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平成31年4月22日 定例記者会見 項目別

「水害と土砂災害に関する防災情報」の提供について(質疑)

(NHK)
 この水害と土砂災害に関する防災情報の提供についてなんですけども、去年の西日本豪雨を受けて国の方も先月ガイドラインを新たに設けて、五段階のレベル分けとかそういったことも今後されていく形になるかと思うんですけども、西日本豪雨では自治体の出す情報というのが、避難にスムーズにつながらなかった、住民の方々につながらなかったという教訓があって、それで国のレベル分けにもつながっていると思うんですけど。そういった意味で自治体が出す情報がなかなか住民の皆さんに伝わらない、届かないというところが、去年西日本豪雨でも課題となったところなんですけど、そう意味では、これがひとつのツールとなるのかなとは思うんですが、その辺りどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 まさにおっしゃる通りで、昨年の西日本豪雨はもとよりのことを、昨年は6月から9月まで、まさに災害列島の一色となったところであります。それぞれに例えば地震への対応であるとか、あるいは台風そして風水害。こうしたものに対応すると、それぞれ少しずつ、対応の仕方が違うんです。ただ共通して言えることは今御質問をいただいたように、各市町村、あるいは、都道府県からの生の情報をいかにリアルタイムに伝えていくのか。ただここは、マスコミの皆さん方との情報連携が不可欠となるのです。 
 かつては、公共情報コモンズという言葉で、各市町村が持っている情報をどんどんアップして、これをマスコミの皆さん方に、報道してもらう。あるいは、配信をしてもらうということをやってきたのですが、名前が分かりづらいということで、Lアラートというような名前に変えるとともに、こうした形でマスコミの皆さん方も最初の頃は、それぞれを本当にこの情報が正しいんだろうか。というのをしっかり検証した上で出すべきじゃないかという御意見も非常に強かったわけでありますが、ここはあえて個別の名前を申し上げるところでありますが、NHK徳島放送局の皆さん方があえてこれをそうじゃない。やはり、最初の情報、生の情報をいかに早く打ち出していくのかが重要だということで、あえてこれまでの部分を押し切る形でやっていただいた。
 こうした点で、熊本地震のときにもこれが大きな課題になったんです。私も、全国大会の場でパネラーとして呼ばれまして、その席で実は、徳島ではこうしているんだということをお話をさせてただきました。
 そしてもう一つは、その情報を市町村の皆さん方は、全部パソコンで打ち込んで出していきますので、なかなか打ち込めない。その場合は、本県の場合には、必ず先遣隊を2名ずつ、各市町村の方へリエゾンとして送っておりまして、彼らが率先してそうした役割はもちろん、市町村の皆さん方が打ち込めるのであれば、それはそれで、お任せをするのですが、それがなかなか手一杯でできないという場合には、リエゾンがそれを代わって行う。
 こうすることによって、よりタイムリーに、そして、より正確な情報をマスコミの皆さんに提供し、マスコミの皆さん方がそれを速やかに出していく。 
こうしたお話をしたところ、ネット情報、あるいは、放送の関係者もずらっとそのときにいたのですけど、是非そうしたことを全国の取組みとして進めてもらいたいと。こうしたお話が、幕張メッセで行った大会のときにあったわけです。
 これからは、そうした意味で、今いかにそうした情報をタイムリーに出していくのか。もちろん、精度を高めるというのは重要な点なのですが、まずは一報を出していくということが大変重要だということで、今回はさらにその精度を高めるとともに、利便性を高める。スマートフォンで様々な情報を見ることができる。あるいは、それぞれ全部バラバラに一つ一つ、アクセスをしていたものを見える化ということで一枚の情報地図上で示すことができる。 しかもリアルタイムに。 
 こうした点が、今回の大きな特徴になるかと思います。 
 そして、スマートフォンの利活用といった点では、旅行者の皆さん方、あるいは外におられる皆さん方、テレビを見られる状況にない皆さん方にも、直接打ち込むことができる。ということで、我々として、そうした全国のモデルをどんどん打ち立てていきつつ、今度は、日本全体で技術開発にも繋げていくことができればと考えています。 
 というのは、特にスマートフォンに着目をしたのは来年から日本のスマートフォンが格段に変わるんです。つまりね5Gの時代となりました。これまでの多くの課題であった接続の問題であるとか、遅延の問題であるとか、輻輳(ふくそう)の問題が一気に解消する。つまり、スマートフォンが全く別次元のものになってくるということであれば、より、このスマートフォンに提供をいかにしていくのか。ここのところが大きなポイントとなりますので、その日本の先駆けを、まずは徳島から災害情報として、行っていければと考えています。

 
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