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平成30年12月28日 年末(臨時)記者会見 項目別

知事選について(質疑)

(徳島新聞社)
 来年の知事選のことについてなんですが。22日に自民党県連が飯泉知事の推薦を決定しましたが、そのことについて、まず、受け止めを改めてお伺いできますか。

(知事)
 自民党徳島県支部連合会の皆さん方とは、昨年度も、その前の時もそうですけど、政策提言というのを徳島が全国で最初にやって。政府与党、あるいは、霞ヶ関の方に、バラバラではなくて、一致結束をして一体的なんだということを示す意味もあって、連名で政策提言を行ってずっときています。こうしたこともあって前回の知事選挙の時には支部連合会の皆さん方に推薦を申請させていただいて、そしていただいたという経緯があります。
 ということで、今回についても自然の流れでそこをお願いした。というのは前回以上に、より強く連携を果たしてきているということがあって。また様々な効果もそれによって出てきた。
 確かに、受け手側からすると、同じ提言について、徳島県から、あるいは、市町村の皆さん方から、県議会から、あるいは、政党の方から、やはり受ける側としては、バラバラで行くよりは、一体でやるほうがインパクトがある。現にこれは、石井国土交通大臣からそう言われたんです。「徳島県史上初ですよね。」この時には、徳島県、徳島県議会、市町村長さんというこの三つで、三位一体で行った時だったんですけどね。
 ですからそうした意味では連携してやっていくことの重要性というのは、我々としては本当に実感をしてきたということがありますので、ここは、これまでもずっと連携させていただいたということがあって。
 もちろん、公明党の皆さん方にも同様でありましたので、公明党も県本部の方に申請をさせていただいたという形をとりましたので、非常にありがたく思っています。

(徳島新聞社)
 自民党の会合の中で後藤田衆議院議員が自民党の同じ自民党の岸本県議が出馬の意思を示しているということで、飯泉知事への推薦に反対したりですね。その後の批判的な発言をされるなどしてるんですけども、そのことについての受け止めは、いかがでしょうか。

(知事)
 これは自民党員の皆さん方の中の話ですから私自身がもし、自民党員であれば、それが、いいだとか悪いだとか。そうしたことを言える立場にあるんですが。私の方としては申請してそれをお諮りを頂いて決めていただく。そういう立場でありますので、私の方からそれに対して、いいだ悪いだということは言える立場にないと思っています。

(徳島新聞社)
 後藤田衆議院議員も指摘していることなんですけど、2008年にですね、飯泉知事を含む12知事で行った政策提言の選択八策の中で、なれ合い方の多選は自らの意思で排除するというような文言が含まれているということでしたが、このことについてはどういうふうにお考えでしょうか。

(知事)
 はい。これは我々で、いわゆる船中八策という、坂本龍馬を一つもじって。そして改革派知事ということではなくて、若手知事。最初に4名からスタートをして、今ではちょっと名前が変わって、日本創生のための将来世代応援知事同盟となって14の知事が参画をしているんですけど。こういうことで、若手知事からスタートをして、やはり様々な点について改革をしていこう。そしてそれぞれのテーマについて、率先して政策提言していこうという形で様々な形で、形を変えてきているということがあるわけです。もちろん2008年のいわゆる八策の点についても、その過渡期における一つの形であると思っています。
 ですからそこのとこについても、どちらかというと、とんがった政策を打っていこう、提言をしていこうということがあって、そのなれ合いといったものを排除をしていくというものを書かせていただいたということでありました。
 それを元々、考案し、そして皆さんのご意見を取りまとめていった立場でもありますので、そういう、ニュアンスのものであるということですから。そのなれ合いということではなくて、なれ合いと協力っていうのはちょっと違う。だからその言葉というものをしっかりと、ご理解をいただいていく必要があるんではないのかなと思います。
 割と似たように見えてしまう。物事ってのは、必ず表と裏がありますので、馴れ合いと協力、表裏一体のものでも、見方で全く違う。でもそれはその意志を持って、それをどう動かすのか。その人たちによって様変わりをしていくと思っています。

(徳島新聞社)
 先ほど、自民党との連携とかというお話もありましたけれども、後藤田衆議院議員というか、国への働きかけとか要望の際に国会議員とも足並みを揃えてというふうなこともあるかと思うんですが、後藤田衆議院議員との関係性ということについては、今後どのようにお考えでしょうか。

(知事)
 一国会議員さん、お一人ということではなくて、先ほども申し上げてるように我々としては、国政与党のいわゆる支部組織である自由民主党の徳島県支部連合会、あるいは、公明党の県本部の皆さん方と連携をしていく。誰か個人の先生方と、ということではなくて。先生方もそこに所属をされているわけですので、その組織において、方向性を定めて行かれますから様々な場で。そうしたものにのっとってやって行かれるということだと思っていますから、私としては個人がどうということではなくて、自由民主党の徳島県支部連合会、あるいは、公明党であれば、公明党の県本部の皆さん方。もちろんその後には、県議会の皆さん方も入っておられるし、市町村議会議員の人たちも入っておられますので、結果として、そこを大きな要、扇の要として一緒に行動を取っていくということと考えています。

