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平成31年4月15日 定例記者会見 フルテキスト版

徳島県知事選挙を振り返って(説明)

(幹事社:司会)
 それでは、よろしくお願いします。

(知事)
 それでは私の方から、今日の発表事項の前に、1点御報告を申し上げたいと存じます。この度の「徳島県知事選挙を振り返って」ということであります。
 この度は、多くの皆様方の御支援、御支持を賜りまして、徳島県知事としては初めての5選を果たさせていただくことができました。まずは、多くの皆様方の御支援に感謝を申し上げたいと思います。
 また、17日間という大変長期間、ともに徳島県知事選挙を戦い抜いて参りました、いわば同士と言っても過言でない、岸本泰治候補、また天羽篤候補、それぞれ御健闘に心から敬意を表しますとともに、岸本泰治候補におかれましては、12万票を超える得票を得られたということで、その御尽力と言いますかこうしたものに改めて敬意を表するとともに、お聞きをするところによると、この度、政界を引退されるということで、非常にこの点については残念に思うところであります。
 そして、もう1点、重要な点については、岸本候補、天羽候補に投じられた、合わせて14万票という大変重い、いわゆる批判票とも呼ばれる場合があるわけでありますが、こうした点については、当選したその後のインタビューの時にも申し上げたところでありますが、大変重く受け止めるとともに、それぞれのお声をしっかりと、今後の五期目の県政に反映をさせていければと考えるところであります。
 いよいよ、まだ五期目スタートというのは、5月18日からということになるわけでありますが、選挙戦を通じて訴えて参りましたように、まさに原点に立ち返り知事選に臨む、そして、就任させていただくということになりましたので、この点については、まさに初めて徳島県知事として就任をすると、そうした新たな気持ちで、しっかりと取り組んで参ることができればと考えているところであります。
 その意味では、多くの県民の皆様方からのお声といったものが一つ一つ大切となって参ります。いろいろな場でお会いすることができれば、そうした点についてもいかんなく、お話をいただければ。そしてそれらをしっかり、咀嚼(そしゃく)をさせていただきまして、徳島県政史上としては初となる新たな五期というものが、しっかりと運営することができるように努力をして参りたいと考えております。
 もちろん、マスコミの皆さん方からも、大所高所から様々な点での御示唆を賜ることは大変重要なこととなりますので、こうした点についてもどしどしと、こういう政策については、こうした方がいいんのではないかと、ともに創り上げていく。こうした点についてもマスコミの皆様方に御協力を賜ればと思います。
 どうぞよろしくお願いを申し上げたいと存じます。

逗子海岸映画祭での「阿波ふうど」プロモーションについて(説明)

 それでは、私の方から発表事項2点をさせていただきたいと思います。
 まず、第1点目は、「逗子海岸映画祭での『阿波ふうど』プロモーションについて」であります。
 本県の豊かな風土、あるいは自然に育まれました、高品質で多種多様な「食」につきまして、県では、ブランドネーム「阿波ふうど」として、国内外に向けまして、積極的なプロモーションを展開しているところであり、東京オリ・パラを目前に控える今、とりわけ、首都圏でのPRが大変重要となってくるところであります。
 そこで、この度、本年の4月26日金曜日から5月6日月曜日にかけまして、神奈川県で開催される「逗子海岸映画祭」とコラボし、「阿波ふうど」をはじめとする本県の「魅力と価値」を発信するイベントを開催する運びとなりました。
 今回で第10回目を迎える逗子海岸映画祭では、普段は砂浜だけの逗子海岸に、映画スクリーンを特設し、厳選した「世界の映画作品」を上映をすることに加えまして、会場内に「光り輝くメリーゴーランド」などを設置した、海外の「移動遊園地」のような不思議な空間演出が話題を呼びまして、現在では、期間中、なんと1万5千人以上が詰めかける、国内外の情報感度の高い方々から大変注目を集めるイベントとなっているところであります。
 この度のコラボにつきましては、逗子海岸映画祭の立ち上げメンバーであり、旅する写真家としても著名な「志津野 雷(しづの らい)」氏が以前より、本県の豊かな自然環境や、阿波おどりなどの文化に、大きな関心を寄せられていたことから、「映画祭で徳島県のPRをしてはどうだろうか」とのお声がけをいただいたことをきっかけに、スタートしたところであります。
 本年2月には、志津野氏をはじめとする撮影クルーを招聘し、「徳島の食」をメインテーマに県内全域を舞台といたしました、5分間のPR動画を制作したところであります。
本日はその作品の一部、約1分間を御覧いただければと思います。
では少し、こちらのスクリーンの方を御覧いただければと思います。
(「PR動画(ショート版)」を映写。)
という、これはあくまでも1分間のもので、本番は5分間のものとなります。
そしてこの使い方でありますが、逗子海岸映画祭の最終2日間にあたります、5月5日日曜日と6日月曜日、本編映画のスタートの前にこのPR動画をメインスクリーンで放映いたしまして、この美しい映像を通じまして、多くの皆様方に徳島の魅力を体感いただこうと考えるところであります。
 さらに、2日間限定の阿波ふうど「海のレストラン」では、ターンテーブルの立ち上げ時に御協力をいただきました、渋谷の人気レストランPignon(ピニョン)のシェフ「吉川 倫平(よしかわ りんぺい)」氏と、本県出身の飲食店プロデューサー「河田 真知子(かわた まちこ)」氏のお二人による、県産食材をふんだんに活かした創作料理を提供していただきまして、「阿波ふうど」のすばらしさを、大いに御堪能いただきたいと考えております。
 加えまして、藍染めアーティスト「永原 レキ(ながはら れき)」氏によります「藍染め体験ワークショップ」や、志津野氏らによります「徳島の食と風土」をテーマとした「トークイベント」など、多彩な「徳島発信イベント」も展開することによりまして、徳島の魅力を、まるごと発信して参りたいと考えております。
 逗子海岸映画祭を訪れる国内外の皆様方に、このイベントを通じまして、本県の魅力と価値に出会っていただくことによりまして、今後、観光や移住など様々な目的で、徳島においでいただくきっかけとしていただければと考えております。

