県で全国知事会があったんですね。ここに特に総合戦略政権評価特別委員会。私が委員長を拝命しておりますが、多くのメンバーから、全国知事会、地方でやる場合と、それから11月に総理官邸、こちらで行う政府主催の全国知事会。それ以外は東京で行われるんですけどね。やはりもっともっと多くの皆さん方に注目をしてもらう必要があるんじゃないだろうかと。いつももう毎回、分かった決まり決まったことを決めていくんではなくて、やはり、今日的なテーマ、これに対して、例えば、知事会としては、地方としては、どう考えてるんだと。そうした政策提言の場にどんどんしていこうと。特に委員長が私で、政策提言は徳島が初めて、平成21年度からね、陳情を止めて政策提言だ。その時に言ったのが、知恵は地方にあり。これが地方創生の時に安倍総理が知恵は地方にあり。こうおっしゃっていただいて、今では地方創世のキャッチフレーズなってるんですけどね。ということで今では多くの団体が、陳情と言わずに、政策提言、このようになっているわけでしてね。そうした意味では多くの皆さん方は委員長は、政策提言やってんだからって、もっともっと知事会も政策提言の場にしていくべく、それを知事会長にも言うべきじゃないか。実は富山の知事会でも、シンポジウム形式を前日にやったんですね。この時には、上田知事会長さん。主催者である、富山の石井知事さん、総合戦略のメンバーでもある各知事さん達が出て、そして様々な今日的テーマで自分の県ではこんな形をやってるよというような紹介、これを前夜祭的にやりましてね。私も会場で拝見をさせていただいて、石井知事さんの方から、総括で今日は飯泉知事さんも総合戦略の委員長さん来てるんでちょっと話をしてくれということで、私も壇上に上りまして。やはりこれから5Gはじめとする、ソサエティ5.0の時代がくる。また、IoT、ビッグデータ、AI、インダストリー4.0の時代なんだと。こうしたものをいかに、地方行政に活かしていくのか。例えば過疎対策であったり。あるいは分野としては、医療であったり。様々な敵に今これを活用する、人手不足の解消ということにもつながる。それが今日的なテーマとして明日から、つまり、その翌日から二日間、全国知事会でしたんでね、そこで議論がなされるので是非皆さん方注目してください。このように紹介をさせていただいたんですよね。という形で行動する知事会として、やはりもっともっと多くの皆さん方に知っていただく、そしてその活動といったものが分かりやすい形で展開をされると。こうしたものがすでに、テストパターンとして、今回、やらしていただいたんですね。当時は総合戦略政権評価の委員長としてやらしてもらったんですけどね。そうしたことも一つのきっかけとして、是非、次は知事会長としてそれをやってくれと。今回の推薦人にはそういう皆さん方もたくさんおられますんで。まさにこれまで以上に行動する知事会として、そして成果もしっかりとれる。そしてこの二つの国難を国とともに、しっかりと、スクラムを組んで。そして解決していくと。そういう、知事会にしていければなと。このように考えています。

(徳島新聞社)
 もう一点。知事会長選挙、候補者が二人いれば選挙になったというところで今回は飯泉知事一人だった訳なんですけれども、対抗馬が出てお互いにあるべき地方像というものを議論していくというのも一つ、選挙が導入された趣旨の一つと思うんですが、今回対抗馬が出なかったことについては、いかがお考えですか。

