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平成30年3月19日 定例記者会見 項目別

観光戦略について(質疑)その1

(徳島新聞社)
  この間、観光庁の宿泊者の統計のことで3年連続、全国最下位が続いているということで、県の今の観光戦略のどのあたりに不十分な点があると認識しているかをお聞かせください。

(知事)
  観光の宿泊者数が常に奈良と競って最下位ですね。そしてここのところ連続で最下位と。奈良の宿泊施設マリオットとかどんどん世界中の有名なホテルが進出するということがありまして、なんとなくここのところ最下位が定位置ということになりました。
  確かに(徳島)ヴォルティスがJ1に行った時、この時には奈良を抜いただけではなく佐賀も抜いて、その次の高知のもう背中を見えた。でもこれはヴォルティス効果だろうということで、でもどうしても安心しちゃうのですね。
  今回の場合も四国のデスティネーション(キャンペーン)であるとか、その前の年の四国の逆さ打ちですね。八十八ヶ所。、こうしたもの様々なことがあって伸びたり、またそれに対しての反動ということもあると。
当然落ちてくるのであろうということは想定をされる中で、なかなか有効な対策が、対策は打っているのですがね、根本的なその宿泊規模こうしたものがどうしても無いということがこれありまして今お話がありましたように、今回もまた最下位となったところであります。
  そこで今後どうした対応をしていけばいいのか、こうした点でありますが、まずは様々なイベント、特にイベント枯れの時期ですね。よくニッパチとこういうのですけど、うちの場合はね、8月はねみんな夏休みになるのですけど2月であるとか、あるいはちょうど紅葉の時期のちょっと前ぐらいね。
  例えば9月、こうしたところどうして行くのかという話もあるわけですが、こうしたところについて、例えばマチアソビであるとか、マチアソビも春のゴールデンウィークまた10月とさらには2月のプチアソビ、こうした3つを今展開しておりますし、またさらには第九の、ベートーヴェン第九アジア初演100周年ここに向かってホップ・ステップ・ジャンプ、ここも本来初演は6月の1日。これは鳴門のみなさん方が6月の第1日曜日にやっていただきますのでね。
  また全国は12月にやるということがありますから、1月の末であるとか2月と、特に2年連続で100周年に向けてのところは2月12日というね、2月、ここにターゲットを絞ったと。またLEDデジタルアートフェスティバル、徳島市さんがトリエンナーレ、3年に1度でやってきたわけでありまして、遠藤市長さんから、なんとか2年連続でするにあたって協力してもらえんだろうかと御提案がありましたので、まあそういうことであれば我々もLEDのデジタルアートミュージアム構想全県にそうしたものの展開を屋内屋外にということでありますので、じゃあ2馬力でやってみようか。これもやはり2月、9日から18日ということで、させていただいたところであります。
  またちょうど連続チャーター香港からも1月21日から3月22日、23日という形で、そういう対策というのは行ってきているところでありますがね。
  今回の数値というのは確かに1年前の数値ということになりますが、しかし我々としてそうした色々なイベントそしてそれが本来は定着していくとね、みなそこへめがけてと。旅行者の皆さん方も、そこに向けて様々な旅行商品これを。
  やっぱり重要なのは、すぐやってすぐっていうわけじゃなくて、何年も前から旅行商品の造成というのはやって行かれるのですよね。だからそうした意味では数年越しでの対策といったもの、こうしたものがやはり重要になってくるとこのように思っております。
  しかし、根本的にはやはり宿泊施設の数が増えなければなかなか難しい。しかし増えれば増えたで過当競争に暇な時はなってしまうというね、両面の難しい点がある。
  ただ、昨今では徳島駅前を中心に、全国ネットのホテルなどがやはり進出を徳島でもしてきているというのは現状としてあるのですね。
  そうした意味では、今回様々な課題はあるわけでありますが、国が民泊新法、これを6月15日からいよいよ施行スタートと。届出は3月15日からすでにスタートを切っているところでありますので、この民泊といったものも今後の対策として、徳島としては積極的に対応していこうとこのように考えています。
  特ににし阿波、今回はいよいよ傾斜地農耕が「世界農業遺産」に選ばれるという快挙。そしてその前には全国で5ヶ所、西日本では唯一の「食と農の景勝地」ともにこれらは農林水産省の皆さん方がインバウンド対策ということで行おうと。
  さらにはその前には観光庁の指定した広域観光圏。中四国では最初に選ばれたのはやはりにし阿波と。トリプル認定を受けているのはにし阿波のみということでありまして、やはりこうしたにし阿波の魅力、例えば林業であるとか農業であるとかこうしたもののいわゆる閑散期ですね。作業があまりない時期に集中して、農家民泊であるとか、こうした新たな形での民泊を進めていく。そして郷土料理であるとか、様々な観光地を見る。あるいは農業のやり方自体を見ることも観光資源になるというのが世界農業遺産でもありますのでね。
  こうした民泊新法の活用といったものを、しっかりと取り組んでいきたいと、このように考えています。しかもこれをやってみたいといった場合に、なかなか手続きが難しいよね。こうした声は必ず聞かれるのですね。
  そこで徳島の場合には昨年の阿波おどり期間に、AIを活用した、色々な質問を受けるFAQシステムであるとか、この定例記者会見もAI導入をさせていただいておりますよね。試行として。
こうしたAIを活用することによって、365日24時間対応可能ということになりますので、こうした民泊に対してのお問い合わせFAQをAIで行なっておりまして、最近では非常にそのヒット件数が多い形となっております。ということで、県民の皆様方もかなり関心が高まっている。
  しかし、ここは大変重要なポイントなのですが大都市部であるとか、あるいは兵庫県などでは、住宅地域住専地域では全面規制という形の条例もスタートをさせている。京都はじめ大都市部ではとにかくマンションなど、そうした点に対しての強い規制を行っている。事件も起こっているということで、こうしたマイナス面、陰の面についてもしっかりと把握をしながら、しかし国を上げてインバウンド。しかし、ホテルをボコボコ建てるというのは、東京オリパラ後が果たしてどうなるのか不安を煽ることもありますし、閑散期のより過当競争を招くということもありますので、今ある資源を最大限に活用していく。
  そして例えば先ほど農家民泊であるとか林業でというお話も出したところでありますけどね、そうした皆様方が通年においてのいわゆる所得の向上こうしたものも測れる対策を積極的に徳島としては取り組んでいきたい。
  なんといっても最下位なわけですから、様々な対策を行うことによって後は上を目指すしかないということになりますので、できればこの点については、様々な情報を得られている記者の皆さん方からもね、よそでこんなこともやっている、あんなこともやっているよ。こんなんやったらどうだと。是非そうした情報のるつぼ、マスコミの皆さん方からの御提案もいただければと思います。御提案カモンということでお待ちをしております。よろしくお願いいたします。

