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平成30年11月12日 定例記者会見 項目別

四国横断自動車道徳島東IC(仮称)~徳島JCT(仮称)間の工事について(質疑)その1

(徳島新聞社)
 四国横断自動車道の件で、先週、NEXCO(ネクスコ)西日本の方から完成が2年間遅れるというような発表がありましたが、これについての受け止めをお願いできますか。

(知事)
 11月7日に開催されました「四国横断自動車道連絡会議」第2回目となるわけでありますが、ここの会議の場で徳島東IC(インターチェンジ)~徳島JCT(ジャンクション)間の吉野川大橋の工事につきまして、事業者である西日本高速道路株式会社、いわゆるNEXCO西日本が工事工程の検証を行った結果、2021年度末の供用を目指すことが示された。ということで、当初の予定よりも2年遅れいうことが発表されました。
 そしてその大きな要因は、やはり昨今起こっている異常気象ですね。特に台風など強風、あるいは高波、こうした気象条件に伴って、実は、河床がかなり浅いんですよね、あそこの河口っていうのは。だからそこが浅すぎると、船。台船でもって工事ができなくなるんで、そこ浚渫(しゅんせつ)をして工事をする。でもせっかく浚渫をしてもまた溜まってしまう。こうした浚渫作業の追加ということが一番の大きな要因となりました。
 またこれ以外にも、河川内のため工事ができない期間と、出水期の関係であったりを合計合わせて2年間、遅れるんではないかとした発表があったところです。
 確かに、やむを得ない自然現象ではあるわけです。当然これだけ台風が来るなんてことは、今まで気象庁も予想してなかったことでありますので、確かにやむを得ない部分はあるわけでありますけど、やはり経済的な効果と、そして国の方でいつ開通するという目標を示された以上、それに合わせて、例えば経済進出をしてくるとかですね、あるいは投資をするとか、そうした民間レベルの動きが当然もう出てきてるわけですので。こうした皆さんにとってみると、2年というのはかなり影響が大きいですよね。
 ということでまあ我々としても、あるいは、発表していただいてるのは国土交通省の皆さん方がね、最初に発表してくれましたんで。そうしたことを考えると、やはり最新のさまざまな技術も、異常気象対策といったことで、それは日々考えられてきていると思いますんで、そうした最新の技術を活用して、少しでもこの2年という期間を短くしてもらえるよう。ここはともに国とNEXCOと三位一体で頑張っていければと考えています。

(徳島新聞社)
 今、影響についてもお話がありましたが、津田インターチェンジは地域活性化インターチェンジとして県が整備することとなってますし、徳島東インターチェンジの接続道路等も県が整備するというように思うんですけども、そこら辺の県事業についての影響は、どうでしょうか。

(知事)
 はい。またもう一つ、この会議で発表されたのは、国が事業主体として進めている、今、お話のあった徳島東インターチェンジから、県が整備する地域活性化インターチェンジ・津田インターチェンジまでの間は、平成32年度末ということになっていて、ここは変えないという発表は同時にあったんですね。
 ということで、県としてもその目標通り、しっかりとまずアクセスの件、インターチェンジの整備、さらにはこれに合わせて工業団地を。これは工業団地というだけではなくて津田の街を守る、土盛りをすることによって、陸の防潮堤にもなるわけですんで、こうしたものの整備は予定通りに進めていきたいと考えています。

(徳島新聞社)
 工業団地、企業誘致等もされると思うんですが、そこら辺についての影響というのは。

(知事)
 まあここについて当然企業の皆さん方は、津田のインターチェンジと徳島東がつながるだけでは、そのまま乗って神戸淡路鳴門自動車道へつながる訳にならない。一旦降りて登るということになりますんで、そうした点については、予定外ということになってしまうと思いますので、そうしたものへの影響っていったものを最小限にやっぱりしていく必要があるんじゃないかということで、先ほど申し上げた、ちょうど徳島ジャンクションから徳島東インターチェンジ、NEXCO西日本の工事区間ですけどね。ここも国の最新の技術を使って、少しでも早く開業できるようにと、申し上げたのは実はそれが背後にあると。いわゆるストック効果ですね。それをちゃんと発現させていく必要があるということです。