「エシカル甲子園2019~私たちが創る持続可能な社会~」の開催について(説明)

 次に、2番目「エシカル甲子園2019 ~私たちが創る持続可能な社会~」の開催についてであります。
 徳島県では消費者庁等の「消費者行政新未来創造オフィス」との連携のもと、エシカル消費の普及に向けまして、積極的な取組みを進めているところであり、県内の高校におきましては、「エシカル消費」リーディングスクールの指定や、エシカルクラブの設置、特別支援学校では「エコボランティア活動」をはじめといたします、「エレシカルチャレンジ」など、全国モデルとなる取組みを展開しているところであります。
 昨年7月には、県外5校、県内3校の高校生の皆さん方が、グループワークや意見交換を通じまして、その取組みや価値観を共有し、交流を深める「次世代エシカルフェス」を徳島市において開催を致したところであります。
 こうした取組みをさらに大きく飛躍進化させるため、本年度全国初となる「エシカル甲子園2019 ~私たちが創る持続可能な社会~」を県、県教育委員会、消費者庁の三者連携によりまして、ここ徳島で開催することとし、全国から出場校を募集する運びとなりました。
 具体的に少し申し上げて参りますと、全国の高等学校、特別支援学校高等部などの生徒さんを対象とさせていただきまして、エシカル消費に関する取組みを募集し、書類審査により「ブロック代表校8校」、「開催県代表校2校」、「審査委員特別枠校2校」の計12校を決定の上、12月26日、27日の両日、徳島市で本選を開催する運びといたします。
 全国から、本県に結集されました高校生の皆様方たちによりまして、環境保全や食品ロスの削減、さらには、フェアトレードや、地産地消、被災地支援など、日頃の、エシカル消費に関する様々な取組みや学習の成果、今後の展望などについて積極的に御発表、御発言をいただき、優れた取組みについて、決定、表彰をすることとさせていただきます。
 また、大会の開催結果は、記録集として取りまとめさせていただきまして、今後のエシカル教育普及に活用して参りたいと考えております。
 申込期間は4月15日月曜日から6月10日月曜日までとさせていただきますので、是非、全国数多くの高校生の皆様方に奮って御参加いただければと思います。
「エシカル甲子園2019」は、本県のエシカル消費に関する取組みをさらに大きく、全国にPRする絶好の機会となるものであります。
 全国の高校生の皆様方たちの交流を通じ、本県のエシカル消費、取組みがさらに進化し、全国のさらなる、幅広い世代へと発信につながりますよう、しっかりと取組みを進めたいと考えております。
 私の方からは、以上2点です。どうぞよろしくお願いを申し上げます。

(幹事社)
 発表事項について、質問のある社は挙手をお願いします。

「エシカル甲子園2019~私たちが創る持続可能な社会~」の開催について(質疑)その1

(時事通信社)
 エシカル甲子園なんですけど、今年が初めてということで、今後毎年やっていく予定でしょうか。

(知事)
 はい。できればそういった形で、何とか甲子園ということであれば、継続していくということが非常に重要ですし、まず第1回目をやって当然その中で起きたこと、いいところを伸ばし、そして、こういった点、もう少し足したらいいんではないかとかですね、そうした御意見もたくさん寄せられることと思いますので、そうした御意見をしっかりと咀嚼をさせていただいて、2回、3回、4回と。そして何といっても、SDGsの中のアイコンの大きなテーマ「つくる責任つかう責任」というものが、エシカル消費ということですので、この世界中が取り組むエシカル消費の大きなモデルが徳島から。しかもそれを作り上げていくのが、若い世代である高校生の皆さん方たちと。このように世界から、評価をされるようになっていければな。
 そうした意味では、今年も、G20がいよいよ蔵相会談から始まったところでしてね。そうした意味では、そのサイド会議である「消費者政策国際会合」、9月の5日6日に徳島市内で開催を致します。こうしたところでも、発信のきっかけにしていくことができればと考えています。

逗子海岸映画祭での「阿波ふうど」プロモーションについて(質疑)その1

(徳島新聞社)
 「阿波ふうど」プロモーションについてなんですが、イベントに出店、この動画の制作を含めて、全て県単体の事業で行っているのか。具体的に費用としてはどれくらいかかっているのかということと、二日間全て県が負担するという理解でいいでしょうか。

(知事)
 まず、これは委託事業という形で取組みをさせていただきます。
 そして、大きく分けると二つ事業が入っておりまして、一つが徳島PRショートムービーの制作業務ということで、こちらにつきましては、契約金額が99万9千円ということになっています。それからもう一つがこの逗子海岸映画祭における徳島発信業務ということになりまして、こちらについては全部で契約金額が200万円ということになります。
 ということで、これはともに県の事業として行わせていただくということとなります。

