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令和元年5月27日定例記者会見項目別

「産学官連携による次世代型畜産研究実証事業の実施に関する協定」の締結について(質疑)

(徳島新聞社)
今おっしゃった国費を取るというのは、ミヤリサン製薬の参入するに当たっての実証豚舎施設を整備することと、誠和の本県参入における事業費の両方ともに言えるのですか。それとも片方だけ。

(知事)
まず、誠和の方につきましては、例えば、土地造成と建物。こうしたものに対して国費が1/2入ってくると。もちろん、その補助対象ということの部分ですよね。ミヤリサンの方につきましては、そうした国費というのは、今の段階でこれはミヤリサンさんの方が全部負担をされるという形に現段階ではなっています。もちろん、今後、いろんな展開をしていく中で仲立ちをするということはあり得ると思います。

(徳島新聞社)
ミヤリサン製薬と県、徳島大学の協定の件なんですけど、動物福祉対応型実証豚舎施設をミヤリサン製薬が整備してということなんですが、この協定を締結する前ですが、具体的にいつ頃に施設を整備してその後、それぞれがどういうふうに関わっていくかという見通し等は現時点で分かりますでしょうか。

(知事)
ここは、徳島大学との連携と、アグリサイエンスゾーンの展開ということになりますので、今のところ、本年の6月に着工するとお聞きをしておりまして、来年の1月頃に竣工と。これはあくまでも予定ですけどね、このように伺っています。

(徳島新聞社)
それぞれ、誠和が徳島県を選んだというところと、あと、この3者の連携協定を結ぶというところで、それぞれの民間企業が例えば、誠和の方ですと、西日本の製造拠点を探している中で、徳島県が積極的に誘致したという形なのか、それとも、企業側が徳島県に興味を持って最終的に阿波市を選んだという話なのか、あと、ミヤリサン製薬に関しても、何かこういった、実証実験をする場所を探していて、徳島になったのか、あるいは、徳島県ないし徳島大学と連携して、こういった話をミヤリサン製薬に持ち掛けていったのか、そのあたりの経緯をもう少し詳しくお伺いできますか。

(知事)
じゃあ、順番でいくと、質問の順のまず誠和さんの方の話ですね。誠和さんはやはりトマトということになりますと、既に徳島県のアグリサイエンスゾーン。こちらで徳島県、そして徳島大学の生物資源産業学部と連携をして、先ほども紹介を申し上げましたタキイ種苗株式会社さん、あるいは、みのる産業株式会社さん、共にトマトの種苗であったり、機器といった点では日本を代表する企業。この皆さん方が徳島県内に法人を作って連携をして高度環境制御型の施設、これを作って、今、生産活動してるんですね。当然こうしたことについては、徳島県としても、どんどんPRをする。なぜかと言うと、アグリサイエンスゾーン、こちらは、徳島県とそして徳島大学の生物資源産業学部が組んで企業をどんどん誘致をしてこようと、そういうコンセプトなんですよね。ということで、この2企業グループが入っていただいて、それぞれの方面で日本を代表する企業グループということですから、当然、トマトを環境制御型でやろうという人たちにとっては、ピピッと、アンテナに引っかかると。当然我々もPRを、徳島大学もPRをすると。そういう中で実は、株式会社誠和さんが関心を非常に持っていただいた、大出社長さんがというのが、実際の経緯ということなんですね。そこで最初は石井の方にという風に視察にもおいでを頂き検討をしていただいた。しかし様々な環境条件というものが合致しなかったということで、我々としては当然阿波市というのは徳島でも、あるいは徳島を誇る農業地、地元も大変熱心ということもありますのでご紹介をさせていただいた結果、今回の進出決定ということにつながったと。これがまず誠和さんの流れということですね。
次に、ミヤリサン製薬株式会社の皆さん方ということですが。まず、今申し上げたように、県、徳島大学として、いろいろな企業の皆さん方に是非アグリサイエンスゾーンに来ていただきたいとPRを行った。特に徳島大学は、食肉あるいはその加工品の機能研究。機能食ってことね。そうしたものを実用化するパートナー企業を実は探していたというのがあったんですね。こうした中で、ミヤリサンさんの皆さん方も是非、事業拡大をしていきたい。実は、ミヤリサンって、私も子供の頃よく、黄色い粉末で腸が弱かったりするとこれを飲むと本当に効くっていうことで、整腸作用に優れていると。もう子供の頃から非常にお世話になった薬でもあるわけなんですけどね。これを逆に動物に使ってみようではないか、当然、人間に良いということは動物にも効くだろう。特に施設の中で原野でばあっと飼われていると、ストレスもなくなるわけなんだけど一つの狭い空間に閉じ込められちゃうわけなんで、ストレスが高まるんですよね。だからそうした場合にもウェルフェアっていうことで、福祉向上と、アニマルウェルフェアという名前なんだけど、ミヤリサンの整腸作用。腸というのが体の元気の源ということになりますので、それを開発していこうとミヤリサンも実は考えていたと。お互いにピタッと、ニーズがマッチしたということで当然のことながら、このアグリサイエンスゾーン、こちらに進出をされまして、動物福祉対応型の実証豚舎。動物福祉対応型っていうのは日本語で言いましたけど、アニマルウェルフェアということなんですけどね。これをやろうということになったと。
今、特に抗生物質があまりにも多用して効かなくなってきていると、動物たちにも、どうしても病気になりがちになるので、抗生剤を打ってしまう。当然のことながら、人体にも肉などを通じて入ってきてしまう。特に子供さんには大きな影響があるということで、極力、抗生剤を家畜には使わないでやろうということが、もう大きな流れとして進んでるんですよね。ということであれば自然の整腸作用を整える。今回のミヤイリ菌、これを活用すると、いうのは非常に人間で実証がされてるわけなんでね。これを、じゃあ、動物にどう使っていくのかと。当然今後、大いなる研究の余地、幅があるということで、我々も期待をしたいというものなんですね。ということで、この2企業の経緯は、そういう流れということになります。

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