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(徳島新聞社)
吉野川の水利用、利水の話なんですが、先日国土交通省の審議会で吉野川水系の水資源開発基本計画の変更案が了承されまして、異常渇水に備えて平時から関係者と調整するという内容なんですけれども。これで四国各県の知事からも意見を聴取するということでしたが、この件に関して徳島県としての考えをお伺いできますか。
(知事)
はい。徳島県としては逆に、まずはリードをしていくというのは、徳島からと。
というのは、吉野川の水系の関係については、例えば利水、あるいは治水。二つ局面があるんですけど、治水については、ほとんどが、徳島なんです。利水は確かに早明浦ダムを造り、池田ダムを使って香川用水ということで、四国4県が潤されている。利水に対して様々なご意見は当然あるということですが、治水については、ほとんど徳島。一部高知があったり、銅山川水系の場合には、愛媛県というのがあるんですけど。
ということで、我々としては今回、全体の話っていうのは徳島県と国土交通省の皆さん方とでまず、様々な我々の意見を汲んでいただいて、そして他の3県に対して、国交省の方からやはりこうした方向で進めていこうよという呼びかけをしていただいている。いわば、国の案というのは、徳島とともに作り上げていっている案と思っているところでありますので。もちろん、そうしたものを見てあれ一部変わってるなといった点については、意見を言っていかなきゃいけないなと思うんですけどね。基本的にはともに作り上げていく、こうしたものだと思っています。
特に、農業関係の春水対策。今までは暫定であったりしたものが、こうしたものを、恒久化をしていく。あるいは麻名用水対策であるとか、河道が変わってしまった、取れなくなった、これに対してどうしていくのかとか。こうした利水関係というのは多々あるわけですが、これもほとんど、我々が提示したものを国としては了承していただいているということであります。もちろん農業用水の関係については、国土交通省だけではなくて、農林水産省との関わりも出てくる。ただ、農林水産省がいわゆる農業に対して利するものであれば当然、賛成をしてくれるということでありますので。こうした意味でも、農林水産省のご意見と言った点についても、我々の意見だと、このように思っています。