(徳島新聞社)
 それぞれ委託先があって、それぞれの委託先というのは(資料の)中に出てくる。

(知事)
 はい、これはともに受けていただくところは、同じところになります。株式会社Deili(ディリ)、徳島市内の会社になります。

(徳島新聞社)
 事業としてはふたつあって、委託先の会社としてはひとつだけということで。

(知事)
 ということになります。徳島県内の事業者。

(NHK)
 この逗子海岸映画祭に参加されPRされるということなんですけども、ディレクションされていた方が徳島の関係者であることや徳島に魅力を感じている方だからという説明があったと思うんですけども、逗子海岸映画祭というのは、全国的にそこまで有名でもないかなとも思って、これにあえて参加する理由というのと、どういう人が逗子海岸映画祭に行かれるかよく分からないんですけども、どういった効果が、今回出すことによって受け取れるのかというのを知事はどのように考えていらっしゃいますか。

(知事)
 はい。御質問がありましたように、この逗子海岸映画祭とのマッチングといったことでは、旅する写真家である志津野雷さんが非常に徳島に関心を持ってくれたということがあって、是非そうしたPRをこの映画祭でしてはどうだろうかと、いわゆる仲人役を務めていただいたということになるかと思います。
 そして、この映画祭がどんなものかというのを、先ほど、逗子海岸、もともと何もない海岸。そこに突然、例えばメリーゴーランドができ上がるとか移動遊園地、そういう夢の世界が突然できてくるという、そうしたものも話題性を呼ぶということです。逗子海岸ですから、普通だとサザンというイメージがあるんですけど、それがどんどん新しいものを展開している。特に、逗子海岸だけではなくて、首都圏というのは、毎日のように、ありとあらゆる世界中のイベントがある中で、これだけ評価を得るというものであるということで、今後伸びゆく映画祭になっていくんではないかなと期待もするところであります。
 そこで、今後この映画祭、どんな人たちが来てというお話があるんですが、この映画祭自体の期間中というのは、まさにゴールデンウィーク。4月の今年でいくと4月26日金曜日から5月6日月曜日祝日となります。この期間中に実は、逗子海岸の特設会場で行われるということであります。
 もちろんこれは有料ということで、しかし、中学生以下は無料ということになっています。そして、主催としては、逗子海岸映画祭実行委員会が、取り持たれる。当然のことながら、協力は地元の逗子市の皆さんであるとか、観光協会の皆さん、商店街連合会の皆さん方が行われる。
 そして具体的な内容についてでありますが、これは期間中、1万5千人以上と先ほども申し上げたところでありますが、野外、映画イベントということになります。よく関東の方では駐車場をそのまま、車を止めながらにして、シアターにするとか。そういう多くのイベント、映画のいろんな見方というものがあるわけでありますが、こちらにつきましても、今申し上げた野外でこれを見る、海岸で。そういう一つのコンセプトを持ってやられているということであります。そして、ここは国内外の優れた映画がその上映される対象になる。
 また、フードコートであるとかバザール、先ほど紹介をした、メリーゴーランドなど、まさに海岸を夢舞台に変えてしまう。いわばおとぎの国を作ろうというコンセプトということであります。

(NHK)
 どれくらいの人が来るという。

(知事)
 1万5千以上という。

(NHK)
 世代としては、前年の実績とかその辺りは御存じでしょうか、世代とか。

(知事)
 今申し上げたように、毎回1万5千人以上は来られているということで、恐らく今度も1万5千人以上は来るだろうということです。

(NHK)
 世代は、若い人が中心。

(知事)
 若い人が多いですね。
 
(NHK)
 若い人が中心で、そういう人に向けて、どちらかというと若い人に向けたPRだということでしょうか。

(知事)
 必ずしも、全部が全部ということではないかとは思うわけですけど、しかし、若い皆さん方は、我々としては移住とか、徳島で働くとか、そうしたターゲットがそういう皆さん方ということがありますので、是非そうしたターゲット層の所の皆さん方に、徳島を、しかも、5日6日にはメインの映画が始まりその頭にメインスクリーンでこの5分間。さっきは皆さん方には1分間見ていただきましたけど、5分間見ていただける。
 みんながメインのこれぞという映画が、それぞれが出てくるワクワク感があるところでパーンと徳島を売れる。これは非常に効果があるのではないか。
 さらには、SNSであるとか口コミで広がっている。若い世代の皆さん方は、そういうところ非常にお得意でありますので、そういう効果も期待をしたいと考えています。

「エシカル甲子園2019~私たちが創る持続可能な社会~」の開催について(質疑)その2

(NHK)
 エシカル甲子園についてで、高校生の方々が参加されるということで、高校生の方々にどういう意気込みで参加していただきたいかということをちょっといただければと思うんですが。

(知事)
 はい。これは大変重要な点でありまして、実は、徳島の場合には、エシカルという言葉の前から消費者教育、あるいは金銭教育といった概念で、幼稚園から始めまして、それぞれの発達段階に応じた取組みというのをやってきていたんです。
 さらには、消費者学校、消費者大学校、大学院というものも創り、そして阿波の助っ人という行政と消費者の皆さん方をつないでいただく皆さん方の育成とか。あるいは、コーディネーターの創設は今や国の事業となったところですけど。そうしたことで、ずっと取り組んできた。
 そうした中で一番関心が高い層が、実は、高校、大学なのです。これを、センシティブな皆さん方とエシカルの世界では言われるんですが、その一番関心が高くて、そうした点に熱心に取り組んでいただく、感性が鋭い、高校生をターゲットにすべきじゃないだろうか。もちろん大学生という選択肢もあるわけですが、でもやはり高校の段階からさらに意識を持っていただいて大学に進んで、そしてそこで様々な展開をしていただく。ちょうどここのところは、成年の皆さん方になってくる世代と今後なりますので、18歳以上というのが、2022年4月1日ということですから。
 そうした意味では、今のうちに高校段階からしっかりと、エシカル消費、エシカル教育といったものに目覚めるというだけではなくて、そのまさにリーダーとして活躍をしていただく。
 これによって、2022年4月1日。成年年齢の18歳引き下げ、若年の消費者被害をどうやって防いでいこうか。こうした点も大きな国のプロジェクトとなっておりますので、そのモデルの一つとして展開することができればと考えています。

