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令和元年8月19日 定例記者会見 フルテキスト版

台風10号による豪雨について(説明)

(幹事社)
 それでは、整いましたので記者発表をお願いします。

(知事)
 それでは、よろしくお願いいたします。私の方から、今日は発表に先立ちまして、まず 「1点」コメントを申し上げたいと存じます。
「台風10号によります豪雨について」ということであります。
この度の「台風10号」、当初の予定、予測というのは、 極めて強い大型の台風ということで、しかも、四国を直撃するんではないか、このように言われ、また、1,000ミリを越える雨が四国にというような予測があったところでありました。まずは、この度の「台風10号」によりまして、被災をされました皆様方に心からお見舞いを申し上げたいと存じます。
 台風10号が、本県への接近、ちょうど、お盆期間になったことから、県民の生活はもとよりのこと、国内外から「阿波おどり」、こちらを楽しみに見に来られた観光客の皆様方や、また帰省客の皆様方にも多大な影響を及ぼしたところであります。
県としましては、8月15日 午前9時、私を本部長といたします「徳島県災害対策本部」を立ち上げまして、関係機関の皆様方と連携し、万全を期し、警戒にあたってきたところであります。中でも、国土交通省の皆様方におかれましては、新装になりました「長安口ダム」の「新放流ゲート」を活用した洪水前の事前の放流や、「早明浦ダム」の適切な操作によりまして、甚大な浸水被害を防ぐことができたところであります。
 また、四国電力株式会社の皆様方におかれましても、2万戸を超える停電に対し、その日のうちに解消をしていただいたところであります。
私自身も、つるぎ町貞光の落石現場へ直ちに赴きました。3m、5m、こうした石が、2つ、県道をふさいでしまったということでありますが、この現場に赴きまして、速やかな復旧を指示させていただきました。既に、8月17日(土曜日)午後5時から通行止めを解除しているところであります。
今後とも、被害の迅速な復旧はもとよりのこと、関係機関の皆様方と連携し、災害列島、この「国難打破」にしっかりと取り組んで参りたいと考えております。

ラグビーワールドカップ 2019 ジョージア代表「事前チームキャンプ」について(説明)

(知事)
 それでは以下、私の方から「3点」、今日は発表させていただきます。
 まず第1番目は、ラグビーワールドカップ2019 ジョージア代表「事前チームキャンプ」についてであります。
 いよいよ、「三大国際スポーツ大会」の口火を切る「ラグビーワールドカップ 2019 」が、9月20日に迫りまして、日本スポーツ界にとりまして「歴史的な3年」が、まさに幕を開けようとしているところであります。
 本県では、強豪国、何と言っても5大会連続でワールドカップに出場をされております、強豪、ジョージアの事前チームキャンプ地を目指し、その誘致活動にがんばってきたところでありました。
 平成29年には「ヘッドコーチ視察」を皮切りとして交渉を重ねまして、昨年の6月には「基本協定書」を締結、受入れ準備を進めてきたところであります。
この度、「三大国際スポーツ大会」の幕開けを飾る、「事前チームキャンプ」の日程が、9月9日(月曜日)から16日(月曜日)までの「8日間」と決定いたしましたので、概要とともに発表させていただければと思います。
 まず、代表チームが到着をされます、9日(月曜日)には、「徳島阿波おどり空港」におきまして、「歓迎セレモニー」、こちらを開催させていただきまして、できれば私も参加させていただき、盛大にお迎えをしたい、このように考えております。

(設置した「ポスター」を示す)

