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(朝日新聞社)
災害発生時の支援物資の供給とあるんですけれども、具体的にはどういうイメージになりますでしょうか。
(知事)
はい。やはり、いざ発災となった場合に牛乳を飲みたい。牛乳の場合には一見、飲料。
渇きを癒すことができる。しかし、飲んで体の中に入れば胃で固形化をしてタンパク質であったり、あるいは脂肪分であったり、まさにカルシウムを含めて、バランス食品として、いざ発災となった場合には大変重要な、いわゆる災害支援物資となり得るんですね。ただし、冷蔵環境がなければ日持ちがしないということが、これありまして、やはり県内に工場があるというのが最低条件。そしてそこにいかに生乳を供給できるのか。
いわゆる酪農のBCPと言ってもいいのかもしれませんけど。そうした意味では県内に工場があるということは非常にありがたい話ですので今回の協定は、平時の話だけではなくて、いざ発災となった場合にそうした牛乳を避難所に供給をしていただける。そうした体制を作り上げていくと、いうことも大きな柱の一つにさせていただいています。
(NHK放送局)
今のに関連してですけども、災害時の牛乳というと液体ミルクとか注目集まってると思うんですけども、そのあたり、例えば徳島で初めて導入していくとか、そういった所につなげていくとか、そういうのはどうなんでしょうか。
(知事)
はい、もちろんこれ乳製品の場合にもう一つ、気をつけないといけないのはアレルギーのある子供さん達の、これ、いるものですから、今おっしゃるように、様々な形での工夫というもの。あるいはただ単に生乳のまま置いておいてしまうと劣化をしてくるとか。
あるいは冷蔵環境がなければ、これほんと使い物にならないということですから、例えば、もう少し濃縮をしてみるとか。あるいは粉で使うとかね。粉ミルクなんてのあるわけで。そうしたものの中にもアレルギー体質の子供さん達に対してどうするのか。実際、これはもう、これまでも、避難所でよく課題に問題になって。最初の頃は自分の子供は非常にアレルギーがあるので、粉ミルクも特殊なものをと。ただ避難所でそうした事をもし仮に言うと、この非常時にね、何をわがまま言ってるんだと。こういう風に言われてしまってとても言い出せない、でも子供は逆に体調を崩すと、いうことが全国で起きんですね。だからそうしたアレルギー対応の粉ミルクであるとか。これ赤ちゃん用なんですけどね。そうしたものは、じゃあそれぞれの避難所で用意するにはあまりにも数が少ない、需要が。でも県下では多いということであれば、やはりどっか県でそれを持っておくとかですね。そうした対応というものはしっかりと、求められる点になりますので、我々としては今回の災害、ここの部分も入れることによって進化する、備蓄という形がいいのか、流通備蓄というのがいいのか。また場合によっては、アレルギー体質を持った皆さん方でもどんどん申し出ていただけると。安心して避難所に、いわゆる避難所のQOLの向上といったものにもしっかりと、資していく協定にしたいなと。こう思っています。
特に牛乳は子供さん、赤ちゃん含めね。にはなくてはならないものとなりますので。
非常に重要な協定だと。こう思っています。
(四国放送)
このタイミングでの協定締結というのは、先ほどおっしゃったように、9月に国際会合を控えて情報発信するには最適のチャンスだ。そういうお考えで今のタイミングで締結なんですか。
(知事)
実は二つあります。一つは確かに後付けで絶好のタイミングが来た、エシカル消費という観点ではですね。ただもう一つは、相次ぐ災害、災害列島に対して備えなければならない。その時にサプライチェーンが途絶をしてしまうと。今申し上げたように避難所で赤ちゃんがなかなかミルクが届かない。そして、例えばアレルギーのある皆さん方であったら言い出せない。こうしたものの課題をどうやって解決をしていくのか。それから業界全体としては、やはり日EUEPA、そしてTPPイレブン。もう間もなく、8月は難しいと言われてますけどね。アメリカとのTAG。こうしたものを考えると、ターゲットがほとんどが畜産業になってくるんですよね。だから一番厳しいんじゃないかと。こういったタイミングでしっかりとスクラムを組んで行かなければ、やはり、まずは、酪農家の皆さん方が自分たちの代で辞めてしまおうと。また、若い皆さん方も、酪農には希望が持てないと。また、事業者の皆さん方も、もうこのままだと牛乳の生産を拡大どころか縮小する。どこの工場を閉めるのかと。いうことにこれなってきてしまうと。だから、こういう負のスパイラルを打ち消すには今しかない。災害列島、経済のグローバル化の波。こうしたものをいかに迎え撃っていくのか。そしてもう一つはG20の消費者政策国際会合が決まったと。これ決まったのは今年の1月ですからね。実はこのタイミングと言うか、これまでもずっと協議を重ねてきて、これに至ったと。パッと行ってパッと出来たというものでは、実はないもんですから。今申し上げたその災害を迎え撃つ。あるいは経済のグローバル化、畜産業がそれを波をもろにかぶると。こうしたものをどう迎え撃つのかと。こうしたものについて、ずっと協議を重ねてきたと。そして今日に至った。こういうことになります。
(幹事社)
では、発表事項以外の質問があればお願いします。