逗子海岸映画祭での「阿波ふうど」プロモーションについて(質疑)その2

(徳島新聞社)
 阿波ふうどに関連してですが、地域商社阿波ふうどとして設立されていると思うのですけど、これまでの実績とか、例えば阿波ふうどが関わってどれだけの増額があったとかそういった実績についてお伺いしたいのですが。

(知事)
 地域商社阿波ふうどは、県、JA、農業公社であるとか、いわゆる本県の第一次産品をより付加価値を高めて、そして全国はもとより海外にも展開していければと。ということで、阿波ふうど、そしてさらには、地域商社阿波ふうどという形でスタートを切ったところであります。
 今、具体的な成果というお話が金額でという話がありましたが、まだ、年度途中でもありますので、今年度中のものについては、当然今取りまとめをする形をとっておりますから、しっかりそうしたものができ上がったら、当然のことながら、公表をしていければと考えています。
 我々としては、トレンドとしては、どんどん、そうしたものの引き合いが増えている。例えばもう一つ、徳島の場合には、せっかくJALとANAがダブルトラックで就航しておりますし、羽田に向けて、特にこのカーゴはそのまま入れられる。これは、767-300というJALの中型機でありますが、今までは貨物が割と少なかった。搭乗率は非常に高い。でも、貨物がほとんど乗らない。フライト農産品ということで、菜の花であるとかこれぞというものは、あるいはいろどりは送られるのですが、もっともっと重たいもの、例えば、レンコン。こうしたものもできないだろうかということで、ここは、農林水産部、県土整備部が連携し、JALの皆さん方、あるいは、築地市場、最近だと豊洲市場になりますけど、市場の皆さん方との連携ということで、コウノトリブランドになった「コウノトリれんこん」といった重たいものについてもどんどん。そして鮮度保持したまま送っていく。当然これがうまくいけば、次から次へということも考えられる。
 当然、これは何のためにやっているかと言うと、日本の市場で、こうしたものがうまくいくようになれば、今後は海外へこれを輸出していく。日本全体が、人口減少する中で、いわゆる人口が減るということは、消費の口が減るということになります。当然、海外へ展開をしていかなければ、伸びゆく第1次産業にならない。
 しかも、今年から3年連続でスポーツの世界大会、今年はラグビーのワールドカップ、来年は東京オリ・パラ。再来年は、ワールドマスターズゲームズ2021関西。徳島が競技地、キャンプ地となる。いわゆる徳島にいながらにして、あるいは日本にいながらにして海外の皆様方に徳島の食を食べていただいて、愛(め)でていただくことができる。この絶好の3年間。当然のことながら、海外展開も強力にしていく。そのためには、どうやって、鮮度保持をしていくのか。確かに、冷蔵カーゴを入れるということで、実は、生しらす、釜揚げ、これもJALカーゴで飛んでいっているんです。
 こうしたものもうまくいった。非常に東京では評判が高いということでもあります。あるいは、フィルム技術は、軟弱野菜、例えば、レタスとかキャベツ、ほうれん草、こうしたものを上手くパッケージをすることによって、鮮度を保って、海外へ持っていけるかどうか。こうした点も今後の大きな課題研究テーマと既にそうしたものにも取り組んできているところでありますけど、そうしたものの、いわゆる橋渡しの絶好の事業者というよりもキーパーソンと言った方がいいのかもしれません。
 ということで、体制の強化も図っていきたいと考えています。

(四国放送)
 プロモーションの関係で、私も逗子海岸映画祭をよく知らなかったのですけど、実際にこういうプロモーションで実際どういう効果があったかというのは、なかなか分かりづらいところがあるんですが、入場した方の数とか、レストランでどれだけ食材が使われたかとか、そういった効果の検証みたいな数字というのは、後ほど出されたりする予定はあるのでしょうか。

(知事)
 そうですね。できる限り我々としても、逆に投資した分に対してどのくらい、これで効果、メリットがあったかというのは当然、行政としては検証していかないといけないところですので、今おっしゃるように。どういった形でそれを取るかという、その取り方というのもあるかと思うんですけどね。
 そうしたものをしっかりと、同時並行で合わせて、そしてまたそれを発表することによって、もっと、こういうふうにしたらいいんじゃないかとか御提案をいただける。マスコミの皆さん方からも注目をいただくことによって、もっとこんなやり方があるよ、こっちの方がいいんじゃないか、とかですね。そうした点も、どしどしとおっしゃっていただければ、より効果的な。
 また、マスコミの皆さん方に取り上げていただくというだけでも効果的なことになりますので、話題性といったものをしっかりと取っていければと思っています。

(幹事社)
 では、発表事項以外も含めてお願いします。

国際季節定期便の就航実績について(質疑)

(徳島新聞社)
 香港徳島の国際季節定期便のことについてお伺いしたいんですけども。先日ですね、搭乗率が県の目標値の70%を超えて80.8%だったと結果が出たんですけども、まず、この結果についてどのように受け止められているのか、お考えを聞かせていただけますでしょうか。

