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平成30年11月26日 臨時記者会見 項目別

2025年国際博覧会(万博)の大阪開催の決定について(質疑)

(四国放送)
 万博の開催地も決まったことを受けて、コメントも出されておりましたが、県も対応していかれるとは思うんですけど、具体的なものがもし決まっておれば、それも合わせてお願いします。

(知事)
 はい。まずは2025年の万博が大阪に決まったということで、その意味では、大阪府の松井知事さん、そして大阪市の吉村市長さんをはじめ多くの関係の皆さん方。また、世耕大臣も行っていただいたわけでありますし、関係者の皆さん方に心から感謝申し上げたい。
 というのも、これが前の昭和45年のいわゆる大阪万博と徳島の位置が、大分違うということなんですね。前の大阪万博のときには、対岸で万博っていうものがあるんだな。こんにちは、こんにちは、何だな。こうしたところだったわけですが、今回は大阪府、大阪市からの要請もあって関西広域連合全体でこれを受け入れよう、進めようということで強力に体制構築をやっていった。
 例えば、徳島の場合には、相手方、ロビー活動と言いますけどね。やはり、各国であればドイツとは強力な関係があるわけですから。ニーダーザクセン州ヴァイル首相はじめ、あるいは第10代のヴルフ大統領も徳島に来られた時に、是非何とかならんかというのが、相手がロシアということがあって。ロシアっていうのはドイツとも非常に関係が深いところだけにね。そうした点についての話もさせていただき。そして、そういう関係で動いてるということも当然、大阪府の方にも申し上げていたところでもあります。
 そうした意味では、関西広域連合の一員として、そして今回の大阪万博を決めることができた。こうした意味で前回の昭和45年の大阪万博とは、大分徳島の位置づけ、意味合いが違う。
 そして今、御質問がありましたように、これからどういった体制で臨んでいくのか。これは、松井知事の方も言われてるように、年明け早々にも新しい体制を構築していくと。今までは誘致活動、ロビー活動のための体制だったわけですけど、今度はそう遠くないわけですよね、もう、時間が。前の万博のときにはオリンピックが昭和39年にあって万博が45年6年後だったのですね。今度は2020年に東京オリ・パラがあって2025年に大阪万博5年、つまり1年短いということがあるわけですから、そうした意味では確かに時間がないという意識が高い。
 そして今回、夢洲。我々もみんなで視察に夢洲へ行ったんですけどね。一時期はあそこにオリンピックの誘致だとか、様々な誘致活動があったんですけど、結局は全部その夢が破れてしまった。ということで、事業の整備といったもの、夢洲の整備といったものが、交通インフラをはじめ、ほとんど、途中で途絶している。恐らくこれからかなりの金額の投資をしなければいけないだろうと言われているわけなんです。
 だから、地下鉄も大阪の中央線をあそこまで伸ばしていこうとか。そのボックスのところを我々も見せてもらいましたけどね。こうなって、ちょっと棚ざらしになってんです。何としてもこのストック効果というかね。あれはあのままだと皆が大阪の負の遺産だと経済界をはじめ言っている。それを何とか蘇らせる。そして大阪万博の誘致が決まるまでは、あそこにアイアール(IR)、カジノをあそこでやるんだという話だったんですけど。しかし、IRだけのために、例えば地下鉄を通すとか。ホテルは絶対にIRいるんですけど。
 しかし、今回万博というものがなれば、今も、例えば、昭和45年のときに万博をやった千里ニュータウンの千里の会場。太陽の塔があって、かつては、エキスポランドもあったわけですけど。そうしたものも今や、万博球場ができたり、ガンバ大阪が来たり、こうしてた訳ですけど。そうした意味では、それはそれとして、レガシーとして残される。千里ニュータウンっていうものがね。きっちりと残ったということがありますから。
