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令和元年5月13日 定例記者会見 項目別

観光、宿泊者について(質疑)

(徳島新聞社)
 先ほど「マチ★アソビ」で入り込み人数等の現況あったかと思うんですが、今年のゴールデンウイーク主要観光施設で非常に、史上初の10連休平日を挟まない10連休ということで非常に入り込み客数が一日平均で比較しても1割弱増えていたと。特に各施設で見た時に、大塚国際美術館とか突出して非常に多い来場者数。それはもちろん色んな要素が、当然テレビでたくさん取り上げられたとか、あるいは美術館自体の努力というのもあるかと思うんですけれども。要因はさておき、そうした徳島に県外から若しくは県内からでもいいんですけれども、行ってみようという理由の一つ、あるいは目的の一つとしてそうして所がクローズアップされて、徳島に入ってくる方が増えている。そういった機会を一過性のものに終わらせないように、今後、県内の観光振興という観点からどういう風に活かしていくか。とりわけ宿泊者数とか例年観光庁の統計でも最下位が続いていると。そういった色んな課題も含めてなんですけれども、どういう風に活かしていきたいか。お考えを教えていただけますか。

(知事)
 今もお話しがありましたように大塚国際美術館が1番の伸び。270%。つまり2.7倍になったということでね。年末の紅白歌合戦の米津玄師さんの活躍というか、その後、アスティ徳島、こちらの方でもね、2日間10,000人を超える全国ツアーの皮切りをやって頂いたと。これも非常に大きいと。しかも米津玄師さんの場合にはファンの7割近くは実は日本人以上に中国の方がね。最初にデビューした名前がボーカロイド・ハチということで、ハチの聖地、大塚国際美術館というのはもう元旦からネットで飛びまくってましたからね。31日じゃね、どこだどこだ、ばっかりだったんだけど。そうしたことを考えると決して、国内っていうだけじゃなくて、インバウンド対策として、これからどんどんどんどん増えるであろうと。そうした聖地をいかにたくさん増やしていくのかと、いうのが大きなポイントになると思います。ただ、宿泊統計、今ご質問のあったね。こうした点はやはり統計ということで、過去から取り方一緒と、いうことになるのですべての宿泊地を取ってるわけではないと、いうこともありますし、あるいはそのキャパシティーって言うね、収容人員。つまり、なぜ宿泊者数が少ないのかと言うと、全国で一番、収容人員が少ないということがその背景にあるんですね。でもこれ、やたらとじゃあ、ホテル、バンバン、誘致したらいいじゃない、ホテル建てたらいいじゃないって。もしそうすると、今回の10連休なんかはいいんですけどね。それ以外のいわゆる閑散期、こうしたところ、今業を行って頂いてるところがどんどん閉鎖に追い込まれるということが当然、想像に難くないわけですよね。だからまずは県内の宿泊ホテル旅館の皆さん方にもっともっと、自分たちのこうしたところ改造してみたい、もっとこういうのを作って多くのお客さんのアメニティを増やしてみたいと。
 そこで、昨年、補正予算で、例えば、お手洗い改造する。あるいは、お風呂を改造する、部屋をよりモダンにしていくと、いうような形で補助金を作らせてもらった。ただ、補助金を出すだけって言うんではなくて今、民間での福祉避難所が少ないと。これも課題になっていましたので、当然、大広間とかは、福祉避難所にも可能ですから、改造する時に少し手を加えていただければいいので。そうした部分も優先採択の条件につけさせていただいてますね。ようやくそうしたもので、これが良かったという声も出てきておりますし、あるいは、もう自分のとこを根本的に改造してしまおうと、この機会に。
 というのは、日本が国策として、2030年には、6000万って言ってますからね。これからどんどん海外から増えるだろう。もうこれが減るっていうことはないだろうと。だから先を見越した投資。こうしたものも進む。で県内でも、阿南市でも新しいホテルが出来ていったりしてますので、まずは県内で業を展開をして頂いてる皆さま方の思いと言ったもの、これをしっかりとお支えをし、競争力を高めてもらうってことにもなるんですけどね。そして今度は、新たな、寝室といったことに繋がってくると。こう考えています。それと同時に、今ご質問があったように、そうした皆さん方にとってもより魅力のあるね。昔はよく夏の阿波踊り。これしかない、いうことで、阿波踊り料金とかね。
 私も部長の時にびっくりしたんだけど、お土産物で下の方になんか変なもの入っていたとかさ。そういうこともあった時代があって今もうほとんどなくなってますけどね。そうした様々なおもてなし、といった環境も今の徳島と私が商工労働部長だった平成13年度ではだいぶ変わったなと思ってるんですけどね。そうしたものが相乗効果として、より多くの皆様方にお泊りを頂き、できれば通年でと。こうした形につながってくるんではないかと。こう思っています。