(知事)
 はい。県政史上初となる季節便ではありますが、定期便が香港との間で、キャセイドラゴン航空。いわゆるLCCではなくて、フルキャリアの皆さん方で飛ばすことができました。今お話しいただいたように、この12月19日の初便から3月30日までの30往復、60便が就航したところでありまして、その搭乗率が80.8%ということになりました。県として目標を定めたものを大きく上回ったころではあります。
 そうした意味では今回、特に旅行代理店の皆様方にご尽力をいただいて、団体ツアーの集客、これはもとよりのことでありますが、やはり大きいのはもう一つあるんですね。いわゆる新たなものとしての個人旅客。いわゆるフィットと呼んでおりますが、これをいかに獲得するのか。こうした点も実は、キャセイドラゴンの方で非常に関心を持っていた。
 つまり団体パック旅行だけというのでは、少し歩留りが低いということがあって、リピーターということを考えると、個人旅行が大変重要ということになります。
 そうした意味では、県としてもこうした両方の期待にお答えができるように、様々な現地の皆さん方。そして今回はインバウンドだけじゃなくてアウトバンド。定期便になるには、こちら側から行っていただくと。これも大変重要ということですから、県内の旅行事業者の皆様方の御協力、また、そうした皆さん方の様々な御提言とかですね。そうしたものにどう答えをしていくのかと。こうしたところにも、実は様々な汗をかかせていただいたところでもあります。実は全国的な話でみますと、これまでそのフルキャリアが香港線、日本の各地方空港からですね、就航した場合、大体運行の初年度には低い数値が出てしまう。約、平均すると65%ということでありまして、そうした点を考えるとインアウト、両バウンドともにですね、旅行事業者の皆さん方を始め、大変な御協力を頂いた。その数字がこの80.8%ではないかと思っております。
 ということで、やはり、今後、我々としては今回得た様々な教訓ですね。こうしたものをより伸ばしていくということで、今度は季節便ではなくて、まさに定期便ですね。これにどうつなげていくのか。
 先ほどの御質問にもお答えをしたように、今年から三大国際スポーツ大会が始まるわけですから、いやが応でも海外から多くの皆さんが来られる。つまり、ニーズが高くなるということにもなりますので。あとやはり、このアウトバンドをいかに高めていくのか。徳島から出て行ってていただく分ですね。こうしたものにもどういった点に力を入れていけばいいのか。インアウト、両方お客さんが伸びるような形。
 それともう一つ、実は国の方からも指摘をされているのは、アジアだけじゃなくて、それ以外のエリアからもやはり便を誘致すべきじゃないかという御示唆も頂いてるところでありますので、こうした御示唆。当然それによって我々はメリットを国の方から受けて、阿波おどり空港がですね、いるわけですので、そうした御期待にしっかりとお答えすることができればと。いわばいろんなところの新規路線をどう開拓していくのかと、ここに尽きるかと思っています。

(徳島新聞社)
 定期便の通年化に向けて新規路線をどうつけていくかとおっしゃいましたけれども、実際に現地旅行代理店へのセールスですとか、関空をはじめとした拠点空港へのアクセス向上とかですね、いろいろ取り組まれていると思うんですが、今年実際に形になるようなもの、そういった取組みがあれば教えていただけたらと思います。

(知事)
 今も申し上げたようにやはり今回、季節とは言っても定期便、インアウトのものが飛んだわけでありますので、今回得た様々な教訓をどう活かしていくのか、この具体化を一つ一つすることができればと、まずは思っています。
 あともう一つ重要なのは、トップセールスということで、これまでいろいろな対応といったものあって、副知事をトップに対応していってもらったんですが。今、おっしゃったように、現地の旅行事業者であるとか、あるいはエアラインであるとか。やはりそうしたところというのはトップがどうするのかなというところを、よく見るということもありますから、一番効果的なときに当然、私が行くということも当然あり得る。今まで実は行ってなかったんですよね、香港ね。こうしたことも今後考えられればと思っています。
 ということで、今回の様々な教訓、テーマ、こうしたものをより咀嚼して活かしていく。そして目指すは、やはり通年で飛ぶことのできる定期便をいかに誘致することができるのかにかかってくるかと思っています。

(朝日新聞社)
 さっきの質問に関連してなんですけど、国の方からですね、阿波おどり空港が受ける海外便、アジア以外からもというふうなお話があったんですけども、その理由とですね、具体的にどういった地域ですね、アジア以外の地域からが考えられるのか、2点教えてください。