 そして、こちらにポスターを設置させていただいておりますが、「徳島阿波おどり空港」の方には、このポスター、こちらを拡大した、縦6m、横7mを超える、ジョージア代表を歓迎する「大型バナー」の設置を始めといたしまして、様々な趣向を凝らして、歓迎の意をお示ししたい、このように考えているところであります。
 また、ジョージア代表側からの「県民の皆さんや子どもさんたちとの交流を積極的に行いたい」との御要望に基づきまして、「事前チームキャンプ」では、互いに交流を深めあうことといたしております。
 少し具体的に申し上げて参りますと、11日(水曜日)にはキャンプ地であります、鳴門市の「里浦小学校」をはじめとする「6つの学校」を選手たちが訪れる「スクール・ビジット」を実施いたしまして、各校が工夫を凝らした様々な取組みを紹介していただくことで、選手の皆さん方に「本県の文化」に触れていただくとともに、子どもさんたちにも、ジョージアのことを知っていただく、相互交流の機会とできればと考えております。13日(金曜日)には、日本のラグビー・トップリーグのチームである「Honda HEAT(ホンダ・ヒート)」との合同練習も行われまして、ジョージアと日本のトッププレイヤーの「迫力あるプレー」を間近で体感いただければと考えております。
 さらに、14日(土曜日)には、「徳島ラグビー・ファンゾーン」を実施いたしまして、これから「ラグビー・ワールドカップ」で戦う選手の皆さん方のご健闘をお祈りし、激励をする「徳島県民・壮行会」をはじめ、ジョージア代表選手との「交流イベント」、「ジョージア文化の紹介」や「料理の試食」などを通じ、「ジョージア」や「ラグビー」、この魅力を大いに感じていただくことができれば、このように考えるところであります。また、「ワールドカップ」で、ジョージアが出場する試合については、「パブリック・ビューイング」を実施し、「徳島からの熱い声援」をお届けすることができればと、このように考えております。
 県といたしましては、この「事前チームキャンプ」を通じまして、ジョージア代表の皆様方が、ここ徳島で十分な調整を行っていただきまして、素晴らしい結果が得られますよう、全力でサポートすることはもとよりのこと、様々な交流を通じまして、「徳島の魅力」や「阿波文化」を実感していただくことに加え、県民の皆様方にもこの「貴重な機会」を記憶にぜひ刻んでいただきまして、未来の「夢や希望」を育む、「レガシー」となるよう、しっかりと取組みを進めて参ります。

「和歌山県と徳島県の消防防災ヘリコプター運航不能期間等における相互応援協定」の締結について(説明)

(知事)
 次に2番目、「和歌山県と徳島県の消防防災ヘリコプター運航不能期間等における相互応援協定」の締結についてであります。
 本県の消防防災ヘリ「うずしお」は、「救助や救急」はもとよりのこと、「林野火災での空中消火」、さらには、「災害時の情報収集」など、365日体制で、日々、緊急要請に迅速に対応しているところであります。
 こうした任務における安全性を確保し、事故なく確実に遂行するため、消防防災ヘリコプターにつきましては、「耐空検査」や「定期点検」等を受ける必要があり、やむを得ず、運航不能期間が生じますことから、本県では、運航開始からこれまで、四国4県での「運航不能期間等における相互応援協定」に基づきまして、「耐空検査」や「定期点検」等の実施期間を調整しつつ、 運航不能期間につきましては相互に補完することができますよう、万全の体制をとってきているところであります。こうした中、昨今の頻発をする豪雨災害等を踏まえまして、さらなる「消防防災・航空体制の充実強化」を検討していたところでありまして、この度、紀伊水道を挟んで、隣県同士となります和歌山県との間で、「運航不能期間等における相互応援協定」を「防災の日」であり、また「震災を考える日」でもあります、9月1日に締結し、即日、発効する運びとなったところでありますということでね。

(パネル「『和歌山県と徳島県の消防防災ヘリコプター運航不能期間等における相互応援協定』の締結」を掲示)

 ヘリコプターの位置関係。徳島の「うずしお」については、「徳島阿波おどり空港」、そして、和歌山県の「きしゅう」につきましては、「南紀白浜空港」に、同じ大阪湾ベイエリア、同じ制空域にある、また、紀伊水道を挟んでお隣同士はこうした、絶好の位置関係にあるということであります。

(パネルを置く)

 ということで、和歌山県の消防防災ヘリコプター「きしゅう」につきましては、「南紀白浜空港」にヘリ基地がありまして、本県の南部あるいは沿岸部を中心に、今も見ていただきましたように、非常に短時間での応援が可能であること、また、和歌山県と徳島県は共に、関西広域連合のチャーターメンバーでありまして、既に、「ドクターヘリ」の運用につきましての協力体制が築かれていること、つまり、顔の見える関係があることから、両県は地理的にも相互に補完し合える関係にあり、頻発する豪雨災害をはじめとする、あらゆる災害への対応が求められる中、消防防災ヘリの「即応体制の充実強化」につながるものと考えるところであります。
 今後とも、消防防災ヘリ運航体制のさらなる強化を図りまして、県民の皆様方の「安全・安心」の確保に向け、しっかりと取組みを進めて参ります。

「レジ袋削減等に関する協定締結式」及び「プラごみフォーラム」の開催について(説明)