(知事)
 おそらく、総合戦略政権評価の特別委員長として大きな地方の課題であった、いわゆる人口減少、これからもたらされた合区。その解消を是非諮ってくれと。これは公職選挙法が改正をされた翌年に参議院選挙。つまり、前、前回の参議院選挙の時に、その前の年、この時に多くの知事達からこの解決をする、処方箋をぜひ打ち出して欲しい。できれば有識者会議なども設けてね。学者も巻き込む形でやろうと。それを引き受けさせていただいたと。そして、現に憲法改正草案。こちらまで出すと共に地方六団体、全てで合区解消の決議、これがなされて、そして昨年の4月、東京の全国町村会館。ここで地方六団体あげての合区解消の決議。そして立法府、つまり、各政党要件を持った皆さん方においでをいただいて、そして、合区解消に向けての考え方、これを全部述べていただいた。しかし残念ながら合区解消には至らず。でもその前の選挙のように、鳥取県。この参議院制度ができて、すべて参議院が出したのに、この時、初めて出せなかった。そういうことは回避をしようと。緊急避難措置としての特例枠、これは導入されたと。実はこの特例枠の時に定数を増やしたんですね。公職選挙法を改正して、定数増で対応し、しかも全体の参議院の経費を圧縮をして現状と同じにするというのは、我々、総合戦略政権評価特別委員会からの解決の処方箋の実は一つ。それが、まさに立法府の方で導入された。もちろんその時には特例枠ということは書いてはなかったけどね。こういう形で緊急避難措置、こうした物も得ることができた。でも解消に向けて、我々としては一致結束してやっていく、地方六団体がと。あるいはこの情報化の関係、今では、5G、そして、ソサエティ5.0。これは情報化推進のプロジェクトチームのリーダーとして。そしてこのリーダーとして、この地方の情報化進めるだけではなくてマイナンバーカード。まさに日本全体の新しい社会基盤、これを作り上げていくと。その執行主体であるJ-LIS。地方公共団体情報システム機構、その代表者会議の議長ということも務めさせていただいておりました。マイナンバーカード推進に向けて国に様々な形で提言をして、そして今は国と共に進めていくと。今回はいよいよ令和3年から健康保険証、これがマイナンバーカードに導入されてくるということもあって、市区町村の窓口に恐らく殺到するであろう。であれば、少なくとも早い段階でまずは、公務員の皆さん方、またそのご家族の皆さん方には取っていただくと。こうすることによっていわゆる、申請の均定化、平準化を図ることができるであろうと。こういう形も提案させていただいて、そして富山に来た石田総務大臣がそういう方向で、そしてその場合には是非大変な負担をする市区町村、この皆さん方のバックアップは国の方としてもしっかりとお願いしたいと、その通りにするというお話もいただいたところでもありますので、我々としてはしっかりとこうした点についても、進めていくこの流れ。こうしたものも作らさせていただいた。そういう様々な役割、これを努めてきたと。こうした点をご評価をいただけたんではないだろうか。そして逆にそれを今度は、副会長は既にやらせていただいておりますので、知事会長という立場でさらに頑張ってもらえばと、いうエールであったんではないのかな。
 またもう一つ大きな課題として、これは、富山の全国知事会の場で、神奈川県の黒岩知事さんの方から提案があったんですけどね、いわゆる非常にその大都市部を抱えた、いわゆる都府県って言った方がいいかな。そうした所はアウェイ感が強いと。どちらかと言うと、知事会というと地方の代表の場のような感じがすると、このように言われたんですよね。東京の小池知事さんの方からも、似たような話が、これありて、ただ今回ブロック塀対策、その座長に小池知事さん。副座長に、高知の尾崎知事さん。つまり、地方の様々な、いわゆる木材を算出する県の、それを山が無い、例えば、東京とか大阪というところがどんどん活用して、そしてブロック塀を木目に変えていこうと。できれば私からの提案させていただいたのは、東京都の分は全部それを藍染に染めてくれませんかと。徳島の材よろしく、という話も言わしてもらったんですけどね。そうした時に、東京都の対応っていったものを非常に評価をさせていただいた。そして、特に若手の知事の皆さん方からも次々とそういう発言が出た。そういうところでそのアウェー感というものがかなり、解消されたと、黒岩知事さんも言われたんですけどね、平場のところで。ということですから、やはり重要なのは、これまで、地方といわゆる大都市部との争いの場というイメージがあるんですけど、そうではなくて当然、神奈川の黒岩知事が言われたように、神奈川県だって地方なんだと、おっしゃるとおりね。かつては東京の都知事で舛添知事さんが、東京都も地方だ、と言われたことがありましてね。だからそれぞれが地方公共団体、確かにそうです。地方公共団体というのですから。東京も。お互い力を合わせ、そして、切磋琢磨をしていく。そうした場にやはりしていくべきではないだろうか。そうした点についての期待感というものを述べられたところでもありましたんでね。こうしたご意見というものをしっかりと組む形で。これまで以上に行動する知事会として対応できるようにしていきたいと。こう考えています。


(幹事社)
 他に質問のある方。なければ終了したいと思います。お疲れ様でした。

(知事)
 それでは、よろしくお願いします。

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電話番号:088-621-2015
FAX番号:088-621-2820
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