(知事)
 はい。まず、我々としては、当然アジア地域をテーマにということで、香港であるとか、台湾であるとかね。台湾もチャーター便でエバー航空、飛ばしたりしましたよね。そこがインバウンドのお客さんとして一番多いということがありましたので、そこの利便性をという風に考えたところなんです。実は国の方から、訪日誘客支援空港ということで、我々、指定を受けているところでありまして。ちょうど平成29年度、この制度ができ上がったわけなんですけど。そこの場合に全体の評価が4段階ぐらいあって、上から数えると3番目、下から数えると、も3番目かな、全体で5つあるのかな。B評価というものを頂いた。その中でその国際の季節定期便が入ったということは評価されるところなんですが、やはり通年化をどうするのか。あるいはアジアだけっていうだけでもね。やはり今、インバウンドの向きっていうのは世界中に向いてるわけですから、そうしたところについてもっともっと、対応すべきではないか。そうすると、これがA評価になったり、さらにその一番トップランクになっているということにつながるということなんですね。
 だから、今申し上げたように、じゃあどんなエリアということで、これまで我々はあくまでも、香港、台湾。こうしたところをターゲットにしていたわけですが、それ以外にも関係のあるところと、あとはニーズですよね。例えば、今回ラグビーワールドカップはジョージアが事前チームキャンプで来られ、これまでも交流が進んでいるし。決してスポーツ交流だけではなくて、様々な物品物産ですね。こうしたものもジョージアを通じて、ヨーロッパへ広げたらどうだろうと。ジョージアの全権大使の方からも提案を頂いて、そうしたことの色んな詰めもやってるところでもありますんでね。
 こうしたこれからスポーツに関わるところも一つのテーマになるんじゃないか。例えばあと2021年のワールドマスターズゲームズ関西ですね。徳島も今12になるわけですけど、そうしたところで来られるところで多いというと、恐らくオセアニアの人が多いですよね。オーストラリアとかニュージーランド。こうしたところも、一つのターゲットでこういったところには逆に、徳島からも割とで行かれるじゃないですか。スキューバダイビングするとかで、ケアンズにとか。
 だから様々な関わりはあるので、それをどう今後、国からの指摘も受ける中でターゲットとしていく。同じ四国の中で、同じところ同士を食い合うというよりは、どこどこに行くんだったら徳島から。どこは高松だね、どこは松山だね、どこは高知だねと。それがこれからの四国の在り方ではないのかなと。お互いが同じ路線で競い合うというよりも、相手のないところを作る。それによって四国で見ると、こうだ。
 こうした戦略も今後、四国知事会の場もありますんで、それぞれの知事さん方のお考えということもあるかとは思いますけど。しっかりと取組みを進めていきたいと考えています。

徳島市の阿波おどりの運営主体決定について(質疑)

(徳島新聞社)
 阿波おどりの実施主体が県外の事業者に決まったということについての受け止めと、また、県としてどのように関わっていきたいか、2点についてお願いします。

(知事)
 はい。今回、阿波おどり公募という形で東京の事業者を主体とする3者で組む。もちろん徳島の方も入っておられるわけですけどね。この運営主体になる。いろいろ、報道もされてるところでありますので。まずはどういった形で進めていかれるのか、しっかりとまずは、見守っていきたいし、期待もしたいと考えています。
 また、県としての関わり方といった点が今ありました。今までも、実は徳島市の阿波おどりに対しても、駐車場の対応であるとか、あるいは駐車場からのバス、そうしたものに対しての足の点であるとか、様々な御協力支援。こうしたものはさせていただいてるところでもあります。私もオープニングのときには、当然のことながら御挨拶とテープカット、踊り込みというのもさせていただいてるところですしね。12日に開幕をして15までの4日間。かなりいろいろな連でも踊らさせていただいたり。そのときに、当然マイクを握ることが多々ありますので、徳島の阿波おどり、あるいは徳島のPRということもさせていただいている。
 そうしたものが今後どういった形に展開していくのか。当然のことながら、多くの皆さん方の声として、県としてもっともっと関わってもらった方がいいんじゃないだろうかというお声もね。特に若い人たちを中心にお話が出ておりますので。事業主体といいますか、推進をされているのは遠藤市長さんということにもなってきますので、そうした皆さん方がどうお考えになっていかれるのか。こうした点をしっかりとお聞きをする中で、そして対応していくことができればと考えています。

(徳島新聞社)
 新しく変わったことについて、県側も新しく何か要望していくようなスタンスではあるんですか。

(知事)
 要望していくというよりも、恐らく要請が何か出てくるんであれば、そうしたものに対してお聞きをしようということになるかと思います。

(徳島新聞社)
 あくまで要請を受けて動くという。

(知事)
 そうですね。今は事業者の方々がどういう展開をするかというのは、我々の方には伝わってきていない。恐らく徳島市さんの方では、お持ちかもしれませんけど。そうした意味で、何かそうした、こういった点、県としても協力してもらいたいとかというのが、事業者の方から市を通じてくるのか。事業者の方から直に県に来るのかというのは少し分からないところではあるんですけどね。しかし、盛り上げていかなければならないということはもう当然のことでもありますので。しかも今、東京オリンピック・パラリンピックがいよいよ来年開幕。そのオリンピックの開幕に阿波おどりをといった点について、徳島県独自としては、既に前々から御提案をしているんです。
 やはりそれだけでは弱いんではないかというお声もありまして。今、日本全体で阿波おどり、全国で踊られてるんですが、ここぞと言うと、やはり東京の高円寺。そして埼玉の南越谷ということがありますので、東京の小池知事さん、あるいは埼玉の上田知事さん、先ほどもWeb会議で話をしてましたけどね。別に阿波おどりの話ではないですよ。この3者連名で。いわゆるオリンピック委員会、特にこれ、全体のキーパーソンが野村萬斎さんでありますので、こうした皆様方、オリンピック委員会にこの間も行って参りましたが、どんどん提言をするとともに、各連の中核の皆さま方とも一致結束をして、対応していくことができればと。そして東京オリンピック、開幕式を阿波おどりでということを実現できればと考えています。

徳島県知事選挙を振り返って(質疑)

(徳島新聞社)
 冒頭の知事選の振り返りの話がありました。相手候補にというか他の候補に入った14万票を批判票として受け止めて、今後の県政運営をというようなお話だったと思うんですが、翌日の会見とちょっとニュアンスが異なっているかなと思うんですが、ここら辺はお考えが変わられたということですか。

