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令和元年8月5日定例記者会見項目別

アニメーションについて(質疑)

(徳島新聞社)
 先月、京都市で京都アニメーションというアニメ制作の会社で非常に大きな事件があったと。非常に社会的に大きな反響を呼んでいてアニメとかマンガというのは国内外で評価が高くて観光資源という面でも非常に訴求力がある。実際本県においてもアニメを核とした町おこしとかにぎわいづくりというのを実際知事も掲げているところ。直接京都アニメーションと何か徳島県が関係があったかどうか分かりませんが、こういった支援の輪が広がっているところを受けて、徳島県としてもアニメを核としたにぎわいづくりを政策としても掲げているというところで、何か支援を検討することを考えているのか。直接的には出来ないにしても知事としてどういうふうにお考えなのかをお聞かせいただければと思います。

(知事)
 この京都アニメーションっていうのは、アニメの映画はじめとして様々な作品を手がけている非常に重要なアニメーターの会社。この中には当然、作画をする人もいれば、監督もおられるわけですしね。また、そうしたものを世に出していくために必ず必要となるスタッフの皆さん方もたくさんおられるわけでして。今回35名と聞いていますが、大勢の方が亡くなってしまうと。しかも、ガソリンをまくというね、大変ショッキングなやり方で殺害されてしまった。これは日本にとっての本当に大きな損失。なんといっても今まではサブカルチャーと、このように言われてきた。 しかし、クールジャパン、という事を打ち出してから、まさに世界の中で日本おしゃれクールって言われるその代名詞がアニメと、こういう風になって。アニメにまつわる例えばその主題歌であるアニソンですね。こうしたものもブラジルだとか、海外に行ったら5万人、6万人集まるのは当たり前。こうしたアニメ。正に私としてはマチ★アソビを起こしてきた時から、アニメと言えばサブカルチャーから日本のメインカルチャーにしていくんだ。その拠点は徳島からだ。今ではアニメの聖地百選の中にも、マチ★アソビが毎年選ばれる。そういうことになってくると今回のこのアニメーターはじめ、監督、このアニメの制作に関わる、あるいは、アニメを世に出していくことに関わる、これだけ多くの皆さん方が一気に亡くなる、失ってしまう。日本としては本当に大きな痛手であると、このように思っています。
 もちろんおそらく公開が予定をされている映画、あるいは海外に配給されるものも多々あると思うんですよね。こうしたものができなくなる。あるいはそうしたものが遅れてくると。こうしたものも当然、想像に難くないところでありますので、全国からそうした支援の輪が寄せられる、これはもとよりのことだと思います。
 また、今NHKの朝の連ドラがちょうどアニメーター。テレビであったり、あるいは映画、そのアニメーターになることを志し、今まさにがんばってアニメーターとして活躍をしている主人公ということですから、多くの国民の皆さん方からとってみると、まさにその毎朝見ていたもの、そのバックボーンといったものが今回一気に失われるんだと。大変大きなショック、これを国民に与えたのではないかと。このように危惧をしているところでもあるんですね。ということで、徳島からも多くのアニメーターが今活躍をされていますし、あるいは声優の皆さん方も出ておられるし。あるいは様々な映画、今度、徳島国際映画祭、短編を取って今映画祭になってますよね。
 こうしたものの中にも、アニメをメインで集めてこようとか。あるいは4K国際映画祭ですね。こちらも、海外からもアニメの映画が多く寄せられているぐらいでして。そうした意味であれば、徳島として逆に徳島国際映画祭、あるいは4K映画祭ですね。あるいはマチ★アソビ、こうしたものを通じてね、今回に対してのなんらかの形での支援ということも、例えばそうしたものを出していく場としてね。徳島県としてアニメーターを直接抱えているわけではないもんですから。ただ県としても小学生だとかに、そういうアニメ制作会社の皆様方に行っていただいて。将来アニメーターになりたい、そうした卵の皆様方の育成というものは、どんどんやってるところですからね。少し息の長い話とはなるわけでありますがね。この失われた皆様方をすぐに補うということは本当にできないわけではありますけど、長い目で見た形で逆にこれを一つのターニングポイントとして多くの皆さん方がサブカルチャーじゃないんだと、日本のメインカルチャーだと、いう形で世界へアニメを逆に打ち出していく。そうした、今回の機会にしていただければなと。そうしなければ逆にこの亡くなられた皆様方、本当に浮かばれないということになりますので、我々としても様々な形で、長期スパンということもあるかもしれませんが、しっかりと日本のメインカルチャーとしてのアニメ、支えていきたいと。こう考えています。

(徳島新聞社)
 そうすると、マチ★アソビであったり国際アニメ映画祭とか、そういったイベントを通じて何らかの形でそういった支援をする場を設けていくことが望ましいというふうにお考えということですか。

(知事)
 つまり多くのアニメーター、監督が失われたわけですので、逆に、徳島国際映画祭やったり、国際アニメ映画祭、いうところでは作品がアニメの作品も寄せられてくるわけですね。そして、トークショーという形で監督が来たり、作画をした人が来たり、プロデューサーが来たりと、いうことがありますので、そうした場でやはりしっかりとアニメの大切さといったもの。そしていかに作画をしていく、っていうことが大変な作業であるかといった点についても多くの皆さん方に共感を呼んでいくと。こうした場の提供をしていくと。それと同時にマチ★アソビをはじめ、アニメに若い皆さん方、子どもさんたちが関心を大いに高めていただいて、そうしたものを目指していくと、人材供給といいますかね。こうしたものを少し長い目かもしれませんがしっかりとやっていきたいなと。こう考えています。

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