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(共同通信社)
徳島市の阿波踊りについて、観光協会側が特別抗告を断念したと思うんですけど、その受け止めと、県としてどういうサポートをしていくのか、この2点についてお聞かせください。
(知事)
先般、高松高裁の方に出されていた徳島市観光協会のいわゆる破産ですね。この手続きについて即時抗告を観光協会の方が出したと。で、これについて判決が出てこれが認められなかった。当初は徳島市の観光協会の皆さん方は、もし認められない場合には特別抗告を最高裁に出すとこうしたお話があったんですね。
しかし、これについては、断念しようと。そして、いつまでもこういう形で一番原点のところで争うんではなくて、しっかりと徳島市の阿波おどり、8月、予定では11日が前夜祭、そして、12から15が本番。これをしっかりとやっていこうと。踊り子の皆さん方はもとより、全国のファンの皆さん方もね、大変期待をしている。東京・大阪に行ったら、徳島市の夏の阿波おどりどうなるんだっていうのが、大体徳島の皆さんと会った時の最初の「こんにちは」あるいは「おはよう」に当たる言葉になっていたところでもありますよね。そうした点を十分に斟酌(しんしゃく)されたんではないのかなこのようにまずは考えています。良かったと思います。
それから、次に、徳島県として、これも従来からも申し上げているように、実施する主体の皆さん方に対して、例えば、様々な駐車場の混雑緩和への対策であるとか、あるいは、各公園、藍場浜はひとつの典型でありますけどね、そうしたもの占用許可であるとか。こうしたものについてしっかりと対応させていただくということを申し上げておりますので、今後どういう形で実施がなされていくのかは、その実施主体というものが当然定められてくるわけで。今、既に実行委員会であるとか様々な部分は決まってきつつはあるわけなんですけどね。まあこうしたものを受けて、実施主体の皆さん方を全面的にサポートしたいと考えております。
(共同通信社)
実施主体が変わって、やり方もどんどん変わっていくのかもしれませんけども、県のサポートでもっとしっくりいくとか、変化とかを今後考えていらっしゃいますか。
(知事)
予算ということではね。当初予算、こういう形になることは想像もしていなかったわけですから、従来と同じ予算取りをまわしているわけですね。ただ今、例えば地域の皆さん方が、昔の徳島の阿波おどりをこの機会に復活しようじゃないかと。つまり、有料演舞場で行ういわばショー的になってきたいわゆる阿波おどり。昔の一丁踊りのようにそれぞれの辻々からね、出てくるというような、まさに民衆の阿波おどり、こうしたものの復活ということで、無料桟敷ですよね。今でも両国とか、そうしたところにはあるわけなんですが、今回、秋田町のお店の皆さん方があそこに作ろうじゃないか。あのメインストリートのところね。こうした動きも出てくる。あるいは、様々な形での阿波おどりをやってみようよとかですね。
今回のことで、阿波おどりというのは、そういう実施主体に任しとけばいいんじゃないかと。毎年、商業化してきたところだから、なんて形から、原点に戻って、阿波おどりっていうのは本来どうあるべきだろうかということが、様々な皆さん方、これはもう若い皆さん方も、中堅もね、あるいはベテランの皆さん方もそうであります。また色々な職種の皆さん方が、様々なアイディアで自分たちも努力しようよ。あるいは協力しようよ。考えようよ。そうした意味では、いいきっかけになったんではないのかなと。やはり、こう形が固まってしまっているっていうとね。なかなか口出しても、素人が口出せないよとか、たとえ言っても、あんたたちは無理でしょとなってきたり、そうしたことが起こるわけですけど。今回は、そうした意味で様々な皆さん方が、様々なご意見を。で、意見を言うだけではなくて、実際に行動してみようというところにまでなったということですから、当然、そうしたものはしっかりと見させていただいた上で、もし、なんらかの予算をっていうことであれば、それはもう県議会の皆さん方にも図らなきゃならないわけですから。とりあえずはどんな形が出てくるのかそれをしっかりと、見定めさせていただければなと、このように考えております。