(知事)
 次に3番目、「レジ袋削減等に関する協定締結式」及び「プラごみフォーラム」の開催についてであります。
 深刻な海洋汚染を招きます「プラスチックごみ問題」は、世界的な課題となっておりまして、6月に大阪で行われました「G20・大阪サミット」では、「海洋プラスチックごみ」による新たな海洋汚染を2050年までにゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が「大阪首脳宣言」に盛り込まれたところであります。今後、このビジョン実現に向けまして、国主導による「レジ袋有料化の義務化」をはじめとする「プラスチックごみ対策」が加速することとなりますが、徳島県におきましては、こうした動きに先駆けまして、去る5月21日、「徳島県消費者協会」、また、「とくしま環境県民会議」の皆さん方と共に、「イオンリテール株式会社」の皆さんとの「レジ袋削減等に関する協定」を締結したところであります。
 県内の主要スーパーの先陣を切りまして、6月1日から「レジ袋の有料化」を開始されましたイオンモール徳島内の「イオンスタイル徳島・食品売り場」ではレジ袋の辞退率が「約30%」からなんと「約80%」へと上昇し、大幅なレジ袋削減が現になされているところであります。そこで、この取組みを全県下へと広げていこうと、県内の事業者の皆様方に「レジ袋の無料配布」の中止を呼び掛けましたところ、このたび、「18事業者(94店舗)」の皆様から、9月1日から「無料配布」を取りやめることでご賛同をいただきまして、来る8月27日に協定を締結する運びとなりました。これで、チェーン展開する「食品スーパー」におきまして、9月1日以降、実に8割を超える店舗におきまして、「レジ袋の無料配布」が中止されることになり、レジ袋削減に向けた取組みの輪が、さらなる拡がりを見せてきているところであります。
 また、協定締結式当日には、広く県民の皆様方に「プラスチックごみ問題」について知っていただき、お考えいただくきっかけといたしまして、「プラごみフォーラム」を開催することといたしております。具体的に少し申し上げて参りますと、「徳島商業高等学校」の皆様方から、家庭で回収した紙袋をレジ袋として再利用する「レジ袋サクゲン作戦」について、また、「徳島県漁業協同組合連合会」さんからは、「漁業現場から見た『海ごみ』の状況、現状」について、それぞれ事例発表をしていただきますとともに、上勝町の「ゼロ・ウェイストアカデミー」理事でもあります藤井園苗さんには、「あなたの知らないゴミの世界」と題したご講演をいただきます。
 さらに、夏休み期間中でもありますので、未来を担っていただくお子様達に「プラスチックごみ問題」を身近に感じていただくことができますよう、「海陽町・海洋自然博物館(マリンジャム)」の「移動水族館」をはじめ、多彩な催しを準備をいたしておりますので、ぜひ、多くの県民の皆様方にも足を運んでいただければと、このように考えるところであります。
 レジ袋が「プラスチックごみ」に占める割合は、決して高いわけではありませんが、「レジ袋の無料配布」の中止は、県民の皆様方の、まさに日々の「買い物」を通じまして、環境意識を高めていただける「絶好の機会」でありまして、県といたしましては、今回の取組みを弾みといたしまして、「ブラスチックごみ」の削減に向けた活動を、県民総ぐるみで活性化、展開をしていければと、このように考えております。私の方からは、以上であります。どうぞよろしくお願いいたします。

(幹事社)
 発表事項について質問のある方はどうぞ。

ラグビーワールドカップ 2019 ジョージア代表「事前チームキャンプ」について(質疑)

(NHK放送局)
 「事前キャンプ」ですけど、キャンプについて、まず、徳島県民にとってどんなイベントにしていきたいかというところと、もう1点、県外や海外に向けてどんなことをアピールしていきたいか、この2点教えてください。