(知事)
 いいえ、今、冒頭でも申し上げたように、当選後のインタビュー。このときに先ほど申し上げたように、重く受け止めますというのが普通のところなんですが、しかし、14万票、ただ重いという票ではないわけですので、そうしたものに対してしっかりと、お声に、耳を傾けていくといった点をさらに付け加えさせていただいた。当然、その真摯に受け止めるということ以上にということですんで。その翌日はその流れでしたので、私としては、そこは何ら訂正しますとか、申し上げたわけではなくて、当然、真摯にそれを受け止める。普通の批判票と言われる以上に、これは重いということを会見でも申し上げてますので、その流れだというつもりで、私はいたんですけど。
 あのときは、それぞれテレビの方と新聞の方とで、放送の時間があるんでと言って、質問途中で違う答弁をしたりとかさせていただいた部分もあったんで。少しそのあたりがテレコになった部分があったのかもしれないですが。私としては当然、当選を言われた、すぐの段階で話す、第一声というのが何よりも重い。当然この言葉通りに対応したいと考えています。

(徳島新聞社)
 先週の11日の木曜日ですかね。自民党の加藤勝信総務会長と公明党の山口代表のところを訪問されていますが、これはどういう用件で行かれて、どんなお話をされたかというのをお伺いできますか。

(知事)
 実は、当選後、翌日の会見のときにも少し申し上げましたが、やはり徳島県知事としてこれからもやっていくということになると、やはり与党、自民党、公明党。その本部の皆さん方との気脈はしっかりと築いていかなければならない。これは一番重要だと申し上げた通りです。
 そこで、先週の木曜日ですが、自民党の方では、3月10日においでをいただいた加藤総務会長さんのところへ。そして公明党は山口代表がお待ちしてますということでありましたので、山口代表。そして同席を頂いたのが石田政調会長さん達ということでありますけど。ともに、当選の御報告と、今回の知事選でそれぞれの党本部、御迷惑をかけた部分がありますので、こうした点について、陳謝をさせていただいて。お二人からはもうそれは分かりましたよということをおっしゃっていただいただけた。知事としては今後、県政運営をする上では、大変ほっとしたというところでした。

(徳島新聞社)
 御迷惑をかけたというのは、具体的にどういうところですか。

(知事)
 今回の選挙戦を通じて、それぞれの本部の皆さん方に、各国会議員さんたちの対応ということもあって、非常に混乱を招いたということがありましたので。当然、私としては、今後は知事としてということですから、それに対してまずは陳謝申し上げる。彼らとしては徳島県知事選挙がなければ、そんなごちゃごちゃはなかったわけですからね。それに対して大変申し訳なかった。それはもう十分わかりましたよということを頂いたんで、ほっと胸をなで下ろしたということになるかと思います。

マチ★アソビについて(質疑)

(共同通信社)
 選挙期間中にですね、ユーフォーテーブルの脱税疑惑が報じられて、マチ★アソビはどうなるのかという声も一部で上がってるんですけども、その受け止めと、開催方針は変わらないかどうかをお聞かせください。

(知事)
 はい。このマチ★アソビの中核で頑張っていただいている近藤代表をはじめとする、有限会社のユーフォーテーブルが、東京国税局の査察を受けたということがある。いわゆる週刊誌のネット版で出されたということでありました。当然、選挙期間中でありましたんでね、私がどう対応ということが難しかった部分はあるんですが。商工労働観光部の方から事実確認ですね。近藤代表の方に一体どういうことになってんだろうか。ただ、連絡が当然取れない。恐らく、携帯をおさえられてるということもあったと思うんですけどね。
 そこで会社。ユーフォーテーブルの会社の方との連絡を取り合って。実は春のマチ★アソビ、これは実行委員会形式。アニメの方の実行委員会の方で対応しているということがありますので、そうした点についてどういう状況でできるだろうかということを確認をさせていただいて、そうした会社との間では、連携・連絡が取れている。
 しかし、多くの皆さん方、特に若い皆さんがマチ★アソビたくさん来られてますので、一体どうなるんだろうか。また、県内の宿泊ももう満杯の状況となっていますから、当然、宿泊事業者の皆さん方も、開催がないということになれば、全てキャンセルということになる。多くの皆さん方が大変不安に感じておられるんではないかと思っているところです。
 そうした意味では、最終的にこの実行をするのは全て実行委員会ということになっていますので、この実行委員会、近藤社長は当然なんですが、地元の商店街、あるいはボランティアの皆さん方でアニメまつり実行委員会を形成しておりますので、この実行委員会。先月の3月13日に開催をされたときには、この春のマチ★アソビは開催をする方向と決定がなされてるところでもありまして、準備を着々と進めているとは聞いているところです。

(共同通信社)
 じゃあ変わらず、開催する。

(知事)
 現段階としては、そうした方向で進めていくということになるかと思います。

(毎日新聞社)
 それに関連して、会社との連絡が取れたということなんですが、具体的にいつ頃かというのと、会社からの脱税に関して説明はあったのかということについてお聞かせください。

(知事)
 まず後段の点については、なかなか先方さんも詳しくは語らない部分、今捜査中ということになるかと思います。それから会社との連携というと、当然、週刊誌のラインに出たときに商工(労働観光部)としては確認させていただいて、ご本人と連絡は取れない。しかし、会社とは連絡が取れる。

(毎日新聞社)
 配信された日に連絡が取られた。

(知事)
 はい。

(共同通信社)
 県が関わった事業でですね、記念オーケストラに続き、また関係業者が脱税疑惑が出てきたということなんですけど、それについての受け止めを。

(知事)
 やはり、それぞれの事業者の皆さん方、特に県と関わるということであれば、公という名前がついてくるということですので、やはり経理の点。今回も経理が問題だったということが言われてますので、やはりしっかりとそうした対応をしてもらえれば有り難いな、というか、やってほしいなというところが共通する思いということになります。そのためには税理士さんがおられるわけですんで、できればちゃんと、税理士さんとの間の気脈を通じていただく。しっかりと対応してもらうということが、ポイントになるんじゃないかと思っています。

