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平成30年5月28日 定例記者会見 項目別

「県立城北高等学校人形会館」耐震改修工事・落成式及び記念公演について(説明)

 次に第2点目は、「県立城北高等学校人形会館」耐震改修工事・落成式及び記念公演についてであります。
 県立の城北高等学校・人形会館は、本県の伝統芸能であります「阿波人形浄瑠璃」の継承に取り組む、同校の民芸部の創部10周年を記念して、なんと昭和40年に建設されたところであります。しかし、昭和40年建設ということでもわかるように老朽化が著しい。私も人形会館訪れたことがあるんですけどね。男性と女性のお手洗い、当然違う入り口になっているんですけど、中に入ると一緒になっているんですね。つまり、男女のお手洗いで共有化されている。当然のことながら耐震化もされていない。天狗久の木偶頭があるんですが、その棚も非常に老朽化をしてもう少し綺麗にするとね、それだけでも、展示物を見る価値があると思うわけでありますが、しかし、なかなか耐震化をする、また、それをリニューアルしていく、ということになりますと先立つものもいるところではありますが、そこで、ちょうど50年目を迎えました平成27年に、国の「登録有形文化財」の登録を勝ち取ることが出来まして、これによって耐震部分については国から補助金が出るということにもなりました。じゃあ他の部分についてはしっかりと県として支えることができるのではないかということで、耐震リニューアルこちらに取り掛かったところであります。
 確かに全国でも例のない、学校が有する本格的な人形浄瑠璃の上演施設、しかも、校門を入ってすぐ右手のところにありますので、ここの部分、一般開放するにも非常に利便性が高いというものでありまして、あわ文化の普及と人材の育成を担ってきていただきました、この歴史ある人形会館の、今後さらなる活用に向け、昨年の11月から耐震改修工事に着手できたところであります。
 この度工事完成の運びとなり、来る6月17日日曜日となりますが、落成式を執り行いますとともに、同日の午後、県民の皆様へのお披露目となる記念公演を実施したいと考えております。
 どんなところか。こんなところなんですね。
<パネル「人形会館耐震改修工事落成式及び記念公演」を掲示>
大分きれいになりました。前のときはね、少しこの赤というのはほとんど目立たなかったんですけどね。海鼠壁なんかもよかったですね。中も綺麗になったところであります。
 是非この落成式では、ご来場の皆様方に、安全安心が確保された施設の状況、また、ユニバーサルデザイン化された観客席やお手洗い、空調、LEDの照明、さらには4Kモニターといったまさに現代に息づく充実した設備をご覧いただきますとともに、テープカットの後には、城北高校民芸部の皆様方による「寿二人三番叟(ことぶきににんさんばそう)」の上演により、工事の完成を祝いたいと考えております。
 午後の記念公演では、徳島の伝統芸能の未来を担う高校生の皆様方、もちろん城北高校民芸部、また、那賀高校の人形浄瑠璃部、そして小松島西高校勝浦校民芸部の皆様方に、日頃の練習の成果をご披露いただきますとともに、本県出身で城北高校民芸部OBであります、勘緑(かんろく)さんの主宰しますプロの人形座「木偶舎(もくぐうしゃ)」の皆様方に徳島を代表する演目というと、言うまでもなく「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」ということでありますが、上映していただき、それぞれの上演の様子については、なんと言っても光ブロードバンド徳島でありますので、県立の阿波十郎兵衛屋敷でも同時中継をしたいと、二元中継での対応ということですね。
 ぜひ多くの皆様方にお申し込みをいただき、リニューアルなりました城北高校人形会館で、高校生の皆様方のフレッシュな若々しい演技と、プロの磨き抜かれましたその技を通しまして、人形浄瑠璃の国・徳島を体感していただきたいと考えております。
 今後とも、城北高校人形会館を新たな拠点といたしまして、阿波十郎兵衛屋敷や各地の農村舞台、何と言っても現存する農村舞台日本一は徳島っていうことでありますので、あわ文化4大モチーフの一つであり、国の重要無形民俗文化財である阿波人形浄瑠璃の保存・継承、そして発展にしっかりと取り組んで参りたいと考えております。

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