(知事)
 はい。まず、県民の皆様方には、このラグビーというスポーツ、これをぜひ身近に知っていただこうと、その面白さですよね。やはり、一人一人の選手の皆さん方の体重、そして、ぶつかり合う速度という意味では、世界最強のスポーツ、また、紳士のスポーツなどとも、最近では女性の皆さん方も活躍されてますので、紳士淑女のスポーツ、このようにも言われておりますので、ぜひこの機会に、まずはラグビーの魅力、これを知っていただいて、アジアで初めて開催されるこのラグビーワールドカップ、こちらをやはり、身近に感じていただこうと、それともう一つは、強豪ジョージアをお迎えするわけでありますので、このジョージアという国、この機会に、身近に知っていただこうと。実はジョージアという国名を変えたのは、そう新しくなくて、ジョージアといいますと、アメリカのコーヒーなんて、あるいは州なんていう人がいるんですけど、そうではなくて、かつては、グルジアという、中央アジアの国でありまして、いわゆる、ワイン発祥の国とも呼ばれておりまして、独特の文化を育んで来られたところでありました。そうした意味では、ワインと日本酒、共に醸造酒でありますんでね、非常に文化的にも近い、また同じアジアの国ということもありまして、かつてはソビエト連邦の国でもあって、そこから独立をした時に国名を本来のグルジア語に変えて、いわゆるジョージアと、このような形に変えられた。そうした歴史文化、こうしたものをやはり身近に知っていただこうと。この大きく二つの目的がございます。
 また、一方でジョージアの皆さん方が、ラグビーワールドカップ、この機会、しかも「事前チームキャンプ」の場合には交流が行われる、公開練習「OK」ということになって、実際に、9月20日以降にも試合会場に移動されて、そこでも練習をされるんですが、そこは一切公開されないということになっていますから、そうしたジョージアの皆様方を発信をしていく、もちろん、ジョージアの皆さん方は、日本、徳島というところが、どんなところだろうかと。我がナショナルチームがキャンプをしてるところだということで、当然、ジョージアの選手の皆さん、関係者の皆さん方がお国の方に様々な、実は情報発信をしていただけると。プロスポーツの選手、あるいは、そうした世界的な強豪の選手というのは、独特のいわゆるネットのお客様たちと言いますかね、リスナーと言うか、そうした、ファン層を持っているところでありますので、そうした皆様方が、まさに、ブロガーとして、あるいは、インフルエンサーとして、徳島のあるいは鳴門のことをどんどん世界に、もちろんジョージアという国だけではなくてね、世界中でプレイをされておられますので、そうした絶好の徳島をPRする、また、鳴門をPRする機会になるということでありますので、その意味でも、ジョージアの皆様方、いよいよ9月9日、徳島入りということでありますから、やはりお接待の精神、なんといっても発心の道場、お接待スタートの時点であります徳島でありますんでね、しっかりとお迎えをしたい、このように考えております。

(NHK放送局)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 ほかに質問のある社は。

「和歌山県と徳島県の消防防災ヘリコプター運航不能期間等における相互応援協定」の締結について(質疑)(その1)

(読売新聞社)
 じゃあ、よろしいでしょうか。
 ヘリコプターについてなんですけど、災害時に県南の場合は南海トラフが予測されると思うんですけど、そういうときにどういう活動を期待しているのか。

(知事)
 こちらの場合には、いわゆる和歌山もおそらく、同時被災をするということが考えられますから、南海トラフ巨大地震の時に期待ということよりも、それ以外の時、例えば、徳島が、四国が、中心的に被災を受けたという場合に対して、たまたまそこが「定期点検」期間中であったり、そうした「耐空検査」は2ヶ月間ぐらいかかりますので、そうした期間で、四国と相互協定を結んでるんで、四国から応援はと、でも四国全域がやられてしまったらそれは不可能になりますので、そうした時には、和歌山から来ていただくと。
 逆に、紀伊半島、和歌山、三重、奈良、こうしたところが、かつても大きな被害を受けた集中豪雨であるとか、台風と、そうした場合に、和歌山の防災ヘリが、例えば「耐空検査」でいなかった。彼らもそうした意味では、奈良、三重と同じ協定を結んでるんですけど、紀伊半島がやられてしまったら、奈良、三重から応援はまず不可能ということになりますので、その場合には徳島から応援に駆けつけると。
 もちろん、お互いに関西広域連合のチャーターメンバーでもありますので、関西広域連合からの救援ということも当然あり得るわけでありますが、やはり紀伊水道を挟んで一番近いのは、徳島、和歌山と言うことになりますから、そういうことになりますから、そうした場合にしっかりと、カバーをしていこうと。これによって、逆に「耐空検査」の時間を短くするなんて、不可能なことなんですが、あるいは、「定期点検」を延ばしちゃうとか、そうしたことで、万が一墜落事故が起きると。実は、群馬県であったり、長野県であったり、防災ヘリが墜落したということが現に起きていますので、そうした意味ではきっちりとこの「耐空検査」あるいは「定期点検」、これを行って、安全な機体の上に、防災、あるいは、救助活動をしっかりと展開をしたい。このように考えています。

(幹事社)
 発表事項以外で質問がある社はお願いします。

「和歌山県と徳島県の消防防災ヘリコプター運航不能期間等における相互応援協定」の締結について(質疑)(その2)

