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令和元年8月19日定例記者会見項目別

香港定期便について(質疑)

(時事通信社)
 香港キャセイ航空のパシフィックの方なんですが、CEOが先日辞任しまして、直接関係は大きくないと思うんですが、ドラゴン航空の定期便についてどうなるか、心配なんですけども。

(知事)
 実はキャセイドラゴン航空は、キャセイパシフィックエアラインのいわゆる一つの会社ということでありますんでね。当然そのトップであるCEOが辞任をすると、今、繰り広げられている香港でのデモ。そこに実はキャセイパシフィックの社員が加わっていたということを中国当局の方からも指摘をされて、そうしたものの引責辞任ではないかと。このように我々もマスコミを通じて、承知はしてるところです。キャセイパシフィックのトップがそうした形で辞任をするというぐらい、今の香港のデモの状況ですね。大変、緊迫をしているということが考えられます。
 そこで、前回、昨年飛んだ冬ダイヤ。本来、冬ダイヤっていうのは、5ヶ月間、11月から3月末まで、ということなんですが。前回は12月19日から3月30日までということで、その期間が一部に限られていた。しかし、搭乗率が80.8%をたたき出した。イン、アウト合わせてですね。
 ということで、今回も交渉にあたる中で、冬ダイヤ全部飛ばしましょう。11月9日からスタートを切って、3月28日までと。いわゆる冬ダイヤ、フルにということなんですね。当然、広報、これももう2ヶ月前である9月の頭からは徹底的にインバウンド、これは香港で。アウトバウンドは日本の人が行きますのでね、メインは。これは日本の方でと、色々とやろうということも取り決めをしていたところなんですけどね。今、少なくとも今回のデモが沈静化をするどころか逆にどんどんどんどん広がってしまっていると。その一方で中国も大切な式典がもう間もなく、ということでしてね。
 そうした中で、今、対岸の深圳。こちらの方に武装警察。これが大量に導入された、いわば威嚇をする状況に今なっているんですね。ということで、一触即発の今、状況になっている。こうした状況から実は日本から香港へ行く皆さん方に対しても外務省もずっと静観はしていたんですが、今回レベル1ということで、非常に注意をしてくださいと、いわゆる注意喚起、その対象のエリアということになったんですね。これによって当然のことながら、アウトバウンドで行く皆さん方も仕事ではやむを得ない。今企業の皆さん方で直接影響が出ているという話はお聞きはしていないんですがね。観光客の皆さん方にとってみると注意をしながら観光を楽しむというのはなかなかしんどいなと、いうことがあって少し手控えるという雰囲気になっている。
 また一方、インバウンドである香港の皆さん方がどんどん日本には来られていたんですがね。週末、旅にこれだという、いわゆる、目抜き通りなどでデモが行われる。肝心な出発をする、香港国際空港、そこが占拠されてしまう、今は解放されましたけどね。こうしたことでその海外へ行こうと。そうした、実は機運になっていないという話も聞いているんですね。ですから我々としては、担当職員を香港に送って、例えば、エアライン、キャセイドラゴンであるとか、キャセイパシフィクですよね。あるいはEGLツアーズ、送客をしていただく、皆さんであるとか。あるいは総領事館の関係者の皆さんと。こうした皆さん方と今後の対応策、あるいは、情勢分析。こうしたものも今行っているところなんですがね。今お話があるように確かに、だんだんだんだん刻一刻と飛行機が飛ぶ時期が近づいてきている。時期が来て、はいどうぞ、って訳にはいかないんで。やっぱりPRをしなきゃいけない。その開始時期もいよいよ近づいてきていると。1日も早い沈静化、これを期待をしたいと。ここの部分はね、なんとも沈静化をね、こちらでどうこうできるわけではありませんので。
 今アメリカのトランプ大統領もね、天安門事件の様なことはしないようにということを習近平主席の方にね、連絡をしていると。そうすると、それが貿易戦争に決定的な打撃を与えることになるんだ、なんてこともね、言われていると。国際情勢も非常に緊迫していると。我々としてもしっかりとこうした情勢分析、また関係者の皆さん方との連携を図って、事態が一日も早く解決していくようにですね、期待をしていきたいと。このように思っています。

(時事通信社)
 相手方から交渉打ち止めとか、そういう話はないんでしょうか。

(知事)
 いやいや、彼らとしてはもう飛ばすと言ってる訳ですしね。送客をしたいと言ってくれてるわけなんで、逆に言うと彼ら自身が1番困ったなと。しかも、日本の情勢であればね、日本の対応を期待するよということ。自国のことですからね。だから我々としてもまあなんとか、早期解決に向けてね、進んでいただく。そうした状況の中で何ができるかと。それは情報いろいろ分析をお互いして、そしてその中での最善の策を打っていくと。ただ少なくともインバウンドとしての香港の皆様方の今の感情といったものはなかなか海外旅行をしようという雰囲気ではないよねと、いうのが今と。これはもたらされてるところでもあります。

 
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