(徳島新聞社)
 知事選に向けて公約は、いつ頃、どういった形で発表されるのでしょうか。

(知事)
 まだ実は骨格予算の方も決め切っていないところでありますので、ようやく、政府予算案と、そして税制大綱が決まったところで、案として。我々としては記者発表もさせていただいてますけど、これをしっかりとまずは咀嚼をして、そして、新年度の骨格予算。場合によっては、15ヶ月型予算と。特に県土強靱化の部分は言っておりますので、2月補正もあわせる。国が今回補正も出ているところでありますので、こうした15か月型、特に県土強靭化の部分についてでありますけど、新たな県政史上初となる骨格予算というものをどう工夫していくのか。という今、真っ最中でありますので。自分の選挙公約というものをどうというのは、もともと、後になっていくんじゃないのか。
 それよりも今、どんどん、物事が動いておりますし、安倍総理の方から、もう今年度入れて3年間でこの国土強靭化をやっていくということで、今回、我々も提言をした政策提言の多くがほとんど、そのまま採択に、制度としてなっているところですから、今度はその言いだしっぺとしてそれをしっかりと使っていく。あるいは、そのモデルを打ち立てていくということが大変重要になる。この15ヶ月型の県土強靭化骨格予算というものをまずはしっかりと作り上げていく。こうした中で、もし時間的な余裕があれば、なんとか公約を。
 ちなみに、これまでの最初の年の公約はバタッと出てやりましたので、その後の3回の部分については3月に公表させて頂いて、告示日の一週間前ぐらいという感じでしょうか。正確に言うと6日前ぐらいだった。もっとギリギリの時もありましたけど。というぐらいに今かなり動いてますし。また今年のような災害がもし来年起こるということになれば、これらの予算をきっちりと作り、そして、その執行方法についても考案をした上でいかないとちょっと厳しいかなと。全地形対応型の機動車、機動部隊についても、なんとか年度末までには作ろうとしておりますから。全国から注目をいただいている点も多々あります。まずは当面、これにしっかりと全力を傾注したいと思っています。

(四国放送)
 知事選に戻るんですけど、先週ここで岸本県議が会見をされて、出馬を表明されて、まずその受け止めと、これまでの知事選とは違う構図になりそうなんですけども、それについてはどのように考えていますか。

(知事)
 まずは、岸本まだ県議さんでありますので。共にこれまでも、岸本先生は3期ということで、やってまいりました。そういう方が出馬をされるということについては、やはり県民の皆さん方の選択、有権者の皆さん方の選択の幅が広がって、良いことではないのかなとまずは思っています。
 それから、構図が変わってくるということなんですが。これはどういう方が出られようが、選挙、知事選挙であるということに変わりはないところでありますので、私としては今回申し上げたように、今全くこの災害列島であったり、あるいは、人口減少が国難と言われる。しかも、そうしたものに対応していく処方箋が今のところ、県土強靭化、国土強靭化をいかに進めるかということと、地方創生しかない。
 それから、海外の情勢がもう直に我々を直撃をしてくるということがありますので、そうした意味では、自国ファーストという流れをどうしていくのか。しかし、そうしたものの中に日本もその波に飲み込まれて、人手不足になる。だから、出入国管理法を変える。海外から多くの外国の方が入ってくる。そして、インバウンドは2020年に4000万。もうほぼ決まりそうだ。2030年は6000万と。全く異次元の展開がおそらく、来年、再来年、その次となってくるんではないか。
 つまり、これまで我々が知り得た常識というものが、おそらく、全く通用しない。例えば、典型的な例として、例の北方領土問題も今までの方向とは全く違う形でロシア側もそうですし、日本側もそうですし。また、朝鮮半島問題。ここも全く今までは考えられなかったような。まさかアメリカの大統領と北朝鮮のトップが対談をするなんていうのは、誰も考えなかったんじゃないでしょうかね。
 という、今までの経験則では全くはかり得ない、まさに未知の世界が目の前に。これは日本人もそうですし。あるいは、世界中の人がそう。そういう中で不安に苛まれる。それでちょっとしたことでボタンを押してしまうと、第三次世界大戦だって起こり得る。また地球温暖化、脱炭素社会を待ったなしと、なってるところですんで、その未知の世界の中で、今、羅針盤がない状況にある。
 であれば、地方創生という、これも新たな展開ではあったわけですが、我々としては、課題解決先進県という一つの処方箋があって、「地方創生の旗手・徳島」と全国からも言って頂けるようになった。しかし、今回だけはそれが全くない中で、やはりこの羅針盤を作ってくには、よほどの覚悟がいるであろう。
 であれば、今まで知事として何年やってきたとか、役人として何年やってきたとか。これは全く役に立たない。まさに、新たな感覚として、チャレンジャーとしてこれに臨んでいく。まさに、初心に返り、初めて知事選に臨むんだ。そうした感覚がなければ、とてもとてもこれを全うできるようなものではないと思っています。
 そうした意味では、その構図に対して、また、今回どう考えるかということについては、まさにチャレンジャーとして初めて知事選に臨むんだ。知事になって何をやってくんだ。どう羅針盤を作るんだ。こうしたものをしっかりと、有権者の皆さん方に訴えかけて、そして一票でも多くのご支持を得られるように頑張っていければ。まさに、チャレンジャーとして戦い抜く、この覚悟で臨んでいきたいと思っています。