(徳島新聞社)
 先ほど、ホテルの数、宿泊施設の数という話しがあったかと思うんですが、昨年一年間の統計。当然宿泊客数という統計がある中で、稼働率も出ていて、それは徳島県は約50%ぐらいだったんですけども、なかなか誘致していくっていうのは難しい面もあるという中で、今ある宿泊施設の稼働率を上げていくっていうことも一つ課題ではあるのかな、と思うんですけども、その辺りはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 いや、おっしゃるとおりです。だからこの稼働率をいかに高めていくか。その意味ではアメニティというものが重要なんですよね。例えばお手洗いがまだ和式であるとか。当然アメニティに欠けるわけで、そうしたものは様々な旅行を手配を受けたところは、アンケート調査を受けるんですよね。そんな中でもランキングっていうのは出てくるところですので、そのアメニティをいかに向上させていくのか。そうしたところに我々が支援をしていくということも、もうやってきたと。そしてできればこうしたものを恒久的な制度にしていくことができればいいんじゃないだろうか。当面の間っていうことになるかと思いますけどね。だから稼働率といった観点では決してその低い位置にあるわけではないんですね。もちろんかなり落差っていうのがあるんですけどね。施設に。だから本当は稼働率と言ったところで見ていただく方がいいのかな。
 つまりそれぞれボランティアで皆さんやってるわけではないので、業としてやってると。稼働率が日本で一番低いんだということであれば、これは様々な点で課題があるわけですね。どうしてもキャパシティーっていう問題と稼働率とこの二つあるので、ただいまのご指摘って非常によいご指摘で。我々としてはまず稼働率をより高めていく。それによって、じゃあ他のところが進出してきても十分対抗できるよと。こうした環境になればよりキャパシティが増えていくと。こういう手順だと思っています。

(徳島新聞社)
 先ほど質問の中で、最初に徳島県出身の米津さんの効果が非常にあったんではないかということだったんですが、そういった機運の高まり、これを一過性のもの、大塚美術館だけ来て日帰りで帰ってしまうとか、あるいは渦潮だけとか、行っても鳴門市内で終わってしまう、というように徳島県の様々な魅力がある中でそういった機会をロスする。県だけでどうという話でないと思うんですけれど、せっかく徳島県にスポットが当たっている中でどういったふうに活かしていこうとか、何かお考えのとこはありますか。

(知事)
 もちろん大塚国際美術館の話を例にとりますね。その前も、ダヴィンチコードであったり。様々な工夫を美術館の皆さん方がされて、当然多くの皆さん方が国内外から来られると。じゃああそこの部分をたくさん来るわけだから、いろんな人が大毛島、皆見るわけですね。で、鳴門北インターチェンジから出るわけでして。電線の地中化、こうしたものを綺麗な景観対策として行なって行ってるんですよね、徐々に。これ一例なわけですけど。後は当然のことながら、いかにネットで。じゃあそこまで来た場合に、次はどこへより魅力的な情報をいかにwi-fiなどで流していくのかと。こうした点も重要で。先ほどから5Gの時代がもう間もなく来ますよと。そこなんですよね。だからいかに情報発信をしていくのか。とういうのはこれはもうそうしたものを駆使している、当たり前になっている若い皆さん方にね、どんどん発信してってもらおうと。タスクフォースであったり、こういった皆さん方の提案をすぐに具現化をしていくと。
 あともう一つは、鳴門のエリアってお手洗いがあまり綺麗でないという指摘もよく受ける。そうしたものも、実証的に対応してみたらどうだろうか。今は、剣山の山頂の例のエコトイレ。ここは太陽光で発電した電気を使って水も完全循環をさせるというね。水洗トイレがなんと約2,000mの山の山頂にあると。ここは無料にしていたんですけど多くの皆さん方から、やはりこれだったら有料トイレにしたらいいんじゃないかと、逆にそういうお声をたくさん頂いて。今全国の観光地でも100円、ワンコイン、出すことによって快適なトイレ。こうしたものを活用できる、利用できるという流れがどんどん広がってるんですよね。だからそうした対応っていったものも、これから実証として、どんどんやって行ったらいいんではないかと。進めているところでもあるんですね。やはりお手洗い重要ですよね。

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