 あの時にもいっぱい団地を作って、パビリオンに来る各国の皆さん方があそこに生活していたからね。ホテル、じゃなくて。そしてそれを終えた後に、少し中をきれいにして、後は賃貸にし、あるいは分譲で販売をする。こうした住宅対策。これも一石二鳥でやったんですよ。
 かつてはもう、たけのこの山の竹やぶだった千里丘陵をものの見事に、すばらしい千里ニュータウンというものに。今ではもう木も大分生えて、ニュータウンという感じではないんですけどね。
 ですから、こうしたことを考えると、かつてと同じことをやるということではなくて、やはり未来志向というのが今回の大阪万博のテーマ。それから健康といったものね。これが非常に良かったっていうのが、実は思わぬ投票をしてくれた国からの、実は御意見だったんです。確かに無記名だからどこの国がどっちに入れたかとかは分からないんだけど。
 賛意を表明してくれた国は、やはり日本大阪万博の今回の健康志向とその技術を世界に伝えてくれるということは、我々はウエルカムだ。だから我々としては賛意を示した。実際どうか分かりませんけどね。そういうのも、表明をされているということで、今回の万博について、やはり未来志向といったものをどう具現化をしていくのか。
 もちろんインフラ整備によって公共事業が生まれてきて、それで経済を浮揚していくんだというだけではなくて、より効果的な、ストック効果という概念から持ち込んでいって、そしてこれをその万博後もどう生かすのか。
 もちろん、万博に一部ホテルをもし作るんであれば、IRにも利活用ができる。そしてその後、健康の拠点としてね、どう後は進化させていくのか。
 やはり、打ち上げ花火であっては、これはいけないというのは、皆さん方もみんな思ってるところなんでね。
 しかし、関西の経済界としてはもういろんな形で、大阪、チャレンジをするんですけど、夢破れることが多かった、オリンピックといいね。
 だからそうしたことから言うと、あの夢洲っていったものが、負の象徴から未来志向の、そして、新たな大阪からという拠点になる。そして、我々関西広域連合を構成している2府6県4政令市としては、じゃあ、いろいろなところから、あの夢洲へアクセスをしていく。 ちょうど徳島も阿波おどり空港。12月19日からね、季節ではありますけど、定期便が、3月30日まで香港との間でフルキャリアで飛んでいく。こうしたことも考えていくと、これが定期便になっていく。そうしたまさに大きな足がかり。
 つまり、2025年なわけですからね。これからずっとオリンピックがあったり、ラグビーがあったり、ずうっと、そこまであるわけだから。
 当然そこは、徳島に来て、いろんな旅行したり、食べたりと。そこへまた行く。目的が毎年のように、続いてくるということですから。これは関西広域連合全域として、やはり、しっかりと、これを一発の打ち上げ花火ではなくて、そこに向けて。そしてそこがあってさらにその向こうという。そうしたレガシー、未来志向で臨んでいく。まさに我々が日頃から未来志向なんだ。
 こういうこともよく、全くこれから想像できないような未知の世界に、我々はね、乗り出していく訳なんで。その中に大きな一つの共闘法が大阪万博というもので、出来上がったということですから、まあ、我々もしっかりと、バックアップをしていくというよりも、構成メンバーの一つとして徳島県も、しっかりとこれに取り組んでいく。
 特に、未来志向、健康だっていうことであれば、関西広域連合7分野の中で広域医療をやっているのは徳島県なんですよね。ドクターヘリ共同運航が非常にクローズアップはされますけど。危険ドラッグ対策でも国の法律を改正する大きなきっかけを、私も参考人として衆議院の厚生労働委員会でお話をさせていただいて、法改正につながった、与野党が一致して、バラバラだったのがね。
 様々な活動をさせていただいているところでもありますんで、我々の役割っていうのも非常に大きくなるんではないか。
 ということで、これから、関西広域連合の中でもね、しっかりとそうしたものについて話し合っていく必要があると。ただ時間がないというのがあるということです。

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