(朝日新聞社)
 ヘリコプターの追加なんですけど。

(知事)
 じゃあ、ヘリコプターの方で。

(朝日新聞社)
 四国4県でも協定を結んでいるということで、これまでに相互に応援の実績というものはあるんでしょうか。

(知事)
 実際にそれぞれ、防災ヘリだけではなくて今、ドクターヘリ、これも香川県がドクターヘリがありませんので、それらも含めて相互応援と。特に必ずしもこちらが、「定期点検」中で、例えば、防災ヘリの場合、香川県から「オリーブ」に来てもらうとか、こういうことは間々ありますし、逆に、うちだけ1機では無理といった場合に、2機体制で「空中消火」を行うと、こうした相互乗り入れというものは普通にあります。

(朝日新聞社)
 ありがとうございます。

(知事)
 はい。

「レジ袋削減等に関する協定締結式」及び「プラごみフォーラム」の開催について(質疑)

(徳島新聞社)
 プラごみの協定式の件なんですが、18事業者ですが、今後、増やしていく方針なんですか。

(知事)
 そうですね。今回18事業者、また、94店舗と、8割を超えるというね。100%ではないわけでありますので、そうした形でこれからも、理解は増えてくると思いますので、より広げることができればと、このようには考えています。

(徳島新聞社)
 その場合に、増える度に協定式を行うのか。

(知事)
 それはその時次第だと思いますね。もちろん、協定という形を望まれればそれもいいし。

(幹事社)
 では、発表事項以外をお願いします。

香港定期便について(質疑)

(時事通信社)
 香港キャセイ航空のパシフィックの方なんですが、CEOが先日辞任しまして、直接関係は大きくないと思うんですが、ドラゴン航空の定期便についてどうなるか、心配なんですけども。

(知事)
 実はキャセイドラゴン航空は、キャセイパシフィックエアラインのいわゆる一つの会社ということでありますんでね。当然そのトップであるCEOが辞任をすると、今、繰り広げられている香港でのデモ。そこに実はキャセイパシフィックの社員が加わっていたということを中国当局の方からも指摘をされて、そうしたものの引責辞任ではないかと。このように我々もマスコミを通じて、承知はしてるところです。キャセイパシフィックのトップがそうした形で辞任をするというぐらい、今の香港のデモの状況ですね。大変、緊迫をしているということが考えられます。
 そこで、前回、昨年飛んだ冬ダイヤ。本来、冬ダイヤっていうのは、5ヶ月間、11月から3月末まで、ということなんですが。前回は12月19日から3月30日までということで、その期間が一部に限られていた。しかし、搭乗率が80.8%をたたき出した。イン、アウト合わせてですね。
 ということで、今回も交渉にあたる中で、冬ダイヤ全部飛ばしましょう。11月9日からスタートを切って、3月28日までと。いわゆる冬ダイヤ、フルにということなんですね。当然、広報、これももう2ヶ月前である9月の頭からは徹底的にインバウンド、これは香港で。アウトバウンドは日本の人が行きますのでね、メインは。これは日本の方でと、色々とやろうということも取り決めをしていたところなんですけどね。今、少なくとも今回のデモが沈静化をするどころか逆にどんどんどんどん広がってしまっていると。その一方で中国も大切な式典がもう間もなく、ということでしてね。
 そうした中で、今、対岸の深圳。こちらの方に武装警察。これが大量に導入された、いわば威嚇をする状況に今なっているんですね。ということで、一触即発の今、状況になっている。こうした状況から実は日本から香港へ行く皆さん方に対しても外務省もずっと静観はしていたんですが、今回レベル1ということで、非常に注意をしてくださいと、いわゆる注意喚起、その対象のエリアということになったんですね。これによって当然のことながら、アウトバウンドで行く皆さん方も仕事ではやむを得ない。今企業の皆さん方で直接影響が出ているという話はお聞きはしていないんですがね。観光客の皆さん方にとってみると注意をしながら観光を楽しむというのはなかなかしんどいなと、いうことがあって少し手控えるという雰囲気になっている。
 また一方、インバウンドである香港の皆さん方がどんどん日本には来られていたんですがね。週末、旅にこれだという、いわゆる、目抜き通りなどでデモが行われる。肝心な出発をする、香港国際空港、そこが占拠されてしまう、今は解放されましたけどね。こうしたことでその海外へ行こうと。そうした、実は機運になっていないという話も聞いているんですね。ですから我々としては、担当職員を香港に送って、例えば、エアライン、キャセイドラゴンであるとか、キャセイパシフィクですよね。あるいはEGLツアーズ、送客をしていただく、皆さんであるとか。あるいは総領事館の関係者の皆さんと。こうした皆さん方と今後の対応策、あるいは、情勢分析。こうしたものも今行っているところなんですがね。今お話があるように確かに、だんだんだんだん刻一刻と飛行機が飛ぶ時期が近づいてきている。時期が来て、はいどうぞ、って訳にはいかないんで。やっぱりPRをしなきゃいけない。その開始時期もいよいよ近づいてきていると。1日も早い沈静化、これを期待をしたいと。ここの部分はね、なんとも沈静化をね、こちらでどうこうできるわけではありませんので。
 今アメリカのトランプ大統領もね、天安門事件の様なことはしないようにということを習近平主席の方にね、連絡をしていると。そうすると、それが貿易戦争に決定的な打撃を与えることになるんだ、なんてこともね、言われていると。国際情勢も非常に緊迫していると。我々としてもしっかりとこうした情勢分析、また関係者の皆さん方との連携を図って、事態が一日も早く解決していくようにですね、期待をしていきたいと。このように思っています。