(徳島新聞社)
  様々なイベント、マチアソビとか、ベートーヴェン100周年の記念事業だったり、デジタルアートとかしてきているということなのですが、情報発信というところでいうと、十分とお考えですか。

(知事)
  これはもう必ず言われるのね。情報発信が足りない。これはもうかつてからよく言われてきた話で、よく高知県と徳島比べられてね、高知は情報発信が上手い。PRが上手い。それに比べて徳島はあまりにもというか、やってこなかったのね。
  それはなぜかというと、例えば食についてみても高知の皆さん方は、そうした例えばかつおのたたきにしてみても、そう数がたくさんあるわけじゃない。じゃあ高知に来て食べたらどうだ。いろんな戦略を持たれたりするわけですよね。1点に絞ってやっている。
  ただ徳島の場合には、なんといっても関西の台所を任じてきたので、もう海、山、川、あらゆるいいものができる。だから逆に言うと、そうPRしなくったって高値で取引されるじゃないの。こうしたところがあるのですね。
  だからよく高知には皿鉢料理がある、ところが徳島ないよねって。阿波料理とかね徳島料理ってあまり聞かないじゃないですか。そうじゃなくて、それぞれの食材がものすごくいいので、いろんな料理に使われているのですよね。だから全国の様々、例えばじゃあ水炊きとかね、大阪とかあるいは広島とかああいうとこ得意なのだけど、じゃあその鶏なに使われているのって。今ほとんど阿波尾鶏よね。
  でもそれは大阪のどこどこの水炊きとか、うどんすきなんかの出汁もそうだけど、結局そういうところで使われて、そういうところの加工したブランドで持ってかれちゃうので、いやそうじゃないよ。阿波尾鶏は地鶏ナンバー1だよ。200万羽超えているのだよというようなことをこちらも各事業者の皆さんと連携をしてPRをしていくと。
  あるいはアンテナショップ。これもよそと同じことをやっていたのじゃ埋没をしちゃうよね。ということで、最初には虎ノ門にアンテナショップが徳島あったのですけど、ちょうど都市計画街路、マッカーサー道路なんて呼ばれていたのですけれど、ちょうど虎ノ門ヒルズが今出来上がっていますけど、あの位置ということになるのですが、そこで用地買収協力しましょうということでね、じゃあアンテナショップどうするかと。
  例えば、虎ノ門ヒルズの中に権利書を持つということもあったのですけどね。これもなかなか虎ノ門ヒルズの中に徳島のアンテナショップって分からないですよね。ということで、じゃあ当時ローソンの皆さん方と連携して、そしてちょうど同じ位置にだいたい50メートルくらいかな、虎ノ門の巴町ここにあったローソンここのローソンは権利書非常にちょっと大きくてなかなか不採算だった。じゃあその部分を徳島が借りましょうと。お互いの足らずのところを補い合う。
  そしてローソンにおむすびとか消しゴムとか買いに来た皆さん方が、徳島に出会う。で、徳島の物を買いに来た人がローソンで買う。こうしたお互いの相乗効果があって、オープニングの時にはお互い法被着て、新浪さん、当事の社長さん、2人でグッズ配ったりすだちくん配ったりこう、したのですけれどね、これがなかなかうけまして、今では飯田橋の三丁目店であるとか、先ほど福岡のアンテナショップこれも博多のホテルの1階にあるのです。
  ここもローソンなので、そうした様々な展開、そして今回いよいよ奥渋谷ターンテーブルこの展開ということでありましてね。我々としても様々な工夫はやっているところではありますが、なかなか宣伝効果っていうのは一朝一夕にいくものではない。やはり継続をして、しかも効果測定をしながら、手を変え、品を変えね、そしてやっていくと。
  後発の利ということもありますので、そこで先ほどマスコミの皆さん方にも、様々な情報をいただければと。そしてもっと言うと、一番のPRってマスコミの皆さん方が、例えば新聞に載せていただく。雑誌に載せていただく。あるいは、テレビのバラエティ番組などで取り上げていただくというのが大変重要なのですよね。
  ということで、先ほどお願いをしたのをまた繰り返しになるのですが、徳島のこれぞというところがあれば、また面白いなと感じになられれば、ぜひPRにご協力をいただきたいと。これはぜひよろしくお願いを申し上げたいと思います。

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