(共同通信社)
 春は、もう動き出してるからやるという方向だと思うんですけれども、今後については。

(知事)
 そうですね、あと秋とそれから冬のぷち★アソビですね。ここがあるわけですので、恐らく体制を変えてやっていくと。今、アニメまつり実行委員会の会長が近藤さん。近藤代表なんですよね。ですから、今後のことを考えてく。御本人のご判断というものをまずはあるとは思うんですけどね。尊重しなきゃいけない。そうしたものの中で最終的に決定していくことになるんではないか。もちろん、この実行委員会でやるわけですから、県がそこから抜けるということもあって。だから必ずしも県がそれをやめるべきだとか、やるべきだとか言う立場にはなくて、あくまでも協力事業者の協力者の一人という形で関わっておりますので。そういった点については、今後、動きを見守る必要があるんではないかと思っています。

(共同通信社)
 今のマチ★アソビには、県は実行委員会に入ってますか。

(知事)
 入ってます。商工労働観光部から。

(徳島新聞社)
 関連してなんですが、県として実行委員会に協力するというのは、具体的に費用面であったりとか、事業費としても支出してると思うんですけれども、それはこの直近に予定されているものないし、これまででどれくらい公金が協力されているのかというのをお伺いしたいのですが。

(知事)
 まずは今回春の開催の分ですね。ここが県として、今、骨格予算の中で認められてる部分が2230万円ということになります。それから、今、お話のあったこれまでということで、この中には先ほども申し上げたように、春のマチ★アソビとそれから、秋の国際アニメ映画祭ですね。それともう一つは冬のぷち★アソビ、この三つがあるわけなんですが。ともに、アニメまつり実行委員会という形になるんですが。そちらに県として出している分として、直近だと平成30年(度)が6400万。そして平成29年(度)が6000万。そして、28年(度)が7500万という形になっています。

(徳島新聞社)
 今の年度ごとのは、3回ずつの合計が6400万ですか。

(知事)
 そうです。そういうことです。今申し上げた、今年の分、31年度は、春の部分が骨格でついていますから。これが2230万。つまり、他の通年予算はないですから、まだ。

(徳島新聞社)
 実行委員会という体制でイベントが主催されていて、県はあくまでも協力者という立場だと思うんですが、その会長にですね、こういった真実かどうか分からないにしても、そういった脱税の疑惑がかかったというところで、県として春は今のところ予定通り実行されるということですが、今後の関わり方というのは、やはり厳しく見られる部分もあると思いますし、その辺りについて今後のイベント自体との関わり方もそうですし、ユーフォーテーブルという会社との関わり方についても現時点でどうお考えかを教えてください。

(知事)
 はい。まず県としてという話があるんですが、まずは実行委員会として、これをどうしようかというのがひとつあるかと思います。というのが、実行委員会の会長が近藤代表ということでありますので、当然、実行委員会として中をどうするかがまず一つということですよね。あとは、県がこうして公金を出している。先ほどの御質問でもその公金を出すイベントに関わる人たちが、脱税し容疑をかけられるということについては当然のことながら、好ましくないわけであります。当然、そうしたものに対してはしっかりと対応していただきたいということは申し上げたところです。
 今後、このイベントをどうしていくのか。これもやはり実行委員会の中で対応案が出てきて、その案に対して県として。それであれば、協力できるんじゃないかとか、それだと少し協力は難しいんじゃないかとか。そういったところをどう判断していくということになるかと思います。

(四国放送)
 アニメ祭りの実行委員会の方に年間で幾らというお話が、今説明があったんですけど、そのうち、例えば、実際にユーフォーテーブルにその中から幾らというのは把握されていますか。

(知事)
 まずは、一番直近の昨年の事例が分かりやすいかと思いますので、平成30年度実行委員委員会の方から、ユーフォーテーブルの方ですね、プロデュース料及び進行管理などとして1800万が行っています。

(四国放送)
 過去の分は。

(知事)
 はい。例えば、先ほど申し上げた、例えば29(年度)、28(年度)も、やはり1800万ということになります。

(徳島新聞社)
 今のその1800万円というのは、例えば、平成30年度ですと6400万円のうちの県が実行委員会に協力して出してる6400万円のうち1800万円が実行委員会から会社に行ったという意味なのか、それとも、実行委員会に恐らく他のいろんなスポンサーとかからもお金が集まってると思うんですけども、その中からの会社への支出が1800万円という意味のどちらでしょうか。

(知事)
 その後者になります。つまり、実行委員会と県から直というんではなくて、県はあくまでも、実行委員会に出して、それで他からのいろんな協賛金とか、こうしたものも集まりますから。それで実行委員会として、ユーフォーテーブルの方に1800万。委託料ということになります。

(徳島新聞社)
 確認なんですけども、先ほど実行委員会の体制を恐らく変えるであろうというふうなお話があったんですけれども、これは近藤さんの意向を待ってから、そういうふうな検討をしていくととらえるべきなのか、それとも、実行委員会の中で変えていきましょうというふうな話をしていくのか、どういうふうにお考えになるのか。

(知事)
 恐らく、両方なんだと思いますね。つまり、近藤さんとしても当然、御自分としての考えあるでしょうし。また実行委員会の各メンバーも、このままでいいとは思わないと、思いますので、その両方がかみ合ってくるというふうに思います。両方がないとね。スムーズに行きませんので。

(幹事社)
 よろしいでしょうか。では、知事ありがとうございました。

(知事)
 それでは、よろしくお願いします。

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