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令和元年8月5日定例記者会見項目別

阿波おどりについて(質疑)

(共同通信社)
 徳島市の阿波おどりについて。チケットの販売率が低迷しているという報道がありまして、かつ、今年から民間委託が始まった。ここにもあるとおり徳島県の観光の要なんですけども、知事としてこの状況、あと、今年への期待や考えを伺えますか。

(知事)
 徳島市の阿波おどり、8月12日から15日、例年行われるわけですけどね。今ご質問がありましたように、7月29日開催をされた、阿波おどり実行委員会。こちらにおきまして、有料演舞場であるとか、あるいは11日の前夜祭、アスティ徳島で行われますけどね。その前売り券の販売状況が前年と比べて低調であると。こうした報告があったと聞いております。
 具体的に数字的に申し上げますと、例えば昨年7月29日時点では、46.2%。その前の年、一昨年。これは7月24日の時点でありますが、53%。それが今回は今年の7月29日現在で38.5%と。確かに数的にみると低迷をしているということになるかと思います。こちらについては、今回の運営を担う3社共同事業体の皆さん方が、まずはどう見ておられるのかと。そうした点については事業体として結成の期間がね、そんなに長くあったわけでありませんから、準備期間が大変短かったんだ、いわゆる準備不足の点がまずあると。
 また、さらには団体販売、あるいは旅行ツアー。これ向けの販売が振るわなかったと。これは期間がどうしても短かったということも当然かぶってくる要因だと。このように事業体の皆さんは捉えておられると、お聞きをしております。
 しかし、もう阿波おどり本番まで一週間になった訳でありますので、やはり、今年こそはと楽しみにされている県内外のファンの皆さんもとより、特に昨年は、踊り子の皆さん方がね、かなりショックを受けていたと。私も12日から15、そして16日の貞光の阿波おどりまで踊っておりますしね。特に15日、徳島市の阿波おどりの最終日、土砂降りの雨だったんですよね。私もちょうどスタート地点は市役所前から踊ることにしていましてね。ちょうど県警の連だったんですけど。隣に有名連の人たちもいて、もうみんなずぶ濡れになって。そして、桟敷に入ると誰もお客さんがいない。一部団体客がカッパ着て傘さして一部だけおられたんですけどね。そういうお客さんのいないところで踊るというね。我々としてはもちろん初の経験ですけど、有名連の皆さん方、あるいはこの日を楽しみにしてきて皆さんにとってみるとね、大変ショッキングな状況ということがありますので、そうしたことはもう二度と、もちろん天候っていうのはあったわけですけどね。こうしたことがないように、ラストスパートをかけてって頂きたいなと。県としても当然のことながら、例えば、徳島県としての観光のナビ、阿波ナビであったりとか、あるいはSNS、こうしたものによって様々な形でPRをしていきたいなと。このように考えています。

(共同通信社)
 来年以降どうなるか分からないと思いますが、この阿波おどりっていう文化が去年の騒動から始まって人気が落ち込んでいく可能性も否定は出来ない。県としてPRしていく、そういった考えありますか。

(知事)
 やはり今踊りは徳島の阿波おどりではなくて日本の阿波おどり。例えば東京に行くと中央線沿線。三鷹であったり、もちろん高円寺有名なんですけど、中央線の沿線にはみんな阿波おどり、祭りがあるんですよ。
 それはなぜかというと、徳島の皆さん方が特に木材を取引をした人が東京の木場、ここに拠点を構えた。そして故郷徳島を思い連を結成したのが木場連。今は天恵連、天の恵みの連。東京県人会をはじめとして、様々なとこで活躍されているんですけどね。この流れといったものが、中央線に乗ってずっと広がっていったと。これが元々東京の阿波おどりのルーツ。
 しかし今、例えば、高円寺に行って有名連が入場して、どんなかけ声がかかるのか。「本場、徳島から。有名連こられました。」アナウンスですね。「徳島から阿波おどり、頑張れ。徳島でも阿波おどりやってんだな。」って。大変、ショッキングなこともね。最近だいぶん言われなくなった。VS東京でもだいぶPRしましたから。ということで阿波おどり阿波の国イコール徳島っていう発想が東京の皆さん方にはあまりない。阿波おどりという踊りで、高円寺こんだけたくさんだから東京が中心なんだと。徳島でもやってんだっていうのが一般の人たちの見方と。もちろん、阿波おどりを高円寺でやってる人はそれぞれ姉妹連、それが全部ありますから。当然のことながら本場は徳島だ。よくわかっておられるわけなんで、昨今では、お互いで連携をどんどんやろうということも進めています。
 もうひとつの日本の拠点というのは埼玉、南越谷。ここは徳島の方が、南越谷で業を起こされて、そして非常に成功した。ここは、逆に地元の皆さん方にお返しをしたいということで、自分のふるさと徳島の阿波おどりを広めようと。阿波おどりを地元南越谷、埼玉の人にプレゼントをしようということで始まったところなんですけど。私も、埼玉県の財政課長2年やっていましたから。「どうして埼玉で阿波おどりなんだろう」と思ったんですけど。そういう歴史があるということで、実は日本ではもちろん北海道でもあるし、あるいは、この関西も阿波おどりの協会立ち上げましたし。やっぱり人口的に見ると東京であるとか、埼玉、いわゆる東京圏。これらの皆さん方と協力をして、つまり、一都二県でそれぞれの阿波おどりの協会の皆さん方。今回の東京オリンピック開幕式に是非阿波おどりを、これを使ってもらおうと。最初は徳島が中心になって様々な活動をしてきたんですけど。やっぱり、徳島一県だけでは弱いなと。やっぱり東京である、なんせ東京オリンピックですから。埼玉でも競技がたくさんされますので。ここの要件、知事さんであるとかその協会のみなさんとスクラムを組んで、そして日本の阿波おどりなんだと。世界の皆さん方に日本のオリンピックだということでPRしようと。現に官公庁が様々なPRビデオを作る場合ね、海外向け。だいたい、頭のところ全部阿波おどりがいくんですよね。
 あとは野村萬斎さんがどう選んでくれるかというのが最終決定ということになるんですがね。そうしたことも、我々としては最大のPRだと。今年来年再来年3カ年連続で国際スポーツ大会、2025年は大阪・関西万博、徳島もそれを成功させないかんので、今度、誘致をした以上は。そういう形でまずは、東京オリパラっていうものを絶好のPRの機会にしたいと、こう思って進めています。まだ結果出てませんけどね。

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