(徳島新聞社)
 最初に異常気象についてのお話もありましたが、NEXCOとしての当初の想定が適正だったかどうかという点もあるかと思うんですが、知事としてはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 これは当然NEXCOとしては有利子債務。つまり銀行などからお金を借りて、そして事業をやって1日でも早く開業することによって今度は料金で回収することができるわけですので、彼らとしては、その目標年次を早めるというね、その目標を狂わせるという、あるいはいい加減な数値を出すということは、およそ考えられない。
 つまり自分たちの死活問題につながることですね。そうしたものからいうと、彼らとしては、あんまり我々徳島県では使わないですけど、想定外のことだったんだろうということになるかと思うんですよね。
 現に、今年一年間というか、前半見てもね、あまりにもひどかったじゃないですか。昨年もね、そんなに甘いもんではなかったわけですから。確かに難工事であるということはよく理解が出来る。しかし、これだけのことがこれからどんどん起ころうと言われてますから、未来予測として。であれば最新の技術、当然それは国土交通省をはじめ皆さん方さまざまな研究機関で、異常気象対策といったものは考えておられると思いますんで、そうしたものを例えば実証実験で試してみるとかね、完全にできあがらないとしても、そうしたことは是非やっていただきたいなと、いうことを申し入れています。

(徳島新聞)
 お話に追加してなんですけども、県南部の自治体を中心に南進を待ってる地域っていうのはかなりあるんですけど、そういった今後、小松島、阿南、海部道路も含めてですけども、そういった事業への遅れの影響みたいなものはどうお考えでしょうか。

(知事)
 こちらは、遅れるというよりも、川・海の所の難工事区間での遅れということなんで、先ほどの徳島東・津田間は川を二つ長大橋で渡る部分はあるんですけどね。そうした工事の仕方の差というものがありますし、また小松島・阿南間であったり、津田も一部入るんですけど、徳島東から小松島間については、ほぼ陸上部分になってきますし。那賀川の部分は、橋が出来上がっていますんでね。そうしてものについては着々と進められるんではないか。もちろん異常気象の台風で那賀川大橋でトラックが倒れたりしたこともありますから。そうした点については細心の注意をしながら、工事を進めていただけるんではないかと考えています。

(徳島新聞社)
 つまり、大きな影響はないんではないか。

(知事)
 いや、影響がないように工事を進めていただきたいと。もちろん、ないとは言えないですね。
那賀川大橋でトラックが横転しましたからね。こういうことも当然起こりうるぐらいの今異常気象になってきている。こうしたものをしっかりと踏まえた上で対応・対策を練っていただきたい。

(徳島新聞社)
 異常気象だということでなくて、今回NEXCOの工事の遅れが影響がないとは言えないという受け止めでよろしいか。

(知事)
 NEXCOの部分はNEXCOの部分で、有料区間として徳島東インターチェンジまでを行うということで。そこから、今度は南に向けては、新直轄方式という、いわゆる国と県がお金を出し合って国が事業主体でやるという形になって。そして徳島東から津田インターチェンジ。これは地域活性化インターチェンジということで、今度は県が作る部分ですが、ここは国は予定通り平成32年度開業を目指すとなっている。影響がそこは出てない部分です。
 ということは、そこから南の部分についての工事というのも、あと、用地買収の関係が出てきますけどね。あとは、着々とやっていただけるんじゃないか。
 ただ、その異常気象、河口部分に比べると少ないとは思うんですけどね、影響は。ただ、そうは言っても那賀川大橋、これは国道55号の直轄区間ですけど、台風でトラックが横転をしたりとか、普通では考えられないようなことも起こる。
 そのぐらい台風が直撃をすると影響が大きいと。最近の台風が大きくなってるということありますので、そうしたものには十分注意をして、そして工事を進めていただきたい。

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