(徳島新聞社)
 今の話の延長線なんですけれども。会見された岸本さんがですね、現県政についてかなり辛辣な評価を、ご意見を持っているという話だったんですけども、その部分についてはどうでしょうか。

(知事)
 ともに与党として一緒にやってきていただいた方だけにですね、そうしたご意見があるということに対しては、しっかりと耳を傾けていく必要があると思っています。やはりいい話を多く聞くというよりは、厳しい局面。例えば、よく白玉赤玉理論と言うんですけど、白玉が99個、赤玉が一個あった場合、ぱっと見て、どう捉えるか。赤だよねと見るんですよね。それと同様のことであって。どれだけ良い政策だとしても100パーセントの政策というものは、あるものではないわけですから、そうしたものの中で一つ、何かあるんだと。もちろん、たくさんあればそれはよく見えてくるんですが。そうしたものについては貴重なご意見に耳を傾けて。それが本当にそうなのか。より改良の余地はないのか。そうしたものを真摯に考えていく、これは大変重要なことだと思いますので、逆に言うとそれだけのヒントを与えていただいている。
 もちろん私としては今回、チャレンジャーとして、新たな価値概念を築き上げていく覚悟で今回は知事選にチャレンジさせていいただくということですから。逆に言うと、岸本先生が言われた点についても、私もチャレンジャーとして臨んでいこうと考えています。

(徳島新聞社)
 今ヒントとおっしゃったんですけども、具体的にどの部分が特にとかいうのがありますか。

(知事)
 今、赤玉白玉理論という一般的な話として申し上げたところですんで、批判があるということについてはその批判の部分についてしっかりと咀嚼をして、そしてそれをヒントとしてより政策を良くしていく。
 これは、PDCAサイクルと最近はよく言われているのですけど、その典型の事でありますので、様々なご意見に耳を傾けた上でよりよい政策を打っていく。昨日よりは今日、今日よりは明日と。これが本来あるべき姿と思っています。

(徳島新聞社)
 先ほど、船中八策のあれなんですけども、一文を正確に覚えてはないんですが、もたれ合いの多選は自ら絶つ的な話だったと書いてあったと思うんですけども、先ほどのお話を聞いてると、読み方によると多選はしないというふうに読めるあれなんですが、先ほどのお答えを聞いていると多選をすべて否定してるんではなくて、もたれ合いの多選、そこが重要なんだと。そういう趣旨と捉えていいんですか。

(知事)
 別にその修飾語どうのこうのと言ってるわけではなくて、やはり多選というのは、逆に言うと多くの経験を積んでくるので、それでいいんだという意見も当然あるわけなんですよね。ただ、常にそれは原点に立ち返って考えていく必要があるということで、例の船中八策をもじったことについても、とんがった政策を打っていく。そのためにはずうっと長くやっていて、これでいいよ。おひさま西へ西へ。これは、まずいだろうという自分の姿勢への戒めとして作り上げた。原案作成権者ですからということなんです。
 ただ多くの皆さん方との意見であれを作り上げていきますから、そうしたもの中に様々な角度からご意見が出て、そして今もご紹介のあったような、そういう修飾語がついてくる。つまり、法律の専門家も、このメンバーの中にはいますし、選挙の制度を担ってた人達もいますので。
 国においてかつて、多選、弊害があるんだ。だから、知事、あるいは政令市の市長については、例えば3期を限度にするとか。国会の方で、法案を出そうという動きが現にあったんですよ。それも一度や二度ではない。でもその度に、結局多選とはなんぞやというところになって、最終的には有権者が判断をされるんではないのかということがあって、そして一度も日の目を見なかった。
 だから色んな所で、執行官と議員さんとはどう違うんだ。逆に、議員さんになると長ければ長いほど、色々知識も増えて、あるいは、人脈も増えていいんじゃないか。そういったところの線引きはどうするんだとか、様々なご意見が出てくる。だからそれを封じてしまうようなことを出していくというのは好ましくないだろうということで、今ご紹介いただいたような、様々な修飾語がついてきたということです。

(幹事社)
 他にご質問ありませんか。それでは、記者会見を終了します。ありがとうございました。

(知事)
 それでは、改めまして今年1年本当にお世話になりました。どうぞよいお年をお迎えください。

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