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平成30年8月6日 定例記者会見 項目別

「カーボンオフセットマッチ」の実施について(説明)

 それでは3番目、「『カーボン・オフセットマッチ』の実施について」であります。
 最近よく聞きますよね。天気予報の時に、災害とも言うべき暑さとか、命の危険がという言葉をよく聞くわけでありますが。気象庁が「命の危険がある暑さ」、あるいは「一つの災害」といった危機感を示す「今年の酷暑」、猛暑どころか酷暑ですよね。また、西日本を中心とする記録的な大雨によりまして、甚大な被害をもたらすとともに、多くの尊い命を奪った「平成30年7月豪雨」西日本豪雨、こうした異常気象につきましては、地球温暖化に伴う気候変動との関係が指摘されているところであります。
 先日報道をされました、気候変動に関する政府間パネル、IPCCとも呼んでおります特別報告書の最終草案では、現状の温室効果ガスの排出ペースが続きますと、2040年頃の気温は、産業革命前に比べて「1.5度」上昇する、猛暑・豪雨の増加、あるいは植物・動物への被害につながることがはっきりと明示されたところであります。
 そして、気温上昇を「1.5度以下」に抑えるためには、今世紀半ばまでには、温室効果ガスの排出量を「実質ゼロ」とする脱炭素社会への変革が必要との指摘がされております。
 本県では、全国に先駆け、脱炭素社会を冠した条例であります、愛称は子どもさん達にも分かっていただきやすいようにということで、「すだちくん未来の地球条例」を制定するとともに、県内の温室効果ガス排出量につきまして、国の目標は2030年度に2013年度対比で26%削減、これを大きく上回る40%削減との目標を掲げ、地球温暖化対策に取り組んでいるところであります。
 まずは、県民生活、あるいは事業活動に伴う温室効果ガスをできる限り自らの努力で削減していただくことをお願いするとともに、どうしても努力を尽くしても削減できない場合は、排出量に見合う他の場所での温室効果ガス削減量を購入して埋め合わす「カーボン・オフセット」という考え方ですよね。これを推奨しているところであります。
 そこで、この度、県民の皆様方に、「カーボン・オフセット」を、より身近に感じていただくため、来たる8月19日となりますが、JAバンク徳島スタジアムにおいて開催をされる、徳島インディゴソックスのホームゲームを本県初の「カーボン・オフセットマッチ」として実施をいたします。
 具体的に少し申し上げて参りますと、来場者の皆様に公共交通機関の利用等を呼びかけたうえで、選手や来場者の移動や、ナイターゲームに伴う電力使用などによりまして発生する「約2トン」と考えておりますが、その二酸化炭素について、それに見合う他の場所での温室効果ガス削減量を購入し、埋め合わせする「カーボン・オフセット」を実施することといたしまして、その取組みを、御来場の皆様をはじめ、広くPRさせていただければというものであります。
 また当日は、温室効果ガス排出抑制の切り札となります、究極のクリーンエネルギー「水素」を利用して走行する燃料電池自動車「ミライ」を球場周辺に展示いたしますとともに、始球式における投球者のグラウンド入場に使用することで、多くの皆様方に、水素が、クリーンで身近なエネルギーであることを、実感していただきたいと考えております。
 さらに、球場内では高校生の皆様方が、河川、道路、公園等で発生した刈草をリサイクルして作成した堆肥「もったいない2号」の配布やインディゴソックスの選手によります環境クイズなど、様々な環境関連イベントを予定しております。
 これらのイベントを通じまして、脱炭素社会の実現に向けた県民総活躍の運動として、新たなライフ・スタイルへの転換を、県民の皆様方をはじめ、ご来場の皆様方に、しっかりと呼びかけて参りたいと考えております。
 私の方からは、以上3点です。どうぞよろしくお願いいたします。

(幹事社:司会)
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