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令和元年6月10日臨時記者会見項目別

「地方政治学実践講座(夏期集中講座)」の開設について(説明)

(司会)
ただ今から、「地方政治学実践講座の開設に関する共同記者会見」を始めさせていただきます。
本日の発表者を紹介させていただきます。
四国大学学長松重和美様でございます。

(学長)
松重です。今日はどうぞよろしくお願いいたします。

(司会)
飯泉嘉門徳島県知事でございます。

(知事)
どうぞよろしくお願いいたします。

(司会)
以上の皆さんから発表をさせていただきます。
それでは、まず、松重学長からコメントをお願いいします。

(四国大学学長)
今日はこういう共同記者会見の場を設定していただきましてありがとうございます。私の方からこの今回の企画の背景、それから目的、それからその内容についてまず最初に簡単に説明させていただきます。今回は「地方政治学実践講座」を開設します。四国大学ではもとより大学としての役割として人材育成があります。最近は地方創生であるとか、地方に密着したものがあります。その中で大学としては、それを今後地域の活性化に資するような、リーダーシップを持ってやれるような人材を育成したいと思っております。
一方で昨今、地方の行政・議会、色んな課題が指摘されてます。「なり手」が少ないとか。それから働き方改革の中でどういう風に議員生活があるのか。それからその地方創生といっても地域だけの問題じゃなくて、グローバルな視点も必要になります。それから社会構造がずいぶん変わってますので、そういった面からすると従来の地方行政だけじゃなくて、未来を見越した行政のあり方が必要かなと思います。大学ですのでそういう未来志向の教育、それから議論、そういったものをやりたいと思ってます。そういった面でその実践の場が必要になるわけですけど、四国大学では実は昨年度、「実践地方自治講座」というのを開設しました。昨年の6月から今年の4月ぐらいまでですか、20回の講義をしたわけですけど、今回はさらにそれをグレードアップして、今回は県全体のお話にも持っていきたいと思ってます。それから対象は、現役の学生さんがいるんですけど、地域にはいろんな面でこれから自分の経験を生かしてそういう風な行政の場、そういったものにも関心があるし、地方の議員になりたい、という方もおられます。そういった面でのキャリアアップ、ないしはリカレント教育、これらもこれから大学としては重要な視点かと思ってます。
こういう風な経緯の中で、いろいろ検討した結果、ここに非常に良い講師になって頂く方がおられる。それは県知事の飯泉嘉門先生です。それでご相談するとその趣旨にも賛同していただいて是非やりましょうという話になったので、今回の発表になっております。元々四国大学と徳島県は「地域貢献に関する包括連携協定」っていうのをまいております。これも4~5年、平成25年の話です。そういう風な協定の一つの一環として今回実現した運びになります。
さて講座の内容ですけど、お手元の資料にありますように今年の8月から5回を予定してます。場所は四国大学のキャンパス内の教室です。ただ時間が少し遅い時間になって、午後の6時半から8時までになります。それから応募人数としては、まずはですね、この講座は多数の方に聞いてもらうっていうことではなくて、皆さんと議論をしていく場でもあると思いますので、まずは20名程度を設定させて頂いてます。その他ですね、実は知事にはレギュラーな講義を今まで我々持ってるんですけど、これは3年生を対象にした「政治学」っていう講座があります。これについても2回ほど講義をしていただくということに既に前から決まっております。今回はこういう風な夏期の集中講座を開設するということになります。
私の思いとしては今までの現状、ないしはこれからっていうことも含めてですね、講義の形式もアクティブラーニング、部屋もそれを用意しておりますけど、是非一方的な講義ではなくてですね、議論の中で次のあり方を検討すると、そういう場にしていただきたいと思いますし、それから内容もですね、知事は非常に最近言われてますようにソサエティ5.0。それから我々の方もAI応用人材の活用という形、ないしはそういう教育をやるという、そういうプレス発表もしておりますけど、将来の政治ないしは地方行政の在り方と、こういう風なAIとか新しい技術の改善って言いますか、そういったものの利活用、それを含めての新しい働き方、地域における行政のあり方、こういったものの議論ができて、さらに次のステップアップにつなげればと期待しております。以上で私の方から紹介させていただきました。どうぞ宜しくお願い致します。

(司会)
続きまして、飯泉知事からコメントをお願いします。

(知事)
はい。今、松重学長さんの方から「地方政治学実践講座」、これについてのご説明があったところであります。松重学長さんの方からこの講座において教鞭を取ってもらえないだろうかと、こうしたお話をいただいたところであります。
今もお話がありましたように県と四国大学の皆さん方とでは既に「地域貢献に関する包括連携協定」、これを締結をしているところでありました。この協定にも基づいて今回の講座に関する講師をお引き受けをさせていただいたというところです。
ということでこの中身にも関わるわけなんですが、この包括連携協定では地域の人材育成、あるいは地域課題の解決、また地域の再生活性化、こうしたものに取り組んで社会貢献、特に地域社会への貢献に寄与することを目的とこの協定はしております。
もう少し焦点を絞って具体的に申し上げますと、地域の担い手となる人材の育成、また消費者施策の推進、地域の文化スポーツの振興、こうした点について連携協力をする、この様に定められております。実はこれまでも地域の課題解決あるいは活性化を図るために学生の皆さん方が地域に出向いていただいて調査研究を行う地域連携フィールドワークの取組みを進めてきたところでもあります。
また四国大学におかれましては、美馬市、美波町そして勝浦町へサテライトオフィス、こちらを設置をされまして、まさに地域に密着をした教育研究活動、また公開講座などの実習を行っていただいている他、女子ラグビー、女子サッカーをはじめとしたスポーツの発展、また徳島県議会ホールでは毎年書道パフォーマンス、こちらを実施いただくなど非常に幅広い分野で地域社会の発展に大いに貢献をいただいているところであります。
今のこの地方議員の皆さま方が「なり手」がないんではないだろうか。松重学長さんからも話があり、全国的にもこれが課題になっていると。そうした意味で県といたしましてもこの地域貢献活動、これを通じまして地方行政はもとより地方政治につきましても、まずは県民の皆様方に関心を持っていただくのが何よりも大切ではないか、このように考えるところであります。
今、日本全体が人口減少また災害列島、いわゆる国難とも言うべき二つの大きな課題に直面をしている。これまでの常識が全く通用しない、まさに未知の世界が広がる中で、その意味では徳島がこの未知の世界の羅針盤を期待をされる、ということであればこの羅針盤を作りそれを実践に移していく。例えば地方行政に地方政治に関心を持っていただく、またこれを支えていただく人材が必要となるところでありますので、今回のこの講座はそうした人材育成に大きく寄与するものと、このように考えるところでありますので、県としても積極的に応援をさせて頂ければと、このように考えております。
私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

(幹事社)
それでは、質問がある社はどうぞ。

 
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