(時事通信社)
 相手方から交渉打ち止めとか、そういう話はないんでしょうか。

(知事)
 いやいや、彼らとしてはもう飛ばすと言ってる訳ですしね。送客をしたいと言ってくれてるわけなんで、逆に言うと彼ら自身が1番困ったなと。しかも、日本の情勢であればね、日本の対応を期待するよということ。自国のことですからね。だから我々としてもまあなんとか、早期解決に向けてね、進んでいただく。そうした状況の中で何ができるかと。それは情報いろいろ分析をお互いして、そしてその中での最善の策を打っていくと。ただ少なくともインバウンドとしての香港の皆様方の今の感情といったものはなかなか海外旅行をしようという雰囲気ではないよねと、いうのが今と。これはもたらされてるところでもあります。

職員の処分について(質疑)

(徳島新聞社)
 県立中央病院の研修医が自損事故を起こした件について、まず受け止めと、二点目は背景として県に対して今後再発が無いようにどのようにコンプライアンスを啓発していくのか。

(知事)
 研修医という立場、ドクターではあるわけでしてね。県の身分としては、臨時の職員ということになるわけですが。そして、阿波おどりが県立中央病院としての連に行って。ここは院長さんからの厳しい、当然のことですけどね。お達しもあって、お酒を飲んだ人たちは必ずタクシーで、しかも一人で返すんではなくて、グループで必ず見届けた上で自宅まで帰るようにと。そうしたことになっていたんですが。自宅に見届けられて帰ったにも関わらずまた再び、自分の家から自分の車を運転をして、そして自損事故を起こしてしまったと。これは県の職員ということはもとより、ドクターとしても、これでは困るなというのがまずは一番。我々としては、研修医として県民の皆さん方の安全安心といった点での大きな戦力になるはずの人物であったわけですからね。そうした意味ではこうしたことが二度とあってはいけない。もちろんこのプライベートの時間帯というのは、プライベートの時間帯であるわけなんですが。
 しかし、その時間帯でも公務員であることは、免れないわけでありますので、当然そうした意味でのコンプライアンスはしっかりと自覚をして、そして行動をとっていただけなければならないということかと思います。そして今後については当然のことながら、これも確かに勤務時間と全然違う形のところでやった。しかもそのように厳命をされていた上で、それを遂行したんだけど、その後でとんでもない行為に走ってしまったということですから、当然これは、資質の問題にもなってくるということですから、当然、お医者さんになるにあたって最低限守らなければいけないルールといったものをしっかりとした研修という場の中で行っていただく必要があるんではないだろうか。あるいは、日々の行動といったものが、一体どういう形だったのか、こうした点について少し問題があるということであれば、まだ、お若い方であるわけですし、そうした若い研修医たちに対しては、日頃の生活スタイル、そうしたものに対してもしっかりと気を配って頂くように、これはされていたんだと、聞いてるんですけどね。
 そうした点については重ねて行っていただければと。もちろん、ドクターとして資質を磨くということはもとよりのことなんですけどね。普段の生活、そうしたものについてもきっちりと公務員としての行動をとっていただくように、さらにそうしたものが現場で行われることを求めていきたいと。このように考えてます。

(幹事社)
 他によろしいでしょうか。では、知事ありがとうございました。

(知事)
 それでは、よろしくお願いします。

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