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平成30年4月2日 定例記者会見 項目別

音楽事業について(質疑)

(徳島新聞社)
  すいません、もう一点なんですが。3月末に例の川岸さんとアンサンブル・セシリアの裁判の判決がありまして、捜査と公判全て終わったということなんですけれども、知事これまで捜査とか法廷の推移を見守るということをおっしゃっておられた部分があったのでお伺いしたいんですけども、一連の捜査と法廷、裁判終わりまして、この間何が明らかになってきたのか。もう一点、何が明らかになっていないのかとお考えでしょうか。

(知事)
  今回の点については、きっちりと事業者というのは、納税の義務を果たしていく、こうした点が一番のポイント。そして、その納税を果たさなければどういう形になるのかというものが出たもの。ただ、これにまつわってとくしま記念オケ(ーストラ)に対しての例えば、少し事業を偏重しすぎたのではないのかという御指摘があった。あるいは、その中の契約の中身がわかりづらかったのではないかということがあったりということについては、県議会の皆様方、あるいはマスコミの皆様方からの様々な御指摘、御意見をいただいて、それぞれ、もちろん本来は民民契約の部分については、なかなか我々が踏み込むということが難しい部分があるわけですが、しかし今回については、ここは明らかにしていくべきではないかと多くの御意見を県議会からもいただきましたので、そうした点については、御協力をいただいて出さしていただいたと。
  そして、なかなか個人の所得であるとかいうものはなかなかわかりづらいと。それは、我々に捜査権があるわけではありませんので、こうした点については、検察はじめとする司法の手にゆだねるしかないのではないかということで、この点については、今回の事業について事業者の方で利益を得ていない、所得を得ていないということは明らかになったということもありましたので、そこの部分は、確かに我々としても、なかなかお答えできない部分だった。これは出た。
  ただ、2月9日の公判を受けて御質問もいただいたところでありましたし、県議会の方でもあったところでありますので、我々としてもその後分かりづらい体制というのはいかがなものか。あるいは、その一番の根本要因として、財源として基金を県の外に創っておく、県議会のチェックといったものが十分に効かない。こうした点については、課題ではないか。これは、県議会の方から御指摘も多くいただいておりましたので、条例設置の基金、しかも文化というだけではなくてスポーツと合わせて東京オリ・パラに向けてと、新たな形を作らさせていただいた。
  また、クラシックだけを偏重したのではないか、こうした御意見については、徳島三大音楽ということで、阿波おどり、阿波人形浄瑠璃という観点での邦楽、また日本三大ジャズメッカのジャズ、あるいはクラシックと。ベートーヴェン「第九」アジア初演の地ということもありますので、これらを阿波三大音楽として打ち出していくべきではないだろうか。
  また、県民主役の文化活動、どうしても見る側に徹してしまうということではなくて、二度の国民文化祭を経て、徳島全体が文化の県として多くの県民の皆様方も、自分たちも聴くだけではなくてやってみようと、ただやるだけではなくて、そうしたものを見ていただこう、聴いていただこう。こうした気持ちがだんだん大きくなってきたのではないか。という形で、新年度からは、県民主役の場づくり。今日発表させていただいた「すだちくん森のシアター」も千人の新たな劇場が、しかも夜間活用して月明かりをうまく活用して普通の音楽ホールとか、アリーナでは無理なところでありますけどね、そうしたおもしろい演出も出来るということで、徳島としては初の全天候型のしかも夜間月明かりを活用してなんていうことがありますので、どんな使い方が出来るのか、多くの県民の皆さん方にしっかりとここは知っていただこうと、あるいはパフォーマンスとして実行していただこうということで、無料の期間で公募してそれぞれのパフォーマンスをやっていただく、こういうものにこう使えるんだ、こう効果的だといった点を多くの皆さん方に知っていただこうと、そういう形で無料お試し期間も設けさせていただいた。つまり県民主役の文化活動の新たな展開というものもここにと。ハードソフト両面からと。
  こうした意味では、今回の一連の事象といったものが、確かに脱税事件からこれが発生したものではあるわけですが、多くの御示唆をいただき、文化活動を県民主役という次のフェーズへ進めることができたのではないか。
  二度の国文祭は、「文化不毛の地とくしま」と過去言われてきた。そうしたものを払拭して、県民の皆さん方に一流の芸術活動を御覧いただき、そうしてそれに対して、しっかりと自分たちもやってみようじゃないかという機運を盛り上げるこうした点については、成功したのかもしれないですが、しかし、プロばかりが行っていくということでは、いつまでも見る文化というだけになってしまいますので、そうした点については、県民の皆さん方が自らが能動的に動いてからこそ、文化立県となるのではないかと、そうした多くの点もいただけたと思っています。

(徳島新聞社)
  質問は、捜査と裁判で何が明らかになって、何が明らかになっていないかということを、所得の部分では明らかになってというふうにお話いただいたんですけども、積み残している部分は、どういったところにあるとお考えでしょうか。

(知事)
  積み残している部分があるという感じはないですけどね。ただ、今住民監査請求から住民訴訟という形で訴訟の提起をいただいておりますので、こうしたものについてもしっかりと真摯に対応していく形の中で、お答えするものは出来ればと考えています。

(徳島新聞社)
  当初ですね、知事はボーナスを返上されたりとかしてですね、全容解明していくんだと決意表明だというふうにおっしゃったと思うんですけど、その当時おっしゃったことは既に果たされたというふうに現時点ではお考えでしょうか。

(知事)
  私の方として、今回の例えば裁判の中で、事業者が悪辣な形をやっていたのだということであれば、例えば脱税事象でありますから、その懲罰的な重加算税が課される。しかし、今回の場合には、重加算税は課されていないということもあったりですね、会計的な、いわゆる司法、税、その判断、検察を含めてですけどね、そういう中身であったということが出たということでありますので、我々として、今回は大きな教訓とするということはたいへん重要な点だと思っているところですけど、次にどう生かしていくのか、ここが大きなポイントではないかと思っています。

(徳島新聞社)
  つまりは今回の疑惑っていうのは、知事としては、県として調査して明らかにして、法廷でも事実が一部出てきたところがあって、全ての疑問としてはクリアになっているんじゃないかというふうにお考えということでよろしいでしょうか。

(知事)
  全てがクリアかどうかといった点は、例えば住民訴訟が起きて、今裁判ということになっているんで、それを全てクリアされているというふうには思わないですよ。当然そうした形が出てくるといったことに対して、ひとつひとつ真摯にお答えをしていくということが、これからの形ということですから、それが全てかどうかというのは、県民の皆さんであるとか、そうした皆さん方からの御意見ということになりますので、私の立場で全てがクリアになったとかそうしたことを申し上げる立場にはないと考えています。

(徳島新聞社)
  繰り返しな面もあるんですけども、所得という意味では一部本人が語ったところもあったんですけども、結局、登用の経緯であるとか、なぜああいう立場でああいう振る舞いを出来たのかというところに関しては、結局裁判では一向に触れられなくて、県としても調査は難しいという話だったと思うんですけれども、その点は、裁判も終わったことですし御本人から話を聞くということもひとつ選択肢かなと思うんですけども、その辺りはいかがでしょうか。

(知事)
  やはり、ああした事件を起こしてしまった方ということでありますので、県として対応するっていうのは、いかがなものかというのは思っています。

(徳島新聞社)
  信用するに足りないということでしょうか。

(知事)
    それは、最初から申し上げているですけど、一